令和3年第1回桜川市議会定例会議事日程(第1号)
令和3年3月9日(火)午前10時開会
日程第 1 会議録署名議員の指名
日程第 2 会期の決定
日程第 3 諸般の報告
日程第 4 執行部あいさつ
日程第 5 議長報告第1号の委員会付託
日程第 6 茨城県後期高齢者医療広域連合議会議員一般選挙
日程第 7 議案第3号 教育委員会教育長の任命について
日程第 8 一般質問
〇出席議員(16名)
1番 軽 部 徹 君 2番 飯 島 洋 省 君
3番 武 井 久 司 君 4番 谷 田 部 由 則 君
5番 大 山 和 則 君 6番 榎 戸 和 也 君
7番 萩 原 剛 志 君 8番 鈴 木 裕 一 君
9番 仁 平 実 君 10番 菊 池 伸 浩 君
12番 市 村 香 君 13番 小 高 友 徳 君
14番 小 林 正 紀 君 15番 潮 田 新 正 君
16番 相 田 一 良 君 18番 林 悦 子 君
〇欠席議員(2名)
11番 風 野 和 視 君 17番 高 田 重 雄 君
〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名
市 長 大 塚 秀 喜 君
副 市 長 猪 P 幸 己 君
教 育 長 稲 川 善 成 君
市 長 公 室 長 田 口 瑞 男 君
総 務 部 長 柴 山 兼 光 君
総 合 戦略部長 鈴 木 政 俊 君
市 民 生活部長 仁 平 博 章 君
保 健 福祉部長 上 野 茂 雄 君
経 済 部 長 白 田 伸 一 君
建 設 部 長 仁 平 昌 則 君
上 下 水道部長 齋 藤 茂 君
教 育 部 長 栗 林 浩 君
会 計 管 理 者 太 田 昇 子 君
〇職務のため出席した者の職氏名
議 会 事務局長 太 田 貴 久 君
議会事務局書記 仲 田 浩 司 君
議会事務局書記 田 谷 信 之 君
議会事務局書記 成 田 大 地 君
開 会 (午前10時08分)
〇開会の宣告
〇議長(小高友徳君) 皆さん、おはようございます。
本日の出席議員は15名です。よって、地方自治法第113条の規定により、本日の会議は成立いたしますので、ただいまより令和3年第1回桜川市議会定例会を開会いたします。
地方自治法第121条の規定により、説明のため議長からの出席要求による出席者及び事務局職員は、お手元に配付した名簿のとおりでございます。
〇開議の宣告
〇議長(小高友徳君) これから本日の会議を開きます。
〇会議録署名議員の指名
〇議長(小高友徳君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により
10番 菊 池 伸 浩 君
12番 市 村 香 君
14番 小 林 正 紀 君
以上3名を会議録署名議員に指名します。
〇会期の決定
〇議長(小高友徳君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。
議会運営委員長より、定例会の会期日程等議会運営に関する事項について、議会運営委員会の協議の結果を報告願います。
議会運営委員会委員長、萩原剛志君。
〔議会運営委員長(萩原剛志君)登壇〕
〇議会運営委員長(萩原剛志君) おはようございます。議会運営委員会の会議結果を報告いたします。
円滑な議会運営を図るべく、3月4日午前10時から、議長の出席を得て開催し、審議した結果、次のとおり決定いたしました。
会期は、本日から3月23日までの15日間といたします。本日は、諸般の報告、請願の委員会付託、茨城県後期高齢者医療広域連合議会議員一般選挙、人事案件の審議、採決を行い、その後4名の一般質問を行います。10日は、初日に引き続き5名の一般質問を行います。11日、13日、14日、19日、20日、21日は、議案調査のため休会といたします。12日は、施政方針、予算議案の上程と提案説明を行います。また、総括質疑に対する通告の締切りにつきましては、15日の正午までといたします。15日は、一般議案の審議、採決を行います。16日は、通告書に基づき予算議案の総括質疑を行い、終了後各常任委員会に付託いたします。17日、18日、22日は、付託された案件を各常任委員会で審議いたします。23日は、付託された議案の委員長報告を行い、採決いたします。
以上で報告を終わります。
〇議長(小高友徳君) 報告が終わりました。
お諮りします。本定例会の会期日程等は、議会運営委員長の報告のとおりご異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
〇議長(小高友徳君) 異議なしと認めます。
よって、会期日程等は議会運営委員長の報告のとおり決定いたしました。
〇諸般の報告
〇議長(小高友徳君) 日程第3、諸般の報告を行います。
一部事務組合議会について報告を願います。
最初に、筑西広域市町村圏事務組合議会の報告を願います。
仁平実君。
〔9番(仁平 実君)登壇〕
〇9番(仁平 実君) 令和3年第1回筑西広域市町村圏事務組合議会定例会の報告をいたします。
令和3年第1回筑西広域市町村圏事務組合議会定例会は、去る2月10日、筑西市議会議事堂において開催されました。定例会は午前10時より開かれ、報告4件、議案3件が提出されました。その結果について順次報告いたします。
まず、報告第1号 処分事件報告については、ごみ処理施設二次・三次過熱器ベント部及びプロテクタ交換、1、2パス水管更新工事の工事請負額の変更について、専決処分をしたものです。契約金額は、変更前1億9,195万円、変更後2億1,384万円、2,189万円の増額となるものです。増額となる理由として、発注しました更新工事に付随する2号ボイラーの一次過熱器ベント部など、複数箇所の劣化が発見されたため、緊急で追加工事が必要となり、増額となるものです。
次に、報告第2号 処分事件報告については、ごみ処理施設二次・三次過熱器ベント部及びプロテクタ交換、1、2パス水管更新工事の工事請負額の第2回変更について、専決処分をしたものです。契約金額は、変更前2億1,384万円、変更後2億2,390万5,000円、1,006万5,000円の増額となるものです。増額となる理由としては、発注しました更新工事に付随する3号ボイラーの一次過熱器ベント部など、複数箇所に劣化が発見されたため、緊急で追加工事が必要となり、増額となるものです。
次に、報告第3号 処分事件報告については、し尿処理施設予備貯留槽設置工事の工事請負額の変更について、専決処分したものです。契約金額は、変更前3億6,410万円、変更後3億6,850万円、440万円の増額となるものです。増額となる理由としては、山留め工事最中において当初想定した以上の湧き水が出たことから、設計変更が必要となり、増額となるものです。
次に、報告第4号 処分事件報告については、筑西広域市町村圏事務組合の職員の給与に関する条例の一部改正については、令和2年10月の人事院勧告により国家公務員の給料が改定されることに準拠して、職員の給与に関する条例の一部改正について、専決処分したものです。
続いて、議案第1号 令和2年度筑西広域市町村圏事務組合一般会計補正予算(第3号)については、歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ2,675万4,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ90億704万9,000円とするものです。主なものとしては、環境センターの長寿命化に向けた設備改修事業の減額によるものです。
次に、議案第2号 筑西広域市町村圏事務組合火災予防条例の一部改正については、電気自動車等の急速充電設備設置の出力上限を拡大するために火災予防条例の一部を改正するものです。
最後に、議案第3号 令和3年度筑西広域市町村圏事務組合一般会計予算については、歳入歳出それぞれ61億5,586万4,000円とするもので、前年度当初予算比較で28億7,838万7,000円、31.9%の減となる予算案です。当初予算の大幅減額については、し尿処理施設基幹的設備改良事業やごみ処理施設基幹的設備改良事業等の減額が主な理由となっております。
以上、報告1号から報告4号が全会一致で承認され、議案第1号から議案第3号までの議案が原案のとおり全会一致で可決されました。
これで、令和3年度第1回筑西市町村圏事務組合議会定例会の報告を終わります。
〇議長(小高友徳君) 続いて、筑北環境衛生組合議会議員、市村香君。
〔12番(市村 香君)登壇〕
〇12番(市村 香君) 筑北環境衛生組合議会定例会報告。
令和3年第1回筑北環境衛生組合議会定例会は、去る2月26日金曜日に午前10時15分から、桜川市議会議場で開会されました。会期は1日とし、一般質問1件と副議長の選挙と議案3件が提出されました。その結果について順次報告いたします。
初めに、議案審議に先立ち、菊池伸浩議員から一般質問がありました。質問事項は、組合の変還と人口減少に伴う搬入量の推移と施設の維持についての質問がありました。これに対し、永瀬場長から説明がありました。筑北クリーンセンターは昭和60年に完成し、笠間市、岩瀬町、協和町、大和村の1市2町1村でしたが、平成21年度に行革推進の一環で、旧協和町地区と旧真壁地区を入れ替えて、桜川市全区域と笠間市の旧笠間市地区を搬入区域と定め、現在に至っております。また、搬入量につきましては、多少の増減はあるものの、約2万7,000トン前後で推移しております。施設の維持につきましては、現況において人口減少はありますが、はっきりとした搬入量の減少傾向とはなっておらず、僅かながら減少していくと推測し、処理施設の維持が困難になる搬入量の減少まではならないと推定しているとの説明がありました。
次に、副議長の選挙については、笠間市議会選出の田村泰之議員が議長の指名推薦により満場一致で副議長に当選されました。
次に、議案第1号 監査委員の選任については、監査委員2名のうち1名が欠員となっているため、笠間市議会選出の中野英一議員を監査委員に選任することに同意されました。
次に、議案第2号 令和2年度筑北環境衛生組合一般会計補正予算(第2号)であります。歳入歳出予算の総額に310万8,000円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ2億2,054万9,000円とするものです。
補正予算の内容につきましては、令和元年度分の福島原子力発電所事故被害に係る賠償金を緊急時に備えるため、し尿処理施設管理運営基金に積み立てるものであります。
次に、議案第3号 令和3年度筑北環境衛生組合一般会計予算につきましては、歳入歳出予算の総額を2億483万9,000円と定め、前年度より435万6,000円の2.1%の減額で編成されました。
以上、上程された案件は慎重なる審議の結果、原案のとおり可決されました。
これで、令和3年第1回筑北環境衛生組合議会定例会の報告を終わります。
以上でございます。
〇議長(小高友徳君) なお、例月出納検査結果報告につきましては、お手元に配付したとおりであります。
〇執行部あいさつ
〇議長(小高友徳君) ここで、市長より発言を求められておりますので、これを許します。
大塚市長。
〔市長(大塚秀喜君)登壇〕
〇市長(大塚秀喜君) 本日ここに、令和3年第1回桜川市議会定例会が開会されるに当たり、一言ご挨拶申し上げます。
議員各位におかれましては、公私ともご多忙のところ今定例会にご出席を賜り、厚く御礼申し上げます。
まず、ここで新型コロナウイルス感染症につきましてご報告させていただきます。3月6日に都市整備課から2例目の職員の感染が確認され、さらに昨日3例目の職員の感染が確認されました。皆様には大変ご心配をおかけしておりますが、今後も関係機関と連携し、感染拡大防止に努め、市民の皆さんに不安を与えることのないよう万全を期したいと考えております。
また、今後始まりますワクチン接種に向けた準備もしてまいりますので、引き続き皆様のご理解とご協力をいただきますようお願い申し上げます。
令和3年度桜川市第2次総合計画、前期基本計画も最終年となることから、これからも住み続けたいまちとなるためにも合併特例債の継続事業を確実に進め、新規事業も市民の皆様のご理解とご協力をいただきながら進めてまいります。
今定例会では、議案第3号から議案第40号までの提出案件につきましてご審議をいただきます。議員各位におかれましては、慎重なるご審議の上、議決くださいますよう心からお願い申し上げまして、私からの挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。
〇議長報告第1号の委員会付託
〇議長(小高友徳君) 日程第5、議長報告第1号 請願については、お手元に配付した請願文書のとおり、建設経済常任委員会に付託をいたします。
〇茨城県後期高齢者医療広域連合議会議員一般選挙
〇議長(小高友徳君) 日程第6、茨城県後期高齢者医療広域連合議会議員一般選挙を行います。
選挙は投票で行います。
議場の出入口を閉めます。
〔議場閉鎖〕
〇議長(小高友徳君) ただいまの出席議員は15名です。
次に、立会人を指名いたします。会議規則第31条第2項の規定により、立会人に1番、軽部徹君、2番、飯島洋省君、3番、武井久司君を指名いたします。
投票用紙を配ります。
〔投票用紙配付〕
〇議長(小高友徳君) 投票用紙の配付漏れはありませんか。
〔「なし」の声あり〕
〇議長(小高友徳君) 配付漏れなしと認めます。
投票箱を点検します。
〔投票箱の点検〕
〇議長(小高友徳君) 異常なしと認めます。
念のために申し上げます。投票は単記無記名で行います。
投票用紙には被選挙人1人の氏名を記載され、投票箱に投票願います。
ただいまから投票を行います。
事務局長が議席番号と氏名を呼び上げますので、順番に投票を願います。
〔事務局長(太田貴久君)氏名を点呼、各議員順次投票〕
〇議会事務局長(太田貴久君) 議長の命によりまして、議席番号と氏名をお呼びいたします。
1番、軽部徹議員、2番、飯島洋省議員、3番、武井久司議員、4番、谷田部由則議員、5番、大山和則議員、6番、榎戸和也議員、7番、萩原剛志議員、9番、仁平実議員、10番、菊池伸浩議員、12番、市村香議員、13番、小高友徳議員、14番、小林正紀議員、15番、潮田新正議員、16番、相田一良議員、18番、林悦子議員。
〇議長(小高友徳君) 投票漏れはありませんか。
〔「なし」の声あり〕
〇議長(小高友徳君) 投票漏れなしと認めます。
投票を終わります。
開票を行います。
1番、軽部徹君、2番、飯島洋省君、3番、武井久司君、開票の立会いをお願いいたします。
〔軽部徹君、飯島洋省君、武井久司君、立会いの上開票〕
〇議長(小高友徳君) 選挙の結果を報告します。
投票総数 15票
有効投票 14票
無効投票 1票
有効投票のうち、
仁 平 実 君 13票
菊 池 伸 浩 君 1票
以上のとおりです。
この選挙の法定得票数は4票です。
よって、仁平実君が茨城県後期高齢者医療広域連合議会議員に当選されました。
議場の出入口を開きます。
〔議場開鎖〕
〇議長(小高友徳君) ただいま茨城県後期高齢者医療広域連合議会議員に当選されました仁平実君が議場におられます。会議規則第32条第2項の規定により当選の告知をします。
仁平実君、登壇の上、当選の承諾及び挨拶を願います。
〔9番(仁平 実君)登壇〕
〇9番(仁平 実君) ありがとうございました。
私は、議長と茨城県の副会長をやった経験を生かし、これは皆さんのために何とか頑張りますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。
〇議長(小高友徳君) この選挙の結果につきましては、茨城県後期高齢者医療広域連合議会の議員の選挙に関する規定第5条の規定により、直ちに広域連合議会議員選挙長へ文書により報告をいたします。
〇議案第3号の上程、説明、質疑、討論、採決
〇議長(小高友徳君) 日程第7、議案第3号 教育委員会教育長の任命についてを議題といたします。
ここで、稲川教育長の退席を求めます。
〔教育長(稲川善成君)退席〕
〇議長(小高友徳君) 提案理由の説明を願います。
大塚市長。
〔市長(大塚秀喜君)登壇〕
〇市長(大塚秀喜君) 議案第3号 教育委員会教育長の任命につきましてご説明申し上げます。
桜川市教育委員会教育長、稲川善成氏は前教育長の後を受け、令和2年4月1日に就任されました。任期は、前任者の残任期間となっており、令和3年6月9日に任期満了を迎えます。そのため、現教育長の再任をお願いしたく、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第1項の規定により、議会の同意を求めるものであります。
氏名、稲川善成氏、住所、桜川市長方671番地にお住まいで、昭和34年4月6日生まれで61歳になられます。昭和58年4月に小学校教諭となられ、以後県内の小中学校の教諭、教頭を経て、茨城県教育長義務教育課及び県西教育事務所の人事課長を歴任なされ、平成28年4月からは、県西教育事務所所長として2年間勤務されております。当市において、平成30年4月から2年間桜川市立岩瀬西中学校校長として勤務され、令和2年4月1日から桜川市教育長に任命されており、教育行政や児童生徒の育成に努めるとともに、優れた指導力をいかんなく発揮し、教育の振興、発展に取り組んでこられました。
どうぞ慎重なるご審議の上、ご同意くださいますようお願い申し上げます。
〇議長(小高友徳君) 提案理由の説明が終わりました。
これより質疑を行います。質疑ありませんか。
〔「質疑なし」の声あり〕
〇議長(小高友徳君) 質疑を終わります。
これから討論を行います。討論ありませんか。
〔「討論なし」の声あり〕
〇議長(小高友徳君) 討論を終わります。
これから本案を採決します。
この表決は起立によって行います。
議案第3号は原案のとおり同意することに賛成の方は起立願います。
〔起立全員〕
〇議長(小高友徳君) 起立全員です。
よって、議案第3号は原案のとおり同意することに決定をいたしました。
稲川教育長の入場を許可します。
〔教育長(稲川善成君)入場〕
〇議長(小高友徳君) 稲川教育長に報告いたします。
教育委員会教育長の任命については、同意されましたので、報告いたします。
それでは、稲川教育長、登壇の上、ご挨拶願います。
〔教育長(稲川善成君)登壇〕
〇教育長(稲川善成君) 教育長再任につきまして、ご承認いただき、誠にありがとうございます。
今後も子供たちの幸せ、市民の幸せのために教育の振興、発展に教育委員会を挙げて鋭意努力をしてまいります。議員の皆様には、今後も引き続き市民の声をお届けいただいたり、またご指導、ご助言を賜りますようよろしくお願い申し上げます。ありがとうございます。
〇一般質問
〇議長(小高友徳君) 続きまして、日程第8、一般質問を行います。
一般質問については、1回目は一括質問、一括答弁方式とし、2回目以降は要旨ごとに一問一答により行います。質問時間は答弁を含めて60分とします。初めの質問は対面席に登壇して行い、再質問は自席でお願いします。答弁も初めは登壇して行い、次回は自席でお願いします。
なお、本定例会より開かれた議会を目指し、音声配信を実施しますので、質問は簡潔、明瞭に行い、議題外にわたり、あるいは許可された趣旨の範囲を超えないようお願いをいたします。また、執行部の答弁も簡潔、明瞭に行うよう議事運営にご協力をお願いいたします。
ここで暫時休憩をいたします。
休 憩 (午前10時42分)
再 開 (午前10時50分)
〇議長(小高友徳君) 再開いたします。
それでは、通告順に従って発言を許します。
10番、菊池伸浩君。
〇10番(菊池伸浩君) 10番の菊池伸浩です。一般質問通告に基づいて、8項目について質問いたします。
まず、1項目め、複合施設の中にできる図書館建設について。昔は、図書館とは本を保存するところという考え方がありました。今では本は利用するためのものであるという考え方に変わってきました。そして、あの十五年戦争、アジア太平洋戦争が終わってから図書館法ができました。1948年にできた国立国会図書館法の前文には、真理がわれらを自由にするという確信に立って、憲法の誓約する日本の民主化と世界平和とに寄与することを使命としてとなっています。図書館とはこれだけ重要な施設であることを確認していただきたいと思います。
岩瀬地区に図書館建設の提起をしたのは、2016年3月議会が始まりです。この議会で、私、菊池が県内では図書館法にいう図書館がないただ一つの市であることを、事実を明らかにして要望いたしました。全国では8つの市が図書館を持っていません。その後、文教厚生委員会では、福島県矢祭町のもったいない図書館、ここは蔵書が全国からの寄附で集まったことで有名です。北茨城市の図書館、屋上に津波避難所を作ったことで有名です、を見学するなど、調査を進めてきました。また、合併特例債の活用が真壁地区、大和地区に偏り、岩瀬地区に活用が少ないこともあり、岩瀬地区に図書館という流れができてまいりました。その内容について質問いたします。
1月25日、文教厚生委員会で生涯学習課長から図書館建設の経過と方向性の説明がありました。あれから1か月半たっていますので、もう少し詳しい説明がいただけると思います。よろしくお願いいたします。
2点目です。富谷山の三角点亡失と富谷山歩道の整備。議会全員協議会室から見える富谷山は、砕石事業が進んでおります。私は、富谷山の最高点、三等三角点がどうなっているか心配となり、2月4日に益子町大郷戸側から富谷山に登ってきました。2月22日には市商工観光課の方と一緒に県地域産業振興室長と会い、事前に質問書を出して聞き取りをしてきました。それに基づいて質問いたします。
以前365メートルの三等三角点があったことは確かであります。ところが、今回登ってみますと登れる最高点の場所に富谷山山頂360度展望地と書いた看板が立っていました。次のような文言が書いてあります。この近くに富谷山三等三角点、365メートルがありましたが、1974年以降観測されていなく、現在は亡失状態です。現在は富谷山の山頂を特定できませんので、ここの現在地を富谷山山頂360度展望地と仮定しています。富谷山三等三角点は、現在地より南東方向、約100メートル先に設置されていたようです。大郷戸アルプスの仲間たち、この看板が立っていました。
そこで、1つ目の質問です。国土地理院の地図にも2002年3月現在で現況不明となっています。市や県はいつの時点で富谷山三等三角点がなくなったとつかんでいるのですか。また、その原因は何と考えているのですか。伺います。
次に、今回の調査で富谷地区と飯渕地区の尾根がなくなっている箇所があり、通路ができていました。ハイカーが進入すると見え、進入禁止のかなり新しい看板が立っていました。私は、尾根は採掘できないと考えていたのですが、そうではなかったようです。これについては、採掘許可を出す県はどのように回答しているのでしょうか。
3つ目の質問です。一昨年度の8月のダイナマイト爆発事故の後、砕石業者社長は富谷地区の説明会で、あと30年は採掘を続けると明言したと聞いています。今までの県への採掘届の出し方、また業者はいつまで採掘を続ける計画なのか、県の回答を伺います。
最後に、富谷山採掘終了後の計画について伺います。ここに、2011年、平成23年の10月に中田裕市長、当時ですが、富谷、久原、飯渕の3区長、五月女鉱業、大泉砕石の6者で桜川市富谷山の安全で親しみある山づくりに関する協定書を結んでいます。今回の富谷山登山で、益子町大郷戸アルプス会の方々と会ったのですが、益子側では林道をボランティアで整備した、しかし岩瀬に下りる道が整備されていない、ぜひ整備をしてくれないかと言われてきました。この協定書にあるような安全で親しみある山づくりの協定書を生かして、岩瀬側でも桜川市としても富谷山歩道整備をして、観光資源とするべきと考えています。市としての考え方を伺います。
さらに付け加えますと、笠間市稲田の石切山脈も砕石跡が今では観光資源として生かされています。富谷山の三角点付近の展望は、筑波山、加波山が見え、すばらしいものがありました。ぜひヤマザクラの対象にしていただきたいと思います。
3点目、大和駅北口開発事業の行方。昨年の12月議会で桜川筑西インターチェンジ周辺開発事業の進捗状況を質問いたしました。私は、さくら土地開発合同会社とダイヤモンド地所株式会社の住宅建設は、今の人口減、経済状況では無理がある、凍結をしてはどうかと質問をいたしました。12月議会以降の事業の進捗状況と池整備を含む周辺事業の進捗状況を伺います。
4つ目です。マイナンバーカードのメリットとデメリット。市民の方からマイナンバーカードをつくったほうがいいのか、それともつくらないほうがいいのか困っているとの質問を受けています。今、国はマイナンバーカードの普及を狙ってキャンペーンを張っています。全国的には20%前後と聞いていますが、桜川市はさらに低いと聞いております。幾らになっているのでしょうか。
また、昨年5月のコロナ対策の特別給付金、いわゆる10万円給付ではカードを使った給付が混乱し、結局紙を使った申請のほうが早かったというトラブルも起きていました。
また、コロナワクチンでも、河野担当相は当初はマイナンバーカードの使用を言っていましたが、今はワクチン確保が最優先で、カードの活用はどこかに飛んでいってしまいました。それだけカードに対する信用がないことが証明されてしまいました。
また、1枚のカードに個人情報が集積されてしまえば、紛失したときには大変なこととなります。
そこで、私はカードの使用を一律に否定するのではなく、メリット、デメリットを質問し、本当に必要としている人はもちろんつくるのは結構ですが、今の住所で最期を迎える方、つまり引っ越しもしないような人は、私もつくらない一人ですが、つくらないほうがいいという立場です。市としては、国の方針に沿って普及を図りたい立場であることは理解しています。しかし、メリット、デメリットを現在の状況で公平に説明していただきたいと考え、伺う次第です。
5番目、GIGAスクールの進捗状況について。昨年5月の全員協議会で、市側からGIGAスクール構想が2023年度内の計画であったものが本年度内に前倒しされることになった。ついては、2年前の全校エアコン設置の際に鑑み、今回もタブレット購入で品薄になることが心配される。そこで、桜川市では少しでも早く発注するために、6月の定例議会を待たず専決で発注したいとの提案がありました。私は、教育現場で仕事をしていた経験から、このような教育はパソコンでもタブレットでも実物にいち早く触れることで普及が進むことは分かっていましたので、賛成の声を上げました。ICT、情報通信技術活用は習うより慣れろの部分が多いのです。2月22日の茨城新聞によりますと、県内全市町村では年度内に小中学生1人1台達成するようですが、稲敷、牛久、潮来、桜川、行方、鉾田、つくばみらい、大子、境では既に活用されています。私は、活用推進の意見を述べた責任もあり、タブレットがどのように活用されているのか、どのように利用されているのか、市教育委員会の紹介で1月に岩瀬西中学校、岩瀬小学校の授業を見学してきました。
また、今までのICT教育は、パソコン室に生徒を集めてパソコンの使い方を中心に教えてきましたが、小中学生全員がタブレットを持っている状況ではタブレットを運用する教員の力量を伸ばすことが重要になる。県教委も市教委もいろいろ研修しているようですが、どのようにその対策を考えているのか伺います。
次、6番目、国保の均等割軽減と令和4年度の県統一化について。令和4年度から国保の子ども、未就学児ですが、の均等割が5割軽減されるとのことであります。その具体的内容を伺います。
また、私が得た情報では来年度から県内統一化が行われていることであるので、その具体的な内容を伺う。例えば市町村の4方式が2方式になるのは、どのような理由によるのか。
また、現在の1人当たり平均国保保険料、令和元年度ですが、桜川市は34位の8万2,740円であるが、県統一化されたら幾らになると推計されるのか伺います。
質問の7点目、御嶽山登山口のトイレの改修について。御嶽山登山口のトイレは、昨年閉鎖されたままになっています。当面約1.4キロ離れた岩瀬駅南側のトイレにまで行かなければならない状況です。地元、東区区長さんらの要望もあり、来年度の予算で見通しがついたとのことでしたが、新年度の予算には計上されておりません。このトイレの改修計画は、どのように進んでいるのかを伺います。
最後に、西友部の山林伐採地のその後の状況について伺います。昨年12月議会では、私と6番議員が一般質問で取り上げました。私は、伐採届が出た土地についてだけ質問いたしました。私もこの後が心配で週に1回は現地を見ているのですが、今はほとんど工事が止まっている感じがします。市としては、どのように見ているのでしょうか。伺います。
それに関連して、3月4日の全員協議会で6番議員が作成した「疑惑の道路づくり」と題する文書が問題となりました。もちろん私は12月議会でも産業廃棄物不法投棄事業につながるものではないかとの立場で質問をしたのですが、6番議員の説明ではそうは受け取れなかったとのことです。私は、ここで産業廃棄物不法投棄事業には反対であることを明確に表明しておきます。
また、この文書に括弧つきで「市長の指示?」の見出しもあります。6番議員の説明では、私はそう思ったのだから、クエスチョンマークがついている、これは表現の自由の範囲内であると説明をしています。私は、これは表現の自由の範囲を逸脱しているものと思います。
そこで、市長に伺います。産業廃棄物不法投棄事業には、県も市も市民も一緒になって反対するのが筋だと思います。市長の見解を伺います。
以上、8点質問いたします。答弁によっては自席で再質問いたします。
〇議長(小高友徳君) 菊池伸浩君の質問に対する答弁を願います。
栗林教育部長。
〔教育部長(栗林 浩君)登壇〕
〇教育部長(栗林 浩君) ただいまの菊池議員さんのご質問、1番目、複合施設の中にできる図書館建設についてお答えいたします。
図書館建設につきましては、今年度図書館建設検討委員会において基本構想を策定し、新図書館の蔵書数やコンセプトなどに加え、建設場所についても検討を行ったところ、これまでの経緯を踏まえた上、岩瀬地区に図書館を建設すべきと結論づけたところであります。そのような中、市が今年度策定しております桜川市個別施設管理計画での調査や桜川市新庁舎建設基本計画における支所機能の検討結果などから、岩瀬地区における公共施設の整備について調整が必要となり、複合施設として新図書館を整備する方針としたところでございます。
複合施設として整備する理由といたしましては、まず第一に耐震調査によって耐震性に不安がある岩瀬中央公民館、これを耐震化、長寿命化をした上で今後も使用をし続けるかどうかという判断が必要となっておりましたが、桜川市個別施設管理計画において岩瀬中央公民館は長寿命化が不可能と判明し、改築が必要になったこと。
第2に公民館と図書館は同じ生涯学習施設であり、複合化により互いが機能を補い合い、高度な生涯学習施設になると考えられたこと。
第3にですが、コストの面ですが、複合化による施設の管理費や共用部分の集約などによって整備費用の削減などが図れること、さらには公民館敷地は全て市有地であります。土地取得費が発生しないことが挙げられます。
また、岩瀬地区の支所も併せて整備し、市民サービスの向上も図りたいという考えがございます。
以上の理由により、新図書館は岩瀬中央公民館と新庁舎建設に伴う岩瀬支所機能を含めた複合施設として、現在の岩瀬中央公民館敷地に整備する方針で進めてまいりたいと考えております。
続きまして、5番目のGIGAスクールの進捗状況についてお答えいたします。菊池議員のおっしゃるとおり、当市では1人1台のタブレット環境を早期に実現するため、昨年5月、市長専決による補正予算により事業を遂行してまいりました。議員全員協議会において事業内容を説明させていただいた際には、菊池議員をはじめ、多くの議員の方々にご同意をいただき、おかげさまで11月には全ての学校にWi―Fi機能の整備とタブレットの配備を完了することができました。これは、県内でトップの整備状況でございます。議員各位のご理解に改めて感謝申し上げます。
これらのICT環境を十分に活用するためには、議員ご指摘のとおり教員の力量を伸ばすこと、これが重要であり、また学校における教育体制をますます充実させる必要があると考えております。来年度につきましては、新任教員や当市に異動となる教員を対象にタブレットの基本的な操作を学ぶ基本操作研修会をはじめ、必要に応じて教育用ソフトの活用研修を行っていきたいと思います。また、ICT支援員を全学校に派遣して、タブレットの効果的な使い方などのレクチャーを行い、整ったICT環境を十分に活用したいと考えております。
以上になります。
〇議長(小高友徳君) 続いて、白田経済部長。
〔経済部長(白田伸一君)登壇〕
〇経済部長(白田伸一君) それでは、菊池議員、2項目めの質問、富谷山三等三角点の亡失と富谷山歩道の整備についてお答えいたします。
まず、市や県はいつの時点で富谷山三等三角点がなくなったとつかんでいるのかということでございますが、またその原因は何と考えているのかという質問でございますが、現在県は正確な時期は調査中としておりますが、平成7年9月の台風12号の影響により大きな断層亀裂が発生した際に亡失されてしまった可能性が考えられております。
2つ目の質問の尾根を含む採掘許可についての県の回答はでございますが、県に確認しましたところ、採掘届に尾根が含まれていても採掘の許可はしますとの回答でございました。
3つ目の質問の一昨年度の8月のダイナマイト爆発事故での採掘届の出し方と今後の計画について県の回答でございますが、継続して採取を行う場合の期間につきましては、4年以内とされておりますが、重大な災害を発生させた場合は1年以内の期間を減じるとされております。現在は、そのようなために3年となっております。今後の計画について、事業者側は令和二十数年頃までは採掘を継続すると県に伝えているというふうに聞いております。
最後に、観光資源としての富谷山の歩道整備についてでございますが、富谷山が笠間県立自然公園特別地域であるため、行為地における規制緩和のため、地元3地区と企業体と市で富谷山の安全で親しみある山づくりに関する協定書を締結し、山づくり計画を策定し、事業を進めている状況でございます。事業期間につきましては、令和27年度まで計画されておりますので、歩道整備につきましても事業計画の時期を判断しまして、地元の理解と協力を得た上で今後は検討してまいりたいと考えております。さらにはヤマザクラ課と連携しまして、採掘跡にヤマザクラを植栽したりして観光資源になるよう併せて考えていきたいと思っております。
続きまして、7項目めの御嶽山登山口のトイレの改修についてお答えいたします。今後の方向でございますが、当初使用不能のトイレの解体のみを予算計上の予定でございましたが、地元からの強い設置要望があり、財政課と協議した結果、簡易水洗トイレを設置することで協議のほうは整いましたが、令和3年度予算には時間的にちょっと間に合わなかったということと、解体と設置は同時施工のほうが経済的なことを勘案しまして、当初予算には計上しておりませんが、年度内に解体工事とトイレ設置工事を施工するように進めてまいりたいと思っております。また、設置後は地元ボランティアの方の協力を得ながら管理を行っていきたいと考えております。
以上でございます。
〇議長(小高友徳君) 続いて、鈴木総合戦略部長。
〔総合戦略部長(鈴木政俊君)登壇〕
〇総合戦略部長(鈴木政俊君) 菊池議員の3番目、大和駅北口開発事業、いわゆる桜川筑西インターチェンジ周辺地区開発事業の行方として、12月議会以降の事業の進捗状況と調整池整備を含む周辺整備事業の進捗状況についてのご質問にお答えいたします。このうち宅地開発事業につきましては、桜川市土地開発公社の事業でございますので、私が土地開発公社の常任理事としての立場でお答えいたします。
まず、さくらがわ地域医療センターの東側約3.8ヘクタールにおけるさくら土地開発合同会社による業務代行方式の宅地開発事業につきましては、現在開発許可取得に向けた事前協議を進めており、その中で様々な課題や調整事項の整理と関係機関との協議を行っているところであります。今後早期に開発許可を取得し、工事に着手する予定でございます。
次に、JR大和駅北側約2.5ヘクタールの区域におけるダイヤモンド地所株式会社による宅地開発事業の進捗状況についてご説明いたします。これまでに詳細な事業内容の確認や市との連携等の協議を進め、本年1月中旬に事業推進に関する協定を締結する運びでありましたが、新型コロナウイルス感染症対策による緊急事態宣言の発令により、一旦協定締結を見送っておりました。現在は、この協定締結に向け、再度日程を調整しているところで、今月中には協定を締結する予定でございます。
なお、事業化に向けた今後のスケジュールにつきましては、現時点でのダイヤモンド地所株式会社の意向として、1年後をめどに開発許可を取得し、土地の購入を進めたいとのことでありますので、今後事業者と市並びに土地開発公社が連携協力して事業化を目指してまいります。
次に、市が施工している調整池を含む周辺整備事業の進捗状況についてお答えいたします。まず、調整池の整備につきましては、全体を4工区に分けて工事を施工しており、今年度末には3工区分の工事が完了する予定であります。残り1工区と護岸保護工事につきましては、来年度工事を実施する予定であります。
公園整備につきましては、今年度施工している造成工事、外周園路工事の一部、休憩施設の整備が完了する予定であり、来年度は繰越し事業として残りの外周園路工事と遊具やトイレの設置工事等を行います。
また、周辺の道路整備につきましては、公園や調整池工事との調整を図りながら来年度舗装工事等を施工する予定であります。
公園、調整池の完成は、来年度末を見込んでおり、令和4年度当初のオープンを目指してまいります。
以上でございます。
〇議長(小高友徳君) 続いて、仁平市民生活部長。
〔市民生活部長(仁平博章君)登壇〕
〇市民生活部長(仁平博章君) それでは、菊池議員、4番目のマイナンバーカードのメリットとデメリットについてのご質問にお答えいたします。
まず、マイナンバーカードの交付率でございますが、議員ご指摘のとおり令和3年2月28日現在、全国で26.2%、桜川市においては18.0%と依然低い状況にございます。
それでは、マイナンバーカードのメリットという点で、現在の利活用について幾つかご説明をさせていただきます。マイナンバーカードが導入され、就職、転職、出産、育児、病気、年金受給、災害など、多くの場面で個人番号の提示が必要となる中、マイナンバーカードがあれば番号確認と本人確認の際の身分証明書として利用することができます。
現在行われている確定申告におきましても、マイナンバーカードの署名用電子証明書を利用し、データを入力、送信することで税務署に出向くことなく、自宅のパソコンから確定申告をすることができます。
また、桜川市では令和元年7月からマイナンバーカードを利用したコンビニ交付が開始されました。朝6時30分から夜23時まで、土日、祝日、窓口閉庁時におきましても住民票、印鑑証明、税証明を取得することができるようになりました。現在、月平均約60件の利用がございます。
今後健康保険証としての利用も開始され、加入する保険者が変わっても医療機関、薬局等でマイナンバーカードを提示することで保険診療を受けることができるようになります。また、医師や薬剤師が本人同意の下、マイナポータルから特定健診情報や服薬履歴を確認することができるようになるなど、健康管理や医療の質の向上にもつながるものと期待されます。
一方、デメリットという点では、マイナンバーカードを取得することによる個人情報漏えいのリスクということについて懸念されるところかと思いますが、現在の情報社会におきましてはクレジットカードや免許証などが多くのサービスや場面で必要とされており、これらについてもまた同様の懸念はあるのかと思われます。
マイナンバーカードにつきましては、アプリケーションごとに暗証番号を設定し、情報を保護、不正に情報を盗み取られたり、情報を解析されようとした場合には自動的にその情報が消去されるなど、高いセキュリティー性が確保されております。このマイナンバーカードの利活用への取組は、行政のデジタル化が進展する中、今後ますます増えていくものと考えております。
続きまして、6番目の国保の均等割軽減と令和4年度の県統一化についてのご質問にお答えいたします。まず、国保の均等割の軽減についてでございますが、現在国におきまして全世代対応型の社会保障制度を構築するための健康保険法等一部改正案が国会に提出され、その一つとしまして、子育て世帯の経済的負担の軽減という観点から、未就学児に係る国保税の均等割の軽減措置の導入について審議がなされているところでございます。内容でございますが、国保世帯の未就学児を対象に国保税均等割の5割軽減を令和4年度より創設するというものであります。低所得世帯につきましても一定の措置がなされ、軽減が拡充されることとなります。この軽減相当額につきましては、国2分の1、県4分の1、市4分の1の持分の公費で賄われ、市負担分につきましては地方交付税で措置されることとされております。
続きまして、令和4年度の県統一化についてでございますが、現在桜川市の国保税は所得割、資産割、均等割、平等割の4方式を採用しております。この4方式のうち、資産割については固定資産税との二重課税になる疑念や資産の所有する場所による不公平感があること、平等割については一人世帯の低所得の高齢者が増加している現状とかけ離れており、一人世帯への負担感が強く、平等割の意義が薄れてきていること、これらのことから県におきまして資産割、平等割を廃止し、所得割、均等割の2方式とする簡潔、公平で安定的な賦課方式での県内市町村の統一化を目指しております。
2方式とした場合の1人当たりの平均国保税の推計でございますが、令和3年度の本算定の数字を基にシミュレーションを実施する予定でございますので、現段階で数字は出ておりません。今後県や各自治体の情報等も得ていきながら、令和4年度からの実施に向けて取り組んでまいりたいというふうに考えております。
次に、8番目の西友部の山林伐採地のその後の状況についてのご質問にお答えいたします。現在西友部の山林伐採地において、事業者が山間部に計画する農場に向けて、その関係者が所有する土地等に幅員7から10メートルほどのアクセス道路の建設を行っております。アクセス道路の断面は、計画する路面から1メートルほど掘り下げて、割栗と自称する石材を入れ、その上に礫を敷きならした構造で工事を行っております。
まず、現場で使用されている礫でございますが、砂から小石ぐらいまでの大きさのものであります。この現場で礫を使用する場合には、事業規模から、生活環境課が所管する桜川市土砂等による土地の埋立て等の規制に関する条例に基づく許可が必要となります。市と県廃棄物対策課、警察とともに事業関係者から聞き取り調査を行い、この条例に関する許可を得るまでは工事をしないようにと口頭で指示をするとともに、指示書を令和2年12月3日付で発出をしております。その後、12月中旬から工事は一時中断されておりましたが、今年1月7日に工事が再開されたようだとの通報があり、直ちに現地に立入りして警察とともに再度指導を行い、現在は工事が中断されているという状況でございます。また、県におきましても割栗と自称する廃墓石を割った石材の使用が見られることから、その適正性について現在調査を進めているところでございます。
市におきましては、定期的に現場の巡視活動を行い、現場の状況等の情報を県、警察に提供するなど、市と県、警察、相互に連絡を密に取っております。今後も引き続き県の調査に協力していくとともに、この事案に対応してまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
〇議長(小高友徳君) 続いて、大塚市長。
〔市長(大塚秀喜君)登壇〕
〇市長(大塚秀喜君) 菊池議員の質問にお答えします。
廃棄物の不法投棄に対しては、議員の見解のとおり、市や県、警察、また地域住民が一体となって対処すべきであると考えております。当然それぞれに役割は異なりますが、みんな同じ方向を向いて対応していくことが何より重要であると思っております。
今回の全協で示された6番議員が作ったという文書でありますが、「疑惑の道路づくり」と称してクエスチョンマークをつけながら、これは表現の自由の範囲内であると主張するなど、桜川市並びに桜川市議会をおとしめるものであり、議会人としてあるまじき行為であります。非常に心外であります。議会としての対応を求めてまいりたいと考えております。
3月4日には、別な産業不法投棄の事案で地区の代表者らとともに県へ行き、県幹部職員へ事情を訴え、早急な解決策を取っていただくようお願いをしてまいりました。この西友部の事案についても、地域住民とともに市、県、警察一丸となって解決に向けて対応してまいりたいと考えております。
〇議長(小高友徳君) 答弁が終わりました。
再質問があれば質問願います。
菊池議員。
〇10番(菊池伸浩君) まず、図書館の問題なのですが、私笠間図書館をよく使っているのです。ところが、笠間図書館があまり利用率が高いもので、本が汚れて傷みが激しいのです。どうしてもやっぱり少し新しいいい本をそろえなければまずいと、そこで矢祭町のもったいない図書館に行ったところ、今度は逆に同じ種類の本が寄贈がたくさんあり過ぎて、例えば夏目漱石の菊判のすごく豪華な本が10組以上あるのです。保存のしようがないのです。そういう意味で、図書館で本を調達する場合には一般的には公募しないで、知っている蔵書家から貴重な本を寄附してもらうと、私も科学関係の子供向けのいい本持っていますので、そういうのを寄附したいと死んだら思っているのですが、そういう工夫をしてほしいと思っているのですが、教育部長、どうでしょうか。
〇議長(小高友徳君) 答弁願います。
栗林教育部長。
〇教育部長(栗林 浩君) ただいまのご質問でございますが、図書館につきましては来年度から建設のほうを、新図書館、始まるわけでございますが、その節には今議員さんおっしゃられたとおりに図書のほうを十分と協議して、蔵書のほうを買っていきたいと思います。
また、電子図書館のほうも今年度から始めておりますので、その辺のところと調整をしながら蔵書のほうを進めていきたいと思います。
以上です。
〇議長(小高友徳君) 10番、菊池伸浩君。
〇10番(菊池伸浩君) あと、12分ですね。
では、2点目は富谷山の問題なのですが、益子側の大郷戸地区は市民のボランティアですごくいい登山道が整備されているのです。ところが、富谷山側は中田市長時代に作った展望台なんか見てももう周りは舗装道路で通りいいのですが、暴走族がいっぱい通っていると、肝心のハイカーが好きな登山道はやぶで登っていけないのです。だから、富谷山の今の最高点、今は360メーターが最高点なのですが、そこに行くには岩瀬側からはやぶでちょっと歩けないのです。やっぱりこの6者協議でもありますけれども、これからあと20年ぐらいは砕石が続くのですが、その後に歩道を整備するにはぜひ地元の方の協力を得ながら、ボランティアの力を借りながら登山道を整備すると。それからあと、特に笠間の石切山脈が今は有料の観光地なのです。あそこから私が見ましても、やっぱり五月女鉱業のあの崖はすごい展望台なのです。そこを何とかしてほしいと思うのですが、経済部長、お願いします。
〇議長(小高友徳君) 答弁願います。
白田経済部長。
〇経済部長(白田伸一君) 先ほども答弁のほうで申し上げましたとおり、今現在は業者のほうで採掘を続けておりまして、あと二十数年は続けるという回答がありましたので、採掘が終わりましたらということになりますが、そのときには地元の方の協力を得ながら整備をできればなというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
〇議長(小高友徳君) 10番、菊池伸浩君。
〇10番(菊池伸浩君) 最後の質問ですが、7番目の御嶽山の登山口のトイレ、これ何月頃の補正予算になるのか、6月、9月とありますけれども、いかがでしょうか。それで一応終わります。
〇議長(小高友徳君) 答弁願います。
白田経済部長。
〇経済部長(白田伸一君) 財政課のほうとは協議は整ってはいるのですけれども、まだ時期については決めておりませんけれども、工事とかも絡んできますので、なるべく早い時期に補正のほうをお願いしまして、工事のほうに着手できるようにしたいと考えております。
以上です。
〇議長(小高友徳君) これで菊池伸浩君の一般質問を終わります。
ここで暫時休憩といたします。
休 憩 (午前11時42分)
再 開 (午後 1時10分)
〇議長(小高友徳君) それでは、会議を再開いたします。
続いて、12番、市村香君。
〔12番(市村 香君)登壇〕
〇12番(市村 香君) 12番、市村香です。通告により、質問をさせていただきます。
まず最初は、1番目の新型コロナ感染症対策についてです。世界中で新型コロナ感染症が蔓延して1年以上が経過していますが、一向に終息する気配がありません。日本国内はもちろんのこと、茨城県も独自の緊急事態宣言が発令されるなど、命に関わることとしてまだまだ深刻な状態が続いております。先ほど全協でも説明がありましたが。桜川市の皆さんも不自由な生活を強いられており、ワクチンの接種状況をどうなのかと聞かれております。早く感染拡大が収まり、終息を待ちたいですが、私は確実なワクチン開発が国内で進んでいない状況では、コロナ感染からしばらくは逃れられないと思いますので、これからも終息するまでは自らが命を守るほかはないと思っているところです。
そのような中、日本でも輸入ワクチン接種が始まりました。情報では様々なタイプのワクチンが開発され、それぞれ取扱いが違うようですが、日本はイギリスやアメリカから輸入するようで、アメリカ、ファイザー社のワクチンが一番早く輸入され、医療関係者へのワクチン接種が始まりました。政府は、全国民を対象として実施していくとしておりますので、そこで桜川市のワクチン接種の今後の体制について伺いたいと思います。
1つ目は、ファイザー社のワクチン保管にはマイナス70度の保管が必要と聞きますが、冷凍庫の設置場所はどこにするのか。また、最初のワクチン到着はいつ頃か。また、ワクチンの移送等に担当職員の体制は大丈夫なのか。当初の説明では6人というようなお話も聞いております。現在の状況についてなかなか大変だと思いますが、分かる範囲で伺いたいと思います。
次に、2つ目は桜川市もワクチン接種には医療スタッフや施設入所者等が最初と聞いておりますが、一般市民の接種はいつ頃になると想定しているのか伺います。
3つ目は、ワクチンの取扱いには解凍など、十分な注意が必要なことなので、ワクチン接種の方法や接種会場の進め方についてはどうなのか。
4つ目は、桜川市民のワクチン接種期間はどれくらいを想定しているのかということです。ワクチンは、今のところ2回接種する必要があると聞くので、完了するのはいつぐらいか。私は、かなり期間がかかると考えますが、その辺のところはどうなのか、以上4点について伺いたいと思います。
2番目は、桜川市の男女共同参画の意識についてですが、昨日3月8日は国際女性デーの日でした。私は、昨年の3月にも質問しておりますが、政府がなかなか進まない女性の指導的活躍推進を2012年ですか、さらに最重要課題としてポジティブ・アクション、積極的改善措置として取組を進め、令和2年、ちょうど昨年、2020年までに達成させるとしていましたが、一向に進まずに来ました。
今回、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森発言問題が取り沙汰され、日本のジェンダー意識の遅れがまた明らかとなり、ジェンダー・ギャップ指数は世界153か国中121位、先進国首脳会議、G7の中でも日本が最下位と報じられました。現在コロナ禍で交流が途絶えております友好都市バコール市のあるフィリピンは、アジアの中で一番高く16位、タイが75位、続いてベトナム、中国、韓国、インドよりも日本は低い状況です。ギャップ指数の一つ、私が関わる政治的エンパワーメントは144位でワースト10に入っております。桜川市の女性の政治参画が望まれます。今回森発言問題もあり、オリンピック組織委員会は急遽女性の参画が進み、改善されました。
先ほども言いましたが、昨日8日は国際女性デーの日、参画推進の機会と捉え、ちょうど合併をして第1次策定から16年、今回新しく第2次の男女共同参画推進プランが策定されましたので、市長を含めて、2次の計画の基本目標は大きく3つ掲げてありますので、ご質問したいと思います。
まずは、実現に向けた環境の整備、女性活躍の推進、あらゆる分野ですね。そして、健康で安全・安心な暮らしの実現とありますので、各施策の進捗状況は毎年調査、分析するとともに、必要に応じて事業の見直しを行い、改善につなげると掲げてありますので、進捗状況と見直し等があれば伺いたいと思います。
もう一つ、先ほどジェンダー・ギャップ指数の1つである女性の政治参画エンパワーメントは、144位とワースト10に入っていると申しました。桜川市も女性は2人で、もう少し女性の政治参画が欲しいと思っております。市長は、お分かりかと思いますが、今回最近の近隣市町村の世帯別人口動向のデータを調べますと、茨城県内の人口の男女比率はほぼ半々で、県内32市のうち18市で女性人口が僅かに多いことが分かりました。桜川市は、377人女性が多くなっております。関係する資料としまして、市における女性職員の活躍の推進に関する特定事業主行動計画というのをホームページで見させていただきました。当時、28年から今年、令和3年3月までの5年間としまして、桜川市長、議会議長、教育委員会、選挙管理委員会、代表監査委員、農業委員会が策定したとなっております。それから見てみますと成果は出ていると思いますが、先日もう一つ市のホームページで桜川市の女性の職業選択に資する情報の公表についてを拝見し、市職員の男女比について確認をいたしました。現時点において職員の男女比、管理職における男女比について、市長公室長に伺いたいと思います。よろしくお願いいたします。
次に、3番目の桜川市の防災対策について伺いたいと思います。災害は、忘れた頃にやってくるということわざがありますが、先日大きな地震がありました。一瞬10年前の東日本大震災の再来かと思い、びっくりした桜川市民も多かったのではないかと思います。10年たってもそのときの余震と聞き、私も驚いております。そこで、改めて桜川市の防災対策について伺いたいと思います。
1つ目は、2月13日の震度5弱から4の地震では何事もなかったのか、また最近の災害状況について伺いたいと思います。
2つ目は、最初にコロナ対策のワクチンについて質問しましたが、国からは防災に対するこのコロナ対策費の予算も組み込まれており、桜川市でも推進していると思いますので、各地区への10万円、それと均等割と人数割があると伺いましたので、コロナ対策費について整備状況はどうなっているのか伺いたいと思います。
以上、大きく3点について答弁をお願いいたします。答弁によりましては再質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
以上です。
〇議長(小高友徳君) 市村香君の質問に対する答弁を願います。
上野保健福祉部長。
〔保健福祉部長(上野茂雄君)登壇〕
〇保健福祉部長(上野茂雄君) 市村議員の質問1、新型コロナウイルス感染症対策について、(1)、コロナ接種の方法や進め方についてお答えいたします。
初めに、@、ファイザー製のワクチン保存の冷凍庫の設置場所やワクチンの移送についてですが、2月20日土曜日にさくらがわ地域医療センターに超低温冷凍庫1台が設置されました。これは、市内医療従事者のためのワクチン保管用になります。市内従事者は、地域医療センターで接種しますので、移送はございません。また、高齢者などへのワクチン接種に向けての超低温冷凍庫は、4月中旬以降岩瀬庁舎に設置される予定でございます。岩瀬庁舎に届く高齢者などへのワクチン移送については、小分けをして各医療機関にお届けする計画でございます。
A、接種のスケジュールですが、医療従事者への接種が3月中旬より開始され、その後65歳以上の高齢者への接種は4月下旬に開始できることを想定しています。以降、基礎疾患を有する方や介護施設従事者への接種と続く計画です。ご質問の64歳未満の一般の方への接種開始の時期は、現在のところ未定でございます。今後国から示されるスケジュールに基づき接種を随時進めてまいります。
B、ワクチンの接種方法につきまして、令和3年2月10日、市の諮問機関である桜川市予防接種対策協議会において新型コロナウイルスワクチン接種実施計画が承認されました。その後桜川支部医師会との協議を重ね、円滑かつ安全な接種体制の構築を図っているところです。桜川市は、かかりつけ医を基本とした個別接種を原則としました。高齢者が集団接種会場に出向く負担の軽減、持病を持ち服薬中の方やアレルギー反応等の対応の安心を重要視させていただきました。今シーズンのインフルエンザワクチンの接種実績は9,698人、接種率71.4%です。10月から2か月間で約9,000人を接種していますので、個人接種が可能であると判断に至りました。
また、さくらがわ地域医療センターをはじめ、市内の16医療機関のほか、介護老人保健施設の集団接種及び訪問医療機関による地域巡回接種を取り入れ、円滑な接種体制を構築しているところでございます。
実施運営に当たっては、医療機関の負担を軽減するために接種予約システムを導入し、予約管理の一元化及び予約に基づいたワクチンの配送を市が行います。市民の皆様がかかりつけ医で安心して接種が受けられるよう、体制を整えております。
C、市民の接種期間ですが、ワクチンの供給が十分であることを前提とした場合、医療従事者約900人を6週間、65歳以上の高齢者、接種率8割想定ですが、1万4,000人を12週間、約3か月で接種完了する計画としています。16歳以上の市民全員1人2回の接種完了時期ですが、政府の接種計画では令和4年2月28日までの期間を示しているところでございます。
答弁は以上です。
〇議長(小高友徳君) 続いて、仁平市民生活部長。
〔市民生活部長(仁平博章君)登壇〕
〇市民生活部長(仁平博章君) それでは、市村議員、2番目の桜川市の男女共同参画の意識についてのうち、私からは3つの基本目標に対する積極的改善措置としての推進状況についてお答えいたします。
まず、第2次桜川市男女共同参画推進プランでございますが、基本理念を「お互いを認めて築く共同参画社会桜川〜一人ひとりが輝くまちづくりを目指して〜」といたしまして、計画期間を令和元年度からの10年間とする計画を平成30年度に策定をいたしました。地域に根差した男女共同参画社会の構築を目指し、市民、事業者、行政が一体となってその実現に向けた取組を推進するものとしております。この計画におきましては、3つの基本目標を柱としております。
1つ目は、男女共同参画社会の実現に向けた環境の整備、2つ目はあらゆる分野への女性活躍の推進、3つ目は健康で安全・安心な暮らしの実現、この3つの基本計画を掲げ、具体的な主要課題を提起し、事業を展開するものとしております。令和2年度は、新型コロナウイルス感染症の対策を講じながら事業を縮小する形で行っております。具体的には生活環境課におきまして、男女共同参画社会の実現に向けた環境の整備につきましては、男女共同参画の理解を促進するため、広報紙やホームページへの掲載、ポスターによる啓発活動を行うとともに、茨城県男女共同参画推進月間に合わせまして、チラシや啓発グッズを配布し、男女共同参画社会の意識づけを行っております。
また、女性に対する暴力の根絶のための相談窓口の周知を図りました。
あらゆる分野への女性活躍の推進につきましては、育児離職、介護離職をなくし、女性が生活と仕事を両立できる環境整備や男性の家事参加の促進のため、私の自慢「おとう飯」レシピ募集と題しまして、第1回目の「おとう飯」レシピを2月広報紙に掲載したところでございます。今後におきましても「おとう飯」レシピを募集し、広報紙やホームページ等で紹介をしていきたいというふうに考えております。
3つ目の健康で安全・安心な暮らしの実現につきましては、男女がそれぞれの特性を生かし、子供たちが健やかに育つ環境整備としまして、昨年12月5日に「からだにやさしいミュージアム〜子どもを賢くする食のスタイル〜」と題した講演会を開催いたしました。食育にもつながることから、生涯学習課の家庭教育学級との共同開催としております。この講演会は、会場のシトラスからのオンラインによるライブ配信で開催をいたしました。
第2次男女共同参画推進プランにつきましては、令和元年度からのものであり、まずは計画に沿った事業を展開していき、改善の必要性が出てきた際には見直しを図っていきたいというふうに考えております。事業を展開していく上では、市民の理解と協力が不可欠となってまいりますので、基本理念である「お互いを認めて築く共同参画社会」、この実現に向けまして、市民とともに取組を推進してまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
〇議長(小高友徳君) 続いて、田口市長公室長。
〔市長公室長(田口瑞男君)登壇〕
〇市長公室長(田口瑞男君) 桜川市の男女共同参画の意識について、市職員の男女比について市村議員のご質問にお答えをいたします。
市職員の男女比については、毎年市ホームページで公表しておりますので、その数値をお答えしたいと思います。令和2年4月1日現在の職員数は368人で、男性は210人、女性は158人、比率にいたしますと女性は42.9%でございます。また、管理職における男女比でございますが、部長級は11人中1人で9.1%、次長は10人中1人で10%、課長級は29人中11人で37.9%でございます。課長級以上の合計は、50人中13人で26%でございます。
以上でございます。
〇議長(小高友徳君) 続いて、大塚市長。
〔市長(大塚秀喜君)登壇〕
〇市長(大塚秀喜君) 市村議員のご質問にお答えいたします。
まず初めに、市職員の管理職における男女比について、それまでの経緯や実績、能力を考慮し、適材適所を意識し、配置していきたいと考えております。
また、第2次男女共同参画推進プラン等に目標を掲げておりますので、審議会などにおける女性登用について積極的に推進していきたいと思います。
以上でございます。
〇議長(小高友徳君) 続いて、柴山総務部長。
〔総務部長(柴山兼光君)登壇〕
〇総務部長(柴山兼光君) それでは、市村議員さんの3番目の質問、桜川市の防災対策についてのご質問にお答えいたします。
まず、ご質問の1点目、最近の災害状況についてお答えいたします。本市においても震度6弱を記録し、市内全域に甚大な被害をもたらした東日本大震災から10年目を迎え、先月2月13日には東日本大震災の余震とされる桜川市においては震度4を記録する地震が発生しました。本市の被害については、人的被害は軽症が1件、家屋の被害は一部損傷が1件でしたが、福島、宮城では大きな被害がございました。
また、地震以外の災害に目を向けますと、令和元年10月に発生した台風19号による災害が記憶に新しいところでございます。家屋の被害、人的被害、停電、道路及び河川の被害、農作物の被害など、桜川市にも数多くの被害が発生しております。
続きまして、ご質問2点目、各地区へのコロナ対策費についてお答えいたします。新型コロナウイルス感染症が蔓延する状況の中での災害発生に備え、各行政区の活動と一時避難所内の備品等の充実を図るため、避難所充実補助金を創設いたしました。衛生品、資機材等の購入の費用に対して新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用して各行政区に対し、市独自の補助の交付を行いました。補助対象区は市内120行政区、補助の交付額は均等割が10万円、戸数割が1戸当たり1,000円でございます。進捗状況でございますが、120行政区のうち申請地区は2月24日現在で113地区となっております。補助金の使途の主なものは、消毒液やマスク等の消耗品、発電機や投光器などの備品、エアコン設備や災害備蓄倉庫の設置、施設の修繕などに充てられております。
以上でございます。
〇議長(小高友徳君) 答弁が終わりました。
再質問があれば再質問願います。
12番、市村香君。
〇12番(市村 香君) まず最初に、1番目のコロナ対策についてなのですが、何分にも通告が2月中でしたので、またダブるところがあるかと思うのですが、まず2月の20日に病院用と後々の市民のための冷凍庫が地域医療センターに設置されたということですが、それにつきましてはとにかくマイナス70度で管理するということなので、十分に機能するように注意して管理していただければと思うのですが、その後高齢者用の冷凍庫は4月中旬以降に岩瀬庁舎にというようなことのご答弁をいただきましたが、現時点で、昨日当たりで大体予定どおりに入るかというのが分かるような状況ですか、もしかしたらまだまだ未定なのでしょうか。まず、一問一答なので、よろしくお願いします。
〇議長(小高友徳君) 答弁願います。
上野保健福祉部長。
〇保健福祉部長(上野茂雄君) 岩瀬庁舎への超低温冷凍庫の配置予定についてお答えいたします。
繰り返しになりますが、4月中旬以降の設置予定で進めているところでございます。今のところの予定変更はまだ来ておりません。また、設置後は冷凍庫が正常に稼働できるよう適正な使用と管理を行ってまいります。
〇議長(小高友徳君) 12番、市村香君。
〇12番(市村 香君) 国のほうが随分と遅れているようなので、ましてや茨城県内のほうの県のほうに来ること、そして今度桜川市のほうに来るのはまだまだ先なのかなと思いますが、市民の皆さんもとてもこのことに関しましては心配しておりますので、一応確認の意味でご質問させていただきます。
2つ目なのですが、医療従事者は3月中旬、高齢者は4月中旬ということで始めたいということなのですけれども、多分ワクチンについてもまだまだ今日時点では未定ということでよろしいのでしょうか。
それと、2つ続けて質問します。さくらがわ地域医療センター……
〇議長(小高友徳君) 市村議員、一問一答です。
〇12番(市村 香君) 一問一答なの。すみません。申し訳ないです。
〇議長(小高友徳君) 答弁願います。
上野保健福祉部長。
〇保健福祉部長(上野茂雄君) 現時点でのワクチンの供給の状況についてお答えいたします。
ワクチンの供給状況は、3月中旬以降に医療従事者の接種が予定されているところでございます。桜川市のワクチン配分は、昨日現在ではまだ示されておりません。接種開始のめどが今立っていない状況でございます。近隣では、先週に笠間市、つくば市、筑西市、今週に石岡市、結城市へワクチン配分が計画されていました。どの自治体も対象者全員を満たす量ではございません。3月5日の担当大臣のコメントでは、5月前半に医療従事者向けの配送を完了する見通しであるというコメントをしているところでございます。
繰り返しになりますが、高齢者向けのワクチン供給は今のところ国の計画では4月下旬からの開始となっています。
以上です。
〇議長(小高友徳君) 12番、市村香君。
〇12番(市村 香君) 分かりました。担当さんの方も大変だと思いますが、国の動向を注視しながらぜひ市民のためのことですので、よろしくお願いします。
3番目なのですが、先ほど地域医療センターほか16の医療機関と連携して、接種者予約システムの導入をすると答弁いただきました。予約管理の一元化ということがお答えにありましたので、その方法ですか、例えば各病院や医院からの予約を一旦行政の担当者が受け付けしてというような一本化なのか、そのところをちょっとお答えをお願いいたします。
〇議長(小高友徳君) 答弁願います。
上野保健福祉部長。
〇保健福祉部長(上野茂雄君) ワクチン接種予約システムの構築並びに運用のところでお答えいたします。
これまでの予防接種などの予約方法は各医療機関で様々でした。今回新型コロナウイルスワクチンの接種は、複数のワクチンの認可と確保を緊急事態で世界的に実施していることから、ワクチン配分計画に基づき市が一元管理で予約を進める必要がございます。また、接種に関する問合せの対応など、医療機関の負担軽減を図る必要があるため、予約システムを導入いたしました。
予約方法は、コールセンターでの直接電話予約、ウェブ上でのシステム予約、ラインアプリの予約の3つの方法で受付を行います。医療機関での受付は行いません。予約開始日等につきましては、ワクチン配分に基づきまして順次ご案内してまいりたいと思います。
以上です。
〇議長(小高友徳君) 12番、市村香君。
〇12番(市村 香君) コロナ対策については、4番目の最後になるのですが、そうしますと医療従事者にはもしもワクチンが入ったにしても6週間かかる、その後65歳以上の1万4,000人には12週間ということは、その後市民の全員に1人2回をするということは大変時間がかかるということなので、先ほどご答弁があった来年の2月いっぱいまでにはもしかしたら無理になるか、逆に早くなるのかというところなのですが、遅れるというふうな見方のほうが強いでしょうか。ちょっとお答えをお願いします。
〇議長(小高友徳君) 答弁願います。
上野保健福祉部長。
〇保健福祉部長(上野茂雄君) ワクチンの接種期間についてお答えいたします。
繰り返しになりますが、国の接種計画ではワクチン接種事業の完了を令和4年2月28日と示しているところでございます。国の動向を注視しながら市民の皆様には安心安全にワクチン接種を受けられるよう、接種体制の構築を推進してまいります。
ワクチンの確保等については、私の次元でお答えできませんので、申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
〇議長(小高友徳君) 12番、市村香君。
〇12番(市村 香君) ありがとうございました。なかなか未定のところをお答えいただきまして、大変だと思いますが、市民のためなので、ましてや今日もまた感染者が出たというようなこともありますので、ぜひ注意してこれからもよろしくお願いしたいと思います。
次に、一応男女共同参画につきましては少しずつではありますが、進んでいるということを伺いました、最初の答弁は。2番目なのですが、公室長のご答弁と、それからあれなのですが、368人中女性は半々だということで、ちょっと私も気になるところは部長と次長級なのですけれども、一応桜川市は30%を目標というのも掲げておりますので、せめて部長と次長に関しましてはもう少し、管理職に関して女性枠を増やしていただければなと思っているのですけれども、その辺のところは市長どうでしょうか。
〇議長(小高友徳君) 大塚市長。
〇市長(大塚秀喜君) 女性職員の管理職における男女比率ありきではなく、それまでの経験や実績、能力を考慮し、優秀な女性職員さん適材適所を意識し、配置してまいりたいと考えております。
また、比率についても3割という目標がありますので、それに向けて頑張っていきたいというふうに考えております。
〇議長(小高友徳君) 12番、市村香君。
〇12番(市村 香君) やっぱり桜川市の人口も、先ほど言いましたように377人女性が多いと、県内市町村の3分の2は女性が多いということになっておりますので、ぜひとも桜川市のほうの職員に対しましても管理職をよろしく、前向きで今市長のほうからご答弁がありましたので、ぜひとも積極的改善をお願いしたいと思います。
それから、政治的なことなのですが、先ほども申しましたが、女性の政治参画はワースト10の現状なのです。桜川市も私ともう一方と2人の市議会議員をしております。私は、市民の代弁者として働かせていただきますが、やっぱり参画の環境づくりの実現には政策決定の場に女性の人を入れることが今後の重要な課題だと思います。先ほど市長もまずは審議会等ともおっしゃいましたが、審議会等への女性参画がまだまだ現状では達成されておりません、桜川市でも。
それで、今日書類を頂きましたが、今年度は審議会等への参画率を30%として見ておりますが、現在でもまだ20%ということですので、令和3年度の審議会等への女性登用についてお願いしたいと思いますので、再度、最後です。市長にご答弁お願いします。
〇議長(小高友徳君) 答弁願います。
大塚市長。
〇市長(大塚秀喜君) 審議会などにおける女性登用について積極的に推進していきたいと思っております。
〇議長(小高友徳君) 12番、市村香君。
〇12番(市村 香君) では、ぜひともよろしくお願いいたします。今いろいろ女性議員の定数の話も出ておりますので、私はやはり女性議員が出やすい環境づくりも必要かなと思っておりますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
続きまして、3番目の防災についてなのですが、10年前の東日本大震災が発生した後2年後ぐらいだったかと思うのですが、仙台市で日本女性会議が開催されました。当時私はそのとき出席したのですが、シンポジウムの中で現地で災害対策本部を設置しましたけれども、避難所や救急搬送所で当初は女性の役員が入っていなかったために、現場での対応が順調に進まなかったという話を聞いております。その後阪神・淡路大震災の反省を基に途中から女性を配属することにより視点が変わり、状況が一変して順調に進んだ事実として報告、発表されております。そんなこともありまして、私もずっとやはりこれからは、先ほども言いましたように桜川市も女性のほうが多いくらいなのです、人口が。ですので、男性ばかりではなく、女性の視点を加えることで地域防災も変わるとずっと思っておりました。今回先ほど男女共同参画にも話しましたが、第2次の新規事業に防災分野における男女共同参画の推進として、女性の視点を取り入れた防災計画の策定、女性の視点を取り入れた防災備蓄品の確保、女性の視点を取り入れた避難所の運営などが掲げられております。
そこで、桜川市の各地区の自治会の中に女性の役員がいるのか、また防災組織が編成されている地区に女性組織があるのか、分かる範囲でお答えできればお願いいたします。
〇議長(小高友徳君) 答弁願います。
柴山総務部長。
〇総務部長(柴山兼光君) 桜川市内では、自主防災組織が8割の行政区で組織され、活動しておりますが、現在把握しているところでは女性が区長さんとして活動している地区はありますが、女性の役員については少ないのが現状となっております。一方、小学校区を単位に組織されている地区防災組織につきましては、約1割の方が女性役員として活動しております。
そのような中ではございますが、昨年度から桜川市地域女性会等依頼を受け、防災についての講話を行っております。講話の中では、災害における防災対策に女性の参画を呼びかけております。今後も機会を見つけては継続して地域防災への女性の参画についてPRに努めてまいりたいと思います。
女性が活躍しやすい環境の整備に努め、自主防災組織、地区防災組織における女性の参画を推進してまいりたいと思います。
以上でございます。
〇議長(小高友徳君) 12番、市村香君。
〇12番(市村 香君) ありがとうございます。今後は、桜川市も少子高齢社会が進み、女性の役割は重要になってくると考えます。ぜひポジティブ・アクション、何度も私言っていますが、積極的改善措置なのです。だから、ただ前向きに考えますとか、そういうことではなくて、一気に少なくとも桜川市は3割を目指しておりますので、せめて10人に3人は入れるような、そういう仕組みに積極的にお願いをしたいと思います。それをお願いしまして、質問を終わりたいと思います。
以上です。
〇議長(小高友徳君) これで市村香君の一般質問を終わります。
ここで暫時休憩をします。
休 憩 (午後 1時50分)
再 開 (午後 2時00分)
〇議長(小高友徳君) 再開いたします。
続いて、3番、武井久司君。
〔3番(武井久司君)登壇〕
〇3番(武井久司君) 3番、武井久司です。質問通告書のとおり、4項目について質問させていただきます。
まず1件は、公共施設マネジメントにおける委託、管理コストの削減についてでございます。本市は、公共施設のユーティリティー設備の管理について専門部署を有せず、各部署で各施設の保守点検、維持管理を行っている。これらの保守点検及び維持管理について、管理費用の低減はもとより、利用の最大化を図る必要と認識するところから、間接経費の圧縮と効率的、高品質な維持と運営がなされる必要があると考えられます。そこで、効率的、高品質管理と運営について2件お伺いします。
公共施設の維持管理部門の設置、施設課等の設置について、それから2つ目といたしまして、費用の圧縮方法として1業者への管理委託について認識を伺います。
次、2番目でございますが、教育行政について。小学校担任制度についてお伺いいたします。文部省、中央教育審議会は、2022年度をめどに小学校5、6年生に教科担任制を導入することなどの答申を出されました。教科担任制の導入についてどのように認識しているかお伺いいたします。
次、2つ目なのですが、これ菊池議員からも質問が出たと思うのですが、ダブるところがあるかと思うのですが、よろしくお願いします。GIGAスクール構想により1人1台のタブレットが整備され、教育のICT化が進められています。児童生徒がタブレット端末を操作するために教員の教える技術が必要となり、様々な業務がある教員の負担軽減のためにICT教育支援によるICT等を活用した教育活動に対する支援が重要だと考えます。十分な対応がなされているかお伺いします。
次、3番目といたしまして、環境について。これ低炭素・循環型社会の取組についてお伺いしたいと思います。政府は、2050年温室効果ガス(CO2)排出量のゼロ目標を掲げております。ゼロカーボンシティ宣言を表明する自治体が増えていると思います。地域の再生可能エネルギーを活用した持続可能なまちづくりは、これからの市政に必要と思います。本市における再生可能エネルギーの取組と現状、目標についてお伺いいたします。
4番目でございます。これについて、自治会の在り方についてということでご質問したいと思います。自治会の現状は、全国的に超高齢化社会のさらなる進展や就労環境の変化、社会構造やライフスタイルの変化により地域の連帯感が今後さらに希薄化していくことが危惧されています。地域における自主活動ができるような支援が必要と思われます。そこで、2件質問したいと思います。
各行政区の現状についてお伺いしたいと思います。
もう一件は、区長の負担軽減についてどのように考えているか質問させていただきたいと思います。
以上で質問を終わります。それで、答弁によっては再質問させていただきたいと思います。
以上です。
〇議長(小高友徳君) 武井久司君の質問に対する答弁を願います。
田口市長公室長。
〔市長公室長(田口瑞男君)登壇〕
〇市長公室長(田口瑞男君) 公共施設マネジメントにおける委託と管理コストの削減についての@、公共施設の維持管理部門(施設課)の設置について、武井議員の質問についてお答えしたいと思います。
武井議員のおっしゃる公共施設とは、市役所3庁舎、大和ふれあいセンターシトラス、岩瀬、大和公民館などの建物を想定されているかと思いますので、そのような観点から答弁させていただきます。公共施設の維持管理におきましては、現在各担当課において行っているところでございます。例を申し上げますと、市役所庁舎についてもそれぞれ3庁舎を財政課、岩瀬総合窓口課、真壁総合窓口課が管理業務を行っております。議員ご指摘のとおり、限られた人員、予算を効率的に運用していくためにはこれらの施設をまとめて維持管理していく部署の設置を検討していくことは非常に重要なことと認識しております。
なお、検討に当たりましては、今後整備が進む新庁舎や複合施設、教育財産の管理が地方教育行政の組織及び運営に関する法律において教育委員会の職務とされることなどを考慮し、効率的に維持管理する方法を検討していきたいと思います。
説明は以上でございます。
〇議長(小高友徳君) 続いて、柴山総務部長。
〔総務部長(柴山兼光君)登壇〕
〇総務部長(柴山兼光君) それでは、1業者への管理委託について、武井議員さんのご質問にお答えいたします。
現在、桜川市では施設を所管する担当課が維持管理を行うとともに、それらの管理委託業務を発注しております。ご質問のとおり、公共施設を取りまとめて保守点検や維持管理の契約を一本化すれば、会社の管理経費が効率化されるため、委託額が低減する可能性がございます。市では昨年度に昇降エレベーターの点検保守業務を取りまとめて契約いたしましたが、新規の業者であったこと及び集約化により委託経費が削減しております。また、来年度の電気保安業務においても見積りを取りまとめて契約額の圧縮を図っております。
一方で、業務を委託するに当たり、まずは市内業者との契約を優先しておりますので、規模や緊急対応などの地理的条件を満たすものについて条件整理をした上で、今後の業務委託を検討してまいります。
続きまして、4番目の質問、自治会の在り方についてお答えいたします。最初に、1つ目のご質問、各行政区の現状についてお答えいたします。当市の行政区は、桜川市区設置条例に基づき、現在120区が設置されており、区運営の中心となる区長さんには市の各種事業を円滑に実施するための調整、区の要望事項の調整、連絡、市から送達された文書等の配付、地域からの各種委員の推薦など、様々な場面で多大なご協力をいただいております。また、副区長さんには区長さんの補佐を、班長さんには区長さんと副区長さんの職務の分担をお願いしております。このように地域、行政にとって重要な存在である行政区でございますが、議員のご指摘のとおり近年高齢化の進行、就労環境の変化等により役員の高齢化などが全国的に危惧され、一部では顕在化しているようでございます。当市における今年度の区長さん、副区長さんの平均年齢は区長さんが66歳、副区長さんが64歳で、双方とも平均年齢に近年顕著な変動はございませんが、今後の就労環境等の変化次第で行政区の運営への影響も懸念されますので、今後の動向には十分注視してまいりたいと考えております。
続きまして、2つ目のご質問、区長の負担軽減についてにお答えいたします。行政区の区長さんには、先ほど申し上げましたように市からの依頼に基づく様々な業務にご協力をいただいております。その中には心身両面で少なからぬご負担をおかけしているものもあると伺っており、市といたしましても過度な負担が役員の成り手不足の一因となり、行政区の運営に支障を来してはならないと考えております。区内からの各種委員の推薦や区の方々の命を守るための防災活動などは、地域の実情を熟知した区長さんにご尽力をいただくことが欠かすことのできないものと考えておりますが、その在り方等につきましては関係部署と連携し、検討してまいりたいと考えております。
また、これとは別に月2回お願いしております文書配付につきましてもその量の削減に努め、負担の軽減を併せて図ってまいりたいと考えております。
以上でございます。
〇議長(小高友徳君) 続いて、稲川教育長。
〔教育長(稲川善成君)登壇〕
〇教育長(稲川善成君) 武井議員の2つ目の教育行政についてのうち、小学校教科担任制度の導入についての質問にお答えいたします。
小学校における教科担任制度、いわゆる専門教科教員の配置についてですが、現在文部科学省でも2022年度をめどに本格的導入を図ろうとしています。本県におきましては、来年度から全国に先駆け全ての小学校高学年での導入を検討しているところです。教科担任制、専科指導を推進していくことは専門的な指導を行え、学習が高度化する高学年の授業の質の向上につながることや小中学校の学習の円滑な接続につながります。また、1人の児童に対して担任だけでなく、複数の教員が関わることができ、児童を多面的、多角的に見ることができるという利点もあります。実際に本年度専科指導が導入されている本市の小学校の児童の感想として、授業が楽しい、授業が分かりやすいといった声が多く聞かれています。
さらに、別の観点ですが、担任教師に空き時間が生まれることから、教材研究に専念することができ、昨今話題の教職員の働き方改革にもつながるものと考えています。
さて、現在本市においては県の教員の追加措置を受け、小学校、義務教育学校前期課程計5校に専科教員を配置し、授業を行っています。教科は、理科、社会、英語、音楽です。なお、桃山学園におきましては義務教育学校であることから、後期課程の教員が前期課程の授業を担当することが可能です。今年度は、理科、体育、図工、音楽で専科教員による教科担任制が行われています。また、来年度ですが、学校により教科は異なりますが、市内全校に専科教員を配置する予定です。教科は、英語、理科、社会、音楽を予定しており、桃山学園におきましては校内の学年配置等で工夫し、義務教育学校の利点を生かした専科教員の授業を積極的に展開する予定です。さらには各学校ごとに時間割を工夫し、専門性を生かした専科指導を展開する予定でもございます。
今後は、文部科学省及び県の動向を見極めながら、専科教員の積極的な配置を進めていきたいと考えております。
以上でございます。
〇議長(小高友徳君) 続いて、栗林教育部長。
〔教育部長(栗林 浩君)登壇〕
〇教育部長(栗林 浩君) 2番目の教育行政についてのうち、ICT教育についてのご質問にお答えいたします。
今年度GIGAスクール構想により児童生徒1人1台のタブレット環境が整いましたが、それをどのように活用していくのかにつきましては、今後の大きな課題でございます。この整った環境を十分に活用するためには、議員のご指摘のとおり教員の指導をはじめ、研修などの充実が不可欠であることは教育委員会としても認識しているところでございます。
それでは、令和3年度に行うICT環境を活用するための方策について申し上げます。まず、業者委託によるICT支援員を全ての学校に派遣いたします。これは、ドリル学習で実績のある業者に委託する予定でございます。このICT支援員は、月1回全ての学校を訪問し、タブレットの活用法、効果的な使い方などについてレクチャーを行うものでございます。
また、会計年度任用職員を1名雇用いたします。これは、常勤職員として雇用を計画しており、教員と児童生徒の利活用を援助するため、機械の操作補助や児童生徒の操作指導補助を行ってもらいます。
タブレットを活用した授業は、来年度から全国で一斉にスタートしますので、今後様々な課題や新しい活用のアイデアなどがたくさん出てくると思われます。教育委員会としましては、これらの課題を整理し、整えたICT環境を十二分に活用できるよう創意工夫して推進していきたいと考えており、必要に応じて研修会などの開催も行ってまいります。
また、茨城県では県教育ICT推進協議会を立ち上げまして、課題や活用法について協議の場を設けて対応することになっております。
以上でございます。
〇議長(小高友徳君) 続いて、仁平市民生活部長。
〔市民生活部長(仁平博章君)登壇〕
〇市民生活部長(仁平博章君) 武井議員、3番目の低炭素・循環型社会への取組についてのご質問にお答えいたします。
国におきましては、2050年までに二酸化炭素の排出量を実質ゼロにするという目標が掲げられており、茨城県では2月17日現在、25の市町村がゼロカーボンシティ宣言を表明しております。桜川市では、令和2年7月28日に表明をしており、7月の全員協議会にてご報告をさせていただきました。二酸化炭素の実質排出ゼロを目指して取り組むために、地球温暖化防止実行計画のうち、まずは市役所内での取組である事務事業編の更新を行い、庁内での二酸化炭素の排出削減に取り組んでまいりたいというふうに考えております。その後桜川市全体の二酸化炭素排出量などを調査、算定しまして、地球温暖化防止実行計画の区域施策編を策定し、実行する予定でおります。
昨年度策定いたしました第2次桜川市環境基本計画の策定時に算定しました二酸化炭素の排出量の例といたしまして、消費した電力量や公用車の走行距離、灯油等の燃料から換算しまして、市役所内での平成30年度の年間二酸化炭素排出量は約4,000トンと算出されております。
再生可能エネルギーにつきましては、太陽光、風力、地熱などが二酸化炭素を排出せず、重要なエネルギー源となっておりますので、ゼロカーボンシティの実現に向けてはこれらの活用は必要となってまいります。市では、平成24年度に大和庁舎に太陽光発電設備を設置して、電灯電源として庁内で利用をしております。また、蓄電機能を使って停電時や非常時の電源としても利用されております。平成25年度には岩瀬福祉センター、真壁福祉センターに太陽光発電設備を設置し、こちらは発電電力のうち使われない電力を売電しております。今後は、新庁舎建設に向けて再生可能エネルギーの活用を検討していくとともに、市全体の二酸化炭素の発生量等の調査、算定を行い、二酸化炭素の実質排出ゼロを目指し、低炭素社会に向けた取組を進めてまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
〇議長(小高友徳君) 続いて、白田経済部長。
〔経済部長(白田伸一君)登壇〕
〇経済部長(白田伸一君) 武井議員さんの3番目の質問の低炭素・循環型社会への取組についての質問に関連しまして、打合せの中でソーラーシェアリングについてのご質問ございましたので、そちらについてお答えさせていただきます。
初めに、桜川市内において営農型の太陽光発電事業、ソーラーシェアリングと申しますものがありますが、こちらの設置状況ですが、令和3年3月1日現在で営農型太陽光発電事業を行っているところは現在2か所でございます。1か所は、真壁町東矢貝にあります発電施設で、太陽光パネルの下部の農地の面積は1,775平米でございます。年間の発電量は、22万807キロワットの予定です。もう一か所は、友部にあります発電施設で、パネル下部の農地面積は623平方メートルで、年間発電量は10万8,179キロワットでございます。
なお、営農型太陽光発電事業を行う場合には、設備設置に伴う支柱部分の一時転用の許可を原則3年に1度取る必要がございます。
また、パネル下部の面積はあくまでも農地として耕作管理をすることが前提となります。さらに、農振農用地であってもソーラーシェアリングを行うことは可能となっております。しかし、営農されていなかったり、不適切な農地利用がなされたりした場合には許可の取消しまたは更新の際に不許可となる場合がございます。
なお、今後も脱炭素促進制度の創設により、再生エネルギーによる地域活性化は進むものと思われますし、営農型太陽光発電事業の促進は有効な手段の一つと考えられます。
一方、パネルを設置することで日射量の減少や非効率化など、収穫量の減少が懸念されると同時に、電気の固定買取価格制度が終了した際に設置パネルが産業廃棄物として放置されることも危惧されております。このため、今後も優良な農地が持続的に保持されるよう、設置に当たっては厳正に審査及び指導を行ってまいりたいと考えております。
以上でございます。
〇議長(小高友徳君) 答弁が終わりました。
再質問があれば質問願います。
3番、武井久司君。
〇3番(武井久司君) 低炭素・循環型社会への取組についての件なのですが、今の地球温暖化防止対策に関するとして、桜川市では補助制度などを取り組まれているかどうかちょっとお伺いします。それで、それについては、例えば何件ぐらいあって、今申請がどのくらいあるか分かれば教えていただきたいと思います。
〇議長(小高友徳君) 答弁願います。
仁平市民生活部長。
〇市民生活部長(仁平博章君) ただいまの武井議員さんのご質問にお答えいたします。
桜川市では、地球温暖化防止対策に関した取組といたしまして、自立・分散型エネルギー設備導入促進事業を平成29年度から行っております。補助金交付の対象でございますが、家庭用燃料電池システム、それと低地用リチウムイオン蓄電システム、この2つの設置を個人を対象として補助金を出す事業でございます。令和元年度の実績といたしまして、7件35万円を交付しております。本年度は3月1日現在、8件40万円の交付を決定しております。令和3年度は、補助対象となる機材が低地用リチウムイオン蓄電電池のみとなりますが、8件40万円を予算計上させていただきました。この事業につきましては、蓄電システムを普及させ、地球温暖化防止策に寄与するものというふうに考えております。
以上でございます。
〇議長(小高友徳君) 3番、武井久司君。
〇3番(武井久司君) ただいまの件なのですが、これ予算というのはどのくらい年間、出たらもう採用するというような形なのでしょうか。
〇議長(小高友徳君) 答弁願います。
仁平市民生活部長。
〇市民生活部長(仁平博章君) こちらにつきましては、もともとは県の事業ということもございまして、県のほうで補助率10分の10ということの事業になっておるのですけれども、令和元年度7件の35万円、1件5万円ですけれども、また本年度8件の40万円ということでございますが、県のほうの配分のとおりというような申請が上がってきておりまして、大体はこの設備を設置した方々にはこの補助金をお出しすることができているというような状況でございます。
〇議長(小高友徳君) 3番、武井久司君。
〇3番(武井久司君) もう一件、自治会の在り方の件なのですが、以前区長会連合会のほうから出された状況で聞き取れないところがあったのですが、もう一度ちょっと対応状況についてご説明していただければと思います。
〇議長(小高友徳君) 答弁願います。
柴山総務部長。
〇総務部長(柴山兼光君) 区長会連合会が提出した要望への対応状況についてということですが、内容につきましては正副区長さん及び班長さんの報償費の見直しについて、要望書が令和2年11月24日付で桜川市区長会連合会より出されております。こちらにつきましては、区長さん方のご負担をはじめ、近隣他団体の状況も考慮し、現在検討作業を行っているところでございます。
〇議長(小高友徳君) 3番、武井久司君。
〇3番(武井久司君) 分かりました。
以上で質問を終わります。ありがとうございました。
〇議長(小高友徳君) これで武井久司君の一般質問を終わります。
続いて、18番、林悦子君。
〔18番(林 悦子君)登壇〕
〇18番(林 悦子君) 18番、通告に従い質問いたします。
1点のみです。学校給食の充実について。桜川市における保護者が負担する給食費は、月額で小学生3,900円、中学生及び先生方が4,300円となっています。合併時に低い町村の料金に統一し16年、それ以前の時間を合わせますと何十年もこの値段で据え置いたまま現在に至っております。1食当たりの食材費は約500円です、ワンコイン。保護者と市が半額ずつの内訳となっています。ちなみに、近隣の老人向け福祉施設では、一例として朝食660円、昼食600円、夕食550円で利用者が支払っているそうです。小学1年生から中学3年生まで、年齢には幅があるものの、成長期の子供たちの給食を1食500円で提供することはもはや限界ではないかと考えています。
調理の現場は物価上昇、食材の多様化、嗜好の変化、アレルギー対応、異物混入防止など、以前にも増して高いレベルの作業に対応しています。
また、子供たちの食生活の変化は残食の量に表れています。メニューの工夫だけでなく、給食が子供の成長、体調管理に大きな役割を果たしているケースも見受けられるのが現状です。はっきり言って給食が命というケースも全くないわけではないということです。しかし、コロナ禍の経済状況では保護者に負担増を求めることは極めて難しく、その分市が食材費を増額する以外にこの状況を改善する方法はないのではないでしょうか。生徒児童数は今後減少しますが、それに伴い市の助成総額も減っていくことは確実です。しかし、それを自然減として減らすのではなく、負担を維持し、1食当たり20円程度の単価の増額を今後行う考えがあるのか、市の対応を伺いたいと思います。答弁については、以下7点を踏まえて総括的にご答弁いただきたいと思います。
1、給食費の近隣比較。
2、今後の児童生徒数の変化とそれに伴う市の助成総額の変化。
3、1食当たり20円増に必要な予算、それによって何ができるか。どんなものが提供できるかということです。
5点目、給食費、いわゆる保護者が負担している分を給食費と言っていますが、これについてはこれまで料金引上げを検討したことはありますか。
また、6点目、給食から見える今の子供たちの食事情というものを、残っているものが、毎日どれくらいの食物を廃棄処分しているかということも含めてお尋ねをいたします。
そして、7点目、現場からの率直な要望と課題についてをお尋ねをいたします。
最後になりますが、部長から総合的に現況を説明していただきますけれども、その上で食材費の1食当たり20円アップについて今後経常経費として捻出できるか市長の考えを伺います。
以上です。答弁によっては自席で再質問いたします。
〇議長(小高友徳君) 林悦子君の質問に対する答弁を願います。
栗林教育部長。
〔教育部長(栗林 浩君)登壇〕
〇教育部長(栗林 浩君) 林議員さんの学校給食の充実についてのご質問にお答えいたします。
現在、桜川市の学校給食にかかる経費に対し、1食当たりの単価計算をいたしますと約500円となっております。その内訳でございますが、原材料費が約半分であり、残り半分が維持管理等などの経費となります。その原材料費に対し、基本は半額を保護者から給食費としていただいており、残り半分が市の一般会計予算から支出しております。この額の範囲で学校給食に合わせた栄養価、カロリーなどを計算し、アレルギー対策を施し、物価変動に対応するなど、全てに対応していくことは容易なことではございませんが、栄養士とともに試行錯誤しながらも安心安全な給食を提供しております。給食費につきましては、平成17年の町村合併時の学校給食費を統一する際に低い料金に合わせ、桜川市の給食費を決定いたしました。その後何度か給食費の値上げを検討してまいりましたが、保護者への負担を考えますと値上げをするには至りませんでした。
なお、近隣市町との給食費を比較してみますと、近隣の共同調理場のうち筑西市の下館、明野学校給食センターでは小学生3,000円、中学生3,500円ですが、これ一律1,300円の市の補助をして減額した額となりますので、実質4,300円、4,800円となります。また、笠間、岩間学校給食センターでは小学生4,210円、中学生4,620円、つくば市は小学生4,300円、中学生4,700円でございます。桜川市については、先ほど議員さんのほうからもありましたが、児童が3,900円、生徒4,300円となっており、低いほうではございますが、給食費の値上げにつきましては経済状況の厳しい中保護者負担を増額することは難しいと考えおります。
一方、市の負担分についてでございますが、ご提案のとおり1食当たり20円増額した場合、それによってできることということでございますが、具体例としまして気候の影響を受けやすい野菜などの値上がり時や常時使用する食材の値上げ等に対応しやすくなりますし、単価の高い魚の切り身や果物等を多く使用することができるということでございます。
また、ここ5年間での物価の変動としましては、油は1,500グラムに対して40円の値上げ、卵は1キロ50円、肉は45グラムで13円ほど値上がりしております。また、お米70から110グラムで、またパン40から70グラム、麺60から120グラムに対しまして7円から9円ほど値上がりしているのが現状でございます。現在、それら物価の上昇部分に対しましては、毎年次年度の給食費にかかる予算を計上するに当たりまして、1食当たりの賄い材料費に対し、材料費の高騰分を想定して、1人当たり10円分、それを算定額に上乗せしまして、約600万円を増額した額を当初予算に計上しております。したがって、議員さんが言うとおり20円を増額する場合には実質600万円の増となることになります。
また、給食費に関しましては、本年度から義務教育課程の児童生徒に対しまして、第3子以降の給食費を免除しておりますが、次年度、令和3年度からは第2子まで免除の対象者範囲を広げ、歳入が約4,000万円減るため、その分一般会計からの支出は増額となります。
今後の児童生徒数につきましては、来年度、3年度に対し4年後の7年度では約493名減少する見込みとなります。したがって、令和7年度には賄い材料費としまして、来年度の予算と比較しますと2,400万円の減額と見込んでおります。
現在の給食から見える子供たちの食事情でございますが、食事の傾向としましては残食の少ないものでは御飯の日のビビンバやカレーなど、御飯の上に乗せて食べるものや麺類を好む児童生徒が多く、パンの日の洋食メニューなども残食は少ない傾向にあります。反対に和食や魚料理は好き嫌いが分かれ、見慣れないメニューには手をつけず、残食が多くなります。近年では、きんぴらやヒジキの煮物など、家庭でもあまり食べ慣れていないためか残食が多い傾向が見られます。1日の廃棄分としましては、パンや御飯、日数などにより変動はしますが、45リットルの袋で平均14袋ほどになっています。各家庭での食生活においては、子供の喜ぶものしか出さない家庭もございますし、苦手なものには手をつけなくてもよいという意識の子供が増えているのが現状かと思われます。
給食を提供するに当たりまして、異物混入防止に関しましては全工程において検品業務を十分行い、目視確認と肉、魚等につきましては触手確認を実施し、目視では確認できないほどの小さな骨などを取り除く作業を実施しております。野菜などについても三、四回洗浄し、確認作業を行っております。ただ、細心の注意を払い、検品を実施している中でも髪の毛や衣類などの繊維、極小な虫などの混入があることもあります。そのような場合、原因の究明を迅速に行い、学校等へお知らせしております。物によってはいつ混入したのか判断が難しいものもございます。そのような場合には、学校での対応をお願いすることもございます。
最後になりますが、学校給食は教育の一環として日常生活における食事について正しい知識を深め、適切な栄養の摂取により健康の保持増進を役割としております。味覚は、幼少期に形成されますので、様々な味に触れることは大切と思います。給食の献立が将来の食事の指標となるように知識を深め、健全な食生活を営んでもらいたいと思っております。さらに、今後も適切な栄養の摂取により健康の保持増進を図り、学校生活を豊かにするとともに、食生活が様々な活動につながっていくことを理解していただくよう給食の提供に努めてまいります。
以上でございます。
〇議長(小高友徳君) 続いて、大塚市長。
〔市長(大塚秀喜君)登壇〕
〇市長(大塚秀喜君) 林議員、大変いい質問をいただきました。ですが、歳入が約4,000万円減ると、第2子まで3年度、新年度から免除の対象を広げまして、桜川市の歳入、一般会計から4,000万円減るということでございます。また、今答弁にもありましたが、今後児童生徒数について令和3年度から令和7年度の5年間で493名減少する見込みとなります。したがって、5年後の令和7年には賄い材料費として歳出予算が2,400万円減額と見込んでおりますので、その辺も踏まえ、もう少しお時間いただければというふうに考えております。ただ、1人当たり10円を加算して予算の計上をしておりますので、当面はそれを加算できればというふうに考えておりますので、材料費、賄い材料費等値上がりがあったときにはまた検討していければというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
以上です。
〇議長(小高友徳君) 答弁が終わりました。
再質問があれば質問願います。
18番、林悦子君。
〇18番(林 悦子君) ちょっと1点質問というか、確認なのですけれども、私は1食当たり10円という質問をしているのですが、答弁のほうは1人当たり10円、600万円が、いわゆる予備費的に計上されていて、それがある程度の物価高騰分がクッション代わりになっているお金になっているけれども、つまりプラスあと600万円あればいろんな食材の提供に柔軟に対応できるのではないかというふうに聞こえたのですが、1食10円と1人10円だと大分金額が変わってきてしまうのではないかと思うので、その辺でもしかすると計算を間違っているかもしれませんので、よくちょっともう一回この議会中にこの数字については検証してもらいたいと思います。すぐここでは出ないでしょうから。ですよね。どうですか。
〇議長(小高友徳君) 答弁願います。
栗林教育部長。
〇教育部長(栗林 浩君) ただいまのお話ですが、1食当たりの1人10円という計算をしております。
〔「1人じゃなくて」の声あり〕
〇教育部長(栗林 浩君) ですから、1食当たり10円ということで計算しております。それで、年間10円を1食上げますと600万円、20円で倍の1,200万円という形になります。
〇議長(小高友徳君) 18番、林悦子君。
〇18番(林 悦子君) では、ちょっと何点か指摘をして、それで答弁を終わりたいと思うのですが、指摘した点に関しましては聞き流しではなく、ぜひ参考にしてほしいと思います。
1点目は、市長答弁なのですけれども、確かに今回第2子まで免除対象を広げていますので、予算総額としては増えているのです。これは、少子化対策としては大変うちのような市にとってはいい政策だと思いますので、これは評価したいと思っているところではあります。しかし、今日の私の質問は少子化対策としての4,000万円減額ではなくて、あくまでもあと10円、あと20円食の現場で上げてくれると大分違ってくるのではないかと、内容がさらに充実するのではないかという質問なので、入れる財布が違うという感じがしますので、今後ぜひ何とか、市長も物価高騰分に関しましては今後も対応していきたいし、もうちょっと時間くれということなので、もちろん予算議会で予算にも計上されていない中ですぐ、はい、やりますという答弁ができると思って質問もしていませんから、ぜひ今後の検討事項として、最優先事項として教育委員会のほうが中心になって考えてほしいというふうに思います。これが1点目です。少子化対策のお金と給食費の内容の充実については、財布が違うからということです。どっちかといえば、少子化対策というのはある意味児童福祉の分野だと思います、子育て支援なので。でも、これを今年度やって4,000万円負担を増やしたということは、私は英断だと思っています。
それから、2点目ですけれども、10円、20円で四苦八苦している割には45リットルというのは桜川市が出している大きいほうのごみ袋ありますよね。ごみ出しした人は大体どれくらい入るか分かると思うのですが、底が抜けるほどは入れられないので、幾ら水分を切ったとしても多少の水分は食物は残りますから、それでまるっきり満杯というわけにいかないから、8割ぐらいまで詰め込むのでしょう。それで1日14袋出ているということなのです、ということは食品ロス。片方では10円、20円を何とかしようといって食材確保にきゅうきゅうとしているのだけれども、ほぼそれを吸い込むぐらいの量は捨てているわけです。この辺のところは、ぜひ子供たちに少し自覚してもらうということは大事なのではないかと思います。そういう意味での食育というものの重要性は、この食品ロスとの関係でぜひ教育行政の中で生かしていってほしい、あるいは家庭教育学級の中でお母様たちに、多分煮物なんていうのはあまり出さない家庭が多い。うっかりすると冷凍食品、冷凍も今すごくよくなっているのですけれども、おいしくもなっていますし、だから一概に悪いとは全然言えませんが、確かにどうせ食べないからといってますます出さなくなるものというのは、私は核家族のせいばかりとは言えないと思いますが、あるような気もします、これは。あくまでも食べ物というのが子供の体をつくるだけではなくて、脳みそもつくっていくのだということを、脳みそというのは心、精神の形成にも影響するので、体の筋肉だとか、そういうものだけではなくて、脳のよしあしも決まるのだということを教えていってほしいというふうに思います。これが2点目。
それから、3点目の、これで最後なのですが、異物混入防止なのです。現場では大体ぴったりしたゴムみたいな帽子を二重にかぶっているのです。今のPCR検査ではないけれども、コロナと同じような格好をほぼしているのです。もちろん手袋だし。白菜なんかは、とにかく菜っ葉ものは全部一枚一枚ばらして洗っているそうです。それでもどうやって見つけたのというようなちっちゃいこういう虫、見つけるのはほぼ困難ではないかと思うような虫をこうやってお箸で、こうやって入れ物の中でこうやってやって多分見つけ出すのだと思うのですけれども、そういうケースにまで対応をしなくてはならないと。だけれども、菜っ葉一枚一枚ばらして洗って、それで出てくるものは何が原因かと恐らく究明できないと思います。そういう中で、子供のほうは配膳のときに、うちの孫もそうですけれども、はらっとした、白い帽子をぺろっと頭に乗せているだけなのです。だから、これをもっとちゃんとしろと言っているわけではないのです。髪の毛は、誰の髪の毛かまでは言えないのではないかと思うのです、例えば髪の毛が入ってきた場合。うっかりすると配膳のときに入る可能性もないわけではない。
問題は、教育長さん、これをどうやって収めるかの話なのです。大抵給食センターの所長とか、そういう人らが吹っ飛んでいって、先生によっては謝っているそうなのですが、けれどもやっぱり先生によっては柔軟に対応してくれる人ももちろんいるわけです。昔だったらそんなのでは腹壊れないから、拭いて食べちまえとか、そんなことが許されたのでしょうが、それでも今でもやっぱり教師の判断能力、それから指導力、あるいは物事を収めるときの柔軟性というのは、これはある程度自覚してもらわないと調理の現場はパンクするでしょうということです。
以上、3点今後の教育行政に生かしていただけたらと思います。
以上です。
〇議長(小高友徳君) これで林悦子君の一般質問を終わります。
〇散会の宣告
〇議長(小高友徳君) 以上で本日の日程は終了いたしました。
本日はこれで散会します。
ご苦労さまでした。
散 会 (午後 2時51分)