県指定文化財 建造物
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この多宝塔は、1254年(建長6)鎌倉将軍宗尊親王の御願により建立された三重塔に始まるという。
その後大破したため、楽法寺第14世堯長が修復にとりかかったが、第二重まで修復して完成に至らず、第15世堯宗の1684年(貞享元)に落慶した。
幕末には再び腐朽が甚しくなったため、多宝塔に建て替えられ、1853年(嘉永6)に完成したものが現在の多宝塔である。
地元大曽根の大工、鍛冶、真壁の鋳物師らが建築に携わり、元は栩葺であったが、現在は銅板葺となっている。塔内には室町時代の真壁氏が奉納した五智如来が祀られている。