平成20年第2回桜川市議会定例会議事日程(第1号)
平成20年第2回桜川市議会定例会議事日程(第1号)
平成20年6月10日(火)午前10時開会
日程第 1 会議録署名議員の指名
日程第 2 会期の決定
日程第 3 諸般の報告
日程第 4 執行部あいさつ
日程第 5 議長報告第1号の委員会付託
日程第 6 一般質問
〇出席議員(23名)
1番 風 野 和 視 君 2番 勝 田 道 雄 君
3番 岩 見 正 純 君 4番 小 高 友 徳 君
5番 中 川 泰 幸 君 7番 皆 川 光 吉 君
8番 増 田 豊 君 9番 潮 田 新 正 君
10番 相 田 一 良 君 12番 大 塚 秀 喜 君
13番 高 田 重 雄 君 14番 小 林 正 紀 君
15番 増 田 俊 夫 君 16番 鈴 木 好 史 君
17番 川 那 子 秀 雄 君 18番 萩 原 實 君
19番 横 田 衛 君 20番 橋 本 位 知 朗 君
22番 増 田 昇 君 23番 塚 本 明 君
24番 上 野 征 一 君 25番 林 悦 子 君
26番 菊 池 節 子 君
〇欠席議員(2名)
11番 古 川 静 子 君 21番 仙 波 信 綱 君
〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名
市 長 中 田 裕 君
副 市 長 山 田 耕 一 君
教 育 長 石 川 稔 君
市 長 公 室 長 飯 嶌 洋 一 君
総 務 部 長 飯 島 泰 則 君
市 民 生活部長 永 瀬 昇 君
保 健 福祉部長 麻 尾 優 君
経 済 部 長 山 中 政 雄 君
建 設 部 長 大 場 敏 夫 君
岩 瀬 支 所 長 細 谷 豊 君
真 壁 支 所 長 藤 田 定 一 君
上下水道部長 告 清 嗣 君
教 育 次 長 古 橋 忠 君
会 計 管 理 者 市 塚 昭 一 君
〇職務のため出席した者の職氏名
議会事務局長 柴 山 栄 一 君
議会事務局書記 笠 倉 貞 君
議会事務局書記 安 保 文 明 君
議会事務局書記 斎 藤 修 一 君
開 会 (午前10時02分)
〇開会の宣告
〇議長(小林正紀君) 皆さん、おはようございます。
本日の出席議員は22名です。よって、地方自治法第113条の規定により、本日の会議は成立しますので、ただいまより平成20年度第2回桜川市議会定例会を開会します。
地方自治法第121条の規定により、説明のため議長からの出席要求による出席者及び議会事務局職員は配付した資料のとおりです。
〇開議の宣告
〇議長(小林正紀君) これから本日の会議を開きます。
〇会議録署名議員の指名
〇議長(小林正紀君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
今期定例会の会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により議長より指名します。
3番 岩 見 正 純 君
4番 小 高 友 徳 君
5番 中 川 泰 幸 君
以上3名を会議録署名議員に指名します。
〇会期の決定
〇議長(小林正紀君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。
議会運営委員長より、本定例会の会期日程等議会の運営に関する事項について、議会運営委員会の協議結果の報告をお願いします。
議会運営委員長、皆川光吉君。
〔議会運営委員長(皆川光吉君)登壇〕
〇議会運営委員長(皆川光吉君) おはようございます。議会運営委員会の会議結果をご報告いたします。
円滑な議会運営を図るべく、平成20年6月5日午前10時から議長の出席を得て開催し、審議した結果、次のとおり決定いたしました。
会期は、本日から12日までの3日間といたします。本日は、各常任委員長の報告、県西総合病院組合議会等の報告を行い、その後3名の一般質問を行います。11日は、各議案を審議し、採決いたします。12日は、引き続き各議案を審議し、採決いたします。
以上で報告を終わります。
〇議長(小林正紀君) お諮りいたします。
本定例会の会期日程等は、議会運営委員長の報告のとおりにしたいと思いますが、ご異議ございませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
〇議長(小林正紀君) 異議なしと認めます。
よって、会期は、議会運営委員長の報告のとおり決定いたしました。
〇諸般の報告
〇議長(小林正紀君) 次に、日程第3、諸般の報告を行います。
過日行われました各常任委員会の視察研修の報告を願います。
初めに、総務常任委員長、鈴木好史君。登壇の上報告願います。
〔総務常任委員長(鈴木好史君)登壇〕
〇総務常任委員長(鈴木好史君) それでは、報告をいたします。
桜川市議会総務常任委員会視察研修報告書。
総務常任委員会は、平成20年5月21日に長野県飯田市役所において、飯田市における「市民協働による総合計画策定と行政評価」について、翌22日には、隣接する下條村を視察してきましたので、報告いたします。
研修には、委員6名中4名が出席し、関係支所長・職員及び議会事務局補佐が同行いたしました。
飯田市における研修では、飯田市議会調査係高木係長よりごあいさつをいただき、飯田市の地理・地勢等や市域等の変遷と行政制度の現況などの説明の後、企画部企画課行政経営係原係長から、飯田市における市民協働による総合計画策定の概要や手法等の説明、行政評価による総合計画の進行管理等の説明を受け、さまざまな問題や課題についてご指導をいただきました。また、下條村の視察においては、建設資材支給事業や出生率が伸びた現況等の視察研修を受けたかったところですが、下條村から、人口規模の関係等により、市からの行政視察研修は受けられないとの回答でしたので、村の状況や、「道の駅」の視察のみにとどまりました。
研修の目的。平成17年3月29日付総務省の新地方行政指針により行革大綱の見直しと集中改革プランの公表が助言され、住民に説明責任を果たすことが求められました。桜川市も、厳しい財政難の中、住民の要求・要望に的確にこたえるため、事務事業の見直し、効率化を図る必要があることと、総務省からの、平成17年3月29日策定の「地方公共団体における行政改革の推進のための新たなる指針」で、「行政評価を効果的・積極的に活用し、PDCAサイクルに基づき、事務事業の組織編制など行政組織運営全般の点検・見直しを行う」としていることから、平成19年度より、行政評価システム構築事業として、コンサルタントの支援を受けながら、3年間でシステムを構築している最中です。
飯田市においては、平成13年度から行政評価を試行開始し、平成15年度から本格的に導入を進めています。そこで、行政評価の先進地として、行政評価の手法を取り入れた市民協働による総合計画の策定を行った飯田市の現況、導入経過や、その手法、導入に際しての課題や問題点について研修するものであります。
飯田市の概要。飯田市は、日本のほぼ中央に位置し、長野県の最南端、いわゆる伊那谷における中心都市であり、人口は約10万8,000人、天竜川両岸に広がる面積は約659平方キロメートル。東に南アルプス、西に中央アルプスがそびえ、山すそは扇状地と段丘が広がり、豊かな自然と優れた景観、四季の変化に富んだ暮らしやすい気候に恵まれております。
平成8年の第4次総合計画から、市民と行政が一体となって策定しており、さらに平成18年の第5次総合計画策定時には、行政評価の手法を取り入れたもので策定し、地域の自立に向けた市政の新しい枠組みとしてスタートさせています。
市民協働による総合計画策定と行政評価。飯田市の第5次基本構想基本計画の特徴として、「多様な主体の協働によるまちづくり」を掲げ、これまでの基本構想・基本計画においては、どの自治体においても主に行政が行うまちづくりのプランでしたが、行政だけではなく、市民や地域、企業団体等の多様な主体が協働して推進するまちづくりの計画といたしました。また、もう一つの特徴として、「各施策へ実現可能な目標を具体的に設定」し、その代表として、初めて「人口減」を想定いたしました。
基本構想基本計画の策定体制としては、施策の具体的作業を市役所の職員でつくる庁内検討会議・施策の関係課等のグループと、公募8人を含む41人の市民検討会議とが一緒になって作業を進めてきました。
第5次飯田市の基本構想の特徴としては、市民・地域・企業団体及び行政など、まちづくりにかかわる「多様な主体」が役割分担し、協働しながら総体的にまちづくりを進めることを意図としています。
基本構想と前期・後期とに分ける基本計画の関係ですが、基本構想では、どのようなまちにするのかを明らかにし、基本計画では、目指す状態を実現するために、どのような取り組みをするのかを体系的に明らかにすることです。そこで、行政評価の手法を取り入れ、前期基本計画を策定されました。
特徴として、「何をどうしていくのか」といった具体的な達成目標を設定し、計画的に施策を展開していきます。実施していく段階において、1、施策の目的達成のために事業を計画する。2、その事業を適切に遂行する。3、遂行した結果、施策の目的達成に寄与したか、実施方法は適切か等を評価する。4、評価した結果を改革改善に活かし、翌年度の計画に反映するという一連の過程を繰り返しながら、目標の達成に取り組んでいます。
評価や改革改善は、行政だけではなく、市民を初めとする第三者評価や議会のチェックなどによって、透明性や公平性を高めながら進めています。また、評価の過程においてはできるだけありのままに情報を公表し、市民等から意見や提案をいただき施策の展開や翌年度の事業へ反映させています。
基本計画基本構想策定に係る市民の役割ですが、公募8人を含めた41人で構成する市民検討会議を平成17年10月に発足し、18年3月までは基本構想の協議、その後18年11月まで基本計画の協議を全24回開催しています。役所内の庁内検討委員とともに、政策分野別にグループワークを取り入れながら協議をしています。
基本計画の進行管理。飯田市においては、策定時に行政評価の手法を取り入れ、市民と一体となり、施策のそれぞれの目的を明らかにしてきたものを基本計画の進行管理にも活かしております。
計画的な改善と、評価による基本計画の進行管理については、政策を担う多様な主体が、Plan・Do・Seeのサイクルに基づいて結果を振り返り、次の企画に反映させるマネジメントの仕組みを確立させています。
市議会の役割としては、基本計画の議決を行ったことからも、市議会としての責務を果たすために、計画の進行管理についても議会が関与を行うこととし、基本計画の取り組み状況を評価し、その結果を踏まえて決算の認定を行っていくものです。
平成20年度からは、執行機関が行った施策及び事務事業の前年度の実績評価に基づいて、各常任委員会で取り組み状況の評価を行うことです。
行政評価システムの特徴として。昨年度の実績把握と総括をすること、まちづくりビジョンや役所のビジョンがどれだけ達成されたかを検証すること、評価結果やその過程を住民に広く公表して、住民と同じ目線で、住民とともに築くまちづくりを指向すること、従来の行革における事務事業見直しを超え、政策施策体系から事務事業の再編、優先順位づけを行うもの。
また、行政評価手法を取り入れたことにより、従来の組織を前提とした計画・目次体系が、まちの課題解決のための政策施策体系に、夢を語り、多くの事業計画する行政活動が、共有された目標を住民との共同で達成する方式に、構想策定終了で解散していた審議会等が、実施段階でも達成度の評価と監査をする組織に変革しています。
以上が視察研修の概要です。
桜川市でも、「第1次総合計画 基本構想基本計画」では、審議会・ワーキングチームへの市民参画やパブリック・コメントの実施など、市民と行政の協働による計画づくりを実施してきたものであります。市民がその施策の目的を考えながら策定すること、また進行管理について、基本構想基本計画推進委員会という策定段階から市民の目があること等については、参考になると思われます。
飯田市では、行政評価については、事務事業及び施策評価表を公表しているが、市民からの具体的な意見は余り聞こえてこないが、市議会及び推進委員からの意見があるということです。行政評価表自体が策定段階から、その手法を理解していないとなかなか難しく、一般の市民に評価の仕組みを正しく伝えることが必要かと思われます。
行政評価は、行政の行っている施策、事務事業を公表することにより、市民から役所の仕事がよく見えるようになること、公表することにより職員の意識が改善され、各事業を振り返り、今後に反映していくことで、行財政改革の一たんを担うことになると思われます。
以上で総務常任委員会の視察研修の報告といたします。
平成20年6月10日
桜川市議会総務常任委員会委員長 鈴木好史
桜川市議会議長 小林 正紀 様
以上です。
〇議長(小林正紀君) 続いて、福祉環境常任委員会委員長、川那子秀雄君。
〔福祉環境常任委員長(川那子秀雄君)登壇〕
〇福祉環境常任委員長(川那子秀雄君) 福祉環境常任委員会研修視察報告書。
福祉環境常任委員会は、平成20年5月12日から13日の日程で、長野県の千曲市役所環境課及び農林課を、建設経済常任委員会と合同にて訪問し、千曲市環境基本計画と棚田保全事業について視察研修を行いましたので、その内容についてご報告いたします。
研修視察には、当委員会6名の全委員及び建設経済常任委員会6名の委員、合計12名の委員が出席し、所管の担当部長及び担当職員、並びに議会事務局職員が随行いたしました。
研修は、千曲市役所(更埴庁舎)において行われ、議会事務局次長より歓迎のあいさつを受けた後、担当職員から環境基本計画の概要について説明を受けました。
千曲市は、善光寺の南端にあり、長野市と上田市の中間に位置する都市として、平成15年9月、更埴市と更級郡上山田町、埴科郡戸倉町の1市2町が合併して誕生いたしました。市内の中央には、市の名前にもなった旅情あふれる母なる大河「千曲川」が悠然と流れ、その両端には肥沃な大地に、国道18号線や長野新幹線が南北に走り、市の北部では、首都圏と北陸圏を結ぶ上信越道と、中央自動車道につながる長野自動車道が結ばれる更埴ジャンクションがあり、長野県の交通の要衝といえる都市でもあります。
また、善光寺の精進落としの湯として知られる開湯百年余を迎えた信州最大規模の「戸倉上山田温泉」、さらには延長100メートル余りの東日本最大と言われる4世紀後半に築造された国指定史跡「森将軍塚古墳」などがあります。文字どおり「花と月・歴史と文化が薫る温泉と交通のまち」といえます。
研修の中での棚田保全事業の詳細な内容については、建設経済委員長より報告されると思いますので、福祉環境常任委員会に関する事項についてご報告いたします。
千曲市では、豊かな環境を保全し、将来の世代を含めた市民が安全で快適に暮らすことができるように、望ましい将来像の実現に向けた行動を総合的かつ計画的に推進することを目的とし、環境基本計画を策定することに着手したそうです。
計画を策定するに当たり千曲市では、市民・事業者・市・学校がそれぞれの立場に応じ自主的に行動することが大切であると、検討委員会の設立を検討した結果、公募により20名の一般市民を策定委員会のメンバーに参加していただくとの結論になり、平成16年10月に設立したとのことです。
平成16年10月から平成18年3月まで月1回の検討委員会を基本に、議論を重ね、委員のメンバーはそれぞれ自然環境部会と社会環境部会とに分かれ、自由な発想のもとに意見を交わし、内容を検討するなど、計画策定には市民が主体となりつくられたそうです。
特に計画づくりで終わらないように、内容を検討しながら、市民活動が実現化していく方向で行い、現地視察会や観察会、買い物時のマイバッグの調査などは、検討していく中で実現をしたものだそうです。
また、基本方針として、市民一人一人が日常生活や事業活動を見直す必要があり、「市民みんなが主役のまち」・「自然豊かなふるさと」・「もったいないを大切にするくらし」・「地球を大切にする、安全で安心なまち」・「豊かさをはぐくむ環境学習」の5つのテーマを設け、学校での環境教育はもとより、市民に対する環境問題のアンケート調査及びスーパーでの買い物時のマイバッグ持参率調査等を行いながら環境基本計画の骨子をまとめていき策定を行い、特にマイバッグの持参調査においては、開店時から閉店時まで行ったとのことです。特に、地域の説明会や環境問題の懇談会は市内14カ所で行い、説明会では必ずごみの問題が話し合われたそうです。
環境基本計画策定の中で特に重視したものは、だれにでもわかりやすい言葉で作成をするということでした。
現在千曲市では、環境基本計画に盛り込んだ各種の計画を実行していくために、千曲市環境市民会議を設立し、各種の計画を推進するため、市民・事業者・市・学校において長期目標によるプロジェクトを実施しているそうです。
その中の、基本方針「もったいない」を大切にするくらしでは、「ずく」を出して、ごみを出さないという事業があるそうです。「ずくを出す」というのは、千曲市地方の方言で「面倒なことをあえてするようなとき」という言葉だそうです。
今後、桜川市で環境基本計画を策定する上で、この研修で得たことを参考にしたいと思います。
以上で今回の福祉環境常任委員会研修視察報告といたします。
平成20年6月10日
福祉環境常任委員会委員長 川那子 秀雄
桜川市議会議長 小林 正紀 様
以上です。
〇議長(小林正紀君) 続きまして、建設経済常任委員会委員長、上野征一君。
〔建設経済常任委員長(上野征一君)登壇〕
〇建設経済常任委員長(上野征一君) 建設経済常任委員会は、平成20年5月12日から13日の日程にて、長野県の千曲市環境課及び農林課を、福祉環境常任委員会と合同にて訪問し、千曲市の環境基本計画と棚田保全事業について研修視察を行いましたので、その内容についてご報告いたします。重複する部分があるかと思いますけれども、ご了承願いたいと思います。
研修視察には、当委員会6名の委員及び福祉環境常任委員会6名の委員、計12名の委員が出席し、所管の部課長と担当職員及び議会事務局職員が随行いたしました。
研修は、千曲市議会事務局次長の歓迎のあいさつの後、担当職員から詳細なる説明を受けました。
千曲市は、長野県北信地域の南東部に位置し、平成15年9月1日、旧更埴市、旧戸倉町、旧上山田町の1市2町が合併して、平成の大合併としては長野県で初めて誕生した都市です。
面積約120平方キロ、人口約6万3,000人、世帯数は約2万1,600戸を有し、市のほほ中央を千曲川が流れており、その両岸には肥沃な平たん部が広がり、北は長野市に接しています。
市内の東のすそ野には、「日本一のあんずの里」があり、西部の丘陵地には、名勝「姨捨」別名「田毎の月」と呼ばれる棚田があり、さらに南部には、開湯百年を超える信州有数の「戸倉上山田温泉」など、千曲市は幾つもの特色のある観光資源をあわせ持つ、歴史と花と文化の都市でもあります。
また、古くから交通の要衝の地として、北国街道や西京街道などが走り宿場町として栄え、現在の高速交通網時代にあっても、上信越自動車道と長野自動車道の結節点として「更埴ジャンクション」や「更埴インターチェンジ」を有し、交通の利便性の高い都市となっております。
この千曲市は、将来の都市像である「千曲の魅力と多彩な力が拓く躍動の都市(まち)」を目指し、新しいまちづくりへの一つの取り組みとして、市民と一体となり策定したのが、千曲市環境基本計画であります。
この計画が策定された過程や詳細な内容については、福祉環境常任委員長より報告されましたので、建設経済常任委員会に関する事項についてのみご報告いたします。
この基本計画の第2章では、千曲市の環境が将来どうあるべきか、理想とする環境像として「望ましい将来像」を定め、これを実現するために5つの基本方針に基づき、具体的な施策や事業を展開しております。
その中の基本方針2には、「自然豊かなふるさと」と題して、千曲川やその源となる里山、農耕地内を流れる小川など、これらの自然を将来に伝えるため、次のような事業に取り組んでおります。
まず、泳ぎたいと思うような千曲川にするため、環境に負荷の少ない排水にすることを心がけたり、下水道や浄化槽の整備を進めて、適正な排水処理を下水道課が担当して行っております。
次に、用水や市街地を流れる水路に通年水を通すことによって、メダカなどの生き物が豊富な小川や、親しみやすい水辺を復活させるプロジェクトを農林課が行っており、また建設課や都市計画課では、透水性舗装の道路をふやして雨水を地下浸透させ、地下水保全に取り組んでおります。
次に、里山を守り活かしていくプロジェクトとして、荒廃した里山の手入れをみんなで進める「千曲市協働の森づくり事業」を、市民や事業者の参加を募り、農林課が実施しております。また、休耕農地を有効活用するために、市民農園として利用しております。
次に、市街地の緑を育てるプロジェクトでは、街路樹や公園緑地の計画に際しては地元専門家に意見を聞き、整備を行う際には、市民や地元の有識者との協働によりさまざまな視点から樹種を選定し、植栽作業には、沿線の市民や中学生が参加して行ったそうです。
これらにより整備された3カ所の街路樹では、道路の管理者である長野県と里親制度の協定を結び、市民の手で水やりや除草などの管理を行っております。
また、環境に配慮した公共事業と事務事業活動を増加させるプロジェクトでは、「公共事業における環境配慮マニュアル」に基づいて公共事業を実施するとともに、市役所内の環境活動、環境学習を推進しております。
現在千曲市では、「市民みんなが主役のまち」、「自然豊かなふるさと」、「「もったいない」を大切にするくらし」、「地球を大切にする、安全で安心なまち」、そして「豊かな心をはぐくむ環境学習」の5つの基本方針によって構成された、千曲市環境基本計画に沿って事務事業を遂行しております。
当桜川市も、ほぼ中央を桜川が北から南へ流れ、東には富谷山、雨引山、そして加波山の八溝山系の山並みが連なり、豊かな自然に恵まれております。
これら自然を後世に引き継ぐため、各部署の垣根を取り払い横の連携を密にして、桜川市環境基本計画を早期に制定していただき、「地球にやさしい桜川市」の事務事業の遂行を願うものであります。
次に、平成11年度に国の名勝に指定された、日本の棚田百選にも認定されている「姨捨」、別名「田毎の月」と呼ばれる棚田ですが、明治期には85ヘクタールまで広がった棚田も、ほ場整備などにより、旧来の棚田の面影を残す地域は約25ヘクタールまで減少し、田に接する耕作道路がない、水のかかりが悪い、労働力がないなどの理由により、荒廃が進んでおりました。
そこで、各種事業の導入により耕作の便を図るとともに、労働力不足を補い、棚田を保全し、景観を将来に引き継ぐこととあわせて、都市と農村の交流を深めて地域活性化を図るため、平成8年度に千曲市棚田保全推進会議を設置して、「棚田貸します制度」が創設されました。
この制度の内容ですが、千曲市が棚田のオーナーを80組募集し、1平方メートル当たり300円の会員料金を徴収して、市の農林課が事務局を担当する「千曲市棚田保全推進会議」に事務を委託しています。その会議の一員である「名月会」の会員16名が市からの委託料によって、会員の営農指導とあわせて棚田の保全活動を行っております。当初は、田植え、最低月1回の田の中の草取りとあぜの草刈り、稲刈りとはぜかけ及び脱穀、以上の作業を必修とした「体験コース」のみでスタートいたしました。
しかしながら、棚田保全に協力したいが、すべての作業に参加するのは困難という申し込みが多く、作業参加自由の「保全コース」を新設したそうです。
「体験コース」は、おおむね3万円から4万円の区画面積に応じた会員料金を支払い、収穫物は全量オーナーへ渡されますが、「保全コース」は、会員料金は一律3万円で農作業への参加は不要ですが、希望により参加することができ、玄米20キロが送られるそうです。また、どちらのコースも有料によるイベントへの参加や、特産品の宅配も行われております。
このように千曲市では、都市と農村の交流を深めながら、我が国の中山間地域に広く分布する棚田を市民との協働により、保全活動を行っております。
当桜川市においても、未整備地区の谷津田に介在する農地は言うまでもなく、昨今は土地改良区域内においても、遊休地化や荒廃化が増加すると懸念されております。
農地における農業生産活動を通じて、国土・環境の保全、農村の美しい原風景の形成、伝統・文化の継承など、多面的機能を発揮している農地の保全については、農業基盤整備事業はもちろんのこと、多方面にわたる施策を講じていかなければならないと思われます。
市民の健康的でゆとりのある生活を確保する上からも、大きな役割を果たしている「農地」の大切さを再認識するとともに、農業農村に対する理解を深めていくことが、私たちに課せられた使命ではなかろうかと思う次第であります。
以上で今回の建設経済常任委員会の研修報告といたします。
平成20年6月10日
建設経済常任委員会委員長 上野 征一
桜川市議会議長 小林 正紀 様
〇議長(小林正紀君) 続いて、文教常任委員会委員長、大塚秀喜君。
〔文教常任委員長(大塚秀喜君)登壇〕
〇文教常任委員長(大塚秀喜君) 文教常任委員会視察研修報告書。
文教常任委員会では、重要伝統的建造物群保存地区の先行事例として、去る5月21日から22日の日程により群馬県吾妻郡六合村と長野県東御市を訪問し、視察研修を行いましたので、その内容についてご報告いたします。
今回の視察研修には、4名の委員が出席し、教育次長、学校教育課長、文化生涯学習課長、担当職員2名及び議会事務局職員1名が随行いたしました。
初めに、群馬県吾妻郡六合村赤岩地区についてですが、六合村は群馬県の北西部に位置する人口約1,800人の山村であり、長野県及び新潟県と県境を接しています。明治33年に草津から分村した経緯を持ち、歴史的には渋川と草津とを結ぶ街道上に位置しています。六合村南部の赤岩地区は傾斜地の道沿いに約60戸が展開し、その多くが養蚕農家の建築様式を現在に伝える伝統的な建造物となっています。
昭和30年前後の新築、改築が多く、年代的には大きくさかのぼりませんが、養蚕農家建物の特徴をよくあらわしていること、伝統的建造物の占める割合が非常に高いことが赤岩地区の特徴といえます。
現在は、はとバスも入るということですが、重要伝統的建造物群保存地区に選定されてから日も浅いこともあり、駐車場を含めた観光基盤整備については途上の段階に思われました。地区の入り口でバスをおりてほどなく新設した小さな木造の案内所があり、地区内のごみ集積所が修景されていること、要所に案内板が立てられていることを除くと、大きく手が入った形跡がなく、地区指定以前の状況をほぼ現認できるものと見られます。
保存運動の開始は平成14年と最も新しい部類に属し、当市真壁地区と同じく平成15年度から伝建地区調査の着手、平成17年には条例制定から地区指定へと進み、平成18年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。人口も少なく、土産物店など観光施設もなく、観光客もほとんどいないため、出会う人も少なかったですが、出会った人々からは一様に明るい印象を受けました。住民の保存運動に先行して伝建地区指定が進んでいますが、短期間のうちに高評価と脚光を浴び、住民の意識が変わり始め、全体が活性化されている段階に思われます。
建物の傷みも少なく、しばらくは好転の方向で整備や住民運動が進められると思いますが、過疎化の進む山村であることには変わりなく、10年、20年後に赤岩地区が伝建地区としてどのように推移しているのか、将来を冷静に予測する視点と、伝建地区指定と並行した活性化事業及び地域対策が必要であると強く認識いたしました。
次に、長野県東御市海野宿についてですが、東御市は長野県北東部に位置し、人口は約3万2,000人、世帯数は約1万1,000世帯を数えます。海野宿は旧東部町本海野にあり、上越自動車道、しなの鉄道などの交通アクセスが便利で、年間20万人以上の観光客が訪れます。
研修は、海野宿ふれあいセンター及び重伝建地区・海野宿内において行われ、まず東御市議会・柳沢議長のごあいさつ並びに東御市・海野宿の概要をご説明いただきました。次に、東御市教育委員会・教育課文化財係長の堀田氏より、海野宿の概要と重伝建選定の経過と制度の説明があった後、堀田氏の案内で海野宿を見学し、あわせて質疑応答を行いました。
海野宿は、江戸時代以降、北国街道沿いの「宿場町」、明治時代は「養蚕町」として栄えました。海野宿のルーツである戦国時代の海野郷は海野氏がおさめ、戦国武将の真田氏は海野氏の出身です。武田信玄の次男は海野氏を継いでおり、戦国時代の歴史資源が豊富な点は、真壁の町並みと似ています。
海野宿は、北国街道沿いに江戸時代のはたごと明治時代の養蚕家屋が並び、うだつ、海野格子、出桁づくりなど、特有の建築装飾を備えた一体的な町並みが特徴です。
町並み保存への取り組みは昭和48年から始まり、重伝建地区選定に至る住民合意の形成は、長期的に粘り強く続けられました。町並み保存に関する昭和58年の区民アンケートでは、保存反対が12%でしたが、昭和60年に8%まで減少し、昭和61年に伝建地区条例制定と保存地区指定を行い、昭和62年に国の重伝建地区に選定されました。
合意形成の原動力は、地元住民の主体的活動であり、自主的な歴史研究会や講演会の開催、休憩所・案内所の設置や先進地視察によって、歴史資源、観光資源としての価値、活用の手法を見出すきっかけとしています。これまでに住民が運営する「海野宿保存憲章」、「歴史かおるまち海野宿景観形成住民協定」が制定され、住民みずからが町並み保存の価値と意味を確認し合いながら、歴史的景観を維持しています。景観保存に徹した取り組みと、活発な住民活動は大いに参考となるものでした。
しかし、同時に現地で感じたのは、伝建地区、重伝建地区は整備された歴史的建造物の並ぶ景観だけでは、新たな住民や観光客、リピーターを得続けるのが難しく、伝建地区、重伝建地区の保存を核に、周囲の自然の魅力、活気のある商業地区整備、ルーツとなる歴史遺産の価値の掘り起こし、学術的なガイダンス施設設置など、歴史的景観に厚みや重みを加え、文化、芸術、芸能、商業等、多面的な魅力を加え続ける努力も必要と感じました。
群馬県吾妻郡六合村と長野県東御市の視察研修を行いましたが、重要伝統的建造物群保存地区として対照的な2地区をあわせて見学できましたことと、地域住民の方の話も伺えましたことで、今後の伝建地区指定推進に向けて数多くの有益な情報を得ることができました。本市においては、先行事例に多くを学び、速やかに、かつ将来に向けて間違いのない保存措置が講じられますよう、伝建地区指定に向けた政策を実施して行かれますよう要望いたします。
以上をもちまして、このたびの文教常任委員会の視察研修報告といたします。
平成20年6月10日
文教常任委員会委員長 大塚 秀喜
桜川市議会議長 小林 正紀 様
〇議長(小林正紀君) 続きまして、例月出納検査、県西総合病院組合議会、桜川市土地開発公社の経営状況、以上の報告については、お手元に配付したとおりであります。
〇執行部あいさつ
〇議長(小林正紀君) ここで市長より発言を求められておりますので、これを許します。
中田市長。
〔市長(中田 裕君)登壇〕
〇市長(中田 裕君) おはようございます。本日ここに平成20年第2回桜川市議会定例会を開会するに当たり、提出議案の概要説明を兼ねまして、ごあいさつ申し上げます。
議員各位におかれましては、公私ともにご多用中のところご出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。
平成20年度がスタートいたしまして、早いもので2カ月が経過いたしました。国会において世間を騒がせた揮発油税等の暫定税率の問題が紆余曲折の末、5月に関連法案が再議決され、道路特定財源制度は本年度の税制基本改革時に配置し、21年度から一般財源化することが閣議で決定されましたことにおいて、4月早々暫定税率が廃止になった場合の影響について、予算の執行には義務的経費を除き経費の節減に努め、また道路整備事業については工事等の発注を保留するなど、適切な予算執行に心がけていくよう部課長に周知するなど、努力をしてまいりました。
本年度の事務事業も順調に推進しておりますが、今後も初心を忘れることなく、従来からの政策テーマであります「市民が主役のまちづくり」を念頭に、顔の見える市政、市民の声を聞く市政を推進することにより、「日本一きれいなまちづくり」と「和と信頼の行政」に、職員が一丸となって一生懸命取り組んでまいります。議員各位におかれましても、さらなるご支援とご協力を賜り、よろしくお願いを申し上げるところでございます。
それでは、今回の定例議会でご審議をいただく案件についてご説明をさせていただきます。
初めに、議案第36号 専決処分の承認を求めることについて(桜川市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例)は、各小中学校のチーム・ティーチング、非常勤講師報酬の増額によるもので、県の給与改定に伴う改正でございます。
議案第37号 専決処分の承認を求めることについて(桜川市税条例の一部を改正する条例)は、地方税法等の一部改正に伴う改正でございます。主なものは、個人住民税について寄附金控除の拡充等で、税率の特別措置の見直し及び公的年金からの特別徴収制度の創設と、また公益法人制度改革に対応した所要の改正等でございます。
議案第38号 専決処分の承認を求めることについて(桜川市国民健康保険税条例の一部を改正する条例)は、地方税法等の一部改正に伴う改正でございます。主なものは、国民健康保険制度から後期高齢者医療制度に移行するもので、低所得者に対する軽減及び世帯別平等割額の軽減をするものであります。
議案第39号 専決処分の承認を求めることについて(平成19年度桜川市一般会計補正予算(第5号))は、地方贈与税や地方交付税の確定及び繰入金の戻し入れ等によるものでございます。
議案第40号 専決処分の承認を求めることについて(平成19年度桜川市農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号))は、市設置型浄化槽整備事業工事請負費の減額によるものでございます。
議案第41号 専決処分の承認を求めることについて(平成19年度桜川市公共下水道事業特別会計補正予算(第4号))は、公共下水事業費の工事請負費及び立ち木工作物等補償費の減額によるものでございます。
議案第42号 専決処分の承認を求めることについて(平成19年度桜川市野外趣味活動施設特別会計補正予算(第4号))は、一般管理費、加工用原材料費の減額によるものでございます。
続いて、報告第1号 平成19年度桜川市一般会計繰越明許費繰越計算書については、土木費のうち道路橋梁費の地方道路整備臨時交付金事業及び都市計画費のまちづくり交付金事業を翌年度へ繰り越したものでございます。
報告第2号 平成19年度桜川市公共下水道事業特別会計繰越明許費繰越計算書については、下水道事業費の公共下水道事業及び小貝川東部流域下水道事業建設負担金を翌年度へ繰り越したものでございます。
続いて、議案第43号 桜川市固定資産税の課税免除に関する条例の一部を改正する条例につきましては、租税特別措置法に基づき適用範囲の期日の延長をするものでございます。
議案第44号 桜川市体育施設設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例につきましては、桜川市総合運動公園内、総合運動公園野外施設使用料表中内の時間制限について延長をするものであります。
続いて、議案第45号 桜川市道路線の廃止については、市道の用途廃止申請に伴う大泉地内及び真壁町塙世地内の2路線を廃止するものであります。
続いて、議案第46号 平成20年度桜川市一般会計補正予算(第1号)につきまして、主なものは農林水産費、農地費のかんがい排水事業に伴う工事委託料及び工事請負費の増額、また土木費、まちづくり交付金事業のまちなか活性化支援対象事業委託及び無電柱化引込管等施設工事委託、NTTへの委託料並びに水道管移設補償費等の増額によるものでございます。
議案第47号 平成20年度桜川市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)につきましては、高齢受給者医療費一部負担金の増額によるものでございます。
議案第48号 平成20年度桜川市水道事業会計補正予算(第1号)につきましては、まちづくり交付金事業の水道管等移設補償に伴う受託工事で、配水管布設がえ工事の設計委託及び工事請負費の増額によるものでございます。
続いて、議案第49号 桜川市営県単土地改良事業の施行について、かんがい排水事業で平沢地内の非常護岸工事整備、亀岡地内の用排水路整備、真壁町細芝地内の用排水溝整備、猿田地内の用水ポンプ整備、西飯岡地内の排水溝延長整備事業について、議会の議決を求めるものでございます。
以上が本会議に提出いたしました議案の概要でありますが、後ほど担当部長より詳細なる説明をいたしますので、何とぞ慎重なるご審議の上、ご議決賜りますようお願いを申し上げ、ごあいさつといたします。どうぞよろしくお願い申し上げます。
〇議長報告第1号の委員会付託
〇議長(小林正紀君) 日程第5、議長報告第1号 請願陳情については、お手元に配付しました請願陳情文書表のとおり文教常任委員会に付託いたします。
ここで暫時休憩いたします。
休 憩 (午前10時58分)
再 開 (午前11時11分)
〇議長(小林正紀君) 再開いたします。
〇一般質問
〇議長(小林正紀君) 日程第6、一般質問を行います。
一般質問についての時間は60分とし、質問回数は3回までとします。初めの質問は対面席に登壇して行い、再質問は自席でお願いいたします。また、答弁も初めは登壇して行い、次回は自席でお願いします。
それでは、通告順に従って発言を許します。
10番、相田一良君。
〔10番(相田一良君)登壇〕
〇10番(相田一良君) ただいま議長の許可を得ましたので、さきに通告してあります質問をいたしますが、その前に一言述べさせていただきます。東南アジアのミャンマーという国で、サイクロンという大変大きなあらしが吹きました。多数の犠牲者が出ました。また、お隣の中国では四川省において大変大きな地震が起きまして、数万人という方が亡くなったわけでございます。また過日、国内に目を向けますと東京の秋葉原において、通り魔殺人事件と申しますか、何の罪もない人が犠牲になっているわけでございます。そのような国の内外で多くの方々が犠牲になったわけでございますが、そのご冥福をお祈りいたしまして、質問に入らせていただきます。
一般質問は届けてありますが、市内の教育の環境について2点ほど質問させていただきます。まず、1点目でございますが、幼稚園、小学校の耐震化促進について質問させていただきます。
梅雨に入りましてうっとうしい日々が続き、はっきりしない天気の毎日であります。この時期、小雨降る中に、しっとりと青く静かに咲くアジサイの季節でもあります。その美しさは、きらびやかな平安の昔からと言われております。じっと見続けていると、世の中の喧騒などがまるでうそのような静寂の世界であります。また、そのような色になりますと、自然の豊かな川や池のほとりで源氏蛍が飛びまじ合いまして、そしてぱっと光を放たれ、星空の世界にもなります。環境のバロメーターとして、初夏の風物詩でもあります。妄想的な光を見る機会がぐんとふえることによって、自然環境保全への関心がますます高まるのではないでしょうか。その自然環境が今地球規模で変化し、災害をもたらしています。冒頭にも述べましたが、ミャンマー、中国の被害は想像を絶するものであります。改めて自然の力の大きさには、いかに人間が無力であるかと思い知りました。なぜ神はこのようにお怒りになっているのか。特に中国での大地震による小中学校の校舎の崩壊で、多数の犠牲者が出たことはまことに残念であります。
このように中国の地震の災害を受けて国、県は、特に小中学校の建築物に対して耐震改修へ急ピッチで動き出しました。日本では、1981年の、昭和56年の建築基準改正法で、現在で申しますと震度6強程度にも相当する揺れでも倒壊しないという高い強度を求めた新耐震基準を定めました。これによって阪神大震災でも、この新基準で建築物の被害は比較的軽かったようであります。地震の揺れを受け流す免震構造を持っているマンション、学校が相次いで建築されております。問題となりますのは、1981年以前に建設された古い建物の存在であります。これには、国土交通省でも頭を痛めていると言われております。なぜかと申しますと、公共施設は災害時の避難場所にも活用され、特に学校施設の耐震化は今まだ改築の途上でございます。全国的に比べますとかなり低いので、2015年までには耐震化率90%を目標としているわけでございます。ちなみに、2005年の茨城県の耐震化率は50.5%であります。県では、県耐震改修促進計画をもとに市町村に要請していますが、既に県内13市が昨年度に耐震改修計画を策定し、本年度も9市村が予定しております。国が思い切った財政措置を講じれば、2015年度という目標の繰り上げも考えられると県では述べています。桜川市では、1981年以前に建てられた幼稚園、小学校、中学校の状況と、その中で耐震診断を実施している学校があるか、もしあれば今後の対応についてご答弁願います。また、耐震診断の未実施の幼稚園や学校については、どのように今後考えているのかも、あわせて答弁をお願いします。
続いて、2点目に入りますが、小学校、中学校の統合について質問いたします。児童生徒数の減少で、小規模化が進む小中学校の統合に向けた市町村の取り組みを支援しようと、県教育委員会が矢継ぎ早に誘導策を打ち出しています。4月に小中学校の適正規模を明示した県独自の指針を公表し、5月には先行自治体の取り組みをまとめた事例集を各市町村の教育委員会に配付をしています。また、県の教育長は6月にも、学校の統合の動きが遅い市町村に出向き、首長に理解と協力を要請すると述べられております。かけ声だけでなく、首長、保護者、住民を納得させる大胆な提案が必要との声が強く、思惑どおりに統合が動き出すがどうかは、県教育委員会が策定を急いでいる独自の支援策の中身にかかっているのではないか。また、この県と市町村、住民との関係は、皆さんが毎日入っているおふろに似ていると私は思います。おふろというものは、常に下のほうから火力を加えまして沸かしますが、その温度は上から温まり、そして熱くなっていきます。一番下のほうは、冷たくぬるま湯の状態になっております。つまり上のほうが県の教育委員会であり、一番大事な下のほうが市町村であり、住民ではないでしょうか。これを察しますと、今のところは県のほうが一方的に熱くなっているように思われますが、この温度差の解消をすることが重要ではないでしょうか。デリケートな小中学校の統合問題は、事務手続のふなれやボタンのかけ違いなどから、住民合意形成が難航するケースも想定されます。県の教育委員会が作成した事例集は、小規模校の統合の必要性についての市町村の理解を深めてもらうものが目的である。このような県の教育委員会の動きに対して、桜川市ではどのように考えて対応していくのか、ご答弁をお願いいたします。
〇議長(小林正紀君) 相田一良君の質問に対する答弁を願います。
石川教育長。
〔教育長(石川 稔君)登壇〕
〇教育長(石川 稔君) 相田議員さんのご質問であります幼稚園、小中学校等の耐震化促進についてお答えいたします。
第1点目の昭和56年度以前に建てられた校舎等の状況を申し上げます。幼稚園につきましては、真壁幼稚園、大和幼稚園の2園が該当しております。小学校につきましては、坂戸小学校、南飯田小学校、羽黒小学校、猿田小学校、雨引小学校の5校は、体育館だけが該当しております。また、岩瀬小学校、真壁小学校、椎尾小学校、谷貝小学校、樺穂小学校、大国小学校の6校は、校舎の一部、または全部と体育館が該当しております。中学校につきましては、岩瀬西中学校、岩瀬東中学校の校舎、武道館、体育館が該当しております。
第2点目の耐震診断の実施校及び診断結果と今後の対応についてでありますが、まず耐震診断実施校としましては、岩瀬西中学校の岩瀬東中学校の2校が合併前に実施しております。この診断結果は、両校とも耐震度が基準を下回っており、安全性を確保する見地から、耐震補強工事の実施が必要であるとの結果が出ております。この2校の今後の対応につきましては、平成18年3月に桜川市教育施設整備検討委員会が設置され、この検討委員会の中で耐震補強対策を講じることが望ましいとの答申をいただいております。市としましては、この答申に基づき平成21年度から岩瀬西中学校、岩瀬東中学校の順序で耐震補強工事を予定しております。
第3点の昭和56年以前に建てられた校舎等で耐震診断が未実施校につきましては、幼稚園2園、小学校は11校全校、中学校はなしという状況になっております。
次に、小学校、中学校の統合についてお答えいたします。少子化の傾向が続く中、桜川市においても園児、児童生徒が減少することが予想され、学校の小規模化がさらに進むものと推察されます。このような状況を踏まえ、文教委員会からも幼稚園、学校の規模適正化の基本方針を策定するよう要望されております。また、本年4月に茨城県教育委員会から公立小中学校の適正規模についての指針が提示され、学校の適正規模や適正配置について検討する動きが活発化している状況にあります。桜川市においても現在検討委員会の設置に向け、設置要綱の策定、委員の選考等、準備を進めております。検討委員会では、桜川市としての学校の適正規模や適正配置について十分検討いただき、今後の基本的考え方について答申をいただきたいと考えております。
以上です。
〇議長(小林正紀君) 再質問があれば。
相田議員。
〇10番(相田一良君) ご答弁ありがとうございました。
耐震化促進について再質問させていただきます。市では、先ほどの教育長の答弁によりますと、21年度より岩瀬西中、そして東中の順序で耐震補強工事を予定されていると言われましたけれども、それではとりあえず先の西中について、21年度より工事をするということは、来年度の予算でやると思うのですけれども、その財源についてどのように捻出するか、お答え願いたいと思います。
また、1981年以前に建設された市内の幼稚園、小学校についての耐震診断の未実施校の耐震診断は、今後どのように考えているのか答弁願います。また、その耐震診断をする場合には、国、県からの補助と申しますか、そういうものはあるのかないのか、あればどのくらいの割合で補助が出るのかも、あわせてご答弁願います。
また、政府はさきの中国の四川大地震での校舎の崩壊による児童の犠牲者が相次いだということで、地震防災対策特別措置法を改正されたと申されております。つまり耐震補強工事をするために、これからその比率が上がるということでございまして、現在の、その上がった比率と前回の上がる前の比率がわかれば、それも答弁願います。
また、小中学校統合について質問します。県の教育委員会では、県独自の適正規模について小学校が12クラス以上、中学校が9クラス以上とする指針を公表しております。この指針に基づく県内の全小中学校の約半数のみ、420校がこの統合の検討対象となりますが、桜川市内の各小中学校をこの指針から見ると満たしていない学校があると思いますが、どうですか、状況を説明願います。
また、先ほどの教育長の答弁の中で、現在小中学校の統合についての検討委員会の設置に向け、文教からも要請があったと述べておりましたけれども、私は常々思っていることでございますが、検討、検討、検討と何回検討されても、実際につくっていただかなければ何にもならないと思います。ぜひこの小中学校統合については、検討でなく早急に検討委員会を大至急つくっていただくことが、これは文教の委員長が強い意思でいますもので、私もそれに関しては強い意思で望みますもので、教育長、よろしくお願いいたします。
以上です。
〇議長(小林正紀君) 古橋教育次長。
〇教育次長(古橋 忠君) 相田議員の再質問にお答えいたします。
最初に、平成21年度に実施する岩瀬西中学校の耐震補強工事の財源ということでございますが、国の基準に合った補助制度、国の基準に照らし合わせまして、補助制度を使用していきたいと思います。
それから、今後の耐震診断の予定、順序等につきましては、先ほど教育長の答弁にありましたように小中学校の規模適正化検討委員会の審議結果を踏まえて、計画的に耐震診断を実施していきたいと考えております。
さらに次の質問で、茨城県教育委員会が公表した指針に基づいて市内の基準未満の小中学校名、またクラス名をということですが、小学校につきましては坂戸小学校6クラス、南飯田小学校6クラス、羽黒小学校の11クラス、猿田小学校の6クラス、雨引小学校の7クラス、大国小学校の7クラス、椎尾小学校7クラス、谷貝小学校6クラス、樺穂小学校8クラスの9校となっております。中学校につきましては、大和中学校の6クラス、桜川中学校6クラスの2校が基準未満ということになっております。
また、検討委員会の早急な設置ということでございますが、本年度、ただいま教育長からもありましたように要綱等の作成を大至急進めておりまして、早急な設置をしていきたいと考えております。
以上です。
〔「済みません」の声あり〕
〇議長(小林正紀君) 答弁漏れ。
〔「答弁漏れというか、はっきり答弁を得られないんだけど」の声
あり〕
〇議長(小林正紀君) どの部分ですか。
〔何事か声あり〕
〇教育次長(古橋 忠君) 国の補助の比率が変動するということなのですが、手元の私の資料では補助金3分の1、今までの現行の3分の1までは認識しておりますけれども、その……
〔「2分の1」の声あり〕
〇教育次長(古橋 忠君) 2分の1……
〔「多くなったんだ、2分の1に」の声あり〕
〇教育次長(古橋 忠君) はい、そうです。2分の1となるような方向に動いていると聞いております。
〇10番(相田一良君) あと財源。中学校の耐震補強工事が来年度からということがはっきりしたけれども、それの関係、いろいろな財源。12月、急にその何億円という金額は幾らかかるか知らないけれども、今から頭に置かないで大丈夫なのですか、それは。12月になって急にその予算足りますか。今から、21年から工事をやるということは、前からいろいろ検討していなければできないと思うのだけれども、その財源を確保するのに。
〇教育次長(古橋 忠君) 西中学校につきまして、21年度より2カ年の工事期間として想定して、財源についても現在財政部局と協議は重ねておるような次第であります。
〔「あとは耐震診断の実施設計とか、そういうものの補助はあるの
かないのか」の声あり〕
〇教育次長(古橋 忠君) 耐震診断費の補助ということでございますか。
〔「はい」の声あり〕
〇教育次長(古橋 忠君) これにつきましては、やはり国の基準がございまして、耐震診断をして2年以内に実際に補強工事をした場合にさかのぼって3分の1の補助があるというような制度になっております。
〔「補助が出るということね」の声あり〕
〇教育次長(古橋 忠君) はい。
〇議長(小林正紀君) いいですか、答弁漏れないですか。
10番。
〇10番(相田一良君) しつこくて済みません。やはり議員たる者は、いろんな提案をいたしまして、それを執行側は、済みません。議員は、やっぱり市民、住民に夢を与えるのが使命だと私は思います。執行側は、それを形にするのが義務ではないかと私は思っております。
最後の質問としてお尋ねいたします。おかげさまで、大和中学校が今急ピッチで建築されております。本当に皆さん方のご協力ありがとうございました。先ほども申しましたが、大和中学校だけがよくなることが私の使命ではございません。おかげさまで、西中、東中の耐震補強工事も順次進めてくださるという答弁をもらいましたので、本当にきょうの天気のように私の気持ちは大変晴れ晴れとしております。
現在大和中学校の改築工事が進んでおりますが、昨今油、鉄、原材料が大変異常に高騰しております。そのような中、会社によっては契約見積もりが決まっているわけでございますが、いや、実は材料、いろんな面で大変想定外の相場が上がりましたので、見積もり、契約のし直しというようなことがこれから起こらないという保証は、私はないと思います。やはり企業である以上は、利益を追求しなければならないということでございますが、その点はしっかりとないようにお願いします。また、そういうことがあった場合には、毅然とした態度でそれは断っていただきまして、でありますが、企業というものは先ほど申しましたように、やはりもうけを見なければなりません。そうなった場合に、鉄、またいろいろな材料が高騰していることもありますので、その材料が適材適所に質も量も十分に使用されているかどうか、それは設計事務所の方に信用してお任せするのも結構ではございますが、ここはひとつ相手を見たら泥棒と思え精神も込めまして、桜川市には優秀な1級建築士の方がおると聞いておりますので、どうか随時監督は怠らないようにお願いいたします。その辺はどうでしょうか。
〇議長(小林正紀君) 古橋教育次長。
〇教育次長(古橋 忠君) 相田議員さんの質問にお答えいたします。
ただいま原材料等の高騰がいろいろあるということで、契約の変更が今後予想されるということですが、現在のところそのような業者からの申し入れはございません。
また、今後の工事管理の面でありますが、市としましても材料承認願等の書類上のチェックと現場での相違がないように、工事管理委託業者に十分チェックするよう工事管理に対する強化を指示しております。また、2週間に1回の定期進行管理会議のほか、職員が随時作業現場等の巡回指導を行って、そのようなことがないように指導徹底を図っているところであります。
以上です。
〔「済みません。これは質問じゃないんですけど、今次長が職員と
申しましたよね。職員が随時見回るとか申しましたんだけど、
職員にもいろいろいると思うんだよな、だからどのような職員
が何人で回っているか」の声あり〕
〇教育次長(古橋 忠君) 担当部局が学校教育課の学校施設係、係長ほか2名が3名の体制でやっております。その中に、1名の1級建築士の資格を持った職員がおります。
〔「以上で終わります」の声あり〕
〇議長(小林正紀君) これで相田一良君の一般質問を終わります。
ここで暫時休憩をいたします。
休 憩 (午前11時39分)
再 開 (午後 1時16分)
〇議長(小林正紀君) それでは、再開いたします。
続いて、26番、菊池節子君。
〔26番(菊池節子君)登壇〕
〇26番(菊池節子君) 通告に基づきまして、私、日本共産党の菊池節子の一般質問を行います。
まず最初に、多目的複合施設の建設についてお伺いいたします。真壁中央公民館の建てかえに伴い、(仮称)多目的複合施設の合意づくりがワークショップの形態で進められております。住民の意見を聞き、合意を得ながら事業を進めるのは悪いことではありません。しかし、この公民館の建てかえは、そもそも合併協議会での審議が不十分なまま、公民館の建てかえだけが決められて進められた経緯があります。その建設が具体化する前に、改めてその原則を確認しておきたいと思います。
まず、建物の法律的性格であります。公民館は、社会教育法第5章の規定があり、その利用が制限されております。第23条には、次のような規定があります。1、「もっぱら営利を目的として事業を行い、特定の営利事業に公民館の名称を利用させその営利事業を援助すること」。2つ目は、「特定の政党の利害に関する事業を行い、または公私の選挙に関し、特定の候補者を支持すること」。公民館にこの規定があるために、今市民運動団体の利用をめぐってトラブルが起きています。また、参加者から参加料をもらうことをめぐっても、営利事業なのか単なる使用代なのかで、公民館側とトラブルになった例もございます。さらには、特定の政党の利害に関する事業という項目をめぐってもトラブルが起きています。議員が議会報告をすることが、特定の政党の利害に関する事業として利用させてもらえないこともありました。今建設予定のこの多目的複合施設というのは、社会教育法の規制を受ける施設なのか、そうでないのかをまず確認したいと思います。
次に、この建物の基本的性格です。公民館でないとしたらどのような建物を構想しているのでしょうか。真壁地区の公民館に当たる施設を考えているのか、それとも違う性格の施設をと考えていいのか。多目的複合施設の多目的とはどのような目的をいうのか、市当局が考えている目的を列挙していただきたいと思います。
また、建物のスペースと駐車場の問題です。緊急事態の避難場所にもなっております。そういう点でのスペースはどうなのか。今多目的複合施設の設計をめぐってワークショップ方式を採用し、いろいろ話し合われているところだと思います。市民の意見を取り入れて、多くの方々が納得されるものをつくるのはいいことだと思います。しかし、その一方このワークショップ方式には限界もあると言われております。今議会に、真壁町大和町の田中喜四郎さんを代表とする請願が出されております。この請願趣旨を読みますと、建設地の住民の方々が、市からいまだに建設についての説明がありませんと書かれております。地元住民の参加がないワークショップというのがあっていいのかどうか、ワークショップ参加者の選出はどのように行ったのでしょうか。
最後に、ワークショップの持つ権限について伺いたいと思います。ワークショップで話し合われた計画がそのまま市の計画になるのでしょうか、それともワークショップの計画ができた段階で一たん市民に提示され、さらに変更もされ市の計画案になるのでしょうか、市長の見解を伺いたいと思います。
次に、2点目のまちづくり交付金の事後評価について伺いたいと思います。JR岩瀬駅前の工事が進んでいます。この工事は、まちづくり交付金によるものであります。まちづくり交付金の目的は、「地域の歴史・文化・自然環境の特性を活かした地域主導の個性あふれるまちづくりを実施し、全国の都市の再生を効率的に推進することにより、地域住民の生活の質の向上と地域経済・社会の活性化を図るため」の制度です。このまちづくり交付金を申請するに当たって桜川市が提出した目標は、次のようになっています。旧岩瀬町の顔として位置づけられている岩瀬駅前、その中心及び交通結節点となるJR岩瀬駅前の機能向上を図るため、都市計画道路岩瀬駅前富谷線及び駅前広場の整備を行い、まちの交流、発展を得ることを目標とする。さらに、この目標を定量化する指標として、次の数値を挙げております。1つは、岩瀬駅利用者数を従前値(平成9年度基準)では約2,000人だったものを平成20年度には、300人ふえて2,300人にする。もう一つは、駅からバス停までの移動距離を従前値では平成16年ですけれども、250メートルであったものをゼロメートルにすると、岩瀬駅前の整備につきましてはお金をかける割には効果が少ないのではないかとか、本当に駅前の発展が進むのだろうかとか、下館駅前の二の舞になってしまうのではないだろうかとの心配の声も聞かれております。
そこで、具体的に伺います。目標値の一つにJR岩瀬駅の利用者増があります。目標と指標及び目標値の関連性の欄には、滞留機能を有した時間消費型の商業店舗等の立地及びバス乗り入れに10%増を目標とするとなっています。駅前整備完成後には、岩瀬駅利用者目標値2,300人が達成できる見通しなのでしょうか、伺います。もう一つの目標値の駅からバス停までの移動距離、250メートルをゼロメートルにするは、バス会社との契約は進んでいるのでしょうか。
まちづくり交付金を使って岩瀬駅前の整備をした後の課題について伺います。市が提出した文書、都市再生整備計画の目標及び計画期間には、中長期の将来ビジョンとして次のように書かれております。岩瀬駅からは、まちから里、里からまちへとつながるまちの風景が一望でき、駅前通には景観を遮るような建物や看板がなくなり、山の風景と調和した町並みを整備する。そのために、岩瀬駅の周辺は譲り合いの道づくりなどにより生活道路や段差のない歩道、緑の小広場が随所に整備され、車がゆっくり走る仕組み、規制なども実施する。そして、お年寄りも安心して歩けるようになり、商店街に訪れる人もふえ、にぎわいを形成するまちづくりを進めるときに地域の人たちが話し合い、昔ながらの岩瀬駅前の風景を少しでも残していこうというコンセプトをもとに、狭い路地や古い建物、樹木なども残され、どこかに懐かしい感じのする町並みや、みんなに愛される旧岩瀬町の顔になる。また、将来的には交通結節機能を強化するために、つくばエクスプレスのつくば駅と結ぶ路線バスが運行されることにより、都心へ短時間で行くことが可能になる。今の文章を読んでみても、岩瀬駅前の整備が終わった後どのような発展、にぎわいが戻ってくるのか、私には想像ができません。市長の考えている整備後の岩瀬駅前のビジョンを伺います。
3点目について、後期高齢者医療制度について。4月から後期高齢者医療制度が実施されました。昨年の12月議会で、議員諸氏の皆さんの賛同のもと、桜川市議会も後期高齢者医療制度の見直しの意見書を提出いたしました。その心配のとおりとなっております。中曽根康弘元首相を初め、自民党の幹部の方々にもこの制度の批判が広がっています。私は、今回特に自民党の元総務会長、堀内光雄さんが、雑誌「文藝春秋」に寄稿した「後期高齢者は死ねと言うのか」という文章を読んで、私たちが2年前から批判していた内容をやっと自民党の方々も、幹部の方もわかっていただけたなと思っております。堀内さんも指摘されておりますように後期高齢者医療制度は、そもそも国民健康保険とは違って保険制度ではない、だから75歳以上から後期高齢者医療制度を適用するということは、今までの保険制度から勝手に75歳で線引きをして追い出したことになるわけです。
そもそも保険制度というものは、人の死亡や火災などの偶発的事故の発生の蓋然性が統計的方法、そのほかによってある程度まで予知できる場合、共通にその事故の脅威を受ける者があらかじめ一定の掛金、つまりこれが(保険料)ですけれども、互いに拠出しておき、積立金を用いてその事故に遭った人に一定金額を与え、損害をてん補する制度であります。つまり75歳以上だけの高齢者では、損害を受ける人のほうが圧倒的に多くなります。保険制度が成立しなくなるのです。ですから、高齢者医療保険制度ではなく、ただの高齢者医療制度になったのです。私の家にかかってきた人の電話にも、おれは75歳になったから、きょうから国民健康保険制度から追い出された、もう国民ではなくなったというのかという怒りの声が寄せられました。後期高齢者医療の問題点は、もう国民的にも明らかになっております。自民党や公明党の与党は、今見直しをしております。私は、この医療制度は根本的に廃止するしか道はないと思っておりますが、市長のお考えを伺いたいと思います。
現在の制度でも、特に緊急に問題点を改善するよう広域連合に、市長として申し入れていただきたいと思います。1つは、高齢者の保険料の負担軽減であります。高齢者の方々にもいろいろな方がいます。自民党も、もっと低所得者への減免制度の枠を広げることを検討しているようであります。私は、年金月1万5,000円未満の高齢者への保険料は、早急に全額免除することを求めたいと思います。
2つ目は、保険証の取り上げの問題です。国民健康保険でも、保険料を滞納すると保険証が取り上げられ、かわりに資格証明書が発行されていました。この仕組みにも私は反対の意見を持っております。しかし、この制度があっても、これまでは75歳以上には適用されておりませんでした。今度は、後期高齢者医療制度になったから保険証の取り上げも遠慮せずにやるというのでは、政治のやることではないと思うのです。ぜひ保険証の取り上げはやめるよう求めます。
3つ目は、65歳から74歳までの重度心身障害者への医療福祉制度についてです。後期高齢者医療制度加入を条件とする措置は撤回し、医療保険の選択にかかわらず医療費助成制度を適用することを求めたいと思います。
以上についてご答弁お願いいたします。
〇議長(小林正紀君) 菊池節子君の質問に対する答弁を願います。
中田市長。
〔市長(中田 裕君)登壇〕
〇市長(中田 裕君) 菊池議員さんの質問にお答えをさせていただきます。
(仮称)多目的複合施設建設事業につきましては、その前に一番最初の社会教育法については、後ほど教育次長のほうから答弁をさせますので、ご理解をいただきたいと思います。多目的複合施設建設事業につきましては、旧真壁町時代の平成12年当時、築40年を経過した中央公民館の建てかえが始まりと私は聞いております。その後、3町村の合併推進の協議が進められ、新市建設計画の審議過程において、真壁地区の多目的複合施設建設事業の建設計画が示されることになりました。
多目的複合施設の経費につきましては、平成19年10月18日の4常任委員会において約20億円との概略を示しております。このことは上限とする意味合いではなく、現在基本設計を進めている状況の中で、建設に対します市民ニーズに対応しながら、必要な部分には利用形態や利用効率、管理状況等を考慮した上で、経費充当を図りたいと考えております。しかし、費用対効果に課題が残る部分は費用充当を控えるなど、経費軽減の方向で無理、無駄のない施設建設を目指してまいる所存でございます。このような観点から、駐車場につきましては決められたスペースの中で公園敷地に考慮しながら、駐車スペース約80台を確保したいと考えております。
また、真壁地区は歴史的建造物が多く残り、400年前に完成されたという町割が現存している地域でもございます。交差点や道路等が狭い状況でありますので、大型バスの進入は容易でないと思われます。現時点では、大型バスの進入協議はなされておりませんが、既に整備されております高上町駐車場を大型バスの駐車場として位置づけ、研修会、学習会等に参加いただく皆様には高上町駐車場に下車後、約5分程度かかると思いますが、その中で歴史的な景観や町並みを楽しみながら施設に訪れていただく、そういう工夫をしていく必要があるのではないかということで、既存の施設の有効活用を図っていきながら考えてまいりたいと、かように考えております。さらに、歴史的背景の情報収集や調査研究などには、隣接する歴史民俗資料館の手狭感なども議論の対象にされたものと思われます。このようなことから、真壁中央公民館の建てかえと近隣施設を交え、従来の公民館の役割を継承する施設整備と考えております。
また、旧真壁町時代の市民の意向や異論を反映する意味、さらに50年、100年を展望し建設された施設でありますから、費用対効果を考えながら公民館機能及び歴史民俗資料館機能の拡充等にも配慮しながら、事業推進を図りたいと考えております。
これまでに、基本設計に対するワークショップが3回開催されました。市民の代表、地域の団体代表、まちづくり団体、文教常任委員会の方々を初め、多くの大学から各分野の専門家をアドバイザーとして、活発な話し合いが行われたと聞いております。ワークショップで合意されたことをほぼそのまま建設計画として市は受け入れると考えていいのかとのご質問でございますが、ワークショップへ参加されている皆様は、真壁中央公民館に愛着を持っている方々、資料館の充実を願う方々、公園の有効利用を図りたい方々、まちづくりを真剣に考えて活動している方々、旧町村間を超えて桜川市の施設であることを感じながら、ご意見やご要望を話される方々などのご意見でありますので、多種多様なご意見、ご要望と考えておるところでございます。これまでの3回のワークショップでの議論の成果は、大変貴重であり、真摯に受けとめて対応したいと考えております。しかし、その成果は多目的複合施設建設の基本的な方向性として考えておりますので、今後多くのご意見を精査しながら、設計を委託している建築家と協議を重ね、使いやすく町並みに合った地域の核となる施設として計画してまいりたいと考えておりますので、ご理解の上ご協力のほどよろしくお願いをいたします。
次に、まちづくり交付金事業による岩瀬駅前事業については、平成16年度を初年度に開始され、当年度で5年目を迎え、最終年度となります。この間土地売買契約を初め、家屋移転補償、電線地中化、駐輪駐車場の整備等に積極的に取り組み、順調に事業を進めておるところでございます。さて、ご指摘の事業目的に関してでありますが、事業計画を策定する上での目標を定めることになっており、岩瀬駅利用者数の向上や駅からバス停までの移動距離の短縮を目標として掲げております。その実現のため、駅前広場の整備や道路の拡幅工事を行いバスの乗り入れを可能とし、一般車両やタクシーなどのスムーズな運行を促すとともに、あわせて行う歩道の整備により、歩行者の安全を確保することも視野に入れております。これらを実施することで、交通結節点としての駅の機能はもとより都市機能の中心性をさらに高めることになるものと考えております。また、駅前通沿線の電線の電柱の地中化を進め、景観にも配慮し、住環境の向上を目指すなど、当初の目的に向け事業を展開中でございます。
次に、事後評価についてでありますが、この評価に当たっては、方法書に従って実施されることになりますが、その内容は都市再生整備計画に記載した数値目標の達成状況、その他数値指標に対する評価を行うものであります。さらに、事業の実施によって得られた効果、影響並びに事業実施過程において得られた知見に基づき、改善の必要のあるものについては改善策を期し、今後のまちづくり方法として役立てていくことになります。つまりご指摘の事後評価シートにつきましては、まちづくり交付金の成果と、そこに至るまでの実施過程等について評価するとともに、見直しを検討するなど、それらを評価原案として取りまとめ、住民に公表をするものでございます。
次に、後期高齢者医療制度、長寿医療制度につきましては、ことしの4月にスタートいたしました。特に保険料の負担や徴収方法を初め、制度全般について各方面からさまざまな意見があることを十分承知しております。国において4月中旬から、この制度の見直しを含めて検討がされているところでありますので、ご質問の1点目である年金月1万5,000円未満の高齢者への保険料についても、国の決定を受けて対応してまいりたいと考えております。
2点目のマル福制度に関連してのご質問でございますが、この制度につきましては、この制度の財源につきましては茨城県も関係がありますので、茨城県及び県内のほかの市町村と同じ方針で進めていくことになりますので、ご理解をいただきたいと考えております。
以上でございます。
〇議長(小林正紀君) 古橋教育次長。
〔教育次長(古橋 忠君)登壇〕
〇教育次長(古橋 忠君) 菊池議員さんの質問にお答えいたします。
社会教育法の規制を受ける建物かということですが、現在ではその適用を受けるものとして想定をしています。さらに、基本設計等が煮詰まった段階で県の関係部局とも協議をして、最終的なものとしたいと思います。
それから、多目的複合施設の使用形態の列挙につきましては、市長の答弁の中にありましたような性格と認識しております。
それから、検討委員会の選出ですか、それについては19年8月の29日に第1回の建設準備検討会、これは最初は構成委員としましては、旧5つの町内から7名、椎尾地区から2名、谷貝地区、樺穂地区から3名ずつ15名、プラス市担当職員11名の26名で、第1回、第2回の建設準備検討会を進めてまいりました。その後、本年3月、4月、また6月に行われましたワークショップの多目的複合施設建設検討会の委員としましては、今までの先ほどの15名ということで、それは旧真壁地区のみとなっておりましたが、そこに岩瀬、大和地区の市民代表の方、さらにパブリックコメントをやりまして、意見書が21名の方から出たと思うのですが、その中から2名の方をワークショップの検討会に入っていただいたような次第です。権限は、よりよいものをという意見交換の場となってきたかと思います。
それから、避難場所としてのスペースが狭いのではないかということなのですが、車ではなく、地域近隣周辺の住民の方がいざというときには入れるような建物かと思います。
以上です。
〇議長(小林正紀君) 再質問があれば。
26番。
〇26番(菊池節子君) 今教育次長のほうから、まず一番最初の多目的複合施設の公民館的制約を受けるのかということで、受けるものとするというご答弁いただいたのですけれども、そうしますといろいろやっぱり制約があるわけですよね。大和庁舎のところにある中央公民館とシトラスというのは、これは別々な建物であって、かなり広範囲に使われているというふうに思うのですけれども、そうすると真壁の多目的施設というのは、その域を出ないというか、公民館の制約というか、その辺のところをどのようにお考えしているのか、ちょっともう一回ご答弁願いたいと思うのですけれども。それから、あとワークショップのことですけれども、市はただ回覧板を回せば、それで何か事が済んで住民にもう行き届いたかのような、これ説明責任ではないというふうに私は思うのですけれども、だからこういう請願なんかが出されてきているのではないかというふうに思うのです。きちっとした説明責任がない、ただ回覧板を回して、6月1日、この間ワークショップ第3回ありました。私ちょっと参加できなかったのですけれども、そういうことで広報すれば、もう責任果たしたかのような気分になってもらっては、私本当にあなたが主役の市長のまちづくりにはならぬと思うのです。だから、その辺のところをもう少し懇切丁寧に一つ一つの説明をやっていただかないと、もう最初からぎくしゃくして、何か立派な建物を建てたけれどもという感じにならないように、やっぱりみんなで使いたい建物に私はしていただきたいと思うから申し上げているのであって、相手の悪いことを言っているのではない、つっついているわけではございません。だから、その辺のところをもう少し職員さんのほうから丁寧に、この大和町の、もしあれでしたら家庭訪問なさって、会議に来てくださいと言っても何か17軒ぐらいだそうですね。そういう説明されても私よろしいかというふうに思います。歴史のあるまちですから、そのようなまちになるようにお願いしたいと思うのです。さっきのもう一回、2回目にご答弁お願いしたいと思います。
それから、2つ目の……待ってください。それから、あと検討委員会とワークショップの委員がちょっと違うようなのですけれども、公募でやると言ったのにもかかわらず、公募の人が何か入っているのだか入っていないのだかわからないような状況です。その辺のところもご答弁願いたいと思います。真壁地区以外から7名の方が今度出されていると言いました。委員の中に入っていると言われておりますけれども、やっぱりその辺のところお願いしたいと思います。
それから、駅前のもういよいよ今年度で終わりかと思います。いろいろ批判はございます、本当に20億円かけてまちづくりができたのかなという。ただ、道路は確かにすばらしい道路ができる感じです。だけれども、まちから今まであった商店街が全部とは申しませんけれども、2店舗ぐらいが残って、あとは出ていってしまった。そして、今駅前でたばこを買うにもたばこを買う場所がないという、私は別に喫煙勧めているわけではございませんけれども、とにかくそういうふうに閑散といたしております。
それから、さっき質問いたしました、今度は250メートルからバスが駅からゼロメートルになったということですけれども、これはバス会社と話は進んでいるのでしょうか。さっきご答弁なかったように思うのですけれども、そのこともお願いしたいと思います。
それから、とにかくこのまちづくり交付金については、まちづくりではなくてまちを壊されたと言っている人もいるのです、そういう方もいるのです。何か私もとってもつらいのですけれども、それでこの事後評価がどういうふうにこれから出されるのか、本当に……皆さんに私もどう説明していいのかわからないのですけれども、確かにバスがゼロメートルになったということはいいのですけれども、そしてあと駅利用者が2,300人って、私も、私ごとではございますが、選挙のたびにあそこへ立ちまして、チラシをまかせていただいております。そうしますと、本当にお客さん少なくなっているのです。4年ごとに少なくなって、この数字見て本当かなと、ちょっと疑問に思ったのですけれども、とにかく活性化させるための何かを考えていかなければいけないというふうに思うのですけれども、その役割を行政でも少し声なんかかけていただいたり、商店、何かお店をやりたいなんていう、ちらっと声も聞いたので、そういうときにはぜひ市として、行政としてお力添えしなければいけないなというふうに思っているのですけれども、ではその2点、ご答弁もう一回していただきたいと思います。
それから、第3点の後期高齢者については、市長も組合議員に、連合の議員になっておりますので、ぜひ市長として住民の、大変な方々の気持ちを私伝えていただきたいというふうに思うのです。いろいろと今政府も見直しをする予定であると思いますけれども、とにかく今その3点、私申し上げましたけれども、1万5,000円未満の方から、保険料ってこれいうのでしょうか、医療制度って保険の名前が消えてしまったのですけれども、払うわけです。それをやっぱりもう免除する、そしてさっき発言通告していなかったから答弁いただかなかったのですけれども、保険証の取り上げの問題、これも国民健康保険のときには、75歳以上それはないのです。今度の新しい制度で取り上げるというのは、ちょっとお年寄りに冷たい政治、言語道断だというふうに私は思うのですけれども、そのところを再度ご答弁願いたいと思います。
〇議長(小林正紀君) 古橋教育次長。
〇教育次長(古橋 忠君) 菊池議員さんの質問にお答えいたします。
先ほども申し上げましたように、社会教育法の適用を受けるものと想定しております。しかし、全体の基本設計等ができて、いろんな機能があるのですが、その全体で受けるのか、またその一部が受けるのかは、その基本設計等ができた時点で、県の関係部局とも協議をしていきたいと思っております。
それから、建設検討会、ワークショップの委員の皆さんなのですが、先ほどことしの1月4日から25日まで多目的複合施設の意見公募をさせていただきました。そのときに、21人の方の、21件の意見書の提出がありまして、その中から検討会に3名の方を入っていただくようなこともしております。
最初の2人というのは、私が単純に間違ったのですけれども、4名の方に入っていただいているとなっております。また、説明会等の不備ということですが、今後とも丁寧な説明はしていきたいと思っております。
以上です。
〇議長(小林正紀君) 中田市長。
〇市長(中田 裕君) まず、まちづくり交付金の岩瀬駅前の問題で、今まで道路が、大変幅員が狭いということで、大型バスが入れなかったというような問題を解消するということで整備をさせていただいておりますが、バス会社との話し合いというのは今しておりません。と申しますのは、やはり現在バスを利用する方というのは非常に少ないということで、議会のほうともご相談申し上げましたが、当初つくばエクスプレスに向けて急行バスを走らせた経緯がございます。これが全然利用されなかったということで、今デマンド交通で対応させていただくと、筑波山入り口まではデマンド交通で行っていただくというようなシステムをつくっておりますので、バス会社のほうとは話をしておりませんけれども、少なくともいろいろな事業、あるいはワンデープラン等を実施しておりますが、そのときに岩瀬駅からバスに乗って真壁の町並みを見ていただいたり、あるいは近隣の真岡あたりに行っていただいて、蒸気機関車に乗っていただくというようなときに、大型バスがこの岩瀬駅に入れるということになると、利用頻度が大分違ってくるのではないかというふうな思いでやらせていただきます。
また、年々利用者数が激減しておるというようなお話でございますけれども、今までは大変利用勝手が悪うございました。私は、市長に就任させていただいて、大和駅のほうも有料化をして駐車場を整備させていただきまして、今ほとんどいっぱいの状態の中で活用させていただいております。これから合併特例債事業、これから議会の皆さんともお話をさせていただきながら、跨線橋、自由通路をつくっていくことによって、車の駐車スペースがかなり拡大ができる、そうすれば利用勝手が大変よくなる、そして環境に配慮し、燃料費が高騰している中で、もう一度水戸線をしっかりと市民の皆さんにつくっていただく、そういう方策もこれから考えていかなければいけないのかなというふうなことで整備をさせていただいております。
また、たばこを買うところがなくなってしまったと言いますけれども、これは町並みを整備し、電線地中化をしてポケットパーク等を整備してまいります。そうすれば、そこに民間の皆さん方がいろいろと商売のアイデアを提供してくださることによって、そこにまた違った形態のご商売が成り立つのではないかというふうに私は期待しておるところでございます。それについては、市も一生懸命先頭に立って民間の皆さんとお話し合いをしていくと、そういうことで駅前の活性化を今後図ってまいりたいと、かように考えておるところでございます。
また、後期高齢者医療制度につきまして、私も自治体を代表して議員をさせていただいています。まだこれについては措置期間が2年ございましたけれども、国のほうでもいろいろと反省をしたり、こうでなくてはいけないというご議論がなされておるところでございますが、我々自治体としてはその法律に基づいて粛々と進めていかなければいけないと思っておりますし、市単独ではとてもこの医療制度を賄い切れないということで、広域連合で対応していきたい。その中で、やはり弱者には配慮していかなければいけないというふうに私は思っております。しかし、何らかの形でこれから我々団塊の世代があと15年もすれば75歳になる、そのときに応分の負担をしていくのは、やむを得ないことではないのかなというふうな思いもございます。そういう中で、協働の社会をいかに構築していくか、これからも皆さんと真剣に議論をさせながら、やはりこの制度があってよかったと言われるような制度に見直しをしていく必要はあろうかと思いますので、頑張りますので、よろしくお願いをしたいと思います。
それから、保険証につきましては市民生活部長のほうから答弁をさせますので、よろしくお願いしたいと思います。
〇議長(小林正紀君) 永瀬市民生活部長。
〇市民生活部長(永瀬 昇君) 菊池議員さんのご質問にお答えいたします。
ご指摘のように老人保健制度では、70歳から順次年齢は上がっていったわけなのですが、保険証と受給者証は滞納の有無にかかわらず、すべての方に配付されていたわけでございます。今回制度が変わりまして、国保でも現在1年間以上滞納のある方には、短期証並びに資格証を交付してございます。今回新しく始まりました後期高齢者医療制度、先ほど保険ではないのではないかというお話がございましたが、制度上は国保と同じように保険税、料ですか、保険料を払わない人、これは1年間以上払わない場合には、短期証並びに資格証という手法で規定されております。ただ、これも今後与党内のプロジェクトチームで検討されることになろうとは思いますけれども、現段階の法律ではそのような制度になっているわけでございます。
以上です。
〇議長(小林正紀君) 答弁漏れないですよね。
26番。
〇26番(菊池節子君) 市長にお願い、ご質問を再度させていただきます。
後期高齢者医療制度について、県へ市議会議長会も要望決議を出されているのはご存じですか。そしたら、とにかく1万5,000円以下の年金の人からも保険料というか、そういう取るというのは、ちょっとやっぱりまずいのではないのですか。やっぱり何としても声を大にして、広域連合に伝えてください。言ってください。私たちも言っています、もちろん。この間申し入れもしてまいりましたけれども、そういう点で、あと規定どおりというあれではなくて、保険証の問題、取り上げについては、やっぱりもう大変だから納められないと。それは、よくあっても納めないという人がいるかもしれませんけれども、大体1万5,000円では、あっても納めない人ではないというふうに、納められない人はと私は思います。そういう点で、ぜひ市長も声を大にして言っていただきたいのです。
多目的施設については、そうするともう今度は公民館ということでは、公民館の役割も果たす、もちろんそうなのですけれども、そうしますと規制だけ、決まりだけちゃんと守るわけですか、それで公民館の規則だけ、規定を守って、では何で多目的という施設がつくのかちょっとよくわからないのですけれども、その辺答えに困るかもしれませんけれども、多目的施設って複数の施設を兼ね備えたものだと思うのですけれども、規制だけかけて、その多目的のいいところだけとって、その辺何かおかしいのではないかというふうに私は思うのですけれども、教育長のご答弁お願いしたいと思います。
〇議長(小林正紀君) 菊池議員、3回目になりますけれども、教育長は通告にないものですから答弁許すことできません。教育次長であれば。
〇26番(菊池節子君) では、はい。
〔「次長って書いていないよ」の声あり〕
〇議長(小林正紀君) いや、市長がさせろという話をしたから。
〔「市長が言ったから」の声あり〕
〇議長(小林正紀君) はい。
古橋教育次長。
〇教育次長(古橋 忠君) 多目的の複合施設の中身については、何度も市長、また私、説明していますように、公民館機能、また歴史民俗資料館の充実機能、また公民館の中でも図書室の機能を拡充するというようなことで、集会ホール等は、また公民館の中に入ると思いますので、そういうことで大きなものとして3つぐらいということで、仮称的に多目的と呼ばさせてもらっている状況になります。そういうことで、規制につきましても今後どのようなものがあるかは、具体的なものが出てからということで先ほどもお話ししましたのですが、そのような方向で進めていきたいと思います。
〇議長(小林正紀君) 答弁漏れないですね。
これで菊池節子君の一般質問を終わります。
川那子議員、休憩しないでやってしまいますか。
〔「休憩してください。のどの訓練をしてきますから」の声あり〕
〇議長(小林正紀君) ここで暫時休憩いたします。
休 憩 (午後 2時07分)
再 開 (午後 2時21分)
〇議長(小林正紀君) それでは、再開いたします。
17番、川那子秀雄君。
〔17番(川那子秀雄君)登壇〕
〇17番(川那子秀雄君) 順番がまいりましたので、通告に基づきまして質問をいたします。
通告してある事項は、お手元にあるようにサンパルの件で質問をするわけであります。これは、3月の議会のときに、今は阿見のほうでリハビリをしているそうでございますが、仙波同僚議員が質問をした事柄でございます。そのときの議事録は、重々読ませていただいておりますけれども、きょうは別の意味から、角度からちょっと、市長は別にきょうは結構でございますから、管理者である教育委員会の教育長に対して質問をいたします。
私は、振り返りますと旧岩瀬町議会のときに、平成14年のときにやっぱりサンパルの件で質問をしたことがございます。それは、やっぱり仙波議員も14年の3月にして、私が9月だったかなと、そういう記憶をいたしております。3月の議会で、いろいろ仙波議員が指摘をいたしました。それについて教育委員会は、それに基づいて、新任の次長もそれ以下の担当課長も、配置がえによってきたわけでありますが、そういう問題について、サンパルについて真剣に協議を検討してきたかということが問題であります。教育委員会のほうにも、そういう話を持ち出して会議を行うのが、私は常識だというふうに考えております。
それで、まずお伺いしたいのは、一般の利用者、これは桜川というクラブ、スイミングサークル桜川というクラブ以外の利用者は何名になっているか、昨年度だけでも結構です。やっぱりそれで、2番目にスイミングサークル桜川の件についてお伺いをいたします。その状況についてお答えをいただきたいと思います。
それから、通告ではスイミングサークル桜川と、委託なのか委嘱なのかわかりませんが、いわゆるその指導について委嘱をしている有限会社ハッピー・ユー・シーさんの納税等、そういうものについて、これは担当は総務部長であろうかと思いますが、お伺いをするわけであります。なぜ質問するかといいますと、いわゆるハッピー・ユー・シーという代表者の方、橋本さんでございますけれども、大分スイミングサークル桜川を通じて貢献をしている、ある面では貢献をしていると、そのように考えておりますが、やはり会社でありますから税務署に申告をしていると、これは平成13年に会社を立ち上げたと。スイミングサークル桜川は12年だというふうに記憶いたしておりますが、そのときにはいわゆる旧岩瀬町時代のときに、水泳教室か何かでお願いをしたことがある方だというふうに、その14年のころの井関、当時の課長の答弁の中ではしておるわけでありますが、その中で代表者であります小池さんが気が合ったかどうか、目的に沿った指導をしてくれるということで、橋本さんにお願いしたものであるというふうに考えておりますが、その納税というのは旧岩瀬町時代も含めて、何年から申告をしていらっしゃるかということをお伺いをしたいわけであります。
この前税務課に聞きましたら、確かに市に納付してありますということであります。私もやはり市の、そういう桜川を通しての収入を得ているという会社であることからして、私は自分なりに調べました。そうすると、筑西市のほうにも申告を出しておられる。例えば均等割で言えば法人市民税は、桜川市では5万円です。筑西市では6万円です。両方に出しておるということの事実は、確認をいたしております。問題は、その中身について、これはいろいろ難しいことでありますが、税務署でなければわかりませんので、調べることができませんでしたが、そこで私はこの前の仙波議員が質問した中で、いわゆる桜川というクラブといいますか、そういう団体、それに属する方々から月に何千幾らと、三千幾らと仙波議員のときにもやっておりましたが、それがいわゆる桜川を通じてハッピー・ユー・シーさんに流れていると。これは、指導料ということで多分取っているのだろうと思いますが、ここで問題は、小池さんは私もよく知っている方であります。犬などでも大分以前は世話になったことがありまして、非常に優しい人でありますが、一応スイミングサークル桜川の代表者ということでなっておりますから、非常に14年に質問をしたときと現況では、会員数が違ってきております。あの当時は、大人、成人の場合に70名ぐらい、児童が180名ぐらいでしたか、そういうふうに記憶をいたしておるのですが、現在は400名前後、400名を超えているという、旧岩瀬町でもなかったし、桜川市でも屈指の団体になってきているということであります。これはこれで、同好の会が会費を取って運営をするということでありますから、それなりに会員の方は納得して入会をしているというふうに受け取っております。
しかしながら、市の施設であるサンパル、この場所を使用して、いわゆるハッピー・ユー・シーの橋本さんが指導していらっしゃる、私もこの前現場を見学させていただいております。資格を持っておられるインストラクターだというふうにお伺いしておりますが、そのほかに3名ほど働いている方が、あのときは4時半ですから幼児のときでございますが、来ておられました。いろいろ聞いたのですが、定かではないです。うわさですが、3名の方は特別に資格というものは持っていらっしゃらないと、そういうふうにお伺いしております。
ここで問題なのは、小池さんもいろいろなことで教育委員会にぶつけておりますが、条例で定められている時間、それ以外の時間を許可していただいてやっておると、4時半から5時半というのは、いわゆる条例で定めている休息の時間になっているわけであります。私は、公平、公正な立場から考えますと、あの施設は旧岩瀬町で平成3年につくったものでありますが、これはあくまでも、その当時の岩瀬町の住民に対して設けられた施設であるというふうに考えております。ですから、やはりそういう施設を設置するということは、いわゆる条例をも制定する、あるいは使用規則というものを制定する、そういうことがなければ、市では管理運営ができないと。これは、最初に何でも条例があるわけです。ですから、その条例に定められていることが実際には守られていない、いわゆる地方自治法第244条の2の1項に基づいて条例を定めているようでありますが、これは合併によって多少変わってきておるかもしれませんが、基本的には変わらないであろうと。この条例は、またはこの条例に基づく規則に違反をしたときと、きちんと定めてあるのです。
第8条で、次の各号のいずれかに該当するときは、教育委員会はその使用を停止し、または許可を取り消し、退去させることができると定めているわけです。その(1)に、ただいま申し上げた条例に基づく規則に違反したときは、許可を取り消したり、退去させることができるというふうに定めてあるわけです。それで、(2)に法令に違反する行為を行ったときというふうに記されているわけです。やはり一応どんな住民の方でも、条例に定めがある場合は遵守してもらわなければ、私は困るのだと、それが条例であろうというふうに考えます。しかし、その条例は岩瀬町時代に教育委員会が特別に認めたことだからということで今継続的に、そういう条例に定めている時間帯といいますか、そこはやってはいけませんよと、それでも使っておられる。私は、市長はおりますが、教育委員会の条例の解釈が合併後、教育長おりますが、どのように考えているのか、これでだめだということならば、条例は改正しなければならぬのです。これは、条例を改正しないで特例を認めるということは、先ほど菊池議員さんが言っておられましたが、公民館の使用規則云々と、そういうことも関係してきてしまうわけです。ですから、この問題について教育長に答弁を願いたい、この条例について。質問は3問しかできませんから、まとめてやりますので、結局4万8,000の市民がいるわけです。その方々に向けての条例は、合併のときに定めたわけでありますから、これはやっぱり遵守をしていただく、それ以外の時間でもできないことはないと、私はそのように考えているわけです。
それと、いわゆる条例の不備というのがあるのです。私は、この前も広域の市町村の、あそこは湯遊館ですか、そこの館長とも会ってまいりました。それから、議会事務局にお願いして、いわゆる温水プールというのが茨城県にどのくらいあるのかということでパソコンで出してもらったら、常陸太田市の温水プール、これがあると。あとは常総市、きぬ温水プールというのがあるわけであります。あとは、筑西市の元気館、これは温泉施設の中にプールがつくられたという旧明野町のときの設置でありますが、いわゆる温水プールとトレーニング施設があるということであります。この中で、各条例は違います。常総市の場合、筑西広域市町村圏でつくられている湯遊館、その中の規則というのは違っております。ましてや常陸太田市は、指定管理者が運営をしております。それから、筑西の湯遊館については、館長は職員であるけれども、委託をしておると、いわゆる岩瀬時代の温水プールのときに委託をした時代があります。それと同じような形で、年間6,000万円払って、何とかという会社に委託をしているようでございます。そのほかは、委託をしているということはありませんが、温水プールというのは非常に少ないのです。明らかに違うのは、桜川市のプールは重油を使って沸かしているのです。湯遊館、あるいは常陸太田市というのは、ごみ処理場の熱源を利用してやっていますからコストが非常にかからない、そういう特徴があるわけであります。ですから、仙波議員さんの質問のときにも、クラブといいますか、桜川の方々がいろんな要望をしておるということですが、どうしてもこれからの維持管理費ということからいえば、もう小池代表さんもおわかりのとおり、石油は高騰しているわけです。ですから、私はこの前教育長に聞いたのですが、重油はどのくらい高くなったのですかと。大体4割から5割近くなるだろうと。では、補正つけなければだめなのではないのと。だから、やはり予算のいわゆるコストの面は、明らかにしていない部分があるわけであります。実際に約3,000万円かかっているわけです、人件費ともども。これを超えている、そういうことをわかっていらっしゃるのかどうか、私は非常に疑問に思うのです。要求が、それは個人の欲でありますから要求は出します。しかし、それを満たしていくというのには、財政が許さない部分がある。そういうこともよく教育委員会のほうから、そういうクラブの方々にも説明をしなければならない、いわゆる説明責任を果たしていくと、その上でご理解をいただくということをしなければいけない、そういうことはやっていたのでしょうか。やっていないのではないですか、これは問題なのです。
この前も、これは議運のときに出してきましたけれども、5月20日、桜川市ホームページ健康推進課へのお問い合わせ、こういうのが来ているわけだけれども、名前も出しておりますから、サンパル管理運営にという項目で、サークル桜川が独占し、一般市民が活用できないとありましたが、私ここ二、三年間、週5日利用させていただいておりますが、一般市民の入場も少なく、監視員が2人立つという日はほとんどありません。サークル活動もプールの3分の1のスペースにとどまっており、一市民としては問題を感じていないのですが、統計的問題でもあるのでしょうか、この質問に対してご回答願いますというふうに来ていますが、これはやはり、多分スイミングサークル桜川の一員の方ではないかと推測をするわけであります。私がずっと見ている、見聞きしている点では、使用したい時間帯がある、そのときに一般の人が子供を連れてきても、何となく子供はびびってしまって帰ってしまうと、そういう状況があるわけです。ですから、教育次長、一般の利用者を明確に言ってください。それから、いわゆるスイミングサークル桜川の状況について、知っていることだけで結構ですからお答えをいただきたい。
それから、総務部長、いわゆるハッピー・ユー・シーが法人市民税を払っているかどうか、多分払っているのではないかと思うのです。それをちょっとお答えをいただきたい。何年ごろからそういう税金は払っていたのかなと、合併前からなのか、あるいは平成13年に設立されておりますから、合併は17年10月ですから、そこいら辺をできる限り答えていただきたいと思います。というのは、入場料400円と決めております。しかし、事務所が東桜川にあるために、そこに勤務しているのではないかということで、入場料は400円とさせていただいておりますという担当職員の話でありますから、多分いつの時代からは私はわかりませんが、そういうことであります。
それから、いわゆるコストです。どのくらいかかっているのか、そこいらのところを考えてお答えをいただきたい。私は、その答弁をいただくときに、まず条例があるということ、これを忘れないでいただきたい。平成14年には、プール管理規則というのがあったかどうか記憶ないですが、その当時の持田教育長は、プール管理規則には抵触しないという答弁をしております。ですから、やはり今入場者が少ない、一般の人が少ないということについては、教育委員会もプールの広報活動に力を入れていない、そういう現況があります。ですから、条例は早く改正をするべきであります。どのように改正するかは教育委員会の考え方でありますから、改正をしていただきたい。要望も、スイミングサークル桜川の小池さんから、緊急連絡で4月18日、仙波議員さんの質問が終わってから出されているようでありますが、ここで私は表現の中で、一方私たちが400名の会員を維持しているということは、ある面で言えば営業的手法がそれを支えてきたという事実を見てみると、その否定的側面を強調することで会員の拡大、維持ということを忘れ去っていいのかということですということも、教育長に言ってあるわけです。そこいらを踏まえて、ひとつよく考慮して、指定管理者制度も含めて答弁をしていただきたいと思います。
以上で終わります。
〇議長(小林正紀君) 答弁に入る前に、ただいまメールに対する個人名が出ましたので、それは議事録より削除させていただきます。
〔「ただ、公開で来ているから」の声あり〕
〇議長(小林正紀君) 公開なの。
〔「公開でしょうよ」の声あり〕
〇議長(小林正紀君) それが確認できないのですから、まず……
〔「議会事務局へ公開で来ているということは、当然我々に開示し
たわけですから」の声あり〕
〇議長(小林正紀君) 公開か。
〔「知らないよ、私も会員だけど」の声あり〕
〔「これそうじゃないの」の声あり〕
〇議長(小林正紀君) いえ、わかりません、私は。
〔「健康推進課へ来たんじゃないの」の声あり〕
〇議長(小林正紀君) 公開ではないと思います。いずれにしても個人名ですので、削除させていただきます。
〔「わかった」の声あり〕
〇議長(小林正紀君) それから、個人的に守秘義務に抵触しないように答弁お願いいたします。
それでは、川那子秀雄君の質問に対する答弁を願います。
石川教育長。
〔教育長(石川 稔君)登壇〕
〇教育長(石川 稔君) 川那子議員さんのご質問にお答えをいたします。
3月議会後の対応についてのご質問ありましたけれども、近隣の類似施設の状況及び費用経費について、担当者レベルで協議をしておるところです。指定管理者制度への移行時には、行財政改革の中での費用対効果を十分に精査、検討し、指定管理者制度への移行に向けて進めたいと考えております。
また、使用時間について条例違反をしているのではないかというご質問でございますが、岩瀬町時代に特別な許可を出して、今使っておられる形になっております。
条例をどのように考えているのかというご質問ですけれども、現在の運動場、体育館、温水プールを一つの条例で管理するのは無理があると思われますので、条例、規則の見直し及び改正について、近隣の先進地の例を調査し、今準備を進めているところでございます。
以上でございます。
〇議長(小林正紀君) 古橋教育次長。
〔教育次長(古橋 忠君)登壇〕
〇教育次長(古橋 忠君) 川那子議員さんのご質問にお答えします。
最初に、温水プールサンパルの一般の利用者の状況という質問かと思いますが、平成19年度におきましては、一般並びに高校生の入場者数が全体でしか出ておりませんので、全体で1万2,007人ということになっています。小中学生におきましては、一般の入場者が2,002人でございます。それから、クラブ関係の入場者が1万2,947人います。幼児が5,804人となっておりますが、ほとんどがクラブ関係者の入場と係のほうで申しております。そういうことで、申しわけありませんが、小学、中学生の部の2,002人という一般入場者以外は、ちょっと不明だろうと思います。
そういうことで、次にスイミングスクールの状況についてでありますが、2団体の活動がありまして、一つはスイミングサークル桜川、直近で申すと、会員数年平均455人というデータで、週1回、月4回の練習となっております。ほかに、MTクラブという会がありまして、会員数86名、毎週火曜日、土曜日の週2回の練習となっております。それから、団体としては以上でありますが、サンパルの事業といたしまして夏水泳教室、7月から8月にかけて36回、冬水泳教室、10月から3月で36回、年2回の季節に指導者をお願いして開催しております。
それから、温水プールの収支につきましては、平成19年度の決算認定されるまでの見込みということで、決算額が2,801万442円、入場者数が全体で3万2,760人、入場使用料が595万880円となっております。
以上です。
〇議長(小林正紀君) 続きまして、飯島総務部長。
〔総務部長(飯島泰則君)登壇〕
〇総務部長(飯島泰則君) 17番、川那子議員さんの質問にお答えいたします。
ご質問の有限会社ハッピー・ユー・シーの税務申告状況、何年から納付しているかというご質問でございますが、私ども税務職員、税業務に従事する者には、地方税法第22条及び地方公務員法第34条の規定によりまして、守秘義務が課されております。特定の個人や法人の税申告の状況につきましては、答弁は差し控えさせていただきたいと思いますので、ご理解のほどお願いいたします。
ただし、この法人から市へは、指名競争参加資格審査申請書が提出されております。この申告書には、国税、県税、市税の納税証明書を添付することになっており、書類に不備があれば市では受理しないことになっております。この事務手続をご理解の上、申告状況につきましてはご判断をお願いしたいと思います。
以上でございます。
〇議長(小林正紀君) 答弁漏れは。
〔「維持費」の声あり〕
〇議長(小林正紀君) 維持費。
古橋教育次長。
〇教育次長(古橋 忠君) 失礼しました。
維持費についてというご質問の内容ですが、石油価格の高騰がありまして、プールにつきましては重油を使っております。30度の温度を保つということで、平成18年度におきましては重油の使用量が5万4,000リットル、金額にしまして369万8,160円。19年度、これも見込みでございますが、5万4,000リットルで414万8,000円ということで、18から19年度は44万9,800円の増ということで、12.2%の費用増となっております。また、本年4月、5月につきましても、1リットル96円、98円と高騰しております。今後の価格動向でありますが、そのまま推移しますと500万円台にいくことが想定されております。そういう状況にあります。
以上です。
〇議長(小林正紀君) 再質問があれば。
17番。
〇17番(川那子秀雄君) 一般利用者の利用状況についてはということで、これは多分なかなか概算でしか答えられないだろうというふうに考えますが、クラブ関係者と一般の利用者が大体同じぐらいだと、1万2,007人と1万2,947人、50%超えた分がクラブの方々がお使いになっていると、非常にありがたいことだというふうに考えます。ただ、問題は、いわゆるクラブが、MTクラブというのもあるということを今お伺いしましたが、そこの方も指導料を取って教えているというふうに、この前ちらっと聞きました。今は育英会とかと、MTクラブと育英会は一緒なのでしょう、育英会というふうに私は聞いているのですが、いずれにしても条例の中できちっと改正をしてやっていかないと、いつまでたってもこれごちゃごちゃ、ごちゃごちゃしている、そういう問題が起きてくると、私はそのように思うのです。
それで、体育協会というものに両方、何かことしはスイミングサークル桜川入っていると、その育英会というのも入ったとか入らないとか、NPO法人になるとかならないとかということも聞いております。ですから、私はそういう指導をしていただく方も大変大事でありますが、やはり忘れてはならないのは桜川市民の方々が、例えばクラブの関係の方は、一般の人入って来ないではないかと批判をされている、そういう声もありますが、それはどうであれ、条例をきちんと定めていないというところがまずいのです。これちなみに筑西広域市町村の湯遊館の場合は、担当職員の指示に従うことと書いてあるのです。所定の場所以外では、喫煙または飲食をしないこと、飲食物を持ち込まないこと、それで第10条には、許可なく施設及び敷地内においては物品の販売、広告、宣伝、寄附募集行為、その他これらに類する行為はしてはならないというふうに定めてあります。そのほかに、ほかの地区のプールでは、営業行為をしてはならないという例えば常陸太田市、これは第5条において営利の目的で利用すると認めるときということの条項も入っているわけです。ですから私は、一生懸命小池さんが会長で、ここまで拡大をしてきたわけでありますが、どうなのですか、これ。体育協会にも決算書が出ているようでありますが、相当な決算書をつくってあるわけです。それに、税務申告も出ているということでありますから、やはりそこいらで考え方をちょっと変えて、クラブの会費ということとサンパルへ入ってきている行為というのは、指導といっても、それをやることによって報酬を得ているわけでありますから、ある部分では営業だというふうにみなされても仕方がないのであろうというふうに思います。ですから、いろいろ紆余曲折はあっても、教育委員会が早く条例の見直しをするということがなければ、桜川市全体の市民にこういうことにしましたよということができないではないですか。それをやらないで特例として認めているということは、はっきり言えば市民の一部でありますから、こう申し上げては申し上げづらいのですが、やはり例えばサンパルの中で、このコースは、一説によれば立て看板をして、ご遠慮願いたいというような表示もしているということも聞いております。一般のクラブの活動でやっているのに、そういう看板を上げること自体が、これは間違っているのではないかと私は思うのです。公の施設でありますから、ましてやほかの施設を私は聞いて回りましたが、そういう施設でクラブの人たちを受け入れているところは一つもないのです。サンパルだけなのです。ですから、これはいろいろと批判もあることを承知で私は質問しましたけれども、教育長、もうあとないですから条例改正を早くやらないと、だって例えば小池代表からそういう書類を受け取っておいて、返事をしているのかどうか、どうなのですか、そこは。それと、やっぱり今のサンパルのそういう原油の高騰もきちっと理解をしていただくように、結局料金が今400円ですが、これを500円にしなければならないとか、そういう改正も必要なのです。やっぱり全体的に経費というのはどんどん、どんどんかかっていくわけですから、そういうところを含めてよく常任委員会も、サンパルは指定管理者に持っていくようにという3月の議会のあれでやっていますよね。だから、そういう協議をしているのかどうか。教育長、もう一回申しわけありませんが、お答えをしてください。
以上です。
〇議長(小林正紀君) 石川教育長。
〇教育長(石川 稔君) 川那子議員さんにお答えをいたします。
3月の議会でもお答えをいたしましたように、指定管理者制度を視野に入れて、そういう方向に進めていきたいと考えております。また、条例の改正につきましても、現在先ほども答弁申し上げましたけれども、近隣の条例などを参考にして、今改正に向けて進めておりますので、どうぞご理解のほどよろしくお願いいたします。
〇議長(小林正紀君) 17番。
〇17番(川那子秀雄君) 私は、この前見学をしに行って、いろいろ状況を聞いていましたが、仙波議員が3月に質問したときも同じなのですが、その職員と何かぎくしゃくしているような感じがあるわけであります。ですから、施設を管理している側と利用者側では正反対です。片方は条例に従ってやっているのだと、しかしそれがおもしろくないといえば、それはそのとおりです。しかし、やはり働いている人たちの立場も十分に考えていただけるように、理解していただけるように教育委員会は、担当者はきちっとクラブ関係者に、当然説明をするべきだというふうに考えます。
維持費については、補正をしなければやっていけなくなるだろうというふうに思いますが、そういうふうに経費がかかっているのだということをご理解いただかなければ、皆さんの住民サービス、もっとやれ、もっとやれと言ったって限度があるわけです。そこいら辺を教育長、逃げないで真正面からぶつかって、嫌ですよ、言われるのは、何だかんだ言われるのは。しかし、役目ならやっぱりやっていくのです。次長も同じであります。担当者は、今度課長になったのも新任で4月からということで、どうも失礼だけれども、真壁、大和の方が多いという感じがいたします。岩瀬の人間もおりますけれども、納得してもらうところは納得してもらうということでやっぱり考えないと、妥協点は見出せないです。
それともう一つ、ハッピー・ユー・シーさんが税金の申告をしているのであれば、やはりある程度まちの経営についてもご理解をいただいて、ほかの施設では、はっきり言えば税務申告しているところは営利ですよ、結果的に営利です。ですから、やはりご協力を願えないのかと。やっぱり400円の入場料でやっていただいているようでありますが、実際1日3回交代であれば1,200円です。1,200円をお支払いいただいて、クラブの方々を指導しているということですから、1,200円を払っていただいている。しかし、そのほかにいろんな要求がクラブ関係者の方から出ておるようでありますが、それは聡明なる小池会長さんのほうでまとめていただいて、これはどうしたら解決できるかということを真剣に考えていただきたい。会員のほうばかりに目を向けていただかないで、まちの現状もご理解いただける方だと私は思うのです。ですから教育長、きちっと向き合って話ししなければ、これはいけません。そうしないと、あの施設閉鎖したほうがいいですよ、こんなもめているのでは。3,000万円もそれ以上も、10年なら3億円ですよ。それで、収入は年間600万円だと、14年度あたりは800万円ぐらいあったのです。どんどん減少してきているのです。どういうわけか減少している。
それともう一つ、1点、星の宮さん、団体があります。ここは、どういうふうなことで利用しているのかわかりませんが、100円を徴収しているということをお伺いしております。それはどういうことなのか。団体だから100円を徴収するのかどうかわかりませんが、条例に書いていないのです、100円なんていうのは。それを徴収していると、向こうは黙って払っているからいいというものではありません。やはり無料なら無料ということでやらないとまずいです。100円取っているということは、毎年取っているのだと思うのです。それは、おかしいことだと私は思うのです。取るときには、そういう条例に書いていないものを、100円ではもらいましょうかなんていうことでやっているようですが、これは無料にすべきだと思います、条例に書いていないのですから。ただ、使用時間帯がどういうふうになっているかはわかりません。そこいら辺も教育長、文教委員長、大塚議員もおりますから、常任委員会の中でもよく検討していただいて、結論を出していただく。指定管理者だけではないですよ、そういう問題もちゃんとやっていただきたい。教育長、なぜ星の宮については有料なのか、ご説明をいただきたいと思います。
これで最後、終わります。
〇議長(小林正紀君) 教育長と言ったのだけれども……
〔「どっちでもいい……」の声あり〕
〇議長(小林正紀君) どっちでもいいですか。どっちだ、いいですか。
では、教育次長。
〇教育次長(古橋 忠君) 川那子議員の質問にお答えします。
星の宮幼稚園のプール利用の件につきましては、毎年5月から7月、また条件によっては10月ごろもあるのですが、プールを利用させてくださいというような申し出がありまして、そのときに使用料、園児100円の利用料を支払いたいというような申し入れのもと行っていることになっております。
以上です。
〔何事か声あり〕
〇教育次長(古橋 忠君) 園児につきましては、条例では無料、小中学生200円ですから、無料ということになっていますが、聞くところによりますと、そういう連続使用をさせていただきたいということで、必要経費分ぐらいの100円をお支払いしていただいているというような状況になります。
〔「質問をよく審議をしてくださいよ、条例に書いていないことを
やっちゃまずいよ」の声あり〕
〇議長(小林正紀君) よろしいですか、以上で。
これで川那子秀雄君の一般質問を終わります。
〔「議長」の声あり〕
〇議長(小林正紀君) 25番。
〇25番(林 悦子君) 一般質問の通告の内容について、今後の私たち議員の一般質問の通告にも係ることなので、ちょっと聞いてもいいでしょうか。
〇議長(小林正紀君) はい。
〇25番(林 悦子君) ただいま川那子議員さんの質問がどうこうという内容そのものに踏み込む話ではないのですが、ここに個人名を挙げての税務申告状況について通告が通っていますよね。
〇議長(小林正紀君) はい。
〇25番(林 悦子君) そうすると、守秘義務があるということで執行部のほうは答えませんでしたけれども、その守秘義務の前段で、一般質問する過程の中ではお調べになったと称して、かなり具体的な金額が出てきているということは、それは会議録にも残るし、それから場合によっては例えば議会広報で一般家庭に配布するときにも、この項目が載るか載らないかはわかりませんが、載っても差し支えないということになると思うのです。今後私たちが、桜川市に仮に指名をたとえ受けていなくても、指名を申請していたり、指名願いを出していたり、あるいは例えば桜川市から非常勤公務員とか嘱託とか、いろんな形で税金から幾ばくかの報酬をいただいているような方々の税務申告内容について、具体名を挙げて今後私たちは一般通告をしてもよろしいのかどうか、ここで確認をしておきたいと思います。
〇議長(小林正紀君) その点について、さっき言った、金額。さっき金額言いましたっけ。
〇25番(林 悦子君) 言いました、5万円とか……
〇議長(小林正紀君) 川那子議員。
〇17番(川那子秀雄君) 今の例えば、想像ですよ。
〔「想像だとしても……」の声あり〕
〇17番(川那子秀雄君) ですから、そういうことはいいから聞きなさい。結局営業であるかどうかということが視点になったわけでありますから……
〔「私たちもやっていいのかと聞いているの」の声あり〕
〇17番(川那子秀雄君) いや、だからちょっと……
〇議長(小林正紀君) 個人的には、そういう名誉にかかわることとか、そういうことはやっぱり差し控えていただきたいと思います。
〇25番(林 悦子君) そうすると、でもこれは通告通って、通常この通告内容そのものもここで削除すべきだと私は思うのです。それは、例えば想像であろうと何であろうと、川那子さんの質問が問題ではないけれども……
〔「議長」の声あり〕
〇25番(林 悦子君) 私たちもやっていいのかということを聞いているの。私たちもやっていいのですかと……
〔「議長、いいですか」の声あり〕
〇議長(小林正紀君) ちょっとお待ちください。
〇25番(林 悦子君) 議運でも何でも開いて、きちんと確認してください。いいですか。だったら区長さんでも、あるいは教育委員の方でも、それから指名願いを出している会社であっても、どこでもこうやって名前を挙げて、例えば何々建設の税務申告状況についてとか、あるいは何々区長の税務申告内容についてとか、そういうことを私たち議員は今後、答えるかどうかは別にして、聞いてもいいのですか。そしたら、ここに載せて、載せた以上は今度議会広報に書くときに、こういう質問を聞きましたと、しかし答えはありませんでしたというような形で書くことだってあり得るわけです。会議録にも載るわけです。会議録は、インターネットで公開されるわけです。そうすると、何にもなくても、何で議会で取り上げられるのだろうというような風評的なものというのはあり得るわけです。そういう中で、今後私たちもやっていいかどうか、それだけ確かめてください。
〔何事か声あり〕
〇議長(小林正紀君) では、暫時休憩いたしまして……
〇25番(林 悦子君) やっていいかどうか、それだけ確かめください。
〔何事か声あり〕
〇25番(林 悦子君) そんなことをやっていいのかどうか。税金を納めている人に対して、そんなことやっていいのだかどうか。
〇議長(小林正紀君) 暫時休憩をいたしまして、全員協議会、議運か。
〔「議運」の声あり〕
〇議長(小林正紀君) では、議運をかけたいと思いますので、委員長よろしくお願いいたします。
休 憩 (午後 3時19分)
再 開 (午後 3時37分)
〇議長(小林正紀君) それでは、再開いたします。
休憩中議会運営委員会が開催されましたので、議会運営委員長、報告のほどお願いいたします。
〔議会運営委員長(皆川光吉君)登壇〕
〇議会運営委員長(皆川光吉君) 議会運営委員会の結果を報告いたします。
一般質問のあり方について、あり方に関する意見があり、ただいま議会運営委員会で検討いたしましたが、さらに調査、検討を行い、本定例会終了までに報告をすることに決しましたので、よろしくお願いします。
以上です。
〇議長(小林正紀君) よろしくお願いいたします。
よろしいですか、はい。
〇散会の宣告
〇議長(小林正紀君) 以上で本日の日程は終了しました。
本日はこれで散会します。
大変ご苦労さまでございました。
散 会 (午後 3時39分)