平成22年第3回桜川市議会定例会議事日程(第1号)
平成22年10月13日(水)午前10時開会
日程第 1 会議録署名議員の指名
日程第 2 会期の決定
日程第 3 諸般の報告
日程第 4 執行部あいさつ
日程第 5 議長報告第1号の委員会付託
日程第 6 茨城県後期高齢者医療広域連合議会議員一般選挙について
日程第 7 議案第49号 教育委員の任命について
日程第 8 一般質問
〇出席議員(22名)
1番 萩 原 剛 志 君 2番 鈴 木 裕 一 君
3番 仁 平 実 君 4番 菊 池 伸 浩 君
5番 市 村 香 君 6番 岩 見 正 純 君
7番 小 高 友 徳 君 8番 飯 島 重 男 君
9番 中 川 泰 幸 君 10番 皆 川 光 吉 君
11番 増 田 豊 君 12番 潮 田 新 正 君
13番 相 田 一 良 君 14番 大 塚 秀 喜 君
15番 高 田 重 雄 君 16番 増 田 俊 夫 君
17番 川 那 子 秀 雄 君 18番 橋 本 位 知 朗 君
19番 増 田 昇 君 20番 塚 本 明 君
21番 上 野 征 一 君 22番 林 悦 子 君
〇欠席議員(なし)
〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名
市 長 中 田 裕 君
副 市 長 山 田 耕 一 君
教 育 長 石 川 稔 君
市 長 公 室 長 飯 嶌 洋 一 君
総 務 部 長 山 田 澄 男 君
市 民 生活部長 永 瀬 昇 君
保 健 福祉部長 麻 尾 優 君
経 済 部 長 横 田 一 君
建 設 部 長 常 盤 恵 一 君
上 下 水道部長 若 林 鉄 郎 君
教 育 次 長 臼 井 典 章 君
会 計 管 理 者 太 田 昭 君
〇職務のため出席した者の職氏名
議 会 事務局長 笠 倉 貞 君
議会事務局書記 小 嶌 弘 君
議会事務局書記 斎 藤 修 一 君
議会事務局書記 仲 田 浩 司 君
開 会 (午前10時00分)
〇開会の宣告
〇議長(相田一良君) 皆さん、おはようございます。
本日の出席議員は22名です。よって、地方自治法第113条の規定により、本日の会議は成立しますので、ただいまより平成22年第3回桜川市議会定例会を開会します。
地方自治法第121条の規定により、説明のため議長からの出席要求による出席者及び事務局職員は、配付した資料のとおりです。
〇開議の宣告
〇議長(相田一良君) これから本日の会議を開きます。
〇会議録署名議員の指名
〇議長(相田一良君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
今期定例会の会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により議長より指名します。
4番 菊 池 伸 浩 君
5番 市 村 香 君
6番 岩 見 正 純 君
以上3名を会議録署名議員に指名します。
〇会期の決定
〇議長(相田一良君) 続いて、日程第2、会期の決定を議題といたします。
議会運営委員長より、本定例会の会期日程等議会の運営に関する事項について、議会運営委員会の協議の結果報告をお願いします。
議会運営委員長、大塚秀喜君。
〔議会運営委員長(大塚秀喜君)登壇〕
〇議会運営委員長(大塚秀喜君) おはようございます。議会運営委員会の会議結果を報告いたします。
円滑な議会運営を図るべく、平成22年10月8日午前10時から、議長の出席を得て開催し、審議した結果、次のとおり決定いたしました。
会期は、本日から10月29日までの17日間といたします。本日は、諸般の報告、請願、陳情の委員会付託、茨城県後期高齢者医療広域連合議会議員選挙、人事案件の採決、一般質問を行います。14日から15日は、引き続き一般質問を行います。16日から17日は、議案調査のため休会といたします。18日は、決算議案の上程と提案説明を行い、その後、代表監査委員より審査結果の報告を行います。19日は、一般議案を審議し、採決いたします。20日は、決算議案の大綱質疑を行い、大綱質疑終了後、各常任委員会に付託いたします。21、27、28日は、決算議案を各常任委員会で審議いたします。22から26日は、議案調査のため休会といたします。29日は、午後3時から開議とし、決算議案について各常任委員長の報告を行い、決算いたします。
以上で報告を終わります。
〇議長(相田一良君) お諮りいたします。
本定例会の会期日程等は、議会運営委員長の報告のとおりとしたいと思いますが、ご異議ございませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
〇議長(相田一良君) 異議なしと認めます。
よって、会期日程等は、議会運営委員長の報告のとおり決定いたしました。
〇諸般の報告
〇議長(相田一良君) 続いて、日程第3、諸般の報告を行います。
閉会中に開催した委員会及び一部事務組合議会等の報告については、お手元に配付した報告書のとおりです。
〇執行部あいさつ
〇議長(相田一良君) ここで市長より発言を求められておりますので、これを許します。
中田市長。
〔市長(中田 裕君)登壇〕
〇市長(中田 裕君) おはようございます。
本日、ここに、平成22年第3回桜川市議会定例会を開会するに当たり、提出議案の概要説明を兼ねて、一言ごあいさつを申し上げます。
議員各位におかれましては、公私ともにご多用中のところ、ご出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。
去る9月16日、かねてより係争中でありました市長公用車使用損害賠償請求裁判の判決言い渡しが、東京高等裁判所で行われました。その後、控訴人であります市長の私と、被控訴人である田中氏らの双方が上告しなかったことから、10月5日、その判決が確定いたしました。私は、この判決を真摯に受けとめ、市に損害額に相当する1万2,949円と、その利子、年5分でございますが、の金額を納めることとし、昨日、利子を含む1万4,931円を納入したところでございます。今後とも市長公用車の使用につきましては、適切な運用に心がけてまいる所存でございますので、ご報告をさせていただきます。
それでは、本定例会でご審議いただく19の案件につきまして、概要の説明をさせていただきます。
まず、議案第49号 教育委員会委員の任命につきましては、桜川市教育委員会委員の鈴木勝氏が、本年11月24日をもって任期満了となりますので、後任として杉山忠光氏を教育委員会委員に任命したく、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第1項の規定により、議会の同意を求めるものでございます。
次に、議案第50号 桜川市重要伝統的建造物群保存地区における桜川市税条例の特例に関する条例につきましては、文化財保護法第144条第1項の規定により選定された重要伝統的建造物群保存地区内に所在する土地に対し課税する固定資産税について、地方税法第6条の規定に基づき、桜川市税条例の特例を定め、重要保存地区の歴史的環境の保全に資することを目的とするものでございます。
次に、議案第51号 桜川市歴史的風致維持向上施設の設置及び管理に関する条例につきましては、真壁地区の旧真壁郵便局に関しまして、地方税法第244条の2の第1項の規定に基づき、桜川市歴史的風致維持向上施設の設置及び管理に関し、必要事項を定めるものでございます。
続いて、議案第52号 平成22年度桜川市一般会計補正予算(第3号)でございます。歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ6,568万1,000円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ166億3,118万2,000円といたしました。歳入の主なものは県補助金と特別会計繰入金であり、歳出の主なものは農林水産業費と土木費、住宅費でございます。
次に、議案第53号 平成22年度桜川市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ444万円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ57億5,921万1,000円といたしました。歳入の主なものは療養給付費交付金であり、歳出の主なものは後期高齢者支援金でございます。
次に、議案第54号 平成22年度桜川市老人保健特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ329万9,000円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ380万6,000円といたしました。歳入につきましては一般会計繰入金で、歳出は国庫支出金と過年度返還金でございます。
次に、議案第55号 平成22年度桜川市介護保険特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ1億370万8,000円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ33億3,927万5,000円といたしました。歳入の主なものは国庫支出金及び繰越金であり、歳出の主なものは総務管理費と繰出金でございます。
次に、議案第56号 平成22年度桜川市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ50万円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ3億5,694万3,000円といたしました。歳入歳出ともに償還金及び賦課加算金でございます。
次に、議案第57号 平成22年度桜川市水道事業会計補正予算(第1号)につきましては、資本的収支の建設改良費に94万4,000円を増額補正するものでございます。
次に、議案第58号 桜川市営県単土地改良事業の施行については、桜川市営県単土地改良かんがい排水整備事業でございますが、桜井地区を施行したいので、土地改良法第96条の2第2項の規定により議会の議決を求めるものでございます。
続きまして、議案第59号から議案第67号につきましては、平成21年度一般会計歳入歳出決算の認定及び7特別会計並びに水道事業会計の決算の認定についてご審議いただくものでございます。
以上で本議会に上程いたしました議案の概要説明は終わりますが、後ほど担当部長より詳細なる説明をいたしますので、何とぞ慎重なるご審議の上、ご同意、ご議決くださいますよう心からお願いを申し上げ、ごあいさつといたします。どうぞよろしくお願い申し上げます。
〇議長報告第1号の委員会付託
〇議長(相田一良君) 続いて、日程第5、議長報告第1号 陳情については、お手元に配付しました陳情文書表のとおり、総務常任委員会に付託といたします。
ここで暫時休憩します。
休 憩 (午前10時12分)
再 開 (午前10時30分)
〇議長(相田一良君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
〇茨城県後期高齢者医療広域連合議会議員一般選挙
〇議長(相田一良君) 続いて、日程第6、茨城県後期高齢者医療広域連合議会議員一般選挙についてを議題といたします。
選挙の方法は投票で行います。
議場の出入り口を閉めます。
〔議場閉鎖〕
〇議長(相田一良君) ただいまの出席議員は22名です。
次に、立会人を指名します。会議規則第31条第2項の規定により、立会人に12番、潮田新正君、14番、大塚秀喜君、15番、高田重雄君を指名いたします。
投票用紙を配付いたします。
〔書記投票用紙配付〕
〇議長(相田一良君) 念のために申し上げます。投票は単記無記名です。
投票用紙の配付漏れはありませんか。
〔「なし」の声あり〕
〇議長(相田一良君) 配付漏れなしと認めます。
投票箱の点検をいたします。
〔投票箱の点検〕
〇議長(相田一良君) 異状なしと認めます。
ただいまから投票を行います。
職員が議席番号と氏名を呼び上げますので、順番に投票願います。
議会事務局長。
〔事務局長(笠倉 貞君)氏名を点呼、各議員順次投票〕
〇議会事務局長(笠倉 貞君) 議長の命によりまして申し上げます。
1番、萩原剛志議員、2番、鈴木裕一議員、3番、仁平実議員、4番、菊池伸浩議員、5番、市村香議員、6番、岩見正純議員、7番、小高友徳議員、8番、飯島重男議員、9番、中川泰幸議員、10番、皆川光吉議員、11番、増田豊議員、12番、潮田新正議員、13番、相田一良議員、14番、大塚秀喜議員、15番、高田重雄議員、16番、増田俊夫議員、17番、川那子秀雄議員、18番、橋本位知朗議員、19番、増田昇議員、20番、塚本明議員、21番、上野征一議員、22番、林悦子議員。
以上でございます。
〇議長(相田一良君) 投票漏れはありませんか。
〔「なし」の声あり〕
〇議長(相田一良君) 投票漏れなしと認めます。
投票を終わります。
開票を行います。
12番、潮田新正君、14番、大塚秀喜君、15番、高田重雄君、開票の立ち会いをお願いいたします。
〔潮田新正君、大塚秀喜君、高田重雄君、立ち会いの上開票〕
〇議長(相田一良君) それでは、選挙の結果を報告いたします。
投票総数 22票
有効投票 22票
無効投票 0票
有効投票のうち、
菊 池 伸 浩 君 3票
上 野 征 一 君 19票
以上のとおりです。
この選挙の法定得票数は6票です。
したがって、上野征一君が茨城県後期高齢者医療広域連合議会議員に当選されました。
議場の出入り口を開きます。
〔議場開鎖〕
〇議長(相田一良君) ただいま茨城県後期高齢者医療広域連合議会議員に当選されました上野征一君が議場におられますので、会議規則第32条第2項の規定により当選の告知をいたします。
当選されました上野征一君、登壇の上、当選の承諾及びあいさつを願います。
〔21番(上野征一君)登壇〕
〇21番(上野征一君) 上野でございます。大変高得票で当選させていただきましてありがとうございました。今回のこの後期高齢者医療広域連合会の議員ということで、桜川市のたった一人の代表として参加させていただくわけですけれども、市民の、特に高齢者の皆さんにかなりの負担がかかっている今、医療費でございますけれども、年金から天引きというような非常に、私も引かれている一人なのですけれども、大きな問題といいますか、お年寄りの方にしてみれば莫大な負担になっているかと思いますので、できる限り、せっかくそういうことですので、県の連合会へ行きましても、自分の意図するところは十分発言させていただいて、皆さんのご期待にこたえるよう努力しますので、今後ともひとつよろしくご支援のほどお願いして、あいさつとかえます。
どうもありがとうございました。
〇議案第49号の上程、説明、質疑、採決
〇議長(相田一良君) 続いて、日程第7、議案第49号 教育委員の任命についてを議題といたします。
提案理由の説明を願います。
中田市長。
〔市長(中田 裕君)登壇〕
〇市長(中田 裕君) 議案第49号の提案理由についてご説明をいたします。
提案理由は、現在、教育委員会委員長をしております鈴木勝氏が、平成22年11月24日をもって任期満了となります。つきましては、その後任として杉山忠光氏を任命したいので、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第1項の規定に基づき議会の同意を求めるものでございます。
杉山忠光氏は、住所が桜川市加茂部511番の1、生年月日が昭和23年12月20日生まれの61歳でございます。昭和46年3月、茨城大学教育学部を卒業後、直ちに教員として奉職し、平成21年3月、桜川市立岩瀬東中学校校長として定年退職するまでの38年間、教育に対する熱い情熱と高い識見で教育に取り組んでこられました。このように教育に熱い情熱を持った方ですので、必ずや桜川市の教育行政発展に寄与していただけるものと確信をしております。つきましては、議員の皆様方のご理解、ご支援をいただきたくご提案をさせていただきますので、よろしくお願いを申し上げます。
〇議長(相田一良君) 提案理由の説明が終わりました。
これより質疑を行います。質疑ありませんか。
〔「質疑なし」の声あり〕
〇議長(相田一良君) お諮りいたします。
議案第49号を原案のとおり同意することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
〇議長(相田一良君) 異議なしと認めます。
よって、議案第49号は同意することに決定いたしました。
〇一般質問
〇議長(相田一良君) 続いて、日程第8、一般質問を行います。
質問は一問一答方式で行います。1回目は一括質問一括答弁方式とし、2回目以降は要旨ごとに一問一答により行います。なお、質問時間は、答弁を含めて60分とします。初めの質問は対面席に登壇して行い、再質問は自席でお願いします。また、執行側も初めは登壇して行い、次回は自席で行います。
それでは、通告順に従って発言を許します。
14番、大塚秀喜君。
〔14番(大塚秀喜君)登壇〕
〇14番(大塚秀喜君) 通告に従いまして質問いたします。
桜川市の合併を振り返ってみますと、昭和の大合併、さらには平成の大合併と呼ばれる中、平成17年10月1日、岩瀬町、真壁町、大和村の2町1村が合併し、現在の桜川市が誕生しました。合併に伴い、人口、面積など広大な地域となり、それぞれの異なった3つの生活圏、そして文化圏を持った町村が1つになって以来、多様性の中の統一を理念に合併を成功させるため今日まで進んでまいりました。合併の成功とは一体何かを考えると、それぞれの町村が歴史の中でつくり上げてきた伝統と文化などよいところを残しながら、合併した地域の皆さんが、桜川市民として一刻も早く一体感を持ち、安全で安心して暮らせるそんな桜川市を構築することではないかと考えます。
このような考えから、私は桜川市内の公共交通、すなわち桜川市内を巡回し、つくば市の筑波山口までのバス運行の必要性が不可欠と考えます。私の住む真壁地区においては、10月18日、全協で公室長より発表がありましたが、皆無になろうとしております。今回の選挙期間中においても、多くの方々の意見に耳を傾けたとき、定期バスの運行を強く望んでいます。現在、デマンド型乗り合いタクシーが運行されておりますが、デマンドは土日、祝祭日など運休、さらに時間や運行エリアなど利用者に制限があり、一部では利用できない方々もいるのが実情であると思います。デマンドとは違った、例えば県西総合病院、3庁舎、官公庁を周回し、終点はつくば市の筑波山口までの運行を実現できたらと考えていますが、いかがでしょうか。
また、ダイヤを季節によって運行時間を改正することで、重伝建見学、ひなまつり、雨引山楽法寺のアジサイ、磯部の桜まつりや市内にある有数の神社仏閣などへの観光客の集約、さらには桜川市民との交流も図れるものと確信しております。つくばエクスプレス開業に伴い、都心への通勤も可能になったことで、朝夕の通勤、通学する市民の足の確保も図れるのではないかと考えますので、ぜひつくば市の筑波山口までのバス運行に取り組んでいただきたい。
市長も、以前、平成19年第1回定例会の大綱質疑の中でありますが、早い時期に関係部署と協議し、交通体系の構築に全力を傾注すると答弁しておりますので、関係部署の協議結果をお聞かせいただきたいと考えております。
答弁により再質問させていただきます。
〇議長(相田一良君) 大塚秀喜君の質問に対する答弁を願います。
飯嶌市長公室長。
〔市長公室長(飯嶌洋一君)登壇〕
〇市長公室長(飯嶌洋一君) 桜川市の公共交通についてということで、公共交通の現状、また市内循環バス、いわゆるつくば益子線の運行計画についてというご質問にお答えを申し上げます。
初めに、桜川市の公共交通の現状でございますが、議員もご承知のように、現在、市の北部地区を東西に走るJR水戸線、それから路線バス及びデマンドタクシーの運行事業を実施しているところでございます。しかし、平成20年3月に真壁駅を始発とする下館駅及び下妻駅に路線が不採算を理由に廃止となったところでございます。また、平成20年の6月1日には、筑波山口真壁経由岩瀬中央公民館などの3路線がやはり廃止となっており、現在運行しております路線は、真壁駅筑波山口経由土浦駅の1路線のみとなっているところでございますが、ただいまも質問の中にございましたように、過日、全員協議会で報告いたしましたように、この路線につきましても不採算を理由に平成23年3月31日をもって廃止となる予定となっております。
デマンドタクシーの運行につきましては、ご承知のように相次ぐ路線バスの廃止や交通弱者などの移動手段の確保と、交通空白地帯の解消と地域商業化の活性化を図るため、平成20年4月に運行を開始したところでございます。これらの運行経費等の状況でございますが、車両の借上料、人件費、運行システムのリース及び商工会への運営委託料などを含めまして、平成20年度が約4,824万円、平成21年度が4,842万円となっており、チケットなどの売り上げを差し引いた実質市の負担額は平成20年度が約4,104万円、21年度が約4,239万円となってございます。
利用状況についてでございますが、総利用者数が平成20年度が1万8,102人、平成21年度では1万9,839人で1日当たりの利用者数でございますが、平成20年度で75.4人、平成21年度では82.7人となっており、利用者は徐々にではありますが、増加をしており、市民の間で定着してきていると考えております。これらの利用形態でございますが、年代では70歳以上の高齢者が約80%を占めているのが状況でございます。また、利用場所のランキングでございますが、県西総合病院が全体の約35%となっており、医療関係全体でも55%を占めております。また、スーパーなどの店舗、それからJR岩瀬駅などへの利用が多くなっております。
次に、ご質問の市内循環バスのいわゆる運行計画についてということでございますが、岩瀬駅から真壁駅を経由して筑波山口等の巡回バスの運行計画については、現在のところはございません。しかし、議員ご指摘のように、真壁地区におきまして平成22年6月、重要伝統的建造物群保存地区に指定を受けたことから、ひなまつりの時期だけでなく、一年を通して観光客の増加が予想されると考えております。
なお、平成21年度におきましてひなまつりの期間中、市外からの来訪者を呼び込み、岩瀬駅前地区、真壁地区ににぎわいを取り戻すことを目的といたしまして、JR水戸線岩瀬駅と旧真壁駅を結ぶ地域関連バスを国庫補助を受けまして社会実験として運行をしたところでございます。その実績でございますが、平成22年2月7日から3月3日までの間の10日間に実施し、1日8往復、延べ160便を運行いたしまして、利用者総数が807人となったところでございます。今後、重伝建の整備状況、また利用者の状況の推移、そういったものを踏まえながら、今後、市内循環バスの運行につきましては整備、いわゆる手法などを十分研究して調査をしていく必要があると考えておりますので、よろしくお願いいたします。
〇議長(相田一良君) 14番。
〇14番(大塚秀喜君) 市が直営で行った場合の予算というのはどのぐらいかかるのか、またバス会社の補助を出して、定期的に出したときにはどのぐらいになるのか。今、ある程度前向きな公室長の答弁がありましたが、時期的にはいつごろというのを考えているのか、その辺をちょっとお聞かせください。
〇議長(相田一良君) 飯嶌市長公室長。
〇市長公室長(飯嶌洋一君) 議員ご質問のバス会社が運行した場合、また市が運行した場合の費用、それから実施する場合にはいつごろの時期かというようなご質問だと思いますが、初めにまず民間バスが運行した場合につきましてですが、例えば岩瀬駅から真壁駅、それから筑波山口までを経由した中で、1便、いわゆる1往復のバスの運行の運賃収入を見込めない実質の運行経費ということで、概略ですが、試算をしております。それによりますと、関東鉄道株式会社が、いわゆる民間バス会社が運行した場合には、1人の雇用で、人件費が約600万円、それから運送費やその他の経費で約260万円、合計で約860万円というような試算が、以前関東鉄道バスが運行していたものを参考にした結果の試算でございます。
次に、市が保有するバスを運行した場合には、1人の雇用で人件費が約560万円と想定をしております。この人件費につきましては、市役所で委託している運転業務者の金額でございまして、平日が1万5,000円、休日が1万6,000円で試算をしております。そういった中で、運送経費や、その他の経費が約160万円となっておりまして、合計では約720万円というような概算の試算でございますが、しております。ただし、バス会社、それから市が実施する場合の積算では、人件費それから一般管理費などへの考え方の相違がございますので、一概にこの金額が正しいかといえば、そこら辺の差が生じるということはご理解を願いたいと思います。
また、参考でございますが、平成20年の6月1日に廃止となりました筑波山口から真壁駅、岩瀬中央公民館の路線につきましては、平成18年度、会社の収支によりますと、運送経費が約2,520万円、それから運賃収入が約1,300万円で、差し引き1,220万円ほどの赤字となっているというようなデータがございます。
以上のことから、1日1便のバスの運行と、デマンドタクシー運行の併用の実施は多額の経費が必要になると考えております。また、市が料金を徴収してバスを運行するには、当然陸運局の承認が必要でございまして、バスを運行している一般の会社と同様の施設の管理や運営が必須条件になると考えておりますので、そういったものを含めますと経費が大分かかるのかな、また許可をもらうのにもある程度の時間は要するのかなと考えております。議員ご指摘の路線バスの運行につきましては、先ほども述べましたように、観光客の増加も予想されることから、今後とも運行形態や経費の調査研究をしてまいりたいと考えておりますので、よろしくご理解のほどお願いいたします。
〇議長(相田一良君) 14番。
〇14番(大塚秀喜君) デマンドは土日、祝日運休、時間や利用者に制限があると。利用形態を考えると、どうしても市民の立場に立った行政政策とはずれがあると思います。このようなことを踏まえ、先ほども申し上げましたが、平成19年第1回定例会の大綱質疑の中でつくば駅までの直通バスの廃止は桜川市がつくば市とつながる生命線が途絶えるため納得いかず、筑波山口まででいいので、ぜひダイヤをと要望しました。そのとき市長は、20年度には市内を巡回する方法を考える交通体系を構築していくという答弁がありました。これはデマンドだとは思うのですが、土日、祝日通っていないと。通勤、通学には使えない。重伝建になって、真壁に来たいという観光客も南からは来れない。岩瀬まで来ても、やっぱりデマンドは使えないですから、岩瀬からタクシーに乗るのですかと、そういうふうな話になっていってしまうと思います。市長、その辺も含めてどういうふうに考えているか、ご答弁願います。
〇議長(相田一良君) 中田市長。
〇市長(中田 裕君) 大塚議員が言われるように、確かに交通機関の必要性というものを私も感じておるところでございます。しかしながら、我々が想定した中で、公共交通ということで民間のバス会社のほうでは非常に利用者が減っていると。また、各高校関係が今までは大分民間のバス会社を利用して通学をしておったというふうな実態がございます。現在は、残念ながら各高校、岩瀬日大、岩瀬高校、真壁高校、下館一高・二高、下妻一高・二高、土浦日大、つくば秀英、常総学園といった高校がすべてバスを出しておるということで、通学に使う生徒が皆無に近い状態になってきてしまった。
そういう状況の中で、当初私も急行バスを走らせて実験をしてみましたけれども、なかなか利用者がふえないということで廃止のやむなきに至ったという経過がございます。それで、先ほど大塚議員がお話を質問の中でしましたが、デマンドタクシー、ドア・ツー・ドアで玄関から目的地まで送っていくというような形態をしっかりとやっていこうと。この持ち出し金額が4,200万円ほどになっておるわけでございます。これから財政の健全化というような状況を考えた場合に、もっと何か使い勝手のいい公共交通体系が構築できないかというような思いもございます。市長公室のほうには土曜日等が大分話が出てきておると。何かいい方法がないのかよく検討してみようではないかというふうな今状況でございます。また、私としても、県西病院とかスーパーマーケット等に高齢者が買い物に来ておられる。病院関係との話し合い、あるいはスーパーマーケットとの話し合い、そういう中で高齢者が病院に行ったり買い物ができるような何か体系がスポンサーになっていただいてできないものかというふうな思いもございます。そういうこともこれから検討材料としていろいろ各方面にお話をした中で、高齢者対策の一環として何か取り入れることができないか研究をしてみたいなというような思いを持っております。
また、真壁地区が重要伝統的建造物の保存地区に指定を受けてございます。ひなまつりだけではなく、その他の時期にも観光客の増加が予想されておるわけでございますので、いろいろな各視点で研究をしていく必要があると思っておりますので、これらを今後進めさせていただきたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。
〇議長(相田一良君) 14番。
〇14番(大塚秀喜君) 前向きな答弁というふうにとったらいいのか、どういうふうにとったらいいのか難しいところなのですが、デマンドが土日利用できる。市外からの人も使える。筑波山口から真壁に入ってこれる。だったら全然問題ないのですが、通学は今スクールバスがあるので利用者がいないとわかるのですけれども、それと今度、今3便出ているものが廃止になってしまうと。正直真壁から地元の人も出て、バスで帰ってこようと思っても、3便しかないと使えないという部分があると思います。便数が多かったらもっと利用するのではないか、利用もふえるのではないか。本当に重伝建になって、ひなまつりだなんだと市民が頑張っている中、これから変わっていこうとしているときに、市外から人が入ってこれないというのは非常に大きな問題だと考えています。デマンドの利用の仕方を変えられるのだったら、本当にそれが一番ありがたい話だとは思うのですが、時間の延長、土日どうするのだと、その辺が対応していただけるのでしたら、ぜひ前向きに検討していただくのが私も一番いいことだとは考えます。タクシー会社さんとのすり合わせ等問題は多いと思うのですが、どうしても真壁に市外から入ってこれる足というのは執行部の皆さんに考えていただきたい。重伝建にしたのですから、余計に何としてもこれは前向きな結論を早く出していただきたいと思っていますので、よろしくお願いしまして一般質問を終わります。
〇議長(相田一良君) これで大塚秀喜君の一般質問を終わります。
続いて、5番、市村香君。
〔5番(市村 香君)登壇〕
〇5番(市村 香君) 5番議員、市村香でございます。通告により質問をいたします。
まず1つ目は、男女共同参画推進についてでございますが、内閣府で平成11年に男女共同参画社会基本法が制定されてから10年がたち、ことし22年度に向けて第3次男女共同参画基本計画を策定する準備をしております。そのため、諮問機関である専門調査会の参画会議から、去る7月23日に内閣総理大臣に対して第3次基本計画策定に当たっての基本的な考え方の答申がなされました。特徴は、実効性のあるポジティブアクションの推進、意味は積極的改善処置ということでございます。将来にわたりまして持続可能で、多様性に富んだ活力ある経済社会を構築するためには、多様な人材を活用していくことが重要であり、女性の参画をあらゆる分野で進めていくことが不可欠だと言っております。
しかしながら、強力なリーダーシップが不足していたことなどによりまして、政策方針決定過程への女性の参画の拡大が十分に進んでいない現状があるとして、ことしの本答申では社会のあらゆる分野において2020年までに指導的地位に女性が占める割合が30%という目標達成に向けて取り組みを強化して、加速させるとしております。それにはクオータ制やインセンティブ付与など強力なリーダーシップにより改善措置することが重要であるとしておりますけれども、特に策定に当たった専門調査会の正副会長が主張しておりましたのは、10年たっても進んでいないことの反省に立った上で、実効性のあるものにすること。そのためには、全体的には国が取り組むべき課題でありますが、同時に地域社会の問題があり、国、地域、国際社会の3つが相まって、積極的に活用の場と、それを支える環境や労働の整備も同時に実現されることに意味がある。そして、その総体的な実現は、何よりも参画社会をつくるのだという強い政治の意思と政治的決断が必要なのだと政府に強く訴えたいと締めくくられておりました。大変大きい話ですけれども、仙谷国家戦略担当大臣が5年でできるかというような笑い話もあったと言っております。
さて、桜川市でも、あなたが主役のまちづくり総合計画からちょうど5年が経過して、10カ年計画の中間に入り、国や県との調整を含めて見直しに入っていることと思います。私は、去る3月の一般質問の中で、市長から女性登用の構成割合を30%にしていくとご答弁をいただきましたが、桜川市は指導的立場よりも、一般的な委員会の構成割合もまだ進んでいませんので、その後の進捗状況等をお答えいただきたいと思います。もし市長があれでしたらば、担当室長でも結構でございます。
それと、私自身も市民共同推進室にもよく顔を出しておりますけれども、職員も本当に頑張ってくれております。ただ、国の答申の中に、推進がおくれた原因は特に働く女性の課題と受けとめたために、みんなのものになっていなかったと反省しております。桜川市においても、少しでも早くみんなのものになるよう啓発、啓蒙のためにも、ぜひ早急に条例化に向けた推進が必要と思いますので、そのところは市長にお尋ねいたします。
21年4月時点の県内市町村の進捗状況を見ても、条例化しているのが隣の筑西市を初め44市町村ある中で半数あり、条例を制定していなくても、既に38カ所が計画推進まで進んでおります。さらに、審議会への女性登用を30%ときちんと目標を掲げて県に提示しているのは32、そのうち8市町村がさらに35から40%と掲げているところでございます。桜川市は、そのどれにも入っていない状況ですので、何よりもそれには、先ほども申しましたが、市長の政治的決断が重要と思いますので、市長のご答弁をお願いしたいと思います。
以上、2点についてよろしくお願いをいたします。
次に、2番目の少子化対策についてでございます。今回、私は、改選に当たり、市内の皆様と対話しながら、さまざまなご意見を伺いました。各地域で桜川市の少子化は深刻であることなどをお話ししましたが、しっかりと子育てをしている若いお母さんが多くいたことに私のイメージも変わった気がいたします。今まさに子育てをしているお母さんの現場の生の声は、市行政に反映させるためにも一番だと思いました。
ところで、桜川市の昨年1年間の赤ちゃん出生数が301名、今年度、22年度は、私が知るところでは9月までの半年で約150人程度なので、3月までにやはり年間出生数300人ぎりぎりのところと思います。100歳、それから80歳のお祝いをした方がそれ以上いるということは、このままだと10年たっても3,000人しかふえないことは、本当に桜川市にとっての少子化は深刻と言わざるを得ません。結婚して赤ちゃんを産んでいただけるような施策が一番なのですが、難しい現実があることも皆様ご存じと思います。男女共同参画の視点からも、共同推進室ではお見合いパーティーを開催したり頑張ってくださっていますが、とても少子化対策には追いつきません。
そこで1つは、桜川市として少子化対策推進の進捗状況をお聞きしたいと思います。担当部長からお答えいただければ幸いです。
そして、もう一つは、少子化対策につながり、また子育て支援からも桜川市で無事に生まれた年間300人の赤ちゃんが健康に育っていただくように、厳しい財政ではあると思いますが、小児VPD、ご存じと思うのですが、VPDとはワクチンで防げる病気という意味のことです。その任意ワクチンの接種補助ができないかということで市長にお尋ねをしたいと思います。
今、先進国アメリカでは、大切な子供をVPD、ワクチンのほとんどを定期接種、要するに無料としております。日本でも平成20年1月にヒブワクチン、ことし2月24日からは肺炎球菌ワクチンと、また最新の任意ワクチンが導入されました。予防接種の目的は、子供や大人の命と健康をVPDから守ることで、現在の進んだ医学でもVPDにかかってしまうとよい根本的治療法はございません。不治の病と言われた小児がんでも約80%は治る時代に、今も最も多くの子供がVPDによって命と健康を損ねていて、これほどもったいないものはなく、社会によるネグレクト、いわゆる虐待として考えるべきと極論を言う先生までおります。これは私の極論かもしれませんが、もしヒブワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンが欧米と3年おくれで導入されて定期接種になっていれば、1万人以上の子供が一番かかりたくない病気の細菌性髄膜炎にかからずに済んだとも言われております。ヒブワクチン、正式にはインフルエンザ菌b型と、ことし2月24日から導入されました肺炎球菌ワクチンは、特に細菌性髄膜炎予防としてセットでできますので、これを髄膜炎ワクチンセットと言いますけれども、既に都市部や地方行政区で補助制度や検討を始めておりますので、桜川市のお母さんからも生まれて2カ月から始められるヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンの補助を望んでおりますので、ぜひお願いをしたいと思っております。
接種につきましては、1回8,000円から9,000円、最大4回で3万6,000円、もしそれが2種類だと7万2,000円かかることになりますので、数字的には少し間違っているかもしれませんが、桜川市の少子化対策は赤ちゃんを産んでいただくことと、子育て環境の整備が重要なわけですので、市長としてのお考えをよろしくお願いしたいと思います。
最後に、3つ目は農業委員についてでございます。選考基準、公平性、選考するための協議の場についてでございますが、今回の審議会議員の改選に伴い、今までの議会からは3名の農業委員を選出するところでございましたが、そのうち議会議員2名から1名を女性から推薦することをお願いでき、男女共同参画推進担当議員として大変うれしく、ありがたく思っております。しかしながら、その選考については選考基準に疑問がありました。そこで、まず農業委員の選考基準については、選挙によるものや推薦などがありますが、改めて現在までの枠組みの確認のため伺いたいと思います。担当部長のほうからよろしくお願いいたします。
私にとりましては、日程も近かったこともあり、今回議会できちんと協議することもなく、1名の女性の推薦を執行部のほうにお願いをしてしまいました。その人の名前が上がってしまった以上、その人がだめということではないのですが、議会としては認めましたので、これからの今後の選考基準をどうするか気になるところでございます。やはり議会から推薦するわけですから、選考基準はどうなっているのか、きちんと基準を設けて、基準に該当する人材をリストアップして登録し、公平、公正に選考されなければならないと思っております。その意味では、私もぜひ推薦したい人もおりますので、今回は突然のことでしたのでちょっと驚きはありましたけれども、私が認識不足ということもありますので、議会案件を議場に上げるのはいかがとも思いましたけれども、女性農業委員を1名選ぶわけですから、男女共同参画視点からも選考基準と公平性、それから選考するための協議の場をきちんと整理して、今後議会にお任せをいただきたいと思いますので、その辺のところをこちらは市長にお答えいただきたいと思います。
以上、質問よろしくお願いいたします。
〇議長(相田一良君) 市村香君の質問に対する答弁を願います。
中田市長。
〔市長(中田 裕君)登壇〕
〇市長(中田 裕君) 市村議員さんの質問の中で、男女がともに築く桜川を目指してという質問に対してお答えをさせていただきたいと思います。
男女共同参画の推進につきましては、合併と同時に企画課内に男女共同参画室を設置し、まずは本市の男女共同参画推進プランづくりに取り組んでまいりました。そのプランづくりにおきましては、市村議員さんに策定委員長を務めていただき、平成20年3月に桜川市男女共同参画推進プランを策定することができました。ありがとうございました。そのプランの中で、男女共同参画推進条例の制定も掲げてございます。しかしながら、その前段として男女共同参画の意識を高めていくことも重要と考えておるところでございます。現在は男女共同参画室を市民協働推進室に改め、市民を対象に意識を高めるための講演会やセミナー等を実施し、また職員間におきましてもワーキングチームを組織し、男女共同参画の意識向上に努めているところでございます。今後も引き続き市民及び職員の意識向上を進めながら、男女共同参画社会の実現に向け、その条例化も視野に入れながら事業を進めてまいりたいと考えております。今後ともご支援ほど、またご助言のほどよろしくお願いを申し上げるとともに、参考までに桜川市の女性登用率は11.9%でございまして、桜川市役所のほうでも2名の課長が頑張っておるところでございますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。
〇議長(相田一良君) 続いて、麻尾保健福祉部長。
〔保健福祉部長(麻尾 優君)登壇〕
〇保健福祉部長(麻尾 優君) それでは、市村議員さんの市の少子化対策、子育て支援の一環として小児VPDの任意予防ワクチン接種補助についての質問にお答え申し上げます。
桜川市では、平成15年に制定された次世代育成支援対策推進法に基づき、次世代育成支援に関する取り組みを集中的、計画的に進めるため、平成17年度から前期5カ年の次世代育成支援行動計画を実施してまいりました。また、ことしの3月には、平成22年度から後期5カ年計画を策定したところであります。実施状況につきましては、毎年次世代育成支援対策地域協議会を開催し、その結果を広報さくらがわでお知らせしております。少子化対策としては、地域の中で子供を安心して産み、多様な子育てニーズに対応した子育て支援の実現が重要となってまいります。平成21年5月には、同世代親子の交流の場として子育て支援センターを開設し、現在2カ所で運営しております。また、公立保育所や私立保育園ではゼロ歳児から保育を、小学校では8カ所で学童保育を実施しているところであります。また、小児VPDの任意予防ワクチンの接種補助についてでありますが、一般的に小児VPDはワクチン接種により予防できる病気と言われており、子供たちの健やかな成長を願う市民、保護者の願いを考えたとき、重要な事業であると考えております。
子供たちの健康と命にかかわる重大なVPDには、既に当市で実施している麻疹、風疹を初め日本脳炎、2種混合、3種混合、ポリオ、インフルエンザの予防接種があり、そのほかには水ぼうそう、おたふく風邪、細菌性髄膜炎や小児の肺炎球菌感染症、ヒブ感染症のほか唯一予防できるがんである子宮頸がん等があります。ご承知のように各地方自治体では、例年、財源の確保に苦慮しながら、経常経費等の削減を推し進める厳しい財政状況の中であって、一度に多くの予防対策を図ることは困難であります。
過日の議会でも市長が答弁申し上げましたように、この中から市の少子化対策及び子育て支援の一環として、唯一予防できるがんである子宮頸がん予防接種について全額負担を新年度予算において措置いたす予定であります。つきましては、子宮頸がんワクチン及びその他のVPDであるヒブ感染症、小児の肺炎球菌感染症等についても、地元医師会等から要望書提出や予防接種対策協議会の中で常に話題となっているところであり、これら小児VPD任意予防ワクチン接種費用の助成を求める意見を重く受けとめ、また国、県の補助事業の創設等を勘案しながら、年次的、段階的に検討してまいりますので、よろしくお願いしたいと思います。
〇議長(相田一良君) 続いて、横田経済部長。
〔経済部長(横田 一君)登壇〕
〇経済部長(横田 一君) 市村議員さんのご質問にご答弁申し上げます。
農業委員会は、選挙による委員と選任による委員で構成されております。まず、選挙による委員につきましては、農業委員会等に関する法律第7条の規定によりまして40人を超えてはならないとなっており、かつ同法施行令第2条の2の農地面積あるいは農家戸数要件により、本市は30人まで可能となっておりますが、委員の在任特例後は20人と定められたものでございます。
続きまして、選任による委員につきましては、農業委員会等に関する法律第12条に規定されており、第1項では農業協同組合、農業共済組合及び土地改良区がそれぞれ推薦した理事または組合員1人、第2項では当該市町村の議会が推薦した農業委員会の所掌に属する事項につき学識経験を有する者4人以内となっており、過般ご推薦をいただいたところでございます。なお、この推薦につきましては、議会の皆様方のご理解により1名につき女性を推薦したい旨の連絡があり、今日までの経歴等を参考に人選した方を議会にご報告申し上げ、過般推薦をいただいたところでございます。
以上でございます。
〇議長(相田一良君) 再質問あれば質問願います。
5番。
〇5番(市村 香君) 先ほど市長のほうからご答弁をいただきまして、条例化につきましても前向きに進んでいただくということで大変ありがたく思います。特に茨城県内では、先ほども申しましたように目標を掲げて県に提示していないところがもう数市町村しかないので、早急にその辺のところは市長にご検討、ご決断をいただきたいと思います。
それから、条例化をしている市を見ましても、他の市町村の市民アンケートを見ますと、参画社会推進の理解や周知がまだできていなくて、単なるパフォーマンス的にしか見えない感のある市もあることは私も承知しております。そういうことでもございますので、条例化につきましては桜川市ならではの構想を具体的に明記して、一つでもみんなで実現できる条例を策定しなければならないと私は思っております。
それから、私がお願いしておりますのは、指導的地位に女性の登用割合を30%としということでお願いをしていることもご理解いただいていると思います。今回、農業委員の推薦枠で議会から3名のうち1名を女性にお願いできたことは、私にとりましても大変よかったと思っておりますけれども、今後さらなる市長のご決断をお願いしたいのですけれども、いかがでしょうか。
〇議長(相田一良君) 中田市長。
〇市長(中田 裕君) 市村議員さんの思っておられることは十分承知をしております。役所のほうでも、私は女性の方々に今後十分活躍ができる場を提供してまいりたいと思っております。しかしながら、現在まではどちらかというと寿結婚で、寿退社というような形で戦力になる前におやめになっていた。しかし、現在は男女機会均等法の中で、これから一生懸命頑張るのだという女性が大変ふえてきておりまして、桜川市役所の中でも多くの課長補佐を今選んで、活躍をしていただいておりますので、近い将来、なるべく30%以上の幹部職員が生まれてくるのではないかというふうに思います。特に高齢社会の中で福祉医療の部門では、女性の考え方等を本当に最優先しながら市役所の運営もしていきたい、私もかように思っております。
また、各委員会の女性の登用につきましても、いろいろとぜひやっていただきたいというお願いを何度も何度もしておるわけでございますが、現在のところ私には荷が重過ぎるというようなお話が返ってきておりますので、こういうところも今後そういうことではなくて、女性の登用についても桜川市は全国に先駆けて頑張っていきたいので、ぜひご協力をいただきたいというような説得をさせていただきながら頑張っていきたいな。また、農業委員会についても、過般議会のご理解を得て、議会から3名選出するところを1名はぜひ女性にということで議会のほうから私のほうにだれか選んでいただきたいというふうな依頼がございまして、横田部長を初め何人かの女性にお話を申し上げましたけれども、なかなか私はその任ではないというふうな状況もございます。今回は1名をそれでも何とか説得をしましてなっていただいたという経緯がございます。これからもそういう面では、農業委員会の議会のほうから依頼があれば、前もって情報を公開した中で、議会のほうにもご相談を申し上げたいというふうに思っております。今回は時間がないというような形の中で推薦をさせていただきましたので、今後はそういう面で前もって1人枠を議会の中から女性ということで依頼を受ければ、ご相談を申し上げていきたいというふうに思っております。これからもそういう面で男女機会均等法、そして男女が同じく頑張れる地域社会を目指して頑張ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
〇議長(相田一良君) 5番。
〇5番(市村 香君) ありがとうございました。
もう一つつけ加えますと、職員の中で昨年まで協働推進室を担当しておりました女子職員が、今3人目のお子さんをお腹に抱えております。先ほどおっしゃいました別なワーキングチームの勉強会の中では、ご主人様もここの職員であるということで私認識しておりますので、今の推進状況は桜川市はおくれておりますけれども、ぜひ男性の育児休暇のそういうのもぜひ応援したいと思っておりますので、そんなようなところももしご検討いただけましたらよろしくお願いしたいと思います。
一応それで参画のほうは質問を終わりにしたいと思います。
次に、育児のほうのことに関してですけれども、桜川市の少子化対策につきましては、先ほども申しましたように後期の子育て支援の総合計画ができているということは伺いました。とにかく少子化対策は、赤ちゃんを一番は産んでいただくことと、子育て環境の整備が重要だと思っております。先ほど担当部長よりもお話がありましたけれども、来年度からは子宮頸がんの予防接種補助も全額していただけるということで、本当によかったと思っております。医療制度につきましても、10月1日から、就学前から今度小学校3年生までに引き上げられました。そういうことは今回質問には入れませんでしたけれども、今後の課題として学童保育や医療費補助もお母さん方からは小学6年生まで引き延ばしてほしいというような強い要望も上がっております。これらはすべて少子化対策としてつながっておりますので、今本当に財政厳しいときではございますが、そういうときだからこそ今後の桜川市を支えていただく大切な宝でございますので、真剣に取り組んでいただくことをお願いいたしまして、少子化につきましては質問を終わりにしたいと思います。
次に、3つ目の農業委員についてですが、先ほど男女共同参画のほうからもお答えいただきましたので大体わかりました。とにかくなかなか女性はこれから本当に大変ということもありますので、やはり再度お願いしておきますけれども、選考基準については該当する人材をちゃんとリストアップして、そして公平、公正に選んでいただければありがたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
以上で質問を終わりにいたします。
〇議長(相田一良君) 以上で市村香君の一般質問を終わります。
ここで暫時休憩いたします。
休 憩 (午前11時36分)
再 開 (午後 1時30分)
〇議長(相田一良君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
続いて、4番、菊池伸浩君。
〔4番(菊池伸浩君)登壇〕
〇4番(菊池伸浩君) 4番議員の菊池伸浩です。私は、中核病院の建設計画、レストハウスみかげの経営状況、市議選の開票速報のあり方、区長の選挙活動、この4点で質問させていただきます。
まず初めに、中核病院の建設計画の進捗状況について。今、県西総合病院と筑西市民病院の統合の話が進められています。ことし7月に日本共産党の水戸選出の大内久美子県議と、筑西の日本共産党議員団3名おりますが、県に聞き取りに参りました。その担当者の話では、県西地域には中核病院の建設をする必要がある、こう言っております。ところが、その位置についてはまだ未定とのことです。中核病院は、2カ所つくるわけにはいかない。どちらかがサテライト化、つまり中核病院を後方支援する役割にしてしまう、こういうふうに県は説明をしております。
しかし、全国各地の経験を見ますと、中核病院のほうに人が集まり、サテライト病院、つまり診療所です。寂れてしまっています。筑西と桜川で中核病院の綱引きをしているというふうにマスコミも報道していますし、また先ほど配られた県西総合病院の一部事務組合の報告にも書いてあります。私としては、当然高速道路のインターチェンジがあります桜川市に持ってくることが望ましいと考えております。この中核病院の建設計画の進捗状況、これを伺いたいと思います。
2点目、レストハウスみかげの経営状況と今後の方針について。レストハウスみかげに指定管理者制度を導入してから3年目になります。レストハウスみかげができてから約30年間、毎年1,000万円近い赤字を出してきました。累計すると3億円以上になります。指定管理者制度を導入以後は、市の負担は年間350万円になりました。しかし、これでも経営は厳しい状況と聞いております。今までは3年ごとの契約更新ということでありましたが、指定管理者になっております島田造園のほうから話を伺いますと、3年契約はちょっと厳しい。単年度契約に切りかえてほしいとの申し出をしたというふうに聞いています。現在の経営状況はどうなっているのか、さらに今後どのようにするつもりなのか。私としては、そもそも市がレストラン経営を続ける必要性、必然性、これが理解ができません。思い切ってレストハウスみかげの経営をやめるのも一つの選択肢ではないか、こう思っています。市長の見解を伺います。
3点目、市議選の開票速報のあり方について。ことしの市議選挙の開票速報の仕方が、以前の防災放送の利用からインターネットの利用に変わったことは、高齢者には不満が残ったかもしれませんが、時代の変化として受け入れざるを得ないところです。しかし、発表の仕方が従前の仕方と全く違ったことに疑問を感じたので質問いたします。
今回の発表では、1次発表では同点9位であった候補者が、2次発表では20位になり、3次発表では23位となり、結局当選に至らずに次点となってしまいました。前回の方法では、1次発表は全員が100票、2次発表では全員400票、その後3次発表で順位がつき、当落が決まるという結果でした。この方法がベストとは思いませんが、当初の発表で当選圏内にいたのに、票が開くにつれて順位が下がり、最後には落選に至るというのは、本人だけでなく、ホームページを見ている支持者にとっては実につらいものがあったのではないでしょうか。少なくとも順位が逆転しないような発表方法をとることができないのでしょうか。
もう一つの問題は、こんなに票のばらつきが出る理由は何であったのでしょうか。私は開票前の票のかきまぜ方が不十分であったのではないか、こう推測しております。間違っているでしょうか。今回の開票速報の仕方では、見る人が見ればどの候補者が、どの地域を地盤にしているかが推測されてしまいます。これは選挙の公平、秘密という観点から見ても、改善をする必要があると思うのですが、いかがでしょうか。選挙管理委員会の見解を伺います。
4点目は、区長の選挙活動についてです。ことしは参議院選挙、市議選挙、さらに県議選挙と3つの選挙が連続して行われています。選挙に一番大事なことは、有権者が自由な意思で投票することです。私がここで問題にしたいのは、ぐるみ選挙です。町内会ぐるみ、組織ぐるみの選挙は、個人の自由な意思での投票に影響を及ぼすものですから好ましいものではありません。昨年の衆議院選挙でも、日教組に属する北海道教職員組合が民主党に違法な献金をして、議員が辞職する事件が発生をしています。私も教員在職中は組合運動に参加してきましたが、茨城県の高校の組合は政党支持自由を掲げて、組合が特定の政党を支持することはありませんでした。ぐるみ選挙は、どんな形であれ望ましいものではありません。まずこのことを前提にして質問いたします。
参議院選挙では、ほとんど見られなかったことですが、市議選挙、県議選挙では、町内会のまとめ役である区長さんが、選挙の先頭に立って歩いている姿をよく見かけました。区長さん個人が、個人の資格で知人、友人に支持依頼をして歩くのは、思想・信条の自由からいっても当然のことであり、否定するものではありません。しかし、選挙の公平からいっても、市から報酬をもらっている区長が先頭に立って特定の候補者のために動くということは問題ではないでしょうか。公務員には地位利用禁止規定があります。区長も公務員に準ずるという見方が一般的です。町内会とか区長推薦となれば、一定の影響力を及ぼすことは否定できません。はっきりした違法ではないにしても、好ましいものではないと思っています。選挙管理委員会の見解を伺います。
2つ目は、そもそも町内会が特定の候補者を推薦することは適当なことなのでしょうか。町内会にはいろんな考えの方がおられます。特定の方を推薦すること自体が無理なのではないでしょうか。さらには、自分の町内会ではない候補者を推薦している地域さえ耳にしました。私が調べた範囲ですが、愛知県の知立市という選挙管理委員会、ここでは町内会のだれだれさんが推薦というのは許容範囲である。しかし、町内会推薦という言葉は、選挙に関しては適当とは言えないという見解を出しています。桜川市選挙管理委員会の見解はいかがでしょうか。
3つ目は、区長さんの多くは、選挙では投票立会人をされています。町内会推薦の責任者である方が投票立会人となっていれば、投票に行かれる方に及ぼす影響はかなりあると考えるのですが、選挙管理委員会の見解はいかがでしょうか。昨年の市長選挙は333票差という僅差でした。12月の県議選挙も白熱が予想されています。選挙が白熱の余り、選挙後にしこりが残ることがあってはなりません。そのためにも町内会のまとめ役である区長さんは、できるだけ中立であってほしい、少なくとも区長の地位を利用した選挙活動は極力避けてほしい、そう要望して1回目の質問を終わります。
〇議長(相田一良君) 菊池伸浩君の質問に対する答弁を願います。
中田市長。
〔市長(中田 裕君)登壇〕
〇市長(中田 裕君) 菊池議員さんの中核病院の建設計画の進捗状況についてお答えをさせていただきたいと思います。
県の策定した筑西・下妻保健医療圏の地域医療再生計画は、この地域の医療提供体制の整備であり、急性期医療に対応した2次救急機能を有する新中核病院の整備と、県西総合病院と筑西市民病院の公立2病院の医療機能の見直しの構想が述べられておるところでございます。新中核病院の役割や規模、運営状態、診療科目、公立2病院の機能等につきましては、筑波大、千葉大、日本医科大等の関係者を含めた、仮称ではございますが、筑西桜川地域の医療提供体制検討委員会の中で検討することになっております。
新中核病院の建設場所については、現在、桜川市と筑西市において検討しているところではありますが、両市における合意形成には至っていない現状であり、仮称検討委員会の開催もできない状況になっておるところが現在の状況でございます。
以上でございます。
〇議長(相田一良君) 続いて、横田経済部長。
〔経済部長(横田 一君)登壇〕
〇経済部長(横田 一君) 菊池議員のご質問にご答弁を申し上げます。
桜川市真壁野外市民活動施設、レストハウスみかげの今日までの経過につきましてご説明を申し上げます。本施設は、昭和49年3月に真壁町田地内に当時の雇用促進事業団が住宅を建設したことに伴い、労働者対策の一環として労働者の憩いの場を提供する目的で飲食提供施設が設置され、昭和50年9月から真壁町が運営を開始いたしました。その後、テニスコート、クロッケー場等を整備し、施設の充実に努めてまいりました。平成11年には、雇用能力開発機構の施行に伴い、同機構の勤労者福祉施設について10年を目途に譲渡方針が出され、平成15年には真壁町が買い取りにより所有権を取得し、平成17年に桜川市に引き継いだところでございます。以後平成19年まで桜川市が運営し、平成20年度には指定管理者制度を導入し、現在、有限会社島田造園土木がその運営に当たっており、3年目を迎えております。指定管理者には制度の趣旨を十分理解され、公の施設の適切な運営のもと、住民サービスの向上に力を注いでいただいております。
また、財政の視点から申し上げますと、平成19年度には市からの繰入金が1,761万4,921円でありましたものが、指定管理料350万円の支出でありますので、運営経費につきましては大幅に削減を図ることができたと思っております。さらに、経営状況につきましては、平成21年度決算で収入合計2,211万4,670円、支出合計2,350万5,311円で、マイナス139万641円でございます。
以上でございます。
〇議長(相田一良君) 続いて、山田総務部長。
〔総務部長(山田澄男君)登壇〕
〇総務部長(山田澄男君) 菊池議員さんのご質問にお答えいたします。
市議選の開票速報のあり方についてでございますが、今回の開票につきましては、立候補予定者説明会でも説明しましたように、開票時間の短縮を図ることを目的に、各候補者の票の流れを調整しないで開票作業を実施いたしました。開票は、40投票区の投票箱を4台ある開票選別台で無作為に開いて、投票用紙を混同してから、投票用紙を整理し、投票用紙読み取り機にかけて候補者別に100枚の束に分け、その後点検、計数係を経て選挙立会人の確認を受けて選挙長が決定し、得票計算を行いました。
開票速報の方法として、議員さんご指摘のように従来では票の流れを調整して、ある段階まで得票数を横並びにしてから、選挙立会人、選挙長の確認を受けてから集計したものを速報で発表しておりましたが、今回は票の流れを調整せずに点検計数を経たものから順に選挙立会人、選挙長の確認を受け集計し、時間を指定して速報いたしました。このようなことから、候補者によって票の出方の早い、遅いがあったものと思われます。今後、選挙立会人さんの理解、協力を得ながら、正確でより早い開票速報に努めてまいりますので、ご理解のほどをよろしくお願いいたします。
続きまして、区長の選挙活動についてですが、まず町内推薦が適当であるかということでございますが、選挙は選挙人の自由に表明する意思によって、公明かつ適正に行われることが目的ですので、区内の住民の総意を得た上で町内会推薦ということであれば問題は生じないと思います。ただし、特定の候補者を町内会で推薦し、選挙人の自由意思を妨害するようなことになれば適当とは言えないことになると思います。
次に、区長さんの行動ということですが、区長はその地域から推薦されて、市から区長をお願いするものですので、区の代表としてすぐれた人間性を持ち、区民から信頼を得ている人物でありますから、区民に対するその影響は大なるものがあると思います。そういう立場上、選挙が選挙人の自由に表明する意思によって、公明かつ適正に行われるよう選挙管理委員会としては区長が条例で規定する非常勤の特別職の公務員に該当しますので、市民から信頼を得られるよう慎重な対応をお願いしたいと考えております。
投票立会人については、選挙管理委員会から依頼をする際に、選挙の適正な執行についての文書を同封しております。内容は、区長の方は非常勤特別職に該当しますので、特定候補の代表者を初め、ポスター掲示責任者や出納責任者になることはもちろん、地位を利用した選挙運動にかかわる事項については規定を遵守の上、慎重な対応をお願いいたしますという指導を選挙管理委員会として実施しております。このようなことから、選挙が公明かつ適正に行われるために、特定の候補者の立場で投票前に行動することで選挙人の自由意思を阻害するようなことのないよう慎重な行動をとっていただきたいと考えております。
以上でございます。
〇議長(相田一良君) 再質問があれば質問願います。
4番。
〇4番(菊池伸浩君) まず最初に、中核病院の建設の件について伺います。今、桜川市と筑西市のほうで位置についての綱引きがあるというのがマスコミの報道であるし、県もそういう言い方は認めております。ただ、問題は、それが検討委員会も開催できない状況で、ほとんど進んでいないと。といいますのは、県は結局県のお金だけで病院をつくれない。地元の筑西市や桜川市にお金を出してもらう必要がある。そのために余り県が出しゃばって、例えば桜川市に持ってきた場合、筑西市が怒って、もう金出さないということになってしまっては困るということで、逆に県はそういう決め方をサボタージュしているのではないかというふうに私は見ているのです。とにかく県西病院にしても、筑西市民病院にしても、早急な建てかえが必要なことは事実なわけでありますから、検討委員会を開催もできない状況というのはぜひ打開して、早く中核病院の建設計画決めるようにしてほしいのですが、それについて市長の動き方はどう考えていますか。
〇議長(相田一良君) 中田市長。
〇市長(中田 裕君) 地域再生医療計画の中で一番喫緊の課題としては医師不足に対応するため、県のほうでも各大学病院のほうに働きかけをしているという実情がございます。そういう中で、国の予算が、政権が交代したことにより大分地域再生医療計画の資金が後退してしまったというような状況で、25億円で何ができるのかというふうな思いを持っておられるのではないかというふうな思いもございます。ただし、やはり私も桜川市民の一人として地域医療の再生というものは大変重要な課題であると認識をしております。でき得ればいろいろな面で急性期に備えた新しい病院というものも必要なのかな、そういうことを前提にしながらも、やはり県西総合病院の医師不足をどのような形で解決していったらいいのかということに今取り組んでおるところでございます。これらも総合した中でいろいろと話し合いのテーブルに着ければいいなと思います。感情論が先走ってはいい話ができないのではないか。やはり地域地域の特性を理解した中で、冷静に判断をしながら話し合いができる場をこれから模索をしてまいりたいと、かように考えております。
〇議長(相田一良君) 4番。
〇4番(菊池伸浩君) 中核病院については、早急に検討委員会を開催を申し出て、努力してほしいということを申し上げて終わります。
2点目のレストハウスみかげの問題ですが、指定管理者制度になってもまだ赤字があるという状況で、今後このレストラン経営、どのようにする考えなのかということを、特に私はもう限界が来ているからやめていくのがいいのではないかと。ただ、やめるにしても、お金もかかりますし、いろいろありますが、市長はどういうふうな考えか伺います。
〇議長(相田一良君) 中田市長。
〇市長(中田 裕君) レストハウスみかげにつきましては、先ほど横田経済部長がお話をしたとおり、指定管理者に移行してからは指定管理料350万円というふうな支出で一般会計から出させていただいておりますが、その前は約1,760万円一般会計から出しておったということから見れば、かなり財政負担が少なくなったというような状況でございます。そういうことで、従前市直営で行ってきたのを行政のスリム化あるいは財政の健全化という点から、平成20年度から指定管理者制度を導入して、現在は有限会社島田造園土木に管理運営を委託しておるところでございます。この制度への移行の際、レストハウスみかげ運営協議会では、本施設につきましては存続か否かの協議が行われ、その結果、存続の決定がなされた経緯があるわけでございます。また、過般、指定管理者からも、引き続き管理運営を委託したい旨の意思表示をいただいておるところでございます。以上のことから、今後も指定管理者制度によるレストハウスみかげを市民の皆様に親しまれる施設として存続していきたいというふうな気持ちを今現在持っておるところでございます。
〇議長(相田一良君) 4番。
〇4番(菊池伸浩君) 以上、今の件は了解しました。
次の開票速報のあり方ですが、部長答弁では、ここがはっきりしないのです。私が言いたいことは、最初当選圏内にいた人が、最後には次点になってしまったというこういう逆転現象がせめて起きないようにしてほしいと。ここに、見えますか、こういう例えばトップ当選された方は、1次発表でも、2次発表でも、3次発表でも全部1位なのです、ずっと。ところが、その方以外は、みんなあちこち逆転をしているのです。少々の逆転現象は、これはしようがないと。例えば私なんかも、6位、5位、11なのです。でも、23位になった人は、最初9位で、21位で、23位。これではちょっと余りにも見ている人がつらいだろうと。特に4年後はもっとインターネットが普及して、たくさんの人が見るだろうということを考えた場合、せめてこういう順位の変動はしようがないとしても、当落の逆転がないように工夫できないかというそういう要望なのですが、どうでしょうか。
〇議長(相田一良君) 山田総務部長。
〇総務部長(山田澄男君) 今の質問でございますが、私も選挙管理委員会の書記長という立場で開票現場におりました。途中まではずっと作業が流れておりましたが、途中立会人まで今度回ってきたときに、私選挙長のわきに座っておりました。その立会人から流れてくる中で、例えばずっと流れてくると、連番で5というのが出てきたとしますと500票なのです。ただ、それが1、2、3、4、5と立会人のほうから流れてくればいいのですが、1、2といったら次に5と来てしまうと、わきの得票係はまだ300しか出ていないような状況が見受けられました。そういうこともありまして、そういう結果になったのかなと思います。でも、今後はどのような仕方がベストかというものを見出せないかもしれませんが、どの方法がベターかこれから検証して、次に役立てていきたいというふうに考えておりますので、ご理解をお願いします。
〇議長(相田一良君) 4番。
〇4番(菊池伸浩君) では、その方向で努力をお願いします。
最後の区長の選挙活動、これ選挙運動ではありませんから、選挙活動ですから。それで、部長さんの町内の総意を得た者ならぱ町内会推薦という言葉は妥当であるという見解だそうなのですが、何をもって町内の総意を得た者、例えば町内会で全員投票するのか、役員だけで決めてしまうのか、何をもって総意と考えるのか、そこをちょっと伺いたいと思います。
〇議長(相田一良君) 山田総務部長。
〇総務部長(山田澄男君) 町内会の総意ということでございますが、全員、例えば100人いれば100人が全員いいという場合は絶対あり得ないと確かに思います。そういうことでちょっと調べてみたのですが、議員さん指摘のように、ほかの選挙管理委員会では確かに適当とは言えないというような場所の選挙管理委員会もございます。ただ、大半の選管のあれを見ますと、内部ルールにのっとって推薦が決定されるのであれば関知しないというような立場をとっている選挙会が多うございます。そういう中で、先ほど総意があればよろしいのかなという、問題は生じないのかなという答弁したわけでございます。
〇議長(相田一良君) 4番。
〇4番(菊池伸浩君) この問題は、私らも組合でいつもやってきたのですが、組合というのは要求で一致する団体なのです。選挙は思想・信条に係ることなのです。だからある組合が、例えば今でいいますと、連合が民主党を支持するなんていうことは本当は憲法違反なのです。私らはだからいつも選挙をやるときには、ちゃんと後援会活動といって、支持する人だけが集まってやっているのです。
ところが、日教組はそれを逸脱してやっていたのです。私らはいつも日教組とはそれを対立していたのですが、町内会はもっといろんな方が住んでいる組織です。公明党の方もいれば共産党もいるし、全然違う方もいる。そういう中で、そもそも特定の候補者を町内会で推薦すること自体が、思想・信条の自由に照らして可能かどうかということなのです。私はやっぱり幾つかの見解が出ていますようにやってはいけないと、命令はしないにしても、選挙に関しては適当ではないという見解ぐらいは思い切って出していただきたいと。そうではないと、特にこれから県議選挙が一層過熱してくると。好きな人は過熱したっていいのでしょうけれども、迷惑な人もいっぱいいるのです。そういう意味で選挙管理委員会は、あくまでも中立な立場で、違反ではないけれども適当とは言えないというこれぐらいの見解は出してほしいということを要望して、質問は終わります。
〇議長(相田一良君) 以上で菊池伸浩君の一般質問を終わります。
〇散会の宣告
〇議長(相田一良君) 以上で本日の日程は終了しました。
本日はこれにて散会します。
ご苦労さまでした。
散 会 (午後 2時04分)