平成19年第4回桜川市議会定例会議事日程(第1号)

平成19年第4回桜川市議会定例会議事日程(第1号)                       平成19年12月4日(火)午前10時開会 日程第 1 会議録署名議員の指名 日程第 2 会期の決定 日程第 3 諸般の報告 日程第 4 執行部あいさつ 日程第 5 議長報告第1号の委員会付託 日程第 6 一般質問
出席議員(25名)   1番   風  野  和  視  君    2番   勝  田  道  雄  君   3番   岩  見  正  純  君    4番   小  高  友  徳  君   5番   中  川  泰  幸  君    7番   皆  川  光  吉  君   8番   増  田     豊  君    9番   潮  田  新  正  君  10番   相  田  一  良  君   11番   古  川  静  子  君  12番   大  塚  秀  喜  君   13番   高  田  重  雄  君  14番   小  林  正  紀  君   15番   増  田  俊  夫  君  16番   鈴  木  好  史  君   17番   川 那 子  秀  雄  君  18番   萩  原     實  君   19番   横  田     衛  君  20番   橋  本  位 知 朗  君   21番   仙  波  信  綱  君  22番   増  田     昇  君   23番   塚  本     明  君  24番   上  野  征  一  君   25番   林     悦  子  君  26番   菊  池  節  子  君
欠席議員(なし)
地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名    市     長  中 田   裕 君    副  市  長  山 田 耕 一 君    教  育  長  石 川   稔 君    市長公室長    飯 嶌 洋 一 君    総 務 部 長  飯 島 泰 則 君    市民生活部長   永 瀬   昇 君    保健福祉部長   中 澤   進 君    経 済 部 長  山 中 政 雄 君    建 設 部 長  大 場 敏 夫 君    岩瀬支所長    細 谷   豊 君    真壁支所長    藤 田 定 一 君    水 道 局 長  沼 田 重 夫 君    教 育 次 長  中 島 昭 市 君    会計管理者    口 町   久 君
職務のため出席した者の職氏名    議会事務局長   柴 山 栄 一 君    議会事務局書記  笠 倉   貞 君    議会事務局書記  安 保 文 明 君    議会事務局書記  鈴 木 謙 一 君

          開 会  (午前10時00分)
    〇開会の宣告
議長(小林正紀君) 皆さん、おはようございます。
 本日の出席議員は23名です。よって、地方自治法第113条の規定により、本日の会議は成立しますので、ただいまより平成19年第4回桜川市議会定例会を開会します。
 地方自治法第121条の規定により、説明のため議長からの出席要求による出席者及び議会事務局職員は配付した資料のとおりです。

    〇開議の宣告
議長(小林正紀君) これから本日の会議を開きます。

    〇会議録署名議員の指名
議長(小林正紀君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 今期定例会の会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により議長より指名いたします。
   23番 塚 本   明 君
   24番 上 野 征 一 君
   25番 林   悦 子 君
 以上3名を会議録署名議員に指名します。

    〇会期の決定
議長(小林正紀君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。
 議会運営委員長より本定例会の会期日程等、議会の運営に関する事項について、議会運営委員会の協議の結果報告をお願いします。
 議会運営委員長、皆川光吉君。
          〔議会運営委員長(皆川光吉君)登壇〕
議会運営委員長(皆川光吉君) おはようございます。議会運営委員会の会議結果を報告いたします。
 円滑な議会運営を図るべく、11月28日午前10時から、議長の出席を得て開催し、審議した結果、次のとおり決定いたしました。
 会期は、本日から6日までの3日間といたします。本日は、各常任委員長の報告と一般質問を行います。本会議終了後、付託された請願、陳情について常任委員会を開きます。
 5日は、一般質問を行い、その後、一般議案を審議し、採決いたします。
 6日は、各常任委員長の報告を行い、採決いたします。
 以上で報告を終わります。
          〔「今の会期の説明でわからないところがあるのですけれども、い
            いですか」の声あり〕
議長(小林正紀君) 25番。
25番(林 悦子君) 3日目に午前10時に始まって、委員長報告と書いてありますけれども、ということは2日目1日で議案は終了して、最終日の午前中は委員長報告のみということなのですか。
          〔「はい」の声あり〕
25番(林 悦子君) そうすると、きょうとあすのわずか2日の間に、私が5番目だから、6人が一般質問をして、1時間みんながたっぷりやることはほとんどないのですけれども、でも、もしやったとしたら6時間ですよね。そして、付託された請願等2つがありまして、無理やりその後、委員会を開くわけでしょう。そして、最後の日に議案、機構改革もあるし、これだけあるではないですか。それで、3日目の午後の日程を考えたときに、円滑な議会運営も構わないのですけれども、余りにも円滑過ぎるというのもいかがなものかと思うのです。
 やはりよその議会を見たときに、特に合併して、市民の目なんかが厳しくなっているようなところは、かなりもう慎重審議に徹していると思うので、議運や、あるいは議会の執行部の方々にお任せっきりでいて申しわけないとは思うのですけれども、やはり本末転倒する議会であってはならないのではないでしょうか。次から気をつけてください。お願いをいたします。
議長(小林正紀君) お諮りいたします。
 本定例会の会期日程は、議会運営委員長の報告のとおりにしたいと思いますが、ご異議ございませんか。
          〔「異議なし」の声あり〕
議長(小林正紀君) 異議なしと認めます。
 よって、会期は議会運営委員長の報告のとおり決定いたしました。

    〇諸般の報告
議長(小林正紀君) 次に、日程第3、諸般の報告を行います。
 閉会中に開会した委員会の報告を願います。
 福祉環境常任委員長、川那子秀雄君。
          〔福祉環境常任委員長(川那子秀雄君)登壇〕
福祉環境常任委員長(川那子秀雄君) おはようございます。常任委員会を10月9日及び11月26日に開催いたしました。
 まず、10月9日の委員会の報告から申し上げます。福祉環境常任委員会の審議の経過、概要について、会議規則第103条の規定によりご報告申し上げます。
 福祉環境常任委員会は、10月9日午後2時から、福祉環境常任委員会室において関係部課長の出席を求め開催し、執行部から詳細なる説明を求め、審議をしました。
 案件は、真壁保育園の定数の変更について、真壁地区における来栖学園の保育園開設についてであります。真壁保育園より、現在の定員200人を平成20年より250人にしたいと協議書が提出されたことと、学校法人来栖学園より21年度開園の予定で保育所設置計画申請書が提出されたことによるものであります。
 論議された内容の主なものは、次のとおりであります。
 真壁保育園の定数変更については、要件もすべて満たされているので、250名とすることには問題ないとの意見でありました。また、来栖学園が設置されれば、地域住民にとっては選択肢が広がるものと考えられます。執行部より意見書を出すとの報告がありましたが、委員から種々異論が出されました。
 以上、本委員会の結果をご報告いたします。
 平成19年12月4日
                  福祉環境常任委員会委員長  川那子秀雄
  桜川市議会議長  小林 正紀 様
 続きまして、11月26日に入ります。
 福祉環境常任委員会の審議の経過概要について、会議規則第103条の規定によりご報告申し上げます。
 福祉環境常任委員会は、11月26日午後1時30分から、福祉環境常任委員会室において関係部課長の出席を求め開催いたしました。
 案件は、桜川市岩瀬及び真壁福祉センターの指定管理者の指定についてであります。平成19年9月の第3回定例会において、桜川市福祉センターの設置及び管理に関する条例の改正案が議決されたことに伴い、指定管理者の候補者の選定の結果、管理受託の実績がある桜川市社会福祉協議会を選定した経過について、執行部から詳細なる説明を求め、審議しました。
 論議された内容の主なものは次のとおりであります。
 指定管理者へ移行した場合のメリットの一つである経費については、指定管理料の上限額に対して申請額が下回っていたので縮減が図られたとのことであります。また、現在、保健センター機能として使用していることもあり、担当課で協議の上、施設には住民サービスの低下を招くことのないよう考慮されたい。今後、協定を結ぶに当たっては、住民の福祉の増進に努めるとともに、最少の経費で最大の効果を上げることを要望いたします。
 以上、本委員会の結果を報告いたします。
 平成19年12月4日
                  福祉環境常任委員会委員長  川那子秀雄
  桜川市議会議長  小林 正紀 様
 なお、当初読み上げました10月9日の件については、常任委員会の決議というものはできませんで、執行部の考え方によりますので、一応申し添えておきたいと思います。
 以上です。終わります。
議長(小林正紀君) 続いて、建設経済常任委員長、上野征一君。
          〔建設経済常任委員長(上野征一君)登壇〕
建設経済常任委員長(上野征一君) 建設経済常任委員会の調査の経過概要について、会議規則第103条の規定により報告いたします。
 本委員会は、平成19年11月19日午後2時より、岩瀬庁舎2階建設経済委員会室において、委員7名全員出席のもとに開会し、説明員として、関係各部局長、関係課長及び担当課長補佐の出席を求め、(1)桜川市水道事業の設置等に関する条例等の一部を改正する条例について、(2)桜川市真壁野外趣味活動施設及び桜川市真壁高齢者センターの指定管理者の指定について、(3)大字・字区域変更について、(4)土地改良の施行について及びその他についての案件を議題として検討することといたしました。
 まず、水道局関係ですが、桜川市水道事業の設置等に関する条例等の一部を改正する条例については、現在の岩瀬、真壁、大和の3つの水道事業会計を統合し、新たに平成20年4月1日より桜川市水道事業会計として水道事業の創設認可申請に向けての詳細なる説明を聴取し、協議を行いました。
 続いて、指定管理者の指定についてですが、まず桜川市真壁野外趣味活動施設につきましては、9月議会にて設置及び管理に関する条例の議決を受け、10月1日から公募を開始した結果、応募団体は2社ありました。その後、書類審査や面接において、事業計画などにつき候補者から詳細な説明と聴取を経て、市行財政改革推進本部会議において候補者の審査と選定を行い、指定管理者への移行に伴う施設の整備補修費の補正予算とあわせて、本会議へ上程するとの説明を受けました。
 また、一方の桜川市真壁高齢者センターについては、施設の性質上、現在も管理運営を委託している「東山田行政区」にお願いすることで合意に至っているとの説明を受けました。これら2つの施設については、議会議決後の来年4月から指定管理者による管理がスタートいたしますが、指定管理者との基本協定の内容や、仕様書及び事業計画に基づく運営などについて聴取し、協議を行いました。
 次に、大字・字区域変更についてですが、県営泉川土地改良区の一部区域において、余剰地の入札などにより、当初の大字「西飯岡」地区に隣接する「飯渕」地区の農家が、区域の大部分を有し、かつ耕作する現状となったため、両地区の協議の結果、大字「飯渕」がふさわしく、受益農家の要望に基づく変更であるとの説明を受けました。
 次に、土地改良事業の施行についてですが、この事業は「基幹水利施設管理事業」と称し、国県補助事業であります。内容は、国営霞ヶ浦用水農業水利事業により造成された桜川市の長者池揚水機場を含む4カ所の大規模基幹水利施設を平成20年度末をもって撤退する関東農政局霞ヶ浦用水農業水利事務所から移管を受けた桜川市を含む県西13市町が事業主体となり、21年度から取り組む事業であります。そして、これら施設を茨城県及び霞ヶ浦用水土地改良区と連携して、適正に維持管理することを目的とした事業であるとの説明を受けました。
 また、この事業の導入に伴う農家の維持管理費及び市町の負担金についても詳細な説明を聴取し、協議を行いました。
 建設部からは、合併特例債事業により行う本木バイパスの進捗状況と、松田西小塙線の事業年次計画について、また仲町児童公園の概要とまちづくり交付金事業で行っている各事業の整備進捗状況並びに下水道事業の進捗状況と今後の事業計画についてなど、報告とあわせて聴取いたしました。そして、これらの事業が円滑に計画どおり実施されるよう要望いたしました。
 以上、建設経済常任委員会の調査の報告といたします。
  平成19年12月4日
                  建設経済常任委員会委員長  上野 征一
  桜川市議会議長  小林 正紀 様
議長(小林正紀君) 続いて、文教常任委員長、大塚秀喜君。
          〔文教常任委員長(大塚秀喜君)登壇〕
文教常任委員長(大塚秀喜君) 文教常任委員会審議の結果並びに経過概要について、会議規則第103条の規定により報告いたします。
 本委員会は、11月14日午後1時50分、11月27日午後1時よりの両日、2回にわたり真壁庁舎3階会議室において、全委員出席のもとに教育長、教育次長、関係各課長の出席を求め、書記1名を任命し、委員会審議を行いました。その結果について報告いたします。
 まず、11月14日の委員会におきましては、(仮称)多目的複合施設建設について、大和中学校運動場整備費補正予算要求についてを審議いたしました。(仮称)多目的複合施設建設事業につきましては、執行部より、これまでの経過並びに今後の予定についての説明を受け、審議いたしましたが、文教常任委員会委員全員が現在の計画に賛成であります。
 しかし、多目的複合施設建設準備検討会は市民代表としての人数も少数で、2回の開催では市民本来の意見が聞き入れられたとは考えづらいのではないか、この事業に対して執行部の市民への周知等に問題があるのではないかとの意見がありました。このようなことから、今後においては市民の意見を尊重していくためにも、プロポーザル審査が決定し、たたき台としての図面ができた時点で、市民からの意見や検討会の意見を聞き入れて事業を行っていくよう要望いたしました。
 大和中学校運動場整備費補正予算要求についてでありますが、中学校跡地利用がまだ決まっていない現時点で正式な整備をすることは適当ではないため、今回は練習できる最小限の整備をするための補正予算を計上することで了承いたしました。また、グラウンド北側のU字溝が埋まっていて機能しないため、清掃するよう要望いたしました。
 次いで、11月27日の委員会におきましては、(仮称)多目的複合施設建設に関する市民の意見聴取についてを審議いたしました。(仮称)多目的複合施設の建設につきましては、11月14日と同様の意見がありました。地域住民のコンセンサスを得ていくということの重要性から、パブリックコメントを運用するなど、今後も住民から意見を聞いていくということで了承をいただきました。
 また、議会広報特別委員会より提案のありました(仮称)多目的複合施設建設に関する市民の意見を議会だよりへ掲載するという案につきましては、意見聴取の範囲やその人選について等の意見があり、審議いたしましたが、それらにつきましては情報公開の公平性を保つという観点に立って考えていかなければなりません。
 慎重審議した結果、全員協議会にお諮りし、その決定を仰ぐという結論に至りました。
 以上が文教常任委員会審議の経過並びに結果であります。
  平成19年12月4日
                    文教常任委員会委員長  大塚 秀喜
  桜川市議会議長  小林 正紀 様
議長(小林正紀君) 続いて、例月出納検査、筑西広域市町村圏事務組合議会、筑北環境衛生組合議会の報告は、お手元に配付したとおりであります。
                                           
    〇執行部あいさつ
議長(小林正紀君) ここで、市長より発言を求められておりますので、これを許します。
 中田市長。
          〔市長(中田 裕君)登壇〕
市長(中田 裕君) おはようございます。平成19年第4回桜川市議会定例会を開会するに当たり、提出案件の概要説明を兼ねてごあいさつを申し上げます。
 本日、議員各位におかれましては、公私ともに何かとご多様中のところ、ご出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。大きな夢と希望を持って桜川市がスタートして既に2年が経過し、改めて月日の流れの早さを感じているところであります。この間、「市民(あなた)が主役のまちづくり」を基本理念に、顔の見える市政、市民の声を聴く市政を推進し、和と信頼の行政を目指してまいりましたが、市民の皆様の心温まるご支援、ご協力により市政が進められているところであります。
 しかし、国の三位一体改革のさらなる推進により、地方自治体を取り巻く状況はますます厳しくなるものと思われますが、行政改革に取り組んでおり、職員一丸となって法律的な市政の運営に推進しているところであります。
 また、最近、公務員の酒気帯び運転による交通違反並びに死亡事故等が多発しているところにかんがみ、本市におきましても職員による不祥事等で検挙者を出してしまい、今後職員の交通事故等にかかわる懲戒処分等の基準について改正を行い、酒気帯び運転及び同乗者等は免職するなど処分を強化し、飲酒運転等の撲滅を徹底し、公務員の綱紀粛正に努める所存であります。今後とも議員各位におかれましては、より一層のご支援、ご協力をお願いする次第であります。
 それでは、今回の定例議会でご審議いただく案件についてご説明をさせていただきます。
 初めに、議案第81号 専決処分の承認を求めることについて、市長等の給与の特例に関する条例の一部を改正する条例は、再び飲酒運転による検挙者を出してしまい、市民の行政に対する信頼を失墜したことにより、監督責任により市長、副市長、教育長、みずからの給与を3カ月減額に伴い条例を改正するものであります。
 続いて、議案第82号、議案第83号、議案第84号についてでありますが、これは桜川市岩瀬福祉センター、真壁福祉センター、真壁農村高齢者センター、真壁野外趣味活動施設を地方自治法の規定に基づき公の施設の設置、管理及び廃止により、平成20年4月から指定管理者の指定を行うものであります。
 続いて、議案第85号、議案第86号についてでありますが、桜川市市民憲章の制定及び桜川市の花、木、鳥について指定するものであります。
 続いて、議案第87号 桜川市行政組織条例の一部を改正する条例については、組織改革に伴い条例の一部を改正するものであります。
 議案第88号 桜川市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例については、レストハウスみかげに指定管理者制度を導入したことに伴い、条例の一部を改正するものであります。
 議案第89号 桜川市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例については、ことしの人事院勧告に基づき、国、県に準じて給与改正に伴い条例の一部を改正するものであります。
 議案第90号 桜川市国民健康保険条例の一部を改正する条例につきましては、国保税の特別徴収施行令等の法改正に伴い、条例の一部を改正するものであります。
 議案第91号 桜川市営駐車場及び自転車置き場の設置管理に関する条例の一部を改正する条例につきましては、大和駅前駐車場整備事業により大和、岩瀬駅前駐車場駐車料金等の改正に伴い、条例の一部を改正するものであります。
 議案第92号 桜川市水道事業の設置等に関する条例等の一部を改正する条例につきましては、桜川市給水区域の変更に伴い、条例の一部を改正するものであります。
 続いて、議案第93号 字の区域の変更については、県営圃場整備事業泉川土地改良事業区内の字界の一部を変更するものであります。
 続いて、議案第94号 平成19年度桜川市一般会計補正予算(第3号)につきましては、主なものは建設部のまちづくり交付金事業のうち無電線引き込み線等設備工事委託料の増額及び工事請負費の減額、また学校建設費の大和中学校建設工事費の減額及び前年度繰越金の減額によるものであります。
 議案第95号 平成19年度桜川市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)につきましては、主なものは保険給付費のうち一般被保険者療養給付費負担金及び老人保健医療費拠出金の増額によるものであります。
 議案第96号 平成19年度桜川市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、市設置型浄化槽整備事業費の減債基金積立金の増額によるものであります。
 議案第97号 桜川市公共下水道特別会計補正予算(第2号)につきましては、主なものは下水道事業のうち受益者負担還付金及び公共下水道事業基金積立金等の増額によるものであります。
 議案第98号 平成19年度桜川市介護保険特別会計補正予算(第2号)につきましては、国庫支出金過年度分返還金の増額によるものであります。
 議案第99号 平成19年度桜川市野外趣味活動施設特別会計補正予算(第2号)につきましては、主なものは総務費、一般管理費の工事請負費及び修繕料等の増額によるものであります。
 議案第100号 平成19年度桜川市岩瀬水道事業会計補正予算(第2号)につきましては、主なものは資本的支出、建設改良費の工事請負費等の増額によるものであります。
 議案第101号 平成19年度桜川市真壁水道事業会計補正予算(第2号)につきましては、主なものは水道事業費、営業費用の監視用電算機器の移設費等の増額によるものであります。
 議案第102号 平成19年度桜川市大和水道事業会計補正予算(第2号)につきましては、主なものは水道事業費用、営業費用の印刷製本費等の増額によるものであります。
 続いて、議案第103号 土地改良事業の施行については、幹線水利施設管理事業に伴い、長者池揚水機場の土地改良事業を施行したいので、議会の議決を求めるものであります。
 以上で本議会に提出いたしました議案の概要説明を終わりますが、後ほど担当部長より詳細なる説明をいたしますので、何とぞ慎重なるご審議の上、適切なるご議決を賜りますよう心からお願いを申し上げまして、ごあいさつといたします。どうぞよろしくお願い申し上げます。

                                           
    〇議長報告第1号の委員会付託
議長(小林正紀君) 日程第5、議長報告第1号 請願陳情については、お手元に配付しました請願陳情文書表のとおり福祉環境常任委員会と文教常任委員会に付託いたします。

    〇一般質問
議長(小林正紀君) 日程第6、一般質問を行います。
 一般質問についての時間は60分とし、質問回数は3回までといたします。初めの質問は対面席に登壇して行い、再質問は自席でお願いいたします。また、答弁も初めは登壇して行い、次回は自席でお願いします。
 それでは、1番、風野君。
          〔1番(風野和視君)登壇〕
1番(風野和視君) おはようございます。1番、風野和視。通告に従い一般質問を行います。
 1点目、(仮称)多目的複合施設建設について。老朽化した真壁中央公民館は、早急に建てかえていただきたいと思いますが、住民の意向を取り入れた建設になるのか質問いたします。
 最初に、公募型プロポーザル方式のあり方について確認したいと思います。私は、先日、11月29日、国土交通省関東地方整備局営繕部建築課でプロポーザル方式について指導していただきました。プロポーザル方式は、設計者、すなわち人を選定する方式であり、コンペ方式の設計案を選定するものとは明確な違いがあること、またプロポーザル方式で設計者を選定してから初めて発注者と共同作業で設計案をつくり出す、すなわち絵をかくことに例えるならば、設計者と契約して初めて白いキャンバスを手に入れることと認識していますが、どうでしょうか。本来の住民の意向を取り入れた建設になるのか、住民主役のまちづくりの観点から、設計者を選定し、具体的な設計が発注者と共同作業で進められていくとき、主役である市民は当然共同作業の中に入って、初めて質の高い建築設計が可能になると思いますが、市長はどう思われますか。
 次に、12月1日、1次審査の結果、5業者が選定されたと思いますが、選定した理由として、それぞれどのような点がすぐれていたのか教えていただきたい。
 次に、建設に伴う地元説明会を真壁地区の五町内に回覧を通じて11月5日に開催いたしましたが、ほかの地区での説明会は開催をするのか質問します。もし、開催の予定がないのであれば、問題が生じると思いますが。
 2点目、開かれた市政について、各庁舎窓口業務のあり方について質問します。各窓口から職員の方々の姿がよく見えるのは大変結構なことだと思いますが、職員が何人もいるのに、窓口ですぐに対応していただけないという声を耳にします。また、民間の銀行や郵便局では、窓口からは職員の机の上にコーヒーカップや湯飲みなどは見えないのに、役所では見えるという声も聞きます。民間にできて公の機関ではできないということはないと思いますので、住民サービスという基本から考えて是正していただきたいと思います。
 また、平成20年度桜川市機構改革により、総合支所方式から分庁方式に移行するに当たり、住民サービスが容易に提供できるという地域窓口課から総合窓口課に変更したとき、住民が戸惑ったり、またはたらい回しにならないという自信はあるのか質問いたします。
 以上で質問を終わります。再質問のないよう明快な答弁を期待します。
議長(小林正紀君) 風野和視君の質問に対する答弁を願います。
 中田市長。
          〔市長(中田 裕君)登壇〕
市長(中田 裕君) 風野議員の質問にお答えをさせていただきたいと思います。
 多目的複合施設建設事業につきましては、旧真壁町時代に同種の施設建設が協議され、平成12年度には真壁町多目的集会施設基本設計策定が報告されました。しかし、当時においての事業建設には、多額な財源負担があり、厳しい状況であったため、合併時の建設計画への位置づけがなされたと考えております。このような経過などを踏まえまして、旧岩瀬町、真壁町、大和村2町1村の合併推進の中でも、旧真壁町では当時の中央公民館は昭和41年9月開館のため約40年が経過し、建物全体の雨漏り、さらには壁の崩落など大変危険な老朽建物であり、落下防止の金網設置を施している状況となっております。
 また、五町内を初め関係者のご理解をいただき、数多い登録有形文化財が登録となりました。その後には伝統的建造物群保存地区を目指すため、町並み調査報告書の策定、平成15年から一般町民が独自で始まった蔵の街・真壁ひなまつりなど中心市街地の活性化のために行う各種事業、行事等の拠点として、さらに国指定史跡・真壁城址やこれまでの地域の歴史、文化を語る埋蔵文化財が数多く出土していることなどを視野に入れ、多目的複合施設建設事業、上曽トンネル入り口付近への休憩施設建設事業、埋蔵文化財センター建設事業の3事業が合併特例債事業として位置づけられました。合併協議会、合併百人委員会などの合併推進関係などで協議や報告を重ねてまいりました。特に多目的複合施設建設につきましては、先ほども申し上げましたが、真壁地区の中心市街地における住民参加の各種行事や地域の発展、活性化等々を考え、現在の公民館施設に決定された事業でありますので、これまでに旧真壁町地区の方々へは、区長合併協議会だより、広報紙等によって周知されたことと考えております。
 このような経過から、桜川市誕生時の新市建設計画の前期事業として実施されますので、本年度測量委託及び基本設計委託費を予算計上し、これまでに用地測量を実施しました。また、基本設計につきましては、公募型プロポーザル方式を採用いたしました。プロポーザルとは、そのプロジェクトに最も適した想像力、技術力、経験などを持つ設計者を選定し、それから具体的な設計が発注者との共同作業により進められることになりますので、設計者と発注者との密接な共同政策により、質の高い建築設計が可能な方式と認識をしております。
 また、本来、提案書のみの提出が基本かと思いますが、本事業は登録文化財が104棟ある地域等であり、この町並みなどによるイメージをもって設計に当たっていただけることから、簡易な図面とパース製作をお願いいたしました。このプロポーザル方式の採用につきましては、参加表明110社、その後、事務などの調整がつかない等の理由で5社が辞退しまして105社となりました。その後、58社から提案書提出がありました。12月1日午後1時から、真壁中央公民館において第1次審査を行いました。先ほどの趣旨等を審査委員の方々にも再認識をいただき、さらに公平性、透明性をもって選定をお願いいたしました。結果につきましては、5社が選定され、12月14日の第2次審査を公開で行いまして、設計者を決定する予定であります。
 このような中で、真壁時代からの経過等を考えると、現在の中央公民館敷地内への建設が私といたしましても最良と思いますので、今後はプロポーザル提案書をもととして、多目的複合施設建設準備検討会への開示、説明、市民に対してはパブリックコメントなどを行いながら、市民の声を大切に酌み取っていきたいと考えておりますので、風野議員にはぜひご理解を賜りたくお願いを申し上げ、答弁といたします。
議長(小林正紀君) 続いて、飯嶌市長公室長。
          〔市長公室長(飯嶌洋一君)登壇〕
市長公室長(飯嶌洋一君) 風野議員さんの各庁舎窓口業務のあり方についてのご質問にお答えをいたします。
 窓口などの市民に対する対応のあり方についてのご指摘でございますが、窓口業務は直接市民の皆様と接する機会が多い業務であり、そこでの対応のよしあしが市民の市役所に対する評価を左右するものと考えております。議員さんのご指摘の件につきましては、今後接遇等の職員研修を充実させ、職員一人一人の意識改革に努めてまいりたいと考えております。また、事務室内での飲食につきましても、市民の視点に立ったとき、決していい光景ではないと思いますので、休憩室のスペース等の制約もございますが、できる限り休憩室の利用を徹底し、執務環境の向上を図ってまいりたいと考えております。
 総合窓口課についてということでございますが、組織機構の改革につきましては、本年の4月に支所機能の一部を統合し、地域窓口課を新設し、さらに本年の6月には機構改革検討委員会を発足させ、部課の統廃合、部の再配置、支所機能のあり方など、機構改革の検討を行ってまいりました。この結果、職員の削減に対応するには支所機能の見直しが必要との考えから、地域窓口課を一歩進めた総合窓口課を新設し、支所機能の統合を図りたいと考えております。
 この総合窓口課は、窓口係及び業務係で構成し、窓口係は戸籍、住民票及び税務関係の諸証明の交付を主な業務とし、業務係は所属する庁舎に本庁機能がない部課の業務についての申請受け付け、要望の受け付け及び事務事業を所管する本庁との連絡調整を主な業務と位置づけをしております。今後とも市民ニーズに対し、迅速かつ正確で良質な行政サービスの提供を目指し、総合窓口課事務マニュアル等を作成いたしまして、窓口サービスの向上を図り、住民サービスの低下を招かないよう努めてまいりたいと考えております。よろしくお願いをいたします。
議長(小林正紀君) 再質問があれば。
 1番。
1番(風野和視君) ちょっと答弁漏れのほうがあったかと思うのですけれども、5業者選定されたそれぞれの理由として。
議長(小林正紀君) どこがすぐれているかということと。
1番(風野和視君) それと。
議長(小林正紀君) 多地区で説明するのかということですか、その2つね。
 中島教育次長。
教育次長(中島昭市君) それでは、今のご質問ですけれども、審査員のほうから公平で透明性のある審査をするために、外部に漏らさないような形でお願いしたいということがありまして、その中で結局一番先が透明性を基準に選定をされました。
議長(小林正紀君) あと説明会どこでやるか。
教育次長(中島昭市君) 済みません、パブリックコメントにつきましては、今市長が申されたように……
議長(小林正紀君) 説明会やるのか。
教育次長(中島昭市君) 説明会におきましては、今市長が言われたように、市民に対してパブリックコメントを求めながら、市民の声を大きく取り入れた中で、結局これからしたいと思っております。
議長(小林正紀君) 1番。
1番(風野和視君) では、窓口業務関係の件につきましては、窓口業務以外でもよりよい住民サービスの観点から、民間業者に見習うところは見習い、努力していただきたい。
 今の(仮称)多目的複合施設建設について再質問いたします。12月1日に1次審査の結果、私が聞いたのは5業者、どういったすぐれた点があったかというような流れですので、透明性とか公平性、情報として漏らしてはいけないというのであれば、業者の名前は結構ですので、A、B、C、D、Eとありますよね。そういったところで教えていただけないでしょうか。でなくても、もうきょう落選した業者には、きょう通知行くわけですよね。ですので、教えていただいても、それは問題ないのではないかと思います。
 またもう一つ、市長のほうの答弁で、今次長がおっしゃったパブリックコメントということで住民説明、ちょっと私の質問と矛盾していると思うのです。真壁地区の五町内で真壁地区に説明会があったというのであれば、これ大変おかしなことであって、それで済むのであれば、この多目的複合施設というのは五町内の建物なのですかということになりますよね。せめて平成12年合併するずっと前から念願であったというなれば、ほか地区の皆さんには申しわけないですけれども、旧真壁町地区には同じように回覧で回して、やっぱり説明会を開くべきだと思います。でなくても、せんだって行われた11月5日、この地元説明会ではかなりな意見があって、また執行側と地元住民でいい方向で話し合われたというふうに私は認識しておりません。私もそこにいましたが、平行線のまま説明会が終わったと。あのときはプロポーザル方式ということについて、全然触れられなかった中身ですね、私が言ったのは。それで透明性で、初めて業者を選定した後、発注者と設計者で共同作業になるのだよと。初めて契約結んで、初めてそこから設計案が盛り込まれるというような説明があれば、11月5日のようなかなり緊張した説明会にはならなかったと思います。ですから、そういった点におきましても、せめて真壁全地区に新たに説明会を開いてくれないと、本当に真壁地区の五町内とほか地区においては、言葉は激しいかもしれませんが、差別というようなぐあいになるのではないのでしょうか。
 以上の件。
議長(小林正紀君) 中田市長。
市長(中田 裕君) 先ほども答弁をいたしましたけれども、プロポーザルをいたしまして、14日には公開で市民の多くの皆さんにも5つの絵を見ていただいた中で、最終的に審査会のほうで決定をしていただく、これは非常に開かれたやり方だと私は思っております。そして、先ほど答弁でも言いましたように、真壁全体ではなくて桜川全体のありようについて考えてまいった中で、やはり今非常に真壁の町並みというのは全国的にも脚光を浴びておる。そういう文化遺産というものを桜川市としても誇りを持って、私は発信していく場所も必要であろうと。そういう面で、(仮称)多目的複合施設を、あの現在の中央公民館のところに建てるのは最良であると私は考えて提案をしております。また、多くの市民の皆さんの声も、これから業者を選定する、これは絵を選定するのではなくて、プロポーザルによって最終的に人を選定をさせていただいて、その選定された設計者と我々、市民一体となっていろいろと議論をしていく。そして、最終的に契約をしていく。その間、十分私は時間をとりたいと考えておる。ですから、五町内だけという、そういう狭い範囲で考えていただいては大変困ると。桜川市全体で、皆さんで議論をしていきたいというふうに、私は強く念じております。どうぞそのところ、議員もご理解をいただきたいと、かように思います。
議長(小林正紀君) 中島教育次長。
教育次長(中島昭市君) 今風野議員さんからの質問の中で、審査委員からの公平性を保つため、12月14日まで出さないでほしいという件がありました。それは、12月14日におきましては、公開で結局プロポーザルを行います。その中でもすばらしい案が選定いただけますと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
議長(小林正紀君) 最後になります。
 1番。
1番(風野和視君) 細かいところは、この際、これから未来に進むのであって、この前行われた説明会がああだこうだと、重箱の隅つつくようなことはしません。また、今市長から、私にとっては大変すばらしい言葉をいただいたと感じております。というのも、プロポーザルとは発注者と設計者の共同作業、またその中であなたが主役のまちづくりという観点から、住民、行政、設計者、この密接なる共同作業、コラボレーションですね、それを行うという答弁を首長からいただいたというのは、大変頼もしく思います。
 今後この(仮称)多目的複合施設について、20年後、今ランドセルしょっている子供たちが、あってよかったと思う、大変質のよい建築物をつくらなければいけないと、そう強く今感じております。
 一般質問を終わります。
議長(小林正紀君) これで風野和視君の一般質問を終わります。
 ここで暫時休憩いたします。
          休 憩  (午前11時00分)

          再 開  (午前11時16分)
議長(小林正紀君) それでは、再開いたします。
 続いて、11番、古川静子君。
          〔11番(古川静子君)登壇〕
11番(古川静子君) 1年は早いもので、もう12月に入ってしまいました。皆様におかれましては、何かとお忙しいと思いますが、どうか風邪など引かれませんよう精進なさっていただきたいと思います。
 それでは、通告に従いまして一般質問いたします。放課後児童クラブあるいは学童保育とは、保護者が労働等により昼間家庭にいない児童に対し、授業の終了後適切な遊びや生活の場を与え、その健全な育成を図るといった目的で実施するものであります。この質問は、以前から幾度もさせていただいておりますが、私は大変重要なものと認識しております。子供を持つ母親が、働かなくては生活ができない。しかし、子供は心配です。近年増加する子供の登下校における悲惨な事件は、桜川市内でもいつ起きるかわからない状況であります。また、教育費の負担が非常に大きい時代であることは、皆さんもよくご存じかと思います。私は、授業後母親が帰ってくるまでの間、子供たちを安心して遊ばせておく居場所づくりとして、全小学校に学童保育を設けるべきと訴えてまいりました。特に紫尾小学校は団地の増設に伴い、ほかの学校より子供たちが増加している状況であります。この地域の母親たちから、要望が多数寄せられております。
 時間の延長についてでありますが、現在実施しております5カ所につきましては、授業終了後から午後6時までとなっておりますが、一般的に勤務時間の終了は午後5時から6時であるところが多数であると思います。午後6時まで勤務した場合、急いだとしても6時半ごろにしか子供を迎えに行くことができない方もいるというお話をお伺いしました。特に夏休み、冬休みなどに子供を預けている方からは、朝は30分早く、夕方は30分延長してほしいとの声が上がっております。この要望については、特に真壁小学校の父兄から出ておりますが、詳細な調査を行い、時間の見直しについて市の意見をお聞かせください。
 また、低学年、高学年含めた全児童の受け入れについてもお伺いいたします。
 次に、最近特にいじめ問題が深刻で、毎日のように新聞でも取り上げられておりますが、2006年度に全国の国公私立の小中学校が認知したいじめの件数は、計12万4,896件だったということが、15日文部科学省の問題行動調査でわかりました。昨年いじめによる自殺が相次ぎ、被害者の心情を重視する形に定義を拡大、国立・私立も調査対象に加えたため、前年度の2万143件より6.2倍に増加しました。いじめが原因による自殺者は6人いました。いじめの件数は、1994年に愛知県で起きた、当時中学2年生の大河内清輝さんの自殺などを機に、学校が認知したケースに限らず、被害者側の申告があれば計上するようにしたため、その年は前年度の2.6倍に急増、その後減少傾向が続いておりましたが、調査によると今回認知したいじめの81%に当たる10万1,089件は解消したとしています。文部科学省は、件数は真摯に受けとめるが、学校現場が多くのいじめを把握し、解決の努力をした結果としています。しかし、関係者からは、実態を把握していないとの声も出ています。自殺は、公立校が前年度から30人増の133人、国・私立を含めると171人、このうちいじめを受けたのは、愛媛県今治市の中学1年生、福岡県筑前町の中学2年生ら中学生5人と高校生1人の計6人。文部科学省は、過去7年連続でいじめ自殺をゼロとして批判が集まったため、今回主な原因を1つ選ぶ方式から、当時の状況を複数選ぶ方式に変更、自殺件数は警察庁のデータとも照合したが、保護者が学校に自殺ではないと報告するケースも多く、開きがありました。
 学校種別のいじめ件数は、小学校6万897件、中学校5万1,310件、高校1万2,307件、いじめを認知した学校側の割合は、小学校で48%、中学校で71%、高校59%で、多くの学校でいじめがあったことがわかります。県内において、文部科学省の問題行動調査によると、国公私立高校合わせて認知したいじめ件数は、前年度に比べ約6倍増加とのこと。小中学校のいじめは、統計上減少傾向をたどり、昨年にはピーク時より6割を割りました。しかし、本調査によると、県内の小学校が認知したいじめは1,546件増の1,754件、中学校は1,615件と、ともに激増したと言われています。また、昨年県内の小学校の児童が起こした校内暴力件数は、前年度より倍増し、加害児童の人数も約3倍ふえています。子供同士の暴力や器物破損の急増が目立ち、義務教育課は、対人関係がうまくいかず、突発的に暴力を振るったり物を壊したりする児童がふえていると言います。
 こうした国、県の実態を考えると、我が市のいじめ問題も真剣に取り組まなければならないと思います。現状を正確に調査し、いじめ対策を考えていかなければならないと思いますが、桜川としていじめ対策についてどのようなことがなされているのか。発見したら、問題解決に向けどのような対応をしているのかお伺いいたします。
 次に、食育についてであります。平成17年6月10日、第162回国会で食育基本法が成立し、同年7月15日から実施されました。目的は、国民が生涯にわたって健全な心身を培い、豊かな人間性をはぐくむことができるようにするため、食育を総合的、計画的に推進することにあります。こうした国の施策に伴い、ことしの6月には茨城県でも食育推進計画をつくり、ことしから平成22年までの4年間に具体的な計画を作成しました。内閣府でつくった食育スローガンは、「早寝早起き朝ごはん」ですが、茨城県は「おいしいな」とのスローガンができました。最近では、内閣府より食育に関しての意識調査が発表されましたが、2005年の調査に比べ、今年度の関心は横ばいであるとのことです。「関心がある」と答えた人は69.5%だったそうです。文部科学省の調査では、朝食を食べずに登校する子供は、小学校で16%と言われており、朝食をとらない子供がふえているという状況です。その結果、朝から元気がなかったり、学習に集中できない子が増加し、学習効果が低下している傾向にあります。食事をとることの重要性を認識できない親や家庭もふえているであろうことは間違いないと思います。
 こうした状況を踏まえて、我が桜川市では、朝食についてのアンケート調査等を行っているかどうか。その中で、母子家庭、父子家庭といった片親の子供の朝食状況はどうか。また、食育についての指導はどのようにしているのかお伺いいたします。
 以上、再質問含めてお願いいたします。
議長(小林正紀君) 古川静子君の質問に対する答弁を願います。
 中田市長。
          〔市長(中田 裕君)登壇〕
市長(中田 裕君) 古川議員さんの質問にお答えをさせていただきたいと思います。
 学童保育についてのうち、初めに学童保育事業の進捗状況についてお答えをいたします。国では、今年度から放課後の子供たちの安全で健やかな居場所づくりのため、教育委員会及び福祉部局との連携を図り、総合的な放課後対策、いわゆる放課後子どもプランを制度化し、推進をしているところであります。現在保健福祉部で行っている学童保育は、この制度の事業の1つとして取り扱われているものであります。学童保育クラブの利用者につきましては、11月20日現在で岩瀬小で35名、羽黒小で7名、猿田小学校で9名、真壁小学校で32名及び雨引小学校で12名の5カ所合わせて95名であり、この学童保育クラブは働きやすい環境づくりの一助になっております。
 次に、時間の延長見直しについてお答えいたします。時間につきましては、平日は授業終了後から午後6時まで、土曜日は午前8時30分から午後6時まで、夏休み、冬休みの期間につきましては、午前8時から午後6時まで開設しております。また、保護者がその日の勤務時間の都合により、午後6時までに子供を迎えに来られない場合には時間を延長し、柔軟に対応しているところであります。具体的に申し上げますと、午後6時半以降までの延長日数は、1施設当たり月平均15日以上であります。
 次に、受け入れ児童の年齢拡大についてお答えいたします。学童保育につきましては、児童福祉法第6条において、放課後児童健全育成事業として、保護者が労働等により昼間家庭にいないおおむね10歳未満の児童に、適切な遊び及び生活の場を提供する事業と指定されております。高学年の児童、特に男の児童につきましては、体も大きくなってまいります。このため、指導員が学校の教師のような専門的な知識、技術を持たないので、これらの児童に対応し切れないこともあり、また学校に空き教室がないという状況等でありますので、年齢拡大については現在の段階で難しい点があるものの、よく研究してまいりたいと思います。そして、高学年の児童については、友達同士で遊んだり勉強したりして、自主的に放課後を過ごすことも子供の成長にとって重要であると考えるところであります。冒頭に申し上げましたように、国で推進している小学校1年生から6年生を対象にした放課後子どもプランを事業に取り組めるよう協議してまいりたいと思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。
議長(小林正紀君) 石川教育長。
          〔教育長(石川 稔君)登壇〕
教育長(石川 稔君) 古川議員さんにお答えいたします。
 ご質問のいじめ問題について、市の対策についてでございますが、各校のいじめ問題の現状を把握するために、毎月初めにいじめ問題についての状況報告書の提出を各校に求めております。10月までの報告状況は、小学校で「からかいやたたかれる」が1件、中学校で「からかい、ける、無視」が2件、「たたく」が1件、「押し倒す」が1件の計5件で、いずれも解消しております。報告書作成の際に、生活調査アンケートを実施して状況を把握するとともに、日ごろの観察記録等を十分踏まえて報告をいただいております。
 次に、各校のいじめ問題の取り組みの充実を図るために、各校の生徒指導主事を対象に、年3回の生徒指導主事連絡協議会を開催しております。協議内容といたしましては、各校のいじめ問題の現状と取り組みに関する報告、事例研修、実践発表、情報交換などです。いじめ問題の未然防止対策や発生後の対応等について、具体的な話し合いを行っております。さらに、教職員のいじめ問題に対する意識改革を図り、いじめを絶対に出さない日ごろからの未然防止対策の充実について、学校訪問等を通して各校へ指導をいたしております。特にいじめは人間として絶対に許されないということ、だれにでも起こり得るということの認識を持つとともに、いつもよくあることだからといった軽い気持ちで見過ごさないこと、日ごろからアンテナを高くして情報をキャッチし、ささいなことでも重く受けとめ、誠意をもって対応すること、保護者との連携を十分図ること等について指導しております。また、県教育委員会からいじめに関する通知等を使った校内研修についても継続して実施するよう指導しております。
 次に、いじめ問題が発生した場合の対応についてご説明いたします。該当学校については、いじめの実情の把握を迅速に行うとともに、事実を隠ぺいすることなく教育委員会に詳細に報告すること。そして、関係児童生徒及び保護者等に誠意をもって適切な対応をするよう指導しております。
 いじめ問題が発生した場合、学校は次のように対応しております。まず、緊急に臨時生徒指導部会を開催し、指導の流れと、それに対して関係職員がどのように組織的に動くかを確認します。次に、事実の確認をします。担任または学年関係職員が分担し、加害者と被害者に分かれて、それぞれ個別にいじめの事実があったのか、またどんないじめの対応であったのか等について詳しく事情を聞きます。いじめの事実が双方から確認できれば、いじめの加害者に対して二度といじめをしないよう、担任、学年関係職員、生徒指導主事等で厳しく指導いたします。その後謝罪の場を設定し、いじめをしたことについて被害者にきちんと謝罪をさせます。続いて、加害者、被害者の両方の保護者に対して電話連絡または家庭訪問をして、いじめの事実があったことについて詳しく事情を説明いたします。特に被害者の保護者へは、加害者に対する学校としての指導や今後の対応についてもあわせて説明いたします。翌朝臨時職員集会を開催し、いじめ問題の概況と、それに対する指導について報告し、全職員で共通理解をします。また、いじめ問題が発生しないよう、職員としての心構えや指導体制等再確認いたします。児童生徒のいじめ問題に対する意識を高めるため、朝の会や帰りの会で教師が呼びかけるだけでなく、必要に応じて学年集会や全校集会を行ったり、いじめフォーラムを開催したりします。また、PTAと連携した保護者会を開催することもあります。指導後も被害者と加害者の両方の保護者と連携して経過を観察し、解消したと判断できるまで、さまざまな形で支援をしております。
 以上です。どうぞよろしくお願いします。
議長(小林正紀君) 続いて、中島教育次長。
          〔教育次長(中島昭市君)登壇〕
教育次長(中島昭市君) 続きまして、食育についてでございますが、食育基本法が平成17年6月10日に国会で成立し、同年7月15日から施行されました。本市では、同法が成立する以前から栄養士が学校に出向き、食育に関する事業を講師として参加し、親子給食、家庭教育学級、給食調べ隊と食育啓蒙を行ってまいりました。その際、児童生徒及び保護者からアンケートをとって、食育についての意識調査を行い、保護者の関心度合いの把握に努めております。
 議員指摘の朝食をとらないで登校する児童生徒はとの質問ですが、ほとんど食べないでの登校は、小学校3年生から6年生では1.5%、中学生においては3.8%となっております。また、食育通信の発行、毎月1回実施している世界の味めぐり、日本の味めぐり献立の際、給食時間に校内放送する資料の提供も行っており、学校給食を通して広範な食育推進に努めてまいりました。さらに、毎年市内3小学校において稲作、畑作作物を栽培、収穫、試食を行い、1年の生産、消費活動を通じて食育の推進を行っております。今後は本市の食育推進事業に関する各機関と綿密な連携をとりながら、これまでの取り組みを精査し、充実した内容の食育プランを考案し、具体的で実効のある食育の推進を図ってまいります。
 以上でございます。よろしくお願いいたします。
議長(小林正紀君) 11番、古川君。
11番(古川静子君) まず、学童保育の答弁についてですけれども、時間延長ということで、朝の30分、夕方の30分というのを答弁で、月に15日以上やっているということでしたよね。それで、春休み、夏休み、冬休みにもやっているのですかどうか、その点と、それから真壁小学校で実際に使っているというか、その延長保育を使っていらっしゃるお子さんは何人いるか。
 それから、これから、5校が実施されているわけですけれども、順次例えば急務としている紫尾小学校、樺穂小学校なども、お子さんを持っている親御さんたちに、つくってほしいという要望されている意見が多くありますけれども、増設についてもお答えをいただきたいと思います。
 それから、年齢拡大なのですが、小学例えば2年生と4年生のお子さんを持った親御さんが、片方だけを保育すると、片方がまた片手落ちになって1人になって危ないという点で、全児童を受け入れてほしいということは、私現場に行って先生からもお聞きしましたし、親御さんからも要望されているのを私は承っております。この点のお答えもしていただきたいと思います。
 それから、食育についてでありますが、母子家庭、父子家庭といった片親だけのお子さんの朝食状況の把握についてはどうかお伺いします。なぜかといいますと、片親だけのお子さんたちは全国的に朝食をとらないというデータがあるそうです。2点。
議長(小林正紀君) 中澤保健福祉部長。
保健福祉部長(中澤 進君) まず、時間の延長でございますが、夏休み、冬休みもそれと同様にやっているのかということでございますが、それも同様に柔軟的に対応しています。
 それから、真壁の学童保育の人数は32人でございます。
 また、3点目の5カ所やっているが、今後全部をやっていくことについてどういうふうな考えがあるのかということに関しましては、先ほど市長が申し上げましたように、学校教育放課後子どもプランにおいて対応していくような方法で研究していきたいと、このような考えでおります。
 以上でございます。
議長(小林正紀君) 年齢拡大は。
保健福祉部長(中澤 進君) 年齢拡大につきましては、先ほど市長の答弁にも申し上げましたように、体も大きくなってくるし、専門的な先生方でないので、指導員としては3年生までということでございます。ただ、古川議員さんが今再質問でありましたのは、上の子が兄弟でいまして4年生、それから下の子が2年生というときに兄弟離れ離れになってしまうということで、そういうものの救いはないのかというご質問でございましょうが、やはりその方をもし救ったとすれば、当然ほかの子供たちも4年生で入りたい、兄弟いなくても入りたいという人はいます。そういう観点から考えれば、今の現状で大体先ほど申し上げましたように真壁の学童保育は32名でございますので、条例にもありますとおり、おおむね30名、ただし状況によって市長が認めればこの限りでないということで対応していますが、その点はなかなか無理な状況が発生すると思いますので、今後の検討課題とさせていただきます。
議長(小林正紀君) 中島教育次長。
教育次長(中島昭市君) 古川議員さんの再質問の母子家庭、父子家庭の朝食の状況はどうかということなのですけれども、アンケートをもう一度調査しないとわからない部分がありまして、後日調べましてお知らせしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
議長(小林正紀君) 最後になります。11番。
11番(古川静子君) 最初の学童保育についてでありますが、今の答弁を聞きますと、何か前にいただいた答弁なんかそっくりそのままのような気がいたします。本当に現場では確かにそういう声が切実なものなのです。もうお子さんを抱えて働かなければ生活できない。でも、子供が心配。そういった点で私も本当に頼まれていますので、そういった点、できないできないでなくて、できる方法をやっていくのが私は執行部だと思いますので、その点、今度の答弁では、こんなことが努力してできたという答弁をいただきたいと思います。安心と安全、なおかつ健全な環境を整え、学童保育を拡充し、お子さんを持つご父兄の皆様の切なる要望を真摯に受けとめて、充実した学童保育を進めていただきたいと思います。
 次に、いじめ問題でありますが、携帯サイトなどのネットでやるそういったいじめ問題は、大変わかりにくいという報告もあります。また、報告されたものは氷山の一角と言われており、学校だけでは対処に限界があるのは事実であります。一番いいことは、親が子供に携帯電話を持たせないことでありますが、今の社会的要素からいうと、そんなことも言っていられないのが現状です。また、一方、問題を起こす子の親に問題があるというのも隠せない事実ではありますが、これからも一層いじめ問題は深刻なものとなる一方であります。学校、教師、親だけでも問題解決の糸口は難しくなってきている。保護者とも日ごろからの人間関係を結び、努力をし、連携を大切にし、また地域、警察等といったネットワークをつくることが重要なかぎとなっておりますが、とにかく見えにくいいじめ問題、親と子の心の教育が重要なポイントになってきているのではないかと私は思います。そうした市の努力も必要ではないかと思います。また、市独自のいじめ対策を考えて、いじめゼロに向け努力していただきたいと思います。
 次に、食育についてでありますが、アンケート調査等もとっていらっしゃるという今のすばらしい答弁をいただきまして、朝食をとるということは規則正しい生活につながります。また、お母さんの手づくりで用意してくれた食事をとることにより、心も育てられ、優しさや思いやりのある子供の成長していくということは、いじめ問題にもある一定の効果があると言われております。人間が生きていく過程において、食べるということは最重要であります。規則正しく、栄養のバランスを考えた食事をとることによって、ますます桜川市の児童たちが心身ともによい子に育っていくよう指導していただきたいと思います。
 以上で一般質問を終わります。ありがとうございました。
議長(小林正紀君) これで古川静子君の一般質問を終わります。
 ここで暫時休憩いたします。
          休 憩  (午前11時50分)

          再 開  (午後 1時30分)
          〔議長、副議長と交代〕
副議長(高田重雄君) 地方自治法第106条の規定に基づき、私が議長の職を務めさせていただきます。何分ふなれでございますので、議員各位におかれましてはご指導、ご協力をお願いいたします。
 それでは、再開いたします。
引き続き一般質問を行います。
 26番、菊池節子君。
          〔26番(菊池節子君)登壇〕
26番(菊池節子君) では、通告に基づきまして、私、菊池節子の一般質問をさせていただきます。
 真壁中央公民館の建てかえ問題と合併特例債の使い方について、初めに真壁中央公民館の建てかえ問題について伺います。11月の5日に真壁中央公民館の建てかえについての説明会がございました。私も参加いたしました。この建てかえをめぐっては、真壁地区の方々にさまざまな意見があることがよくわかりました。今の市の計画で本当にいいのかな、その点を伺いたいと思います。
 まず、この建物の果たす役割ですけれども、名前は多目的複合施設となっていますが、中央公民館の役割を果たすものでなければいけないのか、それとも真壁地区の住民の拠点施設としての使命を持っていなければならないものなのか、真壁の地区住民の拠点施設としては飯塚の真壁支所があり、建物も大きく、駐車場も広いので、そこで代役できるのではないかと私は思っています。11月5日の説明会でも、今の公民館と同じくらいの規模の施設を希望する人と、もっと規模を縮小して小ぢんまりしたものを希望する人と同じくらいでした。どっちつかずの中途半端なものをつくっては税金のむだ遣いになってしまいます。建設先にありきではなく、もっと真壁地区住民の意見をよく聞き、その計画そのものを練り直す必要があると私は考えます。
 市長の朝の冒頭のあいさつにも、「市民(あなた)が主役のまちづくり」を標榜しております。そして、昨年の桜川市行政改革大綱なるものでも、市民への説明と開かれた市政の推進というところにも詳しく住民参加型の運営体制づくりを推進いたしますとちゃんと明記されております。その点について、市長のお考えをお聞きしたいと思います。
 さらに、つけ加えますと、計画は300人の集会ができる施設という規模で進んでいるようですが、駐車場と進入道路は大丈夫なのでしょうか。ご存じのように、真壁地区の五町内の道路は細く入り組んでおります。ここに300人規模の人が集まるとなると、進入道路が狭いのではないかなという、いいというふうには思わないのです。公民館裏の東側の道路を入り口にする。西側とも言っていますけれども、とにかく300人規模の集まりには無理があるかと私考えています。駐車場も十分とは言えておりません。借地までして300人規模の駐車場を確保する施設にする必要があるのかどうか。今議会にも、真壁中央公民館に隣接する公園をなくさないでほしいという陳情が出されております。多目的複合施設を東側にずらしてつくれば、当然公園はなくなってしまわざるを得ないと思います。
 真壁町は、以前、グラウンドと体育館をつくるとき、別々に離れ離れにつくったため、グラウンドの管理人がおらなかったわけです。近所の方にかぎを預けて管理をしてもらっていたという経緯がございます。真壁中央公民館もできて40年以上使われてまいりました。このような公共の建物をつくる場合は、やっぱり先の将来のこともいろいろ考えて計画を練らなければならないのではないかと思います。真壁地区の中心部は、重要伝統的建造物保存地区になる計画です。その真ん中に位置する建物が多目的複合施設です。重伝建築にふさわしい建物にしてほしいという声もあります。それにはコンクリート製の3階建ての建物がふさわしいかどうかも検討する必要があるのではないでしょうか。規模、位置、内容も含めまして再度計画を練り直すのがいいと思うのですが、市長の見解を伺います。
 次に、これに関連いたしまして合併特例債の使い方について伺います。合併特例債は、合併時に約100億円を使うと。その内容は大ざっぱでありますけれども、新庁舎に30億円、残り70億円を3町村の人口比で配分して、岩瀬地区が32億円ぐらい、真壁地区が28億円ぐらい、大和地区が10億円という計画だったと思います。岩瀬地区では、岩瀬駅跨線歩道橋、ミニ図書館、松田から西小塙道路整備、県道補完幹線道路整備事業、真壁地区においては多目的複合施設建設、上曽トンネル坑口休憩所建設、埋蔵文化財センター建設事業、大和地区は県道補完幹線道路整備事業、これらを合わせると8つの事業になります。
 ところが、合併してから大和中学校の建設15億円が加わりました。当初は、新庁舎建設は前期事業に計画されておりましたけれども、ことしの7月の4常任委員会合同委員会では、執行部が合併特例債事業のスケジュールについて変更を含む提案がございました。総額100億円の合併特例債事業に15億円の大和中建設が加わったのですから、当然ほかの事業は減額が必要なわけです。それは変更されないままでございます。今回、真壁地区の多目的複合施設建設をめぐって、もっと規模を縮小してもいいという声も出ております。岩瀬地区のミニ図書館については、中途半端なミニ図書館をつくる必要はない。大和庁舎本庁舎はいっぱいですけれども、2町の庁舎についてはあきスペースがかなりございます。それを有効活用すればよいのではないかという声も大変ございます。私のところに寄せられております。上曽トンネル坑口の休憩所建設事業は、平成24年度に着工できる見通しはあるのでしょうか。とにかく実施に入る前によく調査する必要があると私は考えます。合併特例債は70%が国の地方交付税ということを言っておりますけれども、30%は返済が必要な借金であります。むだな出費はできるだけ減らす。箱物を必要以上につくる時代ではございません。合併特例債事業を規模縮小する方向で見直すことが必要だと考えますが、市長のお考えを伺いたいと思います。
 次に、2つ目に、妊婦無料健診の回数増をということで、ことしの1月16日付の厚生労働省通達は、妊婦健診、健康診査の公費負担の望ましいあり方という点で、地方自治体の公費負担回数を少なくとも5回以上と述べております。来年度は桜川市でもぜひ実施していただきたい、そのように考えております。
 そして、今、雇用がとても不安定で、安定しないと子供を産みたくても産めない状況が今の若い人たちに生まれています。とにかく妊娠を知ったら、安心して病院にかかれるような体制づくりが大切なのではないかと考えます。厚生省は、通知でも公費負担について14回程度が望ましいと考えられると言っております。今回の通達では、公費負担を実施することが原則であると考えられることと言っております。予算措置も交付税を増額したと言っております。2008年度は、桜川市でもぜひ実施していただきたいと思います。全国には12回実施している自治体もございます。5回にとらわれることなく、回数をふやしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
 以上の点についてご答弁願いたいと思います。
副議長(高田重雄君) 菊池節子君の質問に対する答弁を願います。
 中田市長。
          〔市長(中田 裕君)登壇〕
市長(中田 裕君) 菊池議員さんの質問にお答えをいたします。
 まず、11月5日の説明会におきましての意見を集約いたしますと、賛成意見発言者については地域の方々や、これまでいろいろな行事や催事などへの参画されました方々におきましては、昔からの地域への思い、現在日増しに多くなっている来訪者の休憩や情報発信などの足どめ施設など、地域活性化の核となる施設建設を望む声が主であったと思います。
 また、反対意見発言者におきましても、施設建設が絶対反対ではなく、市民の意見を聞いて反映された施設建設や建設事業費の削減、建設位置等を見直してほしいという要望が主な内容であったと考えます。私といたしましても、この施設建設はぜひあの伝統的町並みがある真壁地区にとの思いがございます。今後は、公園につきましても計画の中で配慮をし、今回の説明会の意見を大切にしながら、午前中、風野議員へ答弁をいたしましたが、プロポーザル提案書をもとに進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解よろしくお願いをしたいと思います。
 次に、合併特例債事業の全面的な見直しをとのことでございますが、合併特例債事業につきましては、旧町村がそれぞれの議会あるいは住民の皆様を初めとする懇談会等において協議し、さらに合併協議会での議論を尽くした中で決定した経緯がございます。菊池議員さんもご存じのように、合併特例債事業は合併後10年間という期限がついております。そして、この10年間という事業期間の中で、計画の見直しなしに事業が進んでいくとは考えておりませんが、やはり見直しは合併後四、五年くらいのスパンの中で考えていくべきものではないかと私は考えております。
 次に、妊婦無料健診の回数増についてお答えをいたします。議員質問事項のとおり、厚生労働省の通達を受け、県では市町村と妊婦健康診断医療機関委託に関する打ち合わせ会議及び市町村に対し財政的な面を主体としたアンケート調査を実施した結果、ほぼ県内統一の条件で公費負担の健診回数をふやす方向になりました。これらにより、当市は平成19年度まで公費負担分の妊婦健康診査は2回でございましたが、20年度からは5回の健康診査を実施する方向で現在準備等を進めておるところでございますので、よろしくお願いしたいと思います。
副議長(高田重雄君) 26番。
26番(菊池節子君) 最初のまず問題なのですけれども、多目的複合施設建設準備検討委員会、そういう組織というか、準備委員会つくったのです。それでも8月の29日に第1回開いて、9月にも第2回開いて、そういう情報公開できないのでしょうか。10月の17日にインターネットで公開いたしました。そうしましたら、桜川市のインターネットを見た人は、議員のところにも電話かかってくるわ、びっくりして、私余りインターネット見ませんので、お恥ずかしい話ですけれども。そういうことですごく関心あるのです。そういうことに対して、それでようやく11月の5日に説明会を開きました。それもさっき風野議員が言いまして、市長も桜川市の問題だというふうに言ったにしては、五町内しか回覧板回っていないというではないですか。それはちょっとやっぱり桜川市全体を考えてのお考えでないというふうに私思うのですけれども、その辺のことも含めて、そしてあとプロポーザルにそれを出して、それが来ないと検討ができないということですけれども、私検討委員会で2回開いたのと、この間の11月5日のやっぱり説明会でも、そういうみんなで話すことによってイメージができてくるのではないかな、住民本位のあれができてくるのではないかなという気がするのですけれども、ただプロポーザルに出したから、それで検討していこうというのとちょっと違うのではないかなと思うのです。その辺のところを市長は皆さんから意見を聞く聞くとは言っていますけれども、では実際、次のご意見いつ聞いてくださるのか、そういうスケジュールも出していないですよね。その辺のところを自分の言う、皆さんが「あなたが主役だという言葉を言っている割には、何かそうではないのです。自分本位にどんどんお進めになっているという感じがするのですけれども、その辺についてお答えしていただきたいと思います。
副議長(高田重雄君) 中田市長。
市長(中田 裕君) 菊池議員、検討委員会で2回協議をしていただきました。その中で、検討委員の皆さんのほうから、どういう建物をつくるのか具体的に話をしていただかないと検討のしようがないというようなご意見が多数を占めまして、また大塚委員長がここにおいででございますが、文教委員のほうにもいろいろとお話をさせていただいております。多くの声を聞かせていただいております。その中で私が判断したのは、まずプロポーザルで設計をしていただく業者を選定していこうと。12月の1日にその第1回の審査会を6人の審査の先生方にやっていただきました。12月の14日に公開で5点のものを絞らせていただきましたので、それを公開をして見ていただいて、その中で最終的に審査委員の協議をして1点選んでいただこう。これはその図案を選ぶのではなくて、あくまでもその設計者を選んでいくという作業、ここから私はこの多目的ホールをスタートさせていただきたいという今経過でございまして、先ほど詳しくは風野議員の質問に対してお答えをさせていただきましたが、その中から設計を請け負う業者さん、そして発注する我々、そして市民の皆さん方が一体となった形の中で、あの景観にふさわしい建物をつくってまいりたいというふうに考えておりまして、まさにこれは「市民(あなた)が主役のまちづくりを私は言っておるのではないかと自分でも思っております。これからもそういう面で14日の最終審査の結果を踏まえて、いろいろと協議を重ねてまいりたい、かように考えておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。
副議長(高田重雄君) 26番。
26番(菊池節子君) まだちょっと私が質問したことについてお答えしていないのではないかというふうに思うのですけれども、回覧板の件もそうですよ。どうなのですか。五町内しか出さなくて、桜川市全体に出したとご自分では思っていらっしゃるのでしょうか。
          〔「全然思っていません」の声あり〕
26番(菊池節子君) それから、議会といたしましても、9月の21日に小美玉市の「みの〜れ」というところへ、文化センターですけれども、視察に行ってまいりました。千葉県の佐原、行ってきました。そういう何か経験が生かされていないというふうに、せっかく研修してきたのですけれども生かされていない。何かこの間の11月の5日でちょっとガス抜きをしたという感じなのです。もういろいろ意見があったのをちょっと説明して、ちょっと聞いてもらって、こっちの住民の人の意見も言ったということで、今まで風船みたいなものがあって、ちょっとガス抜きをした程度の感じで、本当にやっぱり検討委員会の意見も皆さんに公開しないと、どういうことを検討されているのかも私はわからないと思うのです。
 それで、市長、この行革大綱にとてもいいこと書いてあるのです、本当にもう。でも、やっぱりこうなっていないですよね。その辺のところを住民の皆さんもそれで意見を申し上げているのです。やっぱりこれからは協働の作業だというふうに私思うのですけれども、執行部だけでつくったものを押しつける時代ではもうないというふうに思うのです。もし住民の意見がちょっとできないというのであったら、そこでまた議論してやっていくのが、私は何かこれからの新しい物づくりで大切なことではないか。まとまらないと言ったら、はい、それまでよです。みんなの意見聞いていたらまとまらないのだと。そういう考えでいたら、もうそれまでですよね。だからその辺のところをやっぱり煮詰めていく中で、私は新しいものができていくのではないかなというふうに思うのです。
 もう公民館というか、建設は、真壁地区の人はみんな建設を望んでおります。ただ、その中で、建設過程の中で、やっぱり自分たちの意見が通る、そういう建物をつくっていきたいというふうに考えているのだというふうに私は思うのですけれども、その辺のところが何か執行部と市長のほうのところで酌み取っていただいていないのではないかというふうに思います。その点どうでしょう。
副議長(高田重雄君) 中田市長。
市長(中田 裕君) 五町内だけ回覧板を回したというような質問でございますが、あのときにも多くの皆さんがお集まりになったというふうに思っております。ただ、特に関心の深い五町内の中で勘違いをしておられる方もおいでになるだろうというようなことで説明会を開いて実施をさせていただきましたが、実際に多目的ホールの概要について、我々も今から検討していくということでございます。3階建てとか、どういう問題だ、こういう問題だという菊池議員質問されますけれども、設計をする業者さんを最終的に選んだ中で、パブリックコメントも、あるいは市民の皆さんの声もそこに反映をして、業者さんのほうにもそういうお話もさせていただきながらつくっていきたいということを先ほどから何回も申し上げております。こういう手順を踏んだ中で、これからやはり50年後、100年後、あの地に建ててよかったなという建物を私はつくってまいりたいと、このように考えております。
副議長(高田重雄君) まとめで、26番。
26番(菊池節子君) とにかく今回の多目的施設建設についてのスケジュールがもう決まってしまっているのです。そうすると、ではどこで住民の声を、検討委員会も住民の声なのですけれども、みんなに伝わっていないですね、実際。だから、このパブリックコメントと言っていますけれども、私余りプロポーザルとか、この片仮名の言葉を使うのとても日本人で私嫌いなのです。まだ一般化されていない言葉を使うのは、住民を惑わす一つの策だというふうに私思うのです。自分はわかったつもりでも、一般住民の人は、私わかりにくいと思いますよ。何を言っているのかなという、私は平均的な、私学力普通だというふうに自負しているのですけれども、だからその人がわからないのは、もっとわからないというふうに私思っているのです。その辺のところを、市長は優秀な方ですから、執行部もそういう優秀な方が選ばれているのでしょうからそれでいいかもしれませんけれども、やっぱり住民にもっとわかりやすくするためには、私は余りそういう新しい新語というか、片仮名的な言葉は使ってほしくないというふうに私自身は思っております。
 そういうことでなかなか、なぜこんなに急ぐのか、合併してからもう2年ですから新しい事業に入るというのはわかるのですけれども、急遽ここでこんなに急ぐ理由は何なのか、もし何かありましたら皆さんに言ってくださいよ、こういう理由だから今急いでいるのだと。その辺が何かとにかく執行部の建設検討委員会で……。でも、建設検討委員会だって2回しか開いていないのですよ。だからちょっと問題ではないかなと、住民の理解が得られないのではないかというふうに私は思います。とにかく18億円ですから、公民館建設、壊すほうもありますから、もうちょっと膨れるのではないかなというふうには思いますけれども、その辺やっぱり「市民(あなた)が主役のまちづくり」を言う市長にはちょっと自分勝手過ぎるのではないかなというふうに私は思っております。
 だから来年の3月までには予算づけもかなりされると思うので、それでもう決まってしまって、どんどん、どんどん急行列車に乗っていってしまうような、合併のときもそうでした。もう合併のときは、それこそ本当に随分会議開いたと思いますよ、疲れるくらい。大事な皆さんの税金でつくるわけですから、やっぱりもうちょっと住民に対して説明責任を果たしていただけたらというふうに私は思います。もう一回答弁してください。
副議長(高田重雄君) いいえ、まとめということなので、規則により答弁はありませんので。3回目ということで、まとめというふうに、再々質問になったと思うのです。だから答弁はいただくわけにはいきませんので、決まりで。
 これで菊池節子君の一般質問を終わります。
 ここで暫時休憩します。
          休 憩  (午後 2時00分)

          再 開  (午後 2時16分)
副議長(高田重雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 続いて、15番、増田俊夫君。
          〔15番(増田俊夫君)登壇〕
15番(増田俊夫君) 議長、その前に、始める前に、きょうの一般質問やる内容について、人口減少とかそういった資料の配付をお願いしたいのですが、よろしいでしょうか。
副議長(高田重雄君) 資料配付について許可いたします。
15番(増田俊夫君) それでは、通告しておきました質問事項2項目と質問要旨、3点について質問いたします。
 まず、(仮称)多目的複合施設建設について。1番、人口減少傾向の中、20年後の人口予想と維持管理について、2番、借地について。我が国は、人口減少、少子高齢化社会を迎え、先進諸国の中でもその速さは例のないスピードで進んでおり、医療、介護、年金など少しずつ負担増となっております。ここ桜川市においても、合併して丸2年を迎えるわけですが、第1次総合計画の中に人口及び世帯数の推移が予測されております。皆さんに資料を配付しましたAとB、これが桜川市第1次総合計画の人口及び世帯数の推移と年齢別人口の割合になっております。これがA、Bであります。
 そういう中で、人口及び世帯数の推移が予測されます。平成17年の国勢調査では、人口は平成7年、1995年に約5万2,000人ぐらいあり、この年をピークとして下がり続け、20年後の平成39年、2027年にはおよそ3万7,500人ぐらいになってしまうのではないかなと、ピーク時から比べると1万4,000人、むしろ4,500人ぐらいに減少してしまうのではないかと予測がされます。そういう中で合併特例債事業約100億円が合併協議会の中で計画をされました。おかげさまで私ども大和地区に特例債第1号の大和中学校建設を組み入れていただき、11月6日に起工式が行われ、来年12月には完成の運びとなり、危険校舎となる寸前の改築に対して、子供たちはもちろんのこと、大和地区住民にとって一安心をしたと喜びの声があちこちから聞こえ、私としましても大変ありがたく感謝を申し上げる次第です。
 そして、このたび、真壁地区町内の主要公民館が地区40年がたち、雨漏りやひび割れなど老朽化が激しく、建てかえようと新市建設計画の中に盛り込まれ、いよいよ設計の段取りとなったわけであります。設計はプロポーザル方式ということで公募型、既に関東に本社、営業所がある58社が、先ほど風野議員からの質問の内容についての答弁があり、12月1日に第1次審査が行われ、きょうが結果発表予定となっております。どのような業者が選ばれるのか大変楽しみであります。この真壁の歴史と文化の誇る、そしてまちおこしになるようなそういう建物が建てられればと期待をしております。また、市民の要望を十二分に取り入れる設計が今後進められるわけですので、時間を十二分にかけながら、真壁地区の人たちの声を、考えを形になるようなことでお願いをしたいと思っております。
 さて、質問要旨の人口減少傾向の中、20年後の人口予想と維持管理について、また借地についてお尋ねをするわけですが、20年後の人口予想、人口はおよそ3万7,000人ぐらいになってしまうというような、そのときに今回18億円の多目的複合施設が建てられるということになったときには、維持管理はどのぐらいかかるのかなというようなことをお尋ねするわけです。また、20年後に人口が3万7,000人台となると、そのときの財政状況はどのような環境になっていくのかというようなことをお聞かせいただければと思います。
 次に、借地について質問いたします。9月決算定例会で借地については一般質問の中で川那子議員から質問があり、固定経費を最小限に抑えていくことが財政改革につながり、借地の見直しをすべきと厳しく執行側に要請をしたばかりであり、また一般会計補正予算の中で質疑があり、磯部と亀熊地内の資材置き場については利用頻度が少なくなったというようなことで、中田市長から復元をしてお返しをしたいというような答弁がありました。また、各常任委員会からの決算報告の中で、建設委員会からは安らぎの里の運営が、利用者が少なくなったと、使用料の減少が伴ってきたというようなことで、借地料の見直しの検討をどうだろうというようなことで報告があり、また高久ストックヤードの規模についても必要最小限どうだろうというような検討案もありました。
 さらには、文教常任委員会からも、教育施設における借地、これについても随分今は地価も下落しているというようなことで、借地料についての再検討を強く要望するというような話も報告もございました。このわずか3カ月前の決算議会で、このように借地に対して借地料の見直し、あるいは面積の縮小、見直し、利用頻度が少なくなったので復元してお返しをするというように、借地に対して世の中の景気の動向はもちろんのこと、経費削減をできるところからしていかなければというような議会からの責任ある考えが出てきたわけであります。
 そういう中で、多目的複合施設建設で、新たに900平米を借地として第2駐車場を計画された図面が出てきましたが、今の全体の既存の敷地の中で企画検討していくことが、財源的な見地あるいは人口減少を想定したとき、新たに借地をすることはいかがなものかと思うわけであります。この点について、見解をお願いいたします。
 次に、阿部田地区土地区画整理事業について。その後の経過について。この事業の当時の時代背景あるいは目的、そして経過、また合併してその後の方向づけについての概略説明、そして現在の進捗状況などをお願いいたします。
 以上2項目、3点について質問いたします。
副議長(高田重雄君) 増田俊夫君の質問に対する答弁を願います。
 石川教育長。
          〔教育長(石川 稔君)登壇〕
教育長(石川 稔君) 増田議員さんにお答えをいたします。
 (仮称)多目的複合施設建設について、@、人口減少の中、20年後の人口予想と維持管理についてでございますが、初めに20年後の予想人口につきまして、平成19年11月1日現在、桜川市の人口は4万8,948人でありますが、平成7年の5万1,972人をピークとし、平成12年には減少に転じ、その後5年間におきましても減少傾向が続きまして、1,947人の減少が見られております。このような状況から、コーホート法による人口推計によりますと、平成37年にはピーク時の平成7年対比で1万3,977人減少の3万7,995人と予測されております。当桜川市におきましても、今後の11小学校の入学児童数からも、平成20年度422名、21年度406名、22年度407名、23年度400名、24年度371名、25年度335名となり、減少傾向は否めない厳しい状況と認識しております。
 また、今回の多目的複合施設建設に伴う維持管理につきまして、現在の18年度決算額では、総合体育館ラスカの利用者総数は5万5,637人です。経費につきましては、維持管理2,552万円、大和ふれあいセンターシトラスでは1万4,100人となり、経費につきましては維持管理費1,320万9,000円となっています。多目的複合施設の維持費につきましては、建設事業計画書の施設計画にあります所要室等を計画してございますが、各部屋などの配置決定や稼働日数等が不透明であり、またこの施設につきましては施設基本方針で維持管理経費を抑えることや、地球温暖化対策に配慮したエネルギー消費効率のよい施設を目指しておりますので、概算での積算となりますが、光熱水費で1,600万円、委託料980万円、内訳といたしまして清掃費400万円、維持管理250万円、夜間警備費120万円、水槽、消防、エレベーター点検等210万円の合計2,580万円になるかと考えております。
 Aの借地につきましては、議員のご指摘にもございますように、実情を考えますと借地としての土地利用は実情に反するかとは思いますが、多目的複合施設建設計画では、広場については緊急避難場所やイベント広場等に使用を計画しておりますので、これらに対応するため、並びに日常の関係者等の駐車場確保のためには必要な面積であると考えております。今後におきましても、必要性を再協議しながら、必要最小限の面積を基本に、借地の方向だけでなく、地権者との協議を交えて買収の方向で協議を行っていきたいと考えておりますので、どうぞよろしくご理解いただきますようお願いをいたします。
 以上です。
副議長(高田重雄君) 大場建設部長。
          〔建設部長(大場敏夫君)登壇〕
建設部長(大場敏夫君) 増田議員さんにお答えいたします。
 この区画整理事業は、昭和52年の都市計画決定後、雨引地区の市街化が進まなかったことから、市街地整備を推進するため、平成2年に策定しました大和村市街地整備基本計画に基づき、取り組みを開始したわけでございます。そして、平成3年から4年にかけまして、権利者の意向調査を実施いたしました。その後、平成5年に先行整備地区といたしまして、阿部田地区26ヘクタールを決定いたしました。これを受け、公共用地の取得を開始し、事業化の推進を図ってまいりましたが、景気の低迷等社会情勢の変化が影響し、事業着手を目指しましたが、実現化しないまま休止状態となっておりました。
 さて、その後の経過でございますが、懸案事項でありました阿部田地区土地区画整理事業は、平成19年2月26日に都市計画審議会、平成19年2月27日に建設経済常任委員会、平成19年3月5日に桜川市議会全員協議会におきまして事業の中止と承認されました。これを受けまして、平成19年4月26日の事業の中止報告会をもって事実上廃止となり、その後これまでに先行取得した土地につきましては、平成19年10月10日に行政目的の効果達成のために利用されるべき行政財産から普通財産に用途変更をしたことで、今後有効的な土地利用が可能となりました。なお、取得した土地につきましては、毎年維持管理費の経費がかかることから、今後土地処分を視野に入れた検討をするため、現在不動産鑑定士に鑑定評価の依頼をしているところであります。
 今までのところの進捗状況は、以上でございます。
副議長(高田重雄君) 再質問があれば、質問願います。
 15番。
15番(増田俊夫君) 1番目の人口減少の中で、維持管理がどのぐらいかかるかという話をしましたところ、お聞きしましたところ、約2,580万円ぐらいかかるというようなお話をいただきました。また、この2,580万円については、現在大和シトラスや、あるいはラスカなどが、先ほど維持管理費として1,320万円、あるいは2,550万円と、シトラス、ラスカの数字が出ましたが、これらの見方、私が調べたのは、シトラス、ラスカについてはもっと数字が高くなったのですが、というのはシトラスについては1,750万円、約1,800万円ぐらいかかっているのかなと。また、ラスカについても、あそこの場合は常駐の臨時職員さんがいるというようなことで、3,500万円ぐらいかってしまうのかなというようなことが、私にとってはそういう数字がありました。
 今回の18億円の建物は、維持管理費としては恐らく2,580万円ぐらいかかるというようなお話、これ私きょうの質問は20年後という前提のもとに、財政的にどういうふうになるのだろうと。それは、今の子供たちがこれを負担していくというようなことになるわけですので、今のまず皆さんに見ていただきたいのは、第1次総合計画のBの欄、これをちょっと見ていただきたいのですが、15歳未満、15歳から64歳、そして65歳以上ということで、年齢別人口の割合の推移があります。2025年を見ますと、15歳未満が12.1%、15歳から64歳、これが54.1%、そして65歳以上が33.8%というような数字が出ております。これは、15歳から64歳というのは生産人口ですよね。我々のこの生活力のある人たちの年代であります。よくこう見ますと、この2025年、その上の人口及び世帯数というのを見てもらいたいのですが、これを見ると3万7,995になっていますよね、人口が。そうすると、その中で結果的には、約35%近い人の高齢者がいると。そして12.1%、これも義務教育者というようなことで、合わせると54%、あるいは50%の人が残りの高齢者と子供たちを支えていくというようなことで、非常に経済的に大変なわけですよね。
 それを、よく見ていただきたいのは、2枚目のEとF、G、Hの欄なのですが、まずEについてちょっと説明したいと思います。これは、主要先進国の高齢化率、ここでもう一番黒い線、この一番上が日本です。2番目がドイツ、フランス、イギリス、アメリカというようなことで、その下に「異常に早い日本の人口高齢化。その速度こそが問題の根源だが、速度を変えることは困難である」ということが書いてあります。これは、先日東京でセミナーがありまして、そのセミナーの席で厚生労働省の資料でございます。そういったことで、かなりの密度の高い資料かなと思いますので、とにかく今のEの欄を見ますと、1990年ちょっと見てください。これアメリカをバッティングしていますよね。アメリカを追い抜くわけですね、ここで高齢者が、日本の高齢者が。そして2000年には、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツを抜いて独走態勢に入るわけです、この高齢化率が。もう2030年こそは、左上のパーセントを見ますと30%は、もうこれは世界から見ても、日本は完全にもう30%になっているというのが予想されるわけです。
 そして、G、Hの欄をちょっと見ていただきたいのです。そういう中で、私は一番大事なことは、このH、労働力人口、先ほど第1次総合計画のBの欄で生産人口と言いましたが、この我々の生産労働人口がどんどん減ってくるわけですよね。そして、どういうことになるかということは、このG、E、F、G、HのGですね、第11図、公共事業許容量と更新・維持改良費の予測というようなことがございます。これについては、実際のところ貯蓄率の低下によって新規の社会資本整備の余力は急速に縮小し、2020年代には既存の社会資本の維持・更新すら困難となると。公共事業の基本的な見直しと超長期計画が必要と、こう書いてあります。
 この辺はどういうことなのかなというようなことで、現実に自分の家庭の中に置きかえてみました。そうすると、5人家族の中で3人が生産労働力として働いていると。そして、1人が20年後リタイアすると。ちょうど私の年代なのです。20年後は、もうリタイアです。もうとっくにリタイアしてしまうわけですが、そうするとあとの2人で5人を支えるということになると、2人の方がどういう家族の中で消費されるかというと、3人で働いていれば、日本の場合は15%の貯蓄率があるというようなことを言われております。しかし、2人の労働になると、今度衣食住をするために、そちらにお金が回ってしまって、なかなか貯蓄ができないと。貯蓄ができないということになると、銀行関係の貯蓄率も下がるというようなことで、徐々にそういうものが景気低迷になってくるのだというようなことらしいです。私もその辺のところ、もう少し勉強しなくてはならないと思いますが、そういうことで労働力人口が減ってきて、なおかつ今後少子化が、そして人口が減少していく。
 そういうものを考えたときには、果たしてこの大事なことは、維持管理というのはずっと続くのですよね。そうすると、今実際のところ、例えばこれが随意契約をし、実施設計をし、そして契約をして、それが予算化されて建てられるということになれば、恐らく3年先、4年先になるのかな。そうすると、それが今度、これは2年据え置きの15年償還というようなことを聞いております。そうすると、約20年たってしまうわけですよね。その中に、この桜川市の場合、一般会計120億円ぐらいの借金があると。そして、特別会計が142億円、合わせて260億円もあるわけです。この特例債事業については交付税が賄われ、また自主財源については、持ち出しはやっぱり33.5%になってしまうのかな、30%と言われながらも。そういうことで、かなり100億円に対して33億5,000万円が、この自治体から持ち出されるというようなことになりますが、これは当然有利な事業ですから、大いに結構だと思います。もちろん真壁に対しては、私はもう大和中学校を建ててもらって、本当にもうありがたく思っております。もちろん真壁に対しても、これは決められたことですから、大いにいいものを建てていただきたい。
 しかし、やはりここで大事なことは、住民の声を住民に聞いていくと。そして、今後プロポーザルということでやられて、今後20日に随意契約が行われるということでありますよね。そして、ちょっとさっき10月14日には業者選定されたものが第2次審査かけられるわけですよね。そして、20日に、ああ、随意ではないのだ、これは。業者選定がされるわけですね、20日に。そして、その後、今度皆さんの意見を聞いてやっていくわけですが、実は先ほど菊池さんからどういうふうになっているのだと聞くときに、実はこれをちょっと時系列に見てみたのですが、12月20日に業者選定がされると。そして、12月28日には、庁内はこれ御用納めですよね。そして、1月6日に消防の出初め式、10日には新年の集い、2月には内示会があるわけです。そして、3月には定例議会というようなことになってくるわけですが、この中でいつごろこういう住民との、住民、設計者、発注者が一体となって市民の声を反映させたいという話、先ほど市長からありました。この日にちについて、ちょっと具体的にそういったことをお願いしたいなと思っております。ぜひその点、再質問とさせていただきます。
 それと、借地についてですが、実情に反すると思うと、先ほど教育長から答弁をいただきました。ただ、今の民俗資料館、これも借地になっているわけですよね、そうですよね。そうすると、これは今後どのような形で、借地がどういう形で進められていくのか。そして、新たに900平米というのは、その辺の関係もちょっとお願いしたいのですが。
 また、これについては、借地についてはこの前の案内を見ますと、18名の職員さんが今度張りつけられるということですが、この18名の職員さん、これについてはどこの駐車場に考えておられるのか。そういった点もお聞きしたいと思います。
 それから、次に阿部田地区の関係ですが、この事業に関しては休止になったというようなことで、現在不動産鑑定士による、そういったどのぐらいの価格で処分されるのか、今やっている最中だという話聞きました。たまたまここのところ、大子町で1町6反の町有地を700平米から1,800平米ぐらいに区画整理して、20年間無償貸与するというようなことで、そしてまた固定資産も3年間、住宅を建てて住んでくれれば3年間免除するというような話がございます。これは、かなり新聞に出まして、そういうPRをしましたところ、500人ぐらい来たというような話がありました。ぜひともそういう部分も、今後この阿部田地区に関しましても、そういうことを頭に入れていきながら考えていくことも大事なのかなと思っております。
 以上再質問させていただくわけですが、以上の点についてよろしくお願いします。
副議長(高田重雄君) 石川教育長。
教育長(石川 稔君) 今のプロポーザルの流れでございますけれども、12月14日に2次審査が行われまして、それで最優秀案が決定するわけです。今の流れでいきますと、12月20日に基本設計の委託をする流れで進んでおりますけれども、この12月20日の委託契約はあくまでも計画でございますので、この12月20日を少しずらしまして、12月14日に選定されましたプロポーザルをパブリックコメントをいただく、あるいは議員の皆様方、準備検討委員会の皆様方に見ていただいて、いろんな案を提案していただきたいと思っております。
 また、資料館の土地はどうするのかということですけれども、今借地をしております。地権者の方と協議をしており、市のほうへ協力していただけるような話になっております。今回、あと第2駐車場として借りる借地につきましても、地権者となるたけ買収に応じてもらえるような形で今後協議をしてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 借地で今計画はしておりますけれども、借地を含めて買収も可能かどうか、その辺の協議を地権者と進めていきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。
副議長(高田重雄君) 中島教育次長。
教育次長(中島昭市君) また18名のこれからの配置ということで、計画はしているわけなのですけれども、その駐車場においては、今教育長が申されたように、これから借りる借地の部分に職員駐車場を考えております。まだそれに関しても決まったわけではないのですけれども、これから柔軟に考えまして、実行したいと思っております。
 以上です。
副議長(高田重雄君) 答弁漏れありますか。建設部長に対して、大場部長に対しての答弁漏れはありますか。
15番(増田俊夫君) ないです、大丈夫です。
副議長(高田重雄君) 再質問。
 15番。
15番(増田俊夫君) まず、プロポーザルで、12月14日に、ここのところちょっと私、時系列的なことがちょっとわからないのですが、もう一度確認します。14日に公開でプロポーザルが行われるわけですね。そうすると、このパブリックコメントというのは、実際のところ文書で公募するわけですよね。市民の意見を文書で公募するのでしょう、これ。そうすると、そういうものをやりながら、今後進めていくわけですよね。そうすると、それはいつごろ予定されているのか。それできるの、パブリックコメントやるのに1カ月の余かかるでしょうよ、パブリックコメントそのものは。時間的にかかってしまうのではないですか。市民の意見を文書で公募するわけですよね。その辺がちょっと、それを入れた場合には、いつごろそれをやるのかなと思うのです。時間的に、日程的に大変難しいものがあるのかなと思うのです。その辺のことをちょっとお聞きしたいということ。
 もう一つは、18名の駐車場、これについては18名が借りたところに考えているということですが、この辺は、私勝手なあれなのですけれども、今真壁の高上町に駐車場ありますよね。あそこら辺の駐車場、あれは公民館から歩いても、約300メートルあるかないかなのです。そういうものを利用していく、こういうことも大事なのかなと思うのです。なぜならば、そういう後世に負担をかけないような方法をとっていくことが、やっぱり少しずつのそういう努力によってなされていくのかなと思うのです。ぜひともそういう方向でお願いしたいというようなことです。
 最後にまとめということで、ぜひとも市民の声を十二分に反映させ、そしてこの18億円という規模の多目的ホールが、今後市民の要望によって5億円なり10億円になるのだか、それはわかりません。また、3階建てか、2階建てになるのか、それはわかりません。しかし、市民の声を拾い上げていく、聞いていく。そういう姿勢の中に、よりいいものが建設されることを要望いたしまして、質問を終わります。
副議長(高田重雄君) これで増田俊夫君の一般質問を終わります。
 以上で本日の日程は終了しました。

    〇散会の宣告
副議長(高田重雄君) 本日はこれで散会します。
 ご苦労さまでした。
          散 会  (午後 2時55分)