平成28年第1回桜川市議会定例会議事日程(第1号)
平成28年3月1日(火)午前10時開会
日程第 1 会議録署名議員の指名
日程第 2 会期の決定
日程第 3 諸般の報告
日程第 4 執行部あいさつ
日程第 5 議案第11号 農業委員会委員の任命について
日程第 6 議案第12号 農業委員会委員の任命について
日程第 7 議案第13号 農業委員会委員の任命について
日程第 8 議案第14号 農業委員会委員の任命について
日程第 9 議案第15号 農業委員会委員の任命について
日程第10 議案第16号 農業委員会委員の任命について
日程第11 議案第17号 農業委員会委員の任命について
日程第12 議案第18号 農業委員会委員の任命について
日程第13 議案第19号 農業委員会委員の任命について
日程第14 議案第20号 農業委員会委員の任命について
日程第15 議案第21号 農業委員会委員の任命について
日程第16 議案第22号 農業委員会委員の任命について
日程第17 議案第23号 農業委員会委員の任命について
日程第18 議案第24号 農業委員会委員の任命について
日程第19 議案第25号 農業委員会委員の任命について
日程第20 議案第26号 農業委員会委員の任命について
日程第21 議案第27号 農業委員会委員の任命について
日程第22 議案第28号 農業委員会委員の任命について
日程第23 一般質問
〇出席議員(18名)
1番 谷 田 部 由 則 君 2番 大 山 和 則 君
3番 榎 戸 和 也 君 4番 萩 原 剛 志 君
5番 鈴 木 裕 一 君 6番 仁 平 実 君
7番 菊 池 伸 浩 君 8番 風 野 和 視 君
9番 市 村 香 君 10番 小 高 友 徳 君
11番 飯 島 重 男 君 12番 小 林 正 紀 君
13番 増 田 豊 君 14番 潮 田 新 正 君
15番 相 田 一 良 君 16番 高 田 重 雄 君
17番 増 田 昇 君 18番 林 悦 子 君
〇欠席議員(なし)
〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名
市 長 大 塚 秀 喜 君
副 市 長 井 上 高 雄 君
教 育 長 梅 井 隆 男 君
市 長 公 室 長 潮 田 昭 彦 君
総 務 部 長 市 塚 一 郎 君
市民生活 部 長 小松ア 裕 臣 君
保健福祉 部 長 来 栖 啓 君
経 済 部 長 横 田 藤 彦 君
建 設 部 長 飯 田 成 信 君
上下水道 部 長 根 本 貞 興 君
教 育 部 長 中 島 洋 治 君
会 計 管 理 者 高 松 弘 行 君
〇職務のため出席した者の職氏名
議会事務 局 長 廣 澤 久 夫 君
議会事務局書記 鈴 木 孝 君
議会事務局書記 仲 田 浩 司 君
議会事務局書記 長谷川 勇 貴 君
開 会 (午前10時00分)
〇開会の宣告
〇議長(潮田新正君) 本日の出席議員は16名です。よって、地方自治法第113条の規定により、本日の会議は成立しますので、ただいまより平成28年第1回桜川市議会定例会を開会いたします。
地方自治法第121条の規定により、説明のため議長からの出席要求による出席者及び事務局職員は、お手元に配付した名簿のとおりであります。
〇開議の宣告
〇議長(潮田新正君) これから本日の会議を開きます。
〇会議録署名議員の指名
〇議長(潮田新正君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、
1番 谷田部 由 則 君
2番 大 山 和 則 君
3番 榎 戸 和 也 君
3名を指名いたします。
〇会期の決定
〇議長(潮田新正君) 次に、日程第2、会期の決定を議題といたします。
議会運営委員長より、本定例会の会期日程等議会運営に関する事項について、議会運営委員会の協議の結果を報告願います。
議会運営委員会委員長、小高友徳君。
〔議会運営委員長(小高友徳君)登壇〕
〇議会運営委員長(小高友徳君) おはようございます。議会運営委員会の会議結果を報告いたします。
円滑な議会運営を図るべく、2月24日午前10時から議長の出席を得て開催し、審議した結果、次のとおり決定いたしました。
会期は、本日から3月11日までの11日間といたします。本日は、諸般の報告、議案第11号 農業委員会委員の任命についてから議案第28号 農業委員会委員の任命についてまでの18議案の審議、採決をいたします。なお、議案第11号から議案第28号につきましては、一括議題、一括採決といたします。
その後、3名の一般質問を行います。2日は、初日に引き続き、4名の一般質問を行います。3日は、一般議案を審議、採決いたします。4日は、施政方針、予算議案の上程、提案説明を行います。5日、6日は、議案調査のための休会とし、7日は予算議案の大綱質疑を行い、終了後に各常任委員会に付託いたします。8日から10日は、付託された案件を各常任委員会で審議いたします。11日は、午後3時から開議とし、予算議案について各常任委員長の報告を行い、採決いたします。
以上で報告を終わります。
〇議長(潮田新正君) お諮りします。
本定例会の会期日程等は、議会運営委員長の報告のとおりにしたいと思いますが、ご異議ございませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
〇議長(潮田新正君) 異議なしと認めます。
よって、会期日程等は議会運営委員長の報告のとおり決定をいたしました。
〇諸般の報告
〇議長(潮田新正君) 次に、日程第3、諸般の報告を行います。
最初に、過日行われました議会運営委員会の視察研修を報告を願います。
議会運営委員会委員長、小高友徳君。
〔議会運営委員長(小高友徳君)登壇〕
〇議会運営委員長(小高友徳君) 桜川市議会運営委員会では、平成28年2月1日に議長の参加を得て委員7名と事務局職員3名が随行し、取手市において議会改革について行政視察研修を実施しましたので、ご報告いたします。
取手市議会では、より開かれた議会への改革に関することを目的とし、平成20年3月から翌年12月まで「議会改革調査特別委員会」を設置し、市民への市政理解及び議会の信用向上、さらには一般質問の方法、議員定数等、議会に関し多岐にわたる提案事項について議論を重ね、議会改革を進めてきたとのことです。
また、その結果を踏まえ、二元代表制のもと、議会及び議員の活動原則等を明確に示すとともに、今後の議会改革の推進並びに活性化を図るため、平成23年3月に「取手市議会基本条例策定特別委員会」が設置され、同年12月に、その基本的な理念や方針を定める「議会基本条例」を制定したとの説明を受けました。
条例の中で特に突出すべきものとして、最初に「討議等の原則」ですが、本来、討論は1議題1人1回でしたが、1議題につき1人3回まで行えるとのことでした。これは、議会は討論の場であるとの原則から、討論を積極的に進めるために1議題につき3回まで討論が行えるものです。また、委員会では、自由討議を積極的に推進するため、委員間討議を規定しているとのことです。
次に、「議会と市長等との関係」の中の質疑・質問については、論点が明確になるように通告制により一問一答で行っていました。また、答弁者については所管の部長のほか、課長の出席を認め、答弁をしているとのことです。そして、執行部に対しては反問権を付与し、質問者に議員の考えを聞けるようにしています。これは、時間的な制限もありますが、議員の質問に対し執行部に答弁をする機会を与えないで終わるケースが見受けられるため、反問権を付与すれば、議員の考えを聞くことができるのではないかということで付与したとのことです。
また、議員は会期中、閉会中にかかわりなく質問等の参考にするため、議長を経由し市長に資料請求をすることができるとのことでした。これは、本来、議員個人には地方自治法上の調査権が与えられていないことから、次回の質問等の参考にするために、条例に基づき資料請求ができるとのことでした。
次に、「議員研修」では、年間25万円の予算措置をし、「議会改革」等について講師を招いて研修を開催していました。昨年10月には、明治大学の教授を招いて「まちづくり」や「タブレット導入」についての議員研修会を開催したとのことです。
次に、「市民参加及び市民との連携」では、委員会において傍聴者が委員長の許可を得て発言ができ、発言の内容を委員会審議の参考にし、政策形成や政策提言につなげているとのことです。
次に、「議会報告会」については、「市民と多様な意見交換の場」の一つとして、議会みずからが積極的に地域に出向き、直接市民に対して議会活動などの状況を報告し、市政に関する情報を提供するとともに、市民の関心や意見を直接聞く貴重な機会として行っているとのことでした。報告会は年2回開催しており、当初は議決結果、審議内容を一方的に報告し、その後、市民から意見を聞くスタイルでしたが、「市民から意見が出ない」などの意見があり、前回から意見交換会というスタイルで、来場した市民を4班に班分けをし、20分程度の時間で各テーブルを議員が回り、意見を聞くスタイルにした結果、市民が「発言しやすく、議員が身近に感じられる」と大好評だったとのことです。
報告会で出された市民の意見は、議会運営委員会、各常任委員会で協議をし、政策に必要なものは市長に要望書として提出し、回答をいただくということでした。回答については、次回の報告会で市民に報告しているとのことです。
また、映像配信については、市民にわかりやすく身近な議会にするために、平成21年9月から本会議の実況映像をユーストリームでインターネット配信をしており、本会議場には電子表決システムを導入し、市民から議員の賛否の状況が一目でわかるようにしてありました。
最後に、市民に開かれた議会を目指すには、二元代表制のもと議会が市民の意見を吸い上げ、政策提案していくことが大切であるとのことでした。
本市議会においても、議員各位の協力を得ながら、より円滑な議会運営が図られるとともに、市民にわかりやすい開かれた議会運営に努めてまいりたいと思います。
以上、議会運営委員会行政視察研修の報告といたします。
平成28年3月1日
議会運営委員会委員長 小高 友徳
桜川市議会議長 潮田 新正 様
以上です。
〇議長(潮田新正君) 続いて、一部事務組合議会についての報告を願います。
最初に、筑西広域市町村圏事務組合議会議員、増田昇君。
〔17番(増田 昇君)登壇〕
〇17番(増田 昇君) おはようございます。平成28年筑西広域市町村圏事務組合議会第1回定例会の報告をいたします。
平成28年筑西広域市町村圏事務組合議会第1回定例会は、去る2月25日、筑西市議会議事堂において開催されました。定例会は午前10時より開かれ、報告1件、議案5件が提出されました。その結果について順次報告いたします。
まず、報告第1号 処分事件報告については、平成27年度筑西広域市町村圏事務組合の一般会計補正予算(第2号)を専決処分したもので、補正額は発生せず、既存予算の組み替えをするものです。
次に、議案第1号 平成27年度筑西広域市町村圏事務組合の一般会計補正予算(第3号)については、歳入歳出それぞれ1,939万円減額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ63億2,408万9,000円とするもので、主なものは、消防運営事務費とごみ処理関係経費を減額するものです。
議案第2号 筑西広域市町村圏事務組合職員の再任用に関する条例の一部改正については、被用者年金制度の一元化等を図るため、厚生年金保険法等の一部を改正する法律の施行により、共済年金が厚生年金に統一されたことに伴い改正するものです。
議案第3号 筑西広域市町村圏事務組合の特殊勤務手当に関する条例の一部改正については、職員の特殊勤務手当の適正化を図るため改正するものです。
議案第4号 平成28年度筑西広域市町村圏事務組合一般会計予算については、歳入歳出それぞれ60億6,235万8,000円とするもので、前年度当初予算比較で2億8,276万6,000円、4.5%の減となる予算案です。
最後に、議案第5号 平成28年度筑西広域市町村圏事務組合筑西ふるさと市町村圏特別会計予算については、歳入歳出それぞれ1,129万6,000円とするもので、前年度当初予算比較で298万5,000円、35.9%の増となる予算案です。
以上、報告第1号が原案のとおり承認され、議案第1号から第5号が原案のとおり可決されました。
これで平成28年筑西広域市町村圏事務組合議会第1回定例会の報告を終わります。
〇議長(潮田新正君) 続いて、筑北環境衛生組合議会議員、小林正紀君。
〔12番(小林正紀君)登壇〕
〇12番(小林正紀君) 筑北環境衛生組合議会定例会の報告をいたします。
平成28年第1回筑北環境衛生組合議会定例会は、去る2月17日水曜日に、午前11時から桜川市議会議場で開催されました。会期は1日とし、議案2件が提出されました。その結果について、順次報告いたします。
まず、議案第1号 平成27年度筑北環境衛生組合一般会計補正予算(第1号)であります。歳入歳出予算の総額に355万4,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を2億501万2,000円とするものです。内容につきましては、平成26年度の福島原子力発電所事故被害に係る賠償金を、緊急時に備えるために、施設運営基金に積み立てるものであります。
次に、議案第2号 平成28年度筑北環境衛生組合一般会計予算につきましては、歳入歳出予算の総額を2億286万5,000円と定め、前年度より0.7%の増にて編成されました。
歳入の主なものは、構成2市からの分賦金1億9,184万1,000円、クリーンセンター使用料900万円、前年度繰越金200万円などであります。なお、桜川市の分賦金は1億221万3,000円で、負担比率は53.28%となっております。
続いて、歳出の主なものは、人件費が7,028万3,000円、物件費が1億438万3,000円、維持補修費及び工事請負費が2,819万9,000円などであります。
以上、上程された案件は、慎重なる審議の結果、原案のとおりに可決されました。
これで、平成28年第1回筑北環境衛生組合議会定例会の報告を終わりにします。
〇議長(潮田新正君) 続いて、例月出納検査の結果について報告願います。
議会選出監査委員、市村香君。
〔9番(市村 香君)登壇〕
〇9番(市村 香君) 桜川市一般会計及び特別会計並びに水道事業会計の例月出納検査結果報告。
今回は、桜川市一般会計及び特別会計並びに水道事業会計について、12月、1月、2月に実施した分についてご報告いたします。
平成27年度桜川市一般会計及び特別会計並びに水道事業会計の例月出納検査は、平成27年12月25日、28年1月25日、2月25日に、桜川市役所3階会議室において実施いたしました。
検査は、会計管理者、上下水道部長から現金保管の状況を知る上に必要な書類を提出させ、別に関係帳簿及び証拠書類の提出を求め、実施いたしました。
現金出納の状況については、関係調書と現金出納簿が符合しており、計数上の誤りも認められませんでした。また、現金保管の状況についても、現金出納簿に記載されている残高と符合しており、保管も適正でありました。
それでは、平成27年度各会計における平成28年1月31日現在の歳入歳出の状況について報告いたします。
一般会計は、予算現額172億5,213万1,000円に対し、収入済額143億8,442万9,758円、支出済額100億7,683万1,527円で、執行率は58.4%でありました。
歳入の主なものとしましては、市税36億1,446万7,362円、地方交付税58億320万1,000円、国庫支出金12億3,631万4,235円、繰越金20億2,876万2,772円で126億8,274万5,369円となり、収入済額の88.2%を占めております。歳出につきましては、各科目とも適正に執行されておりました。
次に、国民健康保険特別会計は、予算現額69億5,446万3,000円に対し、収入済額46億417万7,115円、支出済額52億3,551万6,704円で、執行率75.3%でありました。
歳入の主なものとしましては、国民健康保険税、国庫支出金、前期高齢者交付金、共同事業交付金、繰越金で43億6,816万662円となり、収入済額の94.9%を占めております。歳出につきましては、保険給付費、共同事業拠出金が主なものであります。
次に、農業集落排水事業特別会計は、予算現額4億1,678万円に対し、収入済額1億2,165万2,589円、支出済額2億2,656万5,471円で、執行率は54.4%でありました。
歳入の主なものとしましては、使用料及び手数料、繰越金で1億1,585万3,201円となり、収入済額の95.2%を占めております。歳出につきましては、農業集落排水事業費、市設置型浄化槽整備事業費、公債費であります。
次に、公共下水道事業特別会計は、予算現額7億2,157万8,000円に対し、収入済額8,179万8,359円、支出済額4億2,590万4,428円で執行率は59.0%でありました。
歳入は、使用料及び手数料、分担金及び負担金、繰越金で収入済額の100%を占めております。歳出につきましては、下水道事業費、公債費であります。
次に、介護保険特別会計は、予算現額40億7,519万4,000円に対し、収入済額26億1,343万1,961円、支出済額27億5,216万6,829円で、執行率は67.5%でありました。
歳入の主なものとしましては、国庫支出金、支払基金交付金、保険料、県支出金で24億1,629万1,042円となり、収入済額の92.5%を占めております。歳出につきましては、保険給付費が主なものであり、26億1,088万7,401円でした。
次に、介護サービス事業特別会計は、予算現額1,059万3,000円に対し、収入済額1,251万4,621円、支出済額698万5,512円で、執行率は65.9%でありました。
歳入につきましては、サービス収入、繰越金で収入済額の100%を占めております。歳出につきましては、サービス事業費であります。
次に、後期高齢者医療特別会計は、予算現額3億6,279万6,000円に対し、収入済額は1億9,817万4,232円、支出済額1億6,401万6,320円で、執行率は45.2%でありました。
歳入の主なものとしましては、後期高齢者医療保険料であります。歳出につきましては、後期高齢者医療広域連合納付金が主なものであります。
次に、水道事業会計の収益的収支でありますが、収入につきましては、予定額10億278万6,000円に対し、収入済額6億5,357万9,366円であります。支出につきましては、予定額9億9,692万5,000円に対し、支出済額4億9,587万7,601円でありました。
収入の主なものとしましては、給水収益であります。支出につきましては、原水及び浄水費、総係費が主なものであります。
以上が例月出納検査結果でございます。
以上、ご報告いたします。
〇執行部あいさつ
〇議長(潮田新正君) ここで、市長より発言を求められておりますので、これを許します。
大塚市長。
〔市長(大塚秀喜君)登壇〕
〇市長(大塚秀喜君) 本日ここに、平成28年第1回桜川市議会定例会の開催に当たり、平成28年度の市政運営に関する所信の一端を申し述べるとともに、主要な施策についてご説明申し上げ、議員並びに市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと思います。
議員各位におかれましては、公私ともご多用のところ、本定例会にご出席を賜り、厚く御礼申し上げます。
それでは、本定例会でご審議いただく案件につきましてご説明申し上げます。
初めに、議案第1号から議案第8号につきましては、平成28年度桜川市一般会計及び6つの特別会計並びに水道事業会計の予算となっております。これらの平成28年度予算につきましては、後日、改めて説明させていただきますので、本日は予算編成の骨子のみを申し述べさせていただきます。
歳入面では、普通交付税の合併算定がえ加算額の段階的縮減が始まり、減少が見込まれますが、消費税の増税により地方消費税交付金など交付金の一部には増額が見込まれるものもあります。また、市税におきましては、固定資産税のうち太陽光発電施設による償却資産税の増額を見込み、総額としては前年度とほぼ同額を見込んでおります。
一方、歳出面では、新市建設計画に位置づけた長方・高森地区の基幹道路整備事業、その核となる市立病院整備事業、現在の桃山中学校敷地内に真壁小学校と紫尾小学校を統合して、新たに小学校を建設する小中一貫教育整備事業を合併特例債事業として進めてまいります。
また、普通事業においては、道路新設改良事業、道路維持事業、老朽化が進んでいる橋梁の点検と長寿命化工事、市営金井住宅の外壁改修工事、桃山中学校エアコン設置工事、市内全ての小中学校の消防設備交換工事などを進めてまいります。主な新規事業として、ふるさと応援寄附金を充当したさくらの里づくりや真壁高校と連携して落ち葉、生ごみを利用した堆肥づくりなどを進めてまいります。他の諸事業につきましても、平成28年度の経営方針に示した重点事業に沿って鋭意進めてまいりますが、福祉関連などの扶助費の増加とあわせ、特別会計への繰出金、一部事務組合負担金などにより、財政の硬直化が進んでいる状況であります。
このような状況を踏まえ、平成28年度の予算編成に当たっては、前年度に引き続き経常経費の枠配分方式、事務事業の優先度評価を行い、なお一層の経費の削減、合理化に努め、各種事業につきましても事業の必要性、緊急性、費用対効果などを十分に検討し、第1次総合計画に基づき予算配分を行いました。
次に、議案第9号 専決処分の承認を求めることについては、地方自治法第179条第1項の規定により、桜川市税条例等の一部を改正する条例の一部を改正する条例の承認を求めるものでございます。
次に、議案第10号 専決処分の承認を求めることについては、地方自治法第179条第1項の規定により、桜川市個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例の承認を求めるものでございます。
続きまして、議案第11号から議案第28号 農業委員会委員の任命については、今回、4月1日より施行される新制度で農業委員会委員を任命するため、農業委員会等に関する法律第8条第1項の規定により、議会の同意を求めるものであります。
次に、議案第29号から議案第45号につきましては、条例に関する17案件となっておりますが、新たな条例の制定に関するものが7件で、一部改正のものが10件となっております。
初めに、議案第29号 桜川市議会の議決に付すべき自治事務に関する条例につきましては、地方自治法第96条第2項の規定に基づき議会の議決に付すべき事件を定めるため、新たに条例を制定するものです。
次に、議案第30号 桜川市人事行政の運営等の状況の公表に関する条例につきましては、地方公務員法第58条の2の規定に基づき、人事行政の運営等の状況の公表に関し必要な事項を定めるため、新たに条例を制定するものです。
次に、議案第31号 桜川市職員の降級に関する条例につきましては、地方公務員法第27条第2項及び第28条第3項の規定に基づき、職員の意に反する降級に関し必要な事項を定めるため、新たに条例を制定するものです。
次に、議案第32号 桜川市真壁伝統的建造物群保存地区における建築基準法の制定の緩和に関する条例につきましては、建築基準法第85条の3の規定に基づき現状変更の規制及び保存のための措置を確保するため、桜川市真壁伝統的建造物群保存地区内における法の規定による制限の緩和に関し必要な事項を定めるため、新たに条例を制定するものです。
次に、議案第33号 桜川市立認定こども園の設置及び管理に関する条例につきましては、小学校就学前の子供に対し、教育及び保育並びに保護者に対する子育て支援の総合的な提供を推進するため、就学前の子供に関する教育・保育等の総合的な提供の推進に関する法律第2条第6項に規定する認定こども園の設置に関し必要な事項を定めるため、新たに条例を制定するものです。
続きまして、議案第34号 桜川市行政不服審査会条例につきましては、行政不服審査会第81条第1項の規定に基づき、桜川市行政不服審査会を置くため必要な事項を定め、新たに条例を制定するものです。
次に、議案第35号 行政不服審査法に基づく書面等の交付に係る手数料の額を定める条例につきましては、行政不服審査法第38条第6項の規定により読みかえて適用する同条第4項及び第5項並びに法第81条第3項の規定により読みかえて準用する法第78条第4項及び第5項の規定に基づき、法第38条第1項及び法第78条第1項の規定による書面等の交付に係る手数料の額等に関し必要な事項を定め、新たに条例を制定するものです。
次に、議案第36号 行政不服審査法の施行に伴う関係条例の整備に関する条例につきましては、行政不服審査法の改正に伴い、市の関係する7条例を一括改正するものです。
次に、議案第37号 桜川市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例につきましては、国の人事院勧告に基づき職員の給与について、条例の一部を改正するものです。
次に、議案第38号 地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例による改正前の桜川市特別職の職員の給与並びに旅費及び費用弁償に関する条例及び桜川市教育委員会教育長の給与、勤務時間その他の勤務条件に関する条例の一部を改正する条例につきましては、国の人事院勧告に基づき職員の給与改定に準じて、国、県と同様に特別職の賞与並びに月数を一部改正するものです。
次に、議案第39号 桜川市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例につきましては、議会議員の費用弁償である日当の支給について明確に規定するため、字句の改正をするものです。
続きまして、議案第40号 桜川市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例につきましては、非常勤特別職の旅費である日当の支給条件を明文化するものと、非常勤職の改廃等に伴い改正をするものです。
次に、議案第41号 桜川市公共施設の暴力団排除に関する条例の一部を改正する条例につきましては、桜川市立保育所条例が廃止され、新たに桜川市立認定こども園として設置されることから、名称を改めるものでございます。
次に、議案第42号 桜川市個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例につきましては、平成28年4月1日から施行される新規事業が特定個人情報の確認を必要とするため、条例の一部を改正するものでございます。
次に、議案第43号 桜川市営住宅管理条例の一部を改正する条例につきましては、入居者資格の要件の追加並びに福島復興再生特別措置法の改正に伴い、条例の一部を改正するものです。
次に、議案第44号 真壁高上町駐車場の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例につきましては、駐車料金の改正をするものです。
次に、議案第45号 桜川市立学校設置条例の一部を改正する条例につきましては、2つの桜川市立認定こども園の開園に伴い、再編の対象となる坂戸幼稚園とやまと幼稚園を廃止することから、条例の一部を改正するものです。
次に、議案第46号から議案第53号までは、平成27年度一般会計と6つの特別会計及び水道事業会計の補正予算となっております。
初めに、議案第46号 平成27年度桜川市一般会計補正予算(第7号)につきましては、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ2億8,086万4,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ175億3,299万5,000円とするものです。歳入の主なものは国庫支出金であり、歳出の主なものは民生費であります。
次に、議案第47号 平成27年度桜川市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ1億7,768万8,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ71億3,215万1,000円とするものです。歳入の主なものは共同事業交付金であり、歳出の主なものは保険給付費であります。
次に、議案第48号 平成27年度桜川市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ1,388万5,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ4億289万5,000円とするものです。歳入の主なものは繰越金であり、歳出の主なものは市設置型浄化槽整備事業費であります。
次に、議案第49号 平成27年度桜川市公共下水道事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ1,886万1,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ7億271万7,000円とするものです。歳入の主なものは市債であり、歳出の主なものは下水道事業費であります。
次に、議案第50号 平成27年度桜川市介護保険特別会計補正予算(第3号)につきましては、歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ823万1,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ40億6,696万3,000円とするものです。歳入の主なものは保険料であり、歳出の主なものは保険給付費であります。
次に、議案第51号 平成27年度桜川市介護サービス事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ2万6,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ1,061万9,000円とするものです。歳入の主なものは繰越金であり、歳出の主なものはサービス事業費であります。
次に、議案第52号 平成27年度桜川市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ1,545万円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ3億4,734万6,000円とするものです。歳入につきましては、後期高齢者医療保険料であり、歳出につきましては、後期高齢者医療広域連合納付金であります。
最後に、議案第53号 平成27年度桜川市水道事業会計補正予算(第2号)につきましては、収益的支出の水道事業費が702万9,000円の増になるものであります。
以上、本定例会に提出いたしました議案の概要説明を終わります。後ほど詳細につきましては担当部長から説明をいたしますので、何とぞ慎重なるご審議の上、議決くださるよう心からお願い申し上げ、ご挨拶といたします。
〇議案第11号〜議案第28号の上程、説明、質疑、採決
〇議長(潮田新正君) 次に、日程第5、議案第11号 農業委員会委員の任命についてから日程第22、議案第28号 農業委員会委員の任命についてまで、18議案を一括議題といたします。
提案理由の説明を願います。
大塚市長。
〔市長(大塚秀喜君)登壇〕
〇市長(大塚秀喜君) それでは、議案第11号から議案第28号 農業委員会委員の任命について、一括して説明します。
今回、4月1日より施行され、新制度の農業委員会委員を任命するため、農業委員会等に関する法律第8条第1項の規定により議会の同意を求めるものであります。
今回提出いたしました農業委員の総数は18名でございます。初めに、議案第11号の安達裕光氏は、住所が南飯田1317番地、年齢64歳の方で、南飯田区長からの推薦となります。現在、認定農業者として活躍され、現職の農業委員の方でございます。
次に、議案第12号の袖山勉氏は、住所が大泉932番地、年齢62歳の方で、大泉区長から推薦となります。
次に、議案第13号の中村統一氏は、住所が松田484番地、年齢63歳の方で、松田区長からの推薦となります。現在、認定農業者として活躍され、現職の農業委員の方でございます。
続きまして、議案第14号の大塚駿男氏は、住所が西小塙1695番地1、年齢74歳の方で、西小塙は副区長から推薦となります。現職の農業委員の方でございます。
次に、議案第15号の仁平一俊氏は、住所が岩瀬1340番地、年齢63歳の方で、元岩瀬副区長からの推薦となります。
次に、議案第16号の谷中輝明氏は、住所が羽田961番地7、年齢73歳の方で、羽田区長からの推薦となります。
次に、議案第17号の栗原正志氏は、住所が高久228番地、年齢61歳の方で、高久区長からの推薦となります。
次に、議案第18号の鈴木弘志氏は、住所が下谷貝598番地、年齢67歳の方で、下谷貝区長から推薦となります。現在、認定農業者として活躍され、現職の農業委員の方でございます。
続きまして、議案第19号の酒寄一郎氏は、住所が真壁町酒寄1946番地、年齢66歳の方で、酒寄副区長からの推薦となります。現職の農業委員の方でございます。
次に、議案第20号の田口毅一氏は、住所が真壁町上小幡95番地、年齢61歳の方で、上小幡区長から推薦となります。現在、認定農業者として活躍され、現職の農業委員の方でございます。
次に、議案第21号の稲葉則夫氏は、住所が真壁町山尾599番地、年齢69歳の方で、山尾区長から推薦となります。現在、認定農業者として活躍され、現職の農業委員の方でございます。
次に、議案第22号の深谷加津子氏は、住所が堤上407番地2、年齢61歳の方で、認定農業者連絡協議会からの推薦となります。現在、認定農業者として活躍されております。
次に、議案第23号の菱沼良之氏は、住所が富谷1096番地、年齢43歳の方で、青年農業団体大地のめぐみからの推薦となります。現在、認定農業者として活躍されております。
続きまして、議案第24号の廣澤貴子氏は、住所が青木1285番地、年齢53歳の方で、認定農業者連絡協議会からの推薦となります。現在、認定農業者として活躍されております。
次に、議案第25号の鈴木隆氏は、住所が東飯田255番地3、年齢61歳の方で、認定農業者連絡協議会からの推薦となります。現在、認定農業者として活躍されております。
次に、議案第26号の谷島知子氏は、住所が真壁町塙世1000番地、年齢60歳の方で、生産法人有限会社谷島農園からの推薦となります。現在、認定農業者として活躍され、現職の農業委員の方でございます。
次に、議案第27号の須藤透氏は、住所が真壁町亀熊759番地、年齢62歳の方で、認定農業者連絡協議会からの推薦となります。現在、認定農業者として活躍され、現職の農業委員の方でございます。
最後に、議案第28号の武村実氏は、住所が真壁町田1301番地4、年齢61歳の方で、現在、建築士として活躍され、農業は行っておりませんが、農業委員会に関する法律第8条第6項の規定により、利害関係を有していない者として選任いたしました。
以上、18名について慎重なるご審議の上、ご同意くださいますようお願い申し上げ、説明とさせていただきます。
〇議長(潮田新正君) 提案理由の説明が終わりました。
これより議案第11号から議案第28号まで質疑を行います。質疑ありませんか。
7番、菊池伸浩君。
〇7番(菊池伸浩君) では、質問いたします。
今まで公選制の農業委員会だったものが今回から議会の同意を得る任命制になったわけですが、議案第28号では、利害関係のない者1名を入れることになっています。法律の意図するところは何でしょうか。弁護士とか税理士とかの学識経験者を加えるように意図していると私は考えているのですが、特にその縛りはないのでしょうか。また、利害関係のない者は人数は1人と制限されているのでしょうか。それとも無制限な状況なのでしょうか。2点質問いたします。
〇議長(潮田新正君) 菊池伸浩君の質問に対し答弁願います。
横田経済部長。
〇経済部長(横田藤彦君) それでは、お答えします。
農林水産省では、全国の6機関、農業委員会事務局、市町村、JA、都道府県出先機関、農地保有合理化法人、農業者に対し、農業委員会のあり方に関するアンケート調査を平成24年1月から2月にかけて実施をしました。その結果、農業分野以外の人の意見も反映させるべきとの回答が過半数を超えているため、この結果に基づき農林水産省では、農業委員会の委員として利害関係のない者を1名以上任命する条文を作成をいたしました。
利害関係のない者ということで、利害関係がなければ縛りはございません。人数については1名以上を選任するという規定でございます。
以上でございます。
〇議長(潮田新正君) そのほか質問ありませんか。
〔「質疑なし」の声あり〕
〇議長(潮田新正君) 質疑を終わります。
これから議案第11号から議案第28号まで18議案を一括採決いたします。
お諮りします。議案第11号から議案第28号まで原案のとおり同意することにご異議ございませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
〇議長(潮田新正君) 異議なしと認めます。
よって、議案第11号から議案第28号は原案のとおり同意することに決定をいたしました。
ここで暫時休憩します。
休 憩 (午前10時50分)
再 開 (午前11時01分)
〇議長(潮田新正君) 再開いたします。
〇一般質問
〇議長(潮田新正君) 次に、日程第23、一般質問を行います。
一般質問については、1回目は一括質問、一括答弁方式とし、2回目以降は要旨ごとに一問一答により行います。なお、質問時間は、答弁を含めて60分といたします。初めの質問は対面席で登壇して行い、再質問は自席でお願いいたします。また、答弁も初めは登壇して行い、次回は自席でお願いをいたします。
それでは、通告順に従って発言を許します。
7番、菊池伸浩君。
〔7番(菊池伸浩君)登壇〕
〇7番(菊池伸浩君) 7番議員の菊池です。質問通告に従いまして7項目について質問いたします。
まず1問目は、桜川市立病院建設計画の進捗状況についてです。この中では主に4点にわたって質問いたします。昨年、12月議会以降の進捗状況を伺います。
大和駅北側の用地買収は順調に進んでいるのでしょうか。用地買収が終わり、市立病院の正確な建設場所が決まり、基本設計に入るのはいつの時点になるのでしょうか。
次に、2点目、昨年の12月議会以降、私は街頭演説で議会報告をしてきたのですが、新中核病院の建設と桜川市立病院の建設、さらには山王病院による指定管理、この3つが混乱して事態を正しく認識している方が少ないのにびっくりいたしました。1つは、県西病院が桜川市立病院になるという誤解です。県西病院は、基本的には新中核病院に移行する、そのためにも高森にできる病院は、桜川市立病院というような紛らわしい名称ではなく、斬新な名前にしていただきたい。ちなみに、私は、桜川市立医療センターという名前を提案しておきました。
3点目、産婦人科の設置については、日本人の得意とする玉虫色の案となっております。その実現性をどのように考えているのでしょうか。桜川市の子供の産まれる数が平成25年度は269人、平成26年度は232人と聞いております。1日1人産まれない現状で、産婦人科の経営を維持できるとは思えません。その点を伺います。
病院問題の最後に、指定管理者制度について伺います。この問題については、いろいろな方がおります。山王病院のために市から何十億円ものお金を使うのかと、一方では、山王病院が指定管理を受けてくれなければ、市が経営することになる。もうじき4万人を切る市で、ベッド数120の病院を経営できるはずがない。この指定管理者制度は、どのような協定をどのような段取りで結んでいく計画でしょうか、質問いたします。
次に、2点目、図書館法による図書館の建設の必要性について。桜川市は、図書館法にいう図書館のない県内ただ一つの市であります。これは、何としても解決をしていただきたい。真壁伝承館が図書館法にいう図書館とならなかったのは、どういう理由があるのでしょうか。
筑西市立図書館年報によると、桜川市民の筑西市図書館からの本等の借り出しの数は、筑西市の関城地区住民より多く、協和地区住民に匹敵しております。これは、それだけ桜川市民の図書館への需要が多いことを意味しているのではないでしょうか。また、明野図書館の利用カードには、このような施設があることがうらやましいと書いた桜川市民の言葉も寄せられていると聞いてきました。また、笠間市立図書館に伺いますと、岩瀬地区の羽黒小学校、南飯田小学校の生徒さんが図書館見学として利用しているとのことです。
また、私は、1月は、つくばみらい市の選挙応援で半月通っていました。そこでは、つくばみらい市の図書館の調査をしてまいりました。つくばみらい市の図書館は、市街地にあるわけではないのですが、夕方行っても駐車場はいっぱいでした。土曜、日曜は、隣の市役所庁舎も利用しているとのことでした。また、みらい平駅周辺は、人口が急増しており、市民のためにみらい平分館、常総線小絹駅近くには、小絹台分館をつくっております。それだけ市民の需要が多いということです。今、図書館は、家族連れで勉強できる憩いの場として活用されております。
以前、前市長がミニ図書館を建設を提案されたとき、笠間図書館は隣接施設のハローワークであぶれた人の暇つぶしの場だと反対された議員がおりました。そんな時代ではありません。桜川市の将来にとっても知の拠点、インテリジェンスの拠点が必要です。桜川市でも年次計画を立てて、合併特例債が使える期限に間に合うよう図書館建設の計画をつくっていただきたい。
3点目です。TPP合意による茨城県の農業と桜川市への影響予測とその対応はということで質問いたします。2月にTPPの調印式が行われました。この内容は、英文で1,000ページにも及ぶと言われております。まだ全部が日本語訳になっていないと聞いております。国による県への説明が始まっております。茨城県は、全国第2位の農業大県であり、その影響も大きいものと心配しております。県が受けた説明をもとに、桜川市の農業に対する影響はどのようになるのでしょうか。大まかな予測で結構ですから、教えていただきたい。また、その対策を考えているのでしょうか。
4点目です。公共交通網の広域連携について。公共交通の充実を図るために検討するということで、昨年6月議会で約600万円の補正予算が可決をされました。その検討はどのように進んでいるのでしょうか。つくば市、下妻市、筑西市、桜川市の4市による公共交通網の広域連携を図る検討会議が設立されたとの発表もありました。その進捗状況を伺います。
5点目、那珂市との原子力災害時の避難協定締結について。1月26日、那珂市と筑西市、桜川市との原子力災害時の避難協定が締結されたとのことです。その内容について伺います。
また、茨城新聞の那珂市民からの投書には、「避難計画より廃炉にするのが筋」とのものがありました。私もこれが正論だと考えております。市の見解はいかがでしょうか。
私は、2月には、那珂市議員選挙の応援に行き、那珂市民の方ともお話をしてきました。「桜川市なんてどこにあるの」という市民さえおりました。那珂川は県北と県央を分ける大きな川です。ここを乗り越えて避難をするというのは大変なことであります。どうもこの協定が絵に描いた餅で終わるような気がしてなりません。その見通しについてもお話をください。
6点目です。大和駅北側の古墳について。大和駅北側の開発予定地に小高い古墳がありますが、市の計画によると古墳公園との計画と説明されております。土地開発の予定地に古代遺跡があると歴史的価値がどのようなものか、いつも問題になります。この古墳の歴史的価値がどのようなものかをお伺いいたします。
最後に、7点目です。大国小学校にある青木堰遺構の保存について。市民の方から「大国小学校の庭にある二宮尊徳の青木堰遺構が野ざらしになっている。あのままにしておくのか」との声が寄せられております。また、大国小学校の校長さんからは、あのままにしておいては、児童の安全上の問題からも移動してほしいと教育部長に申し入れているとの話も伺っております。市としては、二宮尊徳の遺構としてきちんと保存する計画はないのでしょうか、伺います。
以上です。また、答弁によっては自席で再質問いたします。
〇議長(潮田新正君) 菊池伸浩君の質問に対する答弁を願います。
まず最初に、潮田市長公室長。
〔市長公室長(潮田昭彦君)登壇〕
〇市長公室長(潮田昭彦君) それでは、まず最初に、菊池議員の昨年12月定例会以降の桜川市立病院の進捗状況につきましてのご質問にお答えいたします。
初めに、病院用地並びにその周辺のまちづくり関連の開発用地、約27ヘクタールについてでございますが、昨年12月定例会におきまして用地取得のために一般会計から桜川市土地開発公社に対しまして5億5,000万円の貸し付けが承認され、これに伴い同公社では同年12月から地権者70人の方と土地売買契約及び土地承諾の同意をいただいているところでございます。現在、残り数人の地権者の方と相続手続や代替用地に係る事務作業を進めているところでございまして、ことしの夏ごろまでには用地取得全てが完了する予定となっております。
次に、桜川市立病院の基本設計の着手時期につきましては、コストの縮減並びに工期の短縮など、事業の効率的な執行を目的とした設計施工一体型発注方式によりまして、市立病院の基本設計、実施設計から用地造成、本体工事、外構工事に至るまでの一連の工程を一括して発注し、病院整備を進めることを検討しております。今後の予定につきましては、今定例会におきまして市立病院整備に関する平成28年度予算並びに平成30年度の市立病院開院予定までの各年度の整備事業の継続費につきましてご承認、ご議決をいただきました後に、設計施工業者を決定するためのプロポーザル方式による先行手続の公募を今月3月に開始する予定でございます。その後、本年6月までにプロポーザル参加業者からの企画提案書及び見積書などの提出を受け、業者選考委員会を開催し、桜川市立病院の設計施工業者を選定し、選定後は、桜川市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例に基づく議会の同意など契約手続を迅速に進め、基本設計に着手する予定となっております。
次に、市内には県西病院が高森地区に移転すると誤解されている市民が多数いる。このような誤解を生む余地のないような名称を望むとの議員からのご要望につきましては、昨年12月21日に開催されました第5回筑西・桜川地域公立病院等再編整備推進協議会におきまして、新中核病院並びに桜川市立病院の基本計画案が了承されました。この基本計画の中で具体的に明記されなかった診療科目及び病床数につきましては、現在も引き続き検討されており、今月3月をめどに再度建設委員会並びに同再編整備推進協議会での了承を得て決定されるものと思われます。
この両病院の診療科目などが決定された時点で、議員のご指摘も踏まえ、説明会並びに広報紙などの手段で議員各位はもちろんのこと、桜川市民及び筑西市民の皆様へ広く周知すべく、両市で協議しているところでございます。
なお、桜川市立病院の名称につきましては、既に議員各位にはお伝えしたところではございますが、2月1日から今月3月18日まで桜川市民の皆様などから名称を募集し、4月中旬開催予定の桜川市立病院整備委員会におきまして、応募の中から名称を選定することとしております。なお、応募期間の約3分の2が経過いたしました昨日現在での応募件数は48件でございます。この応募要項には、既存の病院名や他の病院の名称と混同しないものであることと記載し、現にある県西総合などの文字を使用しないこととしております。あわせまして、議員の言われる県西総合病院の移転ではなく、新しい市立の病院をつくるという趣旨に鑑みた名称を選定していただけるよう、同整備委員会にお願いする予定でございます。
次に、産科の設置につきましては、昨年7月から8月にかけて実施いたしました新中核病院・桜川市立病院再編整備基本構想についてのパブリックコメントにおきまして、桜川市民の皆様から産科設置の要望が他の要望に比べて特に多かったものでございます。これを受けまして、筑西・桜川地域公立病院等再編整備推進協議会の下部組織であります建設委員会及び作業部会でも、昨年10月から11月にかけての基本計画策定に当たり、議論されたところでございます。この委員会などでは、病院への産科設置は、人材や機材の確保、また出産時のハイリスク対応の面で難しいという意見が大勢を占めたことから、新中核病院並びに桜川市立病院の基本計画におきまして、診療科目として産科を入れることは見送られました。
しかし、桜川市民の皆様からの要望が多いことから、桜川市立病院の基本計画の中で同一敷地内において別の建物、運営主体による産科クリニックの整備を検討すると明記いたしました。したがいまして、桜川市立病院内に産科を設置できないといたしましても、桜川市民の皆様の強い要望に応えるために、将来的にほかの方法、何らかの形で産科設置の実現の可能性を残し、引き続き検討してまいりたいと考えております。
一方で、新たに産科クリニックを設置する場合、現在、国と県で策定しております地域医療構想の病床削減目標に合致させた上で、産科クリニックの開設許可を取得しなければならないなど、医療法上の問題があり、また産科を担う医師や助産師などの医療スタッフの招聘などの課題もございます。今後は、このような問題や課題への対応策を考えながら、産科クリニックの整備の検討を進めてまいりたいと考えております。
次に、桜川市立病院の指定管理に向けた医療法人隆仁会山王病院との協議の状況につきましては、昨年12月の定例会でご説明申し上げましたとおり、市立病院の基本計画策定の中で市と山王病院スタッフとのワーキング会議や事務担当者間での協議を進めております。また、隆仁会山王病院の小野病院長には、新中核病院並びに桜川市立病院の基本構想及び基本計画策定に向けた筑西・桜川地域公立病院等再編整備推進協議会の委員として参画をしていただき、両病院の機能分担や診療科目などについてもご意見をいただいております。このように隆仁会山王病院には、桜川市立病院の指定管理予定者として新中核病院との医療連携を念頭に、桜川市民の皆様にとりましての市立病院のあり方などにつきまして検討をいただいております。前段でも申し上げましたが、ことし3月末までには新中核病院並びに桜川市立病院の医療機能及び診療科目が決定すると思われますので、本年4月の新年度から桜川市と隆仁会山王病院との間で、市立病院の指定管理に向けた本格的な協議に入りたいと考えております。本格的な協議の具体的内容といたしましては、開院までの双方の事務手続、指定管理料、建物の賃借料、事業収支計画の作成、市が要請する政策的医療、運営協議会の設置、契約期間などがございます。
なお、指定管理に向けた協議に当たりましては、市立病院の運営には市の保健医療施策、特に桜川市民の救急医療や休日夜間診療、予防医療、健康づくり、介護の施策に大きくかかわることでございますので、議員各位はもちろんのこと、市民の皆様にも協議内容につきましては随時ご報告をしてまいりたいと考えております。
続きまして、菊池議員の4番目の公共交通網の広域連携につきましてのご質問にお答えいたします。
初めに、昨年6月の定例会でご議決いただきました補正予算、桜川市地域公共交通網形成計画策定支援業務委託料610万2,000円の進捗状況についてでございますが、先月2月24日開催の議会全員協議会におきまして、計画の策定に向けたアンケートの調査結果と計画の骨子につきましてご説明を申し上げたところでございますが、改めましてこれまでの経緯につきましてご報告をいたします。
委託業務につきましては、平成27年7月にNPO法人まちづくり支援センターと委託契約を締結いたしまして、これまでに交通事業者に対するヒアリング調査並びに公共交通利用に関するアンケート調査を実施しております。アンケート調査につきましては、回収率71.8%で1,980人の市民の皆様のご協力をいただいております。
具体的な例を申し上げますと、アンケートの中で新たな移動手段の運賃、停留所までの距離、運行時間帯、運行頻度、目的地の5項目の設問に対しまして、回答者496人のうち82.9%の411人の方がいずれかに回答されており、地域の新たな移動手段への関心が高いことがうかがえます。このような集計後の分析結果につきましては、昨年の12月18日開催の第2回桜川市地域公共交通会議へ報告し、現在策定作業を進めております桜川市地域公共交通網形成計画に盛り込まれております。今後の予定でございますが、同形成計画に対するパブリックコメントを本日3月1日から3月20日までの20日間実施いたします。結果、市民の皆様からお寄せいただきましたご意見を考慮し、最終的な案を決定し、今月3月下旬に予定をしております第4回の地域公共交通会議において、最終の承認をいただくスケジュールとなっております。
次に、4市による公共交通網の広域連携を図る検討会議の進捗状況についてでございますが、この検討会は、地域公共交通のネットワーク形成の広域連携を検討していくことを目的に、つくば市、下妻市、筑西市、桜川市の4市により昨年12月24日に設立されました。今後、国の交付金を活用した広域的な事業の検討を行う予定でございます。この地域公共交通広域連携事業内容につきましては、広域連携交通網の形成に向けて、つくば市を取り巻く3市から相互への人の動きを一体として把握するOD調査並びにJR水戸線岩瀬駅からTXつくば駅を想定しており、広域連携バス実証実験運行につきましては、国からの交付金を活用する予定でございます。この両調査の結果を踏まえ、その後の本格運行内容について検討するものでございます。
実証運行につきましては、真壁地区におけるスクールバスとしての対応も視野に入れながら、市外からの観光来訪者のみならず、定住促進につなげるなどさまざまな場面における交流人口の増加につながるものとしたいと考えております。
以上でございます。
〇議長(潮田新正君) 続いて、中島教育部長。
〔教育部長(中島洋治君)登壇〕
〇教育部長(中島洋治君) 菊池議員の2番目、図書館法にいう図書館の建設の必要性についてのご質問にお答えいたします。
図書館法の条文には、図書館としてあるべき姿や司書の規定が記載されており、国庫補助の対象となることや入場は無料でなければならないなどの事項がございます。あわせまして、平成24年に文部科学省より告示のあった図書館の設置及び運営上の望ましい基準でも、設置の基準については、図書館の設置に当たっては、サービス対象地域の人口分布と人口構成、面積、地形、交通網等を勘案して適切な位置及び必要な図書館施設の床面積、蔵書数を確保するよう努めるものとするとあり、図書館という名称を使用するためには、蔵書数や床面積の直接的な規定はないため、市が条例を制定すれば図書館を置くことは可能であると思われます。
以上のことから、真壁伝承館の図書室の建設時には、条例上の市立図書館とするか検討がなされております。その際、規模等の参考にしたのは、日本図書協会が公表している公立図書館の任務と目標にあります図書館システム整備のための数値基準であります。そちらには、公立図書館は、最低蔵書数5万冊、施設規模800平米という数字が記載されており、当初、真壁図書館の蔵書数は1万5,600冊、施設規模、延べ床面積615平米でございますので、蔵書数、施設規模とも大きく下回るため、市立図書館としての条例は制定せず、真壁伝承館という施設の図書室という位置づけとしたところでございます。
茨城県には、県内の図書館や公民館が会員となっている県の図書館協会があり、図書館として加盟しているのは56施設です。図書館協会が毎年実施している施設の調査では、図書館として入会している56施設のうち、所蔵蔵書数が最も少ない図書館は、5万275冊です。桜川市においては、真壁伝承館の1施設として真壁図書館が唯一専任職員を置いて運営しており、茨城県図書館協会には真壁伝承館として入会しております。
確かに県内で図書館という条例を持った市立図書館がないのは桜川市だけという状況ですが、現在、桜川市に市民に提供している図書の貸し出し蔵書数は、真壁伝承館が2万8,800冊、岩瀬公民館図書室が1万5,500冊、大和公民館図書室が1万1,700冊で、合わせて5万6,000冊の蔵書で、図書貸し出しのサービスを行っております。
今後は、日本図書協会が公表している公立図書館の任務と目標にあります最低蔵書数5万冊、施設規模800平米という目標数字がクリアでき、市民要望に応える施設の整備を検討してまいりたいと思います。
続きまして、菊池議員の6番目、大和駅北側の開発予定地にある古代遺跡の古墳の歴史的価値はどのようなものかのご質問にお答えいたします。大和駅北側にある古墳は、高森古墳群の高森古墳1号墳に該当いたします。高森古墳1号墳は、文化財保護法により地方公共団体が保護に努める埋蔵文化財宝蔵地です。埋蔵文化財宝蔵地は、茨城県教育委員会が作成する遺跡地図や市町村の遺跡台帳に記載されております。埋蔵文化財宝蔵地とは、現状保存を基本としますが、発掘調査等の記録保存により開発工事も可能な文化財です。これは、国、県、市の指定文化財が原則として修理以外の現状変更が認められないと比べ、法律上の規制がやや少ない文化財となっております。
次に、歴史的価値についてお答えいたします。高森古墳群は、3基の古墳から成る古墳群で、1号墳は最も大きく、保存のよい大型古墳です。このたびJR大和駅北側の開発計画に伴いまして総合戦略室の依頼を受け、1号墳の南側と西側を試掘調査いたしました。この古墳は、平成25年度にも北側と東側を調査しておりまして、今回の発掘によって全体範囲が確定し、北、東、西はよく保存されていること、南側は耕作などで壊されていることがわかりました。古墳は、円形状の円墳で、直径86メートル、高さ8メートルほどになります。年代は、出土品等から古墳時代後期の6世紀ごろと推定しております。出土品は、円筒埴輪、土器類などが出土しております。また、周囲の集落跡なども探しましたが、発見されませんでしたので、開発周辺は古墳のみがつくられていた場所と推定しております。以上の結果をもとに、今後とも適切な文化財保護に努めてまいりたいと思います。
菊池議員さんの7番目、大国小学校にある青木堰遺構の保存についてについてお答えいたします。議員さんご質問の青木堰遺構とは、大国小学校東門付近にある二宮金次郎像の前にある建築物のことと思います。青木堰は度重なる河川の氾濫により桜川の堰が大破し、堰として機能を復旧できなかったことから、二宮尊徳の指導のもと、1833年に築造されました。その後、大正10年のころに青木堰の大改修があり、その改修時の残材を活用して、地元青木地区の方々が二宮尊徳の勤労、勤勉の精神や青木地区の復興のあかしとして後世に残したいとの思いから、大国小学校の東門付近に設置されたものです。もとは青木堰の一部であったことや、設置後60年を経過し、長年風雨にさらされたこともあり、腐食が激しい状態にあります。
現在、この遺構を保存する計画はございませんが、寄贈された当時の青木地区の方々の思いを受けとめ、青木地区復興のあかしとしても今後の保存活用について、地元の方々と話し合いを進めていきたいと考えております。
以上でございます。
〇議長(潮田新正君) 続いて、横田経済部長。
〔経済部長(横田藤彦君)登壇〕
〇経済部長(横田藤彦君) 菊池議員さんの3番目のTPP合意による茨城県の農業と桜川市への影響予測とその対応についてお答えをします。
TPP環太平洋連携協定は、参加国12カ国、日本、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、メキシコ、チリ、ペルー、マレーシア、ベトナム、ブルネイが参加し、2月5日、協定調印がなされ、今国会においてTPP承認と関連法案を提出する運びであります。
桜川市の農産物の影響につきましては、去る平成25年3月15日、安倍首相がTPP交渉参加を正式に表明したことを受け、政府はTPP参加の影響について、統一の試算結果を公表しました。このうち農林水産物への影響額については、国は約3兆円減少すると試算しており、この試算に準じて桜川市の農産物への影響を試算したところ、生産額の減少額が8品目で、米、小麦、大麦、乳牛製品、牛乳、豚肉、鳥肉、鶏卵で約21.4億円となりました。
試算に対する国の考え方は、米は国内生産量の3割が輸入に置きかわり、国内生産は残るが価格が下落し、桜川市の基幹産業であります米については、13億7,000万円の生産減少額となり、小麦につきましては1億6,000万円、大麦6,000万円、鶏卵1億9,000万円が生産減少額の試算であります。
TPPに対する対策といたしましては、現在進めております農業基盤整備事業や多面的機能支払交付金事業によって、農地や農業用施設等を将来にわたり良好な状態で保全、管理することが大事であると考え、桜川市の農村環境の保全向上に努めてまいりたいと考えております。
また、今後は、農業者法人集落営農など農業の担い手の確保を図り、その支援強化に取り組むほか、茨城県、JA北つくば農協など関係機関との情報共有をしながら、適切に対応していきたいと考えております。よろしくお願いいたします。
〇議長(潮田新正君) 続いて、小松ア市民生活部長。
〔市民生活部長(小松ア裕臣君)登壇〕
〇市民生活部長(小松ア裕臣君) 菊池議員の那珂市との原子力災害時における県内広域避難に関する協定についてのご質問にお答えをいたします。
初めに、茨城県における原子力災害時の広域避難計画の概要について説明をいたします。茨城県の原子力災害対策につきましては、茨城県地域防災計画の中の原子力災害対策計画編及び原子力災害に備えた茨城県広域避難計画によって定められており、東海第二原発からおおむね30キロ圏内に位置する14の市町村については、個々に原子力災害時の避難計画を策定することになっております。対象人口は約96万人でございます。このうち那珂市につきましては、県との広域避難計画策定に係る協議において、那珂市の避難者約5万4,000人のうち桜川市で約1万7,000人、筑西市で約3万7,000人を引き受けることになった次第でございます。今回の協定の内容につきましては、今後、那珂市が策定する原子力災害時の避難計画に先立ち、受け入れ要請や支援体制などの基本的な事項について取り決めたもので、避難者を引き受ける桜川市と筑西市の3市の間で、先ほど議員おっしゃったとおり、1月の26日に協定書への調印を行っております。
次に、廃炉に関する投書に対する市の見解についてでございますが、これにつきましては、平成24年桜川市議会第3回定例会において、東海第二原発を再稼働しないことを求める意見書が採択されており、国及び県の関係機関に提出をしているところであり、桜川市として廃炉を求める姿勢には変わりはございません。しかし、たとえ東海第二原発が再稼働しなくても、核燃料がなくならない限り原子力災害が発生する危険性はゼロにはならないことから、現時点ででき得る対策の推進、また協力体制の構築については、今後とも進めてまいります。原発事故が根本的になくなることを心から願っているところでございます。
最後に、この協定が絵に描いた餅に終わるようなとのご懸念でございますが、今後は、那珂市がこの協定をもとに避難計画を策定していくこととなります。その際、策定過程で、あるいは策定後、この計画について那珂市と市民がいかにコンセンサスを得られるかが大切だというふうに考えております。那珂市の避難計画が実効性のある計画となることを期待しているところでございます。
以上です。
〇議長(潮田新正君) 答弁は終わりました。
再質問があれば質問願います。
7番、菊池伸浩君。
〇7番(菊池伸浩君) まず最初に、病院問題関係で1つ、病院問題で県西病院の事実関係を確認したいのですが、県西病院の千葉大から派遣されている医師が3人いなくなるというふうに私娘のほうから情報を得まして、聞いておるのですが、詳しい内容については、私、病院組合議会に入っていますので、そこで一般質問をするようにもう通告をしてありますから、そこで聞きますけれども、事実関係だけちょっと確認をさせてほしい。
〇議長(潮田新正君) 潮田公室長。
〇市長公室長(潮田昭彦君) 菊池議員のご質問にお答えいたします。
ご存じのように、県西総合病院につきましては、桜川市と筑西市で構成いたします一部事務組合のことでございますが、桜川市として事実確認をした内容につきまして、ご答弁いたしたいと思います。この事実確認した経緯をまずご報告したいと思います。通年、県西病院からは、桜川市の広報紙に4月1日号で県西総合病院外来診療のご案内ということで、月曜日から土曜日までの各課の診療体制を広報紙において1ページお知らせしているところでございますが、ことしにつきましては、その前の3月15日号のお知らせ版にこういう掲載をしてほしいという依頼がありましたので、それに基づきまして事実確認をしたものでございます。
具体的な広報紙の内容につきましては、県西総合病院からの診療日変更のお知らせと題しまして、4月1日から外科医退職により外科の外来診療日が変更になりますと、外科の外来診療日につきましては、月曜日の午前、水曜日の午後、木曜日の午前、土曜日の午前としております。ただし、これにはただし書きがありまして、今後、変更になる場合があるということでございます。
それでは、具体的な医師数の内容につきましてご説明いたします。平成28年度からの千葉大学医学部からの派遣されております外科医3人の退職に伴い、今現在は、常勤医が3人、非常勤が2人で対応しているところでございますが、きょう現在では4月以降の予定といたしましては、常勤医がゼロ、非常勤医が5人になるという事実確認をしております。なお、これにつきましては、現在も中原院長並びに中沢事務長が医師の招聘に向けまして、日々努力していただいておりますので、変わる可能性があるということを申し添えておきたいと思います。
以上でございます。
〇議長(潮田新正君) 7番、菊池伸浩君。
〇7番(菊池伸浩君) もう一度病院問題なのですが、とにかく市民がこれだけ私ら長い間、病院問題やってきたのですが、もう捉え方がめちゃめちゃといいますか、本当に混乱しているのです。まず、県西病院が鍬田からなくなってしまうことが理解されていない。それから、山王病院が高森にも行って、また現在地、東区にもあるのではないかとか、とにかく混乱してしまっているという、そこを何としても正確にやらなければまずいのですが、それ一つは、やっぱり高森の建設予定地の確定で基本設計ができ上がれば解決はすると思うのですが、そういう意味でぜひそこの混乱をなくすように努力してほしいと、できれば私の提案した名称が採用されればいいのですが、そういうことも含めておきます。
それからあと、産婦人科の設置については、希望が多いということがよくわかるのですが、かなり見通しが厳しいのだということをもうちょっと強調してもいいのではないかと、産婦人科がふえたって子供はふえないのです。結婚して子供を産む経済状況をつくらない限りは子供はふえないのですから、その辺は、何か淡い期待を持ってしまって、できなかったときに、何だできなかったのではないかと言われるのが私は怖いので、もうちょっと、だって232人しか1年間に産まれない中では、私、例えば医者だとしても、絶対開かないです。もうちょっとその辺どうでしょうか。もうちょっと可能性がかなり、これ厳密に言えば、可能性が厳しいことはわかるのですが、そうではないのです、みんな、市民の方は。自分がいいほうにとりますから、もうちょっと厳しいようにアピールしてもいいのではないかと思うのですが、どうでしょうか。
〇議長(潮田新正君) 潮田公室長。
〇市長公室長(潮田昭彦君) パブリックコメントでも市民の多くの皆様から桜川市内に産婦人科が欲しいという要望がございました。こういうことが基本といたしまして、極力、ハイリスクの分娩はいずれにいたしましても、通常分娩を目標といたしまして、市長を初め産婦人科の設置にこれから前向きに検討してまいりたいと思います。
以上でございます。
〇議長(潮田新正君) 7番、菊池伸浩君。
〇7番(菊池伸浩君) 次に、話題変えまして、公共交通の件なのですが、今、この前のNPO法人の方の説明でもわかるように、県西病院の、要するに病院にいくデマンドタクシーの利用者がいっぱい多かったと、当然今度は、高森に行く方と、あとはできれば市をまたいで新中核病院にも行きたいという方がふえるのは当然のことなのです。それは、やっぱりぜひ4市の広域協定ができましたので、筑西市にもデマンドタクシーなり、それからあとバスなり何かが新中核病院にも行けるように、そういう段取りの体制を検討していただきたいのですが、いかがでしょうか。
〇議長(潮田新正君) 潮田公室長。
〇市長公室長(潮田昭彦君) 菊池議員のご質問にお答えいたします。
もちろん桜川市立病院、特に高森、長方地区、あとは新中核病院の2つの交通網につきましても、検討してまいりたいと思います。
以上でございます。
〇議長(潮田新正君) 7番、菊池伸浩君。
〇7番(菊池伸浩君) それからあと、図書館の問題なのですが、私も本当に図書館が今、以前と違って、もう全然利用法が違うのです。日曜日には子供連れで、お父さんも来て、お父さんは自分の読みたい本を読む、子供さんは絵本とか何か読んでいるというそういう家族の団らんの場にもなっているのです。本当に図書館の活用法が変わってきていると、それは伝承館の図書館見てもわかるのです。残念ながら岩瀬の公民館と、あそこは常駐の職員がいませんから、やっぱり常駐の職員がいないと、利用はしないし、しにくいというそういう意味で、ぜひ今大きな病院問題とそれから大和駅北側の開発問題、それに見通しがついた段階で、図書館建設にも、特に岩瀬地区につくるということで検討をしてほしい方向なのですが、部長は退職されてしまうので、そこでやりますとも言いにくいと思うのですが、教育長、どうでしょうか、まだ残っていますから、そういう方向は。
〇議長(潮田新正君) では、梅井教育長、答弁願います。
〇教育長(梅井囃j君) 今、菊池議員さんの質問にお答えいたします。
先ほど部長が申し上げましたとおり、今後施設についての検討はしていかなくてはいけないなと思っておりますが、その辺のところでどこにどの規模で、あるいはつくる、つくらないかという部分も含めての検討になるかと思います。
以上です。
〇議長(潮田新正君) 7番、菊池伸浩君。
〇7番(菊池伸浩君) 最後に、一番最後の青木堰遺構の保存なのですが、ちょっとこれもまた悪口言っては悪いのですが、大和村時代に二宮尊徳の青木堰の遺構はまとめて全部どこかに展示するなりなんかしてくれればよかったのですが、それがばらばらなのです。それで、私も大国小学校の校長さんに電話したら、「実はうちでも困っているんだ」と、これありがた迷惑な面があって、もう子供さんがあれ触って、もし倒れてきてけがでもしたらば私の責任になるのだと、それをやっぱりあのまま野ざらしであそこのままに置いておくのは、私も校長さんの立場になればわからないわけではないのです。それは、あのままずっと当分置いておくのか、それとも近いうちにどこかどかしてもらえるのか、それだけちょっと伺って終わります。
〇議長(潮田新正君) 中島教育部長。
〇教育部長(中島洋治君) 菊池議員さんの青木堰遺構の撤去についてでございますが、先ほど答弁させていただきましたように、青木地区の地域の皆様方とまずお話をさせていただいて、安易に撤去処分することは、当時の方々の思いも踏みにじることと考えておりますので、今、議員さんのお話のとおり、しかし児童の安全を確保するためにはという形で、教育委員会といたしましては、一時的に今の現存の形からは撤去させていただきまして、その今後の活用、または保存の仕方について方向性が見出されるまでは、学校に保管してまいりまして、早急に地区の方々とお話し合いを進めさせていただきます。
〇議長(潮田新正君) これで7番、菊池伸浩君の一般質問を終わります。
ここで暫時休憩いたします。
休 憩 (午前11時56分)
再 開 (午後 1時30分)
〇議長(潮田新正君) 再開いたします。
一般質問を続けます。
18番、林悦子君。
〔18番(林 悦子君)登壇〕
〇18番(林 悦子君) 18番、通告に従い一般質問いたします。
まず、1点目、4年後の東京オリンピック・パラリンピックに向けての当市の方針、その取り組み方についてお聞きいたします。
桜川市は、オリンピックの前年、今から3年後には茨城国体のライフル射撃の会場となることが正式決定されており、現在、県営射場の大規模改修工事が進んでいます。新しい射場は電子標的が設置され、国際試合も対応可能となり、利用客が格段にふえることが予想されます。その中には、翌年のオリンピックを見据えた外国選手も含まれると思います。今、観光立国を政策の柱の一つに掲げる国は、オリンピックと地方の活力を結びつける一つの方策として、ホストタウン構想を打ち出し、既にいくつかの市町村が手を挙げています。このような機会に当市としてはどのように対応していくのか、その方針と具体的内容について伺います。具体的に相手国がある場合は、それも含めて伺います。
また、1の2点目として、事前視察の要請を行うのか。また、問い合わせがあった場合のみ対応するのか。どの程度の対応するのかを伺います。
次に、2の桜川市の情報発信のあり方、今後の広報広聴活動のあり方について質問いたします。
2カ月ほど前のことになりますが、本年1月6日の市主催賀詞交換会の折、舞台壇上で当市の総合戦略アドバイザーである株式会社博報堂の深谷氏から、翌7日、テレビ東京ワールドビジネスサテライトで、桜川市と富山県富山市が放映される旨紹介がありました。しかし、放映時間が夜11時と遅い時間帯でもあり、私も含めてリアルタイムでこの番組を見た市民が少なかったのか、余り話題に上がらなかったのです。ところが、その後、ごらんになった市民、市外、県外の方から、厳しいご意見が寄せられ、確認したところ、内容が当市の印象をマイナスイメージするものであるとの指摘は無理もないかなと私も残念に思いました。もちろん人の意見はさまざまですから、いろんな捉え方をしたかと思いますが、しかし当市に愛着を持つ多くの方の落胆、疑問、ひいては怒りを誘うものであったことは否めなかったようです。たとえ放映された内容が市の一面を切り取ったものであったとしても、それがまた憲法が保障している表現の自由、報道の自由の許容範囲であったとしても、勝手気ままに市の中を歩いて取材していったわけではないのです。庁舎内部が撮影されたことからも、市が取材に積極的に協力していながら、なぜこのような情報のマイナス発信になってしまったのか全く不思議でなりません。
そこで、質問です。これは、取りまとめが戦略室ということなので、副市長にお尋ねをいたします。まず、この番組をごらんになっての感想をお聞かせください。
2点目として、今回の件で反省点があるように感じますが、どのように認識されているか伺います。番組の趣旨、企画の説明を制作者側に事前に聞かれましたか。また、市の要望をきちんとお伝えになりましたか。編集介入のようなことをしてはいけないのは常識ではございますが、番組構成に反映されるかどうかはもとかくとして、申し入れを受けたときにこちらの要望を伝えることは、後々嫌な思いをお互いしないで済むように双方のために必要なことだと思います。
そして、3点目として、現在その取材の依頼があった場合、市ではどのように対応しているのか。例えば情報の一元化、集約化、共有化はされているのかを伺います。
2点目の2として、このところ町並み、イベント、地場産業、観光などテレビ、有名な雑誌などに多くのメディアに取り上げられることがふえまして、官民一体、異業種間の相乗効果も期待され、市としては大変喜ばしいことだと思います。ひな祭りが間もなく終わりを迎えますが、さきの日曜日、修復された登録文化財高久家の来訪者は1日で3,000人と伺っています。しかし、市の知名度が上がるにつれ、来訪者の期待値も劇的に変化いたします。期待と現実にもし落差があれば、当然苦情もふえます。私は、うれしい悲鳴の段階はもう限界になっているのではないかと感じています。市民の自主活動だけでは課題に対応できなくなりつつあります。これからは、プラス・マイナス相互の情報の氾濫を冷静に判断、整理し、情報発信を戦略的に考えていかなければならないと思います。市民の活動をサポートするためにも、市の広報広聴活動のあり方も、また転機を迎えていると思うのです。
今回の件は、その必要性を教えてくれたと思います。節目のときを迎えて今後の広報広聴活動に対する市の方針、考え方について伺います。
答弁によって再質問いたします。お願いいたします。
〇議長(潮田新正君) それでは、林悦子君の質問に対する答弁を願います。
まず最初に、潮田市長公室長。
〔市長公室長(潮田昭彦君)登壇〕
〇市長公室長(潮田昭彦君) それでは、まず最初の林議員の東京五輪・パラリンピック「ホストタウン構想」参加など、桜川市の取り組みにつきましてのご質問にお答えいたします。
初めに、茨城県茨城国体のライフル射撃の会場は、国際試合基準で現在全改装中で、翌年に東京オリンピックもあり、当射撃場の利用可能性は高い、これからの大イベントに対しての桜川市の対応についてでございますが、国際交流を含めた地域間交流による来訪者の増加並びにスポーツの振興、さらにはそれらに伴う地域振興などを念頭に、2020年東京オリンピック開催に伴う事前キャンプの誘致を検討したいと考えております。
現在、桜川市として事前キャンプの誘致を検討している競技及び国につきましては、競技施設として一定の機能を備えている真壁地区の県営射撃場を活用したライフルやピストルの射撃競技を、国につきましては、桜川市民の方がモンゴル国の射撃競技チームの監督をされていたという点から、桜川市及び茨城県にゆかりのある国としてモンゴル国を想定しております。
次に、東京オリンピック開催に伴う事前キャンプの誘致につきましては、茨城県におきましても誘致目標を立て、誘致する国のアプローチ及び誘致する競技のアプローチなどを検討しながら積極的に推進していることから、県との調整、協力体制の確立が重要だと思われます。また、利用する施設が県営の施設であることから、施設のさらなる整備の必要性につきまして、キャンプ誘致を想定している国の意向を確認するとともに、茨城県の対応も確認する必要があると考えております。
さらに、市として選手及び関係者を受け入れるための環境整備がどの程度必要なのか、どこまで対応ができるのかを見きわめ、場合によっては周辺の自治体との協力も検討しながら、最終的には桜川市の考えに理解を示していただける国について誘致活動を進めていければと考えております。
次に、国、県の連携、事前視察の受け入れの意思につきましては、日本国内の各自治体と東京オリンピック・パラリンピックの参加国及び地域とが人的、経済的、文化的交流を図るとともに、スポーツ立国、共生社会の実現、グローバル化の推進、地域の活性化、観光振興などに資することを目標とするホストタウン構想は、その実現に向け、さきに述べた事前キャンプはもちろん、さらに幅の広い取り組みが求められております。これらの取り組みを推進していくに当たっては、大会などに参加するために来日する選手、大会参加国及びその地域の関係者、日本人オリンピアン・パラリンピアンなど、そして地域住民の協力と理解、これらに基づいた長期にわたる交流の計画の立案、その実施が必須と非常に高いハードルが設定されていること、またそれに伴い市にも相当の費用負担が発生すると想定されることから、昨年12月11日までの期限となっておりました第1次登録には、桜川市として計画書の提出はしておりません。今後、追加の登録があった場合には、相手国の事前視察の受け入れも含め、どの国が桜川市にとって最良か、さらに市に求められる条件などもあわせて、どこまで市で対応できるかを検討しながら考えてまいりたいと思っております。
ちなみに、ホストタウンとして県に登録したのは、県内で坂東市だけでございます。坂東市に照会したところ、今の段階では登録しただけなので、具体的な内容の調整はこれからという答えでございました。以上でございます。
続きまして、林議員ご質問の2点目の桜川市の情報発信のあり方につきましてのご質問にお答えいたします。
初めに、合併してから10年、広報活動、主に情報発信について、今後の市の取り組み方、考え方についてでございますが、市の情報発信のツール、手段といたしましては、合併当時の平成17年当時は、市の広報紙、市のホームページ及びマスコミ向けのプレスリリースだけでございましたが、10年経過した現在では、それにツイッター、フェイスブック、ユーチューブなどが加わるなど、広く市内外に情報を発信しております。
平成23年12月に開設いたしましたツイッターは、平成28年2月現在で、ツイート、投稿数は739件、フォロワー数927件いただいております。また、平成24年1月に茨城県内の自治体で初めてフェイスブックを開設しており、市民の皆様と行政のイベントなどのさまざまな情報を市内外の方々に提供しており、本年、平成28年2月現在で536件の投稿を行い、興味を持っていただいている方から1,079件の「いいね!」をいただいております。このことは、桜川市から桜川市のファンの方に情報を提供することで、このファンから友達へ、さらにその友達へと口コミのように市の情報が届く可能性が広がっていくことを意味しております。
さらに、平成26年9月には、ユーチューブのアカウントを取得し、現在までに真壁のひな祭りと桜川市のPRビデオ「さくらがわ春想」の2件の動画を配信しております。
このように桜川市では、SNSなどを媒体として、より多くの方に桜川市のさまざまな情報を発信するとともに、本市の物産品などの魅力もPRに努めているところでございます。
内部的には、市役所からの通知などの文書表現がわかりにくいものがあるという市民の方からのご意見等、行政からの情報が十分に提供されているという感じている市民の皆様の割合が低かった市民アンケートの結果を受けまして、平成26年度から各課に広報主任を設置し、研修を重ねて市民の皆様にとりまして、よりわかりやすい文書表現に努めております。
一方で、桜川市のイベントなどへの新聞、テレビ、雑誌などのメディアからの取材依頼につきましては、各課で対応している状況で、その情報の集約化はされておりません。議員が言われるように、ことしの真壁のひな祭りに関しても、複数の雑誌社から取材があったようで、今後、桜の時期を迎えますと、さらに取材等の増も見込まれるなど、桜川市におきましては、年を追うごとにメディアに取り上げられる機会がふえてきております。
このように平成17年の合併以来、10年間で桜川市からの情報の発信量は飛躍的に増加し、それに伴いメディアからの取材なども増加傾向にございます。このような状況に対応していくためには、各課での対応ではなく、一元化で対応する必要に迫られてきているものと考えております。今後は、各課の広報主任などを介しまして、市政の広報に関することや報道関係の連絡などを密にすることで、情報の共有化を図り、将来的にはメディア対応の担当の設置も必要になってくるものと思われます。
以上でございます。
〇議長(潮田新正君) 続いて、井上副市長。
〔副市長(井上高雄君)登壇〕
〇副市長(井上高雄君) 林議員のご質問にお答えを申し上げます。
まず、テレビ放送見た感想をということでございます。平成の大合併に伴う地方の合併市町村の抱える課題については、非常に似通った部分もございますことから、その内容について冷静、客観的に組み立てたといいますか、放送した内容であったというのが私の率直な所感でございます。
桜川市に関する部分につきましても、取材を加工することなくありのままの形で取り上げていたものというふうに思っております。
また、専門家の意見を入れることにより、庁舎の課題や既成商店街の活性化など、桜川市と同様の課題を持つ多くの合併市が抱えている現実、これも描かれていたのではないかと考えております。
その一方で、まちづくりについての取り組みについても紹介されており、市として意欲を持って取り組んでいることもわかってもらえたのではないかなというふうに考えてございます。
一部、富山市の事例と比較されるような見方もあろうかと思いますが、合併市町村の多くは程度の差こそあれ、私ども桜川市と同様の悩みを抱え、それぞれに頑張っていることでございますので、その辺の状況については、視聴者の皆さんにも伝わったのではないかなというふうに感じてございます。
続きまして、1月7日のワールドビジネスサテライトの番組放送に係る経緯につきましてご説明を申し上げます。昨年の8月に、まち・ひと・しごと創生総合戦略を策定するに当たって、桜川市出身者を対象としてUIターンワークショップを都内で開催をいたしました。その折に、本市出身で現在テレビ東京に勤務されている方の参加がございました。このUIターンワークショップは、8月、10月、12月と3回にわたり実施したところですが、2回目のワークショップ後の11月に、その方からお電話で私どもに対しまして、桜川市の地方創生に関する取り組み全般について、番組で取り上げたいというお申し出を頂戴いたしました。
放送の趣旨といたしましては、合併10周年を迎える自治体が全国的に多い中で、合併から10年、その先の10年に向けてということで、本市を全国に多くある合併市の例にしたいというご説明をいただきましたので、取材を受けることといたしました。放送につきましても、この方針にのっとって放送局において編集がなされたものと認識してございます。
実際の取材活動につきましては、平成27年12月6日の第3回目のUIターンワークショップに始まり、12月22日に市長のインタビュー、それから各庁舎の取材、そして年が明けて1月5日にりんりんロード活用による広域自治体連携の取り組みについて取材がありました。ここにつきましては、市で対応をしてございます。
そのほかテレビ局独自に12月19日に真壁高校生による酒づくりや街頭インタビューの取材が行われたと伺ってございます。その後、どのような編集をしたかといった放送に至るまでの経緯の確認は行っておりません。私どもといたしましては、放送内容を事前に確認すべきものではないというふうに考えてございます。事実ではない放送があった場合には、対応をきちんとしなればいけないというふうに思っておりますが、今回の放送内容につきましては、そのようなものには該当していないと考えてございます。
放送後の検証につきましても、ただいま申し上げましたように、事実を歪曲せず、ありのままを放送したものではございますので、特段の問題はなかったというふうに考えてございます。
また、情報の一元化、共有化につきましても、私への質問の中で言及がございましたが、答弁につきましては先ほど市長公室長が申し上げたとおりでございますので、ここでは割愛をさせていただきます。
以上でございます。
〇議長(潮田新正君) 答弁終わりました。
再質問があれば質問願います。
18番、林悦子君。
〇18番(林 悦子君) ちょっとまだ時間があるので、整理しながら質問します。
まず、最初のオリンピック関連についてなのですけれども、今の段階では、おおむねあのような答弁になるだろうということは予想していましたけれども、要するに事前キャンプは誘致をしたいと、検討をしたいけれども、ホストタウン構想については長期にわたる計画や費用もかさむためにハードルが高いので無理かもしれないと、今の段階ではちょっと検討していないということです。具体的な調整国として、県も、県は1月の半ばにモンゴルに親書を県知事名で渡しに行っているのです。ですから、その中には当然県の頭の中にライフル射撃が桜川市でということは頭の中にあってのことだと思いますから、このモンゴルという具体的な名前が出てくると、例えば具体的にこれから検討しなくてはならないものが出てくるというのは、公室長の言うとおりだと思います。ですから、そういうわけで県とのすり合わせ、それから要するに相手方が思っていることと当市ができることの間に、最初の段階できちんとしておかないと、後々になって思惑の違いが厄介なことになるようなことだけは避けたほうがいいのです。ですから、例えばモンゴルに関しては、砂漠地帯であっても標高1,300メートルの高地なのです。そして、日本との時差が1時間なのです。ですから、物すごく体力と持久力がある人たちなものですから、余り事前調整の必要を感じていないという意見もあるのです。むしろ中長期の、自分たちのスポーツ振興に発展するような関わり合いの仕方、あるいは交流を望んでいるという話も内々に伺っていますので、その辺のところをよく県とも調整してやってもらいたいと思います。
市の要望とか条件に合った形でというふうな話が今ありましたけれども、確かに環境整備とか、それから泊まるところがそもそもあるのかと、畳でいいのかとか、食べ物もこれでいいのかとか、イノシシ鍋でも食べてくれるのかと、本当にいろいろあると思うのです。やっぱり身の丈に合ったということを前提にするのは当然のことだし、それがうまくいくコツでもありますから、そんなものをこれから2年ぐらいかけて、その前に国体もありますから、内部でちょっとチームみたいなものをつくって研究していただいて、そしてせっかくの異文化交流だとか、滅多にない体験が、何十年ぶりですか、オリンピック、50年ぶりですか、来るわけですから、やっぱり若い人たちや子供たちにそういう触れる機会を桜川市らしいやり方でつくってやりたいと思います。ぜひ前向きに、かつ身の丈に合った形で検討していってもらいたいと思います。これは、これで。
2つ目のことなのですが、真逆とは言いませんが、副市長と私の感想は、ほとんど真逆なのです。視点が違うのかもしれません。というのは、番組を、県から来ていただいている立場の方ですから、ある程度客観的に番組をごらんになるということは当然だと思います。けれども、今はこちらの副市長で、私たちのまちのために市の市長や職員の相談役だったり、そういう立場の方ですから、冷静、客観的に見て組み立てた番組内容であると、ありのままの本当のことを取り上げたのだと、庁舎の課題も専門家の意見を入れながら、むしろ市民に伝わる機会になったのではないか、市の取り組みも後半で反映されていたからいいのではないかと、こういうことですよね、今ちょっと急いで書いた。
しかし、それは編集者側の意見なのではないですか。質問したいのですけれども、それからこうもおっしゃいました。反省点があるかと私は聞きましたが、ないというふうに受け取っていいですよね、反省することはないと、そういうお答えでした。要するに事実でないことはないではないかと、本当のことではないかと、特段の問題はなかったではないかと。私は、その放送された内容が事実か事実ではなかったということに問題があるのだとは思っていないのです。もちろんもう表現の自由、報道の自由がありますし、それからマスコミ、特にメディアの番組の編集に不当な介入をするようなことはもうやってはいけないことは、これは常識なのです。ですから、そんなことをしろと言っているわけでも何でもありません。けれども、こういうことなのです。では、合併10年を、要するに合併から10年、これからの10年という取材方針なのでお受けしたと、しかし合併10年を迎える市町村が多い中で、なぜ本市が例として取り上げられるのかということについては最初のときにお聞きになりましたか。また、例にはよい例と悪い例がいろいろあるのですけれども、うちの市の場合はどういう位置づけで取材をされるのですかということを申し入れされたときに説明を受けましたか。また、説明を求めましたか。一問一答ですので。
〇議長(潮田新正君) 一問一答で。
井上副市長、今の質問に。
〇18番(林 悦子君) 合併した市町村はすごく多いのです。何でうちなのですか。何で県庁所在地40万の10倍の富山とうちなのですか。私だったらそう聞くのですけれども、聞かれましたか。
〇議長(潮田新正君) では、答弁。
〇副市長(井上高雄君) まず、私どもに声がかかった経緯は、先ほど答弁の中でも申し上げましたように、1つ、桜川市出身の方がそこにいたということで、声をかけるきっかけがそこにできたということではないかというふうに、これは直接は、今林議員からのご質問がありました、何でうちに声かけたのか聞いたのかという質問に関しましては、直接私は伺っておりませんので、そういうふうに推量をしております。
〔「じゃ、全然違うんじゃない、私の聞いてるとは」の声あり〕
〇副市長(井上高雄君) また、たくさんある市の中で何で桜川市を選んだのかということにつきましても、同じようにたまたまそのきっかけがあって、全国多くある、もちろん大きな例に引かれたような富山市のような例もありますし、一方で桜川市のような人口5万という大きさの合併の例もありますので、ある意味、ちょっと言葉は悪いかもしれませんが、大きいまちと小さいまちとのそれぞれの課題を浮かび上がらせるというか、難しさを、そして現実を取材するということで私どもが選ばれたのではないかなというふうに考えてございます。
直接、事前に私のほうで確認は、なぜというところでは確認をしてはございません。
何かあと漏れがございますでしょうか。
〇議長(潮田新正君) 18番、林悦子君。
〇18番(林 悦子君) 回数制限ないですものね、一問一答だから。
例えば桜川市出身の人がテレビ局だかどこだかにいて、ましてやうちのまちには広告最大手の1つである博報堂の深谷さんが来ていらっしゃる。そういう人たちと一緒にUIターンのシンポジウムだか何だかのときに、そういうセッティングというか、出会いがあれば、気を許すというのも変な言い方ですけれども、それがきっかけとなって次の話に進展していくということは十分考えられることだと思うのです。でも、であるにしても、これタイトルロール、文字になったのを見ただけでも「平成の大合併光と影、住民が消えて役場が残った」と、ある意味庁舎、うちの市が抱えている課題だからわかってよかったのではないかみたいなふうに今副市長は言われたようにちょっと聞こえたのですけれども、それが前半、そして後半部分、副市長が言う、これからの取り組みも映ったからよかったと言うけれども、でもこれからの10年というのは、困っている市にまちづくりのプロが登場して、広域連携に活路と、住民が何となく期待したその市長の考えとか住民の活動の示されというのは示されなかったので、やっぱり素直に見た人は、あるいは期待を持って見た住民から見たら、市民から見たら、やはりちょっと質問しづらいので話さないでもらえますか。不愉快な気持ちになったことのほうが多いのではないですか。
ましてやあの番組は、有数の経済番組だそうです。そして、第一線で活躍している経営者などが見ている信頼性の高い番組です。あれを見た人が、副市長、幾ら構成が冷静であろうが本当のことであろうが何であろうが、その全国の合併市町村が抱えている課題を映す、その影の例と受けとめた人が多いのです。影の例になって映ったというふうに受けとめた人が多いのです。何でその影の例にならなくてはならなかったのかというのが私の不思議なところなのです。
今、まさにそのIターン、Uターン、企業立地をやっているのでしょう、戦略として。そのようなときにあれを見た人が帰りたいとか移り住みたいとか会社を立地しようという気になりますか。どうです。
〇議長(潮田新正君) 井上副市長。
〇副市長(井上高雄君) 確かに庁舎の例を見れば、ちょっと平たい言葉で申し上げますと、合併10年たって、この課題がまだ手がついていないというか、解決を見ていないというふうな取り上げ方であったかというふうに思います。しかし、その例の後にも、大学の先生だったかシンクタンクの研究者だったか、ちょっと定かではないのですが、登場いたしまして、こういう例というものの背景、これが必ずしも珍しいことではないといったことで、要は桜川市をとりたてて悪く表現といいますか、見せようといった意図は私には感じられませんでした。
また、あの番組、確かに議員おっしゃるように、深夜の番組にしては比較的信頼性の高いと言ってはなんですけれども……
〔「視聴率がある、信頼のある番組ですよ」の声あり〕
〇副市長(井上高雄君) 視聴率もテレビ東京さんの中では高い分野にあるというふうに考えてございますけれども、そういった冷静な方々が見ていただければ、問題のありかというのも客観的に把握していただけるし、それに対する市の取り組みといったものも理解をしていただけるのではないかなというふうに考えてございます。
以上でよろしいでしょうか。
〇議長(潮田新正君) 18番、林悦子君。
〇18番(林 悦子君) あれを見た人が帰りたいとか移り住みたいとか、よし、会社持っていくぞとかいう気になると思いますかと聞いたの。
〇議長(潮田新正君) 井上副市長。
〇副市長(井上高雄君) あの断片だけで見れば、どちらにもぶれないというか、持ってこようとも思わないでしょうし、やめようとも思わないのではないかなと、個人的には思います。
例えば先行き連携をしてまちづくりをしていこうと、これからは一つ一つのまちだけではなく、隣、そしてちょっと離れたところも含めて連携していこうという私どものまちづくりの考え方も示されておりますので、そういった点に理解をしていただける方もいるのではないかと思います。
また、市民の皆さんからも特段のご批判といいますか、苦情というものはあの時点でいただいてはいなかったというふうに考えてございます。
以上でございます。
〇議長(潮田新正君) 18番、林悦子君。
〇18番(林 悦子君) あの時点に余り苦情が出なかった理由というのは、最初に申し上げました。それから、どっちだとも思わなかったのではないかなんて副市長言いますけれども、そんなクールでいいのですか。人口40万の県庁所在地、もともとインフラが整備されて、新幹線が通って、8市町村、岐阜県境まで大合併をした富山市です。光。その10分の1の人口の桜川市、これが番組に相互に映し出されて、その間を行ったり来たりしているのがまちづくりのプロ、これを見たときに、私なんかはもう唖然としてしまいましたけれども、わざわざ職員がうちの中の裏みたいな物置みたいになっている裏口、職員しか通らないようなところに、こうやって雑誌の投げ込みをしているところなんていうのを何でそんなに親切に映らせてやらなくてはならないのですか。それを見てもらえたなんて、私は副市長の口からは聞きたくないな、そんなこと。だって、Iターン、Uターン、企業誘致を戦略に掲げているまちが、そんな無神経な対応していたらまずいでしょう。テレビに映ればいいというものではないではないですか。もしそういうシチュエーションなのだなということを最初の段階でわかっていれば、丁重にご辞退して、どこかよそのたくさんある合併、弱小自治体にその立場をお譲りすることだってできたのではないですか。わざわざ光と影の影として出すようなことを役所が一生懸命になって、しかも弁解までしいしいやることではないと私は思いました。二度とこんなことが起きてもらいたいと思いません。
専門家の意見があって、市民にも伝わったとか言っていますけれども、別に専門家に言われなくても、あるいはテレビに言われなくても、みんなわかっていることなのではないのですか、それは。そんなことを自虐的に全国ネットに放送してよかったことなんて何一つとしてないのではないですか。いっぱい自治体がある中で、何もうちのまちがそのモデルとして取り上げられる必要はなかったと私は思います。それだけ言えばもうわかってもらえると思うので、この件に関しては今後よく気をつけてくださいということで終わりにしたいと思いますが、まだ幾つか残っている点を整理して、ちょっと質問がある場合は、また答えてください。
現在、取材依頼に対しては、各課対応だということです。そして、ツールは、この何年間で非常に多種多様になって、今はもう情報量も格段にふえて、体制としては十分だと、しかしそれだけに、よい情報も、今話していた悪い情報もどっちも伝わるのです。これからは、まさにその内容が問われてくるのではないのかなと思うのです。
一元化、共有化みたいなものも今後考えていくということですが、私は、例えばいちいち機構改革とか組織の再編みたいなことをしなくても、現在の体制のままでも各課に広報係がいるということですから、だからそういう人たちとの一元化とか、それを集めてやるということはできると思うのです。問題は、そういう集約化、一元化を今の体制のままやるとすると、どこの課が担当課になりますか。これは、誰に聞けばいいのですか。
〇議長(潮田新正君) 公室長。
〇市長公室長(潮田昭彦君) では、お答えいたします。
先ほどもお答えいたしましたが、各課に今広報主任ということがあります。それで、わかりづらい文書もあったという苦情から、その研修につきましては、秘書広報課の広報主任のほうで対応して研修をしている状況でございます。このような状況から議員ご質問の一元化ということであれば、組織の機構改革はいずれにしても、市から情報を発信するという観点からすれば、秘書広報課の広報広聴係ではないかと思われます。
以上です。
〇議長(潮田新正君) 18番、林悦子君。
〇18番(林 悦子君) では、最後にします。まとめて要望を入れて、もし私今回、市長と書いたのですが、ちょっと余り市長に聞くことがなかったのですが、もし市長のほうで何かお話ししたいということであれば、伺うようにいたします。
では、このまちおこしがうまくいっているところというのは、大体広報広聴活動が住民活動と役所の役割をうまく結びつけて、うまく回って、相乗効果を上げているところなのです。ですから、例えば苦情などのマイナス情報も市への助言と受けとめることで、今度プラスに変えるチャンスにしていくことができるので、その小回りがきくのが早いのです。そういうふうな役所になっていってもらいたいというふうに思っています。もちろん文書の表現能力だとか何だとかという個人のスキルアップもあると思いますけれども、やっぱり一番は、本当に市がよくなるために、自分はこの仕事を誇りに思ってやっている。何とか悪い話もいいほうに持っていきたいというような、やっぱり職員のやる気というのは大きいと思います。そのときに、今回のような対応にならないように、これはオリンピックにも共通することなのですけれども、自分たちの要望と相手の意向とをきちんと最初の段階ですり合わせをするということは、もう絶対にやらなくてはいけないことです。それをいいかげんにしておくと、後であれということになると思うので、やっぱりこれだけ一生懸命市民や皆さん、それから市内からも応援されてきつつある、これからまた桜の時期も迎える桜川市ですから、要するに取材やそういうものもきちんと役所の中で共有して、そしてできる限りプラスの情報発信をしていくというふうなやり方を心がけていってもらいたいと思います。
最近読んだ本の中に書いてあった印象的な言葉を最後に言いますけれども、役所三悪というのがあるのですって、これは計画にお金と時間を浪費して、大きな事業が大好きでまねばかりというのが役所三悪というのだそうです。これは、大企業だとか大都市の場合は有効だったりするのだけれども、地方都市や中小企業のような弱者の経営では、やはり金と時間をかけない計画づくり、早く小さく試行錯誤を繰り返す行動力、そして他者のまねをしない発想と、この3つのうち2つは桜川に今もあると思います。ですから、今、桜川に来ている風みたいものをこれからの市政に上手にのせていけるように市長を先頭に頑張っていってほしいと思いますし、私もあの15分のテレビを見ていて、いつ市長が出てくるのかと思っていたらば、市長は頭を七三に分けて、きちんとすばらしい背広も着て、応接室に座っていましたけれども、「はい」か何かしか言わない、わずか2秒ぐらいの対応で出てくるとは夢にも思いませんでした。そんな映され方を市長に、私たちのトップワンなのですから、させることはやっぱり副市長が一番に怒らなくてはならないことだったと思います。もし市長、何かご意見があれば、どうぞ。
〇議長(潮田新正君) では、最後に、大塚市長。
〇市長(大塚秀喜君) 貴重なご意見ありがとうございます。マスコミに対してでも、いいことは出してくれと、悪いことは出すなというのはなかなか難しい話かなというふうに思います。両方あわせ持ってどういうふうにしていくかということだと思っております。先ほども答弁でありました情報発信の一元化、これは今後ある程度本当にしていきたいと、把握していきたいと、そういうふうにも思っております。
また、最後に林議員からいい意見をいただきました。お金、時間、他者のまねするなと、今、桜川市、時間も早く、お金も安く、他者のまねしないでいい総合戦略をつくって、一日でも早く進めたいということで、ちょっと進め方としては荒っぽくなっているかもしれません。でも、その辺は、職員の皆さんがブレーキかけながら説明しながらやっていると思っておりますので、林議員、ぜひ今のお言葉、私も大事にしたいと思っております。お金、時間、本当に今までの役所、何でも時間かかる。それを打破していきたいと思って頑張っているところでございますので、本当にありがたい言葉だと思っておりますので、今後もひとつ早急にというふうに思っておりますので、ご協力いただきますようよろしくお願いします。
テレビ放映につきましては、最後に、自転車の林道の件が載りまして、本当にこれから桜川市どうなっていくのだと、また改めて取材に来てもらえるような市をつくりたい、そのように思っているところでございます。
〇議長(潮田新正君) これで林悦子君の一般質問を終わります。
ここで暫時休憩いたします。
休 憩 (午後 2時19分)
再 開 (午後 2時30分)
〇議長(潮田新正君) 再開いたします。
続いて、15番、相田一良君。
〔15番(相田一良君)登壇〕
〇15番(相田一良君) 15番、通告に従いまして質問させていただきます。
まず、消防についてでございますが、桜川市消防団の統廃合についてお伺いいたします。
消防組織には、皆さんもご存じのように、3市、筑西市、結城市、桜川市で構成されているところであります。筑西広域市町村圏事務組合、つまりこれは常備消防団でありまた桜川市の非常備消防団、これは桜川市消防団であります。まず、桜川市消防団についてお尋ねします。
市には、37分団と36台の消防自動車が配置されておりますが、そこで県内のほかの市町村とでは分団数、また消防自動車の台数については比較検討を述べていただきたいと思います。
また、桜川市消防団に配置されている消防自動車、これは何年かに更新するわけでありますけれども、その更新する目安は何を目安としていますか。
また、合併後の更新台数とその総額、また1台当たりの単価もあわせて述べていただきます。
また、そのほか消防自動車にはいろいろ保険また車検、そのほかいろいろな燃料等の維持経費もかかるわけでございますので、できますればその総額も答弁願います。
2つ目の桜川市消防署の大和分署についてお聞きします。これは、筑西広域市町村圏事務組合でのことで、本来ならば広域の議会で質問するわけでございますが、大和分署が関係しているということで質問させていただきます。
先ほども申したように、筑西広域市町村圏事務組合は、3市、筑西市、結城市、桜川市の負担で構成されており、その負担金及び分賦金の配分はどのようになっているのか、それぞれの金額を示していただきたい。
さらに、消防署は、本部、分署、出張所の3つに分かれていると聞いております。その役割と人員の配置はどのようになっているかもあわせて答弁願います。また、大和地区の消防署は、どのような役割を持っているかもあわせてお聞きします。
さらに、東日本大震災後5年が経過しようとしております。大和地区の消防署は、今もってなお仮設プレハブ庁舎であります。いざというときの対応は大丈夫でしょうか。そして、今後の対応はどのようにしていくかもあわせてお願いします。
続いて、2項目の交流人口増についてお聞きします。国、県は、観光立国を目指し、いろいろな既成、制約の改正や撤廃をし、海外からの観光客による交流人口増を目指しております。その結果が徐々にあらわれ、当初3年ぐらい前に計画しました、3年前当時は、外国人の観光客が約1,500万人ぐらいとも言われておりましたが、国は、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催までに海外からの観光客を2,000万人を目標として計画をしておりましたけれども、早くもことし2016年にも達成する勢いであります。これは、大きな経済効果をもたらしていると言われております。県も観光事業に力を入れ始めております。新たに観光局を新設し、国内外の観光誘客促進やおもてなし向上など観光行政をより強力に進めていくと述べております。
このように国、県が観光産業に力を入れている中で、当市にあってはこれにおくれることなく、この交流人口をふやしていくためには、観光産業は重大な事業であると思います。当市は、これまでにどのような対応をしてきましたか。また、今後は、どのようにして観光事業に力を入れて交流人口増を図っていくのかもあわせてお聞きします。
答弁によっては自席によって再質問いたします。
〇議長(潮田新正君) 相田一良君の質問対する答弁を願います。
まず、小松ア市民生活部長。
〔市民生活部長(小松ア裕臣君)登壇〕
〇市民生活部長(小松ア裕臣君) 相田議員の桜川市消防団の統廃合についてのご質問にお答えをいたします。
初めに、桜川市消防団の概要についてご説明申し上げます。桜川市消防団は、平成17年の合併の際に、旧3町村の体制を引き継ぎ、36分団で発足をしております。その後、平成21年に女性分団を新たに組織し、現在37分団体制となっております。団員は、条例定数で580名に対し、平成28年2月末現在で現有は557名、消防ポンプ自動車は、女性分団を除く36分団全てに配備されております。これを県内43市町村の消防団と比較しますと、人口や市域の面積に違いはございますが、議員ご指摘のように分団数は県内で9番目に多く、消防ポンプ自動車の保有台数は、つくば市、筑西市、鉾田市、笠間市に次いで5番目に多い状況となっております。
桜川市における消防ポンプ自動車の更新の目安は、おおむね20年から22年で、合併後11年間で更新した車両の数は20台になります。このうち1台は、昨年度、国から貸与を受けておりますので、車両購入に係る費用の総額は19台分で約2億3,800万円、車両1台当たりの平均単価は約1,250万円になります。また、消防車両の維持管理に係る経費は、車検代や修繕代、燃料費等を含め、36台分で年間約300万円になります。
分団車庫については、劣化が著しい建物から順次更新を行ってきており、合併後に建てかえた車庫は5棟、建設費の総額は、設計施工監理などを含めまして約2,570万円でございます。
消防団につきましては、火災や災害などの有事の際に地域の安全安心を担う重要な戦力として、これまでも多大な貢献を果たしてきております。しかしながら、少子高齢化や地域コミュニティーの低下などにより、全国的に団員数が減少していることから、国においても消防団員を確保するため、団員の処遇改善や装備の充実などに力を入れているところでございます。
本市におきましても、社会情勢の変化に伴い、地域によっては団員の確保が困難になってきておりますので、今後は、地域の実情を考慮しつつ効率的な消防団運営を図るために、分団の統廃合や適正な消防ポンプ自動車の配備など、消防団のあり方について地域や消防団とともに検討を進めてまいりたいと考えております。
次に、桜川消防署大和分署についてでございますが、これに関しましては、筑西広域消防本部が所管しておりますので、筑西広域消防本部からの資料に基づいてご説明を申し上げます。
まず、広域消防の運営に係る関係3市の分賦金でございますが、これにつきましては組合の規約で定められておりまして、負担割合は、配置職員割30%、基準財政需要額割30%、世帯割40%で、平成27年度の分賦金は、筑西市が12億2,114万7,000円、結城市が5億9,325万1,000円、桜川市が6億154万3,000円となっております。
次に、管内の消防体制でございますが、消防本部につきましては、筑西広域事務組合の事務所がございます筑西市直井地区に設置され、消防署については構成3市にそれぞれ設置されております。このほか旧真壁郡内の町村ごとに消防分署と筑西市川島地区及び結城南部地区に出張所が設置されております。このうち今回ご質問のあった大和分署につきましては、平成23年に発生をいたしました東日本大震災により庁舎が甚大な被害を受け、使用できない状態になったことから、仮設のプレハブ庁舎を設置して運営され、現在に至っております。
配備されている車両は、水槽付消防ポンプ自動車1台と救急車1台で、隊員は、桜川消防署配属の職員が交代で勤務し、常時3名の隊員が常駐しております。この体制は、川島出張所及び結城南出張所と同様でございます。このため消防・救急業務が入った場合は、隊員3名全員が出動することになり、分署内には隊員が不在の状態となることから、別の火災や救急業務が発生した場合、管内の直近の待機隊が選定され、遅滞なく対応することになっております。
また、協和分署、明野分署、関城分署につきましては、4名の隊員が常駐しておりますが、出動態勢は大和分署と同様でございます。
このような状況でありますが、大和分署につきましては、今後予定されている桜川消防署庁舎の移転統合まで、現在の体制で仮運用されることになっております。なお、桜川市消防署庁舎の移転建設につきましては、移転先の選定や用地費、建設費の負担など甚大な経費がかかることから、市といたしましても今後慎重に検討を進めてまいりたいと考えているところでございます。
以上です。
〇議長(潮田新正君) 続いて、横田経済部長。
〔経済部長(横田藤彦君)登壇〕
〇経済部長(横田藤彦君) 相田議員さんの交流人口増に関するご質問にお答えをします。
本市に訪れている観光客数につきましては、県の委託事業として実施している観光客動態調査において把握をしております。この調査は、本市に最も観光客が訪れている雨引観音を主な調査対象地として、5月、8月、11月、2月の四半期に平日1日、休日1日の2日間ずつ、年間8日間調査を実施しております。そのほか主な観光イベントとしてさくらまつり、真壁祇園祭、桜川市民祭、真壁ひな祭りに訪れた観光客数を同月に報告し、自動推計により算出された数が「茨城の観光レクリエーションの現況」という資料により、県観光物産課ホームページで公開されております。
この調査によると、本市に訪れた観光客は、平成23年度約38万人、24年度33万人、25年度37万人、26年度34万人と35万人前後を推移しております。こうした現状を踏まえ、市では、交流人口をふやす手段として、既存事業に加えまち・ひと・しごと創生総合戦略事業の観光振興事業を活用し、春、夏、秋と3回のシャトルバス運行事業を実施いたしました。最初は、4月の桜の時期にJR岩瀬駅から磯部・羽黒駅、高峰を回るルート、2回目は、7月の真壁祇園祭にJR岩瀬駅から真壁の町並みから五所駒瀧神社、真壁祇園祭会場へ回るルート、3回目は、11月の秋の紅葉の時期に、秋の桜川散歩と題し、筑波山の麓の筑波山口からの薬王院、真壁の町並みから雨引の里彫刻2015会場、薬王寺、岩瀬駅、森コミいち会場を回るルートへのシャトルバスの運行を実施いたしました。
桜川市は、市名のとおり桜の咲く美しいまちであります。特に平成23年3月4日発行の婦人向け生活雑誌「家庭画報」では、「千年の眠りから目覚めた常陸の国の里桜」というテーマで、全カラー23ページにおいて桜川の桜が特集されるなど、磯部・高峰地域のヤマザクラに大きな注目が集まっております。こうしたことからヤマザクラの咲く里に近接した会場で開催される市民祭参加型の観光イベント、観光資源との融合により、観光客増につなげるため、これまで11月に開催しておりました。市民祭inいわせが、春の桜の時期の4月23日に桜フェスティバルという新たなイベントとして生まれ変わることとなりました。
さらに、このフェスティバルに合わせ、JR岩瀬駅とフェスティバル会場磯部・高峰を結ぶシャトルバスの運行も計画しており、誘客増につなげたいと考えております。
また、今現在、筑波山を取り囲むつくば、土浦、霞ヶ浦、石岡、笠間、桜川の6市により、筑波山地域ジオパーク認定を目指し、広域的な連携が展開されており、地域を盛り上げる手段がまた一つふえようとしております。今後も既存の観光事業の充実とともに、新たな地域振興策を有効に活用しながら、桜川市観光協会、商工会ほか関連団体及び近隣自治体と連携した新たな観光づくりを進め、交流人口増加につなげたいと思っております。
以上でございます。
〇議長(潮田新正君) 答弁終わりました。
再質問があれば質問願います。
15番、相田一良君。
〇15番(相田一良君) 先ほど桜川市消防団の統廃合について、適正な消防ポンプ自動車の配備、または消防団のあり方について検討を進めてまいりたいとの答弁をいただきましたが、実は私、昨年かその前、やはり同じ消防団の統廃合のことを質問しましたが、やはりそのときも前向きに検討をしていくと述べられておったわけであります。いかに桜川市の消防団の台数が多いか、皆さん、水戸市、日立市、土浦、古河市、これ人口は桜川市の3倍から4倍あります。それでも分団数は28、27分団の規模であります。
また、北茨城市、そして常陸大宮市、ここは桜川市と面積、そして人口も大体似ております。なのに20分団、そして19分団、そして桜川市が37分団で女性が1分団あって、36分団、なぜこのように多いまま放置しておくのか。市のほうは、二言目には金がない、金がないとそう言っておきながら、私は、前回の中田市長の時代も質問しました。誰も、前向きに検討する、一つもこの経費削減というか、そういうことしていない。果たして4万3,000くらいの人口のところで36台もの消防車が本当に必要か。火災があった場合には、一番先に駆けつけるのは広域の消防車です。皆さんはよく、皆さんの市民の生命と財産を守ると言われておりますけれども、一番先に駆けつけるのは広域の消防車であります。なのになぜこのようにいつまでも消防団数を維持しているのか。皆さん、10年間で消防車2億3,000万円から4,000万円です。そのほか経費、いろんなもろもろ合わせれば3億円近い金がこの消防自動車関係に投入されています。3億円全部がどうこう言いませんけれども、せめて台数を減らすことによって、この桜川市が本当に今、財政が豊かではないところを1,000円でも1万円でも削っていくのが市の財政のためではないかと私は思います。
また、もう一つ、大和分署については、先ほど名称は大和分署と述べましたが、筑西の川島にある消防署、これは出張所であります。出張所は、筑西市の川島の消防署と結城の消防署2カ所であります。そして、分署という名前がつくのは、旧関城町、明野町、協和町、大和村、この4カ所が分署という名前がつくわけであります。なぜ大和村が分署という名前をついているにもかかわらず、出張所と同じように3名なのか。これは、広域議会ということで質問はできませんけれども、これは本当に声を大にして訴えなければなりません。
というのは皆さんも知っているように、3人の場合には、例えば救急車が1台が出動した場合、皆さん、シャッターを閉めて出動中という看板を上げます。例えばの例を挙げて申しわけないが、もし大和分署の近くで火事が発生した場合に、シャッター閉めました、出動中、誰かが見ていた場合に、何で消防署には車があって出動中、おかしいのではあるまいかと、そういうのが目に見えて言われると私は思います。
でありますので、広域議会に行く方は、ぜひ何で大和分署が分署でありながら3名なのか、これをぜひ聞いてきていただきたいと思います。
また、桜川市の消防自動車を合併後、19台ですか、これを更新されたと言われておりますが、この下取り方法はどのような方法で下取り方法はやっているのかお聞きします。
〇議長(潮田新正君) 小松ア市民生活部長。
〇市民生活部長(小松ア裕臣君) ただいまの相田議員の質問にお答えをいたします。
下取り的なものは行っておりません。
〇議長(潮田新正君) 人員の削減については答えられないの。
〇市民生活部長(小松ア裕臣君) 最初のご質問の中といいますか、お話の中で……
〔「答弁もらってます、そっちのほうでね」の声あり〕
〇市民生活部長(小松ア裕臣君) よろしいですか。
〔「大丈夫です」の声あり〕
〇議長(潮田新正君) 15番、相田一良君。
〇15番(相田一良君) 下取りの方法というのは別にないということだね。
〔「はい」の声あり〕
〇15番(相田一良君) それでは、何年か前に新聞紙上でちょっと見たのですけれども、まだまだあれ、使っている消防車は、まだまだ使えるようなのです。そういう消防車を、東南アジアとかそういう発展途上国のほうに寄贈したということをちょっとちらっと新聞で見た気がします。だから、そのように例えばそういう消防車を桜川市で、今言ったように下取りは、お金とかにはなっていないというならば、その消防自動車を開発途上国、そういうところに寄附することによって、また桜川市とその寄附先の国際交流、そういうのが役立って、市のPRにもなるかと思いますが、どうですか。
〇議長(潮田新正君) 小松ア市民生活部長。
〇市民生活部長(小松ア裕臣君) ただいまの古くなった消防自動車の寄贈ということでございますけれども、過去に1台ちょっと記憶が定かではないのですが、一度行っているというふうに記憶してございます。県の消防協会、日本消防協会を通しまして寄贈するというような方法で行っているそうです。そういうところには希望があれば、今後考えていってもよろしいのかというふうに考えています。
〇議長(潮田新正君) 15番、相田一良君。
〇15番(相田一良君) この件は、以前にもちょっと聞いたのですけれども、消防車を外国のところに寄贈するのはいいのだけれども、この前の話では、県のほうにやって、県のほうからその寄贈する地に渡すと言ったのだけれども、日本人というのは、ただ寄附とか寄贈すればそれで済んでしまうのだってね。だけれども、アメリカという国は、例えば外国にお金を援助すればといったって、その金がどのように使われていたかというのを確かめるまでやるのだって、日本はその点まだまだ甘いのですけれども、これはここで議論してもしようがないということで、済みません。
あとは、大和分署について、あそこは中学校の近くなのです。その中学校の近くということで、二、三人の方だけれども、ちょっとうるさいのだよなとか、そういうのを聞いたもので、その騒音対策というのはどう考えていますか。
〇議長(潮田新正君) 小松ア市民生活部長。
〇市民生活部長(小松ア裕臣君) 内容的に広域のほうでのお考えということになろうかと思いますが、広域でも何カ所か消防署なり消防分署が学校の近くにあるというようなことは聞いております。
〔「あんだ」の声あり〕
〇市民生活部長(小松ア裕臣君) そういう中で筑西広域のほうで気をつけているのは、出発するときの初期の段階で鳴らさないとか、そういった方法で、できるだけそういう騒音を防止しているというようなことはちょっと聞いたことあります。
〇議長(潮田新正君) 15番、相田一良君。
〇15番(相田一良君) それでは、交流人口について少しお聞きします。
市は、交流人口増を目指す手段として、既存の事業に加え、まち・ひと・しごとの創生総合戦略事業を活用していくと答弁されましたけれども、その戦略事業の内容をできればお伺いします。
〇議長(潮田新正君) 横田経済部長。
〇経済部長(横田藤彦君) それでは、相田議員さんのまち・ひと・しごと創生総合戦略事業のシャトルバス運行事業についての質問にお答えをいたします。
まず、4月に実施しました桜シャトルバスの乗車実績並びに結果について申し上げます。実施時期につきましては、平成27年4月、水曜、土曜、日曜、計13日間実施をいたしました。乗車人数は13日間で851人が乗車いたしました。検証結果でございますが、天候により利用者数に差があったものの、市外、県外からの観光客も多く、高い年齢層の方が多く利用をされました。
また、磯部稲村神社でのヤマザクラガイドは、大変好評でございました。しかし、平日も含めた13日間の運行に対する費用対効果につきましては、余りよくない結果でございましたので、次年度は、土日の4日から6日間ぐらいの運行にしたほうがよいのではと考えております。
次に、7月に実施いたしました真壁祇園祭、まち歩きシャトルバスでございますが、平成27年7月23日から26日の4日間実施をいたしました。乗車人員は4日間で93人が乗車をいたしました。検証結果につきましては、利用者は予想をかなり下回り、費用対効果は余りよくない結果となっております。
同時期に下館祇園祭も開催されておりまして、交通機関や地理的な問題等、岩瀬地区のほうが、そちらへの流れる傾向があるようでございます。この事業で真壁祇園祭の魅力を市内全域に浸透させることができませんでした。今後、バス運行により誘客を進めるのは難しいというような結果が検証されました。
次に、11月の秋の桜川散歩シャトルバスにつきましては、平成27年11月21日の土曜、22日の日曜日、23日祝日、28日土曜日、29日の日曜日の5日間実施をいたしました。乗車人員は5日間で741人乗車をいたしました。検証結果につきましては、参加したおおよその方が秋の桜川に魅力を感じ、満足したという意見をいただいております。しかし、このツアーについても、費用対効果という面では余りよくない結果が出ております。
以上、3回の桜川市の観光イベントや観光地をめぐるシャトルバス運行については、余り効果が得られないという結果となりました。この検証を参考に、今後は、市単独のシアーにより近隣自治体と連携した広域的な魅力あるスポットやイベントをつなぐツアーに視点を置くべきだと考えております。
以上でございます。
〇議長(潮田新正君) 15番、相田一良君。
〇15番(相田一良君) つまり、市単独での観光交流人口増も余り期待できないということですね。
それで、筑波山を中心とした近隣自治体による筑波山地域ジオパーク推進協議会という組織があると聞いていますが、これはどのような事業か、組織か、お聞きします。
〇議長(潮田新正君) 横田経済部長。
〇経済部長(横田藤彦君) お答えします。
筑波山地域ジオパーク推進協議会につきましては、平成28年4月認定申請を行い、同年9月の認定を目指して活動しております。協議会内には、市民活動部会、教育・学術部会、地域振興部会の3つの部会がございます。桜川市は、地域振興部会に所属しており、笠間市と桜川市の2市がこの地域振興部会の事務を担当しております。部会の役割ですが、協議会規約にはジオパークに係る観光産業の振興に向けた情報交換を行うと記載されております。地域のよりよい振興方策を地域の方と一緒になって考えながら、ジオという観点で新たな観光ツーリズムによる地域活性化を図ることが部会の大きな役割であります。
具体的には、観光ツアーの実施、お土産品などの特産品の開発、観光イベントの実施、交通や宿泊などの需要創出を行うものでございます。
以上でございます。
〇議長(潮田新正君) 15番、相田一良君。
〇15番(相田一良君) それでは、まとめというか、要望を述べて終わりとします。
きょう、茨城新聞のところで取り上げられていました真壁町の下谷貝の茅ぶき屋根の築200年の古民家でのひな人形が飾られており、多くの訪れた人たちの心を和ませているとの報道がありました。また、近隣には、岩瀬駅前においてもひな人形を飾っている家が多くなったと聞いております。このように市内のあちらこちらでもひな人形を飾っているわけですので、先々には全市内において広い範囲でひな祭りを開催し、まだバス等によっての回遊しながら実施してはどうか。そうすることによって、やはり最近、マンネリ化の傾向のあるように見受けられますので、それを脱却し、本当に桜川市全体、日本一広い、そしてひな祭りができるように各種の団体さんたちとの協議をして進めていくのかどうか、お願いします。
また、茨城県は、全国一の映画、テレビ等のロケ地としても評価が高いと言われております。桜川市もロケ地の誘致を働きかけてはどうか。常磐道、北関東自動車道の高速道を利用すると、東京より1時間10分ぐらいで来られます。ほかにはない岩瀬の磯部の桜、そして同じく日本一の高峰のヤマザクラと、そのほかいろいろ撮影場所に適したところが多くあります。要は宣伝の使用ではないかと思っております。
広告は、1回ではだめであります。2回、3回、4回としつこくやることによって、その効果が出ると言われております。桜川市は、茨城空港に対して空港を利用何とかという金を多分10万円ぐらい払っていると思います。あそこに500万円ぐらいかけて大きな大きなあの岩瀬の高峰のヤマザクラの風景を宣伝することによって、やはり何かほかと変わったでかいことを宣伝しなければ、なかなかこの桜川市のほうに観光客、交流人口がふえないのではないでしょうか。
皆さんもご存じのように、何年か前に韓国であったあの「冬のソナタ」という映画がありました。その撮影現場は、今でも日本人の観光客で大分盛況だったと聞いております。そこまではいかなくても、やはり東京に近いという利点を生かして、ロケ地誘致に市が全力を挙げてやっていっていただくことをお願いします。
さっきも強く言いましたけれども、かけないところには金をかけない。かけるとこには、宣伝にはとことん金をかける。だから、皆さん、テレビのコマーシャル、新聞の広告、あれはききます。要はその宣伝のやり方だと私は思っております。思い切って宣伝の費用を使ってください。でなければ、桜川市は生きていけません。やるだけのことはやる。その昔、田中角栄が言っていました。「私は、小学校しか出ていない」でありますが、ここにいる皆さんは、本当に世界一の優秀な官僚であると言われておりました。やりたいことをどんどんやれ、結果、責任は俺が全部とると、皆さん、桜川市の職員の皆さんは、私は、高校しか出ていませんが、皆さんは同じ高校でもレベルが高く、そして大学も立派な大学出て、そういう方が桜川市の職員にはいっぱいいます。皆さん、頑張ってください。
俺は、済みませんが、責任はとれませんけれども、側面からはいつでも皆さんのために応援します。
以上、要望いたしまして、終わりとします。
〇議長(潮田新正君) これで相田一良君の一般質問を終わります。
〇散会の宣告
〇議長(潮田新正君) 以上で本日の日程は全て終了しました。
本日はこれにて散会いたします。
ご苦労さまでございました。
散 会 (午後 3時10分)