
名称 : 旧真壁郵便局(平成12年10月18日登録)
所在 : 桜川市真壁町大字真壁297
建築年代 : 昭和2年
構造 : 木造2階建
建築面積 : 83平方メートル
旧真壁郵便局は、真壁町の中心部の通称「御陣屋前通り」と高上町通りの交差点の北西角に位置している。
昭和2年に第五十銀行(現・常陽銀行)真壁支店として建築されたものである。その後、所有者も替わり、幾度かの転用を経て、昭和31年から真壁郵便局(特定郵便局)として昭和61年まで使用されてきた。
外観は人造石洗い出し仕上げで石貼り風に見え、規則的に窓を設けただけで、装飾的要素のほとんどない平坦なものである。内部は、五十銀行時代は2階に吹抜けが設けられていたが、真壁郵便局時代には電話交換室を設けるために吹抜けをなくしている。
旧真壁郵便局は、戦前・戦後を通して真壁町中心部のランドマークとして親しまれた近代建築である。内部の構造や外観の意匠は、地方都市における昭和初期の銀行建築の特徴が端的に示されている。