県指定文化財 建造物
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月山寺は796年(延暦15)に、法相宗の寺として徳一が開基したと伝えられ、1430年(永享2)に光栄が再興して天台宗の寺となった。1615年(元和元)に現在地へ移され、徳川秀忠から関東壇林に認定され、僧侶の教育に力を尽くしてきた。
現在の書院は、寛永年間に焼失した後に談議所として再建されたものといわれ、建築手法に江戸時代初期のものが見られる。桁行き17.3m,梁間11.5mの簡素な住宅風の建築物であるが、建立年代の古い天台宗壇林の談議所という類例の少ない遺例であり、建立当初の基本形式が残っていることも貴重である。