平成28年第4回桜川市議会定例会議事日程(第1号)
平成28年12月6日(火)午前10時開会
日程第 1 会議録署名議員の指名
日程第 2 会期の決定
日程第 3 諸般の報告
日程第 4 執行部あいさつ
日程第 5 一般質問
〇出席議員(18名)
1番 谷 田 部 由 則 君 2番 大 山 和 則 君
3番 榎 戸 和 也 君 4番 萩 原 剛 志 君
5番 鈴 木 裕 一 君 6番 仁 平 実 君
7番 菊 池 伸 浩 君 8番 風 野 和 視 君
9番 市 村 香 君 10番 小 高 友 徳 君
11番 飯 島 重 男 君 12番 小 林 正 紀 君
13番 増 田 豊 君 14番 潮 田 新 正 君
15番 相 田 一 良 君 16番 高 田 重 雄 君
17番 増 田 昇 君 18番 林 悦 子 君
〇欠席議員(なし)
〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名
市 長 大 塚 秀 喜 君
副 市 長 井 上 高 雄 君
教 育 長 梅 井 驕@男 君
市 長 公 室 長 横 田 藤 彦 君
総 務 部 長 稲 川 潤 君
市 民 生活部長 安 達 誠 君
保 健 福祉部長 飯 嶋 京 子 君
経 済 部 長 古 橋 正 充 君
建 設 部 長 井 坂 徹 君
上 下 水道部長 石 川 文 雄 君
教 育 部 長 宮 山 孝 夫 君
会 計 管 理 者 野 沢 英 俊 君
〇職務のため出席した者の職氏名
議会事務 局 長 鈴 木 孝 君
議会事務局書記 宮 田 充 夫 君
議会事務局書記 仲 田 浩 司 君
議会事務局書記 長谷川 勇 貴 君
開 会 (午前10時00分)
〇開会の宣告
〇議長(高田重雄君) 本日の出席議員は18名全員です。
よって、地方自治法第113条の規定により、本日の会議は成立しますので、ただいまより平成28年第4回桜川市議会定例会を開会します。
地方自治法第121条の規定により、説明のため議長からの出席要求による出席者及び事務局職員は、配付した名簿のとおりです。
〇開議の宣告
〇議長(高田重雄君) これから本日の会議を開きます。
〇会議録署名議員の指名
〇議長(高田重雄君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
本定例会の会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長より指名します。
17番 増 田 昇 君
18番 林 悦 子 君
1番 谷田部 由 則 君
以上3名を会議録署名議員に指名します。
〇会期の決定
〇議長(高田重雄君) 次に、日程第2、会期の決定を議題といたします。
議会運営委員長より、本定例会の会期日程等議会運営に関する事項について、議会運営委員会の協議の結果を報告願います。
議会運営委員会委員長、萩原剛志君。
〔議会運営委員長(萩原剛志君)登壇〕
〇議会運営委員長(萩原剛志君) おはようございます。議会運営委員会の会議結果を報告いたします。
円滑な議会運営を図るべく、平成28年12月1日、議長の出席を得て開催をし、審議した結果、次のとおり決定いたしました。
会期は、本日から12月9日までの4日間といたします。本日は、諸般の報告を行い、その後に2名の一般質問を行います。2日目は、初日に引き続き2名の一般質問を行い、3日目は議案調査のため休会とします。4日目は、議案第97号 桜川市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例から議案第111号 平成28年度桜川市水道事業会計補正予算(第2号)までの以上15議案の審議、採決を行い、その後、議員提出議案第4号の地方議会議員の厚生年金への加入を求める意見書の審議、採決を行います。また、議案第102号の土地の取得につきましては、正副議長が除斥の対象となりますので、仮議長の選任をし、議案審議を行います。
以上で報告を終わります。
〇議長(高田重雄君) 報告が終わりました。
お諮りします。本定例会の会期日程等は、議会運営委員長の報告のとおりとしたいと思いますが、ご異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
〇議長(高田重雄君) 異議なしと認めます。
よって、会期日程等は議会運営委員長の報告のとおり決定いたしました。
〇諸般の報告
〇議長(高田重雄君) 次に、日程第3、諸般の報告を行います。
一部事務組合議会について報告願います。
県西総合病院組合議会議員、谷田部由則君。
〔1番(谷田部由則君)登壇〕
〇1番(谷田部由則君) 平成28年第3回県西総合病院組合議会臨時会は、平成28年11月4日(金)、午前10時から桜川市議会議場で開会されました。
臨時会の結果について、ご報告いたします。
議案については、次のとおりでありました。
最初に、石島勝男副議長から、平成28年9月28日付、桜川市議会臨時議会において、当組合議員に選出された議員6名の紹介があり、議席の指定がありました。
本臨時会に提出された案件は、選挙2件、選任1件でありました。
最初に、選挙第1号 議長選挙については、指名推選により、高田重雄議員が当選人として議長に選任されました。
選挙第2号 監査委員の互選については、増田昇議員が選任されました。
選任第1号 議会運営委員会委員の選任については、議長指名により、菊池伸浩議員、市村香議員、飯島重男議員が選任され、委員長には飯島重男議員が選任されました。
以上のとおり決定され閉会したことをご報告いたします。
〇議長(高田重雄君) 続いて、筑西広域市町村圏事務組合議会議員、大山和則君。
〔2番(大山和則君)登壇〕
〇2番(大山和則君) 平成28年筑西広域市町村圏事務組合議会第2回定例会の報告をいたします。
平成28年筑西広域市町村圏事務組合議会第2回定例会は、去る11月2日、筑西市議会議事堂において開催されました。定例会は午前10時より開かれ、報告1件、議案3件、認定1件が提出されました。
その結果について順次報告いたします。
まず、報告第2号 処分事件報告については、人事院勧告に伴い、筑西広域市町村圏事務組合職員の給与に関する条例の一部を改正する条例を専決処分したものです。
次に、議案第6号 監査委員の選任につき同意を求めることについては、桜川市議会選出の萩原剛志議員の監査委員選任について同意を求めるものです。
議案第7号 財産の取得については、消防力の強化及び消防装備の近代化を図るため、災害対応特殊救急自動車1台、高規格救急自動車1台を導入するもので、指名競争入札の結果、7,290万円で、茨城トヨタ自動車株式会社と購入契約を締結するものです。
議案第8号 平成28年度筑西広域市町村圏事務組合一般会計補正予算(第1号)については、歳入歳出それぞれ143万4,000円増額するもので、歳入歳出の総額がそれぞれ60億6,379万2,000円とし、あわせて地方債の限度額を減額するものです。
続いて、認定第1号 平成27年度筑西広域市町村圏事務組合一般会計及び特別会計決算認定については、地方自治法第233条第3項の規定により、平成27年度筑西広域市町村圏事務組合一般会計決算額の歳入総額65億3,325万7,883円、歳出総額61億8,121万9,461円及び平成27年度筑西広域市町村圏事務組合筑西ふるさと市町村圏特別会計決算額の歳入総額907万5,257円、歳出総額676万5,594円の決算について、監査委員の審査意見を付して議会の認定を受けるものです。
以上、報告第2号が原案のとおり承認となり、議案第6号、第7号、第8号が原案のとおり可決され、認定第1号が原案のとおり認定されました。
これで平成28年筑西広域市町村圏事務組合議会第2回定例会の報告を終わります。
〇議長(高田重雄君) 続いて、筑北環境衛生組合議会議員、榎戸和也君。
〔3番(榎戸和也君)登壇〕
〇3番(榎戸和也君) 筑北環境衛生組合臨時議会報告。
平成28年第1回筑北環境衛生組合議会臨時議会の報告をいたします。
平成28年第1回筑北環境衛生組合議会臨時議会は、去る11月14日月曜日、午後2時15分から桜川市議会議場で開催され、議長の選挙1件と監査委員の選任1件の人事案件2件を審議いたしました。
まず、議長の選挙については、桜川市議会選出の高田重雄議員が副議長の指名推選により満場一致で組合議会議長に当選されました。
次に、監査委員の選任については、監査委員2名のうち1名が欠員となっているため、桜川市議会選出の増田豊議員が、同じく満場一致で組合監査委員に選任されました。
以上のとおり報告いたします。
〇議長(高田重雄君) 続いて、例月出納検査の結果について報告願います。
議会選出監査委員、潮田新正君。
〔14番(潮田新正君)登壇〕
〇14番(潮田新正君) 桜川市一般会計及び特別会計並びに水道事業会計の例月出納検査結果報告書。
今回は、桜川市一般会計及び特別会計並びに水道事業会計について、9月、10月、11月に実施した分についてご報告いたします。
平成28年度桜川市一般会計及び特別会計並びに水道事業会計の例月出納検査は、平成28年9月26日、10月24日、11月25日に桜川市役所3階会議室において実施いたしました。
検査は、会計管理者、上下水道部長から、現金保管の状況を知る上に必要な書類を提出させ、別に関係帳簿及び証拠書類の提出を求め実施をいたしました。
現金出納の状況については、関係調書と現金出納簿が符合しており、計数上、誤りも認められませんでした。また、現金保管の状況についても、現金出納簿に記載されている残高と符合しており、保管も適正でありました。
それでは、平成28年度各会計における平成28年10月31日現在の歳入歳出の状況について報告いたします。
一般会計は、予算現額180億9,012万円に対し、収入済額103億6,031万882円、支出済額69億7,661万4,464円で、執行率38.6%でありました。
歳入の主なものといたしましては、市税29億8,035万8,039円、地方交付税41億4,715万2,000円、繰越金13億1,808万7,427円で、84億4,559万7,466円となり、収入済額の81.5%を占めております。歳出につきましては、各科目とも適正に執行されておりました。
次に、国民健康保険特別会計は、予算現額68億9,022万5,000円に対し、収入済額30億8,403万3,310円、支出済額33億3,295万9,553円で、執行率48.4%でありました。
歳入の主なものといたしましては、国民健康保険税、国庫支出金、前期高齢者交付金、共同事業交付金、繰越金で29億788万6,666円となり、収入済額の94.3%を占めております。歳出につきましては、保険給付費、共同事業拠出金が主なものであります。
次に、農業集落排水事業特別会計は、予算現額4億3,555万2,000円に対し、収入済額9,962万6,022円、支出済額1億8,004万4,207円で、執行率42.9%でありました。
歳入の主なものといたしましては、使用料及び手数料、繰越金で9,221万9,179円となり、収入済額の92.6%を占めております。歳出につきましては、農業集落排水事業費、市設置型浄化槽整備事業費、公債費であります。
次に、公共下水道事業特別会計は、予算現額6億887万7,000円に対し、収入済額6,674万8,157円、支出済額2億7,933万2,971円で、執行率は45.9%でありました。
歳入は、使用料及び手数料、分担金及び負担金、繰越金で、収入済額の100%を占めております。歳出につきましては、下水道事業費、公債費であります。
次に、介護保険特別会計は、予算現額40億912万6,000円に対し、収入済額18億4,078万6,932円、支出済額19億1,318万51円で、執行率47.7%でありました。
歳入の主なものとしましては、保険料、国庫支出金、支払基金交付金で13億9,628万3,220円となり、収入済額の75.9%を占めております。歳出につきましては、保険給付費が主なものであり18億1,759万6,474円でした。
次に、介護サービス事業特別会計は、予算現額1,414万2,000円に対し、収入済額1,091万3,227円、支出済額652万9,088円で、執行率46.2%でありました。
歳入につきましては、サービス収入、繰越金で収入済額の100%を占めております。歳出につきましてはサービス事業であります。
次に、後期高齢者医療特別会計は、予算現額3億5,833万1,000円に対し、収入済額1億2,984万2,712円、支出済額1億2,041万7,100円で、執行率は33.6%でありました。
歳入の主なものとしましては、後期高齢者医療保険料であります。歳出につきましては、後期高齢者医療広域連合納付金が主なものであります。
最後に、水道事業会計の収益的収支でありますが、収入につきましては、予定額9億5,130万8,000円に対し、収入済額5億2,791万3,952円であります。支出につきましては予定額9億8,180万5,000円に対し、支出済額3億2,976万5,306円でありました。
収入の主なものとしましては、給水収益であります。支出につきましては、原水及び浄水費、総係費が主なものであります。
以上が例月出納検査結果でございます。
〇執行部あいさつ
〇議長(高田重雄君) ここで、市長より発言を求められておりますので、これを許します。
大塚市長。
〔市長(大塚秀喜君)登壇〕
〇市長(大塚秀喜君) 本日ここに、平成28年第4回桜川市議会定例会の開催に当たり、提出議案の概要説明を兼ねて一言ご挨拶申し上げます。
議員各位におかれましては、公私ともご多用のところご出席を賜り、厚く御礼申し上げます。
それでは、今回の定例議会でご審議いただく15の案件につきまして概要説明をさせていただきます。 初めに、議案第97号 桜川市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例につきましては、国の人事院勧告に基づき、職員の給与について条例の一部を改正するものです。
次に、議案第98号 地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例による改正前の桜川市特別職の職員の給与並びに旅費及び費用弁償に関する条例及び桜川市教育委員会教育長の給与、勤務時間その他の勤務条件に関する条例の一部を改正する条例につきましては、国の人事院勧告に基づき、職員の給与改定に準じて、国、県と同様に特別職の所要の月数を一部改正するものです。
次に、議案第99号 桜川市税条例の一部を改正する条例につきましては、固定資産税の前納報奨金の一部改正のものと、所得税法等の一部を改正する法律が公布されたことに伴い、条例の一部を改正するものです。
続きまして、議案第100号 桜川市国民健康保険税条例の一部を改正する条例につきましても、所得税法の一部を改正する法律が公布されたことに伴い、条例の一部を改正するものです。
次に、議案第101号 桜川市立学校設置条例の一部を改正する条例につきましては、(仮称)桃山小中一貫教育校整備に当たり、国庫補助事業の指定により補助金の交付を受けるため、本年12月中に小中一貫教育校を桜川市立学校設置条例において義務教育学校として位置づけ、さらにその学校名の明記が求められることから、今回の桜川市立学校設置条例の一部を改正するものです。
次に、議案第102号 土地の取得につきましては、地方自治法第96条第1項第8号及び桜川市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定により、さくらがわ地域医療センターの用地取得について議会の議決を求めるものです。
次に、議案第103号 訴えの提起につきましては、市営住宅滞納家賃等の納入及び住宅明け渡しを求める訴えを提起するもので、地方自治法第96条第1項第12号の規定により、議会の議決を求めるものです。
続きまして、議案第104号 桜川市道路線の廃止につきましては、道路法第10条第3項の規定により、桜川市の市道1路線を廃止するものです。
次に、議案第105号 桜川市道路線の認定につきましては、道路法第8条第2項の規定により、桜川市道2路線を認定するものです。
次に、議案第106号 平成28年度桜川市一般会計補正予算(第4号)につきましては、既定の歳入歳出予算の総額にそれぞれ3億1,915万1,000円を追加し、予算の総額を184億927万1,000円といたしました。歳入の主なものは繰越金であり、歳出の主なものは民生費と衛生費であります。
次に、議案第107号 平成28年度桜川市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)につきましては、既定の歳入歳出予算の総額からそれぞれ331万8,000円を減額し、予算の総額を68億8,690万7,000円といたしました。歳入の主なものは繰入金であり、歳出の主なものは総務費であります。
次に、議案第108号 平成28年度桜川市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、既定の歳入歳出予算の総額にそれぞれ284万3,000円を追加し、予算の総額を4億3,839万5,000円といたしました。歳入の主なものは繰越金であり、歳出の主なものは農業集落排水事業であります。
次に、議案第109号 平成28年度桜川市公共下水道事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、既定の歳入歳出予算の総額にそれぞれ363万5,000円を追加し、予算の総額を6億1,251万2,000円といたしました。歳入の主なものは繰越金であり、歳出の主なものは下水道事業費であります。
次に、議案第110号 平成28年度桜川市介護保険特別会計補正予算(第2号)につきましては、既定の歳入歳出予算の総額にそれぞれ408万6,000円を追加し、予算の総額を40億1,321万2,000円といたしました。歳入の主なものは国庫支出金であり、歳出の主なものは地域支援事業費であります。
最後に、議案第111号 平成28年度桜川市水道事業会計補正予算(第2号)につきましては、収益的支出のうち、水道事業費用の営業費用54万3,000円の増になるものであります。また、資本的支出のうち建設改良費57万9,000円の増となるものであります。
以上で、今定例会に提出いたしました議案の概要説明を終わります。
後ほど担当部長より詳細なる説明をさせますので、何とぞ慎重なるご審議の上、議決くださいますよう心からお願い申し上げまして、ご挨拶といたします。よろしくお願いします。
〇一般質問
〇議長(高田重雄君) 次に、日程第5、一般質問を行います。
1回目は一括質問、一括答弁方式とし、2回目以降は要旨ごとに一問一答により行います。なお、質問時間は、答弁を含めて60分とします。初めの質問は対面席に登壇して行い、再質問は自席でお願いします。また、答弁も初めは登壇して行い、次回は自席でお願いいたします。
それでは、通告順に従って発言を許します。
7番、菊池伸浩君。
〔7番(菊池伸浩君)登壇〕
〇7番(菊池伸浩君) 7番の菊池伸浩です。通告に基づいて8つの点で質問をいたします。
まず第1点は、広域連携バス実証実験の利用状況と今後の方向性。10月1日から始まった広域バスの利用状況を伺います。12月1日の議会全員協議会で利用状況の細かな数字は報告いただきましたので、その点については今回は省きます。今後も続けるかどうかの判断をすることについて、2点だけ伺います。
1つは、どのような利用状況になったときに存続か、廃止かの判断をするのか。その基準を伺います。もう一つは、いつの時点で判断をするのか、伺います。本年度末の3月で判断をするのか。それとも市長選挙が終わる10月まで延ばすのか。その2点だけ伺います。
2つ目は、遊湯館の負担割合の見直しについて。9月決算議会でも指摘をしましたが、筑西市と結城市の境界にある遊湯館。桜川市民にとっては余りにも利用しづらいところにあります。私もいろいろ調べてみましたが、桜川市の利用者が少ないとの感触を得ています。ところが、9月議会の市の答弁では、自治体別の利用者数の統計をとっていないということです。このまま毎年5,000万円近い負担金を払い続けるのは問題だと考えます。今すぐ変更を申し入れるのも、今までの合意を逆なでするようで、あつれきを生むのではないかと考えております。そこで、遊湯館の自治体別利用者数の統計をとるように申し入れてほしいと思います。
私の知り合いに年間パスポートの利用者がおりますが、利用していて、桜川市の方々にはほとんど会っていないと聞いています。また、年間パスポートの利用者数は3%に達していないとも聞いていますが、実態はどうなのでしょうか。その結果により著しい偏りがあるなら、正々堂々と補助金の見直しを申し入れるべきと考えますが、市のお考えはいかがでしょうか。ちなみに筑西市、結城市、桜川市の共産党議員団の集まりでは、3つの自治体が人数割というのでは桜川市がかわいそうとの結論が出ました。
3点目、真壁城跡整備の方向性について。ことし秋、私は、つくば市長選挙、市議選挙の応援で、1カ月ほどつくば市に行っておりました。そのとき、旧筑波町小田に行ったときに、小田城の史跡が整備されているのを知り、見学をしてきました。ここは昭和10年、国の史跡指定を受けましたが、筑波線が通っていたために整備できませんでした。昭和の終わりに筑波線が廃止となり、ようやく本格的に史跡の整備が始まりました。平成21年から7年かけ復元整備をし、今公開をしております。この史跡は、真壁と同じ中世の史跡であること、本丸の位置に線路があって整備が進まなかったことなど、真壁城の史跡に状況は似ております。真壁城は本丸の上に真壁体育館が建っていて、本格的な整備は体育館の耐用年数が過ぎるまでできません。小田城には社会科の教科書に出てくる北畠親房という著名人がおりますが、残念ながら真壁城にはそれに匹敵する人はおりません。つくば市は桜川市に比べ財政もはるかに豊かです。真壁城の史跡整備の完成形が小田城史跡と考えていいのでしょうか。それとも、別の完成形を考えているのでしょうか。伺います。
また、この質問をするに当たって、桜川市の方々に、役所職員も含め聞いてみましたが、余りにも関心を持っていない方が少ないのに驚きました。少なくとも市の関係者は、この小田城史跡を1回は見ておく必要があると考えますが、どのような見解をお持ちでしょうか。
4点目です。同和補助金について。私は、以前から同和団体補助金の削減を取り上げてきました。2002年、部落差別は、基本的に解決したとして同和対策特別事業は終結をいたしました。終結した以上、補助金を含めて一切の同和事業を中止するのが一番です。例えば長野県の御代田町では、町長は同和事業の廃止を掲げ2007年2月に当選をし、その年の6月議会で同和事業の改善、廃止を宣言いたしました。それ以前は人権同和対策課長が自殺に追い込まれる出来事が起こりました。今は同和問題の苦情は全て町長が対応しているとのことです。
そこで、同和対策補助金の問題です。1つは、助成金という形で財政上の支援をしますと、一般市民と補助金を受けている団体という垣根をつくってしまうということです。この垣根をなくすことが同和事業の終結にもつながることになります。2つの団体とも補助金の3分の1が資料代などの名目で本部へ納められております。残りのほとんどは旅費と宿泊費の費用です。真壁にある団体は、会費収入が15万円に対し、補助金が120万円。岩瀬にある団体は、会費収入が20万円に対し、補助金が160万円。しかも、真壁の団体のほうが会員数は多く、1人当たりにしますと補助金は4万円です。岩瀬の団体のほうが会員数は少なく、1人当たりの補助金は8万円です。会員数が少ないほうの団体が補助金が多いという逆転現象が起きております。補助金をなくすか、減額すると考えます。また、この逆転現象はなくすべきと考えております。市の見解を伺います。
5点目です。介護保険制度の見直しについて。来年度から介護保険制度の大幅な見直しが行われると、心配の声が寄せられております。2014年度の改正では、2015年から今までの保険制度で使えた要支援1、2が外され、市の負担に移行したと聞いております。まず、この内容について伺います。市はどのくらいの人たちが該当し、市の負担はどのくらいふえたのでしょうか。
介護保険を利用している方からは、保険料はとるだけとっておいて、給付は国の都合で勝手に減らしてしまう。これは国家的詐欺に等しいと批判する声が出ております。市としてはどのように考えているのでしょうか。
また、2018年からは要支援1、2だけでなく、要介護1、2にも手をつけてくるとの心配が出ております。今つかんでいる情報で結構ですから、お答えを願います。
6点目、就学援助金の支給時期の前倒しを。茨城県では、毎年、県立学校を会場に母親大会が開かれております。その母親大会を主催している団体が茨城県母親連絡会というものです。その団体がこのたび県内市町村就学援助金制度のアンケート調査を行いまして、その結果を発表しております。援助の内容についても言及したいところですが、今回は新入学用品の支給時期についてだけ質問をし、改善を求めます。
新入学用品を購入するには、本来は入学前の2月か3月が望ましいと考えています。全国的には2月、3月に支給しているところもあると聞いております。県内の多くは、6月、7月となっております。ところが、桜川市、牛久市、つくば市、五霞町の4自治体は、10月支給となっております。幾ら何でも10月支給というのは、余りにも遅過ぎるのではないでしょうか。せめて他市町村並みにしていただきたい。市のお考えを伺います。
7番目、市指定のごみ袋の販売について。市には、10袋入りのものしか販売されておりません。私の組合の方からアドバイスもありましたので、申し上げますが、本当に市指定袋を徹底するなら50袋入りのものも必要ではないか、こういうアドバイスがありました。販売の予定はあるのでしょうか、伺います。
8番目、「るるぶ」を活用した観光ブックの作成を。過日、文教厚生委員会で研修に行った際、北茨城市で「るるぶ特別編集の北茨城」、こういう名前の観光ブックをいただきました。その後、意識的にあちこちを見てみましたらば、石岡、茂木など各地でつくっていることがわかりました。ご承知の方も多いかと思いますが、「るるぶ」は、交通公社、JTBが発行しているものです。そのJTBが自治体に協力し、企画制作をしてつくっているものです。観光ブックとしては多くの方の目を引き、発信力があると考えております。
私は、早速、商工観光課に現物を持ち込んで、調査、検討を依頼してあります。その結果の報告をお願いいたします。
以上8点質問いたしました。場合によっては、自席で再答弁を求める場合がありますので、よろしく答弁をお願いします。
〇議長(高田重雄君) 菊池伸浩君の質問に対する答弁を願います。
横田市長公室長。
〔市長公室長(横田藤彦君)登壇〕
〇市長公室長(横田藤彦君) それでは、菊池議員さんの広域連携バス実証実験の利用状況と今後の方向性についてをお答えいたします。
まず初めに、10月より運行開始となった広域連携バスの利用状況でございますが、これについては省略をさせていただきます。
次に、今後の広域連携バスの運行についてのご質問ですが、桜川市にとって高齢者や子供たちといった交通弱者の足を確保し、移動の自由を保障することや来訪者の移動手段の確保などは、市の責務と考えております。そのようなことから、今後の運行の継続につきましては、単に運行に要した費用と利用者数のみで判断するのではなく、今回の実証実験運行期間に実施する利用実態調査やアンケート等を通して市民の皆様からさまざまなご意見をいただき、それらを検討しながら判断してまいりたいと考えております。
また、年内に開催予定の地域住民や交通事業者等で構成する桜川市地域公共交通会議において、広域連携バス運行の継続についてご協議をいただきながら、市内全体の交通体系のあり方を検討してまいりたいと考えております。
続きまして、2点目の遊湯館の負担割合の見直しについてお答えをいたします。筑西遊湯館の負担割合の見直しについては、過日の第2回筑西広域市町村圏事務組合議会定例会の一般質問において、風野議員より同趣旨の質問と要望がなされております。その広域事務組合の答弁内容でございますが、遊湯館の分布金負担割合の経緯について、それまでの均等割20%、人口割80%という分布金の算出方法を、平成17年の市町村合併を控え、組合構成が3市に変更となることから見直すことになり、平成16年度から18年度までの3年間をかけまして、当時の各市町村財務担当者、組合、幹事会及び正副管理者会議において協議を行い、現在の均等割5%、人口割95%の負担割合となったものであるとのことです。
また、広域事業については、以前当市にあった老人福祉センターあまびきの3市の利用割合に触れ、8割近くが桜川市民の利用であったが、利用者数に基づく負担割合は行っていない点や、当市にある職業訓練センターについても、利用者数による負担割合は導入していないことが示され、構成団体が共同で事務処理に当たり、共同で負担していくことが事業趣旨であるとの考えにより、遊湯館の利用者数に応じた負担割合の見直しについては慎重な答弁でございました。
しかしながら、各市、財政状況が厳しくなる中、議員ご指摘のとおり、分賦金の負担割合については、利用者の実態に沿った見直しについても検討する必要があるのではないかと思いますので、広域事務組合には遊湯館の利用者の実態把握に努めていただき、当市といたしましても引き続き負担割合の見直しについても働きかけてまいりたいと考えております。
以上でございます。
〇議長(高田重雄君) 続いて、宮山教育部長。
〔教育部長(宮山孝夫君)登壇〕
〇教育部長(宮山孝夫君) 菊池議員さんの3点目、真壁城跡整備の方向性についてのご質問にお答えいたします。
史跡真壁城跡の整備事業につきましては、平成6年に国史跡に指定され、平成9年度から国庫補助金を受けて保存整備事業を実施しております。現在は本丸、二の丸の外側に当たる中城地区の発掘調査を進め、中城地区の全域に当たる約3.3ヘクタールを対象とした復元整備の実施設計案について文化庁と協議を進めているところでございます。
復元整備は平成29年度以降の着工を計画しており、土塁や堀とともに茶室、能舞台などの建物跡、池跡、園路などの景観復元について検討しております。実施設計の詳細につきましては、史跡真壁城跡整備検討委員会、文化庁記念物課の指導、助言を得ながら進めてまいります。
整備の方向性といたしましては、庭園跡等、本丸に準ずる重要な価値を持った施設が対象となりますので、小田城跡本丸の整備を完成形の一つとして参考といたしております。
桜川市独自の取り組みといたしましては、茶室を生かしたお茶会、能舞台での能の公演など、体験を重視した活用を図るとともに、城内に自生する薬草、ハーブ類等を育成し、防獣対策等に生かしてまいります。さらに、重伝建築真壁伝承館とともに連携した有効活用と魅力の向上に努めてまいります。
小田城本丸跡の視察についてでございますが、職員を含めた市民の方々のいろんなご意見を伺う上でも、ぜひ小田城の視察をしていただけるよう働きかけていきたいというふうに考えております。
次に、6点目の就学援助金についてのご質問にお答えいたします。
まず、県内近隣自治体における就学援助金の支給時期ですが、筑西市と笠間市が7月、12月、2月の年3回、下妻市、石岡市が7月、12月、3月の年3回、結城市が6月、7月、11月の年3回、つくば市が10月、3月の年2回となっております。また、このうち新入学児童生徒学用品購入については、各市とも第1回目のときに支給している状況でございます。
一方、桜川市においては、7月中に支給者の認定を行い、10月、3月の年2回の支給を行っており、新入学児童生徒学用品費については第1回目の10月に支給しております。
就学援助の認定に当たっては、市の就学援助事務取扱要綱の規定により、対象世帯の所得状況の確認のために前年の所得課税証明書の提出を求めております。また、できる限り最新の生活状況を確認するため、民生委員さんによる申請者の現況確認も行っております。この前年の所得課税証明書の発行時期が、桜川市においては毎年6月中旬ころからになっており、その提出を受けてから認定、非認定の判定をするまで約1カ月程度要するため、その後の支給手続などを含めて、第1回目の交付時期が10月というふうになっております。
県内の自治体では、第1回目支給を7月としている自治体が33市町村と最も多いのですが、桜川市も7月支給や、より早期の支給を実施するとなると認定方法の変更を含めた事務取扱要綱の変更などを行う必要があります。今後この点につきまして、他自治体における認定の事務取扱要綱なども参考にしながら、研究、検討をしていきたいというふうに思います。
〇議長(高田重雄君) 続いて、安達市民生活部長。
〔市民生活部長(安達 誠君)登壇〕
〇市民生活部長(安達 誠君) 菊池議員さんの同和補助金についてのご質問にお答えいたします。
初めに、本部に納めるお金が補助金の3分の1近くもあることにつきましては、団体の決算書において研修のときの資料代や参加者負担金が補助金の3分の1相当額になっておりますが、これにつきましては、主に会員の参加する全国各地での研修会において、同和対策人権啓発運動の講習などに係る費用として使われているものでありまして、全てが本部の運営費に充てられているものではないと考えております。
次に、会員1人当たりの補助額が4万円と8万円と2倍の違いがあることについてでありますが、これは人数に応じたものではなく、団体の事業内容に応じて交付しているため、2団体の規模の違いから来るものであります。
部落解放を愛する会は、会員数は多いですが、関東地区の一部の県に所在する市町村支部で構成されており、活動範囲も限られております。また、全日本同和会は、会員数は少ないですが、全国の同和問題が所在する市町村支部により構成されておりますので、全国規模の活動範囲となっております。
このように団体の事業活動状況における違いが補助金の大きく反映しているものであります。議員ご指摘のように会員数から見ると、逆転現象ではありますが、事業活動規模から見れば適正な額であると考えております。
最後に、補助金のあり方ですが、同和関係補助金につきましては、合併後、補助金検討委員会からの答申の都度、減額をしておりまして、本年度も減額を実施したところでございます。補助金につきましては、今後も事業内容や予算執行の精査を行い、関係団体と十分協議をした上で、本市の財政状況を踏まえながら適正な補助金の交付に努めてまいりたいと考えております。
続いて、市指定ごみ袋の販売についてのご質問にお答えいたします。市民の皆様のご協力によりまして、市指定のごみ袋によるごみ出しがかなり徹底されてきております。現在、桜川市の指定袋は商工会が窓口となって各小売店に卸され、市内統一価格で販売されております。市としては、指定ごみ袋の徹底を呼びかけておりますので、1パック50袋入りのごみ袋の販売を商工会に対して要望したいと考えております。
以上でございます。
〇議長(高田重雄君) 続いて、飯嶋保健福祉部長。
〔保健福祉部長(飯嶋京子君)登壇〕
〇保健福祉部長(飯嶋京子君) 菊池議員の5点目、介護保険制度の見直しについてのご質問にお答えいたします。
議員からありましたように、平成26年度の介護保険法の改正により、平成27年度から要支援1、2の方が利用されている介護保険給付サービスの一部であるホームヘルパーが訪問し、介護予防を目的とした食事や入浴などの日常生活上の支援を行う介護予防訪問介護と、デイサービスセンターなどで介護予防を目的とした食事、入浴などの日常生活の支援などを日帰りで受けられる介護予防通所介護のサービスが介護保険給付のサービスから外れました。
なお、福祉用具のレンタル、介護予防住宅改修、介護予防通所リハビリテーションなどは、従来どおり介護保険給付サービスでの利用となります。
今回、介護保険給付サービスから外れた介護予防訪問介護と介護予防通所介護は、介護保険制度の中の介護予防を重視した地域支援事業の介護予防・日常生活支援総合事業で実施されることになりました。事業の開始については、経過措置があり、桜川市においては平成29年4月の事業開始に向け、本年度、準備を進めているところでございます。
この介護予防・日常生活支援総合事業は市が実施主体になりますが、移行後も介護予防訪問介護と介護予防通所介護のサービスの内容には変更はなく、自己負担も現行のままで変わりなく、継続してサービスを利用することができます。
財源の割合については、この事業は地域支援事業の中で行われますが、市の負担割合は現行の12.5%で、変更はございません。
介護予防訪問介護サービスと介護予防通所介護サービスの利用者は、現在延べ146名が利用されております。
なお、要介護1から5の方の介護給付サービスの変更はございません。しかしながら、新聞報道などによりますと、国では今後要介護1、2についても介護サービスの縮小を検討しているなど、ますます介護情勢は厳しさを増しております。市といたしましては、介護サービスの縮小は状態の重度化や命にかかわることであり、今後、国の動向を注視しながら地域の実情に合った地域包括ケアシステム体制を構築し、要支援、要介護者のサービス提供を推進していきたいと考えております。
以上でございます。
〇議長(高田重雄君) 続いて、古橋経済部長。
〔経済部長(古橋正充君)登壇〕
〇経済部長(古橋正充君) 続きまして、菊池議員、8点目、「るるぶ」を活用した観光ブックの作成についてのご質問につきましてお答えをいたします。
「るるぶ」は、JTBが作成する旅行情報誌でもございまして、有名な観光地や都道府県を紹介するものは一般的なものとされております。近年は自治体と連携して作成されるものも多くなってまいりました。茨城県内でも、水戸市やつくば市など13の自治体が市町村版「るるぶ」を作成していることを確認いたしております。
近隣では、結城市、石岡市、つくば市が作成しており、その内容等について調査をいたしました。結城市は平成27年9月に8万部を作成、約840万円の経費がかかっております。石岡市は、平成27年5月に5万部を作成、費用は約800万円となっております。また、つくば市は平成24年に4万5,000部を作成しまして、費用が約620万円となっておるということでございます。3市のその効果を伺ったところ、観光客がふえたとか、経済効果が上がったということは、はっきりした成果は不明とのことでございました。
本市では、本年度中の観光パンフレットをリニューアルするために、現在作業を進めております。少ない経費で大きな成果が上げられるよう心がけて作成をしてまいりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
以上でございます。
〇議長(高田重雄君) 再質問があれば質問願います。
7番、菊池伸浩君。
〇7番(菊池伸浩君) では、1点目、利用状況の判断の時期ですが、3月末で一旦判定の会議といいますか、それは持つのですか。
〇議長(高田重雄君) 横田市長公室長。
〇市長公室長(横田藤彦君) 現在統計をとっているところでございますが、本年12月までに1回公共交通会議を開きまして、公共交通のあり方などについて検討してまいりたいと思います。
それで、事務局の方向性といたしましては、来年度の予算に計上しておりますが、来年4月から9月30日までの6カ月間、もう一度その状況を見ながら実証実験運行をできればというふうに考えております。
また、その後についても、その状況を見ながらでございますが、公共交通会議を開き、皆さんの意見を伺いながらでないと運行もできませんので、とにかく皆さんの意見を聞きながら検討してまいりたいと思います。
以上でございます。
〇議長(高田重雄君) 7番、菊池伸浩君。
〇7番(菊池伸浩君) 今のは了解しました。
2点目、年間パスポートの利用者の答弁が抜けていたのですが、できれば結城、筑西、桜川の年間パスポートの利用割合ぐらい、ちょっとわかれば教えてください。
〇議長(高田重雄君) 横田市長公室長。
〇市長公室長(横田藤彦君) それでは、お答えをいたします。
平成28年6月21日の調査でございますが、パスポートの利用者数ですが、全体では1,280名でございます。筑西市が514人で40.2%、結城市が437人で34.1%、桜川市が13人で1.0%となっております。
以上でございます。
〇議長(高田重雄君) 7番、菊池伸浩君。
〇7番(菊池伸浩君) これも了解しました。
次の3点目の真壁城の跡整備なのですが、小田城の史跡復元に当たっては総額幾らぐらいかかっているのか。城跡にあずまやが1軒あるだけなのです、あそこは。あと、小田駅跡には案内所がつくられて、2人の勤務員が常駐をしております。前もって調査をお願いしておきましたので、その報告もお願いをいたします。
〇議長(高田重雄君) 宮山教育部長。
〇教育部長(宮山孝夫君) 菊池議員さんの質問にお答えします。
小田城の復元に係る総工事費についてでございますが、現在つくば市の国史跡小田城跡本丸等で行われています復元整備費、建物跡等の復元とガイダンス施設、案内所でございますが、合わせて総工費8億円ほどと、つくば市の教育委員会の文化財課よりお聞きしております。その内訳については、現在公表されておりません。小田城跡につきまして、今でも案内板等の整備工事が現在も継続中でございます。総工費及び内訳の詳細につきましては、整備完了後に公開されると思いますので、後ほどご報告したいというふうに思います。
以上でございます。
〇議長(高田重雄君) 7番、菊池伸浩君。
〇7番(菊池伸浩君) 今の件はわかったのですが、というか、私が見た感じでは、小田城の復元というのは、あれはつくば市になったからできたのです。筑波町の時代では、とてもではないけれども、財源が足りなくてできないだろうというふうに現地の方も言っていました。あと、真壁城は12ヘクタール、あっちは21ヘクタールあるのです。やっぱり一番困ったのは、毎年、毎年草取りと除草をすると。これが大変だという話でありました。真壁も、そういう意味では非常に大変なのですが、こんなに立派にしなくてもいいですから、桜川市に合った、ささやかな史跡復元で私はやってほしいということを要望しておきます。
それから、就学援助金の支給時期の件なのですが、いろいろほかの支給もありますが、新入学用品の支給時期というのは、本当にこういう援助を受ける家庭にとってはせっぱ詰まっているのです。なに10月入って、これは同じだろうというのは、お金持ちの言い方であって、せっぱ詰まった方は、あしたの金もないといって、うちに金を借りに来る人もいるのですが、そういう状況なのです。だから、ぜひ6月か7月には間に合うような形で工夫をしていただきたいというのを要望しておきます。
以上で私の質問は終わります。
〇議長(高田重雄君) これで菊池伸浩君の一般質問を終わります。
ここで暫時休憩いたします。
休 憩 (午前11時10分)
再 開 (午前11時20分)
〇議長(高田重雄君) 再開いたします。
一般質問を続けます。
次に、18番、林悦子君。
〔18番(林 悦子君)登壇〕
〇18番(林 悦子君) 18番、林悦子。通告に基づいて、大きく1点、細かく6点について、5番目は省略ですので、ご質問いたします。
大きなタイトルを、歴史遺産を生かしたまちおこしについてというのにしました。今回は、内容の多くは旧真壁町の歴史遺産になっておりますが、将来的には広く桜川市を見据えた質問になっているということをご理解していただきたいと思います。
それでは始めます。桜川市真壁町は、合併時に律令時代以来の旧町名を残したとおり、歴史遺産を後世に伝えることに重きを置いたまちづくりを行ってまいりました。その柱となるのは、筑波、加波の峰々を借景に城郭、庭園など中世の遺構がそのまま残る国指定史跡真壁城跡。もう一つは、真壁氏、浅野氏が整備した町屋の区割り。江戸時代末期から昭和の建物が混然一体として現在に至り、時代の変化に流されながらも、人々の暮らしの息吹が感じられるありのままのまちの姿。この2つが両輪となって、まちが丸ごと博物館構想の基盤となっています。加えて、先輩たちが残してくれた業績をもとに、官民一致協力して築き上げてきた登録文化財、重要伝統的町並み保存地区の指定、民間主導の真壁のひなまつりなど、近年、多くの市外からの来訪者を引きつけてもおります。
先週末、真壁城跡の発掘調査説明会が、城郭のマニアなど多くの人が集まり盛況のうちに行われました。全員協議会でも復元図のデッサンが示され、いよいよ復元への道筋が見えてまいりました。21世紀はその価値が、大量消費の物質主義から持続可能な質と心の時代に移ると思われます。これまでの取り組みにやっと時代が追いついてきたのだと感じています。しかし、まだまだ課題もあります。まちのにぎわいを取り戻すために人の交流がいかに1年を通した日常のものになるか。そして、それがさらに市の経済基盤の強化につながるためには何が足りないか、必要か。そのヒントはみずからの足元にあり、その積み重ねしかないと考え、今回の一般質問を行います。
1点目、初めに、歴史編さん事業の今日的価値についてお尋ねいたします。どの市町村にも、その土地の歴史をつづった通史があります。しかし、旧真壁町は、これだけ行政が力を注いできたにもかかわらず、通史がありません。正確な基礎資料の編さんを優先したため、通史作成が合併に間に合わず、未完のまま合併時打ち切りとされてしまいました。桜川市になったのだからと判断されたと思いますが、かつてこの事業は町外の専門家、有識者から高い評価を得、打ち切りを惜しむ声は今もあります。旧真壁町歴史編さんを合併後10年をしてまた復活をしていただくには、多くの市民に理解してもらう必要もあります。
まず、この旧真壁町歴史編さん事業の特徴と、その評価についてをお尋ねいたします。
ちなみに、復活すれば、もちろん専門家しか通史はつくれませんので、多くの専門家、学者などなのですが、再び定期的に市を訪れることになります。今後、他の桜川市の歴史遺産の掘り起こしや見直し、あるいは城跡の復元整備で文化庁と協議することになりますので、その上で、この方々が大きな力となってくれることは十分期待できることです。また、その経費はそのほとんどが人件費ですから、目下、国が行っている地方再生事業の趣旨のど真ん中の事業になるのではないかと思っています。この事業に該当する可能性があるかどうかも含めまして、お尋ねをいたします。
2点目です。この2と3の@というのは、大体一緒なので、続けて質問してしまいます。浅野氏と当市のかかわりとその価値についてお尋ねをいたします。浅野氏といえば、赤穂事件の刃傷松の廊下の浅野氏です。12月、この時期になれば必ずテレビのどこかのチャンネルでやり、歌舞伎座では仮名手本忠臣蔵の演目としてなるものですが、浅野氏をまちおこしの中でもう少しクローズアップしたほうがよいのではないかと考えています。とにかく日本史上の、まだビッグネームであることは間違いありませんが、そのかかわりを意外と知らない住民も多いと思います。
手っ取り早い方法としては、伝承館の資料館展示があります。現在は、さして人目を引くものではない。年表の中の一つの、何年に浅野氏が入りましたというような展示なのですが、その理由も、資料の少なさ、在位年間が短かったという、笠間と一緒になって、真壁藩から笠間藩になった時間まで含めても、在位22年という少なさが資料の少なさの理由になっていると思います。しかし、いたのが、関ヶ原が終わって、恩賞として賜ってここに入っていますから、1602年から1603年という日本史上の筆頭、3本の指に入るくらいのビッグエポックの中に、その存在があったというふうに切り口を変えれば、パネル展示だけでも、もっとおもしろい紹介の仕方ができるのではないでしょうか。今後ご検討いただけるか、お尋ねいたします。
次に、3のAとしまして、旧真壁町時代に行われた特別展展示の保存、管理状態についてお尋ねします。まず、皆さんに知っていただくためにも、当時、特別展が何回行われ、その内外における評価、また1回ごとに図録を作成したと思いますけれども、図録の中には、現在も版を重ねてもおかしくないものがあると聞いております。状況についてお尋ねをいたします。
また、この展示物の中には、お宝鑑定団に出てきてもおかしくない珍しいものもあったと記憶しています。まちの中の空き店舗を足どまり施設として再活用する観点から見ても、これらのものの何点かを常設展示として、まちの中の一つの足どまり施設として活用なさってはいかがか、お尋ねをいたします。
(4)として、観光、散策ルートの整備についてお尋ねします。@として、歴史ルートと書きました。これも現在も行われていると思いますけれども、これは簡単で結構ですから、概要の説明をお願いいたします。
そして、Aとして、新たにこれは提案なのですが、パワースポットとしての神社仏閣の活用をお考えになってはいかがかということです。御朱印帳ブームです。高齢者だけでなく、若い、特に女性がパワースポットという若い人向けのネーミングですけれども、つまり気の集まるところをめぐって、精神の休まりと、歩くということで健康を求めているということが、その背景にあると思います。当桜川市は、古来より東北地方への玄関口、門毛の名前の由来にも見られるように、東北地方への玄関口として山岳信仰の拠点となっていたところであります。
そこで、ちなみに、現在桜川市内にはどのような宗派があり、全部で幾つの神社仏閣がございますか。このルートを整備していくためには、まず当の神社あるいは寺院の方々の現在の住職さん等の考え方をもちろん尊重しなければならないので、まずこの質問を機に、この方々の意識調査というのですか、要望を含めた実態調査みたいなものをまずやってみてはいかがかと思います。人が来ることを望んでいる人ばかりはいないかもしれませんし、来てはもらいたいけれども、こういうところが困るなどというような話、あるいはうちにはこんな重要な仏像等々があるというようなお話を聞けるのではないかと思います。その後、具体化への向けた取り組みを行っていけばと思いますが、まずこの意識調査等々を早急にしていただけるかどうかをお尋ねいたします。
次に、5は省略と言いました。
6ですが、そうなってくると、来てくれました、歩きました、あるいはこのくらいのコースどりをすると1泊ということが十分考えられるのです。そうすると、最後にお土産品ということになりますが、おまんじゅうとかおせんべいとか、あるいは野菜を買って帰るというのが多いと思いますけれども、やはりここでしか買えないものとして、これら歴史遺産を素案にした記念品グッズをおつくりになってみてはいかがでしょうか。その際、これこそ、そういうセンスのある人たちにも手伝っていただいて、現在戦略室で担当している地方創生事業の、これもど真ん中の内容の事業となると思いますので、まず財源として使って取り組む意思があるかどうかをお尋ねいたします。
最後になります。7点目です。今までずっと述べてきたことというのは、ずっと展開してきて流れがあるわけなのですが、ぜひこれをまとめ上げていくのに担当課がどこなのだという話は、内部、これからすると思いますが、やはり専門的知見を持った、例えば博物館学芸員、桜川市には現在6人おると聞いていますけれども、この配置が勤務実態に鑑みて、無駄なく適正にされているかどうかということについて、今後のことも含めて、あわせてお尋ねいたします。
生涯学習課が全員、大和のシトラスに移って1年になります。やってみる前と後というのは大体違うことなので、これはちょっとこうしたほうがいいなと思えば、もうすぐ直すことには全然ちゅうちょがなくて結構だと思うのですが、要するに伝承館が、増田議員さんの質問だったかと思いますが、365日の開館になって、これは来訪者にも好評です。しかし、今度は来た人の問いかけに十分対応できているかどうかと聞きました。そうしたら、知りませんとか、電話かけまくっていて10分も出てこないというようなことになると、せっかくドアはあいていても、今度不評のクレームになってくるので、やっぱりこのことに対して対応能力ということを考えてほしいと思います。
そして、もう一つですが、真壁城跡の発掘が山場に向かっています。25年かかりました。佳境に入っています。復元に至る行程を考えると、せめて当時雇った中世と発掘を専門とする学芸員は、今後現場近くの伝承館に戻しても不都合ではないのだったら、そうしていただけないでしょうか。教育長、お願いを申し上げます。
以上、答弁によって再質問したいと思います。よろしくお願いいたします。
〇議長(高田重雄君) 林悦子君の質問に対する答弁を願います。
宮山教育部長。
〔教育部長(宮山孝夫君)登壇〕
〇教育部長(宮山孝夫君) 林議員さんのご質問にお答えいたします。
まず、1点目の歴史編さん事業の今日的意義についてでございます。歴史編さんの目的といたしましては、編さん事業を通じて地域の歴史文化を明らかにし、その成果を広く市民に公表することで、地域への理解、愛着を深めることを目的としております。行政といたしましても、編さん事業を通して得た成果を踏まえることで効果的な自治体運営が可能となり、住民の知的活動に十分な資料を提供することができるようになります。
これまでの経過といたしまして、市町村合併前の旧3町村においては、いずれも昭和50年前後に事業を開始しております。旧岩瀬町は、昭和58年に岩瀬町史資料編、昭和63年に岩瀬町史通史編を各1冊ずつ刊行しております。旧大和村では、昭和49年に大和村史、平成8年に大和村史余稿を各1冊ずつ刊行してまいりました。旧真壁町は、昭和53年に歴史民俗資料館が開館すると町史編さん事業に着手し、考古、中世、近世、近現代の各時代分野で資料編22冊を刊行いたしました。旧真壁町では、通史編さんを最終的な目的とせず、できるだけ多くの資料を丹念に収集した資料編という形で未来に伝えていくことに主眼を置いておりました。事業は、平成17年の町村合併に伴って終了しております。
自治体史の編さんの意図といたしましては、市民が自分たちの地域の歴史や先人の活動について知ろうとする際に、その素材となる基礎情報を提供することになります。丹念に地元や全国に残る資料を調査、収集し、研究することによって情報が集積され、それらは市民や行政に提供されることとなります。
次に、大きい2点目の浅野氏と桜川市のかかわり、その価値を市はどのように考えているのかという質問についてでございます。浅野氏は、真壁藩、そして笠間藩の藩主として江戸時代の前期に桜川市域を支配した一族でございます。真壁町真壁地区の町割りの形成などに大きな影響を与えました。明治以降は地元の要請に応じて、浅野氏から地域振興に多大な支援をいただいており、浅野氏と桜川市との関係は忘れてはならない歴史的価値を有するものと考えております。
3点目、歴史資料館の展示のあり方についての1点目でございます。浅野氏に関する展示についてお答えいたします。浅野氏と桜川市は、歴史上、深くかかわりがありますが、実際に浅野氏が真壁を拠点としていた時期は11年と短く、市内に残された資料は余り多くありません。そのため、旧真壁町時代に開催した浅野氏の企画展、平成11年3月に開催しておりますが、この企画展で展示品のほぼ全てを歴史民俗資料館外あるいは市外の方々から借用して展示を行いました。一方で、その企画展の際に発行した浅野氏と真壁とのかかわりをあらわした展示図録「浅野氏と真壁」については、現在でも重版をかけるほどの好評をいただいていることから、市民の浅野氏に対する関心の高さがうかがわれます。このようなことから、今後は過去の企画展の成果を再発信し、歴史講座などを通じて、よりアピールするとともに、文化財保護審議会委員の方々などにご意見を伺いながら、真壁伝承館や歴史資料館の空きスペースを活用して、少ない資料ではありますが、浅野氏が桜川市に残した功績をパネルなどに展示できるよう検討してまいります。
2点目の旧真壁町時代に行われた特別展展示物の保存、管理状況についてでございます。企画展の展示物につきましては、終了後、借用品については所有者に返却し、市が所有している所蔵品については、もとの収蔵場所に戻して管理を行っております。
企画展につきましては、旧真壁町歴史民俗資料館では92回実施しております。真壁伝承館開設以降は9回開催しております。開催テーマは、地域史の紹介を主たる目的として、展示品のほとんどを、借用品ではなく市の所蔵品で構成した地域重視の展示となっております。
また、展示図録につきましては、各企画展の際に図録や資料集等を作成し、販売や配布をしております。これまでに101回分の展示図録資料がございます。
歴史資料館では、これまでのような地域重視の方針を維持いたしますとともに、昔のおもちゃ、古い写真、地場産業に係る資料など、新たな視点から資料の活用に努めてまいります。ごらんになった皆様がふるさとへの愛着を思い起こし、新たな魅力を発見できるよう情報発信を進めてまいります。
また、空き家対策の一環として、そこを常設の展示場で使用してみてはどうかということにつきましては、展示する展示物が大変貴重なものでございます。その管理状況、管理が十分にできるかどうかも含めて、関係部署と協議、検討してまいりたいと思います。
4点目、観光、散策ルートの整備についてでございます。平成24年に歴史資料館が開催し、企画した「歴史の道鎌倉街道と小栗道」を契機に、市民の方々に桜川市の文化、歴史遺産を再発見していただくことを目的として、実際に歴史の道を歩いていただいて、ルート沿いにある文化財などをめぐる講座を開催しております。今年度につきましては、9月に真壁城と真壁の町並みのウオーキングを、10月には鎌倉街道を、11月には小栗道と亀熊城の城下町誕生の秘密などの講座を開催しております。残念ながら参加者が歩く上で安全を確保するために募集人員を30人と限定せざるを得ませんが、大変好評をいただいているところでございます。
今後は、これを核として、新しい歴史講座の解説や手軽に散策できる歴史ルートについて、関係部署と協議、検討をしてまいります。
また、質問にありました桜川市にある神社仏閣の数でございますが、神社につきましては、宮司さんが常駐しているところだけの数を申し上げますと、真壁地区で3カ所、大和地区で1カ所、岩瀬地区で3カ所、計6神社でございます。
一方、仏閣でございますが。
〔何事か声あり〕
〇教育部長(宮山孝夫君) 7神社でございます。真壁地区が3神社、大和地区が1、岩瀬地区が3でございます。合計7神社でございます。これについては、宮司さんがそこにいる神社の数でございます。
仏閣でございますが、桜川市には、36寺院、10宗派の寺院がございます。
次に、最後、7点目の専門的知見を持った職員の適正配置についてお答えいたします。生涯学習課においては、これまでは主たる事務所を真壁伝承館とし、所管する各施設に一般非常勤職を含めて正職員を配置し、施設の維持管理、運営に当たっておりました。しかし、所管施設が分散していることもあり、業務遂行上の課題や非常勤職員を含めた配置職員の管理監督する上でも課題もあったことから、今年度から業務の効率的、効果的な運営を図るため、1カ所で事務執行をすることが望ましいと考え、市の中心地である大和ふれあいセンター、シトラスに職員を集約したところでございます。1カ所に職員を集約したことで、生涯学習課3グループの連携、流動体制が整い、市民文化祭や子供会活動など多くの皆様方が参加し、ご来場する事業等が円滑に遂行できたなどの効果がございます。
一方で、議員さんご指摘のように、職員を集約し8カ月が経過いたしましたが、歴史資料館が伝承館にあることで、歴史文化遺産など来場者の専門的な問い合わせ等に即座に対応できにくいなどの課題も少しずつでありますが、見えてきました。今後は、事務事業の効率的な運営や組織運営上等の課題を踏まえて、市民や来場者の方の意見、要望に対応しやすい体制づくりを検討してまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
〇議長(高田重雄君) 続いて、古橋経済部長。
〔経済部長(古橋正充君)登壇〕
〇経済部長(古橋正充君) 続きまして、林議員さんの4点目、観光、散策ルートの整備につきまして、2番として新たにパワースポットの神社仏閣の活用のご質問につきましてお答えを申し上げます。
初めに、先月の11月19日から12月4日までの土曜日、日曜日の6日間、桜川市観光協会に加入いたします神社仏閣等で組織されました秋の桜川さんぽ実行委員会が神社仏閣等の紅葉をめぐるイベントを開催いたしましたが、場所によっては1,000人を超える見学者があり、大変好評だったと伺っております。総数では2,000名の方がいらしたというようなことでございます。その場所によっては1,000人を超える見学者があったということを伺っております。
市内には由緒ある神社仏閣が多数ございまして、さまざまな御利益がございます。今後は、神社や寺院の意向を伺いながら、その御利益を生かしながら、年間を通して神社仏閣めぐりを楽しんでいただけるような企画を検討してまいりたいと思っております。
次に、6点目のメモリアルグッズの開発についてでございますが、今回の秋の桜川さんぽにおきましても、御朱印には特に人気がございまして、桜川市来訪の記念ともなっておりました。今回の御朱印のように、桜川市には来訪の動機となる資源がたくさんございます。また、議員ご指摘のとおり、桜川市にはさまざまな歴史遺産もございます。そのいわれや物語を大切に、桜川市の歴史に触れられるような新しいメモリアルグッズの開発にも取り組んでまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
以上でございます。
〇議長(高田重雄君) 続いて、横田市長公室長。
〔市長公室長(横田藤彦君)登壇〕
〇市長公室長(横田藤彦君) それでは、林議員さんの7点目の専門的知見を持った職員の適正配置についてのうち、桜川市職員で有資格者の学芸員は何人いるのか、学芸員は現在どのような仕事をしているのか。それぞれの学芸員はどのような専門分野なのかのご質問につきましてお答えをいたします。
現在、職員の中で学芸員有資格者は全員で6名おります。そのうち3名は、旧真壁町時代に学芸員として採用された職員であり、残り3名は、合併後に学芸員としてではなく一般職員として採用となった職員であります。
職務の内容といたしましては、学芸員3名のうち2名は生涯学習課の職員として文化財の保護、活用に関することや、真壁城跡などの歴史資料に関する専門的、技術的な調査研究に関することを担当業務としております。もう1名は都市整備課で、重要伝統的建造物群保存地区制度の事業推進に関することや歴史的風致維持向上計画に伴う事業推進に関することなどの業務を担当しております。合併後採用の3名につきましては、一般職員として生涯学習課、社会福祉課、真壁総合窓口課にそれぞれ配属されております。また、それぞれの学芸員はどのような専門分野なのかにつきましては、古文書学が1名、考古学が2名、近代オーストラリア史1名、西洋中世史1名、日本中世史1名でございます。
有資格者の適正配置につきましては、今後とも職員の意向や専門性を生かしながら、適材適所の人事配置に努めてまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。
以上でございます。
〇議長(高田重雄君) 再質問あればお願いします。
〇18番(林 悦子君) 教育長の答弁が。
〇議長(高田重雄君) 梅井教育長。
〔教育長(梅井髓j君)登壇〕
〇教育長(梅井髓j君) 林議員さんの専門的な職員の伝承館配置についてお答えいたします。
確かに議員さんお話しのとおり、文化財の保護、整備を担当する学芸員の業務ということで、真壁城跡整備事業など市内の遺跡に関することにかかわってございます。しかしながら、学芸員は生涯学習課の施設管理グループに属しており、その一員として真壁伝承館や大和、岩瀬中央公民館の維持管理、運営業務を担当しているところでございます。社会教育は、生涯学習事業等の効果的、効率的な運営には、課員、グループ員全員で対応していく必要があると考えております。しかしながら、歴史資料館が真壁地区に設置されており、専門的な知識を要する歴史文化財等に関する問い合わせ、あるいは要望等に対しまして、即座に対応することに関しては、ややしにくい面も出ているということでございます。また、真壁城跡の保存整備事業等も今後控えておりまして、そちらの業務量も増加するということも予想されております。
そういったことを勘案しまして、今後、市民の要望に即座に応えられるようには、今申し上げたようなグループ編成の見直し等も今後検討する必要があるのかなとは考えております。今年度、シトラスに集約して1年目、8カ月ですので、今後の経過も見ながら、市民の皆様の要望に応えられるような体制づくりを検討してまいりたいと思います。
以上です。
〇議長(高田重雄君) 再質問あれば質問願います。
〇18番(林 悦子君) 2点について、要するに財源として、人を使うので、地域創生事業に該当するかどうかも含めて聞いているので、そのことについては再質問というか、もう一回答えてほしいと思います。つまり通史とお土産づくりというところ。それは財源として使えるかということを、通告のときにちゃんとお伝えしてありますので。
ちょっとごちゃごちゃになってしまうのですが、あちこち飛ぶかもしれませんけれども、一つ一つまとめて、最後に大きな観点で市長の考えというか、思いみたいなものを聞きたいと思っているのですけれども、まずこの資料編さんです。数を競うわけではないのですけれども、通常、どこの自治体も大体通史を1冊、そこにちょっとおまけと言っては何なのですが、資料みたいなものを1冊というのは、全く一般的な形なのです。真壁の22冊というのは、異常と言っては異常なのですけれども、でも、歴史的価値というのは、やっぱり正確な資料、後世の検証に耐えるだけの正確な資料をどのようにどれだけ残したかというのは、ほかでやっていないことだけに大変価値のあることだと思います。
これが一つ。
ですから、この22冊の編さん事業を通史につなげて、通史となれば22冊なんていうことはありませんから、そしてそこにもう一度、桜川市に日本史の頭脳と言えるような人たちに入ってもらうということが今後の桜川市の、こういったもののまちおこしにつなげていくのに大きな、どうしても専門家というのは、私らが、林さん、詳しいなのという程度のことでは済まないので、こういう人的な人を雇ってもらう。一定期間ですから、やってもらいたいと思うので、今、地域創生の事業が来ていますから、やっぱりこういう事業を上手に使って財源としていくということが可能だと思って、今回この質問入れていますので、お願いをいたします。
〇議長(高田重雄君) 林議員、一問一答なので、答えられなくなってしまうから。
〇18番(林 悦子君) では、それをまず。わかりました。
〇議長(高田重雄君) 簡潔にしていただかないと、答えようがなくなってしまいますので。答弁させるか、私のほうがわからなくなってしまうので。
〇18番(林 悦子君) まず、その予算、財源として、それは使えるか。
〇議長(高田重雄君) 財源は井上副市長でいいですか。
井上副市長。
〇副市長(井上高雄君) まず、通史編さん、それからメモリアルグッズの開発について、財源としての、いわゆる地方創生事業の交付金の活用ということについてご答弁申し上げます。
地域の個性、アイデンティティーを確立し、そして将来的な仕事づくりに結びつけていく、人づくりに結びつけていく。そういったものでございますので、一般的に考えますと交付金の採択要件にかなっているのではないかというふうに考えております。しかしながら、総合戦略上の位置づけ、それから具体的な国との調整がこれからまだしていない段階でございますので、その辺は協議の中で詰めていく必要があろうかと思います。いずれの事業につきましても、事業の組み方を工夫して、何らかの形で財源措置を講じていきたい。実施することになれば、財源措置を講じていきたいというふうに考えております。29年度に向けまして、国の交付金について、まだ要綱等示されてございません。したがいまして、その辺の動向も見ながら、来年度の予算編成等の過程の中で調整を進めていきたいと考えてございます。
以上です。
〇議長(高田重雄君) あとの質問は宮山教育部長、教育長。
〇18番(林 悦子君) あと、通史編さんのときに、まず通史編さんについて考えてみる気があるかどうか。ここで即答できないかもしれませんけれども、できないでしょうけれども、それがちょっと響くものがあったかどうか。そのときに、やっぱり同じようなものとして財源をどうするか。無責任に、財源もないのにやれとも言えませんので。教育長、お願いします。
〇議長(高田重雄君) 梅井教育長。
〇教育長(梅井髓j君) 林議員さんの通史についてのご質問にお答えいたします。
現在、ふるさと真壁文庫というものが5冊発行されたものが手元にございます。内容としましては、古墳時代1冊、中世が2冊、近世1冊、近世から近代が1冊となっておりまして、古墳や中世武士、城館、江戸時代の暮らしなど、人気のあるテーマ別の通史として非常にわかりやすい解説ということでなっております。なお、この旧真壁町の歴史につきまして、安価でありまして、1冊500円ということで、皆様の関心、興味に応じた形で、非常に気軽に楽しめる資料集ということで好評をいただいております。
なお、旧岩瀬町史通史編は1冊4,500円。先ほど来、大変文献的な価値がある資料に関しては、真壁の資料集は1冊1,200円、あるいは物によっては6,000円ほどのものになっております。このふるさと真壁文庫5冊の内容等含めた通史編の作成に当たりましては、先ほど来ご指摘いただいているように経費あるいは専門家等の人的配置というのは非常に重要になってくると思います。現在、真壁城跡、三の丸、中城地区の復元事業を計画しておりまして、これらのことから慎重な検討が必要なのかなというふうに考えております。
以上でございます。
〇議長(高田重雄君) 18番、林悦子君。
〇18番(林 悦子君) それでは、要望も含めてまとめたいと思います。時間もちょっとないので。
再度の指摘になるかもしれませんが、この正確な資料が22冊残っているということを大事に今後考えていってください。
それから、特別展示92回、新しくなってからも含めれば101回。ここにはとても楽しいおもちゃとかもありました。昭和のおもちゃとか。これ、見たことある、それ結構人気だったと思うのですけれども、やっぱりこういうものの中から、もちろんセキュリティー。欲しい人は欲しいのです。なんでもお宝鑑定団見ていても、自分も残しておけばよかったと思うようなおもちゃあるではないですか。ですから、やっぱり簡単にガラスケースの中に入れて、鍵だけかけておくぐらいでは、とられてしまうものはとられてしまうので、セキュリティーは考えてもらいたいと思います。もちろんです。けれども、今後、展示会など特別展の中で、過去の展示、特別展の中から、もちろんもう一度というのがあってもいいと思いますので、ご検討いただけるということなので、よろしくお願いいたします。
それから、散策道も秋の桜川さんぽ、私が考えているより結構多かったですが、桜川全域といえばそうだったのかなと思いますが、これ見ても化ける可能性あります、バージョンアップすれば。ですから、やっぱり考えていってほしいと思います。
もちろんそれだけではなくて、この36寺院、10宗派。私7つぐらいまでしか宗派は数えられなかったです。7つか8つぐらいまで。浄土宗、浄土真宗、天台、真言、時宗、日蓮、曹洞宗、浄土宗、臨済宗。ほかにもあるのだと思ったので、ちょっと後でこれは教えてください。
これだけの狭い地域にこれだけの宗派が残っているというのが大事なのです。御朱印帳を持って歩かせる。そのことを考えると、来ただけで御朱印帳、判こ300円で、あとトイレ入って、がちゃがちゃにされて帰られてしまうのでは、お寺さんも嫌がると思いますけれども、そこを相談するために、やはり意識調査。あくまでもその当事者の考え方を大事にしなくてはならないということなので、勝手にやれないという意味で、やってくださいということで、やっていただけるということなので、お願いをいたします。
今後、学芸員の配置なんかについては、内部の事情もあるでしょうから、1年たった段階で考えてみてください。できれば発掘が佳境に入るので、やっていただければというふうに、素人目には思うということだけをお伝えしておきます。
最後に、ちょっと私のまとめを言わせてください。その後、市長からの思いを聞きたいと思っています、地元のことなので。
要するに歴史の話を延々としましたけれども、なぜかといえば、日本のすばらしいところというのは、史実に沿って歴史を振り返ることができる。インチキ歴史ではないということなのです。これは、今も皇室の問題なんか見ても、過去の事例を引き引きやりますよね。昔の日本史で習った、承久の変のときこうだったとか、後鳥羽上皇とどうだったとか、天武天皇と天智天皇が兄弟で争ったとか、そういう話が参考事例として、ぽんぽんと言葉の上で出てくるではないですか、1000年も1500年も前の。これが日本のすばらしいところだということを考えると、日本人の歴史好きというのは、DNAに組み込まれているので、今後も変わることはないと思います。
本年、我が国を訪れている外国人200万人、4年後のオリンピックは400万人が予想されている。その70%が温泉に入りたいというのと……
〔「4,000万人」の声あり〕
〇18番(林 悦子君) ごめん。2,000万人。200ではない。2,000万人。それで、倍の4,000万人。70%が温泉に入りたいのですって。そして、普通の田んぼのあぜ道あたりに座っているようなおじさんと話したいと答えているそうです。すごくディープな日本を知りたいという要望がある。だから、有名な場所ばかりに行きたいわけでは、全然ないのです。
今言ったこの質問は、全部まとめていくと、郷土史としての桜川市とか真壁が日本史の、オーバーだと。頭、どうかしているのではないかと思う人もいるかもしれませんが、日本史の舞台にこの桜川市が登場できるかもしれない素材がそろっているということです。
例えば歴史の道の整備が今始まったばかりですけど、これやっていくと体験学習の道になります。さっき教育長が、おもしろいところだけ抜粋して、真壁の文庫があると言いました。私、これすごく大事だと思いました。知らなかったです。例えば一つは、古代万葉の道で、これは裏筑波の羽鳥古道。古道人気というのもすごく多いでしょう。歌姫神社。要するに昔のロックフェスティバルです。3日ぐらいで大騒ぎやっていたのでしょう。そういうところ。そして、2点目が、やっぱり中世。何と言っても関ヶ原の道。これはもう勝ち組になった浅野氏と負け組に組み込まれてしまった真壁氏が、真壁という町屋と城跡のところですれ違う歴史の交差点が体験できるということなのです。そして、3点目が、加波山から岩瀬の山のほうにつながる自由民権の道です。
ですから、こういうふうにスポットをつくりながらやっていってもらいたいなと思います。一つ口あけができれば、ほかにも雨引山だとか、高峯山だとか、岩瀬のほうにもそういう素材はたくさんあるので、まして隣が益子と笠間ですから、大きな広がりができるのではないかなと思いまして、今回は提案型の一般質問をいたしました。
これで私の一般質問は、市長の地元といいますか、桜川市の人の交流にかける思いなどを聞いて、終わりにしたいと思います。
〇議長(高田重雄君) 大塚市長。
〇市長(大塚秀喜君) 18番議員にお答えします。
22冊の資料集もあるということでございます。また私も勉強し直したい。地域の歴史文化を明らかにし、その成果を広く一般公表することで、地域への理解、愛着を深めるということは非常に大事だと。新しい切り口だと思っております。22冊あったのを私も知りませんでした。改めて勉強し直したいと思っておるところでございます。
また、提案いただきましたパワースポット、神社仏閣等の活用ということで、前向きな答弁あったようですが、私のほうも今後改めて神社仏閣等、私もいろんなお話を聞いていきたい、そのように感じたところでございます。まちおこしに、どういう形でも前向きに検討していく、大事なことだと思っております。
〇議長(高田重雄君) よろしいですか。
〇18番(林 悦子君) はい。
〇議長(高田重雄君) これで林悦子君の一般質問を終わります。
〇散会の宣告
〇議長(高田重雄君) 以上で本日の日程は終了しました。
本日はこれで散会します。
ご苦労さまでした。
散 会 (午後 零時11分)