平成25年第4回桜川市議会定例会議事日程(第2号)
平成25年12月5日(木)午前10時開議
日程第 1 一般質問
〇出席議員(22名)
1番 榎 戸 和 也 君 2番 萩 原 剛 志 君
3番 鈴 木 裕 一 君 4番 仁 平 実 君
5番 菊 池 伸 浩 君 6番 風 野 和 視 君
7番 市 村 香 君 8番 岩 見 正 純 君
9番 小 高 友 徳 君 10番 飯 島 重 男 君
11番 中 川 泰 幸 君 12番 皆 川 光 吉 君
13番 増 田 豊 君 14番 潮 田 新 正 君
15番 相 田 一 良 君 16番 高 田 重 雄 君
17番 増 田 俊 夫 君 18番 川 那 子 秀 雄 君
19番 橋 本 位 知 朗 君 20番 増 田 昇 君
21番 上 野 征 一 君 22番 林 悦 子 君
〇欠席議員(なし)
〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名
市 長 大 塚 秀 喜 君
市 長 公 室 長 森 毅 君
総 務 部 長 上 野 幸 一 君
市民生活 部 長 上 野 純 君
保健福祉 部 長 袖 山 勉 君
経 済 部 長 鈴 木 俊 男 君
建 設 部 長 青 柳 栄 君
上下水道 部 長 大和田 憲 一 君
教 育 部 長 中 島 洋 治 君
会 計 管 理 者 杉 山 文 男 君
〇職務のため出席した者の職氏名
議会事務 局 長 市 塚 邦 彦 君
議会事務局書記 廣 澤 久 夫 君
議会事務局書記 仲 田 浩 司 君
議会事務局書記 長谷川 勇 貴 君
開 議 (午前10時00分)
〇開議の宣告
〇議長(林 悦子君) おはようございます。
本日の出席議員は22名です。よって、地方自治法第113条の規定により、本日の会議は成立しますので、これより会議を開きます。
〇一般質問
〇議長(林 悦子君) 日程第1、きのうに引き続き一般質問を行います。
21番、上野征一君。
〔21番(上野征一君)登壇〕
〇21番(上野征一君) 通告に従いまして、一般質問をいたします。
大塚市長、まずご当選まことにおめでとうございます。桜川市民の皆様が大きな期待をかけています。市再生のためにということで、6つの公約の実現に向けて頑張られることを望むところであります。まずもって、市長の公約6項目のうち、3番のトップセールスで地場産業を盛り上げます。それと、もう一つ最後にあります行財政改革、この件について質問いたします。
トップセールスで地場産業を盛り上げますということ。地場産業ということは、もちろん石材業、農業が桜川市の大半の産業かと思います。政府は11月26日、米政策を大きく転換し、1970年に始まった生産調整を50年ぶりに大きく変えることに決定いたしております。5年後の2018年をめどに、半世紀で今の交付金やもろもろ補助金を廃止するということで決定しています。国の政策が大型農業者に重点を置き、中小農家、これを切り捨てたいというようなことを明言しております。生産調整廃止及び米の直接支払い交付金の廃止、農家にとっては大きな打撃であります。転作奨励金、反当たり3万5,000円いただいています。桜川市3億2,250万円の金が入っていたわけであります。それと、米の直接支払い交付金、10アール当たり1万5,000円本年度までいただいています。これが、年間2億4,400万円農家の収入になっています。14年度から、来年度からは、これが2分の1の7,500円ということです。それを5年後の18年度には全廃したいと、全廃するということで決定されています。
それと、米価の変動補、金交付金、これは来年度から全く廃止であります。ゼロであります。かわるものとして、14年度からは農地を守る目的で、日本型直接支払い制度というものを設けると言われています。現在の農地・水の制度がなくなるのであります。ご承知のように、農地・水というのは反当たり4,000円、国から2分の1、国と自治体で4分の1ずつということで、10アール当たり4,000円の金が、今桜川市全体で47行政区ですか、そこへおりているわけです。それがなくなるわけであります。かといって、このかわるものの日本型直接支払い制度、これがどのような形で出てくるのかということ。
このような悪条件のもとで、矢継ぎ早に新たな水田政策が固まったわけでありますが、大規模農家では経営の見通しが立たない。親子就農者、中小農家では農地を守れなくなる、農業を続けられないと悲鳴を上げております。米作農家の就農年齢は、平均で65.8歳と、これもかなり高齢化しています。市長は石材産業と農業の振興のために、全国各地へトップセールスをするというふうに公約を掲げていますが、来年度から、14年度から実施される米の大きな政策転換、市民の大半を占める農家に対してどのようにこの件対処されるのか、主導されていくのか、明確にお答えを頂戴したいと思います。
2つ目、行財政の立て直し。当市にとっては最重要課題であるかと思います。非常に財源厳しい中であります。市長が申されている、これまでのずさんな行政運営を見直し、市民にわかりやすい市政を目指します。それと、偏った財政運営を改め、納税者の皆さんが安心できるような政策を進めます。市民と約束されています。いかにどのような手法でこの行政改革、財政改革をお考えなのか。行政改革、財政改革別にご答弁願いたいと思います。
それと、耕作放棄地の問題。年々当市内、耕作放棄地が増大しております。市内の耕作放棄地は、水田、畑の現況面積はどのようになっているのか、担当部長のほうからお答え願います。
今、山間地の山の裾の水田、畑などは山の木障にありまして、日が照らない。利水が、水がない。排水ができない。ササやぶ、藤つる、イノシシ、ハクビシンなど非常に大きな問題が山積されています。畑などは勾配が急で、作付しても採算がとれない。つくっても物が売れない。つくるものがない。これが現況であります。未整備農地対策なども、まだまだ山の裾は整備されていない水田がかなり多く見られます。今後、この農政改革で中小農家を切り捨てようとしている中、このような悪条件をどのように対処されていくつもりなのか。11月28日の桜川市土地改良の総代会で、市長は組合長に選任されましたよね。おめでとうございます。この土地改良の組合長としても、この耕作放棄地の増大は大きな問題かと思います。どのように解消されていくのか、考えを聞かせていただきたいと思います。
それと、3つ目、病院の問題に入る前に、平成21年7月の前市長より提案されました中核病院の建設の件。当時私が、地元の県西病院の改修が先ではないかと。中核病院の必要性は理解できるが、桜川市の財政で負担し切れるのか、それが許されるのかということで、私はこの場で動議を出しました。そのときに、前市長の側近中の側近の上野が何だというようなことも、地元へ帰って自分の支持者たちに、「征ちゃん、おめえは何考えているんだ」ということまで言われました。であっても、県西病院が今のままではどうにもならないのだということで動議を出したわけであります。その当時、大塚市長は特別委員会の委員長をやっていましたですよね。それでいて、私とともに中核病院建設の前に県西病院を何とかしなければならないのではないかということで、中核病院が必要なのはわかっていたのですけれども、もろもろの条件が許さないだろうということで、中核病院建設に対しては反対してきたわけであります。ことしの6月までやっていたわけであります。それが、どこをどうしたか、急遽180度転換しまして、中核病院やらなければならないのだということで方向転換がされたのが現状であります。
それで、中核病院の建設と今後の県西病院の姿はどうなのだということで通告しておきましたですけれども、建設推進会議の今後の進め方、建設場所の件、市長はどのような考えをお持ちなのか。諸条件を思考した場合には、両市の境界線、境界付近、桜川筑西のインター付近が最適であろうかと思います。長方地内の工業団地、大和の駅から50号まで取りつけ道路をつくろうということで、前市長は建設部に指示を出しまして平面測量までやったのでありますが、何かそれを市長がちょっと待ってくれということで、ちょっと今中断しているようですけれども、あの辺に中核病院が建つのであれば、これは桜川市民としてももろ手を挙げて賛成するつもりです。もちろん私ばかりではないかと思っています。議員の皆さんも、きょう傍聴に来ている市民の皆さんも、あの辺に中核病院が建つのであれば、県西病院を閉めても何ら問題ないかと思います。その辺がどうもきのうの協議会の席では、びっくりするような書類が配付されましたので、非常に戸惑っているのが現状であります。
経営形態はどのようになるのかということ。公設民営、独立行政法人、指定管理者制度、非常に聞きやすい、耳ざわりのいい熟語であります。であっても、常勤医師を50名以上というのには、看護師は200名になるかと思います。そのような新中核病院をつくった後、桜川市の負担がどうなのだということ。きのう市長は、今県西病院に持ち出している3億2,000万円ぐらいの負担金で、今度の中核病院は運営できるのだと、運営したいのだと、そのようにきのう答弁していましたですけれども、その数字が私の考えでは1桁違うのではないかと思うのですけれども、その辺どうなのでしょう、市長。
それと、県西病院の将来像。桜川市にとって、市民の皆様にとって、是が非であっても残したい桜川市の財産であると私は思っています。中核病院建設が両市で合意して実施された後の県西病院の姿はどうなるのだということ。きのう議会終了後、全員協議会場へ移ってほしいということで全員協議会室へ行って、協議会の席上配られた資料が、中核病院建設後は、県西病院も市民病院も廃止になるのだというような資料でありました。夢であってほしいと、私は耳を疑いました、自分の耳を。市長、県西病院を廃止してまで筑西市へ中核病院を建設し、子孫の代まで厳しい財源から負担の持ち出しを続けることに対して、桜川市民に対し市長はどのように説明をし、理解をしていただけるものか、どのような考えでいるのか。しつこいようですけれども、県西病院を閉めてまで筑西市内に中核病院をやらなければならないということ。それに対して、市長はどのように考えているのか。万やむを得ないからしようがないのだというような答弁になるのか、その辺明確な答弁をお聞かせ願いたいと思います。答弁をいただいてから、自席で再質問をいたします。
〇議長(林 悦子君) 上野征一君の質問に対する答弁を願います。
鈴木経済部長。
〔経済部長(鈴木俊男君)登壇〕
〇経済部長(鈴木俊男君) おはようございます。新市長の公約の中で、農業を盛り上げるという公約がございます。その中で、1つ目といたしまして、国の施策が大型農業者に主点を置き、中小農家の切り捨てとなる。桜川市としての対策案はどうなるのかということが1つ目でございます。2つ目に、生産調整廃止及び米の直接支払い交付金の廃止の件についてという上野議員さんのご質問にお答えをいたします。1つ目、2つ目につきましては関連がございますので、あわせて回答させていただきます。
平成26年度以降の農業政策に関しての質問かと思われますが、政府の農林関係プロジェクトチーム合同会議の内容から抜粋いたしますと、経営所得安定対策のうち、畑作物の直接支払い交付金につきましては、認定農業者、集落営農、認定就農者に対して実施するとあり、規模要件、つまり面積要件は課さないといたしております。この辺の要件が、マスコミ各社から補助金を4ヘクタール以上の農家に絞るという報道がなされ、議員ご質問の1つ目につながったのではないかと思われます。また、認定農業者、集落営農、認定就農者に対して実施するものでございまして、面積要件は課さないとなっております。該当しない農家の方で農業経営に意欲のある方は、認定農業者として申請するよう推進してまいりますので、中小農家の切り捨てにはならないかと考えます。
2つ目の質問にございます米の直接支払い交付金につきましては、米農家への作付10アール当たり1万5,000円の補助金を、平成26年度産米から7,500円にし、平成30年度には廃止するとございます。こちらは平成22年産から始まったものでございまして、しかも米の作付面積に対して支払うものであって、本来の減反補助金ではないことから、減反での経過措置から廃止へと検討されていると理解しております。生産調整廃止については、政府は5年後をめどに、農家への米の生産目標数量の配分を廃止するとありますが、イコール減反を廃止すると受けとめられそうですが、そうではなく、林農水大臣もテレビ等で、「減反を廃止するとは言っていない。また、生産調整の見直しで、農家がみずから経営判断で作物をつくれるようにする農家を実現する」と発言しております。減反面積に応じて支払える減反補助金である水田活用の直接支払い交付金は維持するので、減反廃止ではないと理解をしております。以上でございます。
また、続きまして、その次の耕作放棄地対策について、年々増加、拡大する耕作放棄地対策をどのように考えるのかというご質問にお答えをいたします。耕作放棄地対策といたしまして、耕作放棄地を活用する取り組みを支援する形で、耕作放棄地再生利用緊急対策がございます。耕作放棄地の再生作業、土づくりを実施した場合、国県合わせまして10アール当たり7万7,500円の助成でありますが、毎年全農家宛てにパンフレットを配付しておりますが、利用者が少ない状況にございます。また、政府では小さな田畑や耕作放棄地を集約して農家に貸し出す農地中間管理機構、これは県単位で設置をしてございますが、その設置法案を閣議決定しましたが、詳細につきましては随時お知らせしていきたいと思います。市といたしましては、耕作放棄地になる前の対策として、耕作できなくなった農地につきまして、市内の中心となる担い手に集積を図れるよう努めてまいります。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
〇議長(林 悦子君) 上野総務部長。
〔総務部長(上野幸一君)登壇〕
〇総務部長(上野幸一君) おはようございます。それでは、上野議員さんの行財政の立て直しについてのご質問にお答えをいたします。
昨日……
〔「市長に答弁求めているんだけど、何で部長なんだ」の声あり〕
〇議長(林 悦子君) 市長がその後、この部長の後、市長を呼びます。病院のところで。
〔「いや、病院のところでも私は市長に質問しているので、通告し
てあると思うんですけど、だめですか。私が答弁求めたのは、
経済部長には若干聞かなきゃならないけれども、総務部長には
私は答弁は通告していません」の声あり〕
〇議長(林 悦子君) ここに来ています……
ちょっと暫時休憩いたします。
休 憩 (午前10時21分)
再 開 (午前10時25分)
〇議長(林 悦子君) 再開いたします。
大塚市長、行財政改革のところから、この新市長の公約というところから。
〔「行財政の立て直し」の声あり〕
〇議長(林 悦子君) 立て直し等全部含めてですよ、これね。市長の答弁ということでお願いいたします。
大塚市長。
〔市長(大塚秀喜君)登壇〕
〇市長(大塚秀喜君) それでは、上野議員にお答えします。
行財政の立て直し、企業誘致の考え方についてですが、合併後優遇されてきた普通交付税が、11年目の平成28年度から5年をかけて段階的に減額され、16年目の平成33年には優遇措置がなくなります。その差額は13億5,000万円と計算されております。それを5年間で段階的に減額され、平成33年度には現在の歳入額から13億5,000万円を差し引いた金額が予算規模になることになっております。それらのことからも、行財政の立て直しについては必須であることは明白となっております。今後の桜川市としては、歳出の削減はもとより、歳入増における事業を行っていくことが最重要と思われます。まずは、私みずからトップセールスにより工業団地への優良企業の誘致を進め、税収アップと地元からの雇用の創出を目指します。さらに、市が所有している遊休地、未利用地の処分をすることにより住宅地をふやし、人口減少にブレーキをかけます。また、地場産業である石材業や農業の振興を図るため、全国各地への売り込みとあわせて地産地消への取り組みを進めてまいります。
歳出の抑制についてですが、現在作成されています第2次桜川市行財政改革大綱実施計画については、23年度から27年度の5年間で58の推進項目からなり、歳出減による目標額は8億8,000万円となっておりますが、今後これまで以上にコスト意識を強く持ち、行財政資源の有効な活用を行ってまいります。また、行政評価を効果的に活用することにより、各施策、事務事業の優先度を示し、事務事業の廃止、統合を含め、優先度の高い施策、事務事業への有効的な予算配分を行うなど効率的、効果的な市政運営と、それらを市民に公表していくことにより、公明公正な市政を推進してまいります。
具体的に、先ほど来皆さんにお話ししております13億5,000万円の交付税が落ちる、その中でどういうふうに歳出を抑えるのか、歳入をふやすのか、これは議員の皆さんにも投げかけております。職員の皆さんにも投げかけました。いろんなメールをいただいております。全職員から回答が返ってきております。それをぜひ議会の皆さんにもご検討いただいて、大きく桜川市が方向を変えなくてはいけない。このままではやっていけない、そういう状況にあると思っております。私は、トップセールスで桜川市のものを表に向けて発信していく、企業を誘致する、そういうふうに言って名刺を持たせていただきました。それは必ず実現したい。実現しようと思っております。議会が終わりましたら、12日には茨城県の東京事務所の所長も、アポイントをとりましたので早速行かせていただきます。また、その折には経済産業省のほうの次官とも会うお約束ができております。何とか桜川市を売り込んで、桜川市に企業を誘致する、事業を持ってくる、それが私の仕事だと思っております。
次に、病院についてであります。
〔「耕作放棄地は」の声あり〕
〇市長(大塚秀喜君) これについては、先ほど部長からありましたように、市内の中心となる担い手に集積を図れるよう努めてまいりたい。私の仕事は表に向けて売ってくること、そういうふうに考えております。
中核病院と県西病院の将来像ということでありましたが、なぜ反対していたのが賛成に回ったのだ、私が反対していたのは病院の運営形態であります。上野先輩の思いと、各議員さんそれぞれの思いがあったと思うのですが、これは反対した議員11人いらっしゃると思いますが、皆さん、私は最初から一貫して運営形態、役所での経営は無理だ、県西病院もそうであります。5億円の負担金を出して経営しております。これでは桜川市やっていけない。そういうことから、私は今回の話もそうです。公設民営、指定管理者または独立行政法人、これは基本的に役所の経営とは変わります。この方向で進んだときには、県西病院の方は一度退職なさって再雇用というような形になっていくと思います。また、3億円で済むのかという話でありますが、これはそれ以上出しては桜川市はできないと、負担していけないと思っておりますので、どうしてもそこだけは約束していきたいと思っております。
県西病院の姿、これについてはきのう皆さんにご相談しているとおりでございます。筑西にできたときには、私は会議の中で200人、300人の外来を担保できるのかということは、はっきり主張しております。外来の担保なくして中核に進んでいくことはないと思っています。なので、県西病院をなくすというようなことはあり得ないと思っております。桜川市の地域医療について最初に取り組む施策として、地域医療を担う医療機関を整備することを皆様にお約束させていただきました。その中で、県西総合病院の再生と、筑西市との連携による新中核病院を設置し、救急医療に対応できる医療体制の充実、新病院が桜川市民の誰もが利用できる医療機関として整備できるように、皆さんと協力をしていくことを念頭に置いて取り組んでいきたいと考えております。
このような中で、まず建設推進会議及び今後の進め方につきましては、市長就任後、直ちにこれまで停滞していた筑西市長との協議を再開し、事務局の設置や基本事項を決定する代表者会議の設置を行ってまいりました。その中で、早急に筑西市との合意形成を図り、切迫している交付金の期限延長について、筑西市と足並みをそろえながら茨城県に対し国への働きかけを要望し、要請し、その後基本構想、基本計画策定に向けた取り組みを切れ目なく進めていく必要があります。時間のない中ではありますが、関係機関の皆様のご意見を可能な限りお伺いしながら進めてまいりますので、議員各位におかれましても協力のほうよろしくお願いしたいと思っております。
次に、運営形態についてですが、大変厳しい財政状況の中、地方公共団体が経営する病院は健全経営が求められており、経費を抑え、医療機能の充実を図るためには、民間的経営手法の導入が必要であると考えることから、公設民営と主張しております。代表者会議でも、そのように運営については決定いたしました。新中核病院の運営形態について、今後中核病院の整備方針を検討する場において、財政計画、医師確保対策など総合的な要素を勘案しながら慎重に判断してまいりたいと考えております。
そして、県西総合病院の将来像についてですが、桜川市の医療機関は県西総合病院の医師不足、施設の老朽化により、医療機能の縮小や、急性期医療体制が十分に確保されているとは言えない状況であります。さらに、県西総合病院は、医療機関が少ない桜川市における拠点病院として大変重要な医療施設であることを考えております。新中核病院が整備された際の県西総合病院のあり方については、桜川市の医療機能の低下を招くことがないよう整備すべき機能を慎重に検討し、安定的な患者を受け入れる仕組みを構築していく必要があると考えております。
〇議長(林 悦子君) 部長、補うところはありますか。
鈴木経済部長。
〇経済部長(鈴木俊男君) 申しわけございません。先ほどの上野議員さんの質問の中で答弁漏れがございましたので、補足をさせていただきます。
耕作放棄地の面積がどのぐらいあるのかというご質問でございました。24年度の実績でございますが、田畑合わせまして34万9,626平米となっております。田が3万8,112平米、畑が31万1,514平米、合わせまして34万9,626平米ということになってございます。
また、平成25年度につきましては、11月に現地調査をご協力により実施いたしまして、ただいま集計中でございまして、関東農政局のほうには26年、新年の1月末に報告をする予定になっております。よろしくお願いいたします。失礼いたしました。
〇議長(林 悦子君) 再質問。
21番、上野議員。
〇21番(上野征一君) まず、市長のトップセールスの件、これは大分近々6日からですか、東京事務所へ行ってトップセールスをして、それが自分の仕事だというような答弁をいただいています。非常にありがたい話です。であっても、まず米、売るものをつくらないことにはどうにもならない。それと、認定農家の方にどうも風が向いているといいますか、政策が認定農家以外はというようなのが今回の改革であります。市内に認定農家が何軒あるか、340戸ぐらいだと思います。あとの方は、ほとんどが中小農家といいますか、やめるわけにいかないから仕方なしやっているのだというのが現状の農家だと思います。かといって、これを切り捨てたらばますます荒廃農地もふえてくるし、線引きがあるために開発しようにも開発しづらい面が往々にあります、当市内の場合には。その辺もどのようにしていくのかということ。
それと、日本型直接支払い制度、漠然としていて何とも理解に苦しむのが現状であります。今までは転作しないところ、休耕へ協力しないところへは農地・水の交付金は出さなかったわけであります。出さないで済んだのであります。今度は何を基準にして、この日本型直接支払い制度を支払うのか。全市内農家に対して、農業集落に対して支払いしていくのかということ。今までは田んぼだけしか農地・水の交付金はありませんでした。ご承知のように、反当4,000円、国から2,000円、県市から1,000円ずつであります。それを、今度どうなのだということ。農地維持支払いということで、水田、都道府県には3,000円、畑は2,000円ということで明記されています。資源向上支払いということで、水田に対して2,400円、畑に対して1,440円、これが決定されています。これが全ての地域に支払われるのかどうかということを担当部長、その辺お答え願いたいと思います。
それと、あと面積要件にはこだわらず何か支給されるような、金があるような話、ちょっと答弁に出ていましたですけれども、もう一度聞かせてください。
それと、何か減反支払いではなくて支払い交付金で賄うからということは、恐らく加工用米に対して今まで8万円しか出していなかったやつを10万5,000円ぐらい出すと、そのことを言っているのではないかと思うのですけれども、その辺も聞かせてください。
それと、耕作放棄地緊急対策で7万7,000円の補助金が出るわけなのだというような、出る制度はわかっていますけれども、今市内でこの利用を誰が何人したかということ、それによって休耕農地が何アール、何町歩救われているかどうかということ。それで、耕作放棄地は担い手に依頼する、今の耕作放棄地、担い手受けようがないですよ。1反歩どころか3畝や5畝の田んぼが山の裾野にたくさんあります。それで、先ほど聞いた面積が、田んぼが3万8,000アール。3万8,000アールというのは、部長、3町8反ということですよね。1,000平米が1反歩ですよね。田んぼが3町8反なんて、とんでもない数字ですよ、これは。畑が31万ヘクタール。
〔「平米なんですよ」の声あり〕
〇21番(上野征一君) 平米。だから、3万8,012平米でしょう。これ3万8,000平米ということは3町8反ですよね。間違いないですよね。田んぼが3町8反が耕作放棄地、とんでもないです。大泉だけで10町歩あります。
それと、畑が31万平米、30町歩ですよね。とんでもない数字ですよ、これは。うちのほうにだってこのくらいの耕作放棄地あります、うちのほうの部落だけでも。市全体でこういう数字なんてあり得ないです、これは。
それと、耕作放棄地を農業委員会でパトロールしている。確かに私も今農業委員をやらせてもらっていますので、先月歩きました。歩いていても、通年出しているところ、何十年か前に耕作放棄地になっていたところだけなのですよね。それで、ことしは経済部でも一緒にパトロールするよというような説明あったのですけれども、うちのほうへ来たのは農業委員会の事務局2人だけでした。経済部からは誰も来ていませんでした。もちろん農業委員会も経済部でしょうけれども、農林課からは誰も来ていませんでした。それでいて、耕作放棄地は隅から隅まで見たらば、こんなものではとてもではないが、数字が全く違いますし、かといってこの耕作放棄地を何とかして担い手にお願いするなんていったって、これは言葉では言えるかもしれませんけれども、今荒れている山の裾の耕作放棄地なんかは誰も担い手が、認定農家が受けてくれるところはないと思っています。できたら大したものです。この数字の見直しと、この中山間地の藤つるになって荒れているところ、日陰でどうにもならないところ、水が入らない、水が抜けないところをどのようにやっていくのかということです。
では、それだけお願いします。
〇議長(林 悦子君) 幾つもちょっとありましたけれども、とりあえずその耕作放棄地の積算根拠となった数字。
〇21番(上野征一君) 日本型の補助金と、この耕作放棄地のことで結構です、答弁。
〇議長(林 悦子君) 鈴木経済部長。
〇経済部長(鈴木俊男君) 申しわけございません。先ほど耕作放棄地の面積につきましてご答弁をさせていただきましたが、ちょっともらった資料ではそのようになっていましたので、そのように説明をしてしまったのですが、改めまして数字の確認をさせていただきたいと思います。
それから、確かに先ほど議員さんおっしゃいましたように、市内の認定農家数につきましては234名というような数字が出ております。
それから、日本型直接支払いということは、この制度は新年度から新たに新設されるものでございまして、先ほど議員さんがおっしゃいましたように農地維持支払い、それから資源向上の支払いということで、おのおの10アール当たりの単価が違ってございます。両方受けるということもできることでございますが、全部が対象になるのかということでございますが、そういうふうに理解をしております。また、財源的には農地・水の関係等もございますが、国が90%、それから都道府県で6%、市町村が4%というような負担する方向で調整が進められているということでございます。いずれにしましても、政府与党、政権交代をいたしまして、今政府の決定がこのようにされたということでございまして、来年度の通常国会で審議がなされるというようなことになっておりますので、そういう方向で政府のほうでは進んでいるということだと理解をいたしております。
〔「はい、結構です」の声あり〕
〇経済部長(鈴木俊男君) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
〇議長(林 悦子君) 21番、上野議員。
〇21番(上野征一君) そうすると、やっぱりこの病院が主となるかと思うのですけれども、運営形態、それと県西病院の廃止の件、外来の300床は担保にとると。
〇議長(林 悦子君) 300人。
〇21番(上野征一君) 300人は担保にとらなければ賛成できないということでよろしいのですよね。
〔「そうです」の声あり〕
〇21番(上野征一君) そうすると、300人を担保にとるということは、300人の外来を県西病院で受け入れるということですか。
〇議長(林 悦子君) 大塚市長。
〇市長(大塚秀喜君) ちょっと大ざっぱに答えてしまいました。ことしお金をかけて県西病院のコンサル会社に依頼してできた資料、あれをもとに、どの科とどのぐらいの診療をしたらいいのだという数字は出したいと思っております。その辺の数字が、今答弁してしまったのですが、それについては数字きちっとした形で出してから改めてお答えしたいと思っておりますが、それを分析した結果、何人ぐらいの外来になるのか。ある程度場所によっては流れる患者さんもいらっしゃると思いますので、どうしてもやはり岩瀬中心でかかっていらっしゃる人が多いと思うのですが、その人の1次医療が担保できないと返事しないというふうな、代表者会議でもそういう発言はしております。それは筑西にできた場合です。
〇議長(林 悦子君) 21番、上野議員。
〇21番(上野征一君) そうすると、筑西に新中核病院ができた場合に300人の外来を担保にとるということですね。
〔「300人じゃなく」の声あり〕
〇議長(林 悦子君) 大塚市長。
〇市長(大塚秀喜君) この間、県西病院を分析したのが出ていますよね。
〔「コンサルタントが出したのがあります」の声あり〕
〇市長(大塚秀喜君) あれを分析して、どのぐらいの患者さんが地元からかかるのだと。7割今実際かかっているのですが、その7割の分析をして、近所の人、岩瀬町の人がどのぐらいその7割の中にいるのだと。桜川市内で7割ということでありますが、そうしますと大ざっぱに280名ですか、あの外来があると思うのですけれども、その280名のうち岩瀬でどのぐらいの方がかかっているのだというのが一番問題だと思うのですが、その辺の数字を把握して診療科、その辺になると今度代表者会議ではなく推進会議のほうになっていくと思うのですが、今大ざっぱにその辺の数字はある程度つかみたいと思っているのですが、外来を担保してくれというふうな話です。
〇議長(林 悦子君) 21番、上野議員。
〇21番(上野征一君) 新中核病院の外来で対処したいということですね。
〔「いや、県西病院で」の声あり〕
〇21番(上野征一君) 県西病院は残すということですか。
〇議長(林 悦子君) 大塚市長。
〇市長(大塚秀喜君) 筑西市に中核病院ができたときには、県西病院で外来を、今かかっている外来、これだけは守ってくださいと。でないと、桜川市にとって地域医療の再生ではなくて減退になる、そういうふうに発言しております。県西病院で、それが200と出るか300と出るか、これからなのですが、分析した結果で、それだけの外来は今の場所で診ていただかなくてはまずいと思っております。
〇議長(林 悦子君) 病院と診療所をきちんと言葉を分けて話してください、どちらも。
21番、上野議員。
〇21番(上野征一君) きのういただいたこの資料3、これ議員の皆さんみんないただいたはずですけれども、きのうの夕方だったですけれども、この資料3の左側の下側、イメージだといえばイメージでしょうけれども、整備イメージと書いてありますから、新中核病院ができた後は、県西総合病院は診療所または廃止。筑西市民病院も診療所または廃止ということで出ていますよね。そして、きのうの協議会の席で確認したらば、この25億円の再生基金を活用した場合には2病院は残せないのだと。新中核病院一本でやるのだというような答弁だったですよね。13億円の補助金の第1次再生計画であれば、県西病院は19床ぐらい、筑西の市民病院も19床ぐらい、それで中核病院だと。
〔「違う違う」の声あり〕
〇21番(上野征一君) ごめんなさい。筑西市民病院は診療所または廃止ということでありますが、13億円であれば県西病院は存続するということ、存続できるのだというような説明だったですよね。間違いないですよね。
〔「はい」の声あり〕
〇21番(上野征一君) それなので、確かに今市長が、今の地元からの外来患者だけを受け入れるだけの体制を県西病院にとらせなければ、これは協力できない、出発しないというような答弁をいただきましたので、もちろんこれは信じたいし、信じます。
それでいて、この中核病院をやろうとしたときに、場所はこちらで決めました。建物はこういうのを建てました。誰かやってくださいで、それでもスタートするのですか。それとも、民営してお願いするところ、民間の病院が来るか徳洲会が来るかわかりませんけれども、どこが来ても結構ですけれども、つくって仕上げたものを頼むのか。進出してきてくれる病院、医者、看護師確保してから建設に向かうのか。その辺の市長の考えを聞かせてください。
〇議長(林 悦子君) 大塚市長。
〇市長(大塚秀喜君) これは、きのうの全協の中でもお話ししましたが、両市でどのぐらい出していけるのだろうと、ランニングコストですね。私としては、今県西病院に一般会計から出ているのは2億7,000万円とか8,000万円だと思うのですが、それを下回る金額で何とかお願いしたいと。それなりに人口比などで、倍以上のお金を筑西から出していただく。それを足した金額で、とりあえず運営を受けてくれるところを県のほうで探していただく。やはり知事ともお話ししましたが、受けた人がやっぱり欲しい、こういう病院が欲しい、箱については受ける人の意見を聞いてつくるのが本当だ、そういうふうな話はしております。だから、一番先やはりこれは場所が決まって進むことになれば、その辺の負担金をどのぐらいまで出せるのだということで、それを決定して、先ほど上野さんが言ったような方向ではなくて、やはりどこかの大学病院とか、そういうところなのだとは思うのですけれども、受けていただいて、そこの思いを入れた建物をつくる、そういう流れになるのかなと思っております。
また、これ一般質問では上野さんと私どものやりとりだけになってしまいますので、きょうも全協ありますので、病院に関しましては、私は議会で認めてもらわないと話は進まないと、それは思っておりますので、ぜひご忌憚のない意見をいただいて、きのうもお話ししましたが、賛否までとる。この条件なら乗る、乗らない、それははっきり決めていただきたい、そういうふうに思っております。その中で、私の意見としましては、筑西に行ってしまったときには県西病院の外来を担保する、これだけはどうしても引けない部分であります。運営については、公設民営ということで決まってしまいましたので、ひとつご理解いただきたい、そういうふうに思っております。
〔「じゃ、最後に」の声あり〕
〇議長(林 悦子君) 21番、上野議員。
〇21番(上野征一君) 確かに今明確に答弁いただきましたですけれども、私が聞こうとしたことは、相手、出てくる企業が決まらなくても、この病院建設はスタートしてしまうのかということ。その辺なのです、確認したいのは。相手が決まってからスタートするのか、医師を確保できてからスタートするのか、その辺聞かせてください。
〇議長(林 悦子君) 医師確保ができなくても見切り発車で建設するのかどうかということです。
大塚市長。
〇市長(大塚秀喜君) 建設までには、まだ何年かあります。やはり一番先、そこになると思います。これでまとまれば県にお願いに行って、知事に探していただこうというふうに思っております。やはり経営者、責任者決まらないと、箱のほうは進んでいかない。意見を聞きながらやっていこうと言っていますので、箱だけ進むということはないと思います。
〔「じゃ、最後に要望を1つ」の声あり〕
〇議長(林 悦子君) 21番、上野議員。
〇21番(上野征一君) やっぱり建設場所なのですけれども、医者を50人確保するにしても、この桜川市、筑西市へ50人の医者が定住できればいいのですけれども、恐らくよそからの通勤の医者が多いかと思いますので、やっぱり高速を利用するのには、医者が来るにしても患者をどこかへ転院させるにしても、インター付近でないと非常に不合理な面が出てくるでしょうし、集まる医者も集まらなくなってくるかと思います。ですので、せっかく大和駅と50号の間にあれだけの今、土地をどのように開発しようかという土地がありますので、建設場所は極力長方、中泉地内、大和地内へ誘致していただくように市長に頑張っていただくようお願いいたしまして、質問を終わります。
〇議長(林 悦子君) これで上野征一君の一般質問を終わりにいたします。
ここで暫時休憩します。
休 憩 (午前10時56分)
再 開 (午前11時06分)
〇議長(林 悦子君) 再開します。
引き続き一般質問を行います。
6番、風野和視君。
〔6番(風野和視君)登壇〕
〇6番(風野和視君) 通告に基づき一般質問、6番、風野させていただきます。久しぶりですので、よろしくお願いいたします。
1つ目、市有地問題提起について、旧桃山中学校跡地の今後の利用計画についてということを通告しております。旧桃山中学校は、私も通い、また市長もあの坂を登り、一生懸命勉強したことを思い出すと思います。私、この中学校跡地の経緯は、本来教育関係に使用するというような、もともとの地権者さんからのお話はずっとあったというのを理解しながら、ただ時代の背景も変わり、先ほど来市長も答弁で言っているよう、非常に財源が乏しいこの桜川市で、もったいないほどの市所有の空き地があります。その中で、私の学びやでもあった旧桃山中跡地を有効に利用しないと、なかなかこの財政難の桜川市生きていけない、そういう時代背景をもとに質問いたします。
地積は5万2,000平米ある旧桃山中学校跡地です。景観はすばらしく、目の前に筑波山、また田園風景、それとともに富士山もよく展望、すばらしいその環境の中で、その桃中跡地をそろそろ市の持ち物から民間への移行、また売却というものを視野に入れつつ、市の財政をにらみながら運営していかないと大変厳しいのではないかと。その中で、一つ人口減少にある中、そこに桜川市外からの人を呼び込めるような施設、また財政力強化のためにも固定資産等税収アップを望む、そういったこともこれから必要かと思います。
その中で、1つ例を挙げますと、隣の笠間のクラインガルテン、1区画300平米が50区画展開しており、1つ宿舎、家は37平米、また100平米の菜園があります。経営形態は笠間市のほうでやっていますが、年間40万円、また指定管理者としては農協。そういう中で、50区画中、入居者は東京の方が42%、千葉県の方が22%、神奈川県から14%、埼玉から10%、何と88%県外からの利用者です。それを、この桃中跡地の面積に換算し、またその換算のところも5万2,000平米から、丘なので30%面積を減らしても、3万6,400平米割るこの区画300平米に直しますと、何と121区画が造成できるような面積を所有している。その中で、有能なデベロッパー、大手ハウスメーカー等々に依頼または売却し、そこに永住してくれる人を募るのも一つの方法かと思います。そういった市ではできない、もう民間に有効な土地を提供し、またそこから税収が生まれる。そういう時代に、今桜川市は来ていると思いますが、その辺市長の見解をお伺いしたいと思います。
また、そこで一つですけれども、補足ですが、今桃中跡地ではスポーツ少年団のピーチスターズが、将来プロ野球選手になるのを夢見て一生懸命練習しております。その子供たちの夢を取り上げるということはせずに、もちろん代替地を確保する、これはもう絶対重要であるというのも認識していただいた上での質問であります。
次に、観光対策、真壁ひなまつり等交流人口に対しての地域経済のあり方。これにつきましては、真壁ひなまつりだけではなく、年間県内で、重伝建になったこの地区でありますから、年間を通すとかなりの交流人口が真壁の町並みに遊びに来ていただいております。そのひなまつりを例にとりますと、毎年10万人以上、昨年度は11万人からの交流人口があります。それに対して、桜川市の真壁町内の方々の経済効果というものに関しては、非常に交流人口に対して乏しいのではないかと。なかなか行政のほうからそういった部分で、ああしろこうしろと言うことはできないでしょうが、ただその町内のひなまつりの期間でも、軒先を借りて桜川市外の人がたくさん収入を得て、市外に戻るというのは大変寂しいことである。であれば、やっぱり同じ桜川市の人間がそこで所得を上げる、そういった大事な方策、その辺をどう捉えるかという質問です。
また、その観光的な部分の要素は、真壁城跡の進捗状況と今後のあり方ということではありますが、真壁城跡の事業については、平成6年に国史跡指定にはなっております。また、指定面積約12.5ヘクタールと広大です。ただ、あそこに観光客、今現在何人いらっしゃっているのか。また、それに対しての、先ほどのひなまつりではありませんけれども、経済的な効果はなかなか成果として見えていないのが現状だと思います。また、国指定といいながらも、長年発掘等々をやっておりますが、国庫補助50%いただいておるとはいえ、いつまでこの事業を長々とやっていいのか。あと、一番大事な本丸には市の体育館がそびえ立っております。であれば、一度見直しして、ある程度の区域を一般開放等々にして、そろそろその事業計画の見直しというのも踏まえながら、なるべく市の財源が流れないようなことも大事ではないのかというふうに思います。
再質問のほうはいたしたくないので、簡潔にすばらしい答弁を期待します。
〇議長(林 悦子君) 答弁願います。
大塚市長。
〔市長(大塚秀喜君)登壇〕
〇市長(大塚秀喜君) 風野議員の質問にお答えします。
私も桃山中学校には通わせていただきました。跡地を含めた市所有の遊休地については、市としては有効活用策がない場合、民間などへの売却を検討してまいりたいと考えております。売却する場合に、先ほど風野議員からもありましたが、現在の利用者とよく話し合いの上、固定資産税などの税収増が期待できること、少しでも人口減少の抑制や流入人口の増加が期待できること、桜川市の将来にわたって何らかの恩恵を受けることができることを念頭に検討していきたい、やっていきたい、そういうふうに思っております。本日、風野議員の前向きな提案ありがとうございます。議会の皆様、地元の皆様の理解をいただきながら前向きに進めていきたい、そういうふうに思っております。
その後の質問につきましては、担当部長のほうから答弁させます。
〇議長(林 悦子君) 鈴木経済部長。
〔経済部長(鈴木俊男君)登壇〕
〇経済部長(鈴木俊男君) 大きな観光対策につきまして、1つ目の真壁のひなまつり等交流人口に対しての地域経済のあり方についての風野議員さんのご質問にお答えをいたします。
真壁のひなまつりは、平成15年に、寒い中せっかく真壁に来てくださった方を温かくおもてなしできないかという地元住民の皆さんの思いから始まりました。毎年2月4日から3月3日までの1カ月間を会期として開催され、来年で12回目を迎えます。今では茨城県を代表する春のお祭りへと成長し、歴史的建造物が建ち並ぶ町中には、150軒を超える商家や民家におひな様が飾られ、首都圏を初め県内外から訪れる観光客は毎年10万人を数え、多くの皆さんに楽しんでいただいております。また、一部の地元住民の皆さんからは、会期以外の時期にも交代でおひな様を飾り、年中お客様をお迎えするようなことができないかという声もございまして、通年ツアー客を迎えることができるよう関係機関と協議中でございます。
経済効果につきましては、開催期間中は町内の既存の商店のほか臨時出店もあり、昨年の臨時出店数は48件で、市内からは36件、市外からの出店は12件となっております。市外出店の方からは協賛金をいただきまして、市外出店者の抑制を図っております。このように、真壁のひなまつり期間中には大勢のお客様がおいでになることから、どのお店も大変潤い、大きな経済効果が生まれております。しかし、一方ではこのお祭りの特徴としてリピーターが多いことから、最近では人はいっぱい来るが、お土産が余り売れなくなってきているとの声も聞かれます。桜川市全体の観光を見ますと、まだまだ人を多く呼べる観光資源に乏しく、市民は生活の糧を観光に依存できない状況にございます。平成25年5月に桜川市観光協会が一本化して、新たなスタートを切りました。これを機に、観光協会会員あるいは桜川市商工会会員の皆さんに広く呼びかけ、真壁のひなまつりを初めとして、市内のお祭りやイベント情報を常時提供できる環境をさらに整備し、より一層の経済効果が得られるよう状況を生み出していきたいと考えております。よろしくお願いいたします。
以上でございます。
〇議長(林 悦子君) 中島教育部長。
〔教育部長(中島洋治君)登壇〕
〇教育部長(中島洋治君) 風野議員の観光対策の一つの中の真壁城跡の進捗状況と今後のあり方、また今後の事業をいつまで続けるか、さらにはどうスリム化するかという形につきまして、一連的なものですから、一括的にご説明をさせていただきたいと思います。
史跡真壁城跡につきましては、先ほどお話しのとおり、平成6年10月に12.5ヘクタールの国指定を受け、整備基本計画並びに基本設計をもとにした発掘調査や復元工事を実施しております。その成果を、教育、観光などの歴史的資源として活用することを目的に整備を進めております。現在は、平成14年度に作成いたしました第2次整備基本設計に沿って事業を進めているところであります。史跡の保存整備費用、これもご指摘のありました、当初国、県の補助がありましたが、現在では国の補助2分の1、単独費2分の1となっております。事業費の累計額は、平成9年度から平成24年度現在で6億2,325万2,000円のうち、国県補助金は4億255万1,000円となっております。
真壁城跡の区域といたしましては、外曲輪、中城、二の丸、本丸の4つのエリアとなっておりまして、保存整備工事の進捗状況につきましては、外曲輪の土塁復元、園路などの広場整備は既に完了しており、現在外曲輪の外周にあります四の堀の復元工事を実施しております。この工事が竣工いたしますと、外曲輪の整備が完了となります。平成26年度以降の保存整備事業の内容といたしましては、中城の発掘調査を進めるとともに、誘導板、説明板を設置し、平成28年度には歴史公園として外曲輪4.6ヘクタールを一般開放できるように目指しております。
真壁城跡の今後のあり方につきましては、文化財保護の観点から学術的調査を基本とするとともに、活用の観点から一般の多くの方に興味を持っていただけるよう、事業を引き続き実施してまいります。具体的には、真壁城跡とつくばの小田城跡の担当者と連携を図りながら、発掘調査の現地説明会を同時に開催し、参加者数をふやすことなどを心がけております。また、真壁伝承館を拠点とした史跡真壁城跡と伝統的建造物群保存地区内の町並み観光ルートを確立させ、総合案内板を設置するなどPRを図ってまいりたいと思っております。
真壁のひなまつりにおきましては、駅からハイキングのコースとして真壁城跡の見学会を実施し、中世の城跡の山並みが調和した眺望が人気となっており、今後も観光面で生かせるよう関係課と連携を図りながら進めてまいります。
ご質問の中で、どのぐらいの観光客というご質問がございましたけれども、今発掘調査を進めている段階で、徐々に観光のほうと連携した形で今施策を進めておりまして、今のところ観光客につきましては詳細な調査等ができておりません。
事業をいつまで続けるのか。こちらにつきましては、史跡真壁城跡の事業期間は平成28年度までです。これは、平成14年度策定の史跡真壁城跡整備基本設計の作業スケジュールに基づくもので、外曲輪整備が完了する平成28年度までの計画です。この設計は、平成9年策定の第1次設計を改定した第2次設計となっております。改定理由は、真壁城跡の保存状況が予想より良好とわかったため、発掘調査の範囲、復元工事の内容、スケジュールを大幅に見直しました。平成25年度の復元工事が竣工すると、本丸、二の丸、中城、外曲輪と4つのエリアのうち外曲輪整備が完了、全体の4分の1のエリアが完了します。本来これは議員さんのご指摘のとおり、城は本丸が中心であるため、最終目標を本丸に定め、平成28年度後も引き続き基本設計を策定し、事業を継続する予定です。これまでと同じ整備を続けますと、事業期間といたしまして、中城8年、二の丸10年、本丸10年程度かかりまして、外曲輪の経験を生かした事業のスリム化が重要な課題となっております。
3点目のどうスリム化するか、こちらについてお答えさせていただきたいと思います。事業の継続に当たり、整備工事等のハード事業をスリム化するとともに、活用に力を入れて交流人口をふやし、事業効果を向上させたいと考えております。今後の事業につきましては、最重要地の本丸に体育館があるため、本丸及び二の丸全体の事業計画が立てにくい状況となっております。事業は、城主のいた最重要地の本丸を基準といたしまして、それに準ずる二の丸、中城の事業を圧縮したいというところでございますが、現在本丸には体育館などの体育施設があり、耐用年数から最長16年ほど本丸の発掘調査ができず、価値判断がしにくい状況です。そのため、本丸の整備見通しが立つまでの間、平成28年度以降は活用に力を入れて費用対効果を上げ、復元工事などのハード事業は圧縮し、事業をスリム化いたします。既に発掘調査が8割程度完了している中城地区につきましては、財政状況を踏まえながら整備完了を目指したいと考えております。
以上です。よろしくお願いします。
〇議長(林 悦子君) 6番、風野議員。
〇6番(風野和視君) 市長、この史跡、真壁城跡、これは市長の自宅の大変近所です。また、その城跡、本丸しっかり体育館建っております。この事業のスリム化といっても、今聞いていると私も死んでしまうぐらいの勢いの年数がかかる。その中で、確かに国指定ですので、そのくくりはかなりハードル高いとは思いますけれども、ここはやっぱり市長みずからがトップセールスと名乗るぐらいなので、その辺は国のほうと……
〔「撤収」の声あり〕
〇6番(風野和視君) 撤収と言っている方もいますが、それぐらいの覚悟を持って……
〔「とんでもないわよ、そんなこと」の声あり〕
〇6番(風野和視君) 市の財源、その財源を少しでも確保しながら、またその文化的遺産も大変大事でしょう。その辺を、いつまでも長々やるより一度休憩するとか否か、その辺もきちんと考えて市の財政を守っていただきたいと。
また、ひなまつり等の交流人口、この辺も行政で先ほどお話聞きましたけれども、これだけ人が来ても、町内がなかなか潤わないというのも悲しいかなと思います。
私的にこれで終わりますけれども、市長もおっしゃった税収アップ、固定資産、またここからの人口増加、その辺をきちっと踏まえた上で大きな決断と、また市民の豊かな笑顔を守っていただきたい。ということは、何遍も言いますが、スポーツ少年団、その子たちの代替もきちんと確保しながら、実行するときは実行するよう要望し、私の質問を終わりにします。
〇議長(林 悦子君) これで風野和視君の一般質問を終わります。
続いて、3番、鈴木裕一君。
〔3番(鈴木裕一君)登壇〕
〇3番(鈴木裕一君) 3番、鈴木です。通告に従って質問をさせていただきます。
風野議員さんの質問時間が長過ぎて、私が時間なくなったようでございますので、簡単にお願いしたいと思います。
まず初めに、新市長、おめでとうございます。
〔「ありがとうございます」の声あり〕
〇3番(鈴木裕一君) 市長の掲げた公約について質問させていただきます。
まずは、桜川市の地場産業であります。先ほど上野議員さんから農業のほうですが、私はやっぱり本業である石材業のほうについて少し質問させていただきます。桜川市の石材業は、95%以上100%近い石材店が、いわゆる墓石にかかわって生計を立てております。そして、毎年数十件ペースに廃業、倒産に追い込まれ、今では下請を含めても全盛期の半分ぐらいに石材店が減っている中で、今回の市長の公約であります桜川市の石材のブランド化を図り、全国に売り込んでいただけるということで、多くの石材業者が大きな期待をしていることと思います。そこで、市長の考える石材製品のブランド化をして全国に売り込むトップセールスの方法、聞ければその時期、その辺もお聞きしたいと思います。
次に、県西病院のことなのですけれども、きのう議会終わった後、全協の資料を見せられて、私としても大変驚いております。県の医療計画では、最初から県西病院は19床以下の診療所にするというような話は聞いていました。真壁医師会からもそのような話をしていたという記憶があります。しかし、このような再編統合は、桜川市としては受け入れがたい、いや受け入れられないものであると私は考えておりますので、市長は県との太いパイプを持っているようですから、そのパイプを生かせる自信があるのか、その辺もお聞きしたいと思います。
最後に、市長が考える公正・公平な工事入札について伺いたいと思います。今までの工事入札の方法と、これから市長がなされる入札は、どこがどのように公平・公正で透明性がある入札になるのか。簡単に、私たちもわかるように説明していただきたいと思います。なかなかこの入札というのは、ちょっと聞いても全然ぴんと来ないところがありますので、なるべくわかりやすく、皆さんにもわかりやすく説明していただきたいと思います。難しい質問はしませんので、なるべく市長、お答えお願いします。
〇議長(林 悦子君) 鈴木裕一君の質問に対する答弁を願います。
大塚市長。
〔市長(大塚秀喜君)登壇〕
〇市長(大塚秀喜君) 鈴木議員さんの質問にお答えします。
石材製品の紹介といたしましては、羽黒石材商工業協同組合、真壁石材協同組合、稲田石材商工業協同組合で構成されている茨城県石材業協同組合連合会が、毎年11月にいばらきストーンフェスティバルを開催しております。本年度は、笠間芸術の森公園で開催され、桜川市からは灯籠、墓石を中心に展示し、21万人の方に来場いただきました。また、桜川市商工会が開催しております大和の石まつりには、灯籠、墓石等展示に約5,000人の方に来場いただきまして、石材製品の紹介を行っているところでございます。
本年、雨引の里と彫刻というのが展示されました。何名かの方は見られたと思うのですが、平成8年から大和地区で制作活動を行っていた7名の石彫作家たちが始めたと。この土地の価値を考えてみようという思いから、行政に頼らず自分たちだけで実行委員会を立ち上げ、自費運営で第1回目雨引の里と、彫刻展ということで7人で開催しました。それから1年置きでありますが、毎回出品する作家たちみずから実行委員会、2回目以降は40名の方が参加しております。その彫刻展が今年度、延べ8,500人の方が来ているということであります。これについて報告を受けまして、ぜひこの大和の石まつりと共同できないかと、期間をダブらせることはできないかと、そういうふうな話を担当課にしましたところであります。何とか見ていただける方を工夫してふやしていこうと、そういうふうに思っております。
また、今後はこれらのイベントに私も出向き、積極的に売り込もうと思っております。桜川市のホームページ、茨城県東京事務所及びいばらき観光物産センターなどと連携しながら、石材製品や当市の特産品の紹介及び売り込みを推進してまいりたいと考えております。
県西病院についてであります。先ほど来質問が続いております。先ほどの鈴木議員の県との太いパイプというようなお話がありましたが、昨日お話ししたような形で判断はしていかなくてはならないと思っております。どこまでの判断を桜川市議会の議員の皆様がしていただけるのか、どこまでの条件だったらのめるのか。中核病院、30分から1時間今救急車が出ない、これだけは解消しなくてはならない。そんな中で、桜川市としてはどこまでの条件だったら議員の皆さんのんでいただけるのか。私は、先ほどもお話ししたとおりでございます。その辺を踏まえ、今後代表者会議進めていきたいと考えております。また、区長の皆さんにもご理解いただけるよう、今度の日曜日にやはり岩瀬地区の区長さん全部、真壁、大和の区長会の代表の皆さんとお話し合いをする予定になっております。地域医療の再生のために進めていかなくてはいけない、そういうふうに考えております。
公正・公平で透明な土木工事の発注方法。桜川市契約検査提要に記載されております桜川市一般競争入札実施要綱等を遵守し、地元企業の受注機会の確保及び育成を目的として施行していきたいと考えております。また、桜川市建設工事等入札参加資格審査基準要綱にもあります等級格付について見直しを検討してまいります。具体的に県に準ずるものにしたいと、そういうふうに考えております。
〇議長(林 悦子君) 再質問があれば質問願います。
3番、鈴木議員。
〇3番(鈴木裕一君) 初めに、石材業のトップセールスをやっていただけるのは非常にありがたい。ただ市長、ご存じだと思いますけれども、いろいろストーンフェアだ、石まつりだ何だやってはいますけれども、なかなか石材業皆さんに潤うということが非常に難しい時代でございます。市長がトップセールスをやってくれるのはありがたいですが、それはではどういうものを、灯籠を売りに行くのか、墓石を売りに行くのか、石材を、一般何かをつくって売りに行くのか。その辺言うことは簡単ですが、大変私としては本当はやってもらいたいことはいっぱいあるのですけれども、とにかくこういう状況で石材業が衰退すれば、税収も何もどんどん減ってくるかなと私は考えておりますので、本当に自分でこれだというアイデアは何か市長ありますか、今のところ。
〇議長(林 悦子君) 大塚市長。
〇市長(大塚秀喜君) とりあえず具体的なのですが、伝承館、あそこにちょっと石で手形をつくろうと。ハリウッドですか、あの手形、あれをまねしたもの。石の板へ名前を書いてもらって手形をつくろうと。今、石材組合さんのほうで見積もりをいただいているところであります。この時代ですので、組合さんのほうで3万円でできれば、市としては5万円ぐらいでぜひ手形をつくっていただこうと、そういうふうに考えておりまして、今担当課に指示して見積もりを組合さんのほうでいただいているところであります。
また、墓石を売るのか灯籠を売るのか、いずれにしましても桜川市さんの石を表で使ってもらう、それしか今言えないです。具体的な話、なかなか今度東京事務所のほうへも行きますが、その折にはぜひ話はしていきたい、そういうふうには考えております。
〇議長(林 悦子君) 3番、鈴木議員。
〇3番(鈴木裕一君) 市長の話は本当にわかるのですけれども、本当にやることは大変なことだと思います。その間に、毎年何十件の石材業が減っていきます。本当に期待するところは大きいところがありますが、ただ期待が大きいほど裏切られたときのショックは倍返しでございます。その辺もよく考えて。
あとは、やっぱり市長一人で全国のトップセールスというのは、これは誰がどう考えてもなかなか難しい。東京の事務所、県の事務所を頼る、まず今のところそれしかないのかなとは思うのですけれども、仮にそういう地場産業、さっき農業関係もそうですけれども、石材関係もそうですけれども、売り込みに行くのであれば、やっぱり役所の中にそういう専門の、市長一人では体一つしかないわけだから、そういう課でも何でもつくっていただき、本当にしっかりやっていただけるものと信じております。ひとつよろしくお願いします。
あと、次に県西病院ですけれども、今知事さんや県会議員さんあたりと市長は太いパイプを持っているということですが、間違いない太いパイプですか。
〇議長(林 悦子君) 大塚市長。
〇市長(大塚秀喜君) 何をもって太いパイプかということでありますので、明確に質問していただければ明確なお答えをしていきたいと思っております。
〇議長(林 悦子君) 3番、鈴木議員。
〇3番(鈴木裕一君) このパイプの太さは市長にお任せするほかないと思います。とにかくきのうの時点でああいうものを出されて、本当にショックが大きくて、何と言ってきょうは県西病院の質問を、最初考えていたことと、また質問の考えを直さなくてはならないということになりましたが、それととにかくそのパイプを利用して、市民が安心、納得できる県西病院をとにかくつくっていただきたい。そうしないと、私も地元で今までしゃべってきたことが、全然もううそつき呼ばわりされますので、その辺はよく頑張っていただきたい。今回の、きのう出されたとにかく県の計画では、市長はどちらかに腹は決まっているというあれはあるのですか、1次と2次と。
〇議長(林 悦子君) 大塚市長。
〇市長(大塚秀喜君) それは……
〔「2次再生計画と1次再生計画」の声あり〕
〇市長(大塚秀喜君) 13億円でやるか25億円でやるか、これは議会の方にご判断いただかないと私の腹は決まらないです。
〔「何で」の声あり〕
〇市長(大塚秀喜君) だから、要は13億円でもいい、120床残そうという議会の意思があれば、これ前回賛否とると言ったのはそこです。条件をどうしていくのか。本当にこれは議員の皆さんに納得していただかないと進まない話ですから、条件についても賛否いただきますと言ったとおりです。それに沿った形で交渉してこなくてはならない、そういうふうに思っております。
〇議長(林 悦子君) 市長の意思を聞かれているので、市長の意思をまず答えてください。議会のほうにばかり振られても。
〔「そうそう。やっぱりこれの考えが大事ですから。腹は決まって
いるんだろうし」の声あり〕
〇市長(大塚秀喜君) これにつきましては、私は先ほどから申しているように外来の担保、これが一番だと思っております。これは譲れないところであります。桜川市に持ってこれれば一番いいのでありますが、人口も倍、お金出すのも倍ということであります。綱引きもなかなか難しいと考えておる部分もあります。頑張ってみますが、その辺もやはり私が判断、幾ら頑張っても結論は出さなくてはなりません。私の引けないところは200人なり数字で出します。その出した数字の外来を担保する。私はそれだけは最後まで、そこだけです。
〇議長(林 悦子君) 3番、鈴木議員。
〇3番(鈴木裕一君) わかりました。
あと、医者を集めるということも市長は県にお任せだと。ただ、今回これ出されたやつなのですけれども、急に出された、これが県の方針だということで出されたわけですけれども、ではそこまでまた県を信用してしまっていいのか。まただまされるのか、県に。やっぱりそれであれば、医者を集め確保だ、それを全部県に任せるだけではなくて、市長は市長でみずから、やっぱり何か違う方向で動くという考えは何かあるのですか。
〇議長(林 悦子君) 大塚市長。
〇市長(大塚秀喜君) 医者集めをできるだけの器量はないと思っております。5年間なり中核できるまではかかると思うのですが、その間の県西病院のお医者さんを維持する、これだけでも非常に大変だと思っております。せんだって千葉大附属病院、院長先生、教授とお会いしてきました。公的な病院、桜川市でお金をある程度、先ほどの負担金、ああいうものを出していって、独法なり指定管理なりそういう形であれば、今後も外科は出していくというようなお返事はいただいております。また、議会終了後筑波大のほう、5人ほど教授と会う予定にはなっております。本当に新しい病院の50人規模の医者を集めるというのは、私では想像つかないです。とりあえず何とか中核につながるまで、今の県西病院をどうやって維持していくのか。今私はその辺で、医者集めに関してはいっぱいでございます。
〇議長(林 悦子君) 3番、鈴木議員。
〇3番(鈴木裕一君) それと、では確かに中核病院がどういう形で決まるか、決まらないかにしても、やっぱりでき上がるまでは5年ないしそれ以上の年数がかかるわけですから、その間本当に大塚市長には県との太いパイプを十分に利用していただいて、県西病院の医師の確保だけは全力を尽くしてください。やっぱり5年間どんどん小さくなっていく、少なくなっていくというわけにはいかないもので、ひとつよろしくお願いします。
あと、次にちょっといいですか、総務部長にちょっとお聞きしたいのですけれども。
〔何事か声あり〕
〇3番(鈴木裕一君) 市長、この入札。
〇議長(林 悦子君) 部長でもいいですよ。
〇3番(鈴木裕一君) では、まず市長、公平・公正な工事の入札、透明性ある入札に心がけると。今までの入札は、公平・公正ではなかったのですか。その辺ちょっとまず聞きます。
〇議長(林 悦子君) 大塚市長。
〇市長(大塚秀喜君) 公平・公正であったと思います。これからも公正、公平で透明な土木工事の発注をしていきたい、そういうふうに考えております。
〇議長(林 悦子君) 3番、鈴木議員。
〇3番(鈴木裕一君) そうですか。では安心しました。今までは公平・公正ではなかったと思ったからこういう質問したのですけれども、それであれば、ではもう一つお聞きします。一般的に市民の皆さんの間では、やっぱり市長選挙というのは、言葉は悪いですけれども、土建屋と土建屋の選挙だと言われるところもあります。その中で大塚市長は、市長の考える公平、公正な工事入札とは、選挙にご協力いただいた人たちの中でやる公平・公正なのか、協力をしていただけなかった人も入れての公平・公正なのか、その辺をちょっとお聞きしたい。
〇議長(林 悦子君) 大塚市長。
〇市長(大塚秀喜君) 市民に選んでいただきました市長でございます。建築会社さんに選んでもらったという認識はございません。
〇議長(林 悦子君) 3番、鈴木議員。
〇3番(鈴木裕一君) では、それで公平・公正で透明な入札ということをこれからもやっていただけるということで、では選挙のあれは関係ないということですよね。安心しました。
それと、やっぱりでは総務部長、いいですか。新市長になって一応請負工事の発注というか、そういうのは出たのですか。出たとすれば、何件ぐらい出たのですか。
〇議長(林 悦子君) 上野総務部長。
〇総務部長(上野幸一君) 鈴木議員さんにお答えします。
新市長になりまして、条件つき一般競争入札が12月2日に執行しております。この件については、11件を執行しております。まだ、そのほかにも年内に予定はありますけれども、今のところ執行したのは、条件つき一般競争入札の件については、この11件でございます。
〇議長(林 悦子君) 3番、鈴木議員。
〇3番(鈴木裕一君) その11件の入札を執行したということでありますけれども、部長は少しそういう入札に関しては幾らかでもかかわっているわけだと思うのですけれども、今までどおりの入札方法だったのか。いや、今回はちょっと特別にここが違って公平・公正になったのか。何か気がついたところがあれば、答えづらいとは思いますけれども、お願いします。
〇議長(林 悦子君) 上野総務部長。
〇総務部長(上野幸一君) お答えします。
先ほど市長からも申し上げましたように、この一般競争入札につきましては市の要綱等で基準が決まっております。そのとおりに執行されております。
〇議長(林 悦子君) 3番、鈴木議員。
〇3番(鈴木裕一君) 部長が言うのですから、間違いないと信用しております。きのうも市長の挨拶の中で、やっぱり政治倫理の話が出たかと思います。市民の皆さんから見れば、やっぱりこういう競争入札、そういう請負契約ということに関して、影響力のある人が関係する会社や事業所が市発注の請負をすることは、やっぱり悪いうわさや疑惑の原因になることと私は思いますので、我々議員はやっぱり、執行部もそうですけれども、市民の皆さんから負託を受けた者であり、市民の奉仕者として皆さんの信頼に応える、政治倫理を高めてやっぱり議員活動をしていかなければなりません。今回、この議会中に提案いたしました請負禁止等に関する条例に、議員の皆さん、何とかご理解、ご協力をお願いして終わりにしたいと思います。よろしくお願いします。
〇議長(林 悦子君) 以上で鈴木裕一君の一般質問を終わります。
ここで暫時休憩をいたします。
休 憩 (午前11時56分)
再 開 (午後 1時30分)
〇議長(林 悦子君) 再開いたします。
午前中に引き続き一般質問を行います。
16番、高田重雄君。
〔16番(高田重雄君)登壇〕
〇16番(高田重雄君) 早速質問させていただきます。
市長、これわかります。「桜川市再生のために大塚秀喜は挑戦します」、「約束」とも書いてあります。これを基本に質問に入らせていただきます。
一番最初、地域医療について。公設民営、独立行政法人を前提としているか。これにつきましては、同僚議員も何回か質問していますし、それに関連することも全て明確に答弁をいただいていますので、これは結構でございます。
2番目、企業誘致の具体案についてでありますが、1番目の@、長方地区の整備の継続はあるか。長方地区の準工専区域の開発、昨年企画案が出されまして、7億円超の企画案だったと思うのですが、とりあえず大和駅から50号線までの道路を抜く。その後、裏の道路を、今現在は軽自動車がやっと通れるぐらいの道路になっています。それを広げると。大きな事業であるのですけれども、これを継続してやっていただけるのか、いただけないのか。
A、岩瀬地区青柳グラウンドの有効利用は。これは、前にも何回か私質問しているのを市長存じ上げておりますか。町時代と、市になってからも言っています。青柳グラウンドを、例えばの例を言います。「ガイアの夜明け」でやっていたのですけれども、藤原町の町長が区画整理事業をやりまして、何百区画か忘れましたけれども、全部買い取ったのです、ヤマダ電機が。ヤマダ電機イコールエス・バイ・エルという会社を買収しまして、建設事業、その何百カ所には全部スマートハウスを建てるのだと、そういうことを企画して全部買い取ったのです。自分でできなければ、トップセールスだと市長は言っていますね。ぜひヤマダ電機の会長さんに会って、あのグラウンドを見せて、どうですかと。仮に、先ほど同僚議員が桃山中学校の跡の話をしましたけれども、非常に本当に景観がいいです。あそこだってぜひ見てくれと。見て、これどうですかとなれば、要するにもう少子高齢化、ここ10年で何人減っています。もう6,000人ぐらい減っているでしょう。思い切ったことをやらないと、人は呼べません。ぜひ思い切った。
それと、特に青柳グラウンドなどは駅からも近い。完全市街化に、歩いて15分、20分で駅に着く、15分ぐらいですかね。そこを安い値段でもし提供できれば、区画整理地内は安くなるのです。土地が下がるのです。土地が安くないと、ほかの下館よりも笠間よりも土地が安ければ、駅もある、50号線もある、インターもある、そういうところを安く売れば、仮に坪5万円で市街化区域が売れれば、買う人が出てくれば人がふえるということです。人がふえれば、風が吹けばおけ屋がもうかるではないですけれども、経済も発展するのです、間違いなく。我々の商売、眼鏡屋も、人がふえれば売れるのです。そういうこともありますので、その辺も思い切ったことをやってくれるのかどうか。
3番、これ地域振興策についてという中で、ここに市長が言っている線引きの見直し、商業、サービス、生産現場を盛り上げていきます。議員時代、私と一緒に都市計画審議会に出ていましたよね、市長は。そのときに、私は何度も線引き、市街化区域を撤廃してくれ。市街化区域があるということは、今までは乱開発をしていくために市街化区域というのはあったはずなのです。今、そういう乱開発なんてないのです。景気も低迷しているし。ぜひこの線引きの見直しを、副市長は今度県から来ました。知事とのパイプもあるのでしょうし、何としても5年に1回しか見直さないという事業なのですけれども、副市長に日参でもしてもらって、月に1度や2度行っていただいて、なるべく早くこの線引きの見直し、どこにでもうちが建つような状況にしていただけないかと強く要望しますが、旧下館と笠間の間で、この岩瀬地区の50号線沿いだけがユニクロもない、すき家もないのです。西松屋もない、うどん屋もない、線引きがあるからです。線引きをぜひ、どのような考えでいるのかお聞きしたいと思います。
続いて、4番目、教育環境の整備についてでありますが、今桜川市の中学生は非常に賢いのを知っていますか、市長。桜川中学校は県西でナンバーワンとかと聞きましたし、そのうち桃山中もいい、西中とか大変いい、優秀みたいです。その方が、いずれは高校にも行くだろうし、これ関連しているから言うのですけれども、@、特例債、岩瀬地区希望、岩瀬地区で希望したのは36%の方がですか、図書館を建ててほしいというのがあったはずなのです。
それで、A番目、岩瀬駅橋上化の整備についてなのでありますが、これ当然否決されましたね。ただ、前市長が言っていたことで私もいいやと思ったのは、岩瀬駅におりてすぐ向こう反対側に図書館という政策あったと思うのです。そうすると、駅があってすぐおりるとそこに図書館があるということは、子供たちの安心安全も買えるということです。特に大和地区、真壁地区の方が、今スクールバスで学校に行きますね。帰りの足がないのです。親が迎えに行っているのです。部活やる人は特に。その方が、では岩瀬駅に来て、図書館にいるからと言えば、図書館で勉強しているからと言えば、親は安心をできるし危険性もないし、図書館というのは無料ですから、当然これはお金もかかりませんし、だから逆行しますけれども、13億6,000万円ほど減らされると。そんな中で、図書館をやるのかやらないのか。橋上化も進めるのかバックするのか。でも、今やらなかったら、「今でしょ」ではないですけれども、今やらないと一生あの岩瀬駅は変わりませんよ。JRが3,000万円しか出さないという、最後は9,000万円まで出すという話になったし、では幾らかかって、その中の幾ら投資するのか。1億円ちょっとの投資で6億円ぐらいの仕事ができるのであれば、これは特例債ではありませんが、私はやるほうを選んでいただきたいと。図書館も画期的なアイデアのある、ほかにある図書館ではなくて学習室のしっかりした、ここは中学生専用とか、ここは高校生以上とか、そういった学習できる環境。
私、議員時代に中之条町へ行ったのです。すごかったですね、学習室。図書館の半分ぐらいはいくか、この場よりも2倍ぐらい大きかったですかね。このぐらいの至近で、高校生が黙ってだあっと勉強しているのです。本の数なんかを充実させるよりも、学習室を充実させたような図書館、そういうものをつくって個性のあるものをつくれば、この桜川市には日大と、普通科日大、岩瀬高校がある。笠間からも下館まで通っている人多いのです。そうすると、下館に通っている人が非常に多いのですけれども、岩瀬駅のすぐそばに図書館があったら物すごく便利だし、うちの娘も結城まで行っていました。結城はおりてすぐ図書館でしょう。学習室近いと。だから、ぜひこの辺も、この財源の厳しい中、行くのか行かないのか、やるのかやらないのか、明確に答弁してほしいし、それと今財源ばかり、財政難ばかり言うと、アベノミクス効果で今デフレからインフレにいけるかもしれないというところに来ている。先行投資もしなければならない。これはトップの判断ですからね、市長。ぜひその辺の判断もしていただきたい。そうしないと、あと10年で4万人割ります、間違いなく。
次に、5番目の筑波山から岩瀬駅バス運行についてなのですが、ここに再開しますと、筑波山口から岩瀬駅までバス運行を再開します。これ私には考えられないのです。2年間、前市長時代にやったでしょう。2年間で幾らの赤字出しました。もう実際実験済み、経験済み、2,600万円ぐらいですか、2年間で。正確な数字は忘れましたが、それだけ赤字でしていることを、こういう無駄なことをまたやろうとする、その意図がわからない。やったのですよ、1回。やって失敗したのですよ。なぜまた急に、それも財源がない、財政がない、お金がないと言っているときに、これをまたやろうという感覚が私はわかりません。ぜひご答弁お願いしたいです。
最後の行政改革、職員採用の透明化について。これ市長が言っているのですね。行政改革、職員採用を透明化します。ということは、以前は不透明だったと。透明ではなかった、ということは不透明だったと言っているのだと思うのです、この文面を考えると。では、土木工事発注や文書管理、ずさんな行政運営を見直し、具体的にどういう土木工事のときにずさんなのがあったのか、職員採用のときにどういう不透明があったのか、具体的に明確にお答えください。
以上で私のここでの質問を終わりますが、自席で、一問一答ですのでしつこく食い下がりますので、ぜひ明確な答弁よろしくお願いします。
〇議長(林 悦子君) 高田重雄君の質問に対する答弁を願います。
大塚市長。
〔市長(大塚秀喜君)登壇〕
〇市長(大塚秀喜君) 高田議員の質問にお答えします。
長方地区の整備の継続はあるのかという質問でありますが、長方地区につきましては桜川筑西インターチェンジ周辺地区整備計画に基づき、企業誘致に向け国道50号と大和駅を結ぶ道路計画を進めてまいりましたが、私といたしましては企業誘致の早期実現に向け、準工業地域を道路整備だけでなく、面整備を主体とした一体的な土地利用のできる整備を進めたいと考えております。やはり昨今の経済状況下において、企業を誘致するにはいかに企業のリスクを軽減し、進出しやすい環境を整えられるかだと考えております。さまざまな整備手法を検討し、進めてまいりたいと思っております。
岩瀬地区青柳グラウンドでございますが、現在教育財産の位置づけで教育委員会がスポーツの振興を図るため、運動場として市民スポーツ関係団体の皆さんにご利用いただいている体育施設として管理しております。この運動場全体の面積は1万6,117平米ございます。この全体面積のうち、市所有が1万5,545平米、借地面積が572平米となってございます。利用の実績等でございますが、過去の3年間の使用申請書に基づき算出しましたところ、平成22年度利用日数が253日、延べ利用者1万201人、平成23年度利用日数が269日、延べ利用者数8,972人、平成24年度利用日数が276日、延べ利用者数1万228人となっております。利用種目の主なものは、シニアの軟式野球、社会人、学童軟式野球、ソフトボール、グラウンドゴルフ等でございます。今後は、市民、関係団体の皆さんに有効利用について話し合いをし、理解していただいた上で、活性化につながるよう促進していきたい、考えていきたい。まず団体の話し合い、そこから始まらなくてはいけないと思っております。
線引きについて、議員ご指摘のとおり、制度の見直しと地域振興は密接な関係にあり、地域振興を図る上で線引き制度の見直しは必要なものであると考えております。線引き制度の見直しにつきましては、現在国県を交えた検討の場を設け、検討を進めているところでございますので、引き続き地域振興の観点からも線引きの見直しに向け進めてまいりたいと考えております。
図書館整備事業及び跨線歩道橋整備とあわせた岩瀬駅の橋上化整備事業につきましては、中田前市長のときに岩瀬駅周辺整備事業として一体的に整備を進める計画として提案されましたが、昨年3月の定例議会の中でその事業予算案が否決され、事業化が凍結されました。特例債につきましては、菊池議員ご質問でもお答えしましたとおり、事業の必要性などについて、見直しも含めて検討したいと考えております。また、この事業におきましては、議会の判断より現在事業化が凍結されておりますことから、その対応につきましては議会での検討もお願いしたいと考えております。先行投資、アベノミクス、インフレ目指して、これは合併特例債の見直しであると考えております。これを必ずしていかなくてはならない。本議会議長にはお話ししてあるのですが、全員協議会を開いていただいて、ああ、まだでしたか、この間皆さんにお渡しした資料をもとにいろんな話を議員の方にしていきたい、そういうふうには考えております。見直しに向けて検討していきたい、そういうふうに考えております。
ご指摘のバス運行事業は、平成17年旧岩瀬町時代に実施され、岩瀬中央公民館とつくば交通センターを結ぶ急行バスの運行事業で、平成17年8月24日から11月30日までの間、試験運転期間として運行され、その後平成19年3月31日まで継続運行されたバス運行事業で、期間中1,200万円強の負担金を支出しながら、運行バス会社の試算で年間1,800万円近い赤字が見込まれることから打ち切られた事業です。このバス運行事業は、路線バスの方で関東グリーンバス株式会社に運行委託をお願いしたものでした。今回私が提案しているバス運行事業は、現在運行しているスクールバスを、今後小中学校の適正配置に伴い、さらに運行域の拡大充実を図りながら、登下校時以外の時間に一般の市内循環バスとして利活用し、その発展形としてこのバスをつくば市の筑波山口まで運行しようと考えたもので、いきなり岩瀬駅から筑波山口までの路線バスを運行しようというものではありません。まずは小中学校の適正配置の実施と、それに伴うスクールバス運行の拡大充実を図り、その上で市内循環バスとしての併用運行を検討していくことを先行して考えていきたいと思っております。そして、その後、そのバスが筑波山口まで運行可能か否かをただいま検討しております。
本市において行政改革は、平成18年7月に策定された第1次桜川市行政改革大綱をもとに、基本方針を確実に実施していくための具体的な方向を示す実施計画を策定し、事務事業の再編整備、財政運営の収入の確保、市民と行政の協働、定員管理適正化、公営企業の適正化などさまざまな取り組みを行ってきました。実施時期は、18年度から22年度の5カ年間で、その達成度は一部実施を含むと92.7%で、財政効果額の合計は17億8,405万8,000円の削減額となりました。その後、さらなる行政改革に取り組むため、23年度から5カ年でこれまで以上のコスト意識を強く持ち、行財政資源の有効な活用を目指し、第2次財政大綱実施計画を策定し、58項目、財政削減効果目標額8億8,026万2,000円を目指しております。そのうち職員定数につきましては、職員定数適正化計画を策定し、平成17年4月の496人から22年4月で440人と56人削減となり、財政削減効果は8億6,281万3,000円となります。第2次では、27年4月までにさらに50人削減し390人とし、財政削減効果目標額8億7,222万4,000円を目指します。これらを実施するための体制としましては、市長を本部長とした桜川市行財政改革推進本部が中心となり、幹事会と行革推進部会の9部会、市長公室部会、総務部会、市民生活部会、保健福祉部会、経済部会、建設部会、上下水道部会、教育委員会部会、議会事務局部会において、全庁体制のもとにこの改革を着実に推進しております。一方、各関係機関及び公募による市民の方々の参加と協力を得ながら改革を推進するため、桜川市行財政改革推進委員会を設置し、各方面からの意見を拝聴しながら改革を推進しております。行財政改革の実施状況については、市のホームページ等を通じて市民に公表し、改革の進捗状況の監視と推進の支援を図り、市民の理解と協力のもとで行財政改革を進めております。
職員採用の透明化についてでありますが、職員採用試験の募集期間は約1カ月間、広報紙及び市のホームページに掲載し、市民にお知らせしております。1次試験は茨城県市長会で行っている統一試験を利用し、一般教養と作文を実施、採点につきましては委託業者が行い、受験番号と得点のみの報告となります。1次試験合格に必要な最低得点を決定し、その得点以内を1次試験の合格と決定、合格者には合格のお知らせとともに2次試験の案内を通知、合格点に達しない受験者は合格者の最低点数、自分の得点、受験者総数、1次試験合格者数を記載した文書を通知しております。また、合格者の受験番号を市役所前に掲示しております。2次試験は、事務適正と職場適応性検査及び体力検査を実施し、検査結果は業者に委託しております。3次試験は、集団討論及び面接を実施しております。試験が全て終了した後、2次試験以降の得点の合計一覧より合格に必要な最低得点を決定し、その得点以内を合格者と決定、1次試験と同様の通知及び掲示を行います。また、開示請求の期間は、1次と最後の合格発表後1カ月間ですが、本人のみの開示で、採用試験実施要綱にも記載しており、受験者本人に交付しております。今後はホームページに合格者の受験番号を掲載するなど、さらに努力してまいります。
〇議長(林 悦子君) 再質問があれば。
16番、高田議員。
〇16番(高田重雄君) では、順次再質問していきます。
この長方地区の整備、継続はあるのか。当然継続していただけると、それも面として捉えてくれると、そういう返事をいただきましたけれども、仮に市長、サテライトを誘致したい。サテライトをやりたいのだとか、ボートピアをつくりたいのだと、場外競馬場をつくりたいのだというような、来た場合どう判断されますか。
〇議長(林 悦子君) 大塚市長。
〇市長(大塚秀喜君) 税収増につながることは検討していかなくてはいけないと、そういうふうに思っております。議員の皆さんの判断が一番大事なのかなと。これについては、今高田議員からボートピアという話がありました。先ほど全員協議会説明会のときに、皆さんに財政のをお配りしたと思います。あれを全職員さんへということでアンケートをいただきまして、歳入増にはどうしたらいいのだ、歳出減にはどうしたらいいのだ、メールでいただいております。そのメールを今整理しております。議会最終日には、皆さんに一応お配りして検討していただきたいというふうに考えておりますが、その中の意見でカジノ構想はどうだというようなお話がありました。今話題のカジノです。あれに手を挙げたらどうだというようなお話まで職員さんから出ております。これは、本当に可能性があるのだったら議員の皆さんの判断を仰ぎたい、そういうふうに思います。
〇議長(林 悦子君) 16番、高田議員。
〇16番(高田重雄君) そうですか。私も今、日本国中でカジノ構想、ハウステンボスでやりたい、東京都もやりたい、神奈川県もやりたい、沖縄もやりたい、秋田までやりたいと。そういう中で、非合法でない、要するに今話が来ています。サテライトをやりたい、来ています、私のところに。という相談が、ある企業、そういう話も間違いなく来ていますから、そのときに非合法ではないのですよ、あれは。当然カジノはまだ合法化されていませんけれども、サテライトとかというものは合法なのです。それが教育問題に悪い、悩んで、貧乏まちがくだらないことを言っていないで金もうけもしなければ、税収効果のあるものはやるという、私は正解だと思っていますし、市長にもぜひそういうものが具体化しましたら、私直接相談に行きますので、ぜひご協力お願いしたいと、こう思います。それは結構です。前向きなようですから。
では、岩瀬駅の橋上化と図書館については見直しという言葉が出たということは、イコールやらないと聞こえるのですけれども、やらない方向性でいくということですか。
〇議長(林 悦子君) 大塚市長。
〇市長(大塚秀喜君) やらないではなくて、計画をし直すべきだと。どういう形で、いかに安く上げるか、それが大事だと思っております。その辺も含め、合併特例債の見直し、予算の見直し、それは必要だと思っております。
〇議長(林 悦子君) 16番、高田議員。
〇16番(高田重雄君) まず、検討するとか見直すと言った時点で、失礼なのですけれども、検討することはやらないというか、継続というか、うやむやにしてしまう。見直しというのは、今言った見直しはやらないのではなくて、事業をやる、やらないではなくて、中身を見直すということでよろしいのですね。やる中で、これは図書館も橋上化もやるという中の中身の見直しなのですか。それとも、というように聞こえたのですけれども、ということはやる方向性があるということですか。
〇議長(林 悦子君) 大塚市長。
〇市長(大塚秀喜君) その辺も含めて、皆さんのご意見をいただきたい。私としては、将来につながる長方地区のまず面的整備、それが一番税収につながると思っていますので、できたらそこから進めたい、そういうふうに私は思っております。ただ、これもやはり議員の皆さんの同意がないと進まない話でありますので、その辺の優先順位もあると思います。ただ、この間は橋上化については否決になったわけでありますから、あの図面ではなく、もっと予算を削ったもので検討していくようにはなるのだと思います。
〇議長(林 悦子君) 16番、高田議員。
〇16番(高田重雄君) それについては了解です。本当に難しい選択だと思うのですね、図書館や、お金をどんどん使う。こっちは13億6,000万円が減ってくる。非常にそれはリーダーシップ、この難しい時期に市長になったわけですから、その判断で桜川市の浮沈がかかっております。伸びるのか沈むのか。
先ほど線引きの話もしましたけれども、線引きはしていないところはみんな伸びています。益子町、人口ふえているでしょう、あれ。線引きないです。笠間市、線引きないのです。どこにでもうち建つのです。下妻市、これも線引きないのです。無駄な線引きをなるべく早く外してくれないと、桜川市は伸びませんからね。市ではなく町に戻ります。4万人割りますから、近い将来。私が非常に残念なのは、今桜川市には将来もない、未来もないのです。そのまちを引き受けたわけなのですから、市長には最大なる知恵を使っていただかなければいけないと思います。それについては、もう結構です。
最後なのですけれども、市長は私の言ったことに全く答えてくれないですね。行政改革、職員採用を透明化にします言っているのだから、透明化にしますということは、前までは不透明だったということですよ。その不透明なのは何だったのか具体的に教えてくれと言っているのです。さっき答弁したのは、今までどおりのことを言っただけでしょう、あれ。今までの採用試験と全く変わっていないでしょう。だから、どこが具体的に不透明だったのかを教えてくれと言っている。
以上です。
〇議長(林 悦子君) 暫時休憩いたします。
休 憩 (午後 2時02分)
再 開 (午後 2時02分)
〇議長(林 悦子君) 再開します。
16番、高田議員。
〇16番(高田重雄君) だから、非常に言いにくい。私も聞いて、これどうやって答えるのだろうなと私は思ったのですけれども、でも厳しいことを言わせていただかないと、最初ですし。
〔「職員さんの前で話ししたことがあるんですが、ぜひ皆さんにも
聞いてもらいたいと思うんですけど、暫時休憩した中でちょっ
と」の声あり〕
〇16番(高田重雄君) 非常に言いづらい。
〇議長(林 悦子君) では、いいです。
暫時休憩します。
休 憩 (午後 2時03分)
再 開 (午後 2時05分)
〇議長(林 悦子君) 再開します。
16番、高田議員。
〇16番(高田重雄君) 非常に残念なことだと思いますし、そういうことがあったのかと思います。
それと、これは土木工事発注や管理などに不透明があった、透明化すると。これ多分、恐らく高久ストックヤードとか、そういった件に対して関連しているのではないかと、私勝手に判断するのですが、この質問に対してはもう結構です。だから、きれいにやっていただく。今までが汚かったみたいなことを言われたのが少し残念だったので、ただこの質問をしてみたかっただけです。
以上で、最後お粗末になりましたが、これで私の質問を終わりにします。
〇議長(林 悦子君) 以上で高田重雄君の一般質問を終わります。
暫時休憩いたします。
休 憩 (午後 2時06分)
再 開 (午後 2時15分)
〇議長(林 悦子君) 再開いたします。
続いて、1番、榎戸和也君。
〔1番(榎戸和也君)登壇〕
〇1番(榎戸和也君) では、事前通告に従いまして、病院問題を中心に執行部の見解について質させていただきたいと思います。
なお、私初めての一般質問ということで、事前通告のあり方についてよく理解しておりませんで、きょうお配りした、傍聴人の方にもこの内容が配られているようなのですが、こういう関連もわかりませんで、ワープロも新しいワープロといいますか、ウィンドウズ8というのを買ってやったものですから、なかなか操作がわからなくて字が飛んでいたりなんかいろいろあるのですが、その辺初めてということでご容赦願いたいと思います。
病院問題についてでありますが、私、議会の外で見ておりまして、一体どうなっているのだろうというような思いでおりました。私、議員に出馬しました動機も、そこに結構大きなものがありました。ただ、議員になりまして、いろいろと勉強させていただく中で、今までの議会の方々、あるいは執行部の方々、非常に労力をかけて、推進派あるいは慎重派の方、ともに一生懸命努力をされてきたということが、今は非常によく理解できております。
ともかく今の問題は、きのうの全員協議会ですか、あちらで筑西市との間の会合の結果が発表になりまして、最大の今の課題は、県西病院がなくなるかどうかという問題であるというふうに認識しております。これを我々議会が、あるいは桜川市民が認めるのかどうかということではないかと思います。その辺を質していくために、私なりに少しお話をして、その後事前通告にありますお尋ねをしていきたいと思います。ご答弁のほど、そのときよろしくお願いいたします。
私、旧岩瀬町の生まれですので、県西病院の前身である国保病院、昭和32年、私が5歳のときにできています。院長である三宅先生のお子さんが私の同級生ですので、あるいは当時の国保病院のお医者さんのお嬢さんなんかもクラスにいたりして、その病院が43年に千勝村長などのお骨折りによって、一部事務組合として、5町村ですか、の県西病院という形になってまいりました。多いときには三十数名の医師を抱え、かなりこの地区では輝かしい病院として地域医療のために、その役割を担ってきたわけであります。ところが、その後筑波大学であるとか筑波メディカル、それから自治医大なども非常に立派になりまして、あるいは友部の中央病院なども非常に400床というような状況で大きくなりました。その中で、県西総合病院の果たす役割が、やや施設の老朽化等もありまして、低下してきているというような状況はあるかと思います。ただし、その中にあって、今現在許可病床数299床、実際に稼働しているのは163床ぐらいというふうな資料も最近のデータでありますけれども、そういう中にあって現在の職員の方々、非常に一生懸命に努力をされて、私がデータ的に見ますと、それなりの成果を上げているのではないかというふうに思います。
ただ、1点言えることは、やはり人件費、医業収入に対する職員の給与費の比率がかなり高いということは、経営を市のほうで繰入金を相当入れなければならない一つの背景にはなっているのだろうというふうに思います。例えば、平成19年ですと医業収益が32億円、これに対しまして職員の給与費が24億円、大体75%ぐらいということであります。ほかの黒字になっている病院等を見ますと、その比率が半分ぐらい、要するに受診料その他で得たお金の半分ぐらいの人件費で済んでいるところは、ほとんど黒字というような状況であります。ですので、今も県西総合病院独自でつくった改革プランの中でも、経営形態を見直して、今の一部組合の公務員型を民営化といいますか、独法であったり公営企業全部適用とか、そういう形で公務員でない形に改めれば、かなり経営的には収益面で改善が見られるのではないかと、そういうふうに考えております。
今、県西病院がなくなるかどうかということが問題になっているわけなのですが、この背景を考えますと、今なくなるかどうかというのは、25億円という、県が国から計画を立ててもらってきたといいますか、そしてこの地域に使うという、その25億円を使うことに伴って県西病院がなくなるというふうな流れになっているというふうに私は認識しております。そもそもこの地方自治の元締めであります総務省が、三位一体の改革とかそういう流れの中で、公立病院の改革をしてほしいということで、平成19年の12月に公立病院の改革ガイドラインというものを公表しまして、21年の3月、約1年後までに公立病院の改革プランをつくって提出するようにということがあったようです。県西総合病院では、ここに、この間行っていただいてきましたけれども、皆さんはよくご存じのことと思うのですが、「県西総合病院改革プラン」というふうなものをつくっております。これも斜め読みですけれども、見させていただきました。
ところが、これとは別に、麻生内閣のときに平成21年、この「改革プラン」ができたのが21年の3月です。ところが、その同じ年の6月に麻生内閣が「地域再生医療計画」というものを県につくらせて、それにお金を流すというふうな枠組みが出てまいりました。この麻生内閣の政策は、基本的には円高、デフレ対策というふうな趣旨でなされたもののようであります。そこに医療的なものもかぶせてきているというふうな見方がよくされるわけです。さらに加えて、あの地震の起こった23年の1月28日、厚労省のほうから、今問題になっている、つまり病院を1個なくさなければいけないと、新しいのをつくって県西病院がなくなるという枠組みを決めてくることになる、茨城県に83億円の金が来たわけです。これが「第2次地域医療再生計画」ということであります。この金をもらったために、つまり茨城県が83億円のうちの12億円をここに積み増してくれ、その前は45億円でつくれる病院を、200床の病院を300床にして、お金を12億円つけ加えて、前のお金が13億円そこでふえたお金が12億円、合わせて25億円ですね。このお金をもらうことによって、病院は統合再編をするので1つなくなる。新しいのが1つできますから。つまり筑西の病院と県西病院を再編統合して新しい病院を1個つくると、県西病院はなくなると、こういうスキームになっているようであります。これを県も、あるいは真壁医師会の落合会長もこういうラインで話を進めていて、今の話し合いも恐らくそのラインで話が進んでいると、こういうことでないかと思います。
我々に残されている選択肢は3つしかないと思います。
つまり、そのままで県西病院がなくなる。新しい病院がどこかに、筑西市とかそういうところにできるということが1つです。
それからもう1つは、こういうお金のことはとりあえず当てにしないで、県西総合病院を自分たちでつくると。現にこの議会で、現在議長をされています林さんのご提案、そのときも議長だったのかどうかよくわかりませんが、その「県西病院の将来ビジョン」というものを400万円くらいかけて医療コンサルタントにつくってもらったものでは、200床で67億円というお金で現在地に建てかえると新しい病院になるというふうなものも出ているわけです。67億円というと非常に大きいお金と思うのですが、実際には合併特例債等をもし使えれば、どの程度使えるのか私はまだよくわからないので、この後必要があれば後で質問させていただきたいのですが、そういうものを使いますと、仮に今非常に資材費が値上がりをしておりまして、200床で80億円という新しい病院をつくると仮定しても、生の桜川市の持ち出しは、つくるために恐らく十七、八億円の金を出せばつくれるのではないかと。細かいことは今申し上げませんが、私の非常に粗々の試算ではそういう数字になっております。ただし、それはランニングコスト、その後の繰り入れとか何かという問題は含んでおりません。それから、退職者が、県西総合病院から切りかわるときに退職の形をとると思いますので、それを一括で一時金で払っていくと、相当財政的には負担になるのかなというふうには思いますけれども、それも引き継ぎをうまくして、一括払いではなくて経常経費で新しい病院に移ってもらって年をずらして払っていけば、それほどの負担にはならないのではないかと、そういうふうにも考えます。それと、何よりも経営形態が変わりますので、先ほど申しました職員の給与比率というのが相当下がってくるというふうに期待されます。ですので、新しい病院を仮に単独でつくっても、それなりにはやれるのでないかと。
現に茨城では、高萩の協同病院、それから北茨城市民病院。北茨城市民病院は、今現在つくっております。これは、人口が3万弱です。11月現在で3万弱の北茨城市です。そこで160床プラスアルファということで、現在一応建設中ですけれども、50億円の金を使って、小さな市ですけれども、そういう病院を建てております。協同病院については、これは公的病院ですので、農協でやっている病院ですけれども、これについても229床ぐらいで七、八年前に新しい病院をつくっているわけです。ここの人口は、桜川市とほぼ同じ4万5,000ぐらいです。現在、ですから、やはり自分たちの地域の医療を担うためには、それなりの負担をして自分たちで頑張るという姿勢も、私は大事なのではないかというふうに思います。
何よりも、先ほどのお話の中でも出ておりましたように、桜川市の医療環境につきましては開業医がいないと、少ないと。そして、現在1日400名ぐらいの方が県西病院にお世話になっておりますけれども、それだけニーズは高いということです。今現在十七、八名のお医者さんがいらっしゃるようですが、その中で400人を回していると、これは十分に、設備等更新して医師の確保ができるならば、回っていける医療環境なのではないかというふうに私は考えます。ですので、これが2番目です。自分たちでやるということも、一つ視野に入れてもいいのではないかというふうに思います。
それと、3番目ですけれども、むちゃなように見えますが、筑西のほうに仮に中核病院をつくり、そしてこちらも県西病院を建てかえるというようなことも決して不可能ではないと私は思います。この人口15万という、とりあえず今15万ぐらいありますから、そういう中で周りに確かに獨協やら自治医大・友部・筑波等、高次医療については担ってくれるところがあるので、その15万で経営的にやっていけるのかということはあると思いますけれども、決して不可能なことではないというふうに、ほかの例を見ると私は感じます。そこにお金を使うか使わないかという問題は、つまり25億円を使うか使わないかという問題はいろいろあると思うのです。
私は、ぜひ一つお願いしたいのは、国が80億円を超える金を茨城県にやったのだから、そのかわりどこかの地区の病院統合、つまりここですね、ここの病院が1個なくなるということを言っているのだという枠組みがあるのですが、これは地域の実情に照らせば決して突破できない壁では私はないと思います。つまり、国の厚労省のそれなりの部署に何らかの形でいろんな働きかけをして、ここの実情を説明すれば、私はそれは政治的にできないことではないのではないかと、努力をしてみる価値はあるのだろうと、こういうふうに思っております。いろいろ申し上げましたが、私自身まだ結論は出ておりません。こういうお話し合いを通じて、自分なりに最後に判断をして1票を入れさせていただきたいと、議会としての判断に加わっていきたいというふうに思っております。
先ほど来出ておりますように、やはり1つはお金の問題。この辺がどうなるのかということが大切だと思います。やっぱり合併特例債がどのぐらい今使えるような状況にあるのか、あるいは病院を建てるときにどのぐらい使えるのかと、制度的にどういうものに使えるのかと、そういうことも確認していきたいと。それから、やっぱり市長さんの今のご認識、先ほど来いろいろありましたけれども、改めて市長さんのご認識についても伺いたいというふうに思っております。
具体的な事前通告させていただきました内容について、繰り返しになりますが、申し述べたいと思います。まず、第1に合併特例債について、その残高なり今までの執行状況なり、そういうものについてご説明いただけるとありがたいと。
それと、2番目に県西病院に対して今まで旧5町村ですか、明野、協和を入れて5つの自治体でもってどのぐらいのお金を入れてきているのかというようなことも、過去10年ぐらい、もしわかればご説明いただければありがたいということです。
それと、直接の病院問題についてですが、市長は市長として、今のこの桜川市の医療環境、先ほど来いろんな数字が出ておりますけれども、そういうものについてどういうふうな認識をお持ちかお尋ねいたします。
それから、医療問題の2番目としまして、先ほど申し上げたように今までの流れは病床数の10%以上カット、つまり筑西が173許可病床、県西病院が299許可病床、合わせまして472。その1割以上カットということで、今までの前市長のときの流れとしましては、新中核病院で300床、そして新しいといいますか、残った約120床で“当面”県西病院を維持していくと。将来的には、“当面”ですからなくなるのですよと、19床以下の、病院ではない診療所にしますと、こういう流れで話が進んでいるということが今や明らかなのですが、再度一応そのことを確認しておきたいというふうに思います。
それから、県で上げている「地域医療再生プラン」の中で言われているのは、この地域がいわゆる病床が過剰なのだということなのです。これは、病床は基準病床という考え方があって、このぐらいの人口でこういう年齢構成でというようなことをもとにして国のほうで算式を決めまして、県のほうでそれを出すみたいです。県が計画をつくったときに、この県西地区は、筑西・下妻医療圏は過剰病床地域なのだと。だから減らすのだというふうな言い方をしているのです。では、中身を見るとどうかといいますと、実は私のほうで県でつくった資料をちょっと加工しますと、一般病床、つまり病院にかかって入院しなさいといってすぐ入院するような病床については、県平均のほぼ半分です。半分の病床しかこの地区にはないのです。ところが、療養病床は1,000近くあるのですが、療養病床は県の平均の1.8倍ぐらいあります。その両方合わせた上で、ここの病床は過剰だと言っているわけなのです。ですから、一般病床については極めて脆弱で、ある程度もう治療が終わって、その後をつなぐ療養病床については過剰であると。ですから、決して、実質的にこの地域が病床が過剰なのでカットして、要するに300床しか最終的に残さないで県西病院をなくするという理由には、私はならないのではないかと、そういうふうに思っているわけです。ですからその部分について、幾らこの地域が過剰とされているのか。そのことを伺いたい。
それから、そもそもそれがこの地域の実情に適していると思っているのかどうか、それを執行部のほうに伺いたいと思います。
さらに、市長がこの地域が過剰病床であると。だから、県西病院がなくなるのもやむを得ないと。そういう枠組みで県が計画を立てて国からお金をもらってきてやっていることなので、その枠組みに乗って25億円をもらって、2市で病院問題に備えるためには300床で十分なのだということで、過剰であるという認識を市長がお持ちなのかどうか、そのことも確認させていただきたいです。
さらに、いわゆるこの計画書の中で、過剰であるから削減するということを言っていることに対して市長はそれを認めて、前の質問と重なるかもしれませんが、この協議にその線で協力していくつもりなのかどうか、その辺の感触も伺いたいというふうに思います。
あと、この問題で私が一番驚いたのは、県のお金を25億円出すのだということを県は盛んに言うわけです。しかし、これは国から持ってきたお金なのです。ですから、県の負担というものを何とか市長に、県との先ほどパイプということもありましたので、お願いしていただけないかと。これだけの計画を県がつくって、そして桜川市のニーズがあるところを病院がなくなろうとしているような状況ですので、何とかそれを防止するためにも県の負担をお願いしていただけないかということです。
以上、ちょっと細かくなりましたけれども、病院問題についてお尋ねです。
それと、あと2点ほど、地域資源の活用ということで、先ほどの風野議員からのご質問もありましたけれども、私は真壁城址、城跡の位置づけ、非常にすぐれた観光資源であると。長期的な展望に立って、あそこを人の呼べる、桜川市をより日本に、あるいはもっと言えば、今ああいう空港もありますから、外国の人間も呼べるような、もし上曽トンネルのようなものができればなおのこと、そういうものとして、より積極的に中世のたたずまいをほうふつさせるような建造物等をつくって、公園、博物館化をして、観光資源として活用できないかと。私はそういう思いでおりますので、先ほどの計画のことについて、その辺の視点に立ってご答弁いただければありがたいと。
それと、最後になりますが、農家の負担軽減の部分で、農事用電力が非常に値上がりしまして、私農業をやっているものですから、非常に困っております。このことについて、何かいい対応策を市のほうで出していただければありがたいなと。その点についても伺います。
長くなりました。以上、答弁よろしくお願いいたします。
〇議長(林 悦子君) 順次答弁をしていただくのですが、時間内に終わらない可能性もあるので単刀直入に、制度の趣旨だとか、今までの経緯がこうだったなんていうところはいいですから、単刀直入に答えていってください。
では、一番最初に、森市長公室長。
〔市長公室長(森 毅君)登壇〕
〇市長公室長(森 毅君) それでは、質問のありました合併特例債について、榎戸議員のご質問にお答えさせていただきます。
まず、1番目の合併特例債の起債枠についてでございますが、当初合併協議会においては特例債対象事業費200億円、起債可能額は190億円とされておりましたが、決定されました新市建設計画では特例債対象事業費約100億円、想定される起債額は約95億円、対象事業を8事業として計画が策定されました。その後、2度の計画変更をしまして、現在は対象事業が11事業で、特例債対象事業費が約120億円、想定される起債額は約100億円と考えております。
2番目の起債実績額につきましては、これまでに完了した事業が4事業、着手した事業が2事業で、平成24年度までで約27億6,700万円となっております。
3番目の起債残額につきましては、起債可能額で算出いたしますと、約162億3,300万円、新市建設計画で算出しますと、約72億3,300万円となっております。
4番目の今後の起債計画につきましては、未着手事業の着手進捗及び事業費の執行状況によりまして起債を起こすことになると思います。
5番目の今後の起債案件の申請期限につきましては、震災の影響に配慮した法律変更によりまして、現在の全体事業期間に対しましてさらなる5年間の延長が認められておりますので、その延長手続により、平成37年度までの期限延長が可能と考えております。
続きまして、病院のほうの基準病床数のところをお答えいたします。まず、過剰病床数につきましては、第6次茨城県保健医療計画によりますと、基準病床数は療養病床及び一般病床について、2次保健医療圏を単位として医療法により定められているということでございます。筑西・下妻保健医療圏の基準病床は1,308床でありまして、平成25年4月1日現在の既存病床数2,134床から差し引きますと826床が過剰病床ということになるかと思います。過剰病床が生じてきました経緯につきましては、平成元年から平成5年度が計画期間でございます第1次茨城県保健医療計画において、茨城県全体で既に病床は過剰であったというふうに聞いております。桜川市が所属します2次医療圏、当時は下館・岩瀬医療圏で岩瀬町、大和村、真壁町、下館市、結城市、関城町、明野町では142床の不足だったようですが、その後圏域が拡大されまして、下妻市、八千代町、千代川村の編入によりまして、筑西・下妻医療圏の許可病床数がおよそ300床増加いたしまして、病床過剰となっているようでございます。現在は、茨城県の全ての医療圏で病床過剰ということになっていると聞いております。
あと、病床数の削減につきましては、国の平成22年度補正予算における3次医療圏、県全域でございますが、を対象といたしました茨城県地域医療再生計画書の中で、地域医療再生臨時特例交付金の交付の条件といたしまして、先ほど榎戸議員からもお話がありましたが、10%以上の病床削減が厚生労働省のほうから示されまして、交付要綱及びこの通知に基づいて交付申請のほうがなされたということでございます。
以上です。
〇議長(林 悦子君) 袖山保健福祉部長。
〔保健福祉部長(袖山 勉君)登壇〕
〇保健福祉部長(袖山 勉君) 榎戸議員さんの2つ目の県西総合病院への資金の投入についてお答えをいたします。
まず、@の過去10年間の旧5町村からの繰入金の総額につきましては、平成15年から平成24年度までの10年間の県西総合病院への負担金総額は32億154万5,000円になります。
そのうち、Aの旧明野町、旧協和町の負担金総額につきましては7億252万3,000円であります。病院の負担金につきましては、事務費負担金とその他の負担金として、建設改良負担金や特別負担金等の7項目の負担金がございます。算出方法でございますが、事務費負担金は均等割が50%、利用率が50%、その他の負担金は均等割が20%、利用率が80%であります。利用率につきましては、前々年度の入院患者数と外来患者数をもとに算出しております。ちなみに、平成25年度の負担金につきましては、患者数の負担割合が87%と13%となり、桜川市が3億2,608万8,000円、筑西市が8,559万2,000円の総額4億1,168万円を負担しております。
次に、Bの旧明野町、旧協和町分の2地域分の今後の納入継続のご質問でございますけれども、県西総合病院はこの地域の中核病院として使命を果たしてきた経緯がございます。引き続きこの地域の医療を守るという大切な使命がございます。また、旧明野町、旧協和町を含めた筑西市全体の平成24年度の患者数も2万6,371人で、全体の16.1%の利用があります。県西総合病院の今後の運営においても、筑西市からの納入継続は必要であると考えております。
以上でございます。
〇議長(林 悦子君) 大塚市長。
〔市長(大塚秀喜君)登壇〕
〇市長(大塚秀喜君) 榎戸議員の質問にお答えします。
桜川市の医療環境につきましては、本年度実施しました本市の医療提供体制や市民の必要とする県西総合病院のあるべき姿を調査するため、県西総合病院将来ビジョン検討業務を医療コンサルタントに業務委託し、調査いたしました。その中で、桜川市の医療環境は開業医が少なく、今後医師やその他の医療従事者の不足により十分な医療が提供できなくなる可能性があることや、内科、外科を中心に小児科や眼科、整形外科など桜川市で不足している1次医療を担い、多くの入院患者が利用するなど2次医療も担う本地域医療の中核的役割を果たしている県西総合病院の老朽化といった問題に直面し、存続が危ぶまれることが浮き彫りとなりました。こういったことから、医師確保や近隣病院との医療連携、施設の整備など早急に具体的な対策を検討して対応する必要があると報告されております。このように、桜川市の医療環境は県西総合病院の医師不足や施設の老朽化により、医療機能の縮小や急性期医療体制が十分に確保されているとは言えない状況であると認識しております。
茨城県地域医療再生計画につきましては、平成21年度第1次補正予算において地域医療再生臨時特例交付金が措置され、筑西・下妻保健医療圏を対象にして、平成22年1月8日から平成25年度末までを対象期間として定めております。主な内容は、管制塔機能を持った200床程度の急性期医療に重点を置いた新中核病院の整備、電子カルテの導入、地域医療支援センターの設置として、総事業費49億4,200万円に対し、交付金が13億円として位置づけられております。また、国の平成22年度補正予算において、新たに地域医療再生臨時特例交付金が措置されたことから、茨城全域3次医療圏を対象とした計画が策定され、新中核病院の機能強化として30億円の事業費に対して交付金12億円が位置づけされました。この12億円については、病院の再編統合及び10%の病床削減が交付条件となっております。そのため、21年度第1次補正予算分13億円と、平成22年度補正予算12億円合わせて25億円の交付金を活用する場合、県西総合病院と筑西総合病院を再編統合して、新中核病院を両病院の既存病床数472床を10%削減し424床として整備し、既存病院はそのうちの124床を当面回復期、維持期を担う中核病院の分院として位置づけられております。
この再編統合の条件は、当市の医療環境に大きな影響を与えることになります。新中核病院ができた場合、最終的には県西総合病院は診療所もしくは廃院となってしまうことになりますので、私としましては現在県西総合病院が担っている1日400人の外来患者の受け入れ先の担保がなければ皆様の理解は得られないと考えておりますので、この点については基本的事項を調整、代表者会議の場で主張していきたいと考えております。また、これらの件で真壁医師会と合意している点はございません。
最後に、茨城県への建設経費及び運営経費の負担につきましては、議員時代にも要請はしてきましたが、県の財政状況からも厳しいようであります。今後も桜川市長として要望はしていきたいと考えております。
過剰病床であるかという認識につきましては、過剰だとは思っておりません。県については要望していきたいというふうには考えております。
また、先ほど3つの道しかないという榎戸議員のご提案でありますが、今回の話を外来を担保して筑西にできるのを許すのか、救急病院をどうしてもつくるのか、また桜川市で県西病院を建て直せるのか、その辺につきましては、今医師が本当に不足しております。そんな中で、議員時代に、病院はできたけれども、というようなニュースも随分見させていただきました。箱はできたけれども、医者が集まらない。営業ができない。そこがやっぱり一番問題だと思っております。今回も外来の担保、または当面で120床残すものを、2つ病院をつくってやはり医師が集まるかどうか、外来だけにするのか、その辺についてもきょう終了後検討していく。ぜひ皆さんのご意見をまとめたい、そういうふうに考えております。
また、3番目の、先ほどのお話ありました300床を120床、これもやはり一番医者が集まるかどうか、そこに尽きると思っております。
どんな厳しい判断であっても、議員の皆さんの判断をいただければ、地域医療再生のために私は頑張っていく所存でございます。
〇議長(林 悦子君) 中島教育部長。
〔教育部長(中島洋治君)登壇〕
〇教育部長(中島洋治君) 榎戸議員の真壁城跡の地域資源の活用、こちらについて答弁をさせていただきたいと思います。
先ほど風野議員のご質問の中で、真壁城跡の整備計画については詳しくご説明をさせていただきましたけれども、そのときの中で、今後の利活用または事業をどうスリム化するという形でご説明をさせていただいたと思うのですが、まず活用というような形で、今現在この事業が、先ほどもお答えさせていただいたのですけれども、本丸があるところに体育施設がありまして、こちらの発掘調査的なものが完全に行われなければ、先ほど提案をいただきました博物館または城の経時的なものを今後建設していくかという形につきましては、事業の見通しが、まだそれは立ちません。
博物館という形になりましたら、今現在28年度までに発掘調査は完了するという形で先ほどお話しさせていただきましたけれども、この資料展示についてどうしていくかという形になりますと、今現在整備されております真壁伝承館、こちらの資料展示室のほうで、発掘調査をさせていただいた遺物または展示できる遺品につきまして、展示または企画展を計画いたしまして、今後一般公開的なものにつきましてどんどん利活用を図っていくという形で、今後教育委員会としても考えておりますので、よろしくお願いいたします。
〇議長(林 悦子君) 鈴木経済部長。
〔経済部長(鈴木俊男君)登壇〕
〇経済部長(鈴木俊男君) 農家負担の軽減をする中で、農事用電力の値上がり問題等への市の対応策は何かないのかという榎戸議員さんのご質問にお答えをいたします。
東日本大震災による影響から電気料が値上がりし、各水利組合等の揚水機場の電気料に関するご質問かと思われます。東京電力によりますと、一般家庭や商店、事務所、飲食店、工場等で使用されている低圧電力の電気料金が、平成24年9月より平均8.46%値上げされております。各一般家庭や商店、事務所、飲食店、工場等でも、コスト削減を図るため節電に努力しているものと思われます。そのようなことから、各土地改良区水利組合の皆様方にも積極的に節電に取り組んでいただき、よりよい組合運営をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
以上でございます。
〇議長(林 悦子君) 再質問があれば質問願います。
1番、榎戸議員。
〇1番(榎戸和也君) 先ほどの市長の、この地域の桜川市の現状認識ということですね、医療状況についての。非常に厳しいという認識がありました。新中核病院を向こうにつくったときに、今来ている患者さんを担保するという言い方をおっしゃいましたけれども、この担保するという表現は具体的には何を指しているのか。もう一回、前の方のご質問にもあったかと思うのですが、再度お尋ねします。
〇議長(林 悦子君) 大塚市長。
〇市長(大塚秀喜君) 本年度作成しました県西総合病院将来ビジョン検討業務を委託しました結果、あれを分析して県西病院の外来が何名か、できる場所によって、ある程度そちらにも外来が行くようになると思います。そこを検討し、診療科と人数、これだけは、先ほど上野議員の先輩にもお答えしましたように、これが200人になるか300人になるかわかりませんが、その外来の方はかかれる病院を残したい。診療所でもいいです。それを残したい。それだけは今の場所で、岩瀬町でかかれるようにする、それであります。分析した結果で、人数のほうは若干変わると思います。
〇議長(林 悦子君) 1番、榎戸議員。
〇1番(榎戸和也君) 200人を診療所で対応するということは、まず不可能だと思います。来た方が具合が悪いと。そこに病院のベッド数があれば、そこに入院してもらうということになるわけです。具合が悪いので、例えば小貝川近辺にできた新中核、あるいは協和の中央病院、そこに、診た患者さんを今から救急車で移送するのか何かわかりませんが、そういう形の対応しか多分、現実的にはなかなかできないのではないかと。19床というお話もあるのですが、何かよくわかりませんが、診療所のいわゆる療養病床数というのは、私もよくわからないのですが、医療法施行規則か施行令か、何かそういうのを読みますと、要するに1人の医師で4病床みたいなことが書いてあるのです。診療所というのは、つまり1人の医師しか基本的に置けないのかななんていうふうに、私は詳しくはわからないので担当の方にそこはよくお調べいただきたいと思うのですが、だから県のほうで大ざっぱに20以上は病院で、19床以下だったら診療所だからという表現になっていると思うのですが、そんなに多分甘くはないかもしれないですので、200人からの人間を診療所のようなもので対応するということは、いわゆる担保ができないというふうに私は思います。つまり、移送するということは担保していることにならないというふうに考えますが、市長、いかがでしょうか。
〇議長(林 悦子君) 大塚市長。
〇市長(大塚秀喜君) それを病院という形で何床残すという話はしておりませんが、病院という形でも何でも、それは議会の皆さんがここまでだろうという、筑西にできるときにはここまでだろうという意見として出していただきたい。本日はその辺の話も突っ込んでしていきたい、そういうふうに思っております。ただ、診療所19床でも、お医者さんは何人いても外来は問題ないそうです。ただ、それだけは担保しないと、先ほどから申しています地域医療の充実、再生にはならない、そういうふうには考えております。
〇議長(林 悦子君) 1番、榎戸議員。
〇1番(榎戸和也君) 筑西市と我々で協議の場に立っているわけなのですが、簡単に言いますと筑西市のニーズは何かというと2次医療、我々も2次医療は必要ということです。かつて県西病院は、3次医療あるいは3次救急のようなこともできた病院だというふうに伺っております。現在水戸、筑波が特に多いですけれども、年間全身麻酔の手術数が筑波あたりだと2,000例ぐらいあるみたいです。ちょっと斜め読みなのですが、水戸あたりで1,000。年なのか月なのかわかりませんが、この地区はゼロです。地区といいますか、県西病院なんかはゼロです。全身麻酔の手術というのは、今できていないのです。ですから、そういう高度医療については、周りに病院がありますからそこにお願いするとして、2次救急のような部分はやっぱり遠くまで行くのは大変なので、ここに中核病院があってほしいというのは桜川も筑西も同じであると。
ところが、決定的に違うのは何かといいますと、旧下館にはちょっと調べたら、市内に40からの医院があります。皮膚科、耳鼻咽喉科、その他もろもろです。この桜川市には、残念ながらそれほどたくさんのお医者さんはいません。例えば、今の旧岩瀬町でいっても、山王病院さん、それから上の原病院さんがありますけれども、あと袖山医院さん、平島医院さんですか、そのぐらいしか多分ないと思います。羽黒で鏑木さん、非常に少ないわけです。ですから、本当にここはいわゆる町医者といいますか、普通にかかるお医者さんがいないわけです。できれば、誰でも目が痛いのであれば眼科にかかりたいし、足を骨折すればそういう整形外科というのですか、よくわかりません、そういうところにかかりたいわけです。県西病院はそういう機能を今まで担ってきたわけです。それがなくなってしまうというのは、やっぱり非常にこの地域の医療環境が悪化することだと、決して再生にならないと。
そういう視点はしっかり持っていただいて、私は「将来ビジョン」、あそこに200床で67億円かかるという試算があります。私そこにいろんな数字を自分なりに入れて、値上がりしているので仮に80億円という値段を入れてやってみますと、十七、八億円生の金を、元利金のあれも含めて合併特例債を8割ぐらい使えるというふうな前提でやると、素人がやっていることですからあれですけれども、18億円ぐらいの金を最終的に出せば、新しい病院は実質できるということなのです。ランニングコストを入れないで。
県のつくった計画は、今我々が「将来ビジョン」でつくったのは200床で67億円ですからね。ところが、県がつくっているのは200床でまず45億円、それを300床にして75億円という数字でやっているわけです。ですから、県のつくった数字がいかに筆を丸めて、2回目の部分についてはほとんどこちらにも余り相談もなく、これは前の総務部長の山田氏が言っておりました。1次のときにはよく話し合いをしたと。しかし、2次については余り話し合いをしないで、県西病院がなくなるようなスキームが県のほうで出されて、金が持ってこられていたというふうな言い方をしております。ですから、全然地元で煮詰まっていないものを、悪く言えば県が勝手にぽっと持ってきた。しかも、景気対策のような意味合いのものを持ってきたと。それで、我々が本来しっかり考えなければならないことをどこかにすっ飛ばして、25億円だ、25億円だというふうな、今年度中にやらなければならないと。そういう状況になっているような感じが、私は今いろいろやってきて、しております。ですから、そういう視点に立ってお考えいただきたいというふうに、これは意見であります。
〇議長(林 悦子君) 答弁求めますか。
〇1番(榎戸和也君) では、そのお金の見積もりの部分について、何か見解があればお願いします。
〇議長(林 悦子君) 大塚市長。
〇市長(大塚秀喜君) 榎戸議員のおっしゃるのはもっともだと思います。80億円、妥当な線ではないかと、そういうふうに思います、200床でつくったときに。ただ、そこにお医者さんを呼ぶことができるか、これがやっぱり一番の問題だと思っています。200床規模で、大学から医者を出していただけるか、規模的にもちょっと問題だと思っております。また、今回筑西と中核に関して話し合いが分かれることになれば、たがえることになれば、多分これは組合は抜けるという形になると思いますし、病床も200床ではなく120とか150とか、そのぐらいの病床になってくるとは思います。その辺も踏まえた中で、やはり建てるだけではなくて、その後が問題であります。そこを考えた上で決断していかないといけないのかなというふうに考えております。
〇議長(林 悦子君) 1番、榎戸議員。
〇1番(榎戸和也君) 筑西が抜けるというのは、つまり旧明野と協和の分ですね。先ほどの数字でいいますと十何%でしたか、17か、もっと小さかったですかね。金額にすると8,500万円ですか、年間。ですから、大した問題ではないと。患者さんは、やっぱり県西が新しくなればふえる可能性もありますし、別に患者さんは来るわけですから。繰入金、いわゆる公的な政策医療をやっている部分について、国からも1床当たり70万円ぐらいの金が今来ていると。さらに、持っている、事務組合に加盟しているところが応分の負担をしていくということをやっているわけです。それは、やっぱりある程度やむを得ないし、今言ったように年間8,500万円ぐらいのお金であれば、それは自分らでやって、営業努力でよりいい形にしていくという考え方も多分あるのではないかというふうに思います。
あと、先ほど合併特例債をどのぐらい使えるかと。林議長が向こうとの話し合いに過日行かれたときに、全部が合併特例債では補えない。つまり、例えば100億円かかって、5%は生の金でそのとき出すわけです。あとの95%について、合併特例債を使えば7割は国から補填されるわけです。ただ、同じ病院を建てるといってもいろんなものが付随しますから、全てに合併特例債が使えるわけではないというお話なのですが、例えば先ほどの80億円でやったときも合併特例債、ちょっと今数字ぱっと出ませんが、60億円とか、そのぐらいのお金だと思います。多分想定して、そのぐらいのお金を借りて、実際自分たちで返すのがどのぐらいかというようなことが出てくるわけなのですが、例えば今言った60億円ぐらいの金を、この病院を建てるために使う余地というのはあるのかどうか。優先順位の問題ですけれども、そこをもう一回ちょっと確認したいのですが、感触です。どのぐらい使うか。
〇議長(林 悦子君) 暫時休憩します。
休 憩 (午後 3時13分)
再 開 (午後 3時13分)
〇議長(林 悦子君) 再開します。
森市長公室長。
〇市長公室長(森 毅君) 榎戸議員さんの質問でございますが、合併特例債が使えるかどうかも確約はない今の状態でございます。
〇議長(林 悦子君) ちょっと暫時休憩します。
休 憩 (午後 3時14分)
再 開 (午後 3時15分)
〇議長(林 悦子君) 再開します。
1番、榎戸議員。
〇1番(榎戸和也君) 真壁城跡のことについて意見といいますか、節約をしてスリム化するというのも大事ですけれども、今体育館のあるところは別にしても、先ほど「外の郭」あたりのところがかなり整備されて、ある程度開放できるというようなお話もありますので、そのできるところから、むしろ積極的に市が単独の予算をつけて、発掘調査にしてもいろんな許可等が要るのかもしれませんが、スピードアップをして推進して、そういうものを、伝承館の問題もありますけれども、建物そのものとか雰囲気そのものを味わいに来る人は多分たくさんいると思うのです。観光資源としてそういうものを整備していくという考え方が、私はあるのではないかというふうに思っているわけです、それは。では時間もないので、一応意見として申し述べます。
以上、私の質問を終わります。
〇議長(林 悦子君) 以上で榎戸和也君の一般質問を終わりにいたします。
〇散会の宣告
〇議長(林 悦子君) 本日はこれで終了いたします。
散会とします。
散 会 (午後 3時16分)