平成22年第3回桜川市議会定例会議事日程(第3号)
平成22年10月15日(金)午前10時開議
日程第 1 一般質問
〇出席議員(21名)
1番 萩 原 剛 志 君 2番 鈴 木 裕 一 君
3番 仁 平 実 君 4番 菊 池 伸 浩 君
5番 市 村 香 君 6番 岩 見 正 純 君
7番 小 高 友 徳 君 8番 飯 島 重 男 君
9番 中 川 泰 幸 君 10番 皆 川 光 吉 君
11番 増 田 豊 君 12番 潮 田 新 正 君
13番 相 田 一 良 君 14番 大 塚 秀 喜 君
15番 高 田 重 雄 君 16番 増 田 俊 夫 君
17番 川 那 子 秀 雄 君 19番 増 田 昇 君
20番 塚 本 明 君 21番 上 野 征 一 君
22番 林 悦 子 君
〇欠席議員(1名)
18番 橋 本 位 知 朗 君
〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名
市 長 中 田 裕 君
副 市 長 山 田 耕 一 君
教 育 長 石 川 稔 君
市 長 公 室 長 飯 嶌 洋 一 君
総 務 部 長 山 田 澄 男 君
市 民 生活部長 永 瀬 昇 君
保 健 福祉部長 麻 尾 優 君
経 済 部 長 横 田 一 君
建 設 部 長 常 盤 恵 一 君
上 下 水道部長 若 林 鉄 郎 君
教 育 次 長 臼 井 典 章 君
会 計 管 理 者 太 田 昭 君
〇職務のため出席した者の職氏名
議 会 事務局長 笠 倉 貞 君
議会事務局書記 小 嶌 弘 君
議会事務局書記 斎 藤 修 一 君
議会事務局書記 仲 田 浩 司 君
開 議 (午前10時00分)
〇開議の宣告
〇議長(相田一良君) 皆さん、おはようございます。
本日の出席議員は21名です。よって、地方自治法第113条の規定により、本日の会議は成立しますので、これより本日の会議を開きます。
〇一般質問
〇議長(相田一良君) 日程第1、一般質問を行います。
16番、増田俊夫君。
〔16番(増田俊夫君)登壇〕
〇16番(増田俊夫君) おはようございます。それでは、通告しておきました3項目について質問いたします。
最初に、桜川市土地開発公社についてお尋ねいたします。土地開発公社は、自治体が地域の秩序ある整備を図るために必要な公有地となるような土地の取得や造成、その他の管理などを行うことを目的として設置された法人です。桜川市においては、桜川市土地開発公社として長方工業団地や友部分譲住宅地を先行取得しており、友部分譲地においては完売した報告がありました。そこで、現在所有している長方工業団地の財政状況、またそれらを取得した後の事業の成果は。また、これらを踏まえて今後取り組むべき計画などをお伺いいたします。
次に、大和地区大国玉地内市道2―4号線についてお尋ねいたします。この市道は、既に宮地区から中丸木公民館まで工事も進み、全体計画のおおよそ半分近く完成し、幅員が5メートルで両側に側溝つき、大変広く明るくなり、見事に変貌いたしました。特に集落の地区の中は、そのさま変わりに驚きと喜び、そして感謝を申し上げる次第です。
さて、現在工事も進んでいるようですが、公民館先の丁字路から左に曲がり、そして右カーブと、宅地や田畑に食い込むだけに地権者との関係も大変だろうと思いますが、現在の進捗状況をお聞かせください。また、今後の計画と見通しについてもお伺いいたします。
次に、3番、財政健全化についてお尋ねいたします。9月29日の読売新聞茨城版に、総務省が地方自治体財政健全化法に基づく4つの財政指標、健全化判断比率速報値を発表しました。2009年度の決算をもとに調査した県内44市町村は、財政の危機的状況を示す早期健全化基準は、前年度に引き続きクリアしたとの報告でありました。しかし、桜川市は4つの指標のうち将来負担比率が136%と、県内ワーストファイブの5番目と掲載されておりました。そこで、市長と担当課長にお尋ねをいたします。県内でワースト5番目に入ってしまったことに対して認識をお伺いいたします。
以上、3項目について質問いたします。
〇議長(相田一良君) 増田俊夫君の質問に対する答弁をお願いします。
飯嶌市長公室長。
〔市長公室長(飯嶌洋一君)登壇〕
〇市長公室長(飯嶌洋一君) 増田議員さんの土地開発公社の財政状況、それから事業の概要とその成果についてお答えを申し上げます。
平成21年度末の土地開発公社の財政状況についてご説明を申し上げます。資産といたしまして現金が127万3,294円、市からの出資金が500万円、長方地内所有地の帳簿上の合計が2億6,902万1,498円でございまして、その他備品などを加えまして、資産の合計が2億7,532万9,442円となっております。
現在公社が所有しております土地についてでございますが、長方地内に現在所有しておりまして、長方地内の市街化区域を昭和59年から平成3年にかけて取得いたしました土地でございまして、現在は準工業地域になってございます。合計面積は7筆でございまして、2万153平方メートルでございます。取得費用でございますが、平方メートル当たり4,840円から8,472円で購入をしてございます。平均の平方メートル当たりの単価といたしましては、約5,570円ほどとなってございます。取得した際の用地費用でございますが、1億1,216万7,430円でございまして、その後工事費や業務委託費、支払利息などを計上いたしまして、現在の簿価は2億6,902万1,498円となってございます。
また、金融機関よりの借入金でございますが、2億2,085万5,000円となっており、これが公社の実質的な負債額となっているところでございます。桜川市土地開発公社は、総務省が定める土地開発公社経営健全化計画におきまして、第一種から第三種まである経営健全化団体の中の、いわゆる第三種経営健全化団体ということでございまして、5年以上の長期保有土地を持っていることなどから指定がされてございます。公社におきましては、総務省及び茨城県の指導に従いまして経営健全化計画を策定し、経営内容の現在健全化に努めているところでございます。その結果、平成21年度末の負債額を市の標準財政規模で割った指数の目標値0.03に対しまして、それよりも低い0.02を達成しているのが現状でございます。
また、事業の概要ということでございますが、現在までに行いました事業といたしましては、旧岩瀬町時代に岩瀬運動公園の整備のための土地の先行取得、また間中工業団地、それから長方工業団地、稲工業専用地域の土地の取得及び造成など、それから先ほど議員からも質問の中でありましたように友部分譲住宅用地の取得などを行ってございます。桜川市においては、市内の工業専用地域が231ヘクタールございまして、その中の工業団地には事業所が現在26社立地しております。約1,220人ほどの従業員を雇用していると把握しております。また、工業団地立地企業における平成21年度の法人市民税等でございますが、約3,000万円、また固定資産税などについては約1億7,000万円となっており、合計で約2億円ほどの納付をいただいているところでございます。
以上が財政状況、それからその事業の成果でございます。よろしくお願いいたします。
〇議長(相田一良君) 続いて、山田副市長。
〔副市長(山田耕一君)登壇〕
〇副市長(山田耕一君) 増田俊夫議員さんのご質問にお答えを申し上げます。
取り組むべき課題といたしまして、長方地区に保有する約2ヘクタールの土地を売却し、借入金を返済していくことが早急な課題と考えております。保有する土地周辺は、平成20年4月に北関東自動車道の桜川筑西インターが開設され、同年12月には真岡インターの開通によって東北自動車道、常磐自動車道、常陸那珂港が連結され、新たな交通体系が整備されました。また、平成21年3月には大和駅周辺を含めた桜川筑西インターチェンジ周辺都市整備構想が作成されております。
一方では、工業専用地域であったため用途が制限されておりましたが、既存の工業団地を除く約32ヘクタールを商業施設等の立地が可能な準工業地域に、平成21年4月に変更をいたしました。よって、今後は公社が保有する土地を含めて、全体的に有効活用が期待されているところでございます。このような中において、現在国道50号線の4車線化の工事が長方交差点から元レストラン和幸までの約1.2キロが拡幅される決定がなされ、本年度用地測量を行い、地元説明会が開催されました。今後拡幅の工事が始まるものと、明るい材料もございます。
また、土地開発公社全体の借入金の返済計画といたしましては、桜川市から平成21年度より公社経営支援事業によって財政支援をいただいているところです。なおかつ本年度から、土地売却損に対する助成を受けております。このような現状の中、長方地区の約2ヘクタールの所有地の早期売却を重点に取り組み、すべての借入金を返済していく計画でおりますので、ご理解をいただけますようお願いを申し上げます。
以上です。
〇議長(相田一良君) 続いて、常盤建設部長。
〔建設部長(常盤恵一君)登壇〕
〇建設部長(常盤恵一君) 増田俊夫議員さんの大和地区大国玉地内市道2―4号線の工事の進捗状況並びに今後の計画と見通しについてのご質問にお答えいたします。
本路線は、大国玉宮から中丸木地内に位置する2級市道でございます。全体計画延長が1,380メートル、計画幅員が5メートル、両側に側溝をつけるものでございます。平成19年度から平成21年度までの工事につきましては760メートルが完了し、進捗率は55%となっております。残延長620メートルの中で用地買収が完了している356メートル、大国玉の3403番地の1、岡本勝一さん宅前の水路までを平成23年度をめどに完了する予定であります。その先の264メートルにおいても、平成23年度に現況平面測量を実施し、地元説明会を開催し、用地測量、実施設計後に用地買収、物件等の補償を行い、道路改良工事を行う予定でおります。早期完成を目指すには、調整事項も多いかと思われますので、増田議員さんにおかれましても、ぜひ早期着手に向けてのお力添えをいただきたいと思っております。
以上でございます。
〇議長(相田一良君) 続いて、山田総務部長。
〔総務部長(山田澄男君)登壇〕
〇総務部長(山田澄男君) 増田俊夫議員さんのご質問につきましてお答えいたします。
将来負担比率についてのご質問でございますが、この健全化指標につきましては北海道夕張市の財政破綻を契機といたしまして、平成19年に国におきまして財政健全化法が施行され、市町村等の財政の健全化に関する比率を公表する制度が設けられたことによるものでございます。
将来負担比率の内容でございますが、桜川市の標準財政規模に対して、今後市が負担しなければならない市債等の総額と債務負担の総額と、将来負担するべき債務等の合計額の割合が将来負担比率となります。分子となります債務等の合計には、桜川市一般会計の公債費の年度末現在高のほか、下水道会計等の特別会計や筑西広域、県西総合病院等の一部事務組合の借入金を償還するための繰出金、さらに今後退職する職員等への退職金に相当する退職手当組合負担金が含まれております。将来負担比率につきましてわかりやすく説明するために、ある世帯の家計に例えますと、この比率の分母となります標準財政規模とは1年間の世帯の収入、年収でございます。分子であります将来負担額は、住宅ローンの借り入れ残高や、これから会社退職時までに納付しなければならない社会保険料の額、大学生の息子のための今後4年間の学費の仕送り等、今後必ず支払わなければならない金額の合計でございます。
桜川市の将来負担比率の計算で具体的な数値を申し上げますと、分子に当たる将来負担額、充当可能財源を差し引いた後の金額は141億7,883万8,000円、分母に当たる標準財政規模、交付税算入公債費等を差し引いた後の額は104億1,941万8,000円となります。将来負担比率は、数値が小さいほど将来の財政が健全であるということになります。桜川市は136%であり、県内では40番目となっております。なお、この比率は市町村の基準の350%の早期健全化基準をクリアしております。桜川市の将来負担比率につきましては、平成19年度の157.4%から平成21年度136%に減少しておりますが、県内他市町村も比率を減少させており、県内順位は下がっている状況にあります。
桜川市の比率が県内で比較的高い理由でございますが、第1に債務負担行為に基づく支出予定額が大きいことにあります。これは、霞ヶ浦用水事業の負担金や土地改良事業に対する損失補償等について、将来桜川市が負担する金額は約23億7,500万円と、他の市町村と比較して大きい負担額となっていることによるものでございます。
2つ目の理由は、特別会計及び一部事務組合での起債の償還のために、一般会計から支出する金額が大きいということによります。特に下水道事業につきましては、快適な生活環境の実現のために必要不可欠な事業でありますが、桜川市の普及率が県内の他市町村に比べて低いため、市で積極的に推進している事業でございます。下水道事業債を償還するための一般会計から下水道事業会計へ繰り出しする将来負担額は、交付税措置分を除いても約29億6,500万円となっております。また、県西総合病院の企業債及び筑西広域事務組合がごみ処理施設整備のために借り入れた起債の償還のために桜川市から支出すべき負担金も将来負担比率を上げる要因となっております。
3つ目の理由でございますが、分母となる標準財政規模につきまして桜川市の場合、市税収入が他の同規模市町村に比較しまして低いことが挙げられます。分母である収入が大きければ分子の将来負担額の割合は低くなりますが、近年の経済低迷の状況のもとで市税収入が伸び悩んでいること、また桜川市では都市計画税を徴収していないことが将来負担比率を高くする要因にもなっております。
以上が桜川市の将来負担比率の内容でございます。
〇議長(相田一良君) 続いて、中田市長。
〔市長(中田 裕君)登壇〕
〇市長(中田 裕君) 桜川市の将来負担比率について、今後の対応の点について説明をさせていただきたいと思います。
ただいま総務部長から説明がありましたように、桜川市の将来負担比率につきましては、市として比率を下げる努力をしているところでございますが、なかなか下がらないということが現状でございます。今後の方針として、公債費による将来負担につきましては国の制度上、下水道事業、義務教育施設整備事業や合併特例債事業等のように、地方債を起こさなければ国の財政支援措置を受けられない事業が多くございます。逆に起債しなければ、市の財政運営上不利となり得ることになります。これらの事業につきましては、今後も桜川市の基盤整備のため、また近隣市町村と均衡ある地域発展のために、積極的に推進すべき重要な事業だと考えております。
今後につきましても、公債比率を単に縮減していくということではなく、市民生活にとって必要不可欠の事業につきましては、財政運営に少しでも有利な地方債を活用していきたいと思っております。ただし、市の行政運営上は、特に市職員に対しましては、これらの事業は反面将来の住民に負債を残すことになるという危機感を持って、より少ない経費でより効果のある事業執行に臨むようにしてまいりたいと考えております。
また、現在国においては新政権に変わりまして、都道府県や市町村への財政的支援として下水道事業債の元利償還金に対して地方交付税を措置するという従来の、いわゆる事業費補正を廃止し、直接国から交付金を市町村へ交付するという制度が一部始まっております。このような交付金事業の範囲をさらに拡充するように、国、県に対して要望してまいりたいと思っております。
次に、将来負担比率を下げる方策として、基金への積み立てを増額することが望ましいことと私は考えております。公債費の残高が多額であっても、借入金の返済等のために充当できる基金積み立てがあれば、将来負担額から基金積立額を差し引くことになります。ここ数年税収が伸び悩み、厳しい財政運営状況の中で基金を出さざるを得なくなっておりますが、少ない経費でより効率的な事業推進に努めていくほか、経常的な経費につきましても抑制、縮減に努め、基金を減らさない、あるいは余裕があれば少しでも多くの基金を積み立てる努力をしていく必要があると思っております。
以上が将来負担比率についての対応でございます。今後とも市として行政経費の削減等に努力してまいる所存でございますので、議員の皆様におかれましては、市の財政運営に対するご理解とご協力をお願いするものでございます。
以上でございます。
〇議長(相田一良君) 再質問があれば質問願います。
16番。
〇16番(増田俊夫君) 答弁ありがとうございました。
土地開発公社について、ことし6月の定例議会で、定例議会前に全員協議会資料として、この平成21年度の桜川市土地開発公社経営状況報告について資料をいただきました。この資料を見まして、土地開発公社の経営状況を私なりに見たわけでありますが、実際のところ21年度の決算状況、決算の収益的収入及び支出を見ると決算額に……収益的収入及び支出の中に事業収益、これが3,468万円というようなことが載っておりまして、これは後でわかったのですが、友部の土地が売却されたというようなことで、すべてこれで友部が終わったというようなことがわかりました。ただ、ここに事業外収益として680万円の決算額が入っているわけなのですが、これがすべて桜川市の持ち出しで、一般会計から出ているというような状況であります。そして、これらが事業外費用として、支払利息として550万円支払われているというような状況がありました。そして、これらを見まして、損益計算書を見てそういったことがわかったわけなのですが、さらに22年度の予算書がここに載っておりまして、見ましたところ、800万円からの市の繰り入れが行われていると。そして、その市の繰り入れによって利息の570万円からの利息、そして販売費及び一般管理費、すべてをこれで賄っているというような状況であります。
これらを考えてみますと、土地開発公社の本来のこれからの経緯が、事業を見ますと、果たして現在所有している長方工業団地の土地がどのような事業展開になっていくのか、そういったことを危惧しているわけであります。実際のところこれがスムーズに売れて、そして回収ができるというのであれば問題はないわけでありますが、こういった事業内容について考えてみますと、ほとんど一般会計から持ち出しているということに関しては、本当にこの土地開発公社が今後必要なのかなというような気がいたしました。むしろ土地開発公社というのは、設立された当時、これは右肩上がりのバブル期に、先行投資をするというのが一つの大きな目的であったように思います。早目に土地を買って、それを事業に、行政に役立てるというのが大きな役割でありましたが、しかしここへ来て経済が低迷しているというような状況において、なかなか逆にこの資産が重荷になってしまっているというのも現状でございます。ただ、この桜川市を見たときに、高速道路と北関東が開通して、そしてさらに50号が拡幅されるというような状況になりますと、この辺が今後有効な土地利用になっていくのかなと、しかも平成21年度に専用工業地域から準工にしたということですので、それらを考えれば、もう少し見守っていく、そして土地の売買に働きかけていくというようなことも考えられるわけであります。
ただ、果たしてこれがいつできるのか、これが大きな問題であると思います。例えば今回平成22年度の予算書を見ましても、21年度の決算では680万円、そして22年度では予算では800万円と、それでは次の年、23年、24年ごろに、これがもしできなかったならば、1,000万円からのそういった桜川市からの持ち出しがされてしまうのかなというような気がいたします。そういったことを考えますと、果たして桜川市土地開発公社がこうしてここに存在していていいのかどうか、あるいは思い切って解散をして持っていったほうがいいのかどうか、その辺を非常に考える分岐点に来ているのではないかと思います。実際のところ、その辺は理事会でいろいろと検討もされていると思いますが、ただ我々この議会において考えてみましたならば、桜川市からの、執行側からの理事であり、しかも議会側からも理事として出ていると、ましてや一心同体の公社であるわけです。そういったことを考えてみますならば、やはりここは思い切って解散の方向もあるのかなというような気がしております。その辺のところを理事長にもう一度お願いしたいと思います。
続きまして……
〇議長(相田一良君) 16番議員、一問一答式でお願いします。
〇16番(増田俊夫君) ああ、そうですか。済みません。では、それでお願いします。
〇議長(相田一良君) 山田副市長。
〇副市長(山田耕一君) お答えをいたします。
ただいま増田議員さんからありましたように、確かにあの地域、高速道路のインターチェンジができた、4車線化も予定されておると、また用途の見直しも終わりまして、非常に利用の自由度が高まったと、それからまた大和駅も駅周辺を含めた都市整備構想、この辺も将来インフラの整備も含めてやっていくというようなことで、非常に立地環境が好転してきたというようなことがありますから、企業の進出ポテンシャルも非常に高まってきているというような現在の状況下で、ぜひ企業誘致を促進して、土地の売却に努めてまいりたいというふうに思っておりますので、少し推移を見守っていただければありがたいというふうに思っております。
以上です。
〇議長(相田一良君) 16番。
〇16番(増田俊夫君) 都市の推移を見守っていくと、確かに今ここで20年度ですか、インターができたというようなことで、本当に環境的には非常にいいものがそろってきているのかなというような気がいたします。
ちなみに、土地開発公社の所有する土地を市が買い取るということになると、これ普通財産というようなことになるというような話をちょっと聞いたのですが、これは普通財産と行政財産にした場合はどういう関係になるのでしょうか、ちなみに。ご答弁お願いします。
〇議長(相田一良君) 山田総務部長。
〇総務部長(山田澄男君) 今の質問にお答えします。
公社の土地は、市で、当時岩瀬町のときに工業用地として先行取得して買った部分と、プロパー事業として公社が固有の事業として行った2種類がございます。長方の土地につきましては、公社独自のプロパー事業ということで進めてきた事業でございます。この土地につきまして、市が買い戻すという場合には目的がないと、買い戻すための理屈といいますか、そういうものがないということになってまいります。それがまず第1点でございます。それが整理できないと、普通財産か行政財産かということではなくて、どういう目的で買い戻すかということが整理できないと先へ進めないのかなという気がいたします。
〇議長(相田一良君) 16番。
〇16番(増田俊夫君) その辺の内容については、私らが細かいこと言ってもわからない部分でありますが、いずれにしても土地開発公社、今後一、二年様子を見て、本当にそれが何ら兆しがないのであれば、それなりの判断をしていくことも必要だろうと思います。その辺は、賢明な判断、理事長にお任せをしたいと思います。
次に、大国玉地内2―4号線について、これは先ほど常盤部長からお話をいただきました。この件については平成18年10月に、改選後の第1回目の定例会で一般質問を行いまして、ちょうど4年前に行ったわけであります。きのうは4年前の議事録を見まして、当時の現場の状況などを思い起こしながら、現在の進んでいる工事が、本当にいいものができたなと感じているわけです。ただ、今後、できれば残る、先ほど話がありました、今回の完成数字が約55%というようなことでございますので、その先、館野地区の十字路というのがあるのです。この地区が、本当に館野の十字路が物すごく狭いのです。なかなか幼稚園バスも通れないというような状況でして、そしてそこから100メートル南へ行くと農道の広い道路がありまして、そこまではぜひともお願いしたいというようなことで、4年前の一般質問の中でお願いしました。そして、今回55%まで工事が進んだというようなことで、現在宮から中丸木の公民館まで進み、本当に広くなり、非常に我々としてもうれしい限りであります。今後この途中の排水までは買収工事が済んでいるというような話がありまして、そこからが平面測量入って、そしてもろもろの用地買収まで入っていくわけですが、その辺のことは今後どのぐらいの時期にできるのかなと。ただ、先ほどの答弁の中で、あれですか、23年の3月までに、来年の、そうすると3月までには排水のところができるのかな、そういう答弁でよろしかったのですね。23年度ということは来年ですよね、そこまでできれば本当に目に見えた道路ができるのかなと思いますので、今後の、その後の館野十字路、あるいはその先の広い農道までの工事関係、これは進める内容については先ほどお話がありましたが、用地買収とか、そういうものが協力できれば、それなりにスムーズにいけば即体制に入ってくれるのかな、その辺のところをちょっとお聞きしたいと思います。
〇議長(相田一良君) 常盤建設部長。
〇建設部長(常盤恵一君) お答えいたします。
先ほど一般質問のときにもお話ししましたが、現在は55%の進捗状況ということでお話ししました。その先でございますが、今年度、平成22年度に延長200メートルを予定してございます。事業費としては、約1,500万円近くかかる予定でございます。その先が平成23年度から、最終年度をいいますと26年度をめどに、最終年度として我々としては予定したいと、完了したいということを考えております。23年度には156メートルほど予定、計画してございます。そこから、増田議員さんが申し上げました土地改良の広くなっている道路、そこまでを予定したいということで考えております。そこまでが264メートルほどございます。これにつきましては、工事費が2,100万円、あとは用地買収、あと補償費、そういうものも2,100万円ほどかかるということでございます。その先の用地交渉につきましては、全く現在では行っておりませんので、測量等を踏まえた中で、皆様方にご説明申し上げて用地買収に当たりたいと、このように考えております。
以上でございます。
〇議長(相田一良君) 16番。
〇16番(増田俊夫君) 最終的には、平成26年度までに完成するということですから、今22年ですから、23、24、25、26、ちょうど私が終わるころ、最後の年あたりまでに何とか完成の運びとなるのかな、ぜひともそれまでには完成のほうよろしくお願いいたします。
次に、財政健全化に対する将来負担比率について。実際私は、この財政健全化、そして将来負担比率について、なかなか数字を見てもわからないというのが現状でありますが、これもやはり全協のときに桜川市連結財務4表、この資料、これが渡されました。これが、たしか担当者、柴山君ですか、あの人が説明してくれたような気がいたします。これを見ますと、桜川市の損益計算書ですか、そういったものがありまして、貸借対照表がありまして、全体が見えるのかなというような気がいたします。特に将来負担比率、先ほど総務部長、そして市長からありましたが、実際のところなかなか自分でも理解できない部分がありまして、ただ大事なことは、ここに、この財務4表に載っているのですが、将来負担比率、将来の世代が負担する債務、これが固定負債、流動負債(地方債、退職手当引当金含む)というようなことで、377億4,168万9,000円が載っております。この辺の数字と、先ほど総務部長から聞いた、結局これは分子になるわけですね。分子の部分ですが、いろいろここから基金とか、そういうものを引いていくわけですから、総務部長が言った数字になっていくのかなというような気がいたしますが、とにかくたまたま29日の読売新聞の茨城版にワーストファイブというようなことで載ってしまったので、どんなものだろうというようなことで自分なりに調べて、そして今回の一般質問となったわけでありますが、まだまだ私もこの内容について掌握しているわけではありませんので、どの辺まで質問できるかわかりませんが、ただ言えることは、先ほど市長からありましたけれども、比率を下げる努力はするけれども、やはり必要不可欠な工事はしていかなくてはならないと、事業はしていかなくてはならないと。本当にサービスが低下しないような、そしてこの行政を、住民サービスをアップしていくためにはいたし方ないことだと思いますが、一つは、分母の市税収入が低いというような話、先ほど部長から言われました。確かに経済低成長というようなことで、そのようなこともあろうかと思いますが、また都市計画税を入れることによって、この辺も収入がふえれば分母が大きくなって、下げることができるのだというような話がありました。今回の将来負担比率、実際のところ平成19年度からできたというようなことで、内容が余りあれなのですけれども、今後子供たちに負担がかからないような、そしてよりよい行政が活発にできますことをお願いしたいと思います。
ちょっとまとまらないあれになってしまったのですが……では、最後の将来負担比率については、今後私も議会人として勉強して、そして子供たちに負担のかからない、後世に負担のかからない、そういう提案ができるよう自分なりに努力していきたいと思いますので、どうか執行側におかれましても今後ますます住民サービスに精通できるような体制をお願いいたしまして、私の一般質問を終わります。
〇議長(相田一良君) これで増田俊夫君の一般質問を終わります。
ここで暫時休憩といたします。
休 憩 (午前10時48分)
再 開 (午前11時00分)
〇議長(相田一良君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。
続いて、17番、川那子秀雄君。
〔17番(川那子秀雄君)登壇〕
〇17番(川那子秀雄君) 通告に基づきまして一般質問をするものであります。
その前に申し上げたいことがあります。私が選挙中に、私を落とせというようなことがうわさをされました。発言したのはあなたです。選挙妨害ということにもなりかねないですが、おかげさまで市民の皆さんから票をいただきまして、当選をしました。そういうことを言ってはいけないのです、選挙妨害になりますから。そういうことをよく腹にたたき込んでおいてください、いいですか。
それから、岩瀬駅前のシェルターについても控訴をいたしております。11月の26日に初公判ということになりますので、よろしく対応のほどお願いをいたしておきます。
それでは、一般質問に入ります。1の合併特例債について、1、2、3と挙げてありますが、これは17年の合併時に、桜川市の新市計画の中で定めておるわけであります。その中で、自立、調和、共生、育成、連携、自治という5つの項目を挙げて、プロジェクトを立ち上げるということになっておりました。果たして立ち上がっているのかどうか、私は疑問であります。このときから既に5年ですか、経過して、合併特例債の適用というのが過去にありました。いわゆる大和中学校、それから真壁の多目的施設、この2つは既に実施をしておるわけであります。ところが、その当時合併時の約束で、この計画の中で掲げている、いわゆる約束であります。その中で、いわゆる連携という部分において県道つくば益子線、実際は犬田益子ということになっておりますけれども、これは何回も質問をしておるところであります。それから、同時に都市計画道路の松田・西小塙線の改良延伸について、この2つの公共交通、いわゆるそういうことの計画を実施していくという約束があったわけであります。ところが5年たっても、県道つくば益子線、これは既に県のほうで測量、いわゆる地権者に対して何回も説明をしておるところであります。ところが、何か知らないけれども、消えてしまったと、そういう状況です。というのは、あの地権者が、ご承知でしょうが、鍬田の50号線のぶつかった地点に、いわゆるアパートを建てたいと、しかしそれは道路になるからということで、計画はご破算にしてくれということでやめてしまった。水道管も、自費で200万円から300万円かけて引いたということであります。しかし、そういう計画が消えてしまったために、地主であります川島さんという方ですが、引いた水道管を鍬田の墓地の水道にぜひ使ってくれということで、今現在利用している状態なわけであります。ですから、何回も何回も議会で私は申し上げてきたわけです、どうなっているのだと。実際に新市計画の中で、連携というプロジェクトの中で、公共交通、いわゆる50号線、これを東西するならば、つくば方面のことは議会でもたびたび言われておりますが、いわゆる南北、その道路について建設をしなければ、幾ら新市の建設計画というのを立てても、人的交流の増加というのは図れない。例えばあそこに桜川インターができても、益子、いわゆる栃木から入ってくる流入人口も多いだろうということを予測して建設を進めていかなければ、ほかのいろんな計画も進展しないというふうな気がするわけであります。まず、これは測量もした。終わっていると。そういうところを市のほうでは、プロジェクトも立ち上げてやっていこうという約束があったにもかかわらず、いまだにやっているのか、実際はできていないですから、そういうプロジェクトは立ち上げているのかどうか、これは重要なことなのです。鍬田でとまって、笠間方面、下館方面にしか行けないのです。そういうところを、ほかの合併特例債もありますが、道路の整備というのはまず大事であると、これができないでほかのことを何をやっても、流入人口は入ってこない。大泉に、北部の協議会ということで直売所もつくった、いわゆる観光農園とか、いろんなことで役所も絡んでああいうところを設置したのですが、これは道路がなければ観光客は入ってこないです。通っているのは大泉のダンプだけです。そういうことではしようがないのではないかと。市長、そこら辺は真剣に考えてください。私何回もやっているのです、これ。この問題については。その点について答えていただきたいと思います。せっかくつくった施設も、あのままではつぶれてしまいます。道路をちゃんとつくって、つくばから、あるいは栃木から、この桜川市に入ってくる流入人口というのを大事にするような施策を考えていただきたいと思います。
それから、都市計画道路の松田・西小塙線改良延伸、これも計画しているのですが、何ともこの件だけは話が出てこない。では、何でこういうふうに新市建設計画に上げてあるのか。それは、2町1村の約束事なのです、そのときの合併特例債の。そのほかに、真壁地区でトンネルの出入り口に休息施設をつくるというようなこともありました。しかし、なかなかその問題についてはトンネルができませんから、設置できないでいるというのはわかります。実際に、つくば益子線の場合は13億7,000万円、概算でこれ予定額も出ているのです。松田・西小塙線は9億円、予算もとってあったわけです。これすらも、いわゆる連携というプロジェクトを立ち上げるのだと計画をしていて、なぜ議論できないのか。市長は前の質問のときに、4常任委員会の皆さんに逐一相談をしてまいりますと言っておりました。しかし、何の相談もないのです、これ、いまだに。いいですか、何年たったらこれ着手する計画を始めるのですか。
この前3月の質問では、デジタル化の問題についても特例債事業に組み入れてもらいたいという、ある議員からありました。しかし、どんどん、どんどん期間がたてば、特例債事業に組み入れてやってくれと、この要望は各地区のいろんな事情絡みで出てくるのはいたし方ないことでありますが、基本的には約束したことはやるということであります。市長が前の答弁でどなたかの質問に、いわゆる跨線橋、図書館、これは旧岩瀬町で議決したことだから、これは前期計画の中でやりたいと、実行したいと発言しています、議事録に載っています。しかし、この問題すらもう5年たっているのです。前期はもう終わりです。そんな計画倒れのことを言っておって、どうしようもないではないですか。私が質問したときも、猪ノ窪地内に遊水池をつくったらどうのこうのという話もありました。しかし、それはそれで結構です。しかし、どういう順番で合併特例債、事業というのはやっていくのか、真剣に庁舎内で議論する、あるいは議会にほうり投げて議論していただきたいと思うのです。そうしなければ、役所の中でやっていたのでは、これ全然やっていないのです。何回言ってもやらない、ずうずうしいにもほどがある。あなたが町長のときに、新市計画の中で協定したものです。これを守れないで、しようがないですよ。これは、市民にとっても約束をしたことでありますから、それはきちんとやっていただきたいと、そのように思います。
今後の合併特例債の適用順序、それを、計画なのでしょうけれども、そういうことで話をしてもらいたい。いわゆる約束をしてもらいたい。そうでなければ、合併特例債事業なんていうのは、先ほども増田議員から話がありましたが、いわゆる財政が非常に厳しい、その中で特例債といえども借入金になるわけですから、これは地方交付税で補填していくというやり方であろうと思いますが、茨城新聞にもこの前出ていました。公債比率か経常収支比率か忘れましたが、桜川市は8番目です、悪いほうから。15.1%。前は16%だったのかなと、幾らか改善したのかな、0.3%ぐらい改善しているということで載っておりました。一番悪いところが五霞です。どうも悪い方面見ますと、結城、下妻、筑西なのです。50号線のここから西のほうが悪いのです、あと利根のほう。これは、やっぱり道路整備がきちんとしていないから、そういうことになるのであろうというふうに私は見ています。ですから、財政も大変ですが、合併特例債の適用順序、これははっきり明確に、我々議会に提示してほしい、約束してほしい、そのように思います。
それから、2番目、交通弱者対策については大塚議員さん、それから萩原議員さんから話が今回出ました。私は、デマンドタクシーの利用状況と土日運行について、福祉タクシー券についてということを申し上げておりますが、これはことしの3月でしたか、市村議員からデマンドタクシーの質問が出まして、あらあらその議事録を読んで大体わかっております。ただ、私はなぜこの中の土日ということを入れて、日曜日はちょっといろいろ調べたのですが、難しいこともあると。しかし、デマンドタクシーを土曜日運行することと、福祉タクシー券の相関関係があるわけです。なぜかといいますと、福祉タクシー券を発行していただいている方、いわゆる腎臓、透析関係、16名ぐらいいるみたいですが、やはり県西病院の透析は月水金の方と火木土の方と、2通りあるということなのです。土曜日ということになりますと、いわゆるデマンドタクシーはやっていないです。それから、福祉タクシー券も1回の発行が12枚、そうするとそのたびに使っているとなくなってしまう、そういうことを私は選挙を回っておったときに陳情されたわけですが、デマンドタクシーは岡田タクシーが4台、それから真壁のほうで1台、実際には岡田タクシーが大和本庁のほうに2台行っておると。やはりもう利用者は、市村議員への答弁、市長が答えているところを見ましたけれども、4,300万円ぐらいことし予算をとってあると。やっぱり固定客が多くなってきたのではないかなというふうに考えております。
ただ、この中で盲点があるのは、福祉タクシーとデマンドタクシーのポケットがあるわけです、土曜日というのは。ということは、福祉タクシー券の人は使ってしまうとなくなってしまうと、非常に困ってしまうと。これは、身体障害者1級の手帳を持っている方がもらっているということでありますが、福祉部のほうからあらあらの調査表をいただいていますので、自席に帰りまして、この件については質問をしたいと思いますが、いずれにしても交通弱者対策というのは大変なことであります。ですから、行政サービスというのは工夫なのです。例えばデマンドタクシー、これ金曜日までびっちりやっていますけれども、その中の1日を抜いて、周知して土曜日に振り当てるということも可能性としてはあるのではないかと、そうすれば福祉タクシー券は発行枚数が少なくても済む、そういうことだと思うのです。福祉タクシー券を発行するのであれば、規約の変更もしなければならない。だから、そこいら辺よく交通弱者対策ということで、1級障害者は非常に困っているわけでありますから、十分研究をしていただきたいと思います。
以上で質問を終わりますが、そこら辺のところお答えをいただきたいと思います。あとは自席に帰りまして、質問があれば質問をさせていただきます。
以上です。
〇議長(相田一良君) 川那子秀雄君の質問に対する答弁をお願いします。
飯嶌市長公室長。
〔市長公室長(飯嶌洋一君)登壇〕
〇市長公室長(飯嶌洋一君) 川那子議員さんの、初めに合併特例債ということについてご説明を申し上げます。なお、県道つくば益子線、県道松田・西小塙線については建設部長より答弁をいたしますので、よろしくお願いいたします。
初めに、私のほうからは合併特例債事業の現在の状況について答弁をさせていただきます。ご存じのとおり、現在合併特例債事業として位置づけられています事業が9事業ございまして、さらにこれを特例債期間10年間の前期で実施する4事業と、後期で実施する4事業の目標額を定めて実施いたします基金造成事業などに分けて現在実施をしております。前期事業に位置づけられた事業のうち大和中改築事業は完了し、埋蔵文化財センターなどを含む多目的複合施設の建設は、現在完成に向け工事が進められているところでございます。また、基金造成につきましては、平成19年度までに目標額の造成が完了しているところでございます。今後は、議員のご質問にありました県道網を補完する道路としての県道つくば益子バイパス線の延伸事業や、都市計画道路松田・西小塙線整備事業といった未着工の事業につきまして、3常任委員会、また総務常任委員会、議会等にご相談をさせていただきながら、その実施について検討をしていきたいと考えているところでございます。
また、ご質問の中の合併特例債適用の順序ということでございますが、前期事業に位置づけられ、現在その事業実施に向け事務に着手をいたしました岩瀬駅跨線歩道橋及び図書館整備事業を含め、まだ未着工となっている前期事業の早期実施を目指していきたいと考えております。また、未着手、未着工の後期事業の実施と新たな検討事業として、今議員からもご指摘がございました市内防災無線システムの統合デジタル化というようなものにつきましてもあわせた中で、3常任委員会を初め総務常任委員会、また担当常任委員会等でご理解を得ながら、限られた事業期間ではありますが、その実施に向け努力してまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
2点目のデマンドタクシーの利用と、いわゆる交通弱者対策ということについてご答弁を申し上げます。初めに、デマンド乗り合いタクシーの利用状況について、平成21年度実績で改めてご説明をさせていただきます。デマンドタクシーの年間利用者数は、ご存じのように1万9,839人で、そのうち男性の利用者が3,563人、女性の利用者が1万5,960人、介助者316人で80%以上が女性の利用者となっているところでございます。年齢別では、70歳以上の利用者が多く80%を占め、目的別ではやはり病院やスーパーなどへの利用が上位を占めております。時間帯別では、比較的多く利用する時間帯は9時から10時が15.4%、10時から11時が16.1%、それから13時から14時が12.4%、他の時間帯につきましては平均的に9%前後利用されているようでございます。また、曜日別利用でございますが、やはり金曜日の利用が最も多く、全体の26%を占めてございます。月曜日から木曜日までにつきましては、約18%程度の平均的利用となっているのが実情でございます。
次に、交通弱者のためにも土曜日運行についてということでございますが、これにつきまして現在の費用負担、そういったものから積算をいたしましたけれども、土曜日だけ追加運行した場合の概算費用につきましては、21年度実績からの積算でございますが、1日に大体15万7,000円程度の費用がかかると計算をしております。1年間では、52週とすると816万4,000円の費用となっております。1日平均現在83人の利用がございますので、収入は129万5,000円でございまして、差し引き686万9,000円の費用が増加すると、概算でございますが、積算をいたしております。
次に、土日、もし2日間の追加費用ということであれば、1,380万円ほどの費用が増額すると考えております。現在、ご承知のようにデマンドタクシー事業は1週間に5日の運行を基本に、延べ25台で年間240日の運行を実施してございます。運行台数をふやすことにいたしますには、民間の一般タクシー業者のサービスの重複、または民業の圧迫になる可能性も考えられておりますので、また運行経費につきましても平成21年実績でございますけれども、ご承知のように4,239万円ほどになっておりまして、さらなる負担の増加は、財政上難しい状況にあるのかなと考えております。ただし、デマンドタクシー運行事業につきましては、議員ご指摘のように交通弱者対策、また利用上不便が出ているというようなご指摘も十分ご承知をしておりますので、今後運行形態などの改善の必要について、事業者また関係機関を含めた中でご意見を伺いながら研究してまいりたいと考えております。また、さらなる周知の徹底に努めまして、円滑な運行と利便性の向上を図り、市民の皆様に利用しやすい公共交通となるよう努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。
〇議長(相田一良君) 続いて、常盤建設部長。
〔建設部長(常盤恵一君)登壇〕
〇建設部長(常盤恵一君) 川那子秀雄議員さんのご質問にお答えいたします。
県道つくば益子線につきましては、合併特例債の犬田久原間でございます。この路線につきまして、県単事業により国道50号線から都市計画道路鍬田・大岡線、この区間までの500メートルの区間の事業を進めております。平成11年12月に地元説明会を開催し、平成18年1月にこの区間の用地測量に伴う説明会を実施し、その後に用地測量、用地買収を行っております。用地買収は、国道50号接続部から進めてまいりました。現在厳しい財政状況下にありますが、全力で予算の確保に努め、用地買収を進めてまいりたいと思っております。また、用地の進捗を見ながら橋梁の詳細設計も進めてまいりたいと考えております。以上のことから、市といたしましても早期に供用が図られるよう、県に対して強く要望してまいりたいと思っております。
続きまして、県道松田西小塙の改良延伸、これについてご説明申し上げます。この道路につきましては、都市計画道路松田・西小塙線でございます。友部字宮前地内からJR水戸線及び県道50号を横断し、磯部字馬場下地内を結ぶ幹線道路として昭和54年12月にバイパス化が決定されました。その後、羽黒第一土地区画整理事業の都市計画の決定に合わせ、幹線街路としての機能、国道50号へのアクセス機能を強化し、利用者の利便性の充実を図るため、平成11年6月に計画路線ルートの変更が決定され、整備については土地区画整理事業と合わせて実施されることになりました。しかし、景気の低迷や社会情勢の変化により、羽黒第一土地区画整理事業が平成14年12月に休止となったことから、この都市計画道路については道路単独事業での整備に切りかえられました。その後、当路線につきましてはJR水戸線により南北に分断され、その地区を結び、さらに国道50号線から県道西小塙石岡線に接続する交通の円滑化を図る上で必要であるとの認識から、合併特例債事業として位置づけられたと聞いております。そして、平成18年度には事業化に向けた準備として路線の中心線測量を実施するとともに、地元の地区役員さんとの協議も数回行いまして、事業についての地元の感触をつかむなどの事前準備を進めてまいりました。また、正確な事業の把握や拡大した事業費の取り扱いと、事業そのものへの対応について協議を行ってきました。しかし、本事業に必要な事業費の精査を行ったところ、当初予定されていた費用の約3倍近い事業費が見込まれることから、大幅な整備計画の見直し、縮小が余儀なくされているところでございます。このような状況から、当該路線の整備につきましては桜川市全体の道路整備の進捗状況や、財政負担の見通しを考慮しながら関係機関と十分に協議した上で、早期に整備方針を決定していきたいと考えております。
以上でございます。
〇議長(相田一良君) 続いて、麻尾保健福祉部長。
〔保健福祉部長(麻尾 優君)登壇〕
〇保健福祉部長(麻尾 優君) それでは、福祉タクシー券についての質問にお答え申し上げたいと思います。
この福祉タクシーにつきましては、桜川市心身障害者福祉タクシー利用料金助成規則により規定しております。その目的は、心身障害者に対し医療機関もしくは機能回復訓練、または福祉行事等への参加の往復に要するタクシー料金の一部を助成することにより、日常生活の便宜を図り、その福祉の増進に資するといった定義がされております。助成を受けることのできる対象者は、身体障害者福祉法の規定により身体障害者手帳の交付を受けた者であって、第1種身体障害者に該当する者、療育手帳制度要綱の規定により療育手帳の交付を受けた者であって、障害の程度が丸A、またはAに該当する者、精神保健及び精神障害者福祉に関する法律の規定により精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた者であって、障害の程度が1級に該当する者であります。なお、自動車税、軽自動車税の減免を受けている者は除かれます。
平成21年度に利用された方は、3障害者対象者1,137名のうち66名となっております。利用率は5.86%でございます。助成につきましては、1回の乗車につきタクシー料金の2分の1相当額とし、1,000円を限度に助成しております。平成21年度の利用回数は66名で、延べ867回の利用がありました。この利用券は、年間1人につき48枚を限度に交付しておりますが、1回の交付枚数は12枚を限度と規定しております。これらにつきましては、紛失や不正使用を未然に防ぐといったことから、1回の交付枚数に制限を設けさせていただいております。タクシー利用の方の中には、交付枚数以上のタクシーの利用をされている方もいるかと思いますが、もう一つの交通サービスでもあるデマンド型乗り合いタクシーもありますので、それらとともに有効に活用していただければと考えております。
以上でございます。
〇議長(相田一良君) 再質問あれば質問願います。
17番。
〇17番(川那子秀雄君) 合併特例債の件について、室長から説明がありました。私が聞いているのは、いつやるのだということですから、そんなこともはっきりしないのではしようがないのです。跨線橋とか図書館とか、これももう前期でやるということで答弁しているのです、市長は。ところが、これもう前期も終わりました。後期に入ってしまいます。だから、私は新市建設計画の中で、公共交通、いわゆるつくば益子線が飯淵のほうまで延伸をしてくれと、そういうことの約束だったのです。先ほどの建設部長の話だと鍬田まで、それでは何にも役に立たないでしょう、よく考えてみてください。プロジェクトというのを立ち上げるという約束だったのに、やっていないのではないですか、これ。それで、実際には本木線、これは地権者の反対であきらめざるを得ないというようなところまで来ていると、あきらめたのかどうかわかりませんが、大和のいわゆるバイパスは10億5,900万円、予算、概算でとってあったわけです。既に県に委託して、測量や何やで4,000万円ぐらいは使ってしまったのかなと、これやらなければどぶに捨てた金と同じです。これは恐らくできないだろうと、合併特例債では難しいだろうというふうに私は判断しますが、いわゆるつくばと益子の間をつないで、飯淵のところまでやらなければ意味がないのです。鍬田のところまでやったって、ダンプはあそこから走れないのですよ、交通規制がかかって。通学道路です。横の線は1級市道ですか、あれはもう使えないですよ、ダンプは。だから、いわゆる最初の計画どおり久原までやらなければ、意味がないのです。そういうことを踏まえて、考えてもらわなければだめなのです。役所も真剣に、皆さんがいるのですから協議してください、市長の頭一つではできないかもしれませんから。これは、市民の願いがそこにあるわけですから。私は、この前大泉の北部協議会とか直売所へ行ってきました。まあまあ駐車場もあると。ああいうところだって、市が関与していて、どうしようもないではないですか、つぶれてしまいますよ、そんなことやっていると、正直言って。補助金出しっ放しで、終わりになってしまったらどうするのですか。これは、横の線、縦の線の公共交通がなければ、人口の流入にはならないということであります。そこら辺、室長ももごもごになってしまって、何かデジタルなんか入ってきていますけれども、これは議会で要望したことは私も聞いてわかっています。どんどんそっちのほうに要望があれば、みんな合併特例債を使ってしまうのかと、最初の約束はどうしたのだと、それをやらないで合併協議ということはあり得なかったのですよ、どうですか市長、その点。約束してください。
〇議長(相田一良君) 中田市長。
〇市長(中田 裕君) まず冒頭に、川那子議員さん、当選おめでとうございました。また、冒頭に川那子議員さんが発言したようなことは、私は一度もお話を申し上げたことはございませんので、よろしくお願いをしたいと思います。
合併特例債事業につきましては、今川那子議員さんのほうからるるお話がございましたけれども、優先順位というものがございます。私も大和中学校を建てかえさせていただきました。また、真壁の多目的ホールのほうも現在建設中でございます。3番目に、ぜひやらせていただきたいというのが、岩瀬駅前の跨線橋と図書館の建設ということでございます。現在JRと県の道路維持課を中心に、どのような形でできるのか、調査費をつけさせていただいてお話し合いをしております。なかなかそれぞれの思惑があるということで、まだ3常任委員会のほうにお話ができないということに対しては、早い段階でお話ができるように、私も一生懸命今力を入れて進めさせていただいておるところでございますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
また、つくば益子線については、ぜひインフラの整備の中心的なものとして本木バイパスをつくりたいということで、地権者の方々といろいろお話をしてまいりました。結果、なかなか地権者のご理解がいただけないというような状況で、現在若干凍結状態になっておるというのは、川那子議員さんもご承知であると思います。
また、鍬田からの延伸については県のほうとも鋭意努力をし、橋の橋梁についてもいろいろ話をしておるところでございます。ただ、議員各位もご承知のように、民主党政権になってコンクリートから人へというような形、あるいは少子高齢社会の中で、予算が大変厳しい状況になってきておるということで、県のほうとの話し合いもなかなか進まないというふうな状況がございます。しかし、我々は最後まであきらめることなく、夢を持って一生懸命頑張ってまいりたいというふうな思いでございます。また、桜川北部地区の公園の問題が出ましたけれども、これにつきましては西飯岡線は今整備をしておりまして、橋梁をかけ、そして早い段階でつくば益子線とつなげるというようなことで交通の利便性も高めていきたいと、かような思いでいっぱいでございます。何はともあれ優先順位をしっかりとわきまえながら粛々と事業を進めてまいりたいと、かように考えておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。
以上でございます。
〇議長(相田一良君) 17番。
〇17番(川那子秀雄君) 市長は、どうしても跨線橋、図書館をつくりたいと、そっちのほうに力点があるようなことでありますけれども、膨大な費用がかかるはずです。これ犬田久原間は13億円ですよ、これ。予算上げてありますよ、概算で。何でそれができないのだろうかと。約束しておいたものは、うそになるではないですか。どのくらい、あの跨線橋、必要かもしれませんが、経済的効果を生みますか、そこらも考えてください。図書館は、私は既存の図書館、1、2、3とありますよ、下館、筑西ですね、それから笠間、今笠間になりましたが、あそこの図書館、ハローワークの近くにどちらもあります。ふだん入っている人は、ハローワークに来ている人ばかりです。あそこに寄っている人は。よく見てください。見学行ってください。失業者のたまり場になっているという状態です。そういうことでありますから、例えば岩瀬だけを考えれば、公民館の改築をして図書館をつくればいいではないですか。新たに図書館を1カ所につくって、この南北の住民の方に、どこへつくるか知りません。来てくださいと言ったって、これはなかなか難しいのではないですか。したがって、私は図書館については反対です。ですから、県道つくば益子線って今坂戸のほうの、あっちのほうは向こうからどうですか、こっちから行くのはいいですよ、50号線のほうから。行くのはって、向こうから来た場合に、50号線で突きどまりで、左しか行けないのです。そういう道路ですよ、あの旧道と。旧道は右へ曲がれますが。そういう状況の中で、やっぱり必要な道路だと思って決定したわけですから、何でそれをそっちのほうがあれですからと振りかえるのですか。約束したことです。約束を守れない方はしようがありませんよ。これは、約束できないなんていうことを言っているのと同じなのです。そこいらを十分これから私も建設経済の常任委員長としていろいろこの中で協議をしてまいりたいと思っておりますから、それはそれで結構でございます。
それから、さっきデマンドの件を言いましたけれども、私は土曜日だけでもデマンドをどこか1日振りかえて、お金がかかりますということではないのです。業者と、もちろん相談しながらでしょうが、月曜日から金曜日、金曜日は大変忙しい、ではその間の曜日を土曜日に振りかえる、そうすることだけで、福祉タクシー券をいただきたいと、もっと多くいただきたいという方が大丈夫になってくるのです。そこら辺は、よく福祉部長も答弁しましたけれども、これ大体腎臓の患者が多いのです、視覚障害は別にして。こういうことですから、よく考えてやっていただきたいなと。費用がこれだけかかりますからということではなくて、工夫をしてみてくれませんか。それで、どうしようもないというのなら私もあきらめざるを得ないですが、腎臓の透析の患者というのはひどいものですから、よく市長ね、福祉部長と協議して考えてください。
市長に申し上げておきますが、新市建設計画の中で約束したこと、それを守っていただかないと、計画なんてあってもなくてもいいのです。連携という部分で、プロジェクトをつくるのだということを我々に提示したではないですか、そういうことを役所の中でやっておりますか、やっていないのではないかと私は思っているのです。これ皆さんに配ったでしょうよ。これは、市長ばかりでなく役所の方々もよく読んで、この中に書いてあることはすばらしいことですから、やっぱり日々仕事に追われるということもあるでしょうが、よく協議の場をつくって検討していただけるようにお願いをいたしておきます。
以上です。終わります。
〇議長(相田一良君) これで川那子秀雄君の一般質問を終わります。
ここで暫時休憩いたします。
休 憩 (午前11時52分)
再 開 (午後 1時30分)
〇議長(相田一良君) 休憩前に引き続き会議を再開します。
続いて、3番、仁平実君。
〔3番(仁平 実君)登壇〕
〇3番(仁平 実君) 新人である3番、仁平議員、質問させていただきます。通告に従いまして、質問させていただきます。
今回私は、桜川市の入札の透明化という点について質問いたします。現在桜川市の建設業者は、長引く不況の中大変な苦労をしております。もちろんほかの市町村の建設業者も、同じように景気が悪いわけです。我が桜川市で公共工事にかかわる建設業者は、さらにひどい状況となっています。私は、さきの選挙で桜川市を元気にしたい、活力ある桜川市にしたいという公約を掲げました。建設業者がこのような状況では、そこに勤めている従業員さん、家族の皆さんは元気になれないし、活力もありません。
それでは、なぜ桜川市の建設業者がこのようになってしまっているかというと、もちろん日本全国で公共工事が少なくなっているということもありますが、我が桜川市では、その少ない公共工事を一部の業者がひとり占めしてしまい、ほかの業者には全く回ってこないからです。少ない公共工事を何とか受注したいと、大手から零細までの建設業者は、一生懸命必死になって、さまざまな経営努力をして営業しているわけです。それなのに、今まで年に1回や2回は市の仕事を受注、または下請でやってきた業者に、全く仕事が来ないという状況になっています。私は、たくさんの建設業者の話を聞き、いろいろと資料を調べましたが、残念ながらそれが事実であると認めざるを得ません。市長が選挙の見返りとして、または何らかの利益供与と引きかえに、特定の業者に仕事を発注しているといううわさがあります。このようなことは、自分の家とか会社の仕事ならともかく、市の工事は市民の税金を使って発注するものですから、許されるものではありません。できるだけ安く、きちんとした仕事ができる業者に、公平なやり方で発注するということが求められているわけです。公平、公正な発注のために必要なルールが競争入札であり、その入札へ参加するための資格審査、そして指名の基準であり、これらの競争入札の制度は、どの業者も公平、公正に努力して仕事を受注できるための制度のはずですが、市長いかがでしょうか。まず、桜川市の建設工事の入札は、公平、公正に行われているかどうか、中田市長にお答えいただきたい。
次に、その公平、公正な入札の基準となる入札参加業者の選定についてお伺いします。正しい入札は、正しい参加資格を持った業者の参加によって行われるのは当たり前のことですが、この参加資格審査、そして指名業者の選定について疑問の声が多数上がっています。指名業者の選定は、もし不正に行えば、落札業者を自由に決められますので、官製談合どころか、入札そのものが茶番であるということになります。入札に参加する業者の選定は非常に大事なことで、厳正に行われていると思いたいですし、市民の多くもそのように行われていることを信じていると思います。しかしながら、これらのことに関しましては私なりに資料を調べ、話を聞き、実際に現場を見てきましたところ、そうではないのではないかという疑問が持ち上がりました。
そこで、指名委員長である山田副市長にお伺いします。入札参加者について資格審査、実際に指名した業者について問題はなかったかどうか、また落札して工事を行っている業者について問題はないのか、お答えください。指名業者に偽りはないですか、税金を滞納している業者はいませんか、特定建設業や上下水道指定工事店などの資格がないのに入札に参加している業者はいませんか、落札した仕事を丸投げしている業者はいませんか、入札は規則どおりに行われていますか、指名業者の格付は正しく行われていますか、談合させたり圧力をかけて落札業者を決めようとする有力者はいませんか。ほかにもいろいろ疑問はありますが、時間の関係でここで細かくお伺いできませんが、本日いろいろと資料を持ってきておりますので、副市長の答弁によってはさらに詳しく再質問させていただきますので、よろしくお願いします。
〇議長(相田一良君) 仁平実君の質問に対する答弁を願います。
山田副市長。
〔副市長(山田耕一君)登壇〕
〇副市長(山田耕一君) 仁平実議員さんの質問にお答えをいたします。
まず初めに、指名競争入札業者の選定方法といたしましては、担当課が工事起工において土木、建築、管工事、水道施設等の工事種別を決め、起工決議のときに指名業者の推薦を入札参加資格審査基準要綱及び設計金額に基づき推薦され、事務局であります財政課に提出をされます。その後、選考委員会を開催し、担当課長の工事内容の説明、指名推薦業者の推薦理由をもとに審査をいたします。
選考委員会のメンバーでございますが、現在は委員長として私、委員として総務部長、経済部長、建設部長、上下水道部長、教育次長、財政課長、そして事務局としまして財政課契約検査係3人の10人の参加により行われます。指名選考審査委員会の審査は、入札参加審査基準要綱及び入札参加業者選考規定に基づいて審査され、適正に処理されております。
以上です。
〇議長(相田一良君) 続いて、若林上下水道部長。
〔上下水道部長(若林鉄郎君)登壇〕
〇上下水道部長(若林鉄郎君) 仁平議員さんのご質問にお答えいたします。
以前は公共下水道工事発注の際、指名された業者については土木一式工事の資格のほか水道施設工事の資格を持った業者でなければ指名されなかったと記憶しているが、最近になって水道施設工事の資格を持っていない業者も指名されているが、その根拠はというご質問だと思いますが、建設業法別表第1により、工種、業種の対応では公共下水道管渠工事につきましては、土木一式工事業の許可を受けているものであれば対応できるとのことであります。合併してから現在に至るまでに発注した公共下水道工事の指名業者につきまして書類を調べましたところ、当初より水道施設並びに土木一式工事の資格をあわせ持った業者だけの選定ではなく、水道施設の資格を得ていない土木一式工事だけの資格を持った業者もあわせて選定しておりました。現在もそのような選定をさせていただいております。
2点目の水道工事の指名には、水道施設工事業と指定給水装置工事事業者をあわせ持った事業者しか入れなかったのに、今は指定給水装置工事業者の無指定者も入っている根拠はなぜかというご質問だと思いますが、旧岩瀬町時代の平成15年度から石綿セメント管更新工事を行っておりますが、指名業者選定の根拠につきましては、建設業法の建設工事の種類に基づき内容は排水施設工事であるため、水道施設工事業の有資格者の中から選定してまいりました。また、給水工事が伴うときで指定給水装置工事事業者の指定を受けていないものは、桜川市水道事業給水条例に抵触しないよう部分下請にて対処するよう指導してまいりましたし、現在もそのような選定をさせていただいております。
なお、調べました結果、これまでもすべて水道施設工事業と指定給水装置工事事業者をあわせ持った業者しか選定しなかったということはございませんでした。
以上でございます。よろしくお願いします。
〇議長(相田一良君) 再質問あれば質問願います。
3番。
〇3番(仁平 実君) ただいま山田副市長並びに上下水道部長より答弁がありましたが、それでは私が根拠のないうわさ話、難癖をつけたのかということになりますので、この件に関して幾つかの問題について再質問したいと思います。
市の公共工事を受注するために、指名願を出さなければなりません。それをもとに、市では業者の格付を行っていますが、この格付に大きな疑問があります。格付には、県の経営審査の数字を基準にして、桜川市独自の主観点というものを加算して決めているようです。その格付は、昨年までは建設業者に公開され、自分の会社のランキング、桜川市の主観点について確認することができましたが、しかし、ことしからは非公開になりました。これはどういうことですか、お答えください。
さらに、かさ上げ、げたを履かせる点数についてですが、担当課に聞いたところでは、その根拠は教えてもらえませんでした。これはどういうことですか。公平、公正な入札、参加業者を選ぶ重要な基準である評価点、格付に関する点数の根拠について非公開ということは、言い方を変えれば好きなように操作できるということではないのですか、どうして……
〇議長(相田一良君) 3番議員、一問一答式のほうが詳しく聞けますもので、一問して答弁もらったほうがいいのではないですか。
〇3番(仁平 実君) これで一問だったのです。
〇議長(相田一良君) ああ、そうですか。済みません。
〇3番(仁平 実君) 一応では、どうして公開できないのかというのを答えてください。
〇議長(相田一良君) 山田総務部長。
〇総務部長(山田澄男君) ランク付の点数の件でございますが、確かに前回最初は、未来クラブを通して最初の時点ではやった経緯がございます。今回は、ホームページに載せて総合点のみを公表しています。そうすると、県の経営審査事項のP点は、だれも自社さんみんなわかっているものと思いますので、公表している総合点からP点を引けば主観点数は出るのかなということで、今回は総合点のみの公開、公表ということになったところでございます。
〇議長(相田一良君) 3番議員。
〇3番(仁平 実君) 以上のことはわかりました。
それで、では質問を変えます、次の質問に。4番目、おかしな入札が行われている一つの例を挙げさせていただきます。8月23日に入札があった特殊推進工事ですが、これはとても難しい工事で、桜川市の業者にはできない工事です。これまでは、同様の工事は県内大手業者がやっていました。ところが、今回の入札は本来なら入札参加する資格もない一般建設業の許可しか持っていない業者ばかり、そして本来設計で6,000万円もある工事を10社となっていたのが8社で入札が行われました。これはどういうことですか、これらのことについて何も問題がないということでしょうか。山田副市長、お答えください。
〇議長(相田一良君) 山田副市長。
〇市長(中田 裕君) 資格審査をきちんと選考委員会の中でしておりますので、資格を有しているというふうに判断をしております。
また、地元の業者ということでございますけれども、今緊急経済対策、あるいは地域活性化臨時交付金とか、そういうことで議員さんからもご指摘がありましたように、地元でできるものはなるべく地元にということで指摘もいただいておりますので、地元の業者で選定をさせていただいたというところでございます。
〇議長(相田一良君) 3番。
〇3番(仁平 実君) 今の答えに、地元でできると言ったけれども、これは地元でできるわけがないです、これ特殊推進工事で。それで、県のCランク、21年から22年の5月までは、県ではCで500万円以上の仕事しか受注できない業者が落札しています。桜川市は、どんなずさんな審査をしているのかと。これ何もない真壁の業者も指名に入っています、この6,000万円の設計のやつに。これは今までには考えられません。従業員もいない、何もこれは意味がわからない人がいます、これSモール工事って。大体県内大手の業者で、これ何かあったらどうするのですか、管理も何もできないです。管理できる、これはそっくり丸投げでやるしかないです。これは管理はできません。やったことない、経験もない、実績もない、そういう業者を8社で指名してやっているということは、副市長、これは地元の活性ではないですよ、何かあるのですかと。地元の活性だったら、もっとちゃんとできる業者がいっぱいいます。その業者は指名しないで、田舎の水道屋も指名に入れているのです、これ、何もできない業者を。6,000万円の業者、これは本当は特定建設業なりほかのあれでは絶対入れません。山田副市長、何かあるのですか、本当にこれは。これは、この間実行屋さん、下水道課で聞いたら、下請2,000万円でできると出てきたのです。そんなにもうかるのですか、設計何かおかしいのではないですか。6,000万円の工事、下請から2,000万円の下請通知、できるわけがないですよ、これ。何もやらないで3,000万円ももうかるのですか、こんないい話どこにもないですよ。今は、みんな苦労してやっていてももうからないのが実情、それも何もやらない。やることは、ただの上の舗装まくりだけ、あとは管理もできません、これ。私も県のJXで、だからジョイントか何かで指名でも入ればできますけれども、これはおかしいのではないですか、これ。こんな不良、あの業者に入札、8社いる中で資格ある業者は1社だけです。あと7社は、これ私持っていますけれども、県の23年の5月までは県の仕事では平田建設、ああ、間違えましたけれども、500万円までしか指名入りません。それが6,000万円の桜川市の仕事を実績もないで、私が覚えていることでは、そういうあれがあります、経験上。これでも、そういうずさんな発注をしているのならそれでも構わないですけれども。一応そういうことで私の発言はここらにしておきます、この件に関しては。
〇議長(相田一良君) 答弁はいいのですか。
〇3番(仁平 実君) この件は一応。
〇議長(相田一良君) 続けて質問は。
〇3番(仁平 実君) はい。
〇議長(相田一良君) 3番。
〇3番(仁平 実君) もう一つ副市長に聞きます。
一応真壁町の仕事、21年度の工事、地元の業者が、これも何もできない業者に全部仕事をとらせて、H建設がそっくり昨年度で、21年度の工事で、真壁のほうから情報が全部流れているのですけれども、同意発注をしているのですから。では、H建設も真壁の仕事に入れたらいいのではないですか。それを何もできない業者をそっくりにとらせて、何か裏があるのですか。これもおかしいのではないですか、もっと公平に、この桜川市の予算がない、あれがないと無駄ばかり、ちゃんとできる業者がいっぱいいます。そういう業者に発注して、ある特定の業者だけに利益をもたらせているような行政では、私も納得いきません。山田副市長、もう一回答えてください。
〇議長(相田一良君) 山田副市長。
〇副市長(山田耕一君) 受注した事業者さんがどこに下請に出すということについては、行政としては関与しておりません。
以上です。
〇議長(相田一良君) 3番。
〇3番(仁平 実君) では、わかりました。
続いて、もう違う……では市長に質問します。区長会の会長が選挙応援について、菊池議員からも質問がありましたが、その区長会長で、中田市長を応援した区長会連合会長、副会長が、今度は区長でありながら、区長会の会長と副会長は建設業者であります。それぞれが区長会の会長と副会長で、この2人がこの2カ月で1億数千万円の受注をしていると。これは何かあるのですか、これは。建設業者は、もうあすは死ぬかというような業者ばかりがそろっているところに特定の業者だけ、非常に本当に困っています。私も建設業者の嘆きをかなり受けています。仁平、議員になったら何が何でもこれをただしてくれと、これではもう自殺するしかないという、そういう話も出ています。それでも、市長それでいいのですか、これ。何とか平らに、みんなを守るぞということはできないのかと、余り細かく言うとあれだから、一応市長、何とかそれに対して答えてください。
〇議長(相田一良君) 中田市長。
〇市長(中田 裕君) 入札問題につきましては、厳正で公平で公正な入札制度が行われていると私は信じております。また、大変政権が変わって、コンクリートから人へということで土木工事が削減されているということに対して、インフラの整備というのは大変大切であるというふうな思いも持っております。そういう面で、一生懸命国、県のほうにも働きかけて、インフラの整備等については、もう少し目をあけていただけないか、特に均衡ある発展のためには頑張っていかなければいけないと、かように思っております。ただし、入札制度というのは何社かが入った中で1社しかとれないということでございます。これも競争原理を導入した形の中でやっておるわけでございますので、この辺の制度については、これからもより厳正に対応してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
〇議長(相田一良君) 3番。
〇3番(仁平 実君) 今回お聞きしていることは、桜川市の入札がいかに不透明かということです。これらを透明化するために議会のチェックが必要だと思いますが、入札について議会がチェックできるのは1億円以上の工事についてのみです。これではほとんどの工事がノーチェックで、今まで聞いていたようにいいかげんなやり方がまかり通ってきています。この限度額を引き下げ、もっと少額な工事について私たち議員が市民の代表として監視していきたいと思いますが、市長の考えをお聞かせください。
〇議長(相田一良君) 中田市長。
〇市長(中田 裕君) 月に1度、議員さんのほうからお話がございまして、入札結果の報告をしっかりやらせていただいておると考えております。
〇議長(相田一良君) 3番。
〇3番(仁平 実君) 入札、随意契約、商品購入を含めて、現在桜川市役所を初め土地改良組合に至るまで、市長選挙で自分を応援しなかった業者とは取引してはいけない、入札に参加させてはいけないと市長が指示しているという話があります。上がだめだというからと言われた業者もたくさんいますが、この上というのは市長のことだと思いますが、いかがでしょうか。
〇議長(相田一良君) 中田市長。
〇市長(中田 裕君) 入札については、選考委員会でしっかりと議論をしてやらせていただいておりまして、私はそういうことは絶対にないというふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
〇議長(相田一良君) 3番。
〇3番(仁平 実君) もし市長選挙と桜川市発注の工事や商品購入について、市長から特定の業者を排除するような指示がなかったということならば、改めて桜川市内の業者を公平に扱うということを宣言してください。
〇議長(相田一良君) 中田市長。
〇市長(中田 裕君) 従前より公平で公正な入札制度に努めてまいっております。
〇議長(相田一良君) 3番。
〇3番(仁平 実君) そして、桜川市役所や土地改良区で、反市長派の業者には仕事をやらないなどという話がないように約束してください。私は、仕事をよこせとかいうことを言っているのではありません。市長を応援しなかったら排除するなどということを堂々と言っているような市役所では、時代おくれだと言っているのです。約束できますか、できませんか、市長。
〇議長(相田一良君) 中田市長。
〇市長(中田 裕君) 何度も申し上げているように、そういうことは一切私は考えておりませんで、公平で公正な制度の中で情報を公開しながらやらせていただいております。
〇議長(相田一良君) 3番。
〇3番(仁平 実君) 今回私が質問した入札について、どうも満足な答弁をいただくことができませんでした。しかし、現にたくさんの人からおかしな点が指摘されています。これらの問題は、たまたま間違ったとか、そういうことで済まされません。また、ちゃんと公平、公正にやっているのにこういうような状況が出ている、不満が出ていることであれば、さらに大きな問題です。最初に話したように、市内の建設業者は必死になって頑張っているのです。それが、一部の業者と市長、副市長が結託しておかしなことをやっているということになれば、絶対に許せないことです。
市長におかれましては、入札の透明化についてしっかりと対応していただき、疑われるような点があれば速やかに改善するという姿勢を見せてください。公共事業を一、二建設業者に、選挙協力させるというのはもうやめてください。
今回は、初めての質問ということでひとまず終わりますが、この問題に関しては次の議会までに、また建設常任委員会において、不正を防止するために調査研究を続けていきたいと思いますが、よろしくお願いします。もし改善が見られないような場合、市民が納得する公平、公正な入札が行われない場合は、次回はさらに厳しく追及してまいりますので、よろしくお願いします。
質問を終わります。
〇議長(相田一良君) これで仁平実君の一般質問を終わります。
〇散会の宣告
〇議長(相田一良君) 以上で本日の日程は終了しました。
本日はこれで散会します。
ご苦労さまでした。
散 会 (午後 2時07分)