平成24年第2回桜川市議会定例会議事日程(第1号)
平成24年6月12日(火)午前10時開会
日程第 1 会議録署名議員の指名
日程第 2 会期の決定
日程第 3 諸般の報告
日程第 4 執行部あいさつ
日程第 5 議員提出議案第2号 議員小高友徳君に対する懲罰について
日程第 6 議案第41号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて
日程第 7 一般質問
追加日程第1 議員提出議案第2号 議員小高友徳君に対する懲罰の件委員長報告
〇出席議員(21名)
1番 萩 原 剛 志 君 2番 鈴 木 裕 一 君
3番 仁 平 実 君 4番 菊 池 伸 浩 君
5番 市 村 香 君 6番 岩 見 正 純 君
8番 飯 島 重 男 君 9番 中 川 泰 幸 君
10番 皆 川 光 吉 君 11番 増 田 豊 君
12番 潮 田 新 正 君 13番 相 田 一 良 君
14番 大 塚 秀 喜 君 15番 高 田 重 雄 君
16番 増 田 俊 夫 君 17番 川 那 子 秀 雄 君
18番 橋 本 位 知 朗 君 19番 増 田 昇 君
20番 塚 本 明 君 21番 上 野 征 一 君
22番 林 悦 子 君
〇欠席議員(1名)
7番 小 高 友 徳 君
〇出席停止議員(1名)
7番 小 高 友 徳 君 懲罰により出席停止
〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名
市 長 中 田 裕 君
副 市 長 飯 嶌 洋 一 君
教 育 長 石 川 稔 君
市 長 公 室 長 臼 井 典 章 君
総 務 部 長 山 田 澄 男 君
市民生活部長 大 川 正 彦 君
保健福祉部長 石 堀 純 君
経 済 部 長 植 木 優 君
建 設 部 長 高 松 輝 人 君
上下水道部長 青 柳 栄 君
教 育 部 長 上 野 幸 一 君
会 計 管 理 者 大和田 清 君
〇職務のため出席した者の職氏名
議会事務局長 入 江 豊 君
議会事務局書記 廣 澤 久 夫 君
議会事務局書記 仲 田 浩 司 君
議会事務局書記 長谷川 勇 貴 君
開 会 (午前10時00分)
〇開会の宣告
〇議長(相田一良君) 皆さん、おはようございます。
本日の出席議員は21名です。よって、地方自治法第113条の規定により、本日の会議は成立しますので、ただいまより平成24年第2回桜川市議会定例会を開会します。
地方自治法第121条の規定により、説明のため議長からの出席要求による出席者及び事務局職員は、配付した資料のとおりです。
〇開議の宣告
〇議長(相田一良君) これから本日の会議を開きます。
〇会議録署名議員の指名
〇議長(相田一良君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
今定例会の会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により議長より指名します。
6番 岩 見 正 純 君
8番 飯 島 重 男 君
9番 中 川 泰 幸 君
以上3名を会議録署名議員に指名します。
〇会期の決定
〇議長(相田一良君) 次に、日程第2、会期の決定を議題といたします。
議会運営委員会委員長より、本定例会の会期日程等議会の運営に関する事項について、議会運営委員会の協議の結果を報告願います。
議会運営委員会委員長、大塚秀喜君。
〔議会運営委員長(大塚秀喜君)登壇〕
〇議会運営委員長(大塚秀喜君) 議会運営委員会の会議結果を報告いたします。
円滑な議会運営を図るべく、平成24年6月7日午前10時から、議長の出席を得て開催し、審議した結果、次のとおり決定いたしました。
会期は、本日から14日までの3日間といたします。本日は、閉会中に開催した委員会報告、各常任委員会視察研修報告及び一部事務組合等の報告を行い、その後議員提出議案第2号の審議、委員会付託、議案第41号 人事案件の採決、その後2名の一般質問を行います。13日は、初日に引き続き5名の一般質問を行います。14日は、一般議案を上程し、審議、採決を行います。
以上で報告を終わります。
〇議長(相田一良君) お諮りいたします。
本定例会の会期日程等は、議会運営委員会委員長の報告のとおりといたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。
〔「質問」の声あり〕
〇議長(相田一良君) 菊池伸浩君。
〇4番(菊池伸浩君) 4番の菊池ですが、今回副議長に対する懲罰議案が提出されていまして、この3日間の日程で可能なのかどうか、ちょっと心配をしているのですが、ほかの懲罰議案が出た議会の様子を見ますと、大体懲罰委員会を開くだけで1日か2日かけている。そして、それを本会議にかけてやっている関係で、これ3日間でやり切れるのかどうか、ちょっと疑問なのですが、伺います。
〇議長(相田一良君) この件に関しては、既に議会運営委員会で3日間で決定していますので、できますもので、ご協力よろしくお願いします。
ほかにないですね。
〔「異議なし」の声あり〕
〇議長(相田一良君) 異議なしと認めます。
よって、会期日程等は議会運営委員長の報告のとおり決定いたしました。
〇諸般の報告
〇議長(相田一良君) 次に、日程第3、諸般の報告を行います。
最初に、閉会中に開催した委員会の報告を願います。
文教厚生常任委員会委員長、飯島重男君。
〔文教厚生常任委員長(飯島重男君)登壇〕
〇文教厚生常任委員長(飯島重男君) 文教厚生常任委員会報告書。
文教厚生常任委員会の審議の結果並びに審議の経過概要について、桜川市議会規則第103条の規定に基づき、報告いたします。
本委員会は、5月15日午前9時30分から、委員会室において全委員の出席のもとに、教育長、教育部長、保健福祉部長及び関係職員の出席を求め、審議を行いました。
審議しました案件は、
(1)、桜川市立学校給食センター建設事業について
(2)、その他について
の2件であります。
桜川市立学校給食センター建設事業については、平成23年度から継続事業である給食センター実施設計委託事業を中心に、プロポーザル方式による設計業者選定から現在の状況及び今後の予定について、担当職員より説明を受け、審議を行いました。
実施設計に関しましては、現在、栄養教諭・栄養士等給食関係者との協議により進められておりますが、細心の注意を払い進めていくことを要望します。
建設工事については、9月議会において工事費の補正予算を上程していくということですが、一般競争入札での業者選定はもちろんのこと、建物本体と厨房設備の分離発注とともに、地元への発注機会を図るため、建物本体工事にはJV(共同企業体)の採用を検討すること、そして厨房設備についてはメーカーを指定することなく、設計書には同等品以上も使用できる旨の条件を付し、発注に当たられるよう要望いたします。
また、費用対効果を検討し、工事費の軽減に努めるよう要望します。
以上が、文教厚生常任委員会の審議の経過及び結果であります。
平成24年6月12日
文教厚生常任委員会委員長 飯島 重男
桜川市議会議長 相田 一良 様
以上です。
〇議長(相田一良君) なお、建設経済常任委員会については、お手元に配付したとおりでございます。
続いて、過日行われました各常任委員会の視察研修報告を願います。
総務常任委員会委員長、橋本位知朗君。
〔総務常任委員長(橋本位知朗君)登壇〕
〇総務常任委員長(橋本位知朗君) 桜川市総務常任委員会視察研修報告。
総務常任委員会では、5月28日から30日までの3日間の日程で、委員7名に、所管部局職員及び議会事務局職員が随行し、愛媛県内子町と徳島県上勝町において視察研修を実施しました。
内子町では、「グリーンツーリズムや重伝建地区」を生かしたまちづくりについて、上勝町では料理の飾りとして使われる「つまもの(葉っぱ)ビジネス」による地域おこしについて、それぞれ研修を行いました。
初めに、内子町についてですが、位置は愛媛県のほぼ中央に位置し、県都の松山市から約40キロメートルの地点にあります。町の面積は299.5平方キロメートルで、東西30キロメートル、南北18キロメートルにわたって広がる、ほとんどが山地や丘陵の町です。平成24年4月1日における人口は、1万7,567名となっています。
「八日市・護国町並保存センター」において、まず「グリーンツーリズム」の取り組みについて説明を受けました。内子町の「グリーンツーリズム」は、町の総合計画の中で「内子ツーリズム」という、総合的交流事業の一つとして位置づけられ、「町内の地域資源や文化を見直し、内子らしい町並み、村並み、山並みの景観や暮らし、文化の保存・形成を図ること」、「美しい地域をつくるための保存運動、それを舞台に質の高い交流人口を拡大していくこと」、「地域資源を媒介に都市住民とのパートナーシップによる地域づくり」を目標として、第一に重伝建地区を中心とした「町並み観光」、次に、グリーンツーリズムなど農村部における「村並み観光」」、そして小田深山という自然環境の豊かな地域を中心とした「山並み観光」という3つの柱を打ち立て、これら全体を視野に入れ、相互連携による相乗効果を高めながら、総合的施策として取り組んでいます。
現在、同町を訪れる年間の観光客数は約100万人となっているそうですが、単純にこの増大を目指すのではなく、多様化する観光客の要望に対応し、年間1万9,000人の宿泊を目標に滞在時間や消費額の増大、満足度アップを図り、「通過型観光地」から「滞在型観光地」への転換を目指しているそうです。
続いて、「八日市・護国の重要伝統的建造物群保存地区」におけるこれまでの取り組みや、経過について説明を聞きました。
同地区では、昭和50年に八日市地区の町並みがメディアに取り上げられ、全国の注目を浴びるようになり、「八日市町並み保存会」が発足するなど、次第に町並み保存の意識が高まっていったそうです。
しかし、一方では、「古い町家は暗く、間取りも不便で現代の生活に合わない」と建てかえを願う声も多くあったそうですが、行政が町並み保存シンポジウムや勉強会を開催したり、プロジェクトチームを設置するなど、積極的な支援活動を展開、地道な保存運動の積み重ねが地域に浸透していくとともに、町単独による建物の保存・修理事業の開始、保存条例や保存計画を策定するなど、一歩進んだ取り組みもあり、昭和57年四国地方初の「重要伝統的建造物群保存地区」として、「八日市・護国地区」が選定されました。
同地区は、面積約3.5ヘクタール、91棟の伝統的建物、17面の石垣、20条の石積溝などがあり、現在80世帯・200人の人が居住しています。
町では、この重伝建地区を地域資源の基盤とし、さきに述べた「内子ツーリズム」の「町並み観光」の取り組みを展開していました。きれいに整備された道路に沿い、修理・保存された町並みは、本当にすばらしく、平日にもかかわらず多くの観光客が散策を楽しんでいました。
今では、まちづくりの先進地として全国的に注目される内子町ですが、ここに至るまでには行政の地道な取り組みと、そこに暮らす住民の思いが一体となって、まちづくりを進めてきたことを忘れてはいけないと思います。
説明の終わりにセンター長さんが言った「内子町は田舎です。幾ら頑張っても都会にはなれないし、かなわない。それなら一流の田舎として売り出そうと思いました」という一言が大変印象に残りました。やはり現状をよく理解し、それに合った取り組みをしていくのが大切だなと思いました。
続いて訪れた徳島県上勝町は、徳島県中央の南東に位置し、徳島県庁から西南に40キロメートルの位置にあります。
町の面積は109.68平方キロメートルで、北部、西部は1,000から1,500メートル近い山々が連なり、南部は400から1,000メートルの山並みによって形成されています。人口は、平成23年3月31日現在で1,904人、高齢化率は49.68%となっており、人口は四国で最も少なく、高齢化率は徳島県内で最も高い町です。町の主要産業は、農林業とその関連事業となっています。
当日は、「つまものビジネス」をサポートする第三セクターの「株式会社いろどり」の社員から説明を受けました。この「つまものビジネス」への取り組むきっかけとなったのは、昭和56年の大寒波で町の主要農産物だったミカンを中心とする柑橘類のほとんどが枯死するなど、農業が大打撃を受けたこと、大幅な過疎と高齢化の同時進行、やはり町の主要産業だった林業の衰退など、町が限界にきていたときに、当時農協の職員だった現在「株式会社いろどり」社長の横石知二さんの思いつきから始まりました。
当初、何のノウハウもなく始めた「つまものビジネス」は、市場や料亭からはほとんど受け入れられなかったそうですが、その後横石さんは農協に頼み込み、みずから費用を出して市場や料亭をめぐり研究を重ね、市場からも料亭からも求められる商品をつくり上げました。
事業開始当初は、4人でスタートした「つまものビジネス」でしたが、現在では女性やお年寄りを中心に200軒の農家が参加、320種類の「つまもの」を取り扱い、年間約2億6,000万円を売り上げる事業へと育て上げました。中には、年間1,000万円以上を稼ぐお年寄りもいるそうです。
この「つまものビジネス」の成功によって、携わるお年寄りが生きがいを持つようになり、パソコンまで使いこなしながら、「生き生き・元気になり、医者にもかからなくなった」とか「老人医療の経費が削減された」とか、それまでの「年金受給者から納税者になった」といった波及効果を生んだり、最近では若い人のIターンやUターンも目立つようになってきたそうです。実際、当日説明に当たってくれた「株式会社いろどり」の社員、20代の女性でした。大阪からのIターン者でした。
数年前、メディアでこれらの取り組みが紹介されてからは、国外も含めて年間2,000人を超える視察者が訪れるようになったそうです。この視察者からは、1人当たり1,000円の資料代を取ることから、それだけで年間200万円のお金が町に落ちることになります。
以上、2つの町を視察してきましたが、内子町のグリーンツーリズム、内子ツーリズムは、明確な方針と具体的な目標を掲げ、事業展開をしているところに強みがあると思います。
また、桜川市でも真壁地区で、県内初の重伝建地区が指定されましたが、震災の影響もあり、今後の町並み保存やその活用について、整理しなければならない問題を抱えていますが、先進地から学ぶことをよく生かし、今後のまちづくりに結びつけていただきたいと思います。
上勝町においては、何の変哲もない一枝の葉っぱからヒントを得て、ここまで事業を成功させた人々の思いや努力、それを支える組織の力に改めて感謝し、敬意を表します。
今後、桜川市においても、同様の取り組みを行えとは言いませんが、その発想と努力については十分参考として、これからの市政に反映していただきたいと思います。
特に、桜川市でもこれから高齢化が一層進みます。このお年寄りが「元気で生きがいを持って過ごせる」、「その上税金まで納めてくださる」、そのようなお年寄りのための取り組みを進めるとともに、若者が定住できる環境づくりにも配慮をお願いします。
今回の研修では、愛媛県と徳島県内の小さな町における2つの地域おこしやまちづくりを見てきましたが、いずれにも共通していたのは、地元資源の生かし方、関係する個人や組織・機関とのしっかりした協力体制の確立ではないかと思います。
この研修で得られた知識や情報は、今後の議会活動にも反映させていただきたいと思います。
以上、総務常任委員会の視察研修の報告とします。
平成24年6月12日
総務常任委員会委員長 橋本 位知朗
桜川市議会議長 相田 一良 様
〇議長(相田一良君) 続いて、文教厚生常任委員会委員長、飯島重男君。
〔文教厚生常任委員長(飯島重男君)登壇〕
〇文教厚生常任委員長(飯島重男君) 桜川市文教厚生常任委員会視察研修報告書。
文教厚生常任委員会では、5月28日から30日の3日間の日程で、青森県十和田市の十和田市立中央病院の経営の取り組み、北海道函館市において函館元町末広町重要伝統的建造物群保存地区の取り組み、北広島市において、学校の適正配置について視察研修を行いましたので、その内容について報告いたします。
視察研修には、委員6名が参加し、所管部局職員及び議会事務局職員が随行しました。
まず、最初の視察研修先である十和田市立中央病院では、市立病院の経営の取り組みと地域医療の連携について研修を行いました。病院は、青森県十和田市の中心の官庁街と呼ばれる公的施設が集まっている地域にあり、東北新幹線七戸十和田駅から車で約30分、近くには奥入瀬渓流や八甲田山及び十和田湖があり、自然豊かな地域であります。青森県の2次医療圏の一つである「上十三医療圏」の中核病院であり、約10万人の医療人口を抱えています。
施設の概要は、許可病床数は379床で、一般325床、精神50床、感染症4床であります。医師数は、常勤42人、非常勤3人の計45人で、うち臨床研修医8名が含まれています。診療科目は、内科・外科・整形外科・脳神経外科・精神科・小児科・産婦人科等15の診療科があり、特殊外来として糖尿病外来・緩和ケア外来等の5つの外来があり、臨床研修指定病院・地域のがん診療連携拠点病院・災害拠点病院等の指定を受けています。医療提供の状況は、1日平均外来患者数628人、1日の平均入院患者数277人、一般病床平均在院日数14日であります。
病院の経営改善の取り組みについてですが、病院は昭和30年に青森県厚生農業協同組合連合会経営の三本木病院を買収し、発足しました。昭和38年現在地に移転し、平成20年に主要棟である東棟が老朽化のため、鉄筋コンクリート造、免震構造で地下1階、地上6階の新本館を162億3,000万円で建設し、平成21年7月にオープンしました。
経営の状況は、平成18年度では9億8,300万円、平成19年度は13億8,200万円、平成20年度は7億1,800万円、平成21年度は15億4,700万円の不良債務があり、経営は厳しいものでありました。平成19年度の決算で、不良債務が13億8,200万円で、不良債務比率26.4%になり、不良債務比率が経営健全化基準の20%を超え、公立病院改革ガイドプランにより、病院改革プランを策定し、経営改善に取り組むことになりました。
平成20年度には、公立病院特例債の許可を受け、13億8,200万円の特例債の発行で処理をしました。しかし、平成21年度決算でも15億4,700万円の不良債務で、不良債務比率27.9%、地方公共団体の財政の健全化に関する法律により、経営健全化計画策定義務によって外部監査を3回受けておりました。平成22年1月には、経営改善検討委員会を設置し、3回開催され、平成22年4月に答申が出されました。メンバーは、国の行政改革メンバーを入れた8名の委員の方々でした。
病院では、経営戦略会議を置き、その下に収支確保部会、費用削減部会を置いて改革に取り組んでおります。また、診療科代表者会議を毎月1回開催し、毎月の経営状況の検証もしてきているとのことです。
平成22年7月には、地方公営企業法の全部適用に移行し、現中央病院院長が事業管理者となり、さらなる経営改善に取り組んできています。10月には、病院事業経営評価委員会を設置し、改革進行の評価を実施してきました。
市の財政支援については、事業管理者は平成21年度の不良債務である15億4,700万円の解消、公立病院特例債の平成20年度借入金13億8,200万円の元利支払いの全部繰り入れと企業債償還金元金の23年、24年の全額繰り入れ、企業債支払利子の23年から25年での全額繰り入れをし、23年度病院事業会計の資金不足率は、経営健全化基準未満となることが確実となりました。
その他の経営改善実行については、医師確保対策、収益確保対策として看護師の7対1の体制の確立や健診センターの充実にも取り組みました。経費節減対策としては、ジェネリック薬品への切りかえ、委託料の見直し等で年間2,000万円の削減となりました。
平成22年度決算では、1億3,900万円の黒字、23年度決算見込みは、医業収益が63億円から68億円の5億円の収入増で、3億円程度の黒字の見込みであるとの説明もありました。企業債償還も24年度がピークで12億6,500万円であり、その後減少していくとのことでした。
地域医療の問題や、医療のあり方等について事業管理者から話がありました。国は、平成16年度から急性期病院に特化して、病院と診療所の連携をおろそかにしてきた。3次救急医療のあとをどうするかが問われていました。これからの病院は、安全で質の高い医療を効率よく提供するため、介護福祉との連携や地域医療連携が必要となっています。
介護福祉との連携は、地域包括ケアと在宅を含めた医療計画を作成し、患者に提供する。地域医療連携は、病院と診療所が連携をとって、外来・在宅は開業医に診てもらい、困ったら病院で引き受ける。医療・介護・福祉との密接な連携を図り、急性期から快復期、そして在宅医療までの切れ目のない医療提供体制を確立することがこれからの病院の役割となります。
当病院での地域医療連携は、昭和58年4月から始まりました。病診連携により、病院から患者を出し、地域の開業医へ紹介して、「あんしん連携カード」をつくり、病院とかかりつけ医との連携が始まりました。病状が安定しているときは、かかりつけ医で診療を受け、病状が悪くなったときは、かかりつけ医からの紹介で病院が継続して診療をする体制がとられ、病院から開業医の紹介率は70%となりました。病診連携から、入院したら次の病院、施設と流れていくことを本人へ確認し、在宅で継続して医療が受けられるように考えているとのことでした。
中核病院については、3次救急医療は脳神経外科医、循環器科医、麻酔科医も必要であり、どこから医師が来るのか、継続的に来てくれるかが課題です。建物を建てると維持費が必要で、市から財政支援がないと経営が厳しい。3次救急医療の病院では、その後方病院を見つけることと、在宅を見据えた地域でのシステムづくりが必要になるとの説明がありました。
公立病院では、一般会計からの繰入金なしでは運営はできない。経営には、経営企画部門の独立が必要で、責任をあいまいにする傾向があるので、自立意識を持った事務方がいないと難しいとの説明もありました。
病院は、事業管理者の経営改善への熱意がよくあらわれ、市長と市議会の協力により経営改善が進んでいる様子が見える病院であり、市民の健康と命を守る行政の役割を感じた病院研修でありました。
2日目は、函館市において、函館元町末広町重要伝統的建造物群保存地区の研修視察を行いました。本地区は、幕末期から開港場として発展した函館市西部地区の一画にあり、この地区の歴史を物語るような江戸末期から大正期の和洋折衷の伝統的建造物群75棟が残されています。地区の面積は14.5ヘクタールと真壁重要伝統的建造物群保存地区より少し狭いのですが、倉庫群や宗教施設等、1棟当たりの建築物面積は大きくなっています、この地区は、平成元年に重要伝統的建築物群保存地区に選定され、以来年次計画により修景整備を進め、今では年間100万人以上の観光客が訪れるとの説明を受けました。
また、伝統的建造物の中で、特に所有者が管理できなくなった建造物の取り扱いについて尋ねますと、一部については函館市で買い取って管理しているとのことでした。なお、管理方法としては指定管理者制度を導入しているとのことでした。
指定管理者制度を導入することにより、維持管理費の公的負担が軽減されるとともに、さらに観光地の利点を踏まえ、商業施設として活用することにより、周辺のにぎわい創出にもなるとのことでした。
桜川市では、現在市の所有する伝統的建造物が2棟ありますが、今後の利活用や地域のにぎわいを創出する上でも、指定管理者制度等の民間活力の導入を検討されることを要望いたします。
3日目は、北広島市において、小学校の適正配置について視察研修を行いました。北広島市は、札幌市と新千歳空港のある千歳市のほぼ中間に位置し、札幌市までが電車で16分、新千歳空港までは電車で20分と立地条件に恵まれていることから、昭和43年の道営北広島団地造成決定を契機に、北海道住宅供給公社や民間の住宅団地の開発、市が積極的に進めてきた区画整理事業、さらには工業団地の造成などインフラ整備に取り組んできたとのことでした。
このため、人口は昭和45年当時は9,746人だったものが、平成24年5月には約6倍強の6万233人に達しましたが、平成17年をピークに最近6年間の人口は横ばいもしくは減少に転じているとのことでした。
一方、児童数の推移を見ると、区画整理事業などで住宅開発が進んだ地域は増加傾向にありますが、北広島団地内の4小学校については、団地内住民の高齢化などにより、昭和56年2,680人をピークとして減少を続け、平成17年にはピーク時の3分の1の818人まで減少したとのことであります。このように、市内小学校の大規模化と小規模化が同時に進む状況は、学校規模のアンバランスを生じさせ、教育環境の不均衡化のほか、教育効果への影響も危惧される状況を踏まえ、平成17年に北広島市小学校及び中学校通学区域審議会に対し、「市立小学校の適正規模のあり方について」及び「市立小学校の適正配置の具体方策について」諮問がされたそうです。
通学審議会では、審議会を10回開催し、平成18年12月28日に答申を教育委員会あてに提出されたとのことです。答申の内容は、第1点が北広島市における小学校の学校規模については、特別支援学級を除き12学級から24学級までを基本とする。第2点は、適正規模に満たない北広島団地内4小学校については、広葉小学校と若葉小学校、高台小学校と緑陽小学校を統合し2校とすることが望ましい。ただし、統合によって使用される校舎については、保護者・地域の人々の理解を得ながら決定されたいとの内容でありました。
この答申を受け、教育委員会会議において適正配置の基本方針が決定され、市議会への経過報告を経て、平成22年3月に学校配置条例改正の決議がされたとのことです。その後、統合する学校ごとに2つの統合準備会が設立され、それぞれの統合準備会が準備作業を進め、平成24年4月に新たに統合された2校が開校となりました。
この研修視察を通して感じたことは、通常学校の統廃合の場合、統合する学校と統合される学校により、保護者や児童の気持ちに多少なりとも優劣が見られると思います。しかし、北広島市では、北広島団地内4校すべてを廃止し、残る学校2校を新設校として位置づける考え方のもと、ハード面・ソフト面に十分な配慮がされておりました。ハード面については、新たな学校は耐震補強及び大規模改修を施し、またソフト面については統合準備会において校歌・校章の制定準備から閉校及び開校準備を進め、一方教育委員会としてもすべての部署がそれぞれの役割分担を定め、支援することにより、保護者・児童にとって新たな学校での第一歩を印象づけるための努力がされておりました。
また、統合を進めるための説明会の開催についても、就学前の児童を持つ保護者、児童を持つ保護者・団地内一般市民に分けて説明会並びに報告会を開催するなど、きめ細かな対応が見られました。
桜川市と北広島市では、適正配置の諸条件に違いはありますが、今後桜川市として小中学校の適正配置を進める場合、保護者や市民の方々に対するきめ細かな説明とあわせ、児童生徒に対し十分な配慮をして進められることを要望します。
今回の研修は、2泊3日の日程で十和田市・函館市・北広島市において、大変有意義な研修ができました。今回の研修の内容は、桜川市においても喫緊の課題であることを申し添え、文教厚生常任委員会の報告といたします。
平成24年6月12日
文教厚生常任委員会委員長 飯島 重男
桜川市議会議長 相田 一良 様
以上です。
〇議長(相田一良君) 続いて、建設経済常任委員会委員長、川那子秀雄君。
〔建設経済常任委員長(川那子秀雄君)登壇〕
〇建設経済常任委員長(川那子秀雄君) 建設経済常任委員会視察研修報告。
建設経済常任委員会では、5月29日から31日までの3日間の日程で、北海道の岩見沢市と沼田町において視察研修を行いましたので、その内容についてご報告いたします。
視察研修には、当委員会7名の委員が参加し、所管部局職員及び議会事務局職員が随行いたしました。
岩見沢市においては、農業の振興で常に問題提起されている「担い手の育成・確保」について研修を行いました。岩見沢市議会議長の歓迎のあいさつをいただき、続いて担当者より「担い手の育成・確保」の概要について説明を受けました。
岩見沢市の農業は、水量豊かな水系に恵まれ、肥沃で広大な耕地を生かして、北海道を代表する大規模な土地利用型農業を展開しており、主業農家割合は78%、1戸当たりの耕作面積は全国の1.8ヘクタールに対し14ヘクタールで、米の作付は年々減少し、水田の50%以上で転作が実施され、主な転作作物は小麦、大豆のほか、近年ではタマネギへの転換が進んでいる状況です。
また、離農農家数は年平均約70名であり、新規就農者は年間数名で、農家戸数の減少に歯どめがつかない状況にあります。
岩見沢市の担い手の育成確保の1つ目として、岩見沢市、三笠市、美唄市の3市をカバーする「JAいわみざわ地域農業振興センター」があり、担い手の確保のほか地域資源である人・農地・施設の活用を図るため、さまざまな取り組みに対してサポートする核となっております。
2つ目として、農業後継者となる新規学卒者・Uターン者・新規参入者などの多様な担い手を育成・確保し、活力ある地域農業を確立し、持続的な農業・農村を目指すため、「農業後継者対策協議会」を平成21年に設立しております。
事業内容としては、新規就農サポートフェアの開催、新農業人フェア東京への参加などの募集事業や、新規就農者が安心して研修を受けられるような的確な助言・指導を行うとともに、北海道担い手育成センターと連携し、新規就農者に対する融資事業などの情報提供を実施しています。
また、就農支援制度を制定し、家賃の助成支援、受け入れ農家支援や農地の取得、農地の租税公課、住宅の新築等に対して支援事業など就農者にとって、不安な部分を細かにサポートしています。
さらに、新規参入者等が安心できる居住環境のもと、研修に取り組めるよう旧職員住宅を改築し、研修生宿泊施設を整備しています。
このような新規就農関連事業について、岩見沢市では平成24年度300万円もの予算を計上し、対応している状況です。
次に、沼田町において、「有害鳥獣駆除について」研修を行いました。沼田町議会議長の歓迎のあいさつをいただいた後、担当者より有害鳥獣対策の概要について説明を受けました。
沼田町は、北海道のほぼ中央、空知管内の北西部にあって、緑豊かな山林を背景に南部に広がり、平たんな石狩平野につながりる肥沃な水田地帯であり、人口が3,606人、世帯数は1,624戸で、総面積は283.21平方キロメートル、うち農地が14%。山林が70%の純山村で、産業は農業を基盤としています。
農業の概要としては、耕地面積が3,791ヘクタール、農家戸数は181戸、1戸当たり約21ヘクタールで、農産物生産高の80%が米であり、畑地と転作田において小麦、大豆、ソバなどを生産しています。
平成8年には、雪を活用した「米穀低温貯蔵乾燥調整施設」を整備し、生産者のほぼ100%が利用しており、この施設で乾燥調整された米を「雪中米」として出荷しています。
沼田町の鳥獣被害防止計画では、対象がエゾシカ、ユキウサギ、キツネ、鳥類、ヒグマで、平成23年度の被害状況はエゾシカ等における被害面積が55ヘクタール、被害額が770万3,000円となっており、ヒグマについては目撃情報が2件のみで、被害は発生していない状況です。
被害の傾向は、中山間地域を中心にエゾシカによる水稲、大豆等の畑作物の食害や育苗が踏圧される被害が増加しており、範囲も拡大している状況にあります。
被害防止対策としては、銃、くくりわな及び箱わなによる捕獲を実施してきましたが、エゾシカは夜間に出没することが多く、銃による駆除は難しいのが現状です。
平成23年度末現在の猟友会会員は35名で、全員がわな猟免許を取得しており、くくりわな保有台数は128台であり、23年度の事業実績については、くくりわなによる駆除頭数が19頭、銃による駆除は30頭となっており、くくりわなにより駆除した19頭の処分方法については、民間業者へ搬入9頭、埋設処理7頭、食肉として引き取りが2頭となっています。
沼田町では、捕獲した場合、シルバーセンターに運搬を委託して、切断しないまま民間の焼却施設において処分していますが、多くの農家が重機を所有しており、埋設処理については安易にできる状況にあるということです。
今後は、NPO法人等が共同企画した新型くくりわなを十分活用して、エゾシカの捕獲を推進し、被害防止に努める考えです。
最後に、農業経営の現状を把握するため、岩見沢市の田中ファームを視察させていただきました。田中ファームは、家族4人と従業員数名により経営しており、経営面積は200ヘクタールで、耕作面積は109ヘクタールに及んでいます。
水田を活用して転作作物を生産しており、主要作物はタマネギの42ヘクタールを筆頭に大豆、小麦、大根等を作付しており、農業者戸別所得補償制度を十分に活用するとともに、JAに依存することなく、販売経路を独自に開拓し、所得の向上、コスト削減による経営の安定化を図っております。
今回の研修で得られた知識や情報を今後の議会活動に反映させて、よりよい桜川市を創造していきたいと思います。
以上、建設経済常任委員会の視察研修の報告といたします。
平成24年6月12日
建設経済常任委員会委員長 川那子 秀雄
桜川市議会議長 相田 一良 様
以上です。
〇議長(相田一良君) 続いて、一部事務組合議会について報告願います。
最初に、県西総合病院組合議会議員、岩見正純君。
〔6番(岩見正純君)登壇〕
〇6番(岩見正純君) 平成24年第1回県西総合病院組合議会定例会報告書。
平成24年第1回県西総合病院組合議会定例会は、平成24年3月28日(水)、午前10時から桜川市議会議場で開会されました。
定例会の結果についてご報告いたします。定例会における議案等の内容につきましては、次のとおりでありました。
議案第1号 平成24年度県西総合病院組合事業会計予算、議案の審議に先立ち、最初に三浦讓議員から、次の一般質問がなされました。1、医師派遣問題について、2、医師の勤務環境について、3、医師確保対策について、4、地域医療の再生についての質問であります。
これに対し、山崎総務課長からは、医師派遣問題について、常勤医師18名で、筑波大9名、千葉大4名、県派遣の医師1名、ほか内科4名であり、今後の見通しとして派遣元は筑波大、千葉大であります。医師派遣のため、電子カルテの導入、女性医師のための環境整備等、引き続き全力を注いでいるとの説明がありました。
次に、医師の勤務環境については、平成16年度常勤30名で2.9回の当直、平成19年度常勤19名で4.1回であったが、平成20年度より非常勤医師に委託し、2.4回と減少したが、各科の専門医の確保は難しい状況です。医師確保対策については、中沢経営企画室長より、平成23年4月から平成24年3月24日までの医師確保訪問件数は102件で、大学9件、県関係6件、医師36件、全国自治体病院協議会2件、看護学校等その他49件であります。医師の招聘については、平成23年11月から平成24年1月までそれぞれ1名の常勤医師を招聘し、医師との継続協議のものが55件あるとの説明がありました。
地域医療の再生については、中田管理者より市民シンポジウムが3回開催された。桜川市では、10月から各地区の懇談会に説明を実施し、県西総合病院の必要性と心疾患、脳疾患に対応する病院が必要であると説明してきて、市民に理解を得てきたと思う。中核病院問題については、3度の議会で否決されたが、今後も進めていきたい。武藤病院長よりは、疲弊した地域の医療を担っている。当直の日数は減っているが、バックアップ体制の内科、外科との対応が必要である。医師の高齢化もあり、非常勤の医師を確保し、進めてきている。この地域の病院は必要であり、筑波大と連携した中で医師確保を進めていくので、各議員のご理解をいただきたいとの説明がありました。
次に、議案審議に入り、議案第1号 平成24年度県西総合病院組合事業会計予算が上程されました。年間の業務予定量として、入院患者数を5万5,106人、外来患者数を14万2,071人とし、1日当たりの入院平均患者数は151人、外来で484人を予定しております。
予算額は、収益的収入である病院事業収益を35億5,704万2,000円計上し、前年より4,833万2,000円の減額、前年度対比で1.34%の減となりました。収益的支出、病院事業費用も35億5,704万2,000円の同額を見込んでおります。
次に、資本的収入及び支出でありますが、収入及び支出の予定額をそれぞれ1億30万2,000円とし、前年より611万円の減額となり、前年度対比で5.74%の減となりました。支出については、医療機器整備事業費の5,000万1,000円と、企業債償還金の5,029万9,000円が主なものであります。購入する主な医療機器の内訳ですが、小児科用超音波診断装置、多項目自動血液分析装置、マンモグラフィーシステムのCR化、スタティックバランサーの購入が主なものであります。
以上、上程された案件は原案のとおり可決され、閉会したことをご報告いたします。
〇議長(相田一良君) 次に、例月出納検査の結果について報告願います。
議会選出監査委員、増田昇君。
〔19番(増田 昇君)登壇〕
〇19番(増田 昇君) 桜川市一般会計及び特別会計並びに水道事業会計の例月出納検査の結果報告をいたします。
今回は、桜川市一般会計及び特別会計並びに水道事業会計について、3月、4月、5月に実施した分についてを報告いたします。
平成23年度桜川市一般会計及び特別会計並びに水道事業会計の例月出納検査は、3月26日、4月25日、5月23日、また平成24年度桜川市一般会計及び特別会計並びに水道事業会計の例月出納検査は、5月23日に桜川市役所3階会議室において実施をしました。
検査は、会計管理者、上下水道部長から、現金保管の状況を知る上に必要な書類を提出させ、別に関係帳簿及び証拠書類の提出を求め実施をいたしました。
現金出納簿の状況については、関係調書と現金出納簿が符合しており、計数上の誤りも認められませんでした。また、現金保管の状況についても、現金出納簿に記載されている残高と符合しており、保管も適正でありました。
それでは、平成23年度各会計における4月30日現在の歳入歳出の状況について、水道事業会計につきましては、3月31日現在について報告いたします。
一般会計は、予算現額181億4,096万4,000円に対し、収入済額178億252万3,319円、支出済額156億5,220万197円で、執行率86.3%でありました。
歳入の主なものとしましては、市税、地方交付税、国庫支出金で131億317万4,361円となり、収入済額の73.6%を占めております。歳出につきましては、各科目ともに適正に執行されておりました。
次に、国民健康保険特別会計は、予算現額58億6,587万円に対し、収入済額60億2,645万5,459円、支出済額55億8,393万9,148円で執行率95.2%でありました。
歳入の主なものとしましては、国民健康保険税、国庫支出金、前期高齢者交付金、共同事業交付金で45億4,821万5,973円となり、収入済額の75.5%を占めております。歳出につきましては、保険給付費、後期高齢者支援金等及び共同事業拠出金が主なものであります。
次に、農業集落排水事業特別会計は、予算現額5億1,126万1,000円に対し、収入済額1億9,919万3,185円、支出済額4億7,703万8,008円で、執行率93.3%でありました。
歳入の主なものとしましては、使用料及び手数料、国庫支出金で1億7,351万9,124円となり、収入済額の87.1%を占めております。歳出につきましては、農業集落排水事業費、市設置型浄化槽整備事業費及び公債費であります。
次に、公共下水道事業特別会計は、予算現額7億5,251万3,000円に対し、収入済額5億9,291万2,081円で、支出済額7億2,909万6,542円で執行率96.9%でありました。
歳入の主なものとしましては、繰入金の4億3,564万2,000円であり、収入済額の73.5%を占めております。歳出につきましては、下水道事業費、公債費であります。
次に、介護保険特別会計は、予算現額33億4,262万4,000円に対し、収入済額34億849万6,581円で、支出済額33億1,615万553円で執行率99.2%でありました。
歳入の主なものとしましては、保険料、国庫支出金、支払基金交付金、県支出金、繰入金で33億1,241万9,933円となり、収入済額の97.2%を占めております。歳出につきましては、保険給付費が主なものであります。
次に、介護サービス事業特別会計は、予算現額950万円に対し、収入済額1,000万4,367円で、支出済額778万9,614円で執行率82%でありました。
歳入につきましては、サービス収入、繰越金で、収入済額の100%を占めております。歳出につきましては、サービス事業費であります。
次に、後期高齢者医療特別会計は、予算現額3億2,333万9,000円に対し、収入済額3億2,402万795円、支出済額3億2,319万5,883円で執行率99.9%でありました。
歳入の主なものとしましては、後期高齢者医療保険料、繰入金であります。歳出につきましては、後期高齢者医療広域連合納付金であります。
次に、水道事業会計の収益的収支でありますが、収入につきましては、予算額9億3,021万8,000円に対し、収入済額8億9,388万6,058円であります。支出につきましては収入済額の10億3,443万9,000円に対し、支出済額9億8,854万1,337円でありました。
収入の主なものとしましては、水道料金であり、支出につきましては、原水及び浄水費、総係費が主なものであります。
次に、平成24年度各会計における4月30日現在の歳入歳出の状況について報告いたします。
一般会計は、予算現額155億4,000万円に対し、収入済額16億1,696万4,365円、支出済額4億7,812万7,204円でありました。
歳入の主なものとしましては、地方交付税の14億9,598万6,000円であり、収入済額の92.5%を占めております。歳出につきましては、各科目とも適正に執行されておりました。
次に、国民健康保険特別会計は、予算現額57億365万円に対し、収入済額602万1,933円、支出済額1億1,078万813円でありました。
歳入の主なものとしましては、国民健康保険税であります。歳出につきましては、後期高齢者支援金等、介護納付金が主なものであります。
次に、農業集落排水事業特別会計は、予算現額4億1,414万1,000円に対し、収入済額70万8,000円、支出済額147万8,066円でありました。
歳入につきましては、分担金及び負担金であります。歳出につきましては、農業集落排水事業費、市設置型浄化槽整備事業費であります。
次に、公共下水道事業特別会計は、予算現額7億2,993万6,000円に対し、収入済額42万1,100円、支出済額361万7,000円でありました。
歳入の主なものとしましては、分担金及び負担金であります。歳出につきましては、下水道事業費であります。
次に、介護保険特別会計は、予算現額34億8,680万6,000円に対し、収入済額253万3,100円、支出済額608万6,000円でありました。
歳入の主なものとしましては、保険料であります。歳出につきましては、総務費が主なものであります。
次に、介護サービス事業特別会計は、予算現額768万8,000円に対し、収入済額はなく、支出済額20万6,000円でありました。
歳出につきましては、サービス事業費であります。
次に、後期高齢者医療特別会計は、予算現額3億4,691万8,000円に対し、収入済額9万3,000円で、支出済額はありませんでした。
歳入の主なものとしては、後期高齢者医療保険料であります。
次に、水道事業会計の収益的収支でありますが、収入につきましては、予定額9億303万円に対し収入済額1億3,302万4,690円であります。支出につきましては、予定額10億748万1,000円に対し、支出済額1,012万8,953円でありました。
収入の主なものとしましては、水道料金であります。支出につきましては、総係費が主なものであります。
以上でございます。
〇議長(相田一良君) なお、桜川市土地開発公社経営状況報告については、お手元に配付したとおりでございます。
ここで暫時休憩いたします。
休 憩 (午前11時15分)
再 開 (午前11時27分)
〇議長(相田一良君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
〇執行部あいさつ
〇議長(相田一良君) ここで、市長より発言を求められておりますので、これを許します。
中田市長。
〔市長(中田 裕君)登壇〕
〇市長(中田 裕君) おはようございます。本日ここに、平成24年第2回桜川市議会定例会の開会に当たり、提出議案及び報告の概要説明を兼ねて一言ごあいさつを申し上げます。
議員各位におかれましては、公私ともご多用のところご出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。あの未曾有の災害、東日本大震災から約1年2カ月後の先月、5月6日の正午過ぎ、今度は茨城県から栃木県にかけて、少なくとも3つの竜巻が発生し、それぞれが同方向の北東に進み、6月4日現在で両県合わせて死者1名、負傷者52名、建物被害2,313棟にも上る大きな被害をもたらしました。筑西市玉戸で発生し、桜川市の門毛にまで及んだ竜巻の被害範囲は、長さ約21キロメーター、幅員600メーターにも及び、負傷者2人と半壊住家1棟、一部半壊住家29棟、非住家損壊52棟、合計82棟にも上る家屋被害をもたらしました。また、栃木県真岡市から茨城県常陸大宮市にかけての竜巻被害は、長さ約32キロメーター、幅650メーターに及び、隣接するつくば市に死者1人を含む甚大な被害をもたらした竜巻は、常総市で発生し、被害範囲は長さ約17キロメーター、幅500メーターにも及びました。竜巻による建物などの被害は防ぐことはできませんが、身の安全を守るための対策は可能であります。今後とも防災体制などの見直しを図り、市民の皆様の安全・安心を基本としたまちづくりを進めてまいりますので、議員各位におかれましては一層のご理解とご協力を賜りますようお願いを申し上げます。
また、原発停止に伴う電力不足が懸念される中、市役所では昨年に引き続き職員の軽装の励行で、夏の冷房の温度を上げるクールビズを本年6月1日から実施しております。加えて、庁舎照明の消灯、減灯、空調機の稼働時間の短縮、さらには庁内温度の上昇を抑える緑のカーテンの導入など、節電対策にも積極的に取り組んでおります。重ねて議員各位のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
それでは、今回の定例議会でご審議いただく案件について説明を申し上げます。
初めに、議案第36号から議案第40号の5件につきましては、専決処分の承認を求めることについてであります。概要の説明をさせていただきます。
議案第36号 専決処分の承認を求めることにつきましては、平成23年度桜川市一般会計補正予算(第9号)であります。これは、地方自治法第179条第1項の規定によるもので、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ4億9,148万7,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ181億4,096万4,000円としたものでございます。
議案第37号 専決処分の承認を求めることにつきましては、平成23年度桜川市農業集落排水事業特別会計補正予算(第4号)であります。これは、地方自治法第179条第1項の規定によるもので、歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ860万5,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ5億1,126万1,000円としたものでございます。
議案第38号 専決処分の承認を求めることにつきましては、平成23年度桜川市公共下水道事業特別会計補正予算(第3号)であります。これは、地方自治法第179条第1項の規定によるもので、歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ1,507万5,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ7億5,251万3,000円としたものでございます。
議案第39号 専決処分の承認を求めることにつきましては、桜川市の税条例の一部を改正する条例であります。これは、地方自治法第179条第1項の規定によるもので、地方税法の改正に伴うものでございます。
次に、議案第40号 専決処分の承認を求めることにつきましては、桜川市国民健康保険税条例の一部を改正する条例であります。これは、地方自治法第179条第1項の規定によるもので、地方税法の改正に伴うものでございます。
続きまして、報告第1号と報告第2号につきまして、説明をさせていただきます。
報告第1号 平成23年度桜川市一般会計繰越明許費繰越計算書であります。この主な内容は、伝統的建造物群修理補助事業2億3,581万4,000円、真壁小学校屋内運動場耐震補強及び大規模改修工事1億9,740万3,000円、岩瀬東中学校屋内運動場耐震補強及び大規模改修工事1億7,666万2,000円、霞ヶ浦用水関連災害復旧工事委託料1億1,865万円、岩瀬西中学校屋内運動場及び武道場耐震補強工事1億480万5,000円が今年度へ明許繰り越しされたものでございます。
報告第2号 平成23年度桜川市公共下水道事業特別会計繰越明許費繰越計算書であります。内容につきましては、小貝川東部流域下水道事業建設負担金587万1,000円、汚水管渠布設工事1,239万8,000円が今年度へ明許繰り越しされました。
次に、議案第41号から議案第49号の9案件についてご説明をさせていただきます。
まず、議案第41号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについては、人権擁護委員の推薦に伴い、議会の意見を求めるものでございます。
議案第42号 桜川市暴力団排除条例につきましては、暴力団の排除を推進し、市民の皆様の安全で平穏な生活の確保等を目的とするものでございます。
議案第43号 外国人登録法の廃止及び住民基本台帳の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例につきましては、住民基本台帳法の一部が改正されたことに伴い、桜川市関係条例の一部を改正するものであります。
議案第44号 桜川市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例につきましては、小中学校適正配置計画策定委員を新たに加えるものであります。
議案第45号 桜川市農業委員の選挙に関する委員の定数等に関する条例の一部を改正する条例につきましては、選挙による委員の定数を改正するものであります。
議案第46号 桜川市営駐車場及び自転車置き場の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例につきましては、駐車場及び自転車置き場内に放置されている放置自転車等を速やかに撤去できるよう条例の一部を改正するものであります。
議案第47号 平成24年度桜川市一般会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ3,270万1,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ155億7,270万1,000円とするものであります。
歳入の主なものは、国庫支出金及び件支出金であり、歳出の主なものは民生費と教育費であります。
議案第48号 桜川市営県単土地改良事業の施行につきましては、桜川市営県単土地改良事業ほ場整備事業の堀の内地区を施行したもので、土地改良法第96条の2第2項の規定により議会の議決を求めるものでございます。
議案第49号 訴えの提起につきましては、市営住宅入居者の家賃等の納入について公平性を保つため、住宅家賃等未納者に対して未納家賃等の納入及び住宅の明け渡しを求める訴えを提起するものであります。
以上で本定例会に提出いたしました議案及び報告の概要説明を終わります。
ただし、特に議員各位にお願いしたいのは、平成24年度桜川市一般会計補正予算(第1号)のうち、4款衛生費、1項保健衛生費、1目保健衛生総務費の1,195万円につきまして、中核病院の問題について桜川市、筑西市及び茨城県、そして有識者を主体に基本構想、基本計画を作成し、方向性を決定し、議会等にお示しをする経費でございます。この話し合いなくして地域医療再生の道はないと私は考えております。ぜひ議員各位にお願いをしたいと思い、最後の提案と思っていただいて結構でございますので、よろしくご審議のほどお願いをいたします。
後ほど担当部長より詳細なる説明をいたしますので、何とぞ慎重なるご審議の上、ご議決をくださいますよう心からお願いを申し上げて、ごあいさつとさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
〇議員提出議案第2号の上程、説明、質疑
〇議長(相田一良君) 次に、日程第5、議員提出議案第2号 議員小高友徳君に対する懲罰についてを議題といたします。
提案理由の説明を願います。
8番、飯島重男君。
〔8番(飯島重男君)登壇〕
〇8番(飯島重男君) 議員提出議案第2号、これにつきましては、全員協議会で提出しておりますので、提案理由の朗読をさせていただきまして提出とさせていただきます。
提出理由。文教厚生常任委員会は、2泊3日の日程で青森県十和田市(市立十和田中央病院)、北海道函館市(函館市元町末広町重要伝統的建造物群保存地区)、北広島市(小中学校の統廃合事業)の研修を行ったが、小高委員(副議長)においては、28日の出発当日午前5時の集合時間に姿を見せず、連絡もとれず、出発時間を20分おくらせて待ったが、やむを得ず見切り発車で出発しました。その後も何の連絡もなく、委員長を初め随行職員もあらゆる方法で連絡をとろうとしたが、午後2時に本人から随行職員に電話があるまで、全く連絡がとれなかった。この間、対応に苦慮し混乱したが、結局新幹線、ホテル、航空機、これらすべてをキャンセルした。なお、キャンセル料として約2万円負担した。
その日のうちに、委員長から議会事務局に対し、懲罰の検討依頼、その後研修期間中も当人からの連絡を待ったが、何の説明も謝罪の電話もなかった。
小高議員においては、これまでも遅刻、欠席が目立ったが、昨年12月定例議会では、無断欠席のため、本会議で議長から「本人に注意する」旨、報告があったところである。たとえ研修であっても、経費の支出を伴う議員活動であり、これを軽視し、関係各位を翻弄する行為は、他の議員に対する侮辱であり、厳に戒められるべきところである。また、議会において副議長という指導的立場にあることをかんがみると、今回の事由は軽々に見過ごすことはできないものと判断し、この議案を提出するものである。
以上です。
〇議長(相田一良君) ただいま提案理由の説明が終わりました。
これより質疑を行います。質疑ありますか。
菊池伸浩君。
〇4番(菊池伸浩君) 4番の菊池です。私も、この議案が出されてから、議員必携等でいろいろ調べてきているのですが、この議員必携の懲罰発議の中で、ただ理由なく欠席したからといって、懲罰発議をすることはできないというのが書いてあるのです。ただ理由なく欠席したからといって、懲罰発議はできないということが書いてあるのですが、この法に照らしてみて、これはやっぱりどうしても懲罰に付さなければいけない議案なのかどうか質問いたします。
〇議長(相田一良君) 今、4番、菊池伸浩君から、理由なくと申されましたけれども、先ほど文教委員長が述べたとおり……
〔何事かの声あり〕
〇議長(相田一良君) 提案者だけれども、述べたように……
〔「提案者に質問してる」の声あり〕
〇議長(相田一良君) 飯島重男君。
〇8番(飯島重男君) 理由なしに欠席したというのはどうかということですが、今回の研修に当たりましては、委員会として3月の定例議会が終わった当時から十分検討して、もう万全の態勢で今回の研修を実行するに当たりました。特に今回は、出発前に宇都宮が6時45分という新幹線でございまして、汽車に乗りおくれるということは非常に問題がまた大きくなってしまうということで、集合時間を5時を15分早めて出発するということを、前の晩に委員各位あるいは担当職員に全部連絡して、きちんとした形で対応したわけでございますが、そうした中で今回の事態が発生したということは、これは議員の皆さんによく考えてもらわなくてはならないというようなことで、提出をしたわけでございます。
以上です。
〇議長(相田一良君) 菊池伸浩君。
〇4番(菊池伸浩君) いいですか。この法律は、ただ理由なく欠席したからといって、懲罰発議することはできないというふうに書いてあるのです。できる場合は、何回も何回も議長が来るように促して、それでも来ないと、そういう場合についてはできると。これは、一般的には本会議の場合が該当するというふうに私考えているのですが、確かにだから今回の無断で皆さん、特に事務局関係者とかなんか、非常に苦労かけたという怒りは私もよくわかるのです、怒りは。怒りの問題と、議員を懲罰にかけるという問題は、少し冷静に考えたほうがいいと私は思うのです。ですから、どうも私がこの資料を見た限りでは、懲罰にかける理由にならない感じがするのですが、いかがでしょうかということで質問しています。
〇議長(相田一良君) 飯島重男君。
〇8番(飯島重男君) 提案した内容でございますので、議員の皆さんによろしくお願いしたいと思います。議会でよろしくお願いしたいと思います。
〇議長(相田一良君) 増田昇君。
〇19番(増田 昇君) 確かに、今この文面を読ませてもらうと、この間の協議会が7日にありましたよね。そこでもっとこういうのは審議するべきだったのだけれども、この間何の話も出てこない。これ、この間この書類はあったことは見ました。しかし、この文面、確かに今菊池議員がおっしゃったように、でも確かに悪いことは悪いと思います、これは。確かに無断欠席、これは悪いと思います。しかし、1回目から懲罰にかけるほどのものなのか、何でも一番先は注意とか、レッドカードとかいきなり出していいのか、私は同じ議員として我々が。おれがそこでいいだの悪いだの判断できるような、おれは人材ではないから反対、おれは反対です。
ここで、確かにおくれた、そのことに対しては悪い、けさほども謝罪がありました。ここで……
〇議長(相田一良君) 済みません。討論みたいな形になるもので、質問ではないもので、簡単明瞭にお願いします。
〇19番(増田 昇君) はい、こういうことで私、反対です。
〇議長(相田一良君) はい、わかりました。
いろいろ議論はあるかと思いますけれども……
高田議員。
〇15番(高田重雄君) 提案者にお聞きしたいです。
帰ってから真っすぐ小高委員は謝りに行きましたか。行ったか行かないか、それだけお答え願いたいです。
〇議長(相田一良君) 飯島委員長。
〇8番(飯島重男君) お答えします。
当日、茨城空港へ……
〔「帰ってきてからの話を聞いてるんです」の声あり〕
〇8番(飯島重男君) 帰ってきましてから、当日は来ませんでした。翌日になって謝りに来ました。
以上です。
〇議長(相田一良君) 高田議員。
〇15番(高田重雄君) 謝りに翌日行って、反省したから謝りに行ったのだと思います。
それと、各委員の方にも次の日、提案者の聞くことには文教厚生の方々に全員にうちまで行って謝ったそうです。そういう方に、そういう態度、きょう朝から来て、頭を下げて、我々関係ない議員にまで頭を下げたとか、既にもう懲罰がかかったくらい反省していると私は判断します。ただそれだけです。
〇議長(相田一良君) 高田議員、それね、私が30日の晩、小高議員のところに電話いたしまして、せめて文教委員のところには行ってくださいと申したところ、小高議員は私も行くと思っていました。お申し立てでなくて自分から率先して……
〔「議長には聞いていません」の声あり〕
〇議長(相田一良君) はい、わかりました。
飯島委員長。
〔「答弁は終わっている」の声あり〕
〇議長(相田一良君) はい、わかりました。
いろいろご意見もあろうと思いますが、時間の……
橋本位知朗君。
〇18番(橋本位知朗君) この文面の中で、「午後2時本人から随行員に電話があるまで連絡がとれなかった」とあります。そして、その4行後に「研修期間中も当人からの連絡を待ったが、何の説明も謝罪の電話もなかった」と書いてありますが、これはどういうことなのですか。電話って、何の電話だったのですか。
〇議長(相田一良君) 飯島委員長。
〇8番(飯島重男君) 欠席なものですから、これから出席したいのだけれども、どうですかという電話です。
〇議長(相田一良君) 橋本議員。
〇18番(橋本位知朗君) 本人が、午後2時に、これから出席したいということで電話したというのだよね。当日ですよ、これね。それなのに、その後長い期間中当人から連絡を待ったが、何の説明も謝罪の電話もなかったと書いてあるのは、ちょっと矛盾していると思うのですが、やはり今話聞くと、本人はやっぱり電話したのだね。ということですから、委員長さん、これどんな電話の内容だったか、そこまではわからないですかね。
〇議長(相田一良君) 飯島委員長。
〇8番(飯島重男君) 欠席届は本当に朝出すのも申しわけなかったと。今から行くということでございます。
〇議長(相田一良君) 上野征一君。
〇21番(上野征一君) 私も賛同者の一人ですので、委員長ではありませんけれども、今の橋本議員の質問に対して若干委員長の答弁につけ加えたいと思いますけれども、議長、よろしいですか。
〇議長(相田一良君) はい、結構です。
〇21番(上野征一君) 確かに当日の午後2時ごろ、随行していました事務局の次長のほうへ電話が入ったようです。今から北海道へ飛びたいと思うのですけれども、いかがなものでしょうということで電話が入ったようです。2時ごろまだ彼は東京にいたか、うちにいたか、茨城空港にいたかわかりませんけれども、2時ごろこれから北海道まで行くということで、北海道の空港へおりても、即ホテルではありませんので、ホテルへ着くのは恐らく夜の8時半、9時になってしまうだろうということで、委員会終わるころにわざわざ出てきて、次の日彼は朝一番で帰らなければならないのだというようなことで、事務局のほうへも連絡も行っていましたし、委員長もだれも小高議員は1泊で朝一番で帰るのだと、そのような話がわかっていました。午後の2時ごろ、まだこちらにいる人が、次の日朝一番で帰るのに、何で北海道まで飛んでくる必要があるのでしょう。その辺を私は強調したいです。
それと、確かに先ほど、最初からレッドカードではなくて、イエローカードでいいのではないかというような話もありました。今は、だれも携帯電話持っているのです。それであって、当日の朝でも乗りおくれたらば委員長に報告すべきだと思います、委員会の研修なのですから。委員長にも報告ない、我々同士の文教委員のだれにも連絡もない、連絡があったのはさっき報告があったように午後の2時、廣澤次長への連絡であります。それでいて、午後の2時ごろから、今から北海道へ飛ぶ、朝一番で帰りますなんてことは許せるでしょうか。
それと、行程が本人の手元へ行っていますから、謝罪する気があるのであれば、研修終わって、この岩瀬の庁舎へ着くのが何時だかというのは予定表に出ているわけであります。そのときに来て、「みんな、こういうわけでおれ出られなかったけれども、申しわけなかった」、それが謝罪ではないでしょうか。
以上です。
〇議長(相田一良君) 橋本位知朗君。
〇18番(橋本位知朗君) 今、追加の説明がありましたから、では私も追加の問題を提起します。
だとしたら、この下から6行目の「研修期間中も当人からの連絡を待ったが、何の説明もなかった」と書いてあるのは、説明したのではないですか。これは消したほうがいいのではないですか。「ちゃんと説明あったけれども、その説明は弁明にはなっていませんよ」と書いたらいいのではないですか。
以上です。
〇議長(相田一良君) 上野征一君。
〇21番(上野征一君) 今から北海道へ飛ぶというのが説明でしょうか。どう思いますか。
〇議長(相田一良君) 議論は尽きないと思いますけれども、ここで質疑を終わります。
本件は提出とともに、桜川市議会議員……
〔何事かの声あり〕
〇議長(相田一良君) 鈴木議員さん、最後ね。
〔何事かの声あり〕
〇議長(相田一良君) わかりました。
〔「わかってないよ」の声あり〕
〇2番(鈴木裕一君) 済みません。
そのとき、私たちは総務常任委員会で研修行っていまして、たしかそのときは相田議長さんのほうから、口頭で厳重注意をするから、何とかそれで勘弁してくれと、承諾してくれと、私らにはそういう話を議長から受けました。私らも、それで納得して、もう議長に任せると、相田議長に任せるということで、これは解決したと私は思っていました。その辺はどうなのでしょうか。
〇議長(相田一良君) 私は、勘弁したか、言ったかどうだか、それは記憶にちょっとございませんけれども、その後のやはり小高議員の行動、態度、それを見た場合には、これは副議長という大事な、大事な役職を担っています。もし私に万が一があった場合には、そういう人を指導する立場、例えば小学校、中学校にあいさつに行った場合、小学生、中学生を前にして、皆さん、規律、規則は守らなければなりません。そういうことであって、それは却下します。
以上で質疑を終わりにしたいと思います。
〇懲罰特別委員会の設置及び委員会付託
〇議長(相田一良君) 本件は、この提出に伴い、桜川市議会委員会条例第7条の規定によって、10人で構成する懲罰特別委員会が設置されました。また、桜川市議会……
〔「ちょっと待った」の声あり〕
〇議長(相田一良君) 済みません。最後まで読ませてくださいよ。
また、桜川市議会議員規則第154条の規定により、委員会の付託を省略して議決することができないことになっております。
よって、本件を懲罰特別委員会に付託したいと思いますが、ご異議ありませんか。
〔「休憩……」「今、だれが委員になったのですか。だったら、この
間の協議会で委員はこういうふうにつくりましたよって、名前出
すのがいいんじゃないですか」の声あり〕
〇議長(相田一良君) 待って、今一人一人質問受ける。おれだって聖徳太子ではないのだから、10人もの……答弁してから、まず。聖徳太子ではないのだから、10人もの人の意見を1回に聞けない、おれだって。
それは、これから懲罰委員会というものをつくっつて、それからです。その後。
高田議員。
〇15番(高田重雄君) 懲罰委員会をつくる、つくらないの議決をしなければまずいけないでしょう。
〔「今からです」の声あり〕
〇15番(高田重雄君) 議決して、おれ反対しようと思っているのでしょう、我々は。
〇議長(相田一良君) わかった。それは、懲罰委員というのは、議長の指名でやって、委員の名簿は。それは……
〇15番(高田重雄君) 議会で議決しなければ懲罰、この全員のところで議決とらなければだめでしょと言っているの、おれは。
〔「だから、今やっていることだから」の声あり〕
〇15番(高田重雄君) 違いをやっているのだ、今。
〇議長(相田一良君) 済みません。高田議員、それは質問終わった後で。今、まず最後まで。
これを一旦終わりにしないと、その後議決で決めますよ。
では、わかりました。それ、やりますから。
それでは……今、最後まで話を聞いて、済みませんけれども、異議ありますので、この表決は起立によってします。
本案を原案のとおり付託することに賛成の方の起立を願います。
〔起立する者あり〕
〇議長(相田一良君) 採決の結果、賛成・反対が同数です。
したがって、地方自治法第116条第1項の規定により、議長が本案に対して裁決します。
本案については付託することに裁決いたします。
〔何事かの声あり〕
〇議長(相田一良君) 今やりましたよ。同数で。
〔「賛成かどうか」の声あり〕
〇議長(相田一良君) 賛成。
〔「言わないでしょう」の声あり〕
〇議長(相田一良君) いや、言いましたよ、これ。
〔「言わないよ、言ってないよ」の声あり〕
〇議長(相田一良君) したがって、今採決した結果、本案に対しては賛成・反対同数でございます。ここは議長採決によって、これを付託することに決定いたしました。
ここで暫時休憩します。
休 憩 (正 午)
再 開 (午後 零時09分)
〇議長(相田一良君) それでは、会議を再開いたします。
〇懲罰特別委員会委員の選任
〇議長(相田一良君) ただいま事務局より資料の配付をいたしました。ご確認ください。委員会のメンバーです。
お諮りいたします。委員の選任については、桜川市議会委員条例第8条第1項の規定により、お手元に配付しました名簿のとおり指名しますけれども、ご異議ありませんか。
〔「異議あり」の声あり〕
〇議長(相田一良君) 菊池伸浩君。
〇4番(菊池伸浩君) 4番の菊池です。
これ、申しわけないけれども、この委員の方、文教厚生委員の方がかなり多いのですよね。そうすると、この方らはみんな懲罰動議を、提出者なのです。懲罰動議の提出者のほとんどが懲罰委員会に入っていると。もっと広く、議会全体で代表できる方を私は選んでほしいと思って、この前の全協のときから議長に、議長が指名する、指名するって、もちろん結果はそうなのですが、全員協議会で皆さんに相談して、こういう関係で選びたいけれども、いかがでしょうかと、一言話しするのが、その進退、賛成、反対、いろいろな方がいますけれども、議長はこの際、やっぱり22名を代表する議長なのだから、全体を見た、見通したやっぱり委員の選任をしてほしいというふうに思って、ちょっと納得できないのですが、議長の見解を伺いたい。
〇議長(相田一良君) 私も、二晩三晩眠れない思いしました。でありますけれども、やはり規約にのっとってやるのが議会の進行方向だと思いまして、常任委員会の委員長、副委員長、各6名と、議会運営委員長1名と、そして期数の多い方の先輩の議員の3名で、合計10名選ばせてもらいました。私なりに、これは公正公平に役職関係上踏まえた上で選ばせてもらいましたので、ご協力、菊池議員よろしくお願いします。
あと、ほかにございませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
〇議長(相田一良君) ないようですので、よって、懲罰特別委員会委員はお手元に配付した名簿のとおり選任することに決定いたしました。
ここで暫時休憩といたします。
休 憩 (午後 零時12分)
再 開 (午後 零時13分)
〇議長(相田一良君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
それでは、ただいま決まりました懲罰特別委員会の皆様に集まってもらって、議論をお願いいたします。
特別委員会の人は議長室のほうへ移動願います。
〔「ちょっと待ってて、委員長と副委員長を決めなくちゃなんない
……」の声あり〕
〇議長(相田一良君) 暫時休憩いたします。
休 憩 (午後 零時14分)
再 開 (午後 零時19分)
〇議長(相田一良君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。
〇懲罰特別委員会正副委員長の互選
〇議長(相田一良君) ただいま懲罰委員会の正副委員長が互選によって行われましたが、結果について報告いたします。
委員長に上野征一君、副委員長に林悦子君と、以上決定されました。
ここで暫時休憩といたします。
休 憩 (午後 零時20分)
再 開 (午後 1時30分)
〇議長(相田一良君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。
ここで、暫時休憩とさせていただきます。
休 憩 (午後 1時30分)
再 開 (午後 2時15分)
〇議長(相田一良君) 休憩前に引き続き会議を再開します。
〇日程の追加
〇議長(相田一良君) 休憩中に開いた議会運営委員会の報告を願います。
議会運営委員長、大塚秀喜君。
〔議会運営委員長(大塚秀喜君)登壇〕
〇議会運営委員長(大塚秀喜君) 議会運営委員会の審議の結果を報告いたします。
議員提出議案第2号 議員小高友徳君に対する懲罰の件委員長報告については、直ちに日程に追加し、審議、採決することに決定いたしましたので、ここに報告いたします。
〇議長(相田一良君) お諮りいたします。
ただいま議会運営委員長より報告がありました。報告のとおりとしてご異議ございませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
〇議長(相田一良君) 異議なしと認め、議会運営委員長の報告のとおりといたします。
追加議事日程及び委員会報告書を配付いたします。
〔委員会報告書配付〕
〇議員提出議案第2号の委員長報告、質疑、討論、採決
〇議長(相田一良君) 追加日程第1、議員提出議案第2号 議員小高友徳君に対する懲罰について、委員長報告を議題といたします。
本件について委員長の報告を願います。
懲罰特別委員長、上野征一君。
〔懲罰特別委員長(上野征一君)登壇〕
〇懲罰特別委員長(上野征一君) 懲罰特別委員会審査報告書。
お手元に届いていると思いますので、朗読します。
懲罰特別委員会の審査の結果並びに審議の経過概要について、会議規則第103条の規定により報告いたします。
本委員会に付託された案件は、議員提出議案第2号 議員小高友徳君に対する懲罰についてであります。これら付託案件を審査するため、本委員会は6月12日午後1時より、議長室において委員10名が出席、また書記4名を任命いたしました。
委員会付託案件につき、提案された内容について、慎重に審議した結果、「出席停止」と決定いたしました。
なお、審議の経過において議論された意見等は次のとおりであります。
文教厚生常任委員会は、5月28日から2泊3日で研修を行ったが、小高議員においては、出発当日の午前5時の集合時間に姿を見せず、連絡もとれなかった。この行為は、関係各位を翻弄し、他の議員に対する侮辱であり、厳に戒められなければならない行為であります。
また、昨年の12月定例会では、副議長という立場にもかかわらず、無断欠席のため、本会議場で議長から「本人に注意する」旨、報告があったところであり、たび重なる失態や行動に対し、懲罰を科することは適切であるかどうか、まず最初に議論をし、その結果、懲罰を賛成多数で科することと決定いたしました。
懲罰の内容については、6月12日から14日までの本定例会中「出席停止」が妥当であると賛成多数で決定いたしました。
以上が付託案件に対する懲罰特別委員会の審議の経過並びに結果であります。
各位におかれましては、本委員会の報告をご了承の上、ご賛同くださるようお願い申し上げます。
平成24年6月12日
懲罰特別委員会委員長 上野 征一
桜川市議会議長 相田 一良 様
〇議長(相田一良君) ただいま報告が終わりました。
これより質疑を行います。なお、質疑は簡潔にお願いいたします。
質疑ございませんか。
4番、菊池伸浩君。
〇4番(菊池伸浩君) 4番の菊池です。今の委員長の報告に対して2点質問いたします。
1つは、出席停止という罰則になったそうなのですが、懲罰の種類としては一番軽いのが戒告、2番目が陳謝、3番目が出席停止、4番目が除名ですね。私なんかは、もしどうしても懲罰が必要というならば、陳謝が妥当だと思っていたのですが、一定期間の出席停止、それも3日間停止というのは相当重い事案ですよね。議会で、議長の制止を振り切って質問を続けたとか、暴言を吐いたとかいう場合に、ほかの事例見ても大体1日の欠席が多いのです、私が調べた範囲では。この3日間も出席停止という、一番ですね、議員としての仕事を抹殺するような重い罰則になった根拠は何か、考え方は何か、これを1点まず伺います。
2つ目は、確かに午前5時の連絡もなかったということは、本当に社会人としての常識を欠いたものだと、私も思っております。それについては異議ありません。ただそれが、ほかの議員に対する侮辱かどうか、侮辱というのは、相手を直接ばかにするとか、「おまえ、何だ」とかという、そういうことが侮辱であって、約束を無視して行かなかったというのは、とらえ方によっては侮辱かもしれないけれども、それを侮辱ととらえるのはいかがなものかという点で、ちょっと見解を伺います。
2点です。
〇議長(相田一良君) 上野征一委員長。
〇懲罰特別委員長(上野征一君) 懲罰の種類が4種類あるのは百も承知しています。であっても、出席委員の中からは、出席停止が妥当だろうというような声が出ています。
それと、侮辱というのは失礼ではないかというような話もありました。確かに表現の仕方がいかがなものかと思うかもしれませんけれども、一議員、1,000人以上の方の市民の支持を得ている市議会議員が、今回のようなことで許されるのかどうかということを考えてもらわなければならないと思います。それで、本人がもし弁明するのであれば、弁明する機会も与えたらいいのではないかというような声も出ました。であっても、何かきょうから3日間欠席届が出ているということで、本人いませんので、本人の弁明の時間も与えることはできないのかなというような声が委員会の中にもありました。
私が決めた懲罰ではありませんし、もちろん私も賛成しましたですけれども、菊池議員の質問に対して、不満に対するお答えは以上です。何か漏れていることがあったらば。
〇議長(相田一良君) 菊池議員。
〇4番(菊池伸浩君) 4番の菊池ですが、本人が確かに欠席届出たというのは、事務局長からも伺っていますけれども、一応懲罰を与えるに当たっては、懲罰委員会としても正式に小高氏本人にこういうことで懲罰案が出ているが、弁明あるかということで伝えるのが、伝えてからやるのが私は筋だと思うのですが、いかがでしょうか。
〇議長(相田一良君) 上野征一委員長。
〇懲罰特別委員長(上野征一君) 菊池議員も、けさお会いしているかと思いますけれども、けさ小高議員は控え室へ来てくれていました。皆さんに、「今回の件は心配かけて、迷惑かけて済みませんでした」というようなあいさつは確かにいただきました。それであって、この議場へ入らずに、欠席だということ、その辺はどうなのですか。やっぱり議員としてのモラルがあると思うのです。
〇議長(相田一良君) 菊池議員。これで3回目ね。
〇4番(菊池伸浩君) だから、本人に言っても、ちゃんと書類に書いて、応召して、それでも本人が弁明しませんということだったらばいいのですが、形式的にもちゃんと本人に弁明の機会を1回も与え、要請もしないで、どうせきょうは来ないからだめだっぺというので決めてしまうのは、私はいかがかなと思うのですが、私がもし懲罰にかかった場合は、絶対そんなことはできませんね。必ず最後まで弁明の機会だけはもらうという形に、大体ほかの市町村の懲罰委員会なんか見ても、そういうふうに行われているふうに私は聞いておりますが。
あとは反対討論でやりますから。
〇議長(相田一良君) ほかにございませんか。
〔「質疑なし」の声あり〕
〇議長(相田一良君) ないようですので、質疑を終わります。
これから討論を行います。討論ありませんか。
菊池伸浩君。
〔4番(菊池伸浩君)登壇〕
〇4番(菊池伸浩君) 4番議員の菊池です。今回の懲罰動議について反対の討論を行います。
今回、小高君が起こした事象については、私も社会人の通念として望ましくない、まずいことだというふうに、それはもう思っております。その問題と、懲罰を与えるかどうか、特に出席停止を3日間もするという、議員の一番の表決権を奪ってしまう形の懲罰は、私は好ましくないと思っております。
先ほども話をしましたけれども、議員が正当な理由もなく応招しなかったり、正当な理由がなく欠席をして、議長が招状、招く紙ですね、携帯電話ではないのですよ。招状を発しても、なおゆえなく出席しない場合というのです。連絡、携帯で電話できるのに、何でしなかったのだと、それはそれで怒りはごもっともですが、正式な手続を踏まないと議会としては、私はまずいと思うのです。
そういう意味で、今回の定例議会3日間の議会、全部出席停止という処分は余りにも重過ぎるのではないかと。そもそも議員がそういう問題を起こしたのは、議員の責任なのですから、それはもう議員に反省をしてもらうし、その結果はそれなりに出てくるというふうに思うのです。私らが、それを怒りをもって出席停止まで処分をするというのは、行き過ぎではないかと。
特にこれが桜川市議会の初めての懲罰だと私は聞いていますが、前例になるわけですよね、これがね。こんなことが、これから前例になっては、私は大変だと思うのです。だから、ぜひ陳謝とか戒告で済む処罰なら私も反対はしませんけれども、出席停止は幾ら何でもやり過ぎだというふうに思っています。ほかの議員のことを縛るわけですから、私らは同等のお互いの議員ですから、ほかの議員のことまで縛ることをそう簡単に考えてしまうのはまずいということで、今回の、特に出席停止3日間、6月12日から14日という、これについては断固私はもう何としても反対をしていきたいので、ぜひ心ある皆さんの賛成を、同意を得たいと思いますので、よろしくお願いいたします。
〇議長(相田一良君) 次に、賛成者の発言を許します。
22番、林悦子君。
〔22番(林 悦子君)登壇〕
〇22番(林 悦子君) 懲罰というものは、人に罰を下す行為ですので、そのことに賛成をするという討論は非常にやりたくないことであることは私も全く同じです。
しかし、懲罰というのは、議会の中の規律を保つために行われることであるので、懲罰委員会の副委員長を務めさせていただきましたこともありますので、その中の議論を踏まえながら、なぜこの懲罰を出席停止にするに至ったかということについて、簡単になってしまいますが、お話しをさせていただきたいと思います。
まず最初に、事案の中では書いてある提案書等々、文章の文字の中では伝えられないことがたくさんありました。それは、もうちょっと詳しく書くべきではないかと思いましたけれども、本会議の会議録の中に永遠に残るものでありますし、結局それをほじくり出すようなことになって、かえって本人をさらしものにすることもあり得るので、ですから内輪で議論は尽くしても、余り文章に残すものに対してつらつらと書くべきではないというのは、私は思っておりました。
それで、まず出席停止で、出席なさらないときに、一番最初に集合したのは私なのですが、健康を害されたのではないかということを一番最初に心配いたしました。そして、その次に、何か不測の事態が起きたのではないかということです。ですから、欠席したこと自体についてはいろんな理由が想像されるので、これはだれも直ちにとがめられることではないと思います。しかし、一番困ったのは、研修が終わってもなおかつ連絡がとれなかったということです。あくまでも公費出張でありますから、皆さん税金から1人何万円かもの、10万円近いお金をいただいていく公費出張で、できれば費用を最小限に抑えたいという考えが途中から生じましたので、来られないのであれば、キャンセルしなくてはならないということで、一番最初に宇都宮の駅でまず新幹線のキャンセル、そして次に、研修が終わってももう来られないので、ではそれがわかった段階で小高議員が次の日の早朝、もうこちらに帰ってくる飛行機を予約しているのがわかっていましたので、ホテルのキャンセル、そして飛行機のキャンセルということであります。
その後、本人が万難を排してでも駆けつけるとかなんとかということでもあり、あるいは委員のだれかに直接電話でもいただければまた違ったかもしれませんが、事務局頼みで、結局委員長のところには一度たりとも連絡がなかった。そして、帰ってきてからも、この議会が開くまでの間、ここでは申し上げられないような、本当に心を痛めた議員、もう疲労こんぱいをいたしました。懲罰というのは、だれも喜々としてやる人はいません。下す議員のほうもみずからの手を痛めるし、やっぱり心身ともに疲労こんぱいすることだけは確かです。
けれども、なぜ今回この出席停止ということになったかといえば、まず公費出張研修であるということが1つあります。それから、今までのこともございますし、12月議会のことも、さっき懲罰委員長が言ったとおりのこともございます。その中で、今回これが懲罰に該当しなかったらば、今後議会は学級崩壊みたいな状態になって、いつ席を立とうが座ろうが、だれに何の連絡もしないで帰ろうが、来ようが、だれのこともとがめられなくなってしまうだろうということです。そして議員は、まして副議長は議員を指導する立場にある方でありますから、ですから口で言うのではなくて、行動で示さなくてはならないということがあります。
それで、怒りに任せて感情論で決めることはというご意見がございましたが、それこそがまさにこの懲罰を下そうとしている議員に対する侮辱でありまして、感情で1週間や10日も人をどうにかしようなんてことは持続いたしません。やはり、表決権というのは議員の持っている一番の権利ですが、本人はみずからその議会に出席するという権利を、あるいは委員会に出席する、委員会研修に出席するという権利をみずから守らなかった、みずから放棄したわけですから、そして今回けさいらっしゃいましたけれども、議会に出ず、それで弁明の機会を持とうと思いましたが、これでは弁明をさせてあげることもできず、結局本人がいなければ陳謝も、戒告も全く無意味になります。自分が出席するということを放棄した結果、無断欠席という状態が起きているわけですから、そのものに対して例えば、では3日間今定例会頭を冷やして、うちでゆっくり議席の重み、表決権の重みをかみしめてくださいと言ったところで、本人にそれに対して異議を唱える資格がないと思います。これが出席停止になった一番の原因です。
以上、本当に厳粛な積みではありますが、今後の議員としての市民の皆様に対する責任の重さ、それから規律というものを守っていくために、本当に苦渋の選択ではありますが、この懲罰に賛成してくださることをお願い申し上げまして、賛成の討論といたします。
〇議長(相田一良君) ほかにございませんか。
増田昇君。
〔19番(増田 昇君)登壇〕
〇19番(増田 昇君) 今の委員長の報告、今賛成討論した彼女の話、これはおれ、ちょっと朝小高議員から来た時に聞いたのですが、これはまことか何か、おれは本人に聞いた話です。
というのは、「議会で弁明の機会を与えてくれ」と、そう言ったそうです。そうしたら、「それはできない」と、これは確かですか。ここからはっきりしてもらいます。
〇議長(相田一良君) それ、朝ね。
〇19番(増田 昇君) 朝。
〇議長(相田一良君) 全協は、議運を開いていないから、それは無理だと、時間……
〇19番(増田 昇君) いや、本会議で謝罪をすることはできないか。
〇議長(相田一良君) 全協と言いました。
〇19番(増田 昇君) そうですか、そういう場面を私は聞いております。
今2人が言った話を聞いてみると、その機会も与えなかったというふうに私は聞こえました。今、議長に確認したところ、全協を開いて謝罪したいという話は申し出たそうです。そういうことでございます。だから、私は反対します。
〇議長(相田一良君) ほかに賛成の討論。
〔「討論なし」の声あり〕
〇議長(相田一良君) ないようですので、討論を終わります。
これから議員提出議案第2号について採決します。
この採決は起立によって行います。
本案は委員長報告のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
〔起立する者あり〕
〇議長(相田一良君) 今、結果、賛成反対同数でございます。
したがって、地方自治法第116条第1項の規定によって議長が本案に対して裁決します。
本案について、議長は可決することに裁決します。
以上です。
〇議案第41号の上程、説明、質疑、採決
〇議長(相田一良君) 次に、日程第6、議案第41号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて議題といたします。
提案理由の説明を願います。
中田市長。
〔市長(中田 裕君)登壇〕
〇市長(中田 裕君) 議案第41号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることにつきまして、ご説明を申し上げます。
人権擁護委員の推薦につきましては、人権擁護委員法第6条第3項の規定により、市町村長が議会の意見を聞いて、法務大臣に候補者を推薦するものでございます。現在桜川市の人権擁護委員は9名で、そのうちの1名の委員が平成24年9月30日をもって任期満了となりますので、委員の推薦について議会の意見を求めるものでございます。
それでは、議案に沿って説明をいたします。議案第41号として提案いたしました篠原晟氏は、住所、桜川市大国玉645番地の1、生年月日は昭和18年1月2日で、現在69歳になられる方でございます。同氏は、平成15年10年1日に人権擁護委員として委嘱されて以来3期9年目で、現在も桜川市の人権擁護委員として活躍いただいており、今般同委員の再任をお願いしたく、議会の意見を求めるものでございます。また、同氏は地域社会においても信頼される人格、識見や中立、公正さを兼ね備えていることなど、社会貢献の精神に基づいて、熱意を持って積極的かつ活発な人権擁護委員活動が期待できる方でございます。どうぞよろしくお願いを申し上げます。
〇議長(相田一良君) ただいま提案理由の説明が終わりました。
これより質疑を行います。質疑ありませんか。
〔「質疑なし」の声あり〕
〇議長(相田一良君) 質疑がないようですので、質疑を終わります。
お諮りいたします。議案第41号は原案のとおり適任とすることにご異議ございませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
〇議長(相田一良君) 異議なしと認めます。
よって、議案第41号は適任とすることに決定いたしました。
ここで暫時休憩します。
休 憩 (午後 2時43分)
再 開 (午後 2時55分)
〇議長(相田一良君) 休憩前に引き続き会議を再開します。
〇会議時間の延長
〇議長(相田一良君) 一言述べさせていただきます。
会議時間は、会議規則第9条の規定により、午前10時から午後5時までとなっておりますが、本日の議事日程が終了していませんので、午後5時30分まで延長したいと思います。会議時間を延長することにご異議ございませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
〇議長(相田一良君) 異議なしと認めます。
はい、ありがとうございます。
〇一般質問
〇議長(相田一良君) 次に、日程第7、一般質問を行います。
一般質問については、今定例会においても一問一答方式を採用いたします。1回目は一括質問一括答弁方式とし、2回目以降は要旨ごとに一問一答により行います。なお、質問時間は、答弁を含めて60分とします。初めの質問は対面席に登壇して行い、再質問は自席でお願いします。また、答弁も初めは登壇して行い、次回は自席でお願いします。
それでは、通告順に従って発言を許します。
4番、菊池伸浩君。
〔4番(菊池伸浩君)登壇〕
〇4番(菊池伸浩君) 4番議員の菊池伸浩です。それでは、一般質問通告に基づきまして一般質問を始めます。
初めに、通告に出しました2番目の市の借地の整理と借上料の見直しについては、今回時間の都合がありますので、次回に、9月に行いますので、4つ質問いたします。
まず最初、入札問題です。3月議会で、入札の偏りがあるのではないか、こういう一般質問がありました。また、私が市内を歩いていても、土木建設業者の方々からも同じような声を聞くことがたびたびありました。そこで、今回入札について大きく3点、1つは、入札に偏りはないのか、2つ目は、指名入札制度に対する下妻地裁判決についての見解、それから、3つ目がプロポーザル方式の利点と欠点について質問いたします。
まず、1、入札に偏りがないかという問題ですが、まず入札の実態についてです。私は、議員になってから2年間の入札結果報告を分析をしました。すべて入札事案ごとに落札業者、入札業者の名前をパソコンの表計算ソフト、エクセルに打ち込んで一覧表をつくってみました。これに基づき質問いたします。入札に応募している業者名がいつも同じ名前ばかり出てくるのに驚きました。少ないときは5社くらい、多いときでも10社ぐらいが指名されていますが、いつも同じ名前ばかり出てまいります。
そこで伺います。この入札報告書に記載される仕事、つまり300万円以上の土木建設関係の仕事が可能な業者数は市内に何社あるのか。これは、指名ランクとは別にして、普通の市民が考えて、例えば水道管布設事業とか道路改良工事をなりわいとしている会社ですね、市内には何社とつかんでいるのでしょうか。私の調べた範囲では、70社近いと聞いていますが、間違いはないでしょうか。市内にこんなに業者数があるのに、いつも入札できる業者が10社ぐらいに限定されているということ、また8回も落札する業者がいる一方、1回も入札に応募できない業者がいるということは、普通の市民感覚で考えれば、市の入札方法に偏りがあるのは当然だと思うのですが、どう市は考えるでしょうか。見解を伺います。
私は、偏りが生まれる根本原因は、指名入札制度にあると思っています。桜川市内の業者に窓口を開くためにも、指名入札はやめて、市内の業者はすべてが応募できる条件つき一般入札に切りかえるべきと考えていますが、市の見解を伺います。これが1点目です。
2点目は、指名入札制度に対する下妻地裁判決について、この質問をするに当たり、古河市で係争中の入札をめぐる損害賠償判決、この判決文を取り寄せて読ませていただきました。少し長くなりますけれども、簡単に紹介します。
原告は、有限会社Hと株式会社Uという2社です。被告は、元総和町長で、その後古河市長に当選されたH市長です。旧総和町、古河市が指名した競争入札において、参加資格を有していた建設業者である原告らが、平成16年9月の首長交代以降、旧総和町長、古河市長から恣意的に建設工事の指名を回避され、入札から完全に排除されたとして、国家賠償法に基づいて得べかりし利益等の損害賠償を求めた事案です。判決文というのは、非常にわかりにくいので、原告の陳述書がありますので、それをちょっと要約して紹介します。
2つの業者は、昭和50年以降、旧総和町から発注される公共工事を受けてきましたが、平成16年9月の首長交代以降、総和町でも合併後の古河市になってからも、指名競争入札に参加できず、経営が苦しくなってきました。被告の意見陳述で出てきた、被告が言っている指名競争入札から排除された理由ですが、被告は、私たちはS町長と親しくしていました。この方は今県会議員やっていますけれども、平成16年の町長選挙では選挙事務所の付設などで応援をしました。建設業者の中には、Hさん、今の現職古河市長ですが、Hさんが当選すれば自分たちだけ優遇してくれると考え、Hさんらを支持した方もいました。選挙の結果は、Hさんが当選し、そのとおりになりました。平成17年の合併の古河市長選挙、ここではH総和町長とK古河市長の現職同士の対決です。それで、古河中央建設業協会は、どちらも現職町長と現職市長の争いということもあり、2つに分かれました。原告らは、破れたK氏を応援し、H氏が当選いたしました。K氏は、選挙でまた負けました。
以上が選挙にまつわる話としては、世間の話としてはよく耳にする話ですが、問題はこの話が具体的に下妻地方裁判所で語られ、それを裁判所がどのように判断したのかということです。この裁判の争点は、入札において2業者を指名しなかったことが違法性があったかどうかです。地裁は、こう判断しております。地方自治法は、一般競争入札が原則で、それ以外のものは例外的なものとする。長には、特定の業者を指名する義務はなく、業者にも指名を受ける権利は認められない。指名競争入札では、長の裁量にゆだねられているものの、その恣意を許すものではない。競争入札に一定期間指名から排除することは、実質的に指名停止処分とかわらない。ここが大事なのですね。指名競争入札に加われないことは、指名停止処分を受けているわけではないけれども、指名停止処分とかわらない扱いだという、そこですね。それから、指名停止の事由がないのに、指名しないことは違法性を有するというべきであると。原告、つまり2業者は、首長交代以前は指名入札に参加していたが、交代以降1件も指名を受けていない。原告が指名停止の処分を受けていないのに、1件も指名がないのは合理的理由があるとは到底考えられない。このことは、原告らが町長選で対立候補を支持したことを契機とするもので、指名業者の選定に恣意的な権限行使があったと推認するのが適当である。すると、本件指名回避は裁量権の逸脱、または乱用に当たり、違法である。
もちろん古河市側も原告の言い分に対しては、市は指名委員会の選定結果を踏まえて最終結果を決定しているにすぎない、こう反論しています。しかし、下妻地裁は次のように述べています。
原告が言うように、総和町長選を契機に取り扱いが変更されたのは明白な事実であるから、Hの指示によるものか、Hというのは現古河市長ですが、Hの指示によるものか、担当者はHの意向を汲んだものか。にもかかわらず、恣意的な権限行使があったと推認すべきである。つまり、現職市長の指示があろうがなかろうが、恣意的な権限行使があったと推認するということですね。
そのほか、市は合併直後で混乱があったとか、合併で公共事業が減ったのに合併により指名業者は三和と総和と古河の3つ分合わせて増加したのでという、いろんな理由を挙げていますが、いずれも退けています。結果としては、判決は、下妻地裁、その後東京高裁にも行きましたが、東京高裁とも被告、つまり古河市側の敗訴となっています。
今、これは最高裁に上告中で、判決が出ると言われていますが、なかなか出ませんで、いまだに出ておりません。桜川市は、この下妻地裁の指名入札制度そのものに対する判断について、どのような見解を持つものか伺います。他市の係争事項だから、見解は差し控えるというのではなくて、この指名入札制度そのものに対する下妻地裁の判断についてどのような見解を持っているかということを伺います。
3点目です。プロポーザル方式、入札方式の利点と欠点、真壁伝承館の入札を契機として、プロポーザル方式の入札が取り入れられ、岩瀬の跨線橋、岩瀬駅舎の橋上化工事も使われました。さらには、今回の給食センターの設計でもプロポーザル方式が採用されています。この方式を採用する理由を伺いたいと思います。
私の実感からすると、真壁伝承館も建築関係者の間では高いようかと話も聞いていますが、私が聞いてみた利用者の評価は、決していいものではありません。私自身、何回も伝承館に行って使っていますが、わかりづらく、利用しにくいと考えています。特に図書館なんかは、明るいというか、下からものぞかれるというか、2階の閲覧室でも下からも見られるとか、非常に落ちつかないのですね。安心してじっくり本を読もうという雰囲気にならないところですね。
それから、岩瀬駅に関連すると、岩瀬駅の工事はJR関係会社が請け負うことになるのだから、基本設計もJR関連に任せるべきではなかったか。岩間駅は、JR関連会社に依頼をしたので、簡素になって、工費も安くなったと聞いています。さにらには、給食センターの建設に当たっても、プロポーザル方式で設計を依頼したと聞いています。給食センターは全国にあり、特別変化を必要とする建物ではありません。給食センターにまでプロポーザル方式を取り入れた理由について伺います。
以上が入札の問題です。
2番目は割愛して、3番目です。南飯田地区の通学路の安全対策について。新学期が始まり、全国各地で小学校の児童の登校中の交通事故が頻発をしています。市内でも安全対策が必要な場所として、南飯田地区の住民の方からダンプカーの通行制限を求める声が出ています。私も、朝7時半ごろ調査に行ってきましたが、児童が通行するわきをダンプカーが通っています。住民の方の要望は、登校中だけでもダンプカーの規制ができないかということです。南飯田小学校の校長からも話を聞いてきましたが、そういうことが可能ならありがたい、こういうふうな話を聞いてきました。担当課の見解を伺います。
4番目です。ここでは3つ目ですが、真壁伝承館の図書館を県立図書館の遠隔地利用を可能にしてもらいたい。県立図書館に過日行きましたが、桜川市の図書館にはない貴重な本があります。県立図書館から本を借りるのはいいのですが、返却するためにまた水戸へ来るのは面倒だと思っていましたところ、遠隔地利用制度があることを知りました。これは、県立図書館の本を借りて返却する場合、近隣の図書館に返却すればいいというシステムです。調べたところ、多くの市町村の図書館はその対象になっていますが、なっていないのは桜川市を含む7市町村です。市は、桜川市だけです。真壁伝承館は、図書館法に言う図書館ではないそうですが、遠隔地利用システムに参加できるよう申し込んでいただき、遠隔地利用制度を使いいいようにしていただきたい。
今回、この質問をすることを契機に、桜川市内の3図書室ですね、正確には。図書室を見てまわりましたが、どこも蔵書数が決定的に不足をしています。図書館の魅力は何といっても蔵書の数で決まります。私は、笠間図書館をよく利用しますが、多い人では1回に50冊も借りていく人がいるそうです。それでも、市は喜んで貸すそうです。どんどん利用してほしいということですよ。残念ながら、桜川市の図書室は、蔵書数が少ないのです。特に岩瀬の公民館の図書室は、古い、汚れた本が多数見られます。私は、過日福島県の矢祭町の武道館を改造した図書館を見てきたのですが、その広い図書館がいっぱいになるほど、おさまり切れないぐらい全国から寄附で本が集まっていました。古い本はどんどん廃棄して、寄附を募り、充実した図書館にしていただきたい。その際には、私も寄附をさせていただくつもりであります。
それから、最後の水道料金の問題です。水道料金の1立方メートルごとのシステムにという題ですが、水道料金全体が高いことについては不満がありますが、今回は料金システムについて要望いたします。それは、料金システムを10立方以下のときでも従量制を取り入れて、1立方ごとに小刻みにしてもらいたいということです。まず、実態について伺います。市の水道料金は使用水量10立方までで月2,310円となっています。2カ月ごとの集金ですから、2カ月には20立方は使っても使わなくても水道料金が4,620円払わなければならないことになっています。
そこで伺います。2カ月に水道量が20立方を超えない家庭は何件ぐらいあるのでしょうか。私が調べた土浦市、基本料金が475円、1立方を超えるごとに120円となっています。このように、基本水量がゼロで、1立方ごとに従量料金を決めている自治体は、このほか県内には幾つあるのでしょうか。市内の利用者の声は、桜川市の水道料金が高いのはすぐには変えられないとしても、使った分だけ支払うようにしてもらいたい、旅行で家をあけたり、長期入院で家をあけたりして、水道を使わなくても基本料金4,620円を払わなければならないのは大変だという声を聞いています。土浦市のように、基本水量ゼロからの従量制を取り入れることはできないのでしょうか、市の見解を伺います。
これで1回目の質問、終わります。
〇議長(相田一良君) 4番、菊池伸浩君の質問に対する答弁願います。
飯嶌副市長。
〔副市長(飯嶌洋一君)登壇〕
〇副市長(飯嶌洋一君) 菊池議員さんのご質問にお答えいたします。
1番目の入札についての@についてお答えを申し上げます。昨年度入札参加資格のある市内業者は、土木工事で69社、建築工事で40社の申請を受け付けておるところでございます。平成23年度の実績を調査したところ、市内業者の指名競争入札件数は103件で、実指名業者数は59社となっております。以前より高額な工事の本数も減少してきております。工事金額に応じたランク別の工事発注をしており、格別業者実績等に問題があるとは認識をしてございません。ご指摘の指名業者に偏りがあるのではないかということでございますが、工事業種の違いなどにより各課から指名業者が推薦され、ランクや資格などにより結果的に多く指名される業者と少なくなる業者が出てくることは否定をしません。昨年度は総合評価方式の導入、建築工事での条件つき一般競争入札の拡充をしており、適正な執行に努めているところでございます。さらなる適正な執行に向け、今年度からは土木工事についても条件つき一般競争入札の拡充を進めてまいりますので、ご理解のほどお願いを申し上げます。
以上でございます。
〇議長(相田一良君) 続いて、臼井市長公室長。
〔市長公室長(臼井典章君)登壇〕
〇市長公室長(臼井典章君) それでは、菊池議員の通告書にあります1番目の2点目といいますか、プロポーザル方式についてのご質問についてお答えを申し上げます。
プロポーザル方式は、建築設計等技術的に高度または個性が要求される業務を委託する場合、最も適した設計者を選定する方式で、設計者の技術力や経験、基本的な考え方、業務に臨む態勢等をまとめた企画提案書の提出を求め、その内容を評価して設計者を選定する方式でございます。
通常業務の委託先を決定する際には、業務遂行に要する費用を第1の判断材料といたしまして、安い価格を提示したものを選定する競争入札方式が用いられることが多いのですが、本件のような鉄道施設、それから公共建築物の設計といった特に諸専門性を要する調査設計業務につきましては、単に価格の安さだけで設計者を選定した場合、デザインや考え方において期待した結果が得られないことがあります。そうしたことから、今回の跨線歩道橋及び駅舎改良の基本設計につきましては、設計者の創造力や技術力、経験などが特に必要なことから、業務委託の内容や市の方針に最も適した設計者を選定する方法といたしまして、プロポーザル方式を採用したところでございます。
また、市としてプロポーザル方式の採用ということでございますが、その件につきましては、事業担当部署におきましてその事業の内容、目的等を十分に検討し、プロポーザルにするかどうかの判断をしているところでございます。
また、ご指摘の岩間駅の内容につきましてでございますが、JR関係者に業務委託をしたことから、簡素な施設になったということでございますが、これにつきましては市の要望として事業コストを抑えることにより、延べ床面積を多くする機能を優先させる施設とするよう委託したというように聞いております。岩瀬駅跨線歩道橋及び駅舎につきましては、岩間駅の場合とは考えが異なりまして、利便性、安全性はもちろんでございますが、まちづくりや地域の活性化に寄与できる施設としての活用を図ることも目的といたしまして整備する考えでございます。
今後、計画を進めるに当たりましては、5月1日の全員協議会でご指摘をいただきました内容につきまして、概算工事費等につきましての提案がございましたが、関係機関と十分な協議を行いながら、経費の削減に努めて事業を推進していきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。
〇議長(相田一良君) 続いて、中田市長。
〔市長(中田 裕君)登壇〕
〇市長(中田 裕君) 菊池議員さんの入札、そして裁判の問題についてお答えをさせていただきたいと思います。
例に挙げた古河市では係争中の公共工事に関する裁判については承知しておりますが、他市のことでございますので、ここでの答弁は控えさせていただきたいと思います。
当市においては、昨年度より総合評価方式の入札の一部導入、また建築工事において設計金額2,000万円以上の案件については条件つき一般競争入札を実施してまいりました。茨城県においても、今年6月から1,000万円以上の土木工事に条件つき一般競争入札を採用しているとのことでございます。当市においても、6月以降土木工事で予定価格1,000万円以上、建築工事で2,000万円以上については条件つき一般競争入札に移行していく旨の通知を市内建設業者に発送をいたしました。今後は、ホームページに入札情報等の公告を掲載し、周知してまいります。条件に合った業者は参加できるようになりますので、ご理解のほどよろしくお願いを申し上げたいと思います。
以上でございます。
〇議長(相田一良君) 続いて、大川市民生活部長。
〔市民生活部長(大川正彦君)登壇〕
〇市民生活部長(大川正彦君) 菊池議員さんの通告番で言いますと3番目なのですが、南飯田地区の通学路の安全対策について質問にお答えします。
最近全国的に登校中の大事故が発生し、本年4月27日には千葉県館山市と、愛知県岡崎市において相次いで死傷事故が発生しております。4月23日には、京都府亀岡市において無免許の18歳の少年が運転する車が、登校中の児童の列に突っ込み10人が死傷、うち3人が死亡する事故が発生したことは記憶に新しいところです。
桜川市におきましても、安全対策は急務であり、特に交通危険個所については随時警察と協議し、交通規制をかけたり、交通安全施設等を設置して対応しているところです。菊池議員さんからご指摘があった県道富谷稲田線につきましては、中里地区、入野本田地区の児童の通学路になっております。また、この路線は大型規制については富谷地区の始点から南飯田地区の西側丁字路まで約3キロの区間が7時から8時まで交通規制がかかっております。南飯田集落内500メートルの区間は、交通規制がかかっておりませんので、この区間は歩道がないのですが、一部幅員が狭いところもあります。しかし、この路線大型車両が門毛方面に向かう必要な路線となっているため、規制がかかっておりませんでした。
今後は、土木事務所、桜川警察署と協議しながら、大型の路線の迂回による交通規制の見直しや注意を呼びかける看板の設置などを検討し、学童の登校時の安全対策に努めてまいりたいと考えます。よろしくお願いします。
〇議長(相田一良君) 続いて、上野教育部長。
〔教育部長(上野幸一君)登壇〕
〇教育部長(上野幸一君) それでは、菊池議員さんの通告番号4番の真壁伝承館の図書館を県立図書館の遠隔地利用が可能にしてもらいたいとのご質問にお答えをいたします。
遠隔地利用返却システムは、茨城県立図書館で借りた個人貸し出し資料を市町村立図書館を経由した返却するシステムでございます。返却できるものは、図書、雑誌、紙芝居のみで、CD、DVD等の視聴覚資料は返却することができません。このシステムは、市町村立図書館の協力を得まして、平成14年1月返却分より実施をされております。この時点では、合併前の岩瀬町、真壁町、大和村ともに市町村立図書館がなく、また合併後においても残念ではありますが、市町村立図書館がなく、このシステムに加入することができませんでした。
今回、菊池議員さんにご質問をいただき、茨城県立図書館に問い合わせをしましたところ、現在茨城県立図書館から各市町村の公民館に定期的に官公庁刊行物を配布する資料搬送便が運行されており、返却資料の受け取りや県立図書館への連絡、返却資料の梱包等の作業を市町村立図書館と同様に取り扱っていただければ返却システムへの参加は可能であるとの判断をいただきましたので、今後は返却システムの導入に向けて県立図書館との調整を図ってまいりたいと考えております。
次に、図書館の蔵書数が少ない、充実した図書館にしていただきたいという件でございますが、菊池議員さんのご指摘の中に、寄附というお話がありました。昨年の8月、桜川市の酒寄出身で直木賞作家の海老沢泰久さんから2,500冊の本の寄贈をいただいております。また、今年4月25日には、真壁のライオンズクラブより、これは金額でございますが、15万円の寄附をいただいております。こういうことで、今後とも計画的に蔵書の充実に努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
以上でございます。
〇議長(相田一良君) 続いて、青柳上下水道部長。
〔上下水道部長(青柳 栄君)登壇〕
〇上下水道部長(青柳 栄君) 菊池議員さんの水道料金システムについてのご質問にお答えいたします。
県内の水道事業所におきましては、基本料金を低く設定して、1立米ごとの水道料金システムを取り入れた事業所が県内では44事業所中5事業所であります。ほとんどの事業所が基本料金の中に基本水量を定めた料金体系をとっております。
また、基本水量を超えない世帯はどのくらいあるとのことですが、桜川市におきましては全体の給水戸数が1万2,770余りありまして、20トンまで満たないゼロから19トンまでの使用量の世帯は4,300ほどございます。当市の水道事業経営の状況は、今まで行ってきた建設改良に伴う借入金の返済額がいまだに大きく、財政状況も厳しい状況であります。
今後、施設の維持管理及び整備の状況を踏まえながら、他事業所の料金体系の推移も注視した上で、前向きに検討したいと思っておりますが、現状を勘案いたしますと当面の間は現行の料金体系でお願いしたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
以上でございます。
〇議長(相田一良君) 再質問あれば質問願います。
4番、菊池伸浩君。
〇4番(菊池伸浩君) では、入札問題について伺います。
私、5月の連休中に、とにかく市から毎回いただいている入札結果報告書、これを全部パソコンに入れたのです。名前を余り言ってはいけないということですから、言いませんけれども、とにかく皆さんにも見てもらうとわかるのですが、同じ名前が何回も何回も出てくるのです。例えば造園関係ならもう大体5社が決まっている。その間でいつもローテーションしている。それから、あと土木関係とか、それからまた特に今多いのは石綿管の更新とか、もう似た会社がいつも出てきて、私らが知っているおつき合いある人の会社なんかは全然出てこないというところがいっぱいあるのですよね。それで、幾ら何でもこれは偏りがひど過ぎるだろうということで、今1,000万円以上については条件つき競争入札と言ったのですが、やっぱりこれ、ここに出てくる300万円以上から条件つき競争入札はやってほしいと思うのです。
とにかく市内の業者さんに聞いても、「指名されて入札できなきゃおら、どうしもないよ」と、とにかく入札だけさせてくれれば、落札する自信はあるのだという方が結構聞くのです。だから、市内の業者については特に300万円超える仕事を、皆さんこれで生活しているのですから、できるだけチャンスは平等に与えていただくと。そして、結果についてはそれぞれ私も詳しいことはわかりませんけれども、チャンスだけは300万円超える仕事に、市内の業者の方は条件があれば、条件というのは要するにちゃんと仕事ができそうだという条件があれば入札できるという、300万円以上の条件つき入札はできないかということで、まず聞きます。
〇議長(相田一良君) 飯嶌副市長。
〇副市長(飯嶌洋一君) 先ほども申しましたように、今年度から1,000万円以上について、条件つき一般競争入札で行うというようなことになっております。そういった中で、先ほども偏りについては工事の業種、それから議員もご承知のように業者のランクづけ、そういったものによって指名を、この場合はしておるといった中で今までやっておりました。そういった中でも、特にこれからは透明性も図ろうということで、昨年からは建築については2,000万円、今年度からは1,000万円についてやるといったようなことで、透明性を図っていきたいというような中で、今進めておりますので、今菊池議員から申されました1,000万円以下について、今後どういうふうな形でということでございますが、いろいろとさまざまな角度から研究をしながら、透明性、また競争性のある方向の入札制度を検討していきたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
〇議長(相田一良君) 菊池伸浩君。
〇4番(菊池伸浩君) それから、古河市の裁判の問題なのですが、私も判決文を読んで、非常に生々しい話がいっぱい出てくるのです。こういうふだんから私らが世間話で、あの町長応援したから、今度は勝ったから仕事が来てとか、負けたから来ないとかという話が、この裁判の中で公然と語られているのです。それで、こういう生々しい話を裁判官が相手にするのかと思っていたら、ちゃんと相手にして、判断をしているのです。そこに私もびっくりしたのです。特に今回の古河市の問題は、東京高裁でも下妻地裁の判決を支持していると。今最高裁に行っていますけれども、普通事実調べをやっていませんから、最高裁はね。今回もうずっとたちますけれども、だから多分下妻地裁、東京高裁支持の判決になるだろうというふうにうわさをされています。そうすると、やっぱり要するに選挙で応援した業者を優遇して、選挙で負けた業者を指名しないというのは絶対やってはいけないと。ランクづけだとかなんとかいろいろ理屈をつけて古河市側も一生懸命反論したのです。
しかし、下妻地裁は、それはいろいろあなた方は言うけれども、恣意的な権限行使があったと。要するに、勝手に権限を行使して、除外をしているのだということを認めてしまったのですね、裁判所はね。そういうことですから、やっぱりそういう傾向が多くの、奄美大島だけではなくて、多くの市町村で見られるわけです。ここも、桜川市でもそういううわさはいつも立つわけです。そういうのは、やっぱりないように、私はしてほしいので、ぜひ下妻地裁の、私原文取り寄せたので持っていますけれども、もし必要なら提供しますので、勉強して、そういう選挙の後遺症による指名の優遇とか不遇、差別とかということはしないでほしい。それをまずきちんと約束をこの場で、言明をしていただきたいと思います。
〇議長(相田一良君) 中田市長。
〇市長(中田 裕君) 私は、常に公平で公正な立場で判断をさせていただいておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。
〇議長(相田一良君) 菊池伸浩君。
〇4番(菊池伸浩君) 言葉としては、一応それは了解いたしました。
次に、プロポーザルなのですが、公室長が言葉を繕っていろいろ言ってくださったので、言っていることはわかったような雰囲気になるのですが、でも実態を見ると何か無駄なものをいっぱい、余計、芸術家とは言わぬけれども、その建築関係の方によって付加価値をいっぱいつけられて、簡素で済むものが余分な出費になっているというイメージしか私は得ないのです。
僕らは、設計段階で、例えば伝承館にしても、プロポーザルの設計を見ても、これ、どれがいいかどうかというのは結局使ってみないとわからないのだよね。だから、判断する選考委員の方もいますが、僕らも内容がわかりっこないなんて言っては失礼になりますが、やっぱり専門家でないとなかなかわからないのですよね。できてみて、何だいこの使い方の悪さはとか、いまだに私ら真壁の伝承館へ行くと、ガラスのほうに立ってしまうのですよね。ドアが開かない、「お客さん、こちらです」なんて言われて、何回やってもだめですね、ああいうのはね。だから、ぜひプロポーザルについては今後むやみにやらないという約束はできませんかね。
〇議長(相田一良君) 中田市長。
〇市長(中田 裕君) 菊池議員さん、プロポーザルがいいのか悪いのかという判断で、プロポーザルは必要ないのではないかというご意見でございますが、やはり透明性を持たせて設計業者を選定していく、私はその中で透明性がある方法として、このプロポーザル方式はいいのではないかと。ただし、菊池議員が言われるように、それぞれの得意の分野がございます。
今回も岩瀬駅のプロポーザルにつきましては、議長さんも橋本議員さんも入って、その中で選定をしていただいておりますけれども、皆さんが見て、こういう提案がいいだろう、その中で基本設計をやっていただく。現在、実施設計についていろいろ議会のほうからも、もう少し考えたのがよろしいのではないかということで、臼井室長を中心にいろいろ業者さんとお話し合いをさせていただいておりますけれども、透明性あるいは競争入札だけにしますと、やはりそこにはそこで問題が生じてくるわけでございます。できる限り透明性を持たせた中で、皆さんにご理解をいただく、また現在学校給食センターについても飯島委員長に入っていただいて、飯島委員長が、これが一番いいのではないだろうかというようなお話をいただいて検討した経緯もございます。そういう面では、私が口を出す余地は全然ございませんので、そういう面ではすばらしいものだと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
〇議長(相田一良君) 菊池伸浩君。
〇4番(菊池伸浩君) 今の件においては水かけ論みたいになってしまいますので、ここで一応それは終わります。
次、図書館の問題なのですが、海老沢文庫が2,500冊入ったというのは聞いていまして、何回も私図書館に行っているのです、真壁伝承館に。海老沢さんの本はいつ見られるのだ、いつ見られるのだと。私も海老沢さんの本は大好きで、特に「青い空」なんていうのは最高の文学なのですが、何回行っても出てこないのです。海老沢さんが寄附した蔵書が並んでいないのです。海老沢さんが書いた本はありますよ、何冊かは。でも2,500冊、開館式のときに報告があったから、海老沢さんってどんな本を読んでいたのかなと思って、私関心が高いから、何回も行くのですが、いまだにまだ整理中です、まだ整理中です、いまだにできなかったふうに思っていますので、ぜひ早くやってほしいということで、とにかく書庫が小さいのです。
例えば昔の緒川村、今の常陸大宮のあそこの緒川村の図書館だって、もう真壁伝承館の倍はありますね、蔵書がね。とにかく非常に蔵書の整理も悪いけれども、数が少ない。これが私は欠点だと思っていますので、ぜひそこをふやしてほしいと思います。答弁お願いします。
〇議長(相田一良君) 上野教育部長。
〇教育部長(上野幸一君) まず、1点目の直木賞作家である本市出身の海老沢泰久さんの、これは生前集めたコレクションということで、2,500冊を寄附いただいております。これについては先般確認したところ、貸し出しはできないけれども、その場で読むのはできるということで、ちょっと私も実際その本を確認しておりませんので、確認しておきたいと思います。
それと、今後の図書の充実ということですが、確かに岩瀬公民館の図書室、大和公民館の図書室、狭いということもありまして、やはり蔵書数についてもなかなか思ったようには入っていないと思います。今後、計画的にですが、そういうものを充実していきたいと。あとは、先ほども答弁の中で申し上げましたが、市で市町村図書館がないのが、確かに桜川市がないということなので、そういう点もやはりこういう関係、蔵書が充実しないという一つの原因かなとも思っております。
以上です。
〇議長(相田一良君) 菊池伸浩君。
〇4番(菊池伸浩君) では、最後ですが、水道料金の問題で、確かに経営は苦しくて大変だというのはわかるのですが、特に今生活力が低いというか、貧困層の問題が大きな問題になっていまして、お金持ちはいっぱいお金持ちで、お金が余ってしようがないのですが、そうではない方が非常に苦労していると。特にだから水でも使った分だけ払うから、あとは勘弁してくれという方が結構いらっしゃるのです。特に桜川市は自家水と共同もあって、基本料金まで、20トン使わない方も多いと思うのです。ですから、使った分を払うのはみんな、それはしようがないと。でも使わない分まで払うのは、何とか勘弁してほしいという声が強いもので、今すぐはできないということですが、ぜひ前向きな検討をお願いしたいと思います。
答弁をお願いします。
〇議長(相田一良君) 青柳上下水道部長。
〇上下水道部長(青柳 栄君) 基本料金の水準については、固定的にかかる経費がございます。使っても使わなくてもかかる経費でございまして、検針をしなくてはならない、また納付書の発行をしなくてはならない、メーターの設置、また施設の維持管理等に費用がかかっております。これらの費用を使わない方からは取らないということでありますと、ちょっと今のような、先ほど申しましたような財政状況でございますので、なかなか今のところは苦しいものがございます。
また、従量料金につきましては、使えば使うだけもらうということでございますが、薬品費や動力費、給水量に応じてもらうものに変動してもらうこととなっておりますので、その辺のご理解をよろしくお願いしたいと思います。
〇議長(相田一良君) いいですか。
以上で菊池伸浩君の一般質問を終わります。
ここで暫時休憩します。
休 憩 (午後 3時48分)
再 開 (午後 4時01分)
〇議長(相田一良君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。
続いて、22番、林悦子君。
〔22番(林 悦子君)登壇〕
〇22番(林 悦子君) 22番、通告に従いましてご質問をいたします。
まず最初に、1の6として、今JR岩瀬駅のポイントの質問をしましたが、これは水戸支社との協議が進んでいる、今後進めることなので、これは質問から省きます。
それで、ご質問をいたします。2つのプロポーザル、もう終わってしまったものなのですが、今回はこの2つのプロポーザルについて事後検証といいますか、質問をいたしまして、問題点、課題等あれば今後の実施設計等に生かしていくための質問であるということをあらかじめ申し上げておきます。
1点目は、岩瀬駅跨線歩道橋及び駅舎整備事業についてでございますが、その中で特に基本設計のプロポーザル方式の選考の過程、その結果について、特に2次選考の内容、得票数等を含めて、この点についてお尋ねをいたします。会議録はないという話を聞いておりますので、その辺も含めてご答弁をわかりやすくお願いをいたします。
2点目として、選考委員さん、1次選考で7名、2次選考で橋本委員長が、これは前からのということで、2次選考当日欠席だったということなので、2次選考は6名ですが、この選考委員及び委員長の選考理由についてお尋ねをいたします。
また、もう既に最優秀パシフィックコンサルタンツ及び次点、優秀賞がJR東日本建築設計というふうに決まってはおりますが、その決定となった選定理由についてをお尋ねをいたします。
飛んで、この5のほうに行きます。この今言ったこと等をひっくるめまして、この透明性、公平公正性というのはどのように確保されたのか。当然これは非公開、一部非開示で行われている事業ですので、お尋ねをいたします。
また、この4,そして7については、このようにあらかじめわかりやすく書いておきましたので、改めて口にすることもないかとは思うのですけれども、要するに建設コスト、建設時のコストあるいは今後建ってからの維持管理費について、どうもこの基本設計では非常にこの費用対効果の評価が低かったのではないかという印象を持っています。ですから、この4と7については主に将来、これから維持管理費、また実施設計に至るについては基本設計の部分で一部見直しをこの間、旧駅舎やあるいは全面ガラスボードが西側向いていて、暑くてふかなくてはならないし、いかがなものかというような話も全協で出ていますので、今後このようなものは、関係機関、これはパシフィックコンサルタンツも含むのですが、協力して、図面の見直しをしていただけるのかどうかということについてご質問をいたします。
また、2点目は、学校給食センターの改築事業についてなのですが、これも要するに方法、基準、結果、理由についてと、こう書いたのですが、要領、要項みたいのものはつくったらしいのですけれども、結局は点数も入れず、別に投票もせず、委員の話し合いで、消去法によって結果が決められていると。委員長の事後公表のようなものは読ませていただきましたが、それが唯一文章として残っているものなのですね。
委員長は、本当に立派な方であって、いろいろ教えてもらいたいことがまだまだこれからもある方だとは思うのですけれども、学識経験等々、もう全く遜色のない方なのですが、つい最近、ここわずか3年以内に伝承館の直接受注業者なのですね。ですから、9,100万円程度のお金を桜川市から差し上げている、桜川市はこの方にとってはお客さんになるわけなのですね。ですから、この人が人品卑しからぬ人であるということと、例えば肩書きに大学教授という肩書きもあるかもしれないけれども、業者であることも、直接契約当事者である以上、これはもう厳然たる事実なのです。ですから、こういう方が果たして委員、ましてや委員長という立場にふさわしかったのかどうか。
また、選考委員の中には、事業主体となった教育委員会の学務課の中の部長ではなく、教育長が選考委員になっているわけで、この二方は伝承館のときも委員長と教育長は選定に加わっている、選定されたほうなのですけれども、その委員長のほうは。そのときを振り出しに、この給食センター、そしてついには駅のほうまで、2人とも選考委員として選ばれているわけなのですけれども、この恣意性の高い、どうしても主観で選びますので、恣意性の高いプロポーザル方式のあり方というのを考えたときに、特にこの2人の方、また特に教育長を選考委員として選ぶことは適切だったのかどうか、私は疑問があると思います。
先ほどの市長の、菊池議員の答弁でも、透明性を確保するからこそプロポーザルだったというような答弁がありましたが、私は全く逆なのですね。ですから、なぜそこまで、まして教育長という立場の者が選定委員にまで加わってしなければならないのか。私が世の中の時代に乗りおくれてしまったのだか何だかわかりませんけれども、よくその辺を今回は、前から違和感があったのですが、説明をしていただきたいと思います。
最後になりますが、最優秀の設計事務所、フケタ設計というところで、これは議会で名前を言ってもいいと思いますが、契約金額を選定後に、いざ契約するときに2割も下げているのですね。当初2割も下げて、一生懸命少ない予算でこれだけの給食センターをつくってやろうと思って書いてきた人は全くばかみたいなことになってしまうわけですね。後からでも下げればいいのだったら、目いっぱい詰め込んですばらしい図面を書いて、それでいざ交渉になったときに自分の利益を、では3割とろうと思っていたのを2割に下げればいいかと、やれば幾らだって下げられることなのですね。ですから、なぜ選定後、提案内容と提示金額がこの2割も下げるなんていうことが、きれいに下げないで払ってやったらいいではないですか、それだけすばらしいプロポーザルを評価したのだったら。なぜ後になって2割も、2割って大きいですよ。下げなくてはならない、どこにこれで公平公正の整合性があるのか、これをご質問をいたします。
以上です。
〇議長(相田一良君) 臼井市長公室長。
〔市長公室長(臼井典章君)登壇〕
〇市長公室長(臼井典章君) 林議員の、まず1点目のご質問でございます岩瀬跨線歩道橋及び駅舎整備事業についてのご質問にお答えをいたします。
まず1点目の選考基準と方法、その結果についてですが、選考基準は会社の概要、業務経歴、業務の実施体制、予定技術者の経験及び能力、業務の実施方法、方針及び手法、参考見積価格、技術提案の内容、ヒアリングの内容をプロポーザル評価項目といたしまして、各選定委員が配点基準に従い、さらにその結果をもとに各委員が、1次審査においては応募のあった10社の中から書類審査により優秀と思う5社を選んで投票、得票の多い上位5社を2次審査対象として選定をいたしました。2次審査においては、2次審査に残った5社の中から1委員が2社を選んで投票し、得票数の多い者を選定するようにいたしました。ただ、実際の2次審査の投票の中では、トップが4票、次点で3票が2社と僅差だったことがありまして、選定委員会での協議により上位3社による再投票を実施、各委員が1社を選んで投票をし、最も得票を得た業者を最優秀としたところでございます。その結果、第1次審査についてはパシフィックコンサルタンツ、JR東日本建築設計事務所、ほか3社の計5社が選ばれ、その後の2次審査で最優秀にパシフィックコンサルタンツ、優秀にJR東日本建築設計事務所が選定されました。
2点目の選考委員及び委員長の選考理由ということでございますが、これは別途に定めた設計者選考委員会設置要領に従い、有識者として渡辺法政大学教授と浅見茨城県都市計画課長、市民代表として浅賀都市計画審議会の会長、それから桜川市議会相田議長、総務常任委員会橋本委員長、そして執行側ということで石川教育長、山田総務部長の計7名で構成をいたしました。渡辺委員につきましては、真壁伝承館のプロポーザルに参加をしており、その提案書作成に当たって桜川市についての調査研究を十分に行っていることから、市に対する認識を有する有識者として委員に選任、さらに法政大学教授として数多くの建築物の設計や研究にかかわられた実績により、委員長に就任をしていただきました。浅見委員につきましては、県内で多くの都市計画やまちづくり事業についてかかわっており、豊富な認識を有することから委員に選任、さらに副委員長に就任していただきました。浅賀委員につきましては、建築や都市計画に関する知識を有する市民として選任、相田議長、橋本委員長につきましては、議会代表として、それから石川教育長は建築に関する知識を有するとともに、市の代表として、山田総務部長は契約業務の担当部長として、それぞれ選任をした次第でございます。
3点目でございます。最優秀賞、優秀賞の選定理由につきましては、先ほども説明申し上げましたように、2次審査対象5社のプレゼンテーション、ヒアリングの内容を審査、それに基づき各選定委員が2社を選んで1次投票、さらにこのうち上位3社から1社を選んで2次投票を実施し、これらの得票数から2次投票トップを最優秀賞、1次投票トップを優秀賞として選定をいたしました。
4点目でございますが、最優秀賞に選定された設計書のコストパフォーマンス、いわゆる費用対効果をどのように判断して選定したかとの点でございますが、全員協議会などでもご説明しました概算事業費11億2,000万円というのを示してございますが、これは委託業務の概算工事算出の中で算定した概算の金額であり、岩間駅との比較につきましては、岩間駅の事業費につきましては実際の工事請負の額であり、その金額につきましては性質の異なる数字となっているのかと考えられます。ただ、費用対効果につきましては、本事業に国の補助事業を活用することから、国土交通省の指針に基づいた費用、便益費について短縮される時間、利便性、快適性の向上の検討を行い、国が基準とする数値をクリアしております。
次に、プロポーザルの透明性、公平公正性はどのように確保されたかというご質問でございますが、これは選定委員といたしまして、市職員以外に有識者、市民代表、議会代表を加えて委員会を構成したこと、それから選定に当たりましては、提案内容を委員それぞれが自身で評価をし、投票で決定したこと、それからプロポーザルへの参加募集を公募型で行ったこと、さらに参加者説明会や投票時には企業名による先入観を抱かないよう業者名をアルファベット文字により対応したことということで、確保されたものと考えております。
6点目は、いいということでございまして、7点目でございますが、自由通路の壁をガラスのカーテンウォールにした場合の暑さ対策につきましてのご質問でございますが、使用ガラスに赤外線防止ガラスの使用や換気窓を設置することにより、温度調整が可能となります。また、メンテナンスにかかる費用と回数でございますが、メンテにつきましては、ガラスの外側、内側部分の清掃が主なものになるかと思います。内側ガラスでは、年に一、二回程度の清掃が必要だということ、それから外側のガラスにつきましては軽度の汚れは降雨により洗い流れるということから、数年に一、二回の清掃が必要になるとのことでございます。費用につきましては、条件が確定しておりませんので、正式な額はわかりませんが、計画をしている規模で考えますと、ガラスのメンテナンスにかかる費用につきましては40万円程度かと思われます。
それから、今後図面の見直しをするのかということでございますが、これにつきましては今現在契約が終了したということを考えれば、新たな契約ということになるのかと思います。そうした場合には、経費的にまた新たな契約ということで経費がかなりかかるということが考えられます。そういった中では、5月1日全員協議会の中でご指摘をいただきました経費の削減ということで、現在JR、それからコンサルのちょっとしたお手伝いをいただきながら、経費の削減に向けた検討をしているところでございますので、ご了解をいただきたいと思います。
以上でございます。
〇議長(相田一良君) 続いて、上野教育部長。
〔教育部長(上野幸一君)登壇〕
〇教育部長(上野幸一君) それでは、林議員さんの桜川市立北学校給食センター改築事業におけるプロポーザル方式による選定についてのご質問にお答えをいたします。
まず、第1点目のプロポーザルの方法、基準結果、理由についてでございますが、選定方法につきましては、公募型プロポーザル実施要領の中に定められておりまして、2段階審査方式で選定することといたしました。第1次審査につきましては、会社の業務、経歴、担当者の経験及び能力、業務実施方針及び手法等技術提案、実施設計の参考見積もりの選考基準5項目と、応募資格及び応募手続等の不備がなかったものを提案の中から選考委員会の審査を経て、第2次審査対象者を数社選定します。
第2次審査につきましては、プレゼンテーション及びヒアリングをもとに、最優秀賞及び優秀賞それぞれ1社を選定することとなっております。しかし、今回の応募数が4社のため、応募した4社すべてを対象にプレゼンテーション及びヒアリングを実施いたしました。選考につきましては、提案された各項目について比較検討をし、最終的には2社に絞られております。設備計画や調理室周りについての詳細について説明され、また自然エネルギーの利用に関して積極的な提案がなされた点などが評価され、満場一致によりフケタ設計が最優秀者に決定をしております。
第2点目の透明性、公平公正性、客観性はどのように確保されたかについてでございますが、選考委員会の委員長をお願いした法政大学の渡辺教授につきましては、林議員ご指摘のとおり、真壁伝承館の設計を手がけた設計組織ADHの一員でありますが、今回のプロポーザルにおいては建築学の大学教授として学識経験者の立場で委員長を引き受けていただきました。選考委員には議会からも文教厚生常任委員長に参加をしていただき、満場一致の決定ということで、透明性、公平公正性は確保されていると考えます。
第3点目の設計委託料の契約額についてでございますが、各社が提示をしました参考設計金額につきましては、市が示した上限金額を各社下回っていることから、審査の対象とはなりませんでしたが、最優秀者を決める際、次点業者との金額に開きがあるが、金額については担当により交渉の余地があるのではないかという意見を受け、業者に状況を説明の上、金額については再検討を促し、見積もり合わせの結果、契約を結んだものであり、提案内容を変更したものではございません。
最後になりますが、先ほど林議員さんからご指摘のありました給食センターのプロポーザルに関する教育長が入るのはいかがかというご質問でございますが、これにつきましては結城市、筑西市等がプロポーザル方式で給食センターの建設をしております。この際、いずれの市でも教育長が審査員ということで入っておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
以上でございます。
〇議長(相田一良君) 再質問あれば質問願います。
22番、林悦子君。
〇22番(林 悦子君) 再質問というより、何回してもいいから再でもいいのですけれども、まず今2人の部長にとりあえず聞きますけれども、会議録はどうしましたか、ありますか。ないとしたらば、なぜつくらなかったのですか。
それから、上野部長のほうにお尋ねをしますが、これ投票で決めたのですか。投票は行われたのですか。行われたとして何点とかと、そういう投票なのですか。ちょっと、そこだけまず簡単にお願いをいたします。
〇議長(相田一良君) 一問一答ですね。
とりあえず臼井市長公室長。
〇市長公室長(臼井典章君) 会議録についてはつくっておりません。
なぜつくらなかったのかというのは、その当時私いなかったもので、はっきりはあれなのですけれども、要するに投票でやるということでありますので、会議録は必要なかったのかというふうに考えられます。
〇議長(相田一良君) 22番、林悦子君。一問一答方式。
〇22番(林 悦子君) では、上野部長。
〇議長(相田一良君) 上野教育部長。
〇教育部長(上野幸一君) それでは、まず1点目は市長公室のように投票しているのかということですが、給食センターのプロポーザルに関しましては投票はしておりません。協議の上決定をしております。議事録についても、作成はしておりません。この作成しない理由としましては、今回私のほうもちょっと気がつかなかった面がありまして、大変申しわけありませんが、議事録は作成しておりません。
〇議長(相田一良君) 林悦子君。
〇22番(林 悦子君) まず、会議録の点ですけれども、会議録というのはもちろん後からこうやって聞いて、何やったのだかわかるためにつくるということもあるのですが、みずからのやっていることがこんなにちゃんとやったのですよという、要するに行政側の立場をきちんと守るためにも必要なものなのです。ですから、こういうものをおろそかにしないように、釈迦に説法みたいで嫌なのですが、今後は気をつけてもらいたいと、まずそれだけ忘れないうちに指摘をしておきます。
いろいろ散らかってしまうとしようがないので、大きく2つのことについてちょっと質問したいのです。1つは、このプロポーザルの中身なのですが、これわかりづらいのですけれども、この要領というのを見ると、1次選考と2次選考を結局投票でやって、そして得票でやるということが要領の中にうたわれているのです。そして、そのとおりやったわけです。そしたらば、いいですか、2次選考の1回目とか2次選考の2回目なんていうのはあるのかなと思いますけれども、2次選考で決まらなければ3次選考というのだろうけれども、2次選考までなのですよね。そして2次選考、最初のときに、わかっているところだけは名前言ってしまいますけれども、JR東日本設計が4票で、これ過半数、結局満票6票なのです。1人2票ずつ、1社に2票入れられないので、だれがあれでも2つを選ぶのですね。そうすると、満票6票なのです。満票6票のうち4人がJR東日本建築設計に入れているのです。そして、そのときにパシフィックコンサルタンツは3票なのです。そして、もう1社3票のところがあるのです。ちなみにJR東日本建築設計、JRと言いますが、ここは1次選考では全員が7票獲得しているのです。ちなみにパシフィックというのは1次選考のときには5票で、全員は、5人しか入れていないのですね。そして、2次選考でこの結果が出たら、通常この過半数をとったJR東日本建築設計で決まりではないのですか。何のために投票をして、6票しかないのですから、6人しかいないのだから、だれが勝ったって僅差に決まっているわけです。甲乙つけがたいからこそ、決まらないと困るからこそ投票にするわけですから、話し合いでは決まらないから投票にしたのでしょう。そして、過半数をとっているのに、何で4と3と3が僅差だからなんて、これ入札だったら1円だって少なければそこに落札、選挙だったら1票だってその人が当選、みんなそうなのではないですか、決まりというのは。それが何でここが、ここで過半数をとった業者がいるのに、あえてまたもう一回選考のやり直しをしたのですか。これは、当時部長だったのは今の副市長なので、申しわけないけれども、副市長に聞きます。どうしてですか、これは。
〇議長(相田一良君) 飯嶌副市長。
〇副市長(飯嶌洋一君) 当時の担当の部長ということですので、私のほうから答弁をさせていただきます。
その当時、ご承知のように審査員には私のほうは加わっておりません。そういった中で、審査の過程で委員長、そういった中で第1回目の投票が各1人2票ずつ、2社ずつ入れるというような中で、先ほど臼井公室長が説明したような結果になったということで、委員さんの話の中で、それでは今度は1人1社に限定して、最終的に判断をしたいというようなことになったと承知をしております。
〇議長(相田一良君) 林悦子君。
〇22番(林 悦子君) では、2次選考で、投票で得票の多い順から決めるというルールをつくったのに、途中で委員がそのルールを勝手に解釈して、そして委員というのはだれがかれがとは言いませんけれども、そしてその中で1人1社でって、最終判断、だったら5社をもう一回俎上に上げるか、でなかったら最初から1人1社ずつ選ばせるか、どっちかの方法しかあり得ないのです。なのに、今のは全然つじつま合っていない話です。では、何で最初から1人1社ずつ選ばせなかったのですか。とめるべきではないですか、ここで。その委員会が、自分たちの恣意的な権限を行使しようとしていることを、とめるべきだったのではないですか。これで、結果が180度変わって、天と地ですよ、優秀賞が100万円で、2番目が50万円なんていう懸賞とか、何か選ぶコンテストではないのですから、本当に命かかって、経費かけてプロポーザルに参加してきて、1回目ではちゃんと過半数をとっているところが、ではやり直ししましょうなんて、やり直す根拠もないのにして、そしてやり直した結果、パシフィックコンサルタンツが4票、そしてJRが1票、もう一つが1票ということになるのですよ。そうすると、どうしたってだれがここに移動したのかということは知りたくなるから、私教えてもらいましたけれども、あえて名前は言いませんけれども、そうすると委員長がその投票行動を見ると、委員長が恣意的に3回目の投票をやらせたと思われてもしようがないような行為なのです。委員長と同じ投票行動をしているのは、委員長と教育長ですから。答えてください。なぜ2回をやる必要あるのですか。
〇議長(相田一良君) 飯嶌副市長。
〇副市長(飯嶌洋一君) 先ほども申しましたように、委員会の中で話し合った中で2回目の投票を行ったということでございまして、また2回目のパシフィックコンサルタンツにというのが決まっていますけれども、1回目の投票でもパシフィックコンサルタンツに投票をした委員さんというのが3人、それからJRさんに4社ということで、2社ずつの選定をしておりますが、第2回目においてもほとんどが第1回の投票の2社のうちの1社を選んで、結果がパシフィックが多かったということで、投票行動が……
〔「2社のうちの1社……」の声あり〕
〇副市長(飯嶌洋一君) そうです。ほとんどの委員さんが自分で、例えば私だったら私がパシフィックとJRならJRを選んだ場合に、第2回の投票では私はそのうちのどちらか、パシフィックならパシフィックを入れているというような結果になっているということでございますので、個々の委員の判断によって投票がされたと認識をしておりますので、先ほども申し上げましたように私としては担当部ということで、この採決、それから審査の中には加わっておりませんので、そういった中で、委員会の中で全員の合議によって決まったと承知をしております。
〇議長(相田一良君) 林悦子君。
〇22番(林 悦子君) これ、押し問答のように聞こえるかもしれないのですが、だったら最初から1人1社ずつ選ばせればいいのですよ。1人2社ずつ選ばせているのは、最優秀と優秀賞を決めなくてはならないから1人2社ずつ、結局12票あるけれども、1社に2票は入れられないから満票は6票なのです。そして、2回目の投票だって満票は6票なのです。満票6票の中で最初の投票で過半数をとった4、4は3より多くないのですか。同数ではないのですよ。過半数なのですよ、6人のうちの4人が選んでいたらば、それは決定ではないですか。何でこういうちょぼいちやるのですか。何で最初から、だったら1人1社ずつ選ばせなかったのですか。
〇議長(相田一良君) 飯嶌副市長。
〇副市長(飯嶌洋一君) 審査の方法、それからそういったものについては十分担当課のほうで関係機関と、どういうふうな形でプロポーザルをした場合には審査とか、そういう基準はということで十分打ち合わせた中で、こういう投票方法になったということで私どもは理解をしておりまして、結果的に契約した会社が6票のうち5票を最終的にはとったということで認識をしております。
〇議長(相田一良君) 林悦子君。
〇22番(林 悦子君) これは、これ以上副市長のことをどうのこうの言うと、ほかのことを聞けなくなってしまうので、一旦やめておきますけれども、これが2次選考の内幕なのですね。これ、もう普通に考えれば1回目に過半数をとったJR東日本建築設計が最優秀ですよ。そして、3票だったこのパシフィックコンサルタンツともう一つ、ここを同点2位ということで、ここを準優勝決めるために選ぶというのが普通の選び方で、自分が入れた業者が決まるまで投票回数を重ねたと思われてもしようがないのが、この2次選考の選考結果だということ。
それで、選考委員の話なのですが、教育長は忘れていないでしょう、私は教育長を選任するとき選びました。信頼をして選びました。ですから、選んだ私にも責任もあると思うし、聞く権利もあると思います。
今、執行側と建築に関する、昔の名前ではないですけれども、昔の知識というか、今も知識はあるでしょうけれども、以前の職業ということで、そして執行側ということですが、教育長というのは執行側なのですか、大変でももう一回副市長にお尋ねをいたします。同じことは教育長にもいずれお尋ねをいたします。この桜川市事務決裁規程に照らしたときに、執行側なのですか、教育長というのは。
〇議長(相田一良君) 飯嶌副市長。
〇副市長(飯嶌洋一君) その執行側というか、教育長さんは教育委員会の事務方のトップということで認識をしております。また、この当時岩瀬駅の跨線橋、そういった中に教育長さんを選任したということは、十分事務当局でも検討し、先ほども述べましたように教育長さんが建築で明るいということもあり、またその当時副市長が不在というような中で経験、そういったものを含めて考慮した結果、市側として教育長さんに参加をいただいたということで理解をしております。
〇議長(相田一良君) 林悦子君。
〇22番(林 悦子君) 副市長が不在だったということは、副市長のかわりということなのですね。そうすると、この桜川市事務決裁規程によると、副市長不在のときの代決権者ってだれですか。
〇議長(相田一良君) 飯嶌副市長。
〇副市長(飯嶌洋一君) 総務部長ということで理解をしております。
ただ先ほども言いましたように、副市長の代理ということで、もうお話をしておりますが、やはり副市長もいないといった中で、総務部長が代理決裁ということですけれども、そういった中でも教育長は議員さんもご承知のように、建築、そういったものに明るいと、そういった知識が豊富であるという中で選考をしたということでございます。
〇議長(相田一良君) 林悦子君。
〇22番(林 悦子君) 建築設計に明るい人というのは、今回委員さん6人か7人しかいない中でも、結構いるのですよね。わざわざ教育長にそういうものを求めなくても、そのかわりだと言って浅賀さんもいる、それから渡辺さんもいるという中で、選ぶ理由に私ならないと思うのですが、一番心配していることは、議会があって、教育委員会があって、そして市長部局が、役所の機構としてのイロハのイというか、基本の基があるわけではないですか。それが何か、越権というのですか、侵害されているような、そういう違和感というのをずっと持っていたので、今回きれいに説明してもらおうかなと私は思って、質問をしたのです。
教育長、教育長の職務というのは、例えば市長部局は地方自治法という法律に拘束されますよね。教育長の場合は、拘束される法律が全く別ですよね。地方教育行政に関する何とかかんとかという長い法律がありますが、その中を照らし合わせてみたときに、どこに教育長が、この執行の中に加わっていい、選考するというのは執行そのものですからね、ですからどこにやっていいなんていうことが書いてあるのですか。よく教えてください。
それで、何に基づいて、給食センターならともかくも、駅のほうまで来て、選考委員として加わらなくてはならない、これがいいとなると何だかわからなくなってしまうのですよね、教育委員会なのだか、副市長なのだか、何だか。だから、よく教えてもらいたいと思います。これは教育長にお願いします。
〇議長(相田一良君) 石川教育長。
〇教育長(石川 稔君) 私の役目ですけれども、地方教育行政の組織及び運営に関する法律がございまして、その中に校舎その他の施設及び教育その他の設備の整備に関することなどをつかさどってもよろしいというような書き方がしてあります。
それで……
〔「それ、何条ですか」の声あり〕
〇教育長(石川 稔君) 23条ですね、23条の7項だと思います。
それで、教育長がプロポーザルの審査員という形をとっているのは、この近辺、結城、笠間、鉾田、筑西などで、施設のプロポーザルをやるときには教育長、また副市長が審査員に入っております。ですから、桜川市といたしましても、何ら問題はないのかなと私は思っております。
〇議長(相田一良君) 林悦子君。
〇22番(林 悦子君) では、私のほうが一歩引き下がって、給食センターのほうはとりあえずそれでわかりましたとしましょう。
では、市長部局のほうの駅のほうにまで行って選考委員をやることについては、どういう根拠でそういうことなさるのですか。
〇議長(相田一良君) 石川教育長。
〇教育長(石川 稔君) 私は、建築の仕事をやっていた関係、建築関係にそれなりの知識を持っておりますので、そういう関係で審査員を受けております。
〇議長(相田一良君) 林悦子君。
〇22番(林 悦子君) 認識の違いと言ってしまえばそれまでなのですけれども、だからこそこういうところに加わるべきではないのではないですか。
というのは、さっき教育長がおっしゃったその長い法律の中には、市長と教育委員会の関係という、第3章という項目がありますよね。その中で、たとえ教育委員会という部署違いのものであっても、契約と予算の執行、24条の4と5なのですが、長の職務権限、これも釈迦に説法で申しわけないのですが、に関しては、契約と予算の執行に関しては市長の専権事項なのですね。そして、教育委員会の中の部長以下は補完機関として、要するに教育長の補完ではなくて、市長の補完機関としてそういうるる、例えば給食センターなんかのプロポーザルに係るような事務をやるわけですね。だけれども、教育長という職そのものは、本当に今もおっしゃったように事務のトップであって、結局契約とか予算、予算編成権もなければ、執行権もなければ、それから決裁権も、予算の決裁権というのもない、その辺はちょっと私もあれですが、とりあえずこの4と5で契約と予算の執行に関しては教育長は、それは長のものだよと、わざわざこの教育委員会の中の規定にあるわけですね。ですから、これを考えたときにどうなのだと。そして、しかも駅ですよ、駅。駅と言ったら教育委員会の事業ですらないのです。何でそこに、この部署違いの、しかも教育長というのは兼業禁止で6条、7条は義務違反、法律違反とか不法行為も含めてみんなが見ておかしいと思うような適しない、非行があった場合は罷免あるいは解職請求ができるくらい、要するに業者と接点を持ったり、お金にかかわるようなことについてはできるだけ慎重にして、近づくなよというような規定があるわけです。にもかかわらず、なぜこういう立場の人を選考委員に市長は選んだのですか。市長にお尋ねいたします。
〇議長(相田一良君) 中田市長。
〇市長(中田 裕君) やはり跨線橋、橋上化、これについて多くの皆さんの前で本当につくってよかったなと言われるような設計をしていただきたいという強い思いがございます。
当時副市長が不在でございました。そういう面でいろいろ知識もある教育長にも入っていただいて、選考をしていただくのも一つの方法であるというふうに判断をさせていただきまして、お願いをした次第でございます。
〇議長(相田一良君) 林悦子君。
〇22番(林 悦子君) 副市長の不在を補うのだったら、総務部長がいたではないですか。それから、担当部長が入ったってよかったではないですか。岩間駅のプロポーザルの選考委員って全員役場の人間ですよ。もうひたすらコストカットを考えて、そういう布陣になったらしいですけれども、自分たちでこういう駅をつくりたいと言って、ある程度役所がひな形書いてくるわけではないですか。その中に選考委員として、例えば部長や課長が入ることは全然大いばりなのです。むしろ自分が責任を持って選ぶことに加わるべきなのです。それで、それは議会から選んだ、市民代表から選んだと言えば、聞こえはいいかもしれませんが、やっぱりそれと全く、市長と教育長の関係というのを考えたときに、この人でなければ絶対だめだという理由もないのに、なぜわざわざこういう所轄違い、部署違いの、地方自治法やその行政法という法律を全く無視したような人選を行うことについて、市長平気なのですか、それ。構わないのですか、それ。
〇議長(相田一良君) 中田市長。
〇市長(中田 裕君) 総務部長の山田部長にも入っていただいておりましたし、飯嶌室長は担当室長という形の中で、その選考について事務局というような形の中でやらせていただいておりますので、我々は公平な中で人材の適正なお願いをしたというふうに思っております。
〇議長(相田一良君) 林悦子君。
〇22番(林 悦子君) そういうはぐらかしの答えは、部長のこととか、副市長のことなんて全然言っていないのです。教育長が選考委員に加わることが適切なのか、適切ではないのかと。法律にもわざわざうたわれているようなことを無視してまで選んだことは、今回失態ではなかったのかと言っているのです。
〇議長(相田一良君) 中田市長。
〇市長(中田 裕君) 適切であると判断をさせていただきました。
〇議長(相田一良君) 林悦子君。
〇22番(林 悦子君) それでは、つける薬ないのですね。
要するに、私物ではないのですよね、役所って。そうでしょう。それは、市長を選んで、そしてある程度市の執行権を、ある程度というか、執行権を握っているわけ、1人しかいないわけですよ。同じように教育委員会もそう、議会もそうですけれども、だけれども、その中できちんと決まりというのがあるわけで、その法律を無視しても適切だなんて上の人が思っていたらば、下の者は何やったって、何でもありになってしまうのではないですか。それこそ口約束で契約しようが、友達連れてきて入札しようが、適切だと思ったの一言で何でも片づくのだったら、そんなこと一番上にいる人が言ってはだめですよ。
教育長にも、私は再度、これ本当にわからないので聞くのです。これ、建築関係の知識もそれはあるでしょう。いまだに教育長のうちの前には看板立っていますから、あれを見て市民の人から、「教育長はまだ図面も書いてんのけ」と、聞く人もいっぱいいるのです。「そういうのっていけないんじゃないの」と。それ、聞かれたときに、今まで本当に、「いや、そんなことはしていない」と、「あれはただ単に立っているだけで、今は教育長は教育長の、特に学校教育に尽力してくれているんだから」と、ずっと私は言い続けてきました。けれども、その教育長として立場違いの駅の選考委員として、知識を持っていったら、行ってもいいのだなんて、教育長本人が、そんなこと言っているから、内部告発文書だとかそんなものが、前代未聞でしょう。教育委員会に内部告発文みたいなのが出てくるなんて。そういうこと本当に思っているのですか。私何回も聞きますよ、時間がある限り。
教育長、これ自分が設計者だったからこそ、手元を失われないためには近づくべきではないし、また法律で執行と契約には携わってはいけないと書いてあるのに、何で携わっているのですか。
〇議長(相田一良君) 石川教育長。
〇教育長(石川 稔君) 誤解をいただいているみたいですけれども……
〔「誤解じゃないですよ、あなたのやったことですけど」の声あり〕
〇教育長(石川 稔君) 私は設計事務所は現在はやっておりません。兼業はしておりません。
また、プロポーザルの審査につきましても、先ほども申し上げましたように、ある程度の建築の知識を持っているということで参加をさせていただいております。適正に、公平に私も執行をいたしておりますので、よろしくお願いをいたします。
〇議長(相田一良君) 林悦子君。
〇22番(林 悦子君) 絶対よろしくお願いされないのです。知識があるのは知っています。だけれども、教育長だって、だと思うから、ついみんな「あれっ」と思いながら今日まで何か認めてきてしまったような感じになっていると思いますけれども、これ、その知見と自分の知識、知見と……例えば人脈を使って、今回は市の政策まで、結果的に勝ったところが負けてしまって、負けたところが勝ってしまったなんて、180度違った結果が出て、今日コストがかかり過ぎるのではないかなんて混乱が起きているわけです、実施設計で。知見と人脈を使って、市の施策まで変えてしまうようなことにまでなったらば、これは重大な問題ではないのですか。
兼業していないということは、私もそう思っているから、別にそのことについては兼業しているのだろうと言っているわけではないです。ただ教育長の行為は、紛らわしいことは甚だしい。そこへもってきて、自分だってその建築の知識があるから行くのが当然だと思っているけれども、教育長は建築の知識があるから教育長として選ばれたのではないでしょう。なのに、なぜそういうものをもって教育委員会に限られている仕事以外のところ、要するにやってはいけないと法律に書いてあるこの予算の執行、選定なんていうのは予算の執行そのものですから、そして結局は契約ですよ。業者と深い接点ができますよ。なぜそういうことを、本当にやっていいと思っているのですか、教育長。教育長の職務として、そういうことを本当にやっていいと、本当に思っているのですか。
〇議長(相田一良君) 石川教育長。
〇教育長(石川 稔君) 私もいろいろな建築関係の知識を生かしまして、これまでも市の建物の建設あるいは設計などに関しまして、かなり削減をするようなことをやってまいりました。以前は、かなり見積もりなどをとってやっていたものを、自前で金額を出したり、そのようなことをしながら市の財政には大分軽減するような形で仕事を進めております。
〇議長(相田一良君) 林悦子君。
〇22番(林 悦子君) 確かに、おっしゃるように、震災等々の事業が教育委員会立て込みましたからね。そういう意味で、教育長の建築設計士としての助言が、これが有効に働いた部分というのは、これはあるかと思います。でも、それは助言であって、助言は大いばりなのですよ、教育長の仕事として、それは。でも私が今回おかしいだろうと、やってしまったことであっても、やってしまったことだから仕方ないのだと言ったらば、次からだって何回も起きますよ、こういうこと。
そうではなくて、教育長が自分の所轄の事業のみならず、執行部のその駅の選定のほうまで選考委員になって、それで設計士だから教育長に選ばれたわけではないのに、その知識と人脈を使ってそのような法律で禁じられているようなところまで行って、選考委員になったことは、これは間違いだったのではないかと私は言っているのです。やってはいけないことだったのではないですか。
〇議長(相田一良君) 石川教育長。
〇教育長(石川 稔君) 私の認識から申し上げますと、公平公正にやっているつもりでおりますので、よろしくお願いをいたします。
〇議長(相田一良君) 林悦子君。
〇22番(林 悦子君) こういう水かけ論というのは、ある程度予想しては来たのですね。けれども、今回こういう質問をしなかったら、一体プロポーザルというのが本当に公平公正、透明だったかどうかということについてみんなわからなかった……私自身もわからなかったです、調べなければ。
それで、どう考えたって、2点あるのです。その執行部と教育委員会、教育委員、特に教育長というのは本当に求められているものは、建築家としての知見でも何でもないのです。にもかかわらず、何でこっちのほうまで、何でこっちの駅のほうまで行って、選考委員に加わってやって、やってみたら1回目で結論が出ているのに、6人いて4人が書いている人がいれば、もうここが決まりなのに、そのうちの3票のところに投票した人が、委員長もいますからね、第3回目なんていう会議規則にも何にも、自分たちでつくった選考委員の規約だって2次選考なのですよ。これ、2次選考の2回目とか、あるのですか、こんなの。2次選考の1回目とか、2次選考の2回目とか、それで結論が出なければ2次選考の3回目までやるのですか。やっぱり決まりをつくった以上は、その決まりにのっとって、途中で選考委員をやっている人がルールを、自分たちで勝手な、恣意的な権限行使をして、そしてこのような180度違うような結果に導いてしまったというのが今回のプロポーザルの事実です。
それで、もう時間がありませんが、今後の話ですが、給食センターに関しましては、文教委員会のほうからの要望、提言もありますので、それを踏まえて9月議会に建築費を上程するという意向らしいですけれども、その前にもう一回、ましてや合併特例債を使うのであれば文教委員会を開き、なおかつ3常任委員会にお願いするような手順をして、慎重に提案を受け入れて執行していってほしいと思います。
また、駅ですが、これに関してですけれども、関係者の協議とさっき部長言いましたが、これ大変なのですよね、経費が出るかもしれないと言いましたよね。わざわざ1年に1回か2回ふかなくてはならないようなもの、ほとんどの駅はふいていないですよ。それをわざわざ今後50万円もかけて、50万円だって10年たてば500万円ですからね。それをかけて、今後後の世代に余分な経費負担をするのであれば、私は本当はこんなプロポーザルぶん投げたいくらいですが、最低の経費をかけても、結局構造計算だと思いますから、図面の見直しをしてもらったほうが中期的、長期的には安く上がると思います。その2つ、双方向でどれくらいの金額がかかるのか。これはパシフィックコンサルタンツにお願いするしかないのですよ。基本設計のところで見直しがなければ、実施設計のJR水戸支社の段階では遅いのです。ですから、パシフィックコンサルタンツとの協議を見直しをしていただけるようにぜひお願いをして、先ほど来からの旧駅舎や、そういう資材等のコストを下げ、まずメンテナンス費がかからないような、やるのであればそういう駅に提案、中身を変えて再度議会のほうに相談をかけてきてほしいと。この結果を見れば、どう考えたって1回目がJR東日本建築設計だったら、今起きているような時間のロスや経費の無駄もないのですから、ですからそれをもう一度検討をしてきてほしいと思います。
とにかく時間が限られているので、言いたいことも半分も言えませんでしたけれども、とにかく市に、入札は今1,000万円までは条件つきだの、一般競争入札だのと言っているのでしょう。随意契約は130万円以下ですよ。このプロポーザルだけは、こういうご時世に上限なしなのですよ。随意契約の特別な形でやっていますから。これが入札逃れや普通の、随意契約逃れの新たな、しかも非公開、一部非開示がほとんどなのですから、やってしまって、いつも済みませんなんていうような事業にならないように、そういうことがないのであれば私はプロポーザルだって構わないと思いますが、今回2回のプロポーザルを見る限り、行政の権限や教育長だとか市長の権限、そういう法律も無視しても適正だから、おれが適正だと思っているからいいのだなんていう考えでいる以上は、やらんでください。
終わり。
〇議長(相田一良君) これで林悦子君の一般質問を終わります。
〇散会の宣告
〇議長(相田一良君) 以上で本日の日程は終了しました。
本日はこれで散会します。ご苦労さまでした。
散 会 (午後 5時00分)