平成27年第2回桜川市議会定例会議事日程(第2号)
                         平成27年6月10日(水)午前10時開議
日程第 1 一般質問

出席議員(17名)
  1番   谷 田 部  由  則  君     2番   大  山  和  則  君
  3番   榎  戸  和  也  君     4番   萩  原  剛  志  君
  5番   鈴  木  裕  一  君     6番   仁  平     実  君
  7番   菊  池  伸  浩  君     8番   風  野  和  視  君
  9番   市  村     香  君    11番   飯  島  重  男  君
 12番   小  林  正  紀  君    13番   増  田     豊  君
 14番   潮  田  新  正  君    15番   相  田  一  良  君
 16番   高  田  重  雄  君    17番   増  田     昇  君
 18番   林     悦  子  君

欠席議員(1名)
 10番   小  高  友  徳  君

地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名
   市     長  大 塚 秀 喜 君
   副  市  長  井 上 高 雄 君
   教  育  長  梅 井 隆 男 君
   市 長 公 室 長  潮 田 昭 彦 君
   総 務 部 長  市 塚 一 郎 君
   市民生活 部 長  小松ア 裕 臣 君
   保健福祉 部 長  来 栖   啓 君
   経 済 部 長  横 田 藤 彦 君
   建 設 部 長  飯 田 成 信 君
   上下水道 部 長  根 本 貞 興 君
   教 育 部 長  中 島 洋 治 君
   会 計 管 理 者  高 松 弘 行 君

職務のため出席した者の職氏名
   議会事務 局 長  廣 澤 久 夫 君
   議会事務局書記  鈴 木   孝 君
   議会事務局書記  仲 田 浩 司 君
   議会事務局書記  長谷川 勇 貴 君

          開 議  (午前10時00分)
    開議の宣告
議長(潮田新正君) 皆さん、おはようございます。
 本日の出席議員は17名です。よって、地方自治法第113条の規定により、本日の会議は成立いたします。これより本日の会議を開きます。
                                           
    一般質問告
議長(潮田新正君) 日程第1、一般質問を行います。
 1番、谷田部由則君。
          〔1番(谷田部由則君)登壇〕
1番(谷田部由則君) 1番の谷田部です。通告に従い質問させていただきます。
 まず初めに、イノシシ問題について。毎回のように議会で質問されています。それだけイノシシなど有害鳥獣の被害が甚大で、農家にとっては深刻な問題です。今まで生息域でなかった地域からもイノシシが目撃され、農作物の被害が報告されるなど、生息域の拡大も懸念され、市民への人的被害も危惧されています。これまでの対応も十分とは言えません。
 そこで、3点ほど質問します。まず1点目は、きのう菊池議員が質問したと思いますが、イノシシによる農作物の被害。
 2点目がイノシシの数を減らして被害を減少させるには、笠間市、石岡市、益子町との連携も必要だと思います。過去に何度か協議されたようですが、これからも協議を続けていく予定はあるのかお伺いします。
 3点目は、先月研修に行った富山県氷見市ではイノシシ等鳥獣害対策室という専門部署がありました。桜川市でも専門部署の設置を検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
 次に、男女川上流の生態系の変化について。男女川上流は自然のままの地形で、ヤマメの稚魚の放流が県養魚組合、桜川市観光協会、つくば市つくば渓流会などの協力で年に数回行われています。しかし、下流の河川整備工事の影響で魚が上流に戻れない環境になってしまい、上流では生態系の変化が起きています。放流した魚が上流に戻れる環境にしてほしいとの要望がありました。
 そこで、魚道の整備を初め、何らかの対応策があればお伺いしたいと思います。
 次に、男女川、山口川の安全対策について。男女川、山口川は水深は浅いのですが、護岸ブロックが高く、子供や高齢者の落下事故が起きた場合、自力脱出が困難な場所があり、避難はしごを設置してほしいとの要望がありましたので、これも対応策があればお伺いしたいと思います。
 以上です。
議長(潮田新正君) 谷田部由則君の質問に対する答弁願います。
 横田経済部長。
          〔経済部長(横田藤彦君)登壇〕
経済部長(横田藤彦君) それでは、谷田部議員さんのご質問にお答えいたします。
 初めに、1点目の農作物の被害についてでございますが、その質問にお答えいたします。毎年有害鳥獣による被害には大変苦慮しておりまして、昨年度に468頭、内訳ですが有害鳥獣捕獲期間に160頭、狩猟期間308頭のイノシシを捕獲したにもかかわらず被害が出ている状況にございます。
 今年度も6月現在、桜川市有害鳥獣捕獲隊の皆様のご協力をいただきまして、第1回目が5月17日から6月15日までの、また第2回目が7月25日から8月23日までの延べ60日間で、180頭を目標に捕獲する予定でおります。また、11月15日からの狩猟期間においても猟友会に協力をいただき、イノシシ捕獲を実施する予定でございます。
 ご質問の農作物の被害についてでございますが、昨年12月に各地区の生産組合長さんにお願いをいたしまして、有害鳥獣による農作物の被害や防護対策調査を実施しております。農作物の被害件数は654件でありまして、内訳といたしましては水稲が299件、ジャガイモが80件、大豆が41件、サツマイモが40件、カボチャが28件、麦が19件となっており、水稲被害が最多となっております。また、そのほかでは147件の被害がありまして、こちらは農作物ではなく田畑ののり面やあぜの被害となっております。
 被害金額の詳細につきましては、調査していない部分もございますので、農業共済組合からの聞き取りにより被害額を申し上げます。平成23年度では480万円ほどだったものが平成24年度には800万円ほどに、平成25年度は670万円ほどになりましたが、平成26年度はほぼ倍増し、1,300万円ほどの農作物被害が出ている状況でございます。
 次に、笠間市、石岡市、益子町との連携についてでございますが、有害鳥獣駆除の広域化は大変な効果が期待されるものと考えております。本市では、平成19年2月より八溝山系の茨城県内8市町、水戸市、常陸太田市、笠間市、常陸大宮市、那珂市、城里町、大子町、桜川市と、栃木県内7市町、大田原市、那須烏山市、益子町、茂木町、市貝町、那須町、那珂川町及び茨城、栃木両県で構成する茨城・栃木鳥獣害広域対策協議会に加盟しておりまして、その中で情報交換や最新捕獲器の検証などを行い、加盟市町村が抱えている問題や独自の取り組みに関して、協議会においてもしっかりと対策を検討しているところであります。また、有害捕獲の期間についても、できるだけ捕獲日程を合わせて実施を検討しております。
 また、石岡市については同協議会には加盟しておりませんが、同じ筑波山を囲む自治体として、日々の業務の中で情報交換などを行っております。
 今後とも隣接する県内外の市町村と連携を図りながら、有害鳥獣被害対策に取り組んでいきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
 次に、専門部署の設置についてでございますが、先ほどもご説明申し上げましたが、桜川市有害鳥獣捕獲隊や猟友会の協力をいただきまして、これまでの有害捕獲による捕獲頭数は一昨年度の129頭に対して昨年度が160頭、また昨年の狩猟期間中には308頭を捕獲しまして、合計で468頭、捕獲頭数も大幅に増加しております。このような状況におきましても被害は増加をしているため、今後も農林課が主管となりまして、捕獲頭数増加のための有害鳥獣捕獲事業や電気柵の設置に対する補助などのイノシシ被害防止対策事業の施策を強化していきたいと考えております。
 お話のありました専門部署の設置につきましては、今後の状況を見ながら調査研究してまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。
 以上で説明を終わります。
議長(潮田新正君) 続いて、飯田建設部長。
          〔建設部長(飯田成信君)登壇〕
建設部長(飯田成信君) それでは、谷田部議員さんの男女川上流の生態の変化についてのご質問にお答えいたします。
 1点目の男女川下流の河川整備により放流した魚が戻れないので、魚道の整備をしてはとのことですが、男女川の稚魚の放流につきましては、毎年つくば渓流会等が主体となり、5,000匹ものヤマメの稚魚を放流し、自然環境保護活動にご尽力をいただいているとお聞きしております。男女川の管理は砂防指定地であり、茨城県が砂防事業を行っている渓流であります。また、砂防施設流路口の未整備区間につきましては桜川市の管理となります。
 男女川は、台風、大雨のたびに災害を繰り返す渓流であり、昭和56年ごろから平成20年ごろまで被災した箇所について、旧真壁町、桜川市において護岸復旧工事と国の補助を活用した災害復旧事業で対応してきました。
 また、男女川は羽鳥米の産地として有名な中山間稲作地帯の重要な水利にもなっており、災害復旧事業で整備した区間の中にも、ご指摘のありました魚の遡上を阻害する施設となっている取水施設が3カ所、河床流出防止施設が6カ所ございます。復旧当時は少なからず環境に配慮し、整備を行いましたが、たび重なる濁流による被害、経年劣化、平成24年に行った土砂しゅんせつ工事等により、水利、河床流出防止施設の下流部に設置してある網詰め石などが流出してしまい、施設の底を水が流れているような現状になり、河床が低下し、護岸基礎が露出している状況にあります。
 河川施設の管理施設の長寿命化の観点からも、緊急対策として河床流出部分の網詰め石等を修繕し、護岸ブロック等を保護することにより、河川の安全確保と環境保全を両立するような修復をとるよう考えております。
 次に、2点目の男女川、山口川の安全対策でございますが、山口川につきましてはりんりんロードとの交差部より少し上流の真壁不動沢との合流部までが1級河川であり、河川改修事業管理業務については、そこより上流部は男女川と同様、茨城県で砂防事業を行っている渓流でありますが、砂防施設流路口の未整備区間の管理は桜川となります。昭和61年台風10号による大災害を機に河川改修事業が開始され、平成26年度においては真壁町古城地区の昭和橋かけかえ工事に入ったところでございます。また、男女川においても平成27年砂防流路口事業計画策定のための調査測量を予定していることが報告されております。
 男女川、山口川とも自然豊かな筑波山麓の山々に源を初め、羽鳥、伊佐々地区、または真壁地区市街地を通過し、桜川に流れ出る河川であります。市街地におきましては、河川と市道が接する箇所があり落下のおそれがある、そのような箇所につきましてはガードレール及び転落防止柵等の設置を行い、車、歩行者が転落するのを防ぐ措置をとりたいと考えております。また、河川の安全な管理を行うため、取水施設設置箇所等に昇降用の施設等の設置を検討していきたいと考えております。
 以上であります。
議長(潮田新正君) 再質問ありませんか。
 1番、谷田部由則君。
1番(谷田部由則君) イノシシの地域別の被害状況はわかりますか。
議長(潮田新正君) 横田経済部長。
経済部長(横田藤彦君) 申しわけありません。地域別については資料がちょっと今用意してございませんので、後で報告させていただきます。申しわけありません。
議長(潮田新正君) 1番、谷田部由則君。起立して質問。
1番(谷田部由則君) イノシシ対策として捕獲、トタン柵、電気柵購入の一部の補助を行っていますが、現状の対策では年々拡大している被害地域が減少するとは思われません。これからの取り組みや新しい対策がありましたらお伺いしたいと思います。
議長(潮田新正君) 横田経済部長。
経済部長(横田藤彦君) 谷田部議員さんのご質問にお答えします。
 イノシシ対策としての新しい対策はあるかとのご質問でございますが、イノシシの被害を減少させるということにつきましては、1つは被害となる作物にイノシシを寄せつけない、もう一つはイノシシを捕まえて個体を減少させる、この2つが考えられます。
 前者の寄せつけないという方法につきましては、トタン板や電気柵の補助で対応をさせてもらっているところでございますが、全ての場所にトタン板や電気柵を設置することは不可能に近い状況にあります。イノシシは開けた場所を嫌います。山林内ややぶに沿って移動することが多く、真っ先に狙われる作物は、山林ややぶに面した農地が多いようであります。また、泥浴びが好きで、湿地などを好みますので、野菜くずの捨て場や生ごみなどは大喜びで餌場にします。こうしたイノシシの好む環境を排除し、環境を整備することも大事な対策の一つであると考えられます。
 しかし、これらのことを1軒でやるというよりも、集落全体で取り組むことが大切ではないかと考えます。これらの方法も防ぐ効果はあっても、イノシシの数を減らすという根本的な対策にはなりません。餌場の減ったイノシシたちは、対策の不十分な農地を探して、また新たな被害が発生してしまうおそれがあります。そこでは、個体数を適正に管理するしか方法はありません。
 後者の個体を減少させることにつきましては、前にも述べましたが、桜川市有害鳥獣捕獲隊の皆様のご協力によりまして実施しているところでございますが、構成員の皆様方は自分の仕事もあり、また構成員の高齢化という現状を踏まえると、1年中対応することは困難な状況にあると考えられます。イノシシ対策について効果が上がるのは、やはり集落単位あるいは地域単位で組織を結成し、桜川市有害鳥獣捕獲隊の協力を得ながら防護を実施していくことが最善の方法と考えられます。今後は、組織の結成について、随時区長さんの方々の聞き取り調査を実施して、方向性について協議してまいりたいと考えております。
 以上で説明を終わります。
議長(潮田新正君) 1番、谷田部由則君。
1番(谷田部由則君) これからの取り組みとして、桜川市が保有している建物または跡地などを利用して、イノシシの加工場などの建設をしてもらえばと思うのですが、これは市長に答弁をお願いしたいのですけれども、よろしくお願いします。
議長(潮田新正君) 大塚市長。
市長(大塚秀喜君) 今後空き施設等が出れば検討はできるのかなとは思いますが、今現段階ではその空き施設がありませんので、もう少々お時間いただきたいと思っております。
 また、先ほど部長のほうから答弁で、専門部署については今後の状況を見ながら調査、研究していきたいということでございますが、なかなか専門部署といっても、今本当に職員の数も足らないという状況でありますので、でも今後は専門員ということで、部署の中に専門員でも置ければというふうに研究していきたいと、そのように考えております。もう少々お時間をいただきたいと思います。
議長(潮田新正君) 1番、谷田部由則君。
1番(谷田部由則君) イノシシが住みにくい環境づくりも必要だと思うのですが、これから対応を行っていく予定はあるのでしょうか。
議長(潮田新正君) 横田経済部長。
経済部長(横田藤彦君) これから区長さん方にイノシシの被害の状況を聞きながら把握して、どういったら被害を阻止できるのか、また先ほどご説明申し上げましたが、その地区内でイノシシが近寄ってこないような方策、要は山際と農地の間にイノシシが出没するということなので、そういった山際の清掃をやっていただくということが大切なのではないかということで、そういったことも現在農林課のほうで農地・水という事業がありまして、そういった中でも集落単位で清掃していただければ、農地のほうにもその被害が出なくなるのではないかということを考えておりますので、区長さん方にご説明上がって、そういった組織を結成できればというふうに考えております。
 以上です。
議長(潮田新正君) 1番、谷田部由則君。
1番(谷田部由則君) 農家も高齢化が進んでいます。作物をつくっても、イノシシ被害が多くなれば、生産意欲もなくし、耕作放棄地もふえる可能性がありますので、有害鳥獣対策費の増額を要望して終わりにしたいと思います。
議長(潮田新正君) これで谷田部由則君の一般質問を終わります。
 続いて、4番、萩原剛志君。
          〔4番(萩原剛志君)登壇〕
4番(萩原剛志君) 4番議員、萩原剛志です。ただいま議長の許可をいただきましたので、通告に従い質問をさせていただきます。
 初めに、市営住宅の修繕と建設計画について質問いたします。市営住宅の担当者から資料を先日いただきました。その中で、桜川市管理の市営住宅は現在17あるようでありますけれども、非常に老朽化していて、募集停止になっている住宅も非常に多いということで、それについてまず質問をいたします。
 まず、1番目としまして、現在の入居状況と募集の状況についてですけれども、1つずつ確認すると時間がかかりますので、おおよその状況で結構ですのでお伺いいたします。
 2番目としまして、市営住宅の修繕費用についてですが、ここ5年ぐらいの状況をお伺いいたします。
 3番目としまして、募集停止となった市営住宅については、今後どのように管理していくのかお伺いいたします。
 4番目としまして、新たな市営住宅の建設計画や大規模な改修計画などについて、そういった経過があればお伺いいたします。
 5番目としまして、現在老朽化した市営住宅は、入居者の所得などの状況にもよりますけれども、1万円以下の低家賃で借りている入居者も多いと思います。そういった老朽化した市営住宅に関しては、現在募集停止となっているものが多く、新たに入居できない状況になっています。高齢者や低所得者でも入居できる市営住宅などの計画や対策など、市としてはどのように考えているのかお伺いいたします。
 続きまして、2番目としまして、街路灯などによる農業被害について質問いたします。街路灯及び防犯灯に隣接する田畑などで、農繁期などの夏の期間に消灯している場所があるようです。その周辺の方々から、暗くなっても照明が点灯しないので不安だなどの声が出ているようです。防犯対策の面からも点灯したいところですけれども、農作物の生育に影響があるからとのことで、農作物が成長する期間など消灯しているらしいですけれども、農業被害などの実情をお伺いいたします。
 以上2点質問いたします。
議長(潮田新正君) 萩原剛志君の質問に対する答弁願います。
 まず、飯田建設部長。
          〔建設部長(飯田成信君)登壇〕
建設部長(飯田成信君) それでは、萩原議員の質問にお答えいたします。
 現在の入居状況と募集の状況についてでありますが、桜川市全体で住宅は、ますみ、犬田、番匠、寺前第一、寺前第二、桜ケ丘、御領北、鍬田、金井、東十枚、御領西、桃山、白井、谷貝、細芝第一、第二、酒寄の17団地360戸を管理し、4月1日現在で300世帯が入居しております。
 17団地のうち寺前第一、番匠、桜ケ丘、桃山、白井、谷貝の6団地で施設の老朽化等により募集を停止しています。募集停止の住宅を除くと、現在入居可能な住宅は335戸、入居率は89.5%です。市街地に近く、比較的新しい住宅に申し込みが多く、現在39世帯が入居待ちの状態です。
 次に、市営住宅の修繕についてですが、市営住宅管理条例によりまして、市と入居者の負担区分が定められており、市の負担部分については随時修繕をしております。各年度ごとの修繕費は、22年度750万6,536円、23年度530万5,656円、24年度815万4,334円、25年度733万6,981円、26年度854万5,722円、5年間の合計が3,684万9,229円となっております。
 3番目の募集停止となった市営住宅についてですが、1でもお答えしましたが、6団地で新規の募集を停止し、市営住宅としての用途廃止も決定しております。今後については、6団地に入居している世帯の他の住宅への移転を推進し、借地については住宅を取り壊し、更地にして所有者に返還する計画で進めていますが、入居者の同意が得られていないのが現状です。これらの団地は、かなり低い家賃の設定となっておりますので、移転した場合、5年間で段階的に調整していきますが、最終的に家賃は上がることになりますので、十分に話し合いながら入居者の移転同意に取り組んでいきたいと考えています。
 次に、4点目の新たな市営住宅の建設計画や改修計画についてですが、現在のところ新しい住宅の建設計画はありません。改修計画については、コンクリートづくり3階建ての団地については国補事業を取り入れ、毎年計画的に屋上の防水工事、外壁の改修工事を実施しております。26年度は、ますみ住宅1、2号棟の外壁改修を実施し、27年度は同じくますみ住宅の3、5号棟の外壁改修を予定しております。今後についても計画的に進めていきたいと考えております。
 また、木造の団地に関しましては耐用年数が過ぎたものも多く、維持補修に努めながら、安全性を確保していきたいと考えております。
 次に、5番目の低所得者対策についてですが、現在入居者及び世帯員が市民税均等割及び所得割を課税されていない場合において家賃の減免措置を行っております。非課税世帯でありますと、4分の3の減免でありますので、例えば家賃が2万4,000円の場合、1万8,000円が減免となりますので、6,000円が実質家賃となります。非課税で所得金額が100万円未満が4分の2、所得金額が100万円以上の場合4分の1となっております。
 以上で終わります。よろしくお願いします。
議長(潮田新正君) 続いて、横田経済部長。
          〔経済部長(横田藤彦君)登壇〕
経済部長(横田藤彦君) 萩原議員さんのご質問にお答えします。
 ご質問の市内の田畑等に隣接する市管理の街路灯及び防犯灯による農業の被害につきましては、農業共済組合やJA北つくばからの被害報告はなく、該当する案件はございませんが、市では市内の街路灯による被害が想定される場所については、市管理の街路灯1カ所について、7月から9月まで消灯をして対応をしております。
 また、県管理のりんりんロードに設置してある24基の街路灯についても、農作物被害防止策として7月から9月まで消灯をしているようでございます。
 以上でございます。
議長(潮田新正君) 答弁終わりました。再質問ありますか。
 4番、萩原剛志君。
4番(萩原剛志君) 先ほど答弁いただきまして、市内で現在89.5%入居しているということで、それでも入居待ちが39世帯ほどいるということで、できるだけ新しいところに入りたいという、そういう要望であるのかなとは思いますけれども、まず再質問ですけれども、修繕費用に関しても、ここ5年、大体500万円から800万円程度を推移しましておりますけれども、この修繕に関してもある程度古くなった、老朽化した市営住宅でも、その入居者の要望に応じて今後も続けていくのか、またこの修繕が1,000万円を超えるような場合も出てくると思うのですが、今後その辺は修繕に関してはある程度上限があるのか、その辺をお伺いいたします。
議長(潮田新正君) 飯田建設部長。
建設部長(飯田成信君) 市営住宅の修繕については、市営住宅の管理条例の中で、市の負担区分ということで、現在は随時市の負担部分については行っております。今後も修繕につきましては募集停止の住宅は別なのですが、適宜に実施していきたいと考えております。
 上限については、上限を超えるような修繕は今のところ考えておりませんので、それは例えば募集停止の住宅なんかの場合にはそういう金額になることもあるかと思いますが、そういう修繕は考えておりません。
 以上でございます。
議長(潮田新正君) 4番、萩原剛志君。
4番(萩原剛志君) 募集停止になった住宅ですけれども、市内で6施設あるということでありますけれども、まず募集停止になった市営住宅の安全確保ですけれども、それはある程度確保されるのか。また、あと現状募集停止をして、退去待ちみたいな形にはなっていると思うのですけれども、その辺退去していただくまでずっと待っているのか、その辺の対応をお伺いいたします。
議長(潮田新正君) 飯田建設部長。
建設部長(飯田成信君) 住宅の修繕につきましては、木造の団地が主なのですが、適宜実施して安全性の確保に努めてまいりたいと考えております。また、募集停止した住宅などは、高齢者の方や単身の方が多いと聞いております。住みなれた場所がよくて、その移転に同意されないというように聞いております。非常に低家賃でもありますし、今後は同意を得られるように随時入居者の方とご理解をいただけるように進めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
議長(潮田新正君) 4番、萩原剛志君。
4番(萩原剛志君) 続きまして、一部の老朽化した市営住宅の入居者に対しまして、市として意向調査というのを行っているようでありますけれども、まずこの目的をお伺いいたします。
議長(潮田新正君) 飯田建設部長。
建設部長(飯田成信君) 意向調査を何のために行ったかということでの質問にお答えをいたします。
 市営住宅はほぼ借地でありまして、募集停止をした住宅については、住んでいる方に移転していただければ、更地にして地権者の方に返還し、借地料の軽減を進めるという目的で意向調査を行いました。
 以上でございます。
議長(潮田新正君) 4番、萩原剛志君。
4番(萩原剛志君) その意向調査の中で、住みかえを希望しますかという、そういう中に、住みかえを希望する場合は、退去費用として移転料ですか、移転料として15万円支給するということでその中にも入っているのですけれども、実際15万円でその引っ越しするというのもどうなのかというところなのですけれども、この15万円は妥当なのかどうかというところについてご質問いたします。
議長(潮田新正君) 飯田建設部長。
建設部長(飯田成信君) 平成27年1月に5団地48世帯を対象に移転についての意向調査を行い、その結果、同意した3世帯の方が同意をされました。今後移転については同意した方と協議を進めたいと考えております。
 また、移転料について妥当かというご質問でございますが、これは桜川市営住宅用途廃止実施要綱の中、7条の規定に基づき、住宅外移転については15万円を限度として支払うというものであります。この15万円につきましては、作業員、運搬、動産整理等の費用を換算して定めたものでありますので、よろしくお願いしたいと思います。
議長(潮田新正君) 4番、萩原剛志君。
4番(萩原剛志君) 市内の中でも募集停止になっている住宅の中でも、岩瀬の番匠住宅、また真壁の桃山住宅などは相当古い住宅もあるわけでありますけれども、こういったところの安全性も含めまして、非常に難しいところであると思うのですけれども、市内の中で特に真壁地域の住宅に関しては、建設後年数のたっているところが多いわけでありますけれども、その真壁地域の市営住宅のほうはどのような考えなのかというところをお伺いいたします。
議長(潮田新正君) 飯田建設部長。
建設部長(飯田成信君) 市営住宅の安全対策ということで、修繕でも触れましたが、計画的に修繕を行い、安全性の確保に努めてまいりたいと考えております。木造団地でございますが、安全性を確保するために適宜修繕を考えております。
 また、全ての団地に漏電ブレーカーを設置してあり、漏電等も安全にということで、確保に努めておるところでございます。
 以上でございます。
議長(潮田新正君) 4番、萩原剛志君。
4番(萩原剛志君) 特に真壁のほうも市営住宅が老朽化している状況の中で、そういう対応をしている状況でありますけれども、本来であれば新たな市営住宅の建設とかができれば一番いいわけでありますけれども、民間に対する補助とかも含めて、そういったところも検討しながら市営住宅の充実のほうも考えていただきたいと思います。
 続きまして、2番目の農業被害の件ですけれども、現在桜川市としては農業被害は起きていないということでありますけれども、その農作物の成長に影響があるということで消灯しているということでありますけれども、私のほうで調べたところ、最近では農作物の成長に影響が少ないLEDなんかも開発されているようであります。市としてこういった農作物に、その農地に隣接する地域に設置することが可能なLEDの照明灯の設置などを検討した経緯はあるかお伺いいたします。
議長(潮田新正君) 小松ア市民生活部長。
市民生活部長(小松ア裕臣君) 萩原議員さんのご質問にお答えをいたします。
 農作物の生育に影響のないLED照明につきましては、昨年ベンチャー企業とある大学の研究室が共同開発をいたしました照明灯でございますけれども、これにつきまして値段のほうもちょっと調べさせていただきましたところ、メーカーの希望小売価格で12万円、それで実勢価格でもやはり7万円前後するというような大変高価なものとなってございます。現在進めております防犯灯のLED化事業での対応について検討をいたしましたが、この事業で想定をしております単価につきましては1件当たり6,000円というようなことでございまして、12倍近い単価というようなことになってしまいますので、ちょっと今回まだ始まっていない状況でもございますので、この事業での対応はちょっと難しいかなというふうに考えています。
 以上です。
議長(潮田新正君) 4番、萩原剛志君。
4番(萩原剛志君) 今答弁いただきましたとおり、市で今推進しているLED照明に比べると、そういった照明はかなり高額ということの状況ですので、非常に難しいということでありますけれども、桜川市は農業が非常に重要な産業の一つであります。防犯の対策の面からも、両方の課題を解決する方法として非常に有効な対策の一つであるというふうに考えております。
 現在桜川市としても多くの地方創生関連の事業を検討していると思いますけれども、こういった地域産業と安全を両立する照明の設置に関して、今推進しています地方創生事業などの補助金を得ながら設置を推進するということは可能なのか、副市長にお伺いいたします。
議長(潮田新正君) 井上副市長。
副市長(井上高雄君) まち・ひと・しごとの交付金でございますけれども、来年度以降の交付金の枠組みにつきましては今政府においてその制度設計がなされているという状況であると承知してございます。交付金の活用には、地域特性を生かして、地域の活性化や人口の維持に資する施策として総合戦略に位置づけていくということが求められているところでございます。
 今議員ご提案の街路灯の高機能化というものにつきましても、それがこの地域の仕事づくりや人づくりに役立つというものとしてどういうふうな位置づけができるのか、現時点ではマルバツというか、できますとかできませんとか判断できる状況ではございませんけれども、農業施策のみではなく、見せる農業であるとか、それによって交流がふえるとか、あともちろんご指摘にございました通行される方の安全、防犯対策、そういった総合的なまちづくりの観点から、市民各層との話し合いの中でさまざまなアイデア、そして効果を検証し、交付金活用の可能性を探ってまいりたいというふうに考えてございます。
議長(潮田新正君) これで萩原剛志君の一般質問を終わります。
                                           
    散会の宣告
議長(潮田新正君) 以上で本日の日程は終了しました。
 本日はこれにて散会いたします。
 どうもご苦労さまでございました。
          散 会  (午前10時48分)