平成23年第3回桜川市議会臨時会議事日程(第1号)

                       平成23年11月10日(木)午後3時開会
日程第 1 会議録署名議員の指名                             
日程第 2 会期の決定                                  
日程第 3 執行部あいさつ                                
日程第 4 議案第76号 平成23年度桜川市一般会計補正予算(第4号)          
日程第 5 執行部あいさつ                                

出席議員(21名)
  1番   萩  原  剛  志  君     2番   鈴  木  裕  一  君
  3番   仁  平     実  君     4番   菊  池  伸  浩  君
  5番   市  村     香  君     6番   岩  見  正  純  君
  7番   小  高  友  徳  君     8番   飯  島  重  男  君
  9番   中  川  泰  幸  君    10番   皆  川  光  吉  君
 11番   増  田     豊  君    12番   潮  田  新  正  君
 13番   相  田  一  良  君    14番   大  塚  秀  喜  君
 15番   高  田  重  雄  君    16番   増  田  俊  夫  君
 17番   川 那 子  秀  雄  君    18番   橋  本  位 知 朗  君
 19番   増  田     昇  君    21番   上  野  征  一  君
 22番   林     悦  子  君

欠席議員(1名)
 20番   塚  本     明  君

地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名
   市     長  中 田   裕 君
   副  市  長    飯 嶌 洋 一 君
   教  育  長  石 川   稔 君
   市 長 公 室 長  臼 井 典 章 君
   総 務 部 長  山 田 澄 男 君
   市民生活部長   大 川 正 彦 君
   保健福祉部長   石 堀   純 君
   経 済 部 長  横 田   一 君
   建 設 部 長   松 輝 人 君
   上下水道部長   若 林 鉄 郎 君
   教 育 次 長  上 野 幸 一 君
   会 計 管 理 者  太 田   昭 君

職務のため出席した者の職氏名
   議会事務局長   笠 倉   貞 君
   議会事務局書記  入 江   豊 君
   議会事務局書記  仲 田 浩 司 君
   議会事務局書記  長谷川 勇 貴 君


          開 会  (午後 3時00分)
    開会の宣告
議長(相田一良君) 本日の出席議員は21名です。よって、地方自治法第113条の規定により、本日の会議は成立しますので、ただいまより平成23年第3回桜川市議会臨時会を開会します。
 地方自治法第121条の規定により、説明のため議長からの出席要求による出席者及び事務局職員は配付したとおりでございます。

    開議の宣告
議長(相田一良君) これから本日の会議を開きます。

    会議録署名議員の指名
議長(相田一良君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 本臨時会の会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により議長より指名します。
    8番 飯 島 重 男 君
    9番 中 川 泰 幸 君
   10番 皆 川 光 吉 君
 以上3名を会議録署名議員に指名します。

    会期の決定
議長(相田一良君) 続いて、日程第2、会期の決定を議題といたします。
 議会運営委員長より、本臨時会の会期日程等議会の運営に関する事項について、議会運営委員会の協議の結果を報告願います。
 議会運営委員会委員長、大塚秀喜君。
          〔議会運営委員長(大塚秀喜君)登壇〕
議会運営委員長(大塚秀喜君) 議会運営委員長報告。議会運営委員会の会議結果を報告いたします。
 円滑な議会運営を図るべく、本日午後1時から議長の出席を得て開催し、審議した結果、次のとおり決定いたしました。
 会期は、本日限りとし、1議案を審議し、採決したいと思います。
 なお、表決については、起立採決で行うことにいたします。
 以上で報告を終わります。
議長(相田一良君) お諮りいたします。
 本臨時会の会期日程等は、議会運営委員長の報告のとおりとしたいと思いますが、ご異議ございませんか。
          〔「異議なし」の声あり〕
議長(相田一良君) 異議なしと認めます。
 よって、会期日程等は、議会運営委員長の報告のとおり決定いたしました。

    執行部あいさつ
議長(相田一良君) ここで市長より発言を求められておりますので、これを許します。
 中田市長。
          〔市長(中田 裕君)登壇〕
市長(中田 裕君) こんにちは。本日、平成23年第3回桜川市議会臨時会を開会するに当たり、一言ごあいさつを申し上げます。
 議員各位におかれましては、公私ともにご多用中のところ、今臨時会にご出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 それでは、今回ご審議いただく案件につきましてご説明を申し上げます。
 議案第76号 平成23年度桜川市一般会計補正予算(第4号)につきましては、歳入歳出の総額に歳入歳出それぞれ525万円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ173億2,228万8,000円といたしました。歳入の主なものは繰越金であります。歳出の主なものは保健衛生費であります。
 ここで、今回の議案に対する私の考えを簡単にお話を申し上げたいと思います。去る10月21、22日、議員各位のご賛同もいただきまして、桜川市の地で報徳サミットを開催いたしました。福島県の被災した相馬、南相馬市初め多くの首長さんがこの地に来て、復興をしていくのには、やはり報徳精神を尊重しながら頑張っていかなければいけないであろうというふうな思いを強く持ちました。報徳思想というのは、俗に至誠、そして至誠を成し遂げるためには、勤労、分度、推譲ということを大切にしていこうではないか。私は今回の中核病院問題については、まさにこの言葉をしっかりと自分の心に刻んで対応をしてまいりたいと思います。至誠、真っすぐな心、それは市民がどのような形で安心・安全に生活ができるか、それを一途に考えていくことであると思っております。次に勤労、どちらかというと、一生懸命額に汗し、本当にこの地をよくしようということで働いていく、そういうことを病院経営の根幹に置いて、そこに働く人々が喜んで働ける、そういうことをしっかりと指導し、そしてしっかりと守っていただくようなものを考えていきたい。そして、分度、分度とは、身の丈に合った収入を、それに合った支出をしていくということでございます。当然のことでございます。しかし、なかなか今までの病院経営というものがこれにそぐわない点が多々あったということが言えるのではないかと思いますが、これについてもしっかりと議論をしてまいりたいと思います。そして、推譲、分度の中で余裕があるお金があるとすれば、それを多くの市民の皆さんに還元をしていく、そういうことを実践ができるような形の中で話し合いの場に着いてまいりたいと考えております。それには、前に進む積極果敢な気持ち、そして自分の考えがどうしても市民の皆さんの目線で納得がいかないというような場合には、また毅然とした態度で退く勇気も必要であると思っております。10年後、20年後、市民のためにできてよかったなという病院をつくっていかなければいけないと考えておるところでございます。しかし、これから交渉に入るということになりますれば、当然いろいろな難関を突破していかなければいけないというふうに思っております。議員各位からいろいろなご意見を聞かせていただいております。そのものを厚く胸に秘めながら交渉をしてまいりたい、かように考えておりますので、どうか本案件、皆さんの気持ちを前に出し、ご議決いただくように切にお願いを申し上げて、ごあいさつとさせていただきます。どうぞよろしくお願いを申し上げます。

    議案第76号の上程、説明、質疑、討論、採決
議長(相田一良君) 続いて、日程第4、議案第76号 平成23年度桜川市一般会計補正予算(第4号)についてを議題といたします。
 提案理由の説明を願います。
 山田総務部長。
          〔総務部長(山田澄男君)登壇〕
総務部長(山田澄男君) 1ページをお開き願います。議案第76号 平成23年度桜川市一般会計補正予算(第4号)につきましてご説明いたします。
 歳入歳出予算総額に525万円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ173億2,228万8,000円とするものでございます。
 事項別明細書により、歳入についてご説明いたします。6ページをお開き願います。第19款繰越金、1項1目繰越金で525万円を増額しております。これは前年度繰越金でございます。
 続きまして、歳出についてご説明いたしますので、7ページをお願いいたします。第4款衛生費、1項1目保健衛生総務費で525万円を増額しております。これは19節負担金及び交付金で、新中核病院建設に当たり、事業を推進いたします県西総合病院組合への負担金でございます。地域医療再生基金交付金の活用が平成25年度までの期間となっており、25年度着工が条件となっていること、また議会からの中核病院建設についての決議書にあります竹島地区の土地の買収単価が不明な点、県西総合病院の120床の診療科や医師確保の手法等の疑問点、今までに見えていない部分を明らかにするため、不動産鑑定評価及び基本構想、基本計画の策定業務を行うための補正でございます。
 負担金の使途の内容でございますが、議決後になりますが、準備室を立ち上げてまいりますので、手当として職員の時間外勤務手当、報酬として有識者による検討委員会に大学教授等の委員報酬、旅費、消耗品などで200万円、基本構想、計画の策定を委託する経費2,500万円のうち、平成23年度分として750万円、平成24年度分につきましては、債務負担行為として1,750万円、土地の鑑定評価委託として100万円、合計1,050万円を見込むもので、組合を構成いたします筑西、桜川両市がそれぞれ2分の1の525万円を負担するものでございます。
 以上でございます。よろしくお願いいたします。
議長(相田一良君) ただいま提案理由の説明は終わりました。
 これより質疑を行います。質問ございませんか。
 4番、菊池伸浩君。
4番(菊池伸浩君) 4番議員の菊池です。今回の補正予算について、6点について質問いたします。
 今回の補正予算が可決されるか、否決されるかによって、新中核病院の前途、ひいては県西総合病院の前途が決まると考えております。そのため、市議会も中核病院を考える会特別委員会をつくり、いろいろ勉強を重ねてきました。その中でいろいろな意見、疑問が提起されてきました。私は今回の補正予算審議の中で、今までの意見、疑問に対して執行部がどのように考えているか質問いたします。それは新中核病院がどのような状況の中で建設が提起されているかを本会議の議事録に残し、後世にも伝える必要がある、そう考えるからです。市長は私の質問に明確な見解を示すようお願いをいたします。
 まず1点目です。地域医療再生計画そのものについてです。まず、新中核病院をつくるという計画は、県が基本計画を作成し、それに国がお金を出すとなりました。下妻・筑西医療圏に筑西市民病院と県西総合病院、統合して新中核病院をつくる構想が持ち上がりました。ところが、建設場所をめぐって長い間綱引きが続いていました。私が水戸市選出の大内久美子県議の仲介をいただいて、県に聞き取り調査に行ったのは、ことしの1月です。そのときは「ことしの3月までに建設場所が決まらなければ、この話は御破算になる」、県の担当者はこう言っていました。中田市長も「だめなときには、県西総合病院は単独でも維持をしていく」、ことしの3月議会での私の一般質問にこう答えています。その直後に3.11の東日本大震災が起きました。私は桜川市と筑西市を新中核病院の建設の方向へ向けさせた一番の要因、これは3.11地震である、こう考えていますが、市の認識はいかがと。
 2点目です。県西総合病院の経営の実態です。中核病院を考える会特別委員会では、武藤県西総合病院長をお招きして、現状と今後を伺いました。武藤院長の話では、「3階、4階が使えなくなるという被害を受けている。さらには、県西総合病院は、築40年を経過していて、早期に全面建てかえの時期に来ている。現状では単独再建は無理である。医師の確保も難しい」、こういうお話でした。しかし、特別委員会の中には、「県西総合病院は黒字だから、別な方法を考えれば何とかなる」、こういう見解を持つ方もおられます。県西総合病院の単独再建は可能かどうか、市当局の見解を伺っておきます。特に今回の筑西市との話が決裂して、もし筑西市(旧協和町、旧明野町)の分も負担が来なくなると考えると、桜川市だけで県西総合病院の単独維持は一層困難になると私は考えていますが、いかがでしょうか。
 3点目は、民間売却の話です。10月に文教厚生常任委員会が佐賀県武雄市へ行き、武雄市立病院の民間病院への売却の実態を調査されてきました。そのことを参考にして、県西総合病院や新中核病院の民間への移譲の話が特別委員会でも話題に上がりました。茨城県でも水戸市にあった国立病院が移転した後、敷地を北水会病院に売却した例があります。しかし、現在運営している病院を丸ごと民間に売却するというのは、非常に珍しい例と私は聞いています。まず伺いたいのは、県西総合病院が今の状況、つまり地震で損壊が出ている状況で、民間の病院が買収に応じてくれる可能性があると考えるのは現実的であるのだろうか、市の見解を伺います。
 2つ目は、新中核病院の経営形態をめぐって出た話ですが、新中核病院を初めから民間売却を前提にしてはどうかという話です。国の資金も入れて建設する新中核病院、初めから民間への売却を前提にしていて、国がお金を出してくれるのかということです。建設途中にそのことがわかれば国はお金をストップすると考えるのですが、市の見解はいかがでしょうか。
 4番目、筑西市民病院の今後です。地震で使用不能となった筑西市民病院の復旧工事が終わって営業を開始しました。桜川市民の中には、これだけお金をかけて直した病院、新中核病院ができたからといって、すぐに50床の病床をなくして、診療所に格下げするだろうか、そう不安視する声もあります。現在の復旧したまま残してしまうのではないか、疑心暗鬼の気持ちがあるのです。これについては市はどのような見解をお持ちですか。
 5番目の出資金の折半の問題です。「今回の補正予算4号は、新中核病院の立ち上がり資金です。その立ち上がり資金が人口比で2対1なのに、折半はおかしい」、こういう声も特別委員会では聞かれました。この疑問について市はどのように考えているのか伺います。また、将来中核病院ができた場合の費用分担もどのようになるのか心配する声もあります。この立ち上がり資金の折半が悪い前例になるのではないか、こういう疑問の声も出されています。中核病院のできる過程、できた場合、両市の負担はどのようになると市は考えているのか、見解を伺います。
 6番目、これ最後ですが、補正予算を否決した場合です。11月5日付の毎日新聞、「賛否拮抗」との見出しの記事を読まれた市民の中からは、中核病院はできないのではないか、心配する声も聞かれます。また、10月30日にシトラスで開かれた「「新・中核病院」がめざす救急救命医療と医療連携を語り合う」と名づけられた医療フォーラムでは、原中勝征全日本医師会長からは、「国が予算をつけてくれた絶好のチャンスだ。これを逃すと中核病院は二度とつくれない」、こう語っていました。桜川市の多くの方々が建設場所が筑西市の竹島地区になったという問題だけではなく、どんな病院ができるのか、本当に医者は確保できるのか、市の財政負担はどうなるのか、経営形態はどうなるのか、多くのことがわからないまま話が進んでいくので、疑心暗鬼になっているのです。しかし、この予算を否決して、立ち上がれなくなってしまったらば、本当に次はないと考えなければならないのか、市の見解を伺います。
 以上です。
議長(相田一良君) 中田市長。
市長(中田 裕君) 菊池議員さんの質問にお答えをしていきたいと思います。
 まず、1番目の問題について、確かに3月11日の大震災、県西総合病院も第1病棟が大きな被害を受けたところでございます。そういう面で、今後しっかりと考えていくのには、やはり県、国が提示したのに話し合いのテーブルに着いていく必要があるということで、テーブルに着かせていただきたいという思いを強く持ったところが正直なところでございます。
 2番目に、県西病院は黒字ではないかというふうなお話でございますが、現時点で数字的には黒字を計上しておりますが、実際は桜川市と筑西市の負担金があって初めて黒字になるということでございまして、現に平成22年度は約4億円、大体負担割合は桜川市が8割、筑西市が2割でございます。平成21年度が4億3,000万円、平成22年度が4億5,000万円、このような形で負担をして初めて、その表面上の黒字ができるというような状態でございますので、この負担金がなくなれば、当然大きな赤字になるというふうに私は考えておるところでございます。
 また、次に県西病院の売却についてでございますが、現在私としては健全な経営を目指して県西病院をより発展をさせるというようなものを考えた場合には、やはり中核病院、そして県西病院の健全な運営というものをまず第一に考えていくということが第一条件でございますので、今のところは売却については非常に厳しいというふうな考えを持っておるところでございます。
 また、中核病院が立ち上がったときにどうするのかということでございますけれども、今回の2公立病院の再編統合による中核病院の建設につきましては、あくまで当地域における医療課題を解決するとともに、経営形態の検討を進めながら、病院経営の健全化を図っていくための計画でありまして、最初から民間の移譲を目的として計画しているものではありません。また、制度上から考えれば、後々そうしたことがあれば交付金等の返還ということが発生するのではないかというふうに予想しております。ただ、経営形態につきましては、今後の経営の健全化を図るためには、公設民営化を十分考慮した中で今後の検討委員会の中で協議され、基本構想の項目の中に設定されるものと認識をしております。なお、こうした案件につきましても、議会と十分協議を進めながら進めていきたいというふうな思いを持っております。
 また、市民病院の今後の問題についてでございますけれども、筑西市の問題でございますけれども、私の考えとすれば、今回の公立病院の再編統合を目的とした中核病院の建設については、病床数をまず1割削減が大前提になっております。よって、現在の病床数につきましては、両病院で472床となっておりますが、これを1割削減するということになりますと、約420床ということになります。そういうことで、準備委員会のほうで答申が出たのは、県西総合病院は120床程度の病院として入院患者を引き受ける病院として存続させる。筑西市民病院については無床の診療所としてやっていくということでございますので、これが守られないということになれば、私はしっかりとして意見を述べさせていただきたいというふうに思うし、またこれについては認めないというふうな思いを持っておるところでございます。
 5番目の今回補正予算の負担の折半ということでございますが、どういう形で今後話し合いをしていくかということになりますと、とりあえずはお互い半分半分で出していこうと、その中からこれからの負担割合というものは考えていこうではないかというふうな思いでございます。特に今までも県西総合病院の運営あるいは筑西広域圏の運営につきましても、人口割とか面積割とか、いろいろな問題で負担割が決まっていくということでございますので、それらを参考にしながら、しっかりと委員会の中で協議を進めていくべきであるというふうに考えておるところでございます。
 6番目の問題については、当然私は議員各位のご賛同をお願いしておるところでございますので、これについてはしっかりと皆さんに説明をして、ご理解をいただけるというふうな思いでいっぱいでございますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
議長(相田一良君) いいですか。
4番(菊池伸浩君) はい。
議長(相田一良君) ほかにございませんか。
 5番、市村香君。
5番(市村 香君) 5番、市村です。先ほど菊池議員のほうからもご質問が出ましたけれども、やはり私たち議会の議員としましては、県西病院のこと、それから筑西の市民病院のことがやはり気になっていると思います。市長のほうからも公設民営化、これからいろんなことについては議会で十分に協議していきたいということのお話ではありましたけれども、やはり皆さん、どちらかというと、議会よりも先に新聞等での情報がとても飛びまして、私もちょっと十分な理解が進まないうちに新聞等の報道が多いかなと思っております。
 1つご質問いたします。もう一度県西病院と筑西病院のことで菊池議員もお話がありましたけれども、一応トップ会議というか、今回の補正予算につきましても何らかの形で皆さんで協議した上でこの審議が出ていると思います。そういう意味では、県西病院と筑西病院をどのようにしていくかということを筑西市長と中田市長は何らかの形でお話し合いとか、そういうのをしているかどうかを聞かせていただきます。
議長(相田一良君) 中田市長。
市長(中田 裕君) 準備委員会の答申に基づいて、今回予算措置をさせていただきました。筑西市長とはこの問題について今後協議会を、議員会を設立をして、その中で細部にわたってどういう方向を打ち出していったらいいかという話し合いをさせていただきたいということでございますので、今まではそういう面で準備委員会を立ち上げ、いろいろと答申をいただくというような形をしっかりと2人で見守っていこうという話はしてまいりましたが、細部にわたっては今のところ全然お話をしたことはございません。
議長(相田一良君) いいですか。
 そのほかに質問ございませんか。質問ないですか。
 14番、大塚秀喜君。
14番(大塚秀喜君) 先ほどの菊池議員の質問の中で、民営化と、その答弁、今、市長の答弁聞いたのですが、民営化、補助金の返還があるから難しいという答弁があって、補助金の返還、そうすると公設民営ということでありますが、その公でつくって民間で運営するというのはどのような形態があるのか、ぜひお聞かせください。
議長(相田一良君) 中田市長。
市長(中田 裕君) それについては、私も詳細についてはお話ができませんけれども、仮にやれば指定管理者制度を導入するとか、独立行政法人にして運営をしていくとかいういろいろな方法があるのではないかと、もう少し細部にわたってはお話し合いをさせていただく中で協議をしてみたいなと思っております。
議長(相田一良君) 14番、大塚秀喜君。
14番(大塚秀喜君) その辺が一番具体的な話をぜひ聞きたいと思います。副市長、答弁できるのか。だれが答弁できるのですか。
議長(相田一良君) 飯嶌副市長。
副市長(飯嶌洋一君) 議員もご承知のように、公設民営化ということですので、やはり今、市長が答弁を申し上げましたように、独立行政法人とか指定管理者制度、十分今後の中でそういったものも含めた中で検討されるということですので、細かい内容にこれがこうこうこういうふうな内容で公設民営化にしていきますというような段階ではまだないと、まだ話し合いのテーブルに着いていないということで、そういうものを今回の予算で計上をしているということでございますので、ご理解をお願いいたします。
議長(相田一良君) 大塚秀喜君。
14番(大塚秀喜君) 今答弁で市長は公設民営化、民営化というのは具体的に独立行政法人なりという答弁今していますよね。公設民営化という答弁で、民営化していくということで市長いいのですよね。公でつくって民営化していくのだと、民営化の形態については、今答弁は、はっきりした答弁はできないけれども、そっちに向けて進んでいくという今答弁ですよね。そういう答弁ですよね。市長、それでいいのですよね。民営化していくということでいいのですよね。市長、今の答弁はそういう答弁ですよね。
          〔「話したです」の声あり〕
14番(大塚秀喜君) いや、3回目なので。
議長(相田一良君) いや、いいですよ。特別に今回は重要な議題だから、4回まで認めますから。これは議長権限でやる。どうぞ、では中田市長。
市長(中田 裕君) 副市長からもお話を申し上げたように、そういう方向性で私は話し合いをさせていただきたい。ただ、今の段階でこうします、ああしますというのは全然まだ両市でお話し合いをしていないわけでございますので、大塚議員に「そうですよね」と言われても、「はい、そうです」とはお答えできない。ただ、一生懸命そういうことで私は対応してまいりたいと考えております。
議長(相田一良君) 大塚議員、もう一回。
14番(大塚秀喜君) 市長の一生懸命は聞き飽きた。何でも答弁、一生懸命と言えばいいのか。公設民営化、最初から民営化すればいいではないですか、では。民営化が目的だったら、最初から民営化してもらいたい。質問3回していますので、答弁は要らないです。
議長(相田一良君) ほかにございませんか。
 皆川光吉君。
10番(皆川光吉君) 私は消防団長をやっておりますので、消防関係のほうといろいろつながりがありますので、救急搬送について市長にお伺いしたいと思います。
 これは平成22年の1月1日から12月31日の資料なのですけれども、救急搬送の合計が6,663件、そのうち筑西広域圏内以外の病院に搬送されたのが2,963件であります。そういう中で、その事故種別と申しますと、大体急病が3,952件、それでまた交通が1,030件、合わせて6,663ということです。そういう中で、市長も広域組合のほうも出ておりますので、よく出ることに、救急車が来てから1時間も救急車が出られないと、大体119番すると6分、7分で救急車が来ます。そこで、患者の容体を救命士が全部把握して、それで最初の病院に電話するまで大体15分か20分かかります。そうするとその容体によって病院が判断します。それで早くたって20分ぐらいは1番目の病院が受け入れるとしても、そのぐらいの時間がかかると思います。そういう中で、この重症患者については、ただいま大体3,000件ほどほかの病院、筑西広域以外の病院ということを、自治医大とか筑波大、あとは記念病院、メディカル、また中央病院と、そういうことになっていますけれども、この大体半数ぐらいが重病で、重病のほとんどが筑西広域以外の病院に行っていることが事実であります。そういうことで、今度中核病院ということで、脳疾患、心疾患と、そういう一番やっぱり今多いのが、そういう病気、または事故であります。そういう中で、だれしも思うのですが、家族とか、家族がそういう重病になったとき、1時間も救急車が出ない、そういう現状が今起こっているわけですよ。そういうこともクリアするために、やっぱりそういう中核病院も何としても必要かなと私は思うのですが、そういう中でそういう病院の最初に電話してぐらいの病院が私も必要だと思うのですが、市長もその辺のことで何か考えがありましたら、よろしくお願いします。
議長(相田一良君) 中田市長。
市長(中田 裕君) 今、皆川議員さんが質問されたとおり、私も多くの市民の皆さんと中核病院等についてもどうあるべきかというお話をさせていただきました。確かに脳疾患、心疾患については、30分以内に病症が発症したときに治療ができれば、ほとんど後遺症もなく治るという話も聞かせていただきました。残念ながら現在この県西地区にはそれに対応できる病院がないというような状況でございます。国・県もそのような思いを強く持っております。やはり少子高齢化の中で特に桜川市の場合には、脳疾患、心疾患で非常に多くの方々が亡くなられておるというようなこと、そういうことを観点に今回はぜひ脳疾患、心疾患に対応できる病院と、そして県西病院がその後方支援としてしっかりできるような形のものを話し合いで実践していきたいなというふうな強い思いを持っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
議長(相田一良君) いいですか。
10番(皆川光吉君) はい。
議長(相田一良君) ほかに。
 15番、高田重雄君。
15番(高田重雄君) 最初の市長の発言の中に、分度と推譲と言いましたね。速やかに器量以上のものがなった場合、桜川市が損害を受けそうになった場合、中核病院をつくるに当たってマイナスになる、市民も、財政もマイナスになったら退く勇気もあるとおっしゃいましたよね。おっしゃいましたよね。それと、もう一つ聞きますね。県西病院が4億円から4億5,000万円の負担金なしでは黒字にならないと、何が一番原因ですか。人件費ですからね。一部事務組合という経営体質が悪いから4億5,000万円もつぎ込まなければならない病院になって、あたふたしているわけです。今度立ち上げる中核病院が私これが一番怖いのです。人件費がどのようになるか、県西病院で4億から4億5,000万円、中核病院を無理やり立ち上げて、一部事務組合などという形態にしたら、全く同じ形態になりますし、規模もでかいですから、赤字幅も4億円、5億円では済まなくなる。これが私怖いから市長にお聞きしたように、桜川市が採算が合わないとか、桜川市の分度に合わないとかあったときは退いていただくということだけを私に約束していただければ、土俵に着いていただくのはやぶさかではないと。その辺をよくさっき大塚議員が質問したように、公設公営で成り立つような病院ではないと私は思っていますので、テーブルに着いたときにはその辺をよく考えて、筑西市にだまされないようにやっていただきたいと思っております。
議長(相田一良君) 中田市長。
市長(中田 裕君) 現在桜川市、平成12年には3町村で5万以上の人口を持っておりました。つい最近国勢調査の発表がございました。現在桜川市は4万5,673名でございます。あっという間に5,000人近く人口が減ってしまったという現実、少子高齢化の中でそういうものを考えた場合には、健全経営というのは我々に与えられた責務だと思っております。そういう面で高田議員が言われるように、協議の場で我々の考えというものをしっかりと述べさせていただく。その中からどうしてもだめだということであれば、そのときには引く勇気も私は考えていく、そういう思いで交渉に臨ませていただきたいと考えております。
議長(相田一良君) いいですか。
15番(高田重雄君) はい。
議長(相田一良君) そのほかにございませんか。
 22番、林悦子君。
22番(林 悦子君) 質問する前に、議長、ちょっとさっき突然民営化という話を聞いたところなので、まごまごするかもしれませんが、ちょっとゆっくりやらせてください、申しわけないのですが。
議長(相田一良君) はい。
22番(林 悦子君) 何点かあるのですが、1点目は、その先ほど来の1時間前の全協で公設民営化という言葉がこの病院の話が始まって5カ月の中で初めて突然、初めてですよね、突然ですから。市長の口から出てきたのですね。何で今、議会になって突然民営化なんていう言葉が出てきたのかなと思って、ちょっとそれがわかりかねるので、質問がまごまごしてしまうかもしれないという意味なのですけれども、民営化って結局どういうことを具体的に想定しているのですか。そうすると、さっき指定管理者と独立行政法人と言いましたよね。通常指定管理者というのは、例えば社会福祉協議会が福祉センターでやっているようなこととか、あとはレストハウスみかげ、もう何十年もやってきて、国の施設を委託されてやってきて、そしてもういろいろな意味で採算も合わないし、これは経費等は全部市が電気代だとか、修繕費用だとかは持つけれども、飲食の提供そのものは民間の人にやってもらって、そして経営の内容としては、要するにもうかっても、もうからなくても経営、その人の器量でやってもらうというような内容の指定管理者制度ですよね。余りにも病院とかけ離れているのですが、こんなことって、例えばどういうところがあるのですか。それから、独立行政法人といいますが、独立行政法人というのは、例えばどういう施設がありますか。この2点について、まずその民営化という言葉の中から、今ちょっと疑問、わからないので、もうわからないでは困るので、お尋ねをしたいというふうに思います。
 それから、2点目として、今、県西病院は地域の二次救急医療ができなくなりましたが、とりあえず二次医療あるいは一次医療を担っているわけですね。そして、筑西市民病院も同じだったのですが、震災後は二次医療、要するに入院ができなくて、1度その一次医療、診療だけという体制が続きました。今度またそれが90%の補助金というふうにうわさで聞いておりますけれども、それでとにかくいち早く直して、もとの形に近い形に戻したという状態です。
 その今度私たちがやろうとしているのは、その上の二次医療と二・五次医療なのですけれども、普通に考えて二次医療が大変なのに、それ以上の負担や権限やいろんなものを伴う二・五次医療ないし三次医療なんていうのが私たちに背負えるだろうかという疑問は当然不安はあるわけですね。ちなみに、今、市が市の中で、権限の中で担っている地域医療というのは一体何ですか。それについてお尋ねをいたします。
 それから、最初から不思議なことなのですが、3点目として、この下妻・筑西医療圏の域内のことを考えてこの中核病院を建てると、総合病院ではないのですね。それで、その中で特に心疾患と脳外に特化した高度救急医療をまずやるのだということですね。そのための病院というのは、極端な話、私たちも最初勘違いしていたのですが、救急車が行きやすい場所ということなので、別にどこでもいいそうなのですよね、救急車が行きやすい場所なら。一般の人が通院するということは、とりあえず想定していないのですね、この救急病院の立地に関しては。下妻・筑西医療圏、5市あるのですが、下妻、結城、それから八千代、そして筑西、桜川とあるのですね。その医療圏の中のその心疾患と要するに筑西保健所管内の心疾患と脳外の疾患というのを見てみますと、この死亡率という数字、これこの間市長のほうからいただいた数字なのですけれども、桜川市で高いのは脳疾患なのですよね。そして、搬送率は何と中央病院が一番多いのですね。脳外です。
          〔「協和か」の声あり〕
22番(林 悦子君) 協和の中央病院です。そして、高いといっても、例えば茨城県の平均が男性1.45だとして、筑西保健所管内は少なくて1.29、男性ですよ。そして、桜川市が1.86、ですから0.4ぐらい県平均より高いのです。では心筋梗塞はどうかというと、男性に限りますね、細かく言うとしようがないので。茨城県の平均が1.47、そして筑西保健所管内の数字が1.80、筑西市が2.22、桜川市は一番低い1.48なのですね。茨城県の平均よりも少ないし、この筑西保健所管内の平均値よりもはるかに低い桜川市がなぜ心疾患の高度医療を人口4万6,000ぐらいで担わなくてはならないのかということが何回考えてもわからないのですね。それはだれもやることが嫌だというのではなくて、要するに下妻筑西医療管内のために中核病院をつくるのであれば、当然この圏域、5市ですか、5市を茨城県は中央病院というものがあるのですから、県の主導でテーブルに着いて、そのテーブルに着くのが私は先なのではないかと思うのですね。この医療圏全体を考えてやらなくてはならないのに、何でたまたま県西病院所在地だからだと私は思うのですけれども、なぜそれを筑西・桜川市民15万だけが負担をしなくてはならないのかということが何回考えてもわからないのですね。これについて明快なお答えをしていただきたいと思います。
 とりあえず答えをもらってからまた質問したいと思いますが、最初に申し上げたように、幾らか散らかったときには、ちょっと勘弁してもらいたい。何せきょう初めて聞いた話なので、よろしくお願いをいたします。
議長(相田一良君) 山田総務部長。
総務部長(山田澄男君) その独立行政法人と指定管理者制度に移行した病院の事例はあるのかということでございますが、ちょっと今手元に持っている中でできる話では、1つ目で長崎県で平成17年に移行した江迎町というのですか、北松中央病院が独立行政法人、非公務員型と宮城県立のこども病院が平成18年の4月に……
22番(林 悦子君) ちょっといいですか。
議長(相田一良君) はい。
22番(林 悦子君) 答弁途中なのですが、独立行政法人と地方独立行政法人を一緒にしないで話してほしいのです。独立行政法人と言ったのだから、独立行政法人で見つけてほしいと思います。地方独立行政法人とはおっしゃっていないから。
議長(相田一良君) 山田総務部長。
総務部長(山田澄男君) 独立行政法人というのは、地方にできた新しい制度であって、国の制度から地方に回った行政法人で、先ほどは地方という言葉が抜けていたと見る言葉だと思います。
22番(林 悦子君) そうですね、はい。
総務部長(山田澄男君) それで言いますと、宮城県立こども病院が非公務員型の独立行政法人、大阪の府立病院がやはり18年度に独立行政非公務員型となっております。あと私が記憶にあるのは、三春の病院が県立から、市立が、それが指定管理者になっております。
 以上です。
22番(林 悦子君) あとはありませんね。
議長(相田一良君) あとは中田市長、答弁。
市長(中田 裕君) 独立法人とか、そういうことではなくて、心疾患の疾患が問題ということにつきまして、林議員が言われるように、我々はこういう問題について、今から話し合いをしていきたいということで、細部にわたって答弁をするということはまだご遠慮させていただきたいと思います。
議長(相田一良君) 臼井公室長。
市長公室長(臼井典章君) なぜ桜川市なのかというお話でございますが、まずこの制度、この地域医療再生基金の使った制度につきましては、二次医療圏を対象とするということが指針の中で定められております。そういった中で、地域医療再生計画、下妻、筑西、下妻医療圏を対象といたしました計画を県のほうで策定をしたわけでございます。その中の事業、25億円の中の事業の一つとして、筑西市民病院、それから県西総合病院の再編統合による中核病院の建設というのが位置づけられているところでございます。
 以上です。
議長(相田一良君) 市長は先ほど今、林悦子君が質問した公設民営化ということを初めて今回議場で発言しましたけれども、林議員が言ったように、なぜここへ来て公設民営化という話を持ち出したのだか、その件について答弁願います。
市長(中田 裕君) あくまでも話し合いの中で、いろいろな選択肢があるでしょうと、私としてはそういうことを視野に入れて、しっかりと話し合いをしていきたいということでございますので、ご了解のほどをお願いしたいと思います。
22番(林 悦子君) あともう一つありますね。市が担っている、現在担っている地域医療という部分。
          〔「暫時休憩」の声あり〕
議長(相田一良君) ちょっと済みません。林議員、資料がないというもので、休憩したいと思うのですが、どうですか。
22番(林 悦子君) はい、ではよろしいです。
議長(相田一良君) では、暫時休憩いたします。
          休 憩  (午後 3時54分)

          再 開  (午後 4時10分)
議長(相田一良君) それでは、休憩前に引き続き会議を再開いたします。

    発言の取り消し
議長(相田一良君) また、先ほど15番の高田重雄議員が熱い思いになっているさなかでございましたので、それが不適切な発言がございましたが、それを削除したいと思いますので、よろしくお願いします。

議長(相田一良君) 答弁を臼井公室長、お願いします。
市長公室長(臼井典章君) 済みませんでした。勘違いをいたしまして、地域医療の主なものということでございますが、病院群輪番制とか、それから夜間休日診療体制とか、それから訪問看護ステーションとか、そういったものがあると思われます。
議長(相田一良君) 22番、林悦子君。
22番(林 悦子君) 最初の民営化という話、本当に突然なのですよ、出てきたの。皆さん、そうでしょう。そして、独立行政法人とか指定管理者とか、矢継ぎ早に出てきましたけれども、さっき山田部長にちょっと意地悪に聞こえたかもしれませんが、一般行政独立法人、地方独立行政法人と独立行政法人は違うだろうみたいな言い方をしましたが、やっぱりとても大事なことなので、その漠然とした言葉のやりとりで物事を済ましたくないと思うので、山田部長だったら、それはきちんとわかると思ったので、私は言いましたけれども、一般的に独立行政法人といったら、それは国の施設、事業仕分けのときに出てきた国の国会図書館をそういう民間の形態、要するに国から切り離すとか、もう全部文科省の何課とか、厚労省の何課とかいうことを総称して大体独立行政法人というのですよね。地方独立行政法人というのであれば、初めてそこにそのこども病院だとか、地域医療何とかセンターとかというのが出てくるらしいです。私も本当に調べて、にわか勉強で恥ずかしいのですけれども、そういうふうにしてきたのです。ただ、何が言いたいかというと、これ民営化ではないですね。なぜなら結局担保する仕組みというのがあって、例えば救急医療だとか、行政的な医療だとか、高度医療だとか、特殊医療、今まさに私たちがやろうとしていることを地方独立行政法人でやるとすると、不採算部門、要するにもうからない部門については、市からの財政措置は大体明記されます。そして、その分国から幾らかは交付税として措置をされるようです。けれども、市と議会との関係も一部残りますし、そういった意味では、結局一番持っていると大変だというところは、市は補償しなくてはならないのですね。ですから、民営化という以上は、民間が運営し、民間が経営するという形をしていくのには、これは独立行政法人では民営化というものには該当しないと思うのですね。そして、ではこの指定管理者ならどうかというと、指定管理者というのは、結局公の施設を民間業者にだれか指定して、市が指定して、管理運営をしてもらう制度ですよね。そして、電気代だとか、かかった経費をさっき言ったように支払うと。プラス・マイナスの取り分みたいなものは、大体その業者との協議なのですね。ですが、病院みたいなときは、やはり必ず採算が合わないものとか、そういうものについては、市がバックアップするというような一文が入らない限り私は指定管理を受けるところは多分ないと思うし、現在やっているところもそういう担保される仕組みというのが入っていると思うのですね。そうすると指定管理者制度で病院をやるといくにも、ではいわゆる世間で言う民営化というものではないと思うのですね。
 では、病院に関して民営化という言葉が、民営化というのは、もういろんな形態の総称ですから、政治用語みたいなものですから、それを具体化させたときに何が当てはまるかというと、多分ほかにもあるかもしれませんが、私の知る限りでは、要するに事業の譲渡を売買するということなのですね。事業譲渡、例えばこの病院を職員も使ってください。それから、この診療科はぜひ残してください。必ず病院経営をやってくださいと言って、事業そのものを建物と土地ごと譲渡するということが民営化というのに一番ふさわしい形態だと思うのですが、これは新しい建物でやることは私はできないと思います。ですから、先ほど来市長は民営化する、民営化すると言っているのだけれども、将来は民営化するということを言うのだけれども、将来の民営化でも、将来ではない民営化でも、最初から結局民営化したいということは、採算が出ないと、採算というか、大幅な結局赤字覚悟の建物をこれからつくろうとしているということですよね。もちろん病院なんて大体黒字にならないものが多いと思うのです。それで、茨城県内見ても、例えばつくばなんかはいっぱい病院がある。県南はある。県央もあります。みんな国立だとか民間のほうがやるから、公のはやる必要ないのですよね。そういう民間の病院が来ないところを公が要するに担うから、これはどうしたって市からお金は持ち出すのはしようがないと私は思っています。4億円ぐらいでまだ済んでいるうちは、さっき県西病院4億円と言っていますが、4億円ぐらいで済んでいるうちは、私はまだ県西病院はよくやっているほうだと思うのですね。黒字決算と言っても恥ずかしくないと思うのです。
 しかし、今度二次医療でも無理なところを二・五次医療、将来は三次医療といったときに、経営の見通しというか、一体負担がどれくらいになるかということについて、市長、多分これぐらいというふうな見通しを持っていますか。それをちょっと聞きたいのですね。まさに市長からきょう2回聞きましたが、その二宮尊徳の分度という精神、収入と支出のバランスということを考えるからこそ、私たちは建物を建てるのはできます、1回だから。あと修繕とかあるにしても。けれども、道路と違って、道路はその後車が走るだけで、時々補修したり、修繕したりすればいいのですが、病院は道路と違って、建てた後のほうが大変なのですね、経営なのですよ。それを考えたときに、二次医療もできなくて、今大変なこの時期で、日本全国で医者探しやっているこの時期に、幾ら国がそのときだけのお金をくれるからといって、その後のお金を幾らか補填してくれるかどうか、それはわかりませんが、果たして三次救急医療といったら50万円ぐらいのところ、30万円は欲しいでしょう。そこで、15万円の私たちがやっていくのに、ある程度の経営の要するに一般会計の中の1割ぐらいが持ち出しになるだろうとか、そのくらいの大ざっぱでもいいですから、見通しがなかったら、さっきご自分でも人口少なくなっていると、しかもこれからは要するに働く人口のほうが減るわけですから、年金をもらう人口のほうがふえるわけですから、まして病院患者もふえるわけですから、そういう中で、私たちが本当に考えなくてはならないのは、やっぱり質の高い医療を住民の皆様に提供するのにも、どれくらいの負担が限度かということも考えなくてはならないと、なぜこの二次医療圏、この筑西・下妻医療圏、5市ある中で2つがテーブルに着くというのは荷が重過ぎるのではないかと、そうなったときに経営ができませんでしたと。民間移譲と言いますけれども、民営化と言うけれども、新しい病院を建ててしまったら、民間移譲なんてそう簡単にできないですよ。だって、税金の無駄遣いですから、自分でできないものを何で建てるのかと、何で民間に建ててやったと同じことになってしまうではないですか。かんぽの宿と同じになってしまうし、例えは悪いけれども、下館のスピカだって同じではないですか。あれ行政的にルールは正しいのですよ。だけれども、結局住民感情で5億円だかそこらで買ったものを3,500万円プラス1円ではけしからんということで、議会で否決になったのではないですか。だから、売買するという議会との合意があったにもかかわらず、結局住民への説明責任が果たせないから、認められないわけですから、だから行政的な手続上は、設置がたとえ理屈ではできても、実際それを実行するとなったらば、結局税金をどうしてそんな過大な投資を見通しも立てないでやってしまったのだという反発が来たときには、それはそう簡単に民営化というのはできないのですよ。できるケースはあるとしたら、現在の県西病院がもっと経営が悪くなって、そして国保病院以来50年、建物も築40年で、建てたってしようがない。直したってしようがない。医者も集まらない。もう経営もこれ以上まちからはお金がぶっ込まないとなって初めて民間移譲を考えるというケースしか私はあり得ないと思います、税金を投入する以上。そう簡単にあきらめてもらっては困るので、できたらば頑張ってなるべく赤字を出さないようにやるしかないのです。それなのに最初から公設民営化なんて言っているのだったらば、最初から建てないほうがいいのではないですか。自分でやる自信もないものを何で建てるのですか。この経営の見通しについて私は聞きたいと思っています。
 それから、さっき2点目に、休日輪番制という話、今やっているのは、結局私たちの責任と負担の範囲内で終える仕事なのですよね。だから、それは休日輪番制だったり、訪問看護ステーション、あとは持ち寄ってこうやって、一部事務組合で病院を経営して、二次医療ぐらいまでやっているということなのです。でも、高度医療となったらば、もうどこか筑波大学とか、県央病院とか、そういうもう最終的なそこで完結する医療のところまでを担うということでしょう。そんなこと私たちの権限にないではないですか。そもそも責任が持てないようなことになぜその2市で踏み出すのかと、やってはいけないと言っているのではないのですよ。県の仕事だろうと言っているのです。少なくとも県が中心となって、その下妻医療圏の市長さんたちにご相談を申し上げて決めるのであれば、場所なんか、竹島だろうが、下妻だろうが、結城だろうが、玉戸だろうが、どこだって構わない話なのですよ、それは。そして、初めてでは県西病院は何の仕事ができるのかということを自分の頭の範囲内を考える。赤字の病院と赤字の病院を足して、うまくいくのは掛け算だけなのですよ、マイナスとマイナスを足してうまくいくのは。足し算はどこまでいったってマイナスなのですよ。私は笑うかもしれませんが、だめなものとだめなものが一緒になったらよくなるなんて発想がどこから生まれてくるのかがさっぱりわからない。それで、きょうの予算は525万円で少ないですが、これに踏み出してしまったら県西病院120というのを了解の上でこのコンサルが図面をかき始めますから、ですからかき始まってしまったものしか今度次には出てこないのですよ。そして、そのものに対して賛成するか反対するかしかもう議会の仕事は残っていない。しかも議会はここだけではないから、筑西にもあるから。ここはだめだ、あっちはいいと言ったときに、一体コンサルのその図面はどうなるのですか。いつも毎回、毎回こんなことをやるのですか、賛成、反対、賛成、反対と。病院なんて大方の人の賛成でつくるべきものだと私は思うし、それはそういう高度医療の中核病院なんてのができて、経営ができ、運営ができるのだったらいいと思います、自分たちの負担の範囲内で。しかし、これは私たちには過ぎたる施設になるのではないかと。もっとほかにもメンバーとして加わってもらいたい人たちがいるのに、なぜそのコーディネートを先にしないで、そしてこの人口15万の2市に、筑西はこの間は議決していますから、11万でもやるという覚悟でしょう。しかし、私たちが今4万6,000で、わずかこの何年間に5,000人も減っているのに、できますかと私は思う。
          〔「林さんのは演説」の声あり〕
22番(林 悦子君) いや、ごめんなさい。演説しているわけではないのだけれども……
議長(相田一良君) 単刀直入にお願いします。
22番(林 悦子君) もうやめますから。ただ……
議長(相田一良君) はい、単刀直入に。
22番(林 悦子君) そういうことを言わないでくださいよ。いや、演説だと言うのだったら、私演説と言われてもいいです。だけれども、民営化なんてきょうのきょう出てきたのでしょうよ、菊池さん。そうではないですか。きょうのきょう出てきて、2時間で民営化の中身の議論がどうしてできるのですか。それこそ無責任になるではないですか。
          〔「繰り返し」の声あり〕
22番(林 悦子君) そんな言い方しないでくださいよ、あなた。
          〔「余り」の声あり〕
22番(林 悦子君) あなたの話だって私は聞いていたのだから。
議長(相田一良君) 質問はこっちだから、まず……
22番(林 悦子君) 議員のこと言うことないでしょう、議長。そんなこと。
議長(相田一良君) 林議員もどうぞ、こちらに。単刀直入にお願いします。
 はい。
22番(林 悦子君) とにかく民営化と言っても、新しい建物で民営化をするなんてことは通常はあり得ないということ、できるとしたら古い建物と長くやった、今言ったような条件がそろったときだけだということと、この医療圏を私たち2つで背負うのは荷が重過ぎるだろう。その辺を市長はどう考えているのかということです。
議長(相田一良君) 中田市長。
市長(中田 裕君) 林議員、民営化、民営化と言っておりますけれども、私は公設民営化という話をその選択肢の中にそういうものもあるだろうと。ですから、その中でこれから協議をする中でしっかりとお話をさせていただきたい。ですから、これもこうだ、こうだということではなくて、私は公設民営化等についても我々は発言をさせていただきますということを言わせていただいておるわけでございます。
 また、これから少子高齢化の中で、やはり安心・安全の地域づくり、これを考えた場合に、脳疾患、心疾患というものをしっかり治療できる病院をどのような形で、先ほど言ったように黒字体質にしていくのにはどうしたらいいかというふうなお話もこれからさせていただくということでございます。あれもできない、これもできないではなくて、我々はチャンスを与えていただきたい。その中からしっかりとお話をさせ、そしてこの地域の皆さん方が「ああ、よかったな」と言われるように必ずしていく努力をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
議長(相田一良君) どうですか、林議員。
22番(林 悦子君) 演説と言われますから、もういい。
議長(相田一良君) 川那子秀雄君。
17番(川那子秀雄君) 17番です。時間が大分たっておりますが、市長にお伺いしますが、テーブルに着かせていただきたいということを常々言っておりますが、この前は私協議会で申し上げましたよね。市長ですから、行ってちゃんと話してきたほうがいいですよと。ですから、私は今回の予算の件は、だれとどのようにして協議してきたのか、テーブルに着いてきたのではないですか。それで2分の1ということを決めてきたのではないですか。だれとどういうふうにこの予算は決めてきたのか。これテーブルに着いているのではないですか、もう。予算出してくるということは。それを間違えては困りますよ。どなたが行って、どこでやったのだかわかりません。まずそれが1つ。
 それから、県西病院、私は県西病院、昔から眺めて育ってまいりました。しかし、先ほどどなたかが言ったように、筑西市民病院は災害、そういう資金で90%の補助で、4億6,000万円の90%補助を受けて開院したわけですよ、50床で。ですから、この前、大和のフォーラムで医師会の会長は、いや、それは法定でできませんよと、420床になっていますから、300床が中核病院、120床が県西病院というふうに決まっていますから、あれは診療所ですよということで、はっきり医師会長は言っているわけですよ。ところが、やっぱり裏を返せば、これは県主導型で決めてきている話です。どうも市民の考え方を忘れているのではないかと。でき上がって、手術室もできた、大々的に新聞に載ったところを中核病院ができたから診療所にしますと、筑西市民は承知しませんよ、50床をなぜつくったのかということになりますから。ということは、420しかないものに頑張られてしまって、50向こうに、恐らくそうなるだろうと。そのときは県西病院はどうなるのですか。120マイナス50になりますよ。そういう構図ですよ、420というのは法的な二次医療圏のベッド数だとすれば。ですから、私は市長にお伺いしたいのですが、市民病院はそういう災害の補助金を使って50床つくって開院した。ところが、どうです。私は県西病院の議員もやっております。監査もしております。しかし、県西病院の一番前の病棟、3階か4楷は使っていないのですよ。震災で被害を受けたから使わないのだ。冗談ではありませんよ。市民サービスを考えたら、きちっとそういう県西病院のほうからも震災の資金を使って早く直せばいいですよ。それもやらないでほうっておく。これはいかがなものか。なぜほうっておくのかなと不思議に思います。やる気がない、そう言われても仕方がありません。
 県西病院は、市長がご承知のように300床で、あなたのお父さんがいた時代に開業したところですよ。それが120床がだれかが言っているように、農協の合併ではないけれども、筑西の市民は総合病院ができるのだと言っているのですよ。そういう受け取り方ですよ。向こうができたときに、県西病院はどうなるのですか。私は今高齢化社会、その中であっちのほうまで行けないよというのが大方の皆さんの声です。あの中のお医者さんもおりますけれども、中核病院できたときに、どの大学出身者のお医者さんが天下をとるかわかりません。しかし、そのときまでには県西病院の医者というのは、ぐらぐら、ぐらぐらして、やめていきますよ。そういうことも想定しなければいかぬです。
 それともう一つ、そういう状態でいながら、建物が悪いから医者来ないのだと。この前臨時職員で2名ほど採用して医者の獲得に走らせている。ところが、県の説明では「県西病院では医者の確保ができない」、こう言っているわけでしょう。何を考えているのだと。私は県西病院をこの地域には大事ないわゆる病院なのですよ。開業している医者というのは非常に少ないですから、先ほど輪番制というのが出ましたけれども、なぜ県西病院を先に考えようとしないのですか。先ほど菊池議員から質問が出ましたが、私は筑西市が1円もくれなくても、県西病院は守っていくのだという答弁をしているのですよ、私も聞いておりますけれども。何でそんなことを前に答弁して、県西病院はどうするのだと、これは桜川市の皆さんの意見ですよ。中核病院、私はフォーラムでも言いましたよ。医師会長にも言いましたけれども、議会が遅いからなんていう批判をされましたけれども、文句つけました。何言っているのだと、医師会で動いているのではないのだよ、これは。みんなこれは開業している先生方も県の主導型でやっていることだとはっきり言っていますから。そういうことを市民の皆さんがだんだんわかってきているのです。竹島へ行くなんて、これだって答申がありましたから、吉澤市長と中田市長が竹島に決めたと言っているけれども、議会に対しては、答申があったから、いろいろそのお二方の間でどういう議論があったと、そういうものを明らかにしないで、議会にも明らかにしていないですよ。
 それで、今回のこの事務経費の問題も、2分の1、これはどなたが行って決めたのですか。これは今のTPPと同じと私言っているのですよ。参加したら足は抜けないですよ。先ほど山田総務部長が議運のところで五百何万円を県西病院に入れると、一般財源で。そうしたらその目をつくった云々なんて話をされていたようですが、私監査役やっているわけですよ。何で勝手にそんなことを説明しているのだ。県西病院をもう少し真剣に考えてくださいよ。中にいる看護師だって、お医者さんだって動揺していますよ、今。そこら辺もやっぱり例えば看護師の方も生活の場というのはあるわけですから、そういうことを無視して、中核病院云々、それが先行されていくことに非常に不安に思っている方が多いですから、そういうことを大事にしないで、市長が中核病院にこだわる、それは私はおかしいと思います。二宮尊徳の話を市長は大分されましたけれども、桜川市の財政はどうなのですか。分度というのはあるのですよ。今度つくったらどのくらいの負担金があるだろうかということを考えたらいかがですか。高齢化社会、少子化社会、その中で余りにも県主導型の高度医療、先ほどから皆さんも言っていますけれども、筑西市と桜川市で分担するというのは余りにも危険ですよ、そんな財政力豊かではないですから。建物をつくって、どこの院長になるのだかわかりませんが、そこは大変なことですよ。看護師だって300床で、3・7・21、210名プラス40、250名ぐらいは開業するところにはいなければならないのですよ。そういうことも十分考えて、財政ということを考えなければ私はだめだと思いますよ。
 私は、今質問の中で市長は、公室長とかぐあっと話をしていますけれども、公室長、この予算はどこから、だれと打ち合わせてきたのですか。
議長(相田一良君) 川那子議員、済みません。随分質問、2巡目に振って、もう少し単刀直入にお願いします。
17番(川那子秀雄君) そういうことで答えてください。
議長(相田一良君) 中田市長。
市長(中田 裕君) どこで話してきたかと言っても、やはり我々は議会に対して説明をしていく義務があると私は思っております。とりあえずテーブルに着く場合に、基本計画あるいは用地取得の費用どのくらいかかるのかというのは、事務局のほうでしっかり調整をして、525万円というお金、お互い折半で出していって、その中でお話をさせていただくということでご提案をしておりまして、きょうは議会の皆さんにも説明をして議決をいただくということでございます。
 それから、県西病院、私は愛しております。そして、しっかりと対応していきたいと思っております。しかし、この中核病院等の問題もございます。やはり財政状況を勘案しながら、現在第1病棟の1階の部分で診療ができる。あとは2号棟、3号棟でしっかりと対応できるということでございますので、それらを見きわめて、建てかえ等についてこれから考えていきたい。拙速は避けて、そしてしっかりとしたものをつくっていくというような形の中で、話し合いの場でどういうふうにしていくか最終的に決定をしていきたい。また、一生懸命医師獲得、看護師獲得にも今奔走しておりまして、11月1日から循環器系の先生にもちゃんと来ていただけるようにしました。今も一生懸命来ていただけるような対応をとっておりますし、看護師さんも今一生懸命来ていただけるような努力をしながら、市民の皆さんにはご不便をかけないような対応をしておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
議長(相田一良君) 先ほど中田市長、今答弁で、事務局と調整していると言っていますけれども、これは桜川市だけの事務局の調整か、それとも筑西市の事務局との調整で525万円が決まっている、それはどっちですか。どうですか。
 飯嶌副市長。
副市長(飯嶌洋一君) 予算をどこでどう決めたのかということでありますが、これ通常の市の予算においても事務局で精査をしながら議会にご同意をいただくというような中での作業ということでご理解をいただきたいと思いますので、今回も県、それから当然筑西市、そういうところとも相談をしながら、今回の費用を、今回上げた費用と申しますのは、先ほどもテーブルに着いているのではないかというようなお話がありましたけれども、テーブルに着くための前提のいろいろな調査をするための予算ということですので、何回も先ほども総務部長からもお話がありましたように、そういった面で2分の1というようなことで計上したと、内容については、今までのいろいろな参考資料を県などからもいただきながら、筑西市と当然桜川市とで調整を図って、基本的な内容、そういったものを今後いろいろなところで検討していただいて、議会にも提示をしてお諮りをしていくのには、こういったいろいろな新病院とか、医療情報システム計画とか、それから財政計画、そういったものも十分調査をして、それから経営形態、そういったもののお話をしていただくための予算を今回は計上をさせていただいたということですので、そういったものができた中で、いろいろ議会にもお話をしていくと、それで同意が得られれば、また先に進んでいくのかなと承知をしておりますので、ご理解をお願いいたします。
議長(相田一良君) 17番、川那子秀雄君。
17番(川那子秀雄君) 今、飯嶌副市長が市長は参加をしていないということですね、答弁では。事務方で全部そういうことはできるのでしょうか。向こうの相手のだれとやってきたかわかりませんけれども、向こうにも市長がいるわけですよ。こちらは中田市長が代表者なわけですよ。その中でどういう協議をしてこいということがなければ、勝手に行けないのではないですか。どうなのですか。
議長(相田一良君) 飯嶌副市長。
副市長(飯嶌洋一君) 当然組織ですので、市長が参加したとか、しないとかという以前の問題で、今回は予算を計上するということは、当然組織ですので、市長が最終的にはこの予算で議会に計上をしてよろしいというようなことで許可を得ていますので、市長が言っている交渉のテーブルに着いているという話と、この予算の計上の事務的手続というものは別かなと私は考えております。
議長(相田一良君) 川那子秀雄君。
17番(川那子秀雄君) よく考えてもらいたいのですよ。今まで議会に対して、脳、心、その特化した中核病院をつくるのだと、開業の医者も言っていますよ。これは県の主導型でやってきていることだと、その流れの中に乗っかっているのだと。だから、こういう高度医療というものは少なくても先ほど林さんが言ったかな、県がやる義務があるのですよ。それを筑西市10万、桜川市、それで下妻とかそっちのほうは関係なく、そこにおっかぶせてやりなさいよと、それはおかしな話なのですよ。桜川市が豊かな市ならいいですよ。財政内容を見たってわかるでしょうよ。その中で拠出していくような、この前も大塚委員長のほうから下妻も結城も出してもらえばいいではないですかと、何でその2市で出さなければいけないのだと、そこら辺は七不思議なのですよ、私は。財政が豊かであればいい。ないのに、県西病院に出すのも大変なのですよ。それを今予想でいけば、それ以上ではないですか。75億円だとか、医療機器が10億円だとか、かかっていく。もしかしたら100億円ぐらいかかってしまうのではないかと。つくるときに今、県西病院は筑西市より多く負担していますけれども、やっぱり皆さんにお示しするのにコンサルにかけるのだと。遅いですよ。そんなのはどの地域に建てるか、そんなのは土地の問題だけで、そのくらいは先に計画書をつくっておかなければおかしい話なのです。今からコンサルにかけて、9カ月先しかできないでしょう。そこへのめり込んでしまったら、桜川市、この議会も賛成だということになるわけですよ。いや、お金をどれだけ、では総務部長お伺いします。幾ら出せますか。
議長(相田一良君) 山田総務部長。
総務部長(山田澄男君) 今幾ら出せますかと言われましても、新中核病院に対しましては、前に説明したように、予定では75億円、国の基金や交付金で30億円程度が入ってくると。そうすると残り45億円が両市から出さなくてはならないお金だと。となってくると、それは起債で借り入れしなくてはならないと、そういうことになってまいります。それはその交付税措置がありますが、それに対してのシミュレーションはできます。それ以外に今度は病院経営に対しての運営経費とか、いろいろ出てまいります。そういう点も今回の基本計画でシミュレーションをして、どこら辺になるかというのがつかめないと、この時点であいまいな答弁はできないというところでございます。

    会議時間の延長
議長(相田一良君) お諮りします。
 会議時間は、会議規則第9条の規定により、午前10時から午後5時となっておりますが、本日の議事日程が終了しておりませんので、延長したいと思います。会議時間を延長することにご異議ございませんか。
          〔「異議なし」の声あり〕
議長(相田一良君) 異議なしと認めます。
 延長時間については、午後6時までといたします。

議長(相田一良君) それでは、質問再開します。
 21番、上野征一君。
21番(上野征一君) 簡潔に要点だけ質問しますので、理解できるような答弁をお願いしたいと思います。
 まず、今、川那子議員、前に言った林議員とも若干かぶる面もあるかと思いますけれども、お許し願いたいと思います。なぜ中核病院を桜川と筑西でやらなければならないのだということをまずお尋ねしたいと思います。中核病院なんて、高度医療の機関は県でやるべき仕事であると思います。確かに県西地区4市1町で、ここが医療の空白地帯だということで、これを何とかカバーしなくてはならないからということで、若干鼻の前へニンジンぶら下げた馬ではないですけれども、それへ何で桜川と筑西が飛びつかなければならないのだということです。市長は一生懸命やりますからと、県西病院もこのままではしようがないから、中核病院とともに何とか県西病院をもう少し効率のいい病院にしなければならないのだと、一生懸命やるよということは常々言ってくれていますが、中核病院は県に任せて、今の県西病院をいかに今よりはいい方向に向けるかというのが市長の仕事であり、私ども議会の仕事だと思っています。確かに皆川議員が救急車が走るところがないのだから、すぐにも病院が必要だと、これはわかります。私も1年ぐらいになるでしょうか、もっと前になるかな、救急車へ患者を乗せて30分も40分も動けないでいるのは何なのだと、救急車というのは何だか広辞苑で引いてみろということも私も言ったつもりです。確かに救急車が走るところがないようで非常に困っていますけれども、かといって桜川と筑西で、ましてお隣さんはうちよりはまだまだ財政厳しいです。その2市で何でそういう危険な橋を渡らなければならないのだということです。300床、中核病院で医師が40名、看護師が150名、200名、とてもとてもそういうのが今のこの状況で確保ができるのかどうかということです。今の県西病院は建物が古くて集まらないのだと、医者が。それだからやらなければならないのだということも言っていますけれども、やったからといって、そっちから5人、こっちから3人集めてきた医者で、中核病院の救急医療体制が、緊急医療がやれるのか何だか、これはもう自治体の仕事ではないですよ。それははっきり言っておきたいと思います。
 それで、今回のこの525万円の補正の件、やっぱり川那子議員の話とダブるかもしれませんが、どこで、だれが決めたのだということ、何で筑西市と2分の1なのだということですよ。最初に着くテーブルで、2市が対等にやるのには2分の1ずつで当たり前だという声も若干議員の中にはあるようです。であっても、県西病院から200床のベッド数を持ち出して筑西市の地べたへ病院を建てるのですよ。建てる予定なのですよ。それで相手方は11万2,000もいる、こっちは4万6,000しかいない。それで何で2分の1なのだか、その根拠を明確に、理解のできるように答弁願いたいと思います。
 それと、あと県西病院の改修、今、川那子議員からも出ていました。震災で筑西が既にもう病院が仕上がっているのであります。早いうちに、3月の震災が来たときに市長は一番前の第1病棟が非常に被害がでかいのだと、3階、4階は使えないのだと、3階、4階を早急に取っ払わなければならないのだというような話ししていましたですけれども、全く今何の手もつけていないです。既にもう3月11日からで、きょうは11月の10日かな、もう8カ月を過ぎようとしています。その今の県西病院の被害を受けたのを今回のこの震災でどれだけの金をもらえるように約束してあるのかどうかわかりませんけれども、まだまだ全く何の手もつけていないのであります。早急にこれはやるべきだと思っています。今何かちょっと市長が初めて私聞いたのですけれども、前の病棟は解体して、1階の建物を建てようかというような話だということをきょうさっきの答弁で初めて知ったのですけれども、早いうちは1階、2階は残してというような話ししていましたですよね。
          〔「言ってないよ、それ」の声あり〕
21番(上野征一君) 言っていないですか。言ったでしょうよ。
          〔「何かで言った」の声あり〕
21番(上野征一君) 何かで言ったよ。それで、どうあっても中核病院をやる前に、今のこの県西病院をどのような形で残して市民の皆さんを安心させるかということですよ。筑西市へ中核病院立派なの建ったからといって、桜川の市民の皆さん喜んでくれますか。その辺よく市長考えたほうがいいですよ。区長さん、副区長さん集めて地区懇談会もやったようですから、どのような声が出ていたかわかりませんけれども、私どもは参加できませんでしたので。何で県西病院のベッド数を200床も持ち出して筑西市へ建物を建ててやらなければならないのだか、この辺、それで何でそういう危ない橋を渡らなければならないのだか、厳しい財政の中でこれから年々負担金出していかなければなりません。きょうここで可決してしまったのでは後へは引っ込みつかないのですよ。きょうの茨城新聞見てくれましたか。朝日新聞かな。原中先生が真ん中に写真入りで載っていましたよね。TPPか、これは突っ込んだらば、頭突っ込んだらバックできませんよと書いてありましたよね。原中先生が書いたのですよ、その記事を。今回この525万円ここで可決したらば、バックきかなくなりますからね。その辺ちょっとお尋ねします。
議長(相田一良君) 中田市長。
市長(中田 裕君) 予算の525万円、何で半分半分だと言いますが、皆さんもご承知のように、岩瀬町、大和村、真壁町で合併したときにも、同じ3分の1ずつを出して合併協議会を立ち上げて話し合いをしました。そういうものを踏まえれば、とりあえず話のテーブルに着くたたき台としてはお互い五分の勝負をしようよ。それからは今度はどういうふうな割合で負担していくのかを話し合おうではないかということで、スタート時点だけはそういう形でスタートをさせていただきました。
 また、県西病院、今手をつけておりません、確かに。しかし、私はこの中核病院がどういう方向性になってくるのか、それを見きわめた中でしっかりと対応してまいりたい。やはり皆さんがよく言われる「無駄な投資をしてどうするんだ」と言われないような形の中で新しい考えを述べさせていただきたい。ここ数カ月が私の腹案を出せるような状況になってくるのかなというふうな思いでございます。そういう面で、やはり我々とすれば、この県西病院のあり方については、準備委員会のほうで答申が出た。答申の中からどういうふうな道筋をつけていくのかということも併記して考えてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
議長(相田一良君) 21番、上野征一君。
21番(上野征一君) 確かに2町1村合併するときには、対等に負担金を出して、相談して、そのテーブルで仕上げた合併でありました。今回の中核病院の今の市長が言った準備委員、準備委員の選出のときにだれが選出したかわかりませんけれども、筑西は5、桜川は3、県から1、9名でやったのですよ。それなのに何で負担金だけ五分なのだかということです。それであれば、両市でやるのですから、私が前回協議会でも言ったように、準備委員だって五分と五分なら3人ではないのかということを私は前回の協議会でやりましたよね。準備委員の立ち上げのときには5、3、1でやって、5、3、1で相談しているのですから、病院の建設場所はこれは筑西に建物は決まるに決まっているのですよ、そんなことは。数ですから、何といったって会議というのは。5、3、1でスタートした準備委員会で、それでいよいよ筑西市で建てるのが決まった。今度は負担金は両市でやるのだから、2町1村の合併と同じに対等が当たり前ではないですかねで、そういう話理解できますか、市長。
議長(相田一良君) 中田市長。
市長(中田 裕君) 私は委員の選出メンバーについては、日本医師会の会長、そして真壁医師会の会長、これは中立の立場で判断をしていただいたと思っております。その中で議論をしたわけでございますので、その点についてはそういうふうに考えていただきたいと思います。
議長(相田一良君) 上野征一君。
21番(上野征一君) 大体が今回の中核病院、前から言ったように、これはもう市でやることではありませんから、あの4市1町ですか、八千代、結城を含めて。その真ん中へ県で建ててもらいましょうよ。それで、桜川は桜川で県西病院をこれからどうしていくかということ、それを真剣に考えるべきだと思います。
 結構です。終わり。
議長(相田一良君) では、ここで暫時休憩いたします。
          休 憩  (午後 4時59分)

          再 開  (午後 5時15分)
議長(相田一良君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。
 ほかにご質問ありますか。
 増田俊夫君。
16番(増田俊夫君) 先ほど山田総務部長から75億円の内容について答弁がありました。国で30億円、両市で45億円と、そして交付税措置がされるだろうという話ですが、今現在この桜川市の県西病院、17億円からの累積赤字があるわけですよね。その辺の対応は今後どうなっていくのでしょうか。
 それともう一点、今回桜川市議会、この中核病院に対する建設場所について決議がされたわけであります。その内容についてその後、報告という形で市長はその内容はわかっているわけですけれども、市長はその内容について、この桜川市議会としての考え方をどのように考えて、筑西市の市長さんとの中で話がなされているのかなという感じをお話しいただければと思います。
 以上、2点についてお願いいたします。
議長(相田一良君) まず、山田総務部長。
総務部長(山田澄男君) 県西病院の会計のことは、私のほうの担当部署ではないのですが、累積赤字が今十七、八億円あるという話は聞いております。そのうち私の認識では減価償却費というものが相当の位置を占めていると思います。その中で現金面の赤字では、それは赤字が出た場合には、両市からそれは特別負担金という形で負担しておりますので、現金面の赤字はないものと思っております。
 以上です。
議長(相田一良君) 中田市長。
市長(中田 裕君) 準備委員会での答申の中で、竹島地区というふうな話が答申がなされました。これらについて今回調査費をつけた中でどのような方向性が出るのか見きわめたいなというふうに思っておりまして、筑西市長とはこの点については話し合いはしておりません。
議長(相田一良君) 16番、増田俊夫君。
16番(増田俊夫君) まず、山田総務部長にちょっとお伺いしたいのですが、そうするともちろん全体項は、もちろん県西病院のことについては別会計になるわけですけれども、ただ、そういったことも今後の中核病院建てるに当たっては、その辺のことも数字的なことがやっていくのかな、一緒に考えていかなくてはならないのかなということが私の一つの疑問点でした。でも、今話を聞いて、ただ、筑西市民病院もかなりの累積を背負っているというような話も聞いております。そうするとその辺が何かそういう簡単なことで済んでしまうのかなという、今答弁ですけれども、そんなふうに簡単に済んでしまうのかなという疑問点が私今でもあるのですね。
 それともう一つ、今、市長が答弁いただいた桜川市のこの決議に関しては、これからだという話ですが、市長としてのこの桜川市議会の決議に対して、竹島では絶対だめなのだと、あそこは今まで昭和61年の大洪水によって、それなりの被害をこうむったと、ほとんどの人があそこ冠水してしまったのですね。そういうことについて、そういうところに建ててはいかがなものかと。これは今のこの日本の異常気象、亜熱帯化しているこの日本の状況を見たときには、台風12号、15号によって、あの紀伊半島でさえも、熊野大社でさえも大きな被害をこうむったと、それは想像を絶するもの、想像以外のもので来ているわけですね。そうすると今回のその竹島地区については、既に61年、昭和61年にそういう洪水があった地点に果たして今の土木技術がどうのこうのと言うよりも、そういうところを避けてやはり選んでいく。第三的なものを考えていくことも必要ではないかというような話がむしろ私は市長から何かそういうものが、桜川議会としてはそうだかもしれないが、もっとそれではこういうことで考えていかなくてはならないだろうというような、そういう話も市長からあれば、もっともっと考え方も変わったのかなというような気もします。ただし、当然これ準備委員会で決まったものですから、その準備委員会の中に、中田市長と筑西市長はその準備委員会を構成するときには、きちんともう委嘱というか、そういう形になっているわけですよね。であるならば、やはりそこに対して市長の考え方というものは当然そこに反映されているのかなと。先ほど上野議員から5、3、1と、筑西市で5人、桜川市で3人、県で1人、どうやったって場所はそっちへ決まってしまうのではないかというような話の中で、やはりそういう部分でもお互いの市長として公平な立場で物事を進めていく土台をつくることが大事だったのではないかなという気がいたします。
 そういうことで、私は先ほど来話を聞いていまして、何か夕張破綻というものをちょっと思い出したのですね。これは夕張の場合は話はちょっと変わりますけれども、ただ、夕張もあれは国の夕張炭鉱が時代の流れに合わなくてやめていったわけですよね。そのときに国からリゾート開発をやれ、何をやれと、どんどん、どんどん補助金を出してやった結果が、結果的には時代に合わないものをつくってしまったと。当時はよかったらしいです。しかし、やはりそういう国とか、県とかというものが言われるのであれば、やっぱりそこにはみずからやはりこの桜川市と筑西市で本当にこれがどういう状態になるのだろうとシミュレーションしていくことも、今の段階だからこそシミュレーションは必要ではないかと、こう私は思うのですね。その辺のことを考えたときに、これからそれはやるのだという話でありますが、その辺のことを今の段階で示していただければ、話の濃い内容の突っ込んだ話がもっともっとできたのではないかと、今これ採決を前にしているわけですよね。そういうことで私としましては、今の段階では非常に国の補助金あるいは両市で持つ45億円、そしてそれに対する交付税の交付金、それに対しては、では実際この桜川市と筑西市で75億円あるいは100億円とした場合には、どの辺のお金がこの両市から持ち出されるのか、その辺もちょっとわかっている範囲で結構ですから、お願いいたします。
議長(相田一良君) 山田総務部長。
総務部長(山田澄男君) 今の予定では75億円という試算の中で動いているということで、今後の基本計画の中で、どこら辺のあれになるのかということで、1床当たり大体2,000万円から2,200万円の計算で試算している中でございます。そういう中で30億円と言っても、これは確定した数字ではなくて、75億円のうちの30億円が国からの交付金で基金とあわせて入ってくると、残りの45億円は起債で借り入れするという、45億円に対して大体今の試算で申しますと、今の金利でいうと1.9%、それに対して、大体それに1.35倍程度の金利がかかってくると、それは30年間で償還を考えております。そういった中でいくと、両市で交付税算入を引いてやりますと、30年で償還していきますと、両市合わせた負担が今の建設資金に対してでは5,000万円から1億円の間で償還していくのかなというシミュレーションは出ております。ただ、それ以外に今度は運営が始まったときに、どこら辺の今度は費用がかかってくるかというのは、今後の資金計画の中で改正シミュレーションしながらやっていかないと、正確な費用が出てこないというのが今の現状でございます。
議長(相田一良君) 中田市長。
市長(中田 裕君) 議員各位が当初特別委員会の中で、上野原地内にぜひ頑張って誘致をしていただきたいというような形でご支援をするからというふうな話でございました。ただし、両市で準備委員会をつくってお話し合いをさせていただいた結果、諸般の事情で竹島地区、そして桜川地内は開業医が少ないから、そういう面では一般診療を重点的に行うような形の中で、県西病院を存続していったらいいだろうというふうな答申が出て、そういうものを尊重しながら、これから両市でどういうふうな方向ででは現在の竹島地区が経費がかからないでできるのかというふうな話し合いもしていく必要があるのかなというふうな思いでございます。いずれにせよ、立地場所につきましては、やはりお互いの思い入れというものがございまして、その点では私が提案した地区は、そういう面で採用されなかったというふうな状況でございますが、やはり両市で力を合わせていろいろな面で財政削減も考えながら頑張っていかなければいけない。ですから、もうそういう財政面で夕張市というふうな名前が出ましたが、一生懸命そういう面で健全経営を目指して頑張っていきたいというふうに考えております。
議長(相田一良君) 増田俊夫君。
16番(増田俊夫君) 今から30年の償還ということですが、今、国ではこの医療関係、35兆円から36兆円かかっていると言われているのですね。予算はかかっていると。そうするとこの桜川市でもかなりの負担があるというようなことですから、今後本当にこの件に関してはもっともっと内容を確認しながら進めないと、とんでもないことになるのではないかというように私は思うのですね。それは私個人的な考えです。今回は本当にここで賛成をしたらどういうふうになってしまうのだろうと、そういう不安が私はよぎっております。
 以上です。
議長(相田一良君) ほかにございませんか。
          〔「質疑なし」の声あり〕
議長(相田一良君) ないようですので、質疑を終わります。
 これから討論を行います。討論。
 まず、14番、大塚秀喜君、反対討論。
          〔14番(大塚秀喜君)登壇〕
14番(大塚秀喜君) 補正予算につきまして、可決することに反対の立場から討論を行います。
 今回上程された予算の主な内容は、事務局設置、検討委員報酬、筑西市竹島地区の不動産鑑定料など525万円で、これは23年、24年の2カ年にかけて策定される建設基本構想基本計画の経費2,500万円を限度とする債務負担行為の承認と不可分一体のものである。この議案について市長はとりあえずテーブルに着かせてほしい。着かなければ何も変わらない。詳細はこれから決める。あくまでも白紙の状態であると話されていますが、しかし、行政はテーブルに着く前に既に幾つかの前提条件を決めております。建設場所、竹島地区、建設後の筑西市民病院の無床診療化、県西総合病院の299床から120床への大幅縮小、テーブルに着くということは、これらの条件が前提となった会議に挑むということであり、中核病院、県西病院、筑西市民病院、これら三位一体の病院経営に参画し、応分の負担をすることを承諾することである。しかし、そもそも両市がこれまで担ってきた二次救急医療でも大変なときに、それ以上に医者、看護師の確保の困難さや運営経費のかかる二・五次、三次医療がわずか人口15万人の両市で担えるものでしょうか。そのようなものは全国でも例がなく、これまで当市が担ってきた地域医療とは余りにかけ離れた事業と言わざるを得ない。また、隣の小山市、佐野市に同様の病院建設が予定されており、JAでも土浦に大規模な病院を開設予定であります。この厳しい中で、医師、看護師、その他スタッフをだれが、どのように確保するのか、はっきりと決まってから事業を進めることが桜川市のあすのためと考えます。
 したがって、少なくとも桜川市では、その経営の見通しが全く立たない中での事業参画は、逆に地域の一次、二次救急医療を担ってきた県西総合病院の統廃合にもなりかねず、安易に理想のために現実を犠牲にすることはできません。私たちは中核病院建設そのものには反対であるものではありません。しかしながら、今回の中核病院建設の目的は、あくまで下妻・筑西医療圏の急性期医療に特化したもので、これに付随して地域医療の再構築を図るというものです。であるならば、むしろ三次医療は県立中央病院を有する茨城県が筑西、下妻、結城、八千代、桜川、構成5市町を調整し、主体となって運営していただけることを要望します。
 議員全員で参加した中核病院を考える特別委員会でも、全会一致で市長に答申を出しております。9月7日、2カ月前であります。下妻・筑西医療圏で運営することを強く要望したいと思います。
 先ほどから話が出ています二宮尊徳先生の分限度合い、経済面での自分の実力を知り、それに応じて事業の限度を定める。分度をわきまえれば、私たちが考えねばならないことは、まず足元の県西総合病院の今後についてであります。そもそも県西総合病院は、震災後一部病棟の損壊など特殊な状況にありますが、平成21年、22年、公的機関から財政支援を受けながらではありますが、わずかながらも黒字計上をしております。これは関係者が鋭意努力を重ねたたまものであり、21年3月には県西総合病院改革プランも策定され、改革の途上にあります。今後は医師、看護師の確保、建物の老朽化を考えると、民営化も避けて通れないと思っております。県西総合病院は、昭和32年の岩瀬国保病院設立以来50年にわたる地域の先人が守り育ててきたものです。その努力を私たちの世代で絶やしてはならないという決意で、これからのますますの少子高齢化の中、県西病院の本来の責務である慢性期回復期の医療を担い続けられるよう、そして可能な限り、二次救急医療を担うことができるよう地域医療の再構築の一翼を担うことこそが当市に求められる最大の使命と考えます。そのためには、まず震災で壊れたままの病棟の回復を行い、ウエブ型カルテの導入などを県のご支援をいただきながら、今後のあり方について議会とともに検討を行うことを市長に要望します。
 最後に、重ねて申し上げますが、この原案は桜川市に権限移譲の負担を求めるものであり、県西総合病院の解体縮小を了承するものです。それは将来の廃止に一歩踏み出す道にほかなりません。地域医療の再生のためには、ここで流れを1度とめ、正当な流れに戻さなくてはなりません。どうかこの真意をお酌み取りいただき、原案を否決されるようお願いします。市長、至誠、勤労、分度、推譲、どうぞ桜川市のために大きな決断をし、今回の議案は取り消すとかならないでしょうか。
 以上。
議長(相田一良君) 次に、本案に賛成者の発言を許します。
 4番、菊池伸浩君。
          〔4番(菊池伸浩君)登壇〕
4番(菊池伸浩君) では、先立って賛成討論やらせていただきます。4番議員の菊池です。
 この新中核病院建設計画は、公立病院の改革プラン、地域医療再生計画に基づいてつくられたものです。当初から桜川市と筑西市の両方で建設場所をめぐって綱引きが続いておりました。ことし2月には決裂寸前にまでいきました。ところが、3.11の地震が状況を一変させました。筑西市民病院は地震被害で使用不能となりました。一方、県西総合病院も3階、4階部分が使えなくなるという大きな被害を受け、単独での再建は不可能と言われております。
 そこで、急転直下して両市の話し合いが始まりました。今回の中核病院の建設場所、筑西市竹島地区にするというものであります。私もこの場所の決定には大いに不満がありますが、しかし、県西総合病院の単独再建が厳しいという状況では、引き返すことはできないと考えています。国が予算をつけてくれた中核病院建設計画、御破算にすることはできません。
 以上を理由にして、平成23年度桜川市一般会計補正予算(第4号)に賛成をいたします。
議長(相田一良君) 次に、反対討論の方いますか。
          〔「ありません」の声あり〕
議長(相田一良君) 反対討論の方がいないようですので、次に賛成討論の方いますか。
          〔「賛成討論があるわけないだろう。反対がないのに賛成討論があ
            るわけはないだろう」「議長、採決したら」の声あり〕
議長(相田一良君) でも、一応。
          〔「今後」の声あり〕
議長(相田一良君) 今後でもこうふうふうにもできるのだ、前も1回やったのですよ。オーケーなのだ。前もあったのですよ、前も。
 18番、橋本位知朗君。
          〔18番(橋本位知朗君)登壇〕
18番(橋本位知朗君) 今回の補正予算について賛成の意見を申し上げます。
 まず、いろいろ新中核病院については問題はあろうかと思います。しかしながら、これは3月の11日地震が起きまして、その後我が市の市長が筑西市と相談して、こういう病院をつくろうという話がまず最初だと思いますよね。我々議会にもその話が来まして、あの状況では病院つくったほうがいいのではないかということで、病院を建設することについては皆さん賛成し、筑西市も賛成して、そして共同ででは何かやろうと、病院つくろうということになりました。そして、何人かの委員、うちの議長あるいは筑西市の議長等集まって、何度か協議しました。そして、2カ月ですか、2カ月前、場所の話になりました。場所はどこにしようかということで、国道50号から5キロ以内ぐらいがいいだろうと、境界から。国道50号の市境から5キロ範囲ぐらいがいいのではないかということになりました。そのときにも我が相田議長は涙ながらに訴えていましたよ。「私は命をかけて桜川市に持ってくるけれども、もしも負けたときは勘弁してくれよな」、そういう話をして会議に臨んだと思います。そのとき我々は「頑張ってください」ということで賛成しました。
 そういう経緯があって、いろいろ来たわけです。そういう中で2市が合意して新中核病院については賛成しようということになったわけでございます。内容等については、今まで長々とやってきましたから、私からは申し上げませんが、物事を協議する場合は、やはり五分五分で予算を出したほうがいいと思います。というのは、せっかく県西病院を主体とした新しい中核病院をつくろうという計画があるわけです。せっかく五分の土壌があるのでしたら、意見を言うにも何にもまずは五分で始まって、それで建設するとき、あるいは費用負担するときは当然ながら人口割あるいは距離割、そんなことは当たり前の話で、今だって筑西市からは我が県西病院には負担金は少ししかもらっていませんね。今度は逆になれば、うちのほうは少ししか払わなくていいということになるのかな、その辺はよくわかりませんが、いずれにしても今回のこの補正については、まず正当性があるとして、私はこの予算を可決することに賛成します。
          〔「反対討論いいですか」の声あり〕
議長(相田一良君) 21番、上野征一君。
 簡単明瞭にお願いします。
          〔21番(上野征一君)登壇〕
21番(上野征一君) 何で私だけ簡単明瞭なのでしょう。今、反対意見、2人ほど賛成討論出ていましたですけれども、最初から言っているように、9月の7日だったですか、ここで定例議会のときに、私が動議を出しまして、建設場所が竹島ではならないのだと、これでは納得できないからということで、皆さん合意のもとに全員賛成で決議してあるわけですよ。それでいて、県西病院を180床も持ち出してなぜ筑西市へ建物を建ててやらなければならないのだということですよ。裏筑波、長谷川グループで、長谷川先生がドライブインと後ろのバッティングセンターは使ってもらってもいいですよと、私長谷川のところも岩舟の地で50年世話になっているのだから、せめて恩返しにどうぞ使えるものなら使ってくれということで、あそこを桜川市の第1候補として出したわけでありますよ。さっき洪水の話も出ていました。洪水の心配も何もない。インターには近い。50号の側近、それでいて上野原であれば桜川の議会では県西病院は透析のみを残して、あとは上野原へ持っていっていいでしょうということで、了解しましょうということで合意だったですよね。それを今さらこの中核病院はやらなくてはならないのだと、医療の空白地帯なのだと、この機を逃してはならない。それだから賛成だなんて、そういう話は私は聞いていられません。どうあっても今回の、きょうのたかが525万円という話も前回出ていました。525万円だろうと5万2,500円だろうと、折半はだめなのですよ。県西病院から180床持ち出して筑西へ病院を建てるのですよ。桜川へ、上野原へ建てるのであれば、人口が少なくても桜川市の市民病院が建つのであれば、2分の1も仕方ないでしょう。ベッド数を180も持ち出して筑西市へ病院を建てる。ましてこの中核病院、市町村でやるべき病院かどうかということですよ。これは県の仕事なのですよ。赤字になれば赤字になったで負担金を出さなければならないのですよ。そういう危険な橋を何で渡らなければならないのだということ。今回の525万円はぜひ反対していただくようにお願いしたいと思います。
議長(相田一良君) 以上で討論を終わります。
 これから本案を採決します。
 この表決は起立によって行います。
 議案第76号は原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
          〔可否同数〕
議長(相田一良君) 大変重要なことでございますので、立って言わせてもらいます。
 以上のとおり起立採決の結果、賛成、反対が同数ですので、したがって、地方自治法第116条第1項の規定により、議長が本案に対して裁決します。
 本案について議長、相田一良はこの議案に対し否決と裁決します。
 したがって、議案第76号は否決されました。
 以上です。

    執行部あいさつ
議長(相田一良君) ここで中田市長より発言を求められていますので、これを許します。
 中田市長。
          〔市長(中田 裕君)登壇〕
市長(中田 裕君) 平成23年第3回桜川市議会臨時会の閉会に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。
 今回提案いたしました議案につきまして、否決されました。医師不足、そして市民の安心・安全、脳疾患、心疾患に対応できる病院と県西病院の発展という夢に燃えて提案をさせていただきました。大変残念であります。今後医師不足をどのような形で議員各位が補っていただけるのか、これらについてもしっかりとやっていかなければいけないのかなというふうに思います。私もトップとして全力は尽くしますが、議員各位も否決の意味をよく考えて行動されるようにお願い申し上げ、あいさつといたします。ありがとうございました。

    閉会の宣告
議長(相田一良君) 今回の議会は、採決反対と賛成分かれましたけれども、今後も桜川市の市民の命を守るということで、それにつきましては、皆さんのご協力をよろしくお願いいたしまして、本臨時会に付議されました案件は終了いたしました。
 以上で平成23年第3回桜川市議会臨時会を閉会いたします。
 ご苦労さまでした。
          閉 会  (午後 5時47分)