平成19年第3回桜川市議会定例会議事日程(第2号)

平成19年第3回桜川市議会定例会議事日程(第2号) 
                        平成19年9月6日(木)午前10時開議
日程第 1 一般質問

出席議員(25名)
  1番   風  野  和  視  君     2番   勝  田  道  雄  君
  3番   岩  見  正  純  君     4番   小  高  友  徳  君
  5番   中  川  泰  幸  君     7番   皆  川  光  吉  君
  8番   増  田     豊  君     9番   潮  田  新  正  君
 10番   相  田  一  良  君    11番   古  川  静  子  君
 12番   大  塚  秀  喜  君    13番   高  田  重  雄  君
 14番   小  林  正  紀  君    15番   増  田  俊  夫  君
 16番   鈴  木  好  史  君    17番   川 那 子  秀  雄  君
 18番   萩  原     實  君    19番   横  田     衛  君
 20番   橋  本  位 知 朗  君    21番   仙  波  信  綱  君
 22番   増  田     昇  君    23番   塚  本     明  君
 24番   上  野  征  一  君    25番   林     悦  子  君
 26番   菊  池  節  子  君

欠席議員(なし)
地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名    市     長  中 田   裕 君    副  市  長  山 田 耕 一 君    教  育  長  石 川   稔 君    市長公室長    飯 嶌 洋 一 君    総 務 部 長  飯 島 泰 則 君    市民生活部長   永 瀬   昇 君    保健福祉部長   中 澤   進 君    経 済 部 長  山 中 政 雄 君    建 設 部 長  大 場 敏 夫 君    岩瀬支所長    細 谷   豊 君    真壁支所長    藤 田 定 一 君    水 道 局 長  沼 田 重 夫 君    教 育 次 長  中 島 昭 市 君    会計管理者    口 町   久 君
職務のため出席した者の職氏名    議会事務局長   柴 山 栄 一 君    議会事務局書記  笠 倉   貞 君    議会事務局書記  安 保 文 明 君    議会事務局書記  鈴 木 謙 一 君
          開 議  (午前10時00分)
    〇開議の宣告
議長(小林正紀君) 皆さん、おはようございます。
 本日の出席議員は25名です。よって、地方自治法第113条の規定により、本日の会議は成立しますので、これより本日の会議を開きます。

    〇一般質問
議長(小林正紀君) 日程第1、一般質問を行います。
 4番、小高友徳君。
          〔4番(小高友徳君)登壇〕
4番(小高友徳君) おはようございます。
 通告に従いまして2点ほど質問いたします。質問につきましては、通告書に基づいて質問いたしますが、答弁により再度質問いたしますので、よろしくお願いいたします。
 まず、1点目につきまして、関東鉄道の運行状況及び今後の運行計画についてであります。これは、桜川市第1次総合計画の道路交通の整備の中で、鉄道、バスの利用を促進し、公共交通の維持、活性化に努めるとの方針を基本とされながら、現在、交通弱者の妨げとなる既存バス路線の縮小や来年4月から真壁―下館、真壁―下妻路線の廃止との声が聞こえてくる現状にあります。その上、桜川市を南北につなぐ路線も一部廃止、そして運休、またダイヤ改正等、地元住民が不安に駆られるような状況にあるのが現状であります。しかし、運営している企業は民間の業者であります。それは、運営を初め継続、維持、撤退等幾多の選択肢の中で決断し、県への申し出をしたと思いますが、当桜川市に対し、このような経過、状況報告、また今後の計画はどのように報告がなされたのか、この点につきましては担当部長にお聞きいたします。
 2点目につきまして、つくし湖周辺の整備についてであります。これにつきましては、前の定例議会において、地元風野議員からの質問の中で、自殺者が発生してしまう現状が続き、抑止するために照明灯の整備をなされるよう質問がありましたが、私につきましても、桜川市の観光名所の1つでもありますつくし湖が暗い陰を落とすことのないような場所にやはり抑止するためにも、要望といたしまして照明の整備をお願いするものであります。
 これまで幾度かつくし湖周辺の整備促進をお願いする中、やはり観光名所の1つでもあります椎尾山楽王院へのアクセス道、林道平野線、また鬼ヶ作線につきましては、一定の成果がうかがえる現状となっていることにお礼申し上げます。そこで、現在までの経過、さらに今後の計画についてお伺いいたします。
 そして、林道平野線と結ばれます酒寄東部地区道路につきましては、観光みかん園を抱える中、車両の交換もできない状況にあります。この間、地元住民の中では、土地の提供をしても拡幅してほしいという声も聞こえてまいります。しかし、実際生活道路とも言える利用状況を見ますと、酒寄林道という路線指定の中で整備主体をどの部署で行うのか、我々地元住民がどこに要望していいのかをお伺いし、担当される部署においてはどのようにお考えなのかお聞きいたします。
 また、風光明媚な地形を生かした取り組みの中で棚田整備事業、また水、土地整備事業等の整備方針を観光の窓口としていく、そのような取り組みがなされてきたと思います。そこで、やはりここでもこれまでの経過、また今後の計画をお聞きいたします。
 答弁によりましては再度質問いたします。
議長(小林正紀君) 小高友徳君の質問に対する答弁を願います。
 飯嶌市長公室長。
          〔市長公室長(飯嶌洋一君)登壇〕
市長公室長(飯嶌洋一君) 小高議員さんのご質問にお答えを申し上げます。
 関東鉄道の路線バスにつきましては、県バス対策地域協議会に路線の一部廃止の協議での申し出がなされたところでございます。6月の中旬に本市にその旨の連絡が入っております。桜川市といたしましては、路線バス存続を要望する意見書を提出をいたしております。その後、当市の意見書を受け、生活交通の確保、方策などを協議するため、8月上旬に県バス対策協議会において協議がなされました。
 関東鉄道の申請では、近年の利用者の減少による大きな赤字を抱え、また将来についても大幅な利用者増が見込めない状況などから、経営努力のみでのこれ以上の路線維持は困難との判断から廃止するものであります。一部廃止の内容は、当市を起点として考え、往路は岩瀬中央公民館、真壁駅から筑波山口、土浦駅方面に向かう路線バス9本のうち真壁駅、土浦駅間の3本を残し、6本を廃止するものでございます。また、復路は土浦駅、筑波山口から真壁駅、岩瀬中央公民館に向かう路線バス9本のうち土浦駅、真壁駅間の2本を残し、7本を廃止するものでございます。
 また、事業者に対します国、県の補助制度につきましても検討をいたしたところですが、生活路線バスとしての補助要件の中で、平均乗車率は緩和されたことによりクリアをいたしましたが、1日当たりの輸送量の数値が要件を満たすことができず、補助制度に該当しない状況でございます。
 以上がこれまでの経緯及び今後のバス会社の運行状況などでございます。よろしくお願いいたします。
議長(小林正紀君) 続いて、山中経済部長。
          〔経済部長(山中政雄君)登壇〕
経済部長(山中政雄君) 4番、小高議員の質問にお答え申し上げます。経過と今後ということで、若干長くなるかもしれませんけれども、お答え申し上げます。
 ただいまの小高議員のご質問の中で、第1点としまして、つくし湖を取り囲む観光地、薬王院を初め酒寄みかん園等への交通手段の中で未整備の部分も見受けられる道路があるが、今後においてこの整備計画はあるのかということと思いますけれども、この点につきましては議員もご承知のとおり、椎尾、筑波山から連なる山のふもとに位置するつくし湖は、桜川市民はもとより、近隣から訪れる方たちの憩いのオアシスでもあり、秋の深まりとともにミカンの色づくころには、たわわに実ったミカン狩りの観光客でつくし湖周辺はひときわにぎわいを見せているというのが現状だと思います。また、一方、林道を入ると、山中にひっそりとたたずむ、議員も言っていましたけれども、椎尾山楽王院はその静寂さが訪れる人の心を洗い流して、いやしの場所とも言われているのが現状であります。
 そのような中で、照明灯の設置の件につきましては、関係機関、例えば国営の霞ヶ浦用水、さらには霞ヶ浦土地改良事務所等と再度協議をした中での対応になると思うので、ご理解していただきたいと思います。
 また、このような状況の中で、つくし湖を取り囲む道路として林道平野、酒寄線の2路線がございます。まず、先ほど議員が言っていました林道平野線につきましては、地元の要望を受けまして同意取得を取って、用地に関しては寄附行為という条件で、平成9年度より県単林道開設事業として採択を受けております。現在は、終点の林道酒寄線の接続地点まで残すところあと914メーターとなりまして、年次ごとの適正な整備計画のもと、総延長約2.8キロメーター、幅員5メーターで平成22年度までに総事業費として7億7,692万円を予定しております。その事業推進に向け、今現在努力しているところであります。
 なお、県の補助率も、これにつきましては10分の5と大変有利で、現在までに3億5,346万円の事業費を投じているわけでございます。また、平成19年度の整備計画につきましては、延長60メーターを予定しております。工事内容につきましては、土工、路盤工、舗装工、石積み工、擁壁工となりまして、それにガードレール区画線が入る予定でございます。
 なお、今年度は県補助の関係から、前年度よりも若干メーター数が短くなるというのが現実でございます。
 そういう中で、いずれにいたしましても林産物の搬入、搬出を初め生活道路、また観光道路としての期待も高く、現在施設整備を進めておるような状況でございます。また、この林道の特筆すべき点は、議員もご承知のように、始点となるつくし湖わきの市道9号線から終点の林道酒寄線までの整備の中で、石積み施工をメーンとして、地場産業である石材のPR、さらに石積み技法の継承を兼ねた独特の林道でございます。
 次に、2点目といたしまして、鬼ヶ作林道の今後の整備計画はあるのかというご質問でございますけれども、今後は路肩の崩壊や損傷などの維持補修等が主となりまして、道路の拡幅等の整備計画は今のところはございません。
 次に、林道酒寄線ですが、つくし湖わきから林道入り口は、8メートルの市道1557号線から極端に狭くなるわけでございます。林道を開設した当時から、そこの場所につきましては用地交渉が難航し、隅切りがなされておらず、議員ご指摘のとおり、市道にマイクロバスや大型バスをとめてミカン狩りをされているというのが今までずっと継続されてきた現状であります。この林道沿いには人家もたくさんありまして、有数のみかん園農家が点在しており、近年車の往来も多くなり、場所によっては狭隘なため、先ほども言っていましたけれども、車の交換ができないところがあることもまた事実でございます。これにつきましては、当初林道酒寄線は昭和32年度に国補採択事業として着手いたして、昭和34年度に終了しております。工事内容ということでございますけれども、総延長3,599メーター、幅員3.6メーターを整備いたしまして、昭和44年には当時の町で単独で、起点より1,500メーター部分については舗装してあるけれども、完全に舗装は終わっているわけではありません。
 以上のようなことから、林道酒寄線は、国の事業で実施されていることから、再度林道事業での採択を受けることは大変困難であるというふうに事務方としては考えております。
 この地域は、観光の面から見ましても酒寄みかん園として発展し、おいしいミカン等が話題になり、昨今テレビ等マスコミで放映されるなど、大変注目を浴びているのも現実でございます。このように林道酒寄線は林道平野線同様に、林道でありながら、先ほど議員も言っていましたけれども、観光道路、さらには重要な生活道路でもありまして、沿線に生活する農家を初め住民の道路の利便性を求めた願いを、そういう形で酌み入れなければならないということは、行政といたしては当然なことということは認識しております。そして、市道との接点の隅切りを整備しまして、最上部に位置するみかん園までが幅員5メートルということで拡幅できれば、先ほどから申し上げていますように、今後においては、東京方面等から、近県、筑波山から訪れる観光客をミカン狩りや薬王院散策の周遊観光コースとして平野線にアクセスすることができまして、つくし湖周辺を取り囲んでいるこの林道の意味ももっと高めることができるのだと考えております。
 そういう中で、筑波山梅林から椎尾山楽王院を経て、つくし湖周辺の散策や酒寄のミカン狩り、さらには真壁の町並み見学、雨引山、そして富谷観音への観光ルートとしての役割を将来的には持てるような道路であるのではないかなと私は思っております。そして、林道は、私たちの暮らしに欠かせない大切な森林を守り、育てるためには、なくてはならない道路だということでございます。そういう中で、植栽、下刈り、間伐など森林整備のほか、近年は森林との触れ合い、保健、休養、森林浴などに訪れる人々のアクセス道路としても、その必要性を高めていることも事実であります。
 そういう中で、森林、そして林道の持つ役割をご理解いただきまして、今後においても林道整備事業には地元並びに関係者にご協力をいただければ幸いというように考えております。
 もう一つのつくし湖周辺の棚田整備事業及び農地、水、環境保全向上対策につきましてお答え申し上げます。1点目のつくし湖周辺の棚田整備事業ですが、まず棚田整備事業の概要についてご説明いたします。この事業は、1つ目には、農地の簡易な整備としての区画整理や暗渠排水溝、土地改良施設の整備及び農道、農業用排水施設の整備を行う農業基盤整備事業、2つ目として、土地改良施設に人々が親しむために必要な植樹、親水施設、遊歩道、ベンチ、休憩所等を整備する土地改良施設等保全整備事業、3つ目として、地区内外の住民の交流を通じた土地改良施設の保全活動に必要な施設の整備、耕作放棄地を利活用するために必要な用地の整備を行う生活環境基盤整備事業から成り立っております。そういう中で、いずれにしましても里地や棚田における土地改良施設等の多面的機能の良好な発揮や豊かな自然環境の保全、再生を推進することとした目的があるわけでございます。
 そういう中で、桜川市では、旧町の時代において平成15年から当該事業に着手しまして、平成16年度はつくし湖東側道路沿いにトイレと駐車場を整備、さらに農道改良工事及び用排水路工事を実施し、平成17年度にはつくし湖の東側丘陵に位置するふるさとの森公園に交流広場として、あずまややパークらを整備しまして、平成18年度においては17年度の繰り越し事業として、広大なつくし湖を見おろせる同公園の高台に展望台施設を整備いたして、当事業は平成18年度で終了ということでございます。また、ここにつきましては、ベンチや遊歩道もあわせて整備いたしていますので、今後は市民の野外活動の場として大いに利活用されるのではないかなというように考えております。
 そういう中で、ちなみに先月の22日と27日に本年のみの事業でありましたけれども、県委託事業として実施したふるさと探検隊においては、真壁小学校と大国小学校の児童と先生約110名がこの施設からつくし湖を見学し、高台から見おろす広々としたつくし湖周辺の山々の景観に見入っておりまして、大変有意義な施設をつくったと自負しております。
 2点目の農地、水、環境保全向上対策事業ですが、当事業は、現在農村部は高齢化や混住化が進行して農地や農業用水などの資源を守る地域のまとまりが弱っており、また一方では国民の環境への関心が高まる中で良好な農村環境の形成や環境を重視した農業生産への取り組みが求められているために、農地、水、環境の良好な保全と資質向上を図るために、地域協働の取り組みを支援するために、本年度から5年間にわたり実施される事業であります。前にもご説明したと思いますけれども、活動支援交付金については、対象農地10アール当たり4,400円、そのうち国が4分の2の2,200円、県と市町村がそれぞれ4分の1の1,100円を負担します。具体的な取り組みの内容や方法でございますけれども、これにつきましては農業者だけではなく、地域住民、自治会、関係団体等が幅広く参加する活動組織を立ち上げていただきまして、地域内の農用地、農道、ため池、パイプラインなどの点検と維持管理に必要な簡易な補修、それらの施設周辺の草刈りとか、そして地域内の施設の清掃や花などを植栽するというような環境整備が主な事業でございます。
 桜川市におきましても昨年の8月から、全行政区に呼びかけまして、さらに説明会を通して当事業への参画を促した結果、36地区、約1,000ヘクタールの農地において本年度からこの事業を実施する運びとなりました。ちなみに県西地区の取り組み状況ですけれども、活動組織が県西地区で70地区、対象農地が約2,700ヘクタールでありまして、そのうち桜川市は地区数で51%、農地面積で37%を占めており、県西地区では一番の取り組み体制をとっていることは事実でございます。そして、南椎尾の調整池、いわゆるつくし湖の地元であります酒寄地区においても、当事業に取り組んでおることも事実でございます。
 そういう中で、金額的に申し上げれば、先ほども申し上げましたけれども、市では5年間で5,500万円を負担します。その反面、桜川市には2億2,000万円が交付されることになります。よって、この事業の導入によりまして、桜川市の農村環境はもとより、各地区の住民の方々のコミュニケーションが図られ、さらなるよりよい環境になっていくことを願望しているというのが私の現在の心境でございますし、そういうことになってくれるものだと思っております。
 以上で小高議員に対する答弁といたします。
議長(小林正紀君) 再質問があれば質問をお願いします。
 4番、小高君。
4番(小高友徳君) 答弁ありがとうございます。再質問いたしますが、まず1点目の質問において、これまでの経緯等、また今後の運行状況はわかりました。
 そこで、教育長にお伺いいたします。往路は、路線バス9本のうち土浦真壁間の3本を残し6本が廃止、復路は路線バス9本のうち土浦真壁間の2本を残し廃止との担当部長からの答弁がありました。この路線は、椎尾小学校に通う子供たちが通学にバスを利用している。このような現状はもちろん教育長はご存じだと思います。しかし、今後の運行ダイヤを見ますと、通学に利用できない現状となることは察しがつきます、私も。確認の上で今後子供たちがどのような状況に置かれるのか、その点だけで結構ですので、お聞きいたします。
 そして、市長にお伺いいたします。市民の足とも言える路線バスの廃止は大変複雑な思いがあります。しかし、時代背景を見ますと、道路交通網の整備に伴い、1家に1台、2台と車を所有する方も実際に多いです。そして、今や車社会と言われていることは否めない事実だと私も認識しています。しかし、通学に利用している交通弱者とも言われる子供たちのこれからの現状、そしてこの対応をどのようにお考えなのかお伺いいたします。
 以上、再質問です。
議長(小林正紀君) 石川教育長。
教育長(石川 稔君) 小高議員さんのご質問にお答えをいたします。
 南北の路線バスが一部廃止されますと、椎尾小学校へ通う酒寄地区の子供たちがスクールバスとしての利用ができなくなります。そのため関東鉄道には路線バスの時間の変更を求めましたが、該当するバスが他路線からの乗り入れということで時間の変更ができない状況にあります。教育委員会といたしましても、今後この問題については十分検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
4番(小高友徳君) 済みません、議長。
 2点目の再質問を忘れてしまったのですけれども、まずいですか。
議長(小林正紀君) では、今続けて一緒に……。
 4番、小高君。
4番(小高友徳君) 教育長の答弁はわかりました。
 ちょっと忘れてしまいましたので、済みませんけれども、2点目、これも重要なのですけれども……。つくし湖周辺の整備について、先ほど担当部長から説明がありましたが、つくし湖を取り巻く環境整備、観光の面からも必要性があるものと私は解釈します。林道平野線と結ぶ市道9号線から林道酒寄線の一部は、先ほども申しましたが、みかん園を運営する方々が生活道路としての利用をなされる現状を踏まえますと、林道としてではなくて市道路線の認定、その認定をして整備促進、そのようなことが必要かと私は考えておりますので、市長の考えをお伺いします。
議長(小林正紀君) 中田市長。
市長(中田 裕君) 小高議員さんの再質問にお答えをさせていただきたいと思います。
 公共交通の現状は大変厳しいという状況にございますが、茨城県の例で申し上げますと、公共交通機関と言われる鉄道、バス、タクシーの利用者は、昭和40年代には全体の9割を超えておりましたが、平成15年には自家用車がほぼ9割を占め、公共交通機関の利用は1割を切っておるのが現況でございます。このような中、市内を走っております路線バスは、相次いで廃止の申し出がなされ、現在県バス対策地域協議会におきまして協議されておるところでございます。しかし、桜川市といたしましては、広域交通網の確保のため、その存続を強く要望しておるところでございます。特に県道つくば益子線を走る関東鉄道の路線バスにつきましては、椎尾小学校に通う酒寄地区の子供たちがスクールバスとして利用しております。そのため対応について庁内で検討を急がせておるところでありますが、あわせて交通空白地域の解消に全力を注いでまいりたいと考えております。
 また、議員もご承知のように、全員協議会においてご報告したように、7月から総務常任委員会の皆さんに細部にわたり現在協議をいただいておるところでございます。これらについて、詳細については飯嶌公室長から説明をさせますので、よろしくお願いをしたいと思います。
 また、林道酒寄線の問題でございますが、林道としての採択は非常に困難であるというふうに考えておりまして、今議員の方から市道として認定がえをしてはどうかという意見がございました。この点につきましては、私も酒寄地区の観光の振興という点から何らかの方法を考えなければいけないというふうに思っておりますので、建設部、経済部等とよく協議をして、方法を考えてみたいと思いますので、もう少し時間をいただきたいと、かように思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
議長(小林正紀君) 飯嶌市長公室長。
市長公室長(飯嶌洋一君) 小高議員さんの再質問にお答えを申し上げます。
 中田市長が申し上げましたとおり、酒寄地区の子供たちがスクールバスとしての利用ができなくなるという状況、また交通空白地域の解消という観点から、庁内において新たな公共交通体系の整備検討作業に入ったわけでございます。検討部会を設置いたしまして調査研究に当たる一方、近隣自治体の現状調査、また現行施策の状況を把握し、その結果を踏まえ、総務常任委員会においてご協議をいただいているところでございます。
 総務常任委員会はこれまで、7月の18日、同31日、また8月の9日、同24日と断続的に計4回の会議を開いているところでございます。全員協議会でご報告いたしましたとおり、これまでの協議からデマンド型乗り合いタクシーの導入が考えられておりますが、細部につきましては今後とも総務常任委員会の場で、また各常任委員会との間でご協議いただき、桜川市の新たな公共交通体系を整備してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。
議長(小林正紀君) 4番、小高君。
4番(小高友徳君) 最後まとめに入らせてもらいますが、当桜川市に限らず、公共交通体系の整備は大変重要な課題であると考えております。今回は路線バス廃止に伴う問題について質問をいたしましたが、やはり交通弱者と言われますお年寄りや子供たちだけではなく、桜川市民が不便を来すことのないような交通体系の整備を要望いたします。
 また、総務常任委員会の皆様、そして議員各位におかれましても、昨日の総務委員長報告にございましたが、ぜひ今後も重要課題として検討していただきますようお願いを申し上げます。
 次に、つくし湖周辺の整備につきましては、担当部長より、各事業の現在までの経過及び今後の計画等大変詳細に答弁をいただきありがとうございます。やはりつくし湖を取り巻く林道酒寄線の整備は、先ほどの部長の答弁の中で、将来的には筑波山梅林、椎尾山楽王院、つくし湖、酒寄のみかん園、真壁の町並み見学、雨引山、富谷観音等への観光ルートとしての役割を担う道路であると、そう思っているとありました。まさにそのとおりであります。市長、観光ルートの一環として大変重要な整備であると思っておりますので、市道路線への認定も含め、ぜひ前向きに検討していただきたいと思っております。これは要望であります。
 最後に、桜川市の南の玄関口という認識を再度強くご理解いただいて、私の一般質問を終わりにいたします。
 以上です。
議長(小林正紀君) これで小高友徳君の一般質問を終わります。
ここで暫時休憩いたします。
          休 憩  (午前10時34分)

          再 開  (午前10時46分)
議長(小林正紀君) 再開いたします。
続いて、26番、菊池節子君。
 質問する前に、3番のAEDについては、昨日相田議員からの質問で答弁を行っていますので、それとは違う視点からということですよね、質問は。そういう形でひとつお願いします。
          〔26番(菊池節子君)登壇〕
26番(菊池節子君) では、通告に基づきまして、私、菊池節子の一般質問を行います。
 まず最初に、県西総合病院と筑西市民病院の統合についての質問をいたします。8月に筑西市選出の新井昇県議会議員から、筑西市民病院と県西総合病院の統合基本構想というこの冊子が送られてまいりました。昨年、平成18年の4月につくられたもので、内容から見ても、新井県議だけでつくられたものではなく、県当局も含めてつくったものと推察いたしております。新井県議から送られた文書によりますと、これは昨年の4月につくられ、市長など関係者に既に送ってあるとの表現であります。
 まず最初に伺いたいのは、中田市長はこの文書をいつの時点で知っていたのかということです。昨年の6月議会では、私も県西総合病院の問題を取り上げ、質問いたしました。そのときの答弁では、統合の話はないということでありました。新井県議から送られた資料を見て一番驚いたことは、筑西市民病院の経営状態の悪化の度がとても進んでいるということです。例えば1病床当たり利益剰余金額は、公立病院の平均がマイナス613万円のところ、県西総合病院は半分のマイナス322万円、ところが筑西市民病院は公立病院の平均の倍のマイナス1,235万円にもなっているわけです。また、他会計繰入金対医業収益比率は、県西総合病院が4.4%なのに対しまして、筑西市民病院は22.6%と異常に高い数字を示しております。新井県議は、「県西総合病院と筑西市民病院の状況にかんがみ」と、どちらも同じように危機的状況のように言っておりますが、内容は全く違っていると思います。明らかに筑西市民病院のほうが瀕死の状況に陥っています。ある民間病院の方に、もしこの病院の経営を引き継ぐとしたらどうしますかと訪ねたところ、筑西市民病院のほうは、お金をもらっても遠慮いたしますということを言われました。
 筑西市民病院の情勢は、目まぐるしく変化いたしております。「医師の数は半減」と新聞報道されたかと思うと、「非常勤」医師の確保となり、さらには9月4日付の新聞では「筑西市民病院運営審議会が現状のままでは存続を断念する意見で一致した」との報道になっています。県西総合病院は、筑西市民病院とは違うといっても経営が厳しいことは事実です。特に建物が築40年を超え、耐震性からいっても建てかえが必要とされています。筑西市民病院との統合はないと思いますが、今後どのように建てかえをしていく計画なのか、その展望を伺いたいと思います。
 また、医師確保の問題です。桜川市にとって県西総合病院がどのような役割をして、市としてもどのような位置づけにあるか、病院の役割を鮮明にすることが青年医師の確保につながるのではないでしょうか。いたずらに医師報酬を引き上げるだけでは、やる気のある医師確保は難しいと言われています。市挙げて医師を迎える姿勢が重要ではないかと思います。中田市長のさらなる奮闘を期待いたします。
 また最後に、県西総合病院は、組合運営でやっている関係で、旧協和町や旧明野町関係者も引き続き運営に参加されているわけです。筑西市民病院が厳しい状況の中で、筑西市としてこれまでと同じように県西病院への参加をするのか、それとも対応も変化があるのか皆さん心配しております。いずれにしても、桜川市の姿勢としては、統合話はなしで、県西総合病院を充実発展させる立場であることを確認しておきたいと私は思っています。
 次に、2点目、りんりんロードの清掃についてです。りんりんロードは、散歩やサイクリングなど多くの人々に活用されていて、市民の健康づくりに大きな役割を果たしているのではないかと思っています。そのりんりんロードは、筑波線の主要駅であった岩瀬、雨引、真壁にはトイレがあり、休憩所となっています。そこを通りますと、トイレのわきのベンチで休んでいたり、話し合いをしていたり、市民の憩いの場となっております。それはそれで結構なことだと思います。気になることがあります。ごみが散乱していることです。ここにはごみ箱がございません。ごみ箱を置くと、よそのごみが運ばれてしまい、ごみのたまり場になってしまうので、ごみ箱を置かないことはいいことだと判断しています。しかし、岩瀬休憩所はそれほどではないのですが、雨引、真壁各休憩所には、ジュース缶やごみが散乱しているのを見かけるわけです。休憩した人が、どうしてもベンチの下や木の根っこにジュース缶などを置いていってしまうのです。観光地は、いったん汚れてしまうと手がつけられなくなってしまいます。いつも絶えずきれいな状態を保つ必要があると思うのです。観光コースとしてはマイナスになってしまうのではないでしょうか。市として具体策をお願いしたいと思います。
 次に、AEDの設置について、昨日も相田議員から質問がございましたが、突然死対策としてAEDの設置を要望を私は去年の3月議会でいたしましたけれども、高額が理由で実現できませんでした。ところが、全県でほとんどの自治体でAEDの設置が進み、自治体として設置されていないのはわずか4市2町ということです。県立高校は全校配置、桜川市としても設置をすると、来年度3カ所に置くという答弁をいただきました。二、三日前ですか、大阪のPL学園で、胸に硬式野球のボールが当たって、心臓震盪を起こして中学生が亡くなるという痛ましい事故があったばかりですが、このような場合にも役立つと言われております。また、桜川ロードレースの際にも、体育館に備えておけば安心ではないかと思っています。高額が理由でしたけれども、35万円ぐらいと聞いておりますので、目が飛び出るほどの高額ではありませんので、ぜひ早目に、茨城県最後の自治体にならないうちに、ぜひ設置をお願いしたいと思います。
 次に、南飯田地内県道富谷稲田線と元岩瀬から来る、来栖運輸方面から来る市道を通ってくる3差路の交通安全について伺います。県道富谷稲田線の南橋、大川にかかる橋です。すぐ東の3差路は、優先路がとてもわかりにくい状況であります。完全な丁字路ならはっきりするのですが、3差路であることが大きな理由です。また、以前は、南橋が改修される前は、来栖運輸方面からのほうがダンプカーの主要通路であったため、こちらが優先と思っている人もいるのではないでしょうか。現在は富谷元岩瀬の道路ができたこともあり、県道のダンプカーと自動車の往来も一段と激しくなっています。また、樹木も多いため見通しも悪く、道路標識も消えかかっています。初めて通る人にもっとわかりやすい安全対策をとっていただきたいと思います。
 以上で質問を終わります。また、再質問させていただきます。
議長(小林正紀君) 菊池節子君の質問に対する答弁を願います。
中田市長。
          〔市長(中田 裕君)登壇〕
市長(中田 裕君) 菊池議員のご質問にお答えを申し上げたいと思います。
 県西総合病院の問題について率直に申しますと、新井県会は、高所大所から自分の考えを議員の皆さん方に述べたというふうに理解をしております。しかし、県西病院の管理者である私と副管理者である冨山市長の間では、統合問題については一度もお話をしたことはございません。しかし、県西病院の運営につきましては、これからも力を相携え、しっかりとやっていこうという基本合意はしております。
 私は、県西病院については、市民の命と健康を守る地域医療、救急医療の拠点病院として大変重要な施設と考えております。今後とも、医師不足という深刻な課題がございますが、武藤院長と連携して、問題解決に鋭意努力してまいる所存でございます。また、設備面に関しましても、県西病院管理者として、副管理者、病院議会の皆さんと十分協議をして、その充実を図ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。
 次に、AEDの問題については、きのう相田議員に答弁をさせていただきましたが、突然の心停止に対し、その場に居合わせた者によって速やかに除細動器による処置が行われることは、救命率の向上に有効な手段と認識しております。当市におきましても、多くの市民が利用する公共施設を中心に順次設置を促し、AEDの必要性、操作方法の講習等に取り組んでいきたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。
議長(小林正紀君) 大場建設部長。
          〔建設部長(大場敏夫君)登壇〕
建設部長(大場敏夫君) 菊池議員さんにお答えいたします。
 りんりんロードの清掃についてという質問でございますけれども、雨引、真壁、各休憩所に空き缶やごみが散乱しているということですが、これにつきましては近隣高齢者ボランティアの方々による清掃あるいは毎月の地元の桜川職員による清掃をお願いしているところでございます。今後の清掃管理につきましては、休憩所内のトイレ清掃、これは現在、業者委託で週3回実施しておりますけれども、これだけではなく、休憩所周辺の清掃管理あるいは担当課の見回りをより一層強化させていきたいというふうに考えております。休日等は、町並み散策あるいはサイクリング等での各休憩所の利用者も多いのが実情のようでございますけれども、なお一層環境美化に努めてまいりまして、日本一美しい桜川市のイメージアップに努めてまいりたいというふうに考えております。
議長(小林正紀君) 飯島総務部長。
          〔総務部長(飯島泰則君)登壇〕
総務部長(飯島泰則君) 菊池議員さんの質問にお答えいたします。
 南飯田地内の県道富谷稲田線と元岩瀬方面、来栖運輸方面から来る市道の3差路の交通安全についてということでございますが、ご指摘の交差点は道幅がほぼ同じくらいであるため、どちらが優先道路であるかわかりにくい状態ではありますが、県道富谷稲田線側が優先道路であります。交通安全対策といたしましては、あそこには道路照明あるいは視線誘導標、カーブミラー、横断歩道、それから外測線、市道側には一時停止の道路標識及びとまれの道路標示が設置してあります。しかし、現在はとまれの道路標識が薄くなっておりますので、とまれの道路標示の引き直しと、停止線前に県道の外測破線を引いて、わかりやすくして安全対策を講じてまいります。
 以上でございます。
議長(小林正紀君) 再質問があれば……。
 26番。
26番(菊池節子君) 市長の答弁では、筑西市長との話し合いも一度もないということですけれども、実際になかったのだと思うのですけれども、このような冊子をつくったということは、多分県も介入しているのではないかと、新井県議だけでできた資料ではないというふうに私は思っております。県議が保健福祉部委員長をやっていたときにつくったということでございますので、かなり調べてこういう冊子ができたのだと思うのですけれども、それでやっぱり筑西市民病院は本当に大変行き詰まっている経営状況だと思うのですけれども、県西総合病院はこの辺では、自治医大に行くのにしても、つくばへ行くにしても、水戸のほうへ行くにしても、友部中央病院もありますけれども、やっぱりこの辺で一番中核、中心になっている大きな総合病院ですので、市長は建てかえのことについてはどのようにお考えでしょうか。住民の命と健康を守る立場から、今県西総合病院も、夜行ってもなかなかかかれないということもありまして、そういう点でやっぱり建てかえを含めて残して住民の命を守らなければいけない。ですから、その辺のところをひとつ、今統合は筑西市長とも話がないから大丈夫だと思うのですけれども、建てかえの点について、これからの方針というのですか、市長としての、その辺のところをお伺いしたいのですけれども。
議長(小林正紀君) 市長、これは一部事務組合で別法人で、幾ら同一であっても、基本的には答弁は差し控えていただきたいですよね。
          〔何事か声あり〕
議長(小林正紀君) 菊池議員、一応一部事務組合なので、地方公共団体とは別法人で、同一だとしても質問することは差し控えていただきたいと思います。
26番(菊池節子君) 県西総合病院の問題については、私、医療機関としてやっぱり本当に大切な問題だと思うのです。市長として、これからの10年先、20年先を見込んだ考えを持たないと、住民の暮らしを守れない、命を守れないというふうに思いますので、ここでは答弁できないかもしれませんけれども、その先まで見込んだ方針を持っていただきたいというふうに私は思っております。
 では、次に移ります。りんりんロードについては、ぜひ地域の皆さんにも協力いただいて、真壁のほうは町並み保存とか、今町おこしで結構観光客の方もお見えですので、ぜひ清掃もしていただいて、気持ちよい休憩ができるような、そういう場所にしていただきたいと、努力していただきたいというふうに思います。
 それから、AEDの問題ですけれども、昨日相田議員さんからも出ましたけれども、真壁の福祉センターは導入したということですが、これからやっぱり大きなイベントをやるときにはあったほうが安全ではないかなと、一人の命でも救えるというふうに私は思いますので、早急にお願いしたいと思います、来年度なんて言わないで。その辺、市長のご答弁をお願いしたいと思います。
 それから、南飯田の件については結構です。
議長(小林正紀君) AEDの設置の件だけですよね、今の質問は。
 中田市長。
市長(中田 裕君) きのう相田議員にお答えしたように、来年度の予算で3カ所に設置をしてまいりたいというふうに考えてございますので、よろしくお願いをしたいと思います。
議長(小林正紀君) 26番、菊池君。
26番(菊池節子君) とにかくそう多額ではございませんので、何とか今年度中にやっていただきたいです。私昨年も質問しておきましたので、何で桜川市が導入しないところに入ってしまったのかななんて、ちょっと残念なのでありますけれども、そのときは高額だということで、でも35万円程度でしたら、そう目が飛び出るほどの金額ではないというふうに思うのです。何かの余分なところ、無駄を削ればできるというふうな金額だと思いますので、ぜひ今年度中にお願いしたいと、来年度なんて言わないで。そのことだけご答弁ください。
議長(小林正紀君) 3回目の質問で、これで終わりですよね、まとめもなくて。
26番(菊池節子君) 冨山市長は、私が考えるには、多分もうだめだと思っているから、だからもう……でも筑西市の人も組合に入っているわけですから、とにかくここの辺の中核として、県西総合病院ここにありという立場で頑張っていただきたいというふうに私は声を大きくして言いたいわけです。
 もう一度さっきの質問に対してお願いします。
議長(小林正紀君) 中田市長。
市長(中田 裕君) AEDにつきましては、先ほどから言っているように、本当に大切な問題でございますので、相田議員のご質問に答弁したような形で本当に真剣に頑張ってまいりたいと。そういう面でまた学校教育関係者とも話し合って体制を整えてまいりたいと、かように思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
議長(小林正紀君) これで菊池節子君の一般質問を終わります。
 続いて、17番、川那子秀雄君。
          〔17番(川那子秀雄君)登壇〕
17番(川那子秀雄君) 一般質問通告に従いまして、土地借上料についてのことをお伺いをするわけであります。
 きょうも茨城新聞に出ておりました。公債費比率、桜川市は44市町村の中で24番目であります。実際には広域を組んでおります結城が20%を超えてしまったと。あるいは筑西市が18.9%を超えている。その中で広域を進めていくわけでありますが、私はよく考えますと、土地の借上料、それは固定費として毎年出ていくお金でございます。実際には昨年第1次総合計画前期の計画書をつくり上げたわけです。そのときには総務部長は、教育委員会の次長でありました。今回は、総括といいましょうか、総務部長として、行財政改革のトップにいるのであろうというふうに考えております。企業でいえば、土地を借りている、あるいは借金をしている、あるいは経常経費の削減ということが運営のポイントになるわけであります。そして、総大なる立派な計画書をつくったわけであります、5年後ということを目指して。
 17年の末でございますから、実際には18年度からやっておるのだと思いますが、その中で財産管理費、この中で財産審議委員会というのが、実際には決算では1万2,000円しか支出していないのです、昨年度。どういうことをおやりになったのか、私非常に疑問を感じている一人であります。そして、あわせて行財政改革推進員という方々にお願いして審議をしていただいたであろうと思いますが、その支出が17万4,000円。何回分だかわかりません。ですから、公債費比率がそのときは17年度14.2%だった。ところが、今回の発表で14.8%になった。しかし、5年後の計画では、あの計画書では13%以内というふうにうたっているわけです。ですから、私はこの中で、いわゆる企業会計の原則からいえば借入金の減額方法、いわゆる市でいえば市債の発行、そういうものを減らしていく努力、そして全くこれは変わらない固定費の減額、それをすべきだろうと。経常経費は、市民のサービス、やはり相当要望が多くなっていますから、なかなか難しいことであろうと思います。その中で各担当部長は、市長、副市長と相談しながら予算を消化していくのであろう。また、今年度も20年度の予算をつくっていかなければならないわけです。
 私がなぜそういうことを言いますかといいますと、財産貸付収入が実際には桜川市では1,196万円収入になっているわけです。ところが、支出としてその部で管轄しているのは1,045万6,000円、決算では1,045万5,000円ですか、そういう決算になっているということであります。そうすると、収入の大部分が総務部の管財課の支出で消えてしまう。例えば学校でありますとか、担当部によって違いますが、その中で土地借上料ということで計上してあるわけであります。
 しかし、今回私が不思議だなと思ったのは、これは合併したから、そういう現象が起きているのであろうというふうに思いますが、各予算書を見てみますと、教育委員会、実は総務部長、あなたが昨年度いたセクションの中で、小学校費、中学校費の中では土地借上料があるわけです。ところが、幼稚園費にないわけです。計上されていない。実はあそこの奧に、小学校の東に広大な空き地がある。あちらに行きましたら、あれはどうも小学校だか幼稚園だかわからないけれども、借りているのだよと、5反歩ぐらいだよと、そういううわさを聞いたわけであります。ということになりますと、教育委員会ではその土地を借り上げている内容について承知していたと。なぜ総務部の管財にその土地の借上料が計上されなければいけないのか。私は、本来幼稚園で借りたということを聞いていますから、幼稚園費に当然計上されなければならないだろうと。それが1点。なぜそういうことをしていなかったのか。
 これは、18年度の予算書をつくるときでもわかっているわけです。わかっていて何で総務部の管財のほうになっているのか。これは、合併したときにそういうふうにしたから、予算編成上、幼稚園費にやらなかったと。金額は同じです、どこのセクションでやっても。しかし、先ほど申し上げましたように、固定費の削減ということになれば、私はこの前建設部長にも協議会で言いましたが、あちらこちらに借りている建物が建っている土地、必要な土地です。しかし、借りていても空き地になっているもの、その2点あるだろうと思います。だから、総務部長、1,045万円、土地借上料、その中身を、本来の質問事項と違いますが、一応土地借上料についてということを申し上げていますから、その中で大体の概略でいいですから答弁を願いたい、そのように思います。
 簡潔にしていこうかなと考えておりますが、質問の要旨にありますように、大国小学校、やまと幼稚園の東側に、5反歩という私はうわさを聞いたのですが、どうもそうではないらしいと。もっと大きな面積だろうと。私、見学に行って写真も撮ってきました。いいところを使うときに半分使っているのかなという。草が生えていて、この前また行きましたら、PTAか何かで草を刈ったというふうな跡が残っております。確かに草を刈ったと。だから、その中で面積及び借上料についてどういうことになっているのか。それは何年、いつから契約されて、どういうふうになっているのか、総務部長、詳細をお答えをしていただきたい。
 これは非常に大事なのです。合併前に大和地区から選出された議員さんは多分知っているのではないかなという感じはするのですが、あえて私は、どうも借地の状態から見て必要性があるのかと。幼稚園の教頭さんのところにも行ってきました、この前。そうしたら、PTAあるいは運動会、これは大国小学校も幼稚園も合同して使っているようであります。しかし、果たしてあれだけの借地が必要であるのか、私はよく考えていただきたいと思うのです。
 例えば桜川市真壁地区あるいは岩瀬地区を考えても、そのためにあんな広大な土地を借り上げているところなんかないと思います。例えば私は岩瀬小学校の裏に住んでいますけれども、運動会、そういうときは近所の民家にお願いしたり、いろいろ苦労して保護者はやっております。あとはPTAの場合には、学校の校庭を使用させています。だから、私は、あんなにわざわざ借り上げる必要があるのかなと。
 部長、昨年度教育委員会の次長をおやりになっていた。その中でどうだったのかなと。今度は行財政改革の親分だということならば、何でそういうことに気づかないのかなと。1,045万円、それは総務部で管理しているお金だけです。しかし、各担当部署には土地借上料というのがあるのです。そのトータルを私は一部しか見てきませんでしたが、これは建物が建っているところを借地しているのだろうと思います。とにかく総務部長、大国小学校の借り上げている土地も含めて、そういう借り上げの土地があるのかどうか。いわゆる空き地という感じであるのかどうか。あったらえらいことです、空き地を借り上げているなんていうのは。必要性があるから、市としては市民サービスのために借り上げる、そういうことが基本になるわけでありますから。
 どうもあの土地に関しては、私が聞いているところでは、その当時の総務課長、合併前の総務課長土地であって、自分が総務課長の判こを使って契約をした。「あとよろしく」と上に言えば決まってしまうことなのです。借りるほうの担当と貸すほうは自分です。それでぽんぽんとやったのでは、何かちょっと裏があるような気もしないでもないのです。簡単なことです、上には。例えばここであれば、「副市長、こういうことですから、よろしく」と、「市長よろしく」と。「わかった、わかった」と判こを押せば決まってしまうのです。
 だから、それは冗談としても、私はその面積及び借り上げについて、いつから借りていたのか。それで、あれだけの広いところの使用状況、あれだけ必要だったから借り上げたというふうに私は考えます、善良な市民としては。しかし、あれが年間幾らも使わないで、そのためにサービスをしているとすれば、桜川市全体のことを考えると不公平だというふうに思います。
 固定経費、いわゆる土地借上料というのは、必要がなければ、それは解消していく、それが行財政改革というのではないでしょうか。借り上げというのは市債ですから、これもこれから大変なわけです、公債費比率が。いいですか。予定では5年後には13%以内というふうにやっているのです。ところが、18年度14.8%上昇している。では、この次はどうなるのか。私は、もっと上昇するだろうというふうに見ています。だから、減らすべきところは減らすという努力。
 それと、財産審議会委員会というのがあるのですが、どういうメンバーだか私はわかりません。その中で困っていることをちゃんとお願いして審議をしてもらうのです。1万2,000円の支出ぐらいで財産審議会の委員会が真剣に開かれたというふうには思っておりません、失礼な言い方ですが。だから、総務部長、この土地の借上料、これに代表されるわけですから、これを質問しておりますけれども、やはり固定経費の軽減策というのはこういうことが大事であろうと。毎年あるわけですから。
 自分の懐から出さないからいいのだろうと。例えば100万円以内だとか、以上だとかという。だけれども、先ほど菊池議員が、あるいは相田議員が言っていましたAEDの設置三十何万円。これを解消すれば設置できるのではないですか。そういう努力というのは、総務部長を初め皆さん有能な部長、課長、みんな抱えているのです。だから、その中でやっぱり考えてほしいなと。それがあなたの役目です。この前あなたは、そう私に答えたのです。あと何年あるか私はわかりませんが。あと何年かあるから総務部長になったのです。だから、自分が檄を飛ばして、市長、副市長がいますが、はっきり物を申し上げて、この部分はこうなのですよということをやっていかなければだめでしょう。あなたに期待しているのです、市民の方は。私は今、異議申し立てをしているのです。
 私が立つと外野がうるさいようでありますけれども、とにかく部長、いい答弁をお願いしたい。
 それから、教育長、そこのところ、あなたは教育委員会のトップですから、その土地は幼稚園で使っているということになれば、あなたのほうの担当になってしまうのです。当然幼稚園費に計上すべきなのです。私は、解除してもらいたいと思うのです。そこらを十分、教育長、真壁時代は議員さんだったのです。そういう立場からの物の見方も考えてやっていただきたい。
 それと、借地借家法では大体おおむね3年の契約だと思います。それがどうもこの土地についてはそうではないということを聞いているのです。そこら辺もちょっとお答えをいただきたい、そのように思っております。建物を建てるときは長く借りなければ損ですから、長く借りてもいいですが、空き地は1年だとか3年だとか。建設部長、後で総括で聞きますけれども、ああいう土地もあるわけです。だから、そこのところを総務部長、要は肝心なところだけお答えをいただきたいと。
 市長には答弁を求めません。市長は、しりぬぐいばかりやる立場の答弁になりますから。そこら辺ちょっとお伺いをして終わります。
議長(小林正紀君) 川那子秀雄君の質問に対する答弁を願います。
 飯島総務部長。
          〔総務部長(飯島泰則君)登壇〕
総務部長(飯島泰則君) 川那子議員さんの質問にお答えいたします。
 やまと幼稚園の駐車場ということでございますが、幼稚園の駐車場及び資材置き場ということで、そういうことを目的にいたしまして、平成8年に4,465平方メートルを56万円で借地をしております。
 それから、平成11年には1,421平米を追加し、5,886平方メートルを73万8,000円に変更しております。その後、平成16年に249平方メートルを追加し、6,135平方メートル、借地料は前年度と同額の73万8,000円で、10年の契約を締結し、現在に至っております。
 それから、使用状況でございますが、使用状況につきましてお答えをいたします。毎日10台前後が幼稚園児の登校園のため利用しております。そのほか大国小学校の大きな行事の際に、また協和養護学校が毎日児童の送迎のため、大型バスが利用している状況でございます。主な行事といたしまして、4、5、6月は入園式、それからPTA総会、授業参観等、7、8、9月は教育講演会、除草作業、運動会等、10、11、12月は親子交通安全教室、授業参観、クリスマス会等、1、2、3月はPTA役員会、それから卒園式等に駐車場として利用しております。大きな行事のときには、駐車する台数は120台程度と推測されます。使用状況については以上でございます。
 それから、幼稚園費に計上すべきではないかということでございますが、旧大和村時代に財産管理費のほうに計上してございまして、それが現在も財産管理費のほうに計上しているという状況だと思いますので、ここは教育委員会とも協議をいたしまして計上替えするか、その辺のところは検討していきたいというふうに考えております。
 それから、期間でございますが、期間につきましては3年ぐらいが多いのではないかというお話でございますが、10年というのも結構ございまして、10年が比較的多いというような状況でございます。
 いつから契約しているのかということでございますが、先ほど平成8年に4,465平方メートルを借りているというお答えをいたしましたが、平成8年、大和村から桜川市が合併いたしまして、そのつづりの中には平成8年度の予算書に幼稚園駐車場及び資材置き場敷地借上料として56万円計上してございます。そして、関係者にいろいろ聞いたのですが、契約書については見当たらないという状況でございます。それは、いずれももとの、合併前の総務課長の親の時代に契約をしているということでございます。
 それから、平成11年に契約書、1,421平米という17万8,000円で契約した部分がありますが、それについては契約書はございます。それから、平成16年度に6,135平方メートルということで73万8,000円で契約しております。これは契約書がございます。
 以上でございます。
議長(小林正紀君) 17番。
17番(川那子秀雄君) 今総務部長から聞いておりますと、平成8年4,465平米、それから4年後です、平成11年1,121平米、17万8,000円。計算機がないから平米単価わかりませんが。16年度、何月なのですか、これは。17年の3月に合併する予定だったのです、当初は。わかっているように。この平成8年度、11年度というのは、担当課長はわかりませんけれども、16年度は総務課長だったわけでしょう、土地の地権者は。自分対役所で判こ押して、平米幾らになりますか。
 私が聞いているところでは、私が覚えているのは、私が羽田に工場を構えていたころは、あそこはどっくぼ田んぼだったのです、正直に言えば。埋め立てたその外に農道があると思うのですが、多分に。しかし、あれは村の経費で埋め立てたのです。村の経費で埋め立てて、なおかつそれを借り上げたと。資材置き場で、最初幼稚園だと。何とでたらめな。普通はあり得ない。
 旧岩瀬町時代を申し上げるのは言いづらいのですが、例えば埋め立て、例えば下水の工事なんかやります。そうすると、業者が自分で残土を埋め立てるところを探してやっているとか、例えば土壌改良ということで町が処分先を探して、あとは農業委員会にかけたりしてやっているわけです。ところが、ここは村で金をかけて埋めて、なおかつ借り上げる、私はどうもそんなことは考えられないのです。
 あの方は、非常に財産を持っておられる方だと聞いております。ですから、ほかにも桜川市に土地を貸しているという話も聞いております。16年度に10年間、駆け込み契約ではないのですか、これ。総務課長で合併協議会にもいたでしょう。だから、10年間なんていうことは、これは論外です。3年ぐらい。
 ということは、これは6反歩でしょう、6,100平米ですから。平米120円ぐらいですか、これ。120円は高過ぎるのではないですか、村の経費で埋め立てて。あそこは田んぼだったのです。例えば1反歩で幾ら米がとれますか。幾ら売り上げがありますか。農家としたら10年間の所得を保障されたものです。それが役場の職員であったということになると、これはちょっと、桜川市になっても協議をしなければならないでしょう。10年間です、保障で。730万円10年間で入ってくることになる。働かないで入るのです。
 あれも本当は雑種地になっているのだろうと思いますが、農業委員会で転用しなければ、農転しなければできない事業です。そこら辺のところ、部長もうちょっと、合併前でしたからではなくて、よく調査をして、今使用状況これだけやっていますなんて。あそこの地域だけそういうサービスをして、悪いということではないですが、過剰サービスではないですか。
 私も知っています、あそこに養護学校が迎えに来る。あそこの駐車場がなければ養護学校のバスがとまれないということはないのです。十分にあるのです。例えば前原の農協、あそこら周辺を見たってわかるではないですか。ここに増田議員がおられますが、あの地域使えるのです。なぜこういう、学校の行事があるから、こんなことやっていますなんてよく教育委員会も言えます。ほかの小中学校でどこにありますか、そういうところ。こんな契約をしていることは解除してください。これは解除をお願いします。解除していかなければならぬです。あんなでたらめな。
 私も行って見てきました、砕石がぱらぱら使っているところは。あれ半分まで使っていないでしょう。なぜそういうふうに借り増していっていたのかも不思議ですし、資材置き場だったなんていう痕跡はないです、あそこに。
 話に聞きますと、今の本庁の中学校のあたりに資材置き場を借りていて、どうとかこうとかということがあったということを聞いていますが、市民の税金ですから、よく考えてください。私は、これは解除すべきだと、当然。おかしい、契約状況も。その前の契約書がないなんていうでたらめな話はないでしょう。契約書はあるべきです。
 これ、当初全部120円ですか、最初から。県西病院が平米120円です、その当時。あそこにあの方の奥さんがいるのですよね、事務で。わかるのです、平米幾らというのは。120円は高過ぎます。埋め立ててもらっただけで感謝しなければいけない、地主は。地代半分ぐらいでもよかったのではないですか、平らにしてもらったのだから。そこは部長、もう一回、そこら辺。
 契約書がないなんていうのは、合併したからないなんていうのはおかしい。出さないのではないですか。
 合併前のことだから、ないのですって。11年からありますと。今部長が答えたけれども、最初は4年で借り増ししているのです。今度11年が5年です。5年間の契約をやったのです。今度は10年です。何で。これはおかしいではないですか。
 そこら辺のところ、部長もう一度。
議長(小林正紀君) 飯島総務部長。
総務部長(飯島泰則君) 最初に平成8年に、ただいま契約書がないと申し上げましたが、実は私ども関係職員全部で探したつづりの中に本来あるべきはずだと思うのですが、大和村から桜川市に引き継がれたときに、その時点であったのかないのかということは確認ができないと。現実はないということでございまして、最初の契約は平米当たり125円ということでございます。その後、途中で1,421平方メートルを借りておりますが、平成11年に、これも125円です。平成16年に6,135平方メートル、ちょうどあの真ん中に用悪水路が通っておりまして、それを払い下げした土地が249平方メートルということでございまして、全部合わせまして6,135平方メートルを、その前の5,886平米のときの契約金額と同じ73万8,000円で契約しておりまして、それで平米当たりに換算しますと120円ということでございます。
 それから、埋め立てたのは公共事業による残土で埋め立てたと。平成8年の8月26日にあそこは土地改良をやったところでございまして、大和村西土地改良区ということで、土地改良をやったところでございます。当然霞ヶ浦用水の受益地であります。それから霞ヶ浦用水受益地から除外あるいは農振農用地の除外というのを同時期に、平成8年と。それから、1,421平米については、12年の5月26日に村で農業委員会のほうにかけて制限除外をしております。
議長(小林正紀君) 17番。
17番(川那子秀雄君) 部長、あなたに質問するのは酷なような気もしているのです。それは、あなたがただそこの職責に来たから、そういうことなのですが、私は先ほど言いましたけれども、教育委員会の次長をやっておったのです。あの土地は市の土地だということを認識していたでしょう、当然、次長ですから。だから、予算書に出てこないのです。1,045万円の。予算書調べたら、それはありましたけれども、幼稚園費には一円も計上されていないのです。そこら辺が……。私は素人です。素人だけれども、住民に見えない予算書です、それは。
 向こうのほうへたまたま遊びに行ったら、そんな話が出た。これは、120円は高過ぎます、はっきり言って。残土を埋め立てするところがなかったから、あそこを借りたということではないでしょう、私が聞いているところでは。そこは言いません。しかし、はっきり言って村の費用で埋め立てたということは現実のことなのです。かかっているのです、残土をあそこまで運搬してくるのですから、費用は相当かかっているはずなのです。それを当時総務課長でいて、これから合併するというときに、合併協議会のときに、17年3月ということが決まったのです、あのときは。駆け込みで契約したのではないですか。そう受け取られても仕方のないことです。
 だから、総務部長、地主を呼んで、もう一回協議してください。10年というのは長過ぎます。不公平です、ほかの農家の方に。1反歩の米は安いのですから。それを農地だったものを雑種地に転用して、まして貸せると。そこまでやれたわけです。ほかの人は怒ります、何で勝手なことをやっているのだろうと、総務課長で。だから、一応総務部長、約束をしてください。
 そこら辺の事情をよく、その当時ここにも、相田議員さんと雑談でしゃべりましたけれども、「私も質問したことあるんですよ」と、そのときに。増田議員さんもいます、あの周辺に。よくわかっているはずです。よく実情を調べ上げて、これは解除する方向にしてください。悪いですが、小学校で使うというところまでは契約していないでしょう。あいているから使っているのです。ほかの人のトラックもとまっているのです。
 そういうことで検討してください。市長、よく調べ上げて。固定費の削減を考えてやっているわけでしょう。そんなものは地主とよく話し合って、議会からこういう話が出ているのだと、返せと言われているのだと。だから、その実情も踏まえて、どうなのでしょうかという話をしてください。72万円も毎年もらって、埋め立ててもらった土地をまた貸してなんていう、そんなことは許されることではないです。利益誘導型総務課長がいたと、そういうふうに考えざるを得ない。
 部長、よろしいですか、それやってください。一言でいいです。
議長(小林正紀君) 飯島総務部長。
総務部長(飯島泰則君) ただいま川那子議員さんから契約解除という話がございましたけれども、それは真摯に受けとめまして今後交渉はしていきたいとは思いますが、平成26年の3月31日まで契約の効力があるわけでございますので、その辺もありますので、地権者と十分に協議して、借地料の軽減が図れるかどうか、その辺のところは交渉してまいりたいと、このように考えております。
 以上です。
議長(小林正紀君) これで川那子秀雄君の一般質問を終わります。
 暫時休憩いたします。
          休 憩  (午前11時55分)

          再 開  (午後 1時29分)
議長(小林正紀君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
続いて、21番、仙波信綱君。
          〔21番(仙波信綱君)登壇〕
21番(仙波信綱君) 6月定例議会において一般質問いたしました富谷山の採石場に関連いたしますが、今回は文化財保護という観点に問題を移しまして、教育長、市長にお伺いいたします。
 前にも申し上げましたが、富谷山には通称富谷の観音さんと言われる天台宗小山寺が建立されていることは皆様ご案内のとおりであります。小山寺の歴史は、天平7年、西暦735年、聖武天皇の勅願により、行基菩薩の開祖により建立されたと言い伝えられております。すなわち開山以来千二百六十有余年の歴史を持った古刹であります。さまざまな有形文化財の建造物や仏像彫刻が保存され、近隣に二つとない地域の歴史的宝物だと言えます。特に三重の塔は、室町時代、寛正6年の建立であり、明治39年には国の重要文化財指定を受けています。長い歴史の中で幾たびか修復を重ねていますが、最近では昭和63年10月から平成2年3月にかけて大幅な修復工事を行い、現在の姿に至っております。国、県、町の補助金と所有者負担金合計1億八千八百万有余円の総事業費でありました。富谷の観音さんの三重の塔は、それほどの大金をかけても保存する価値のある桜川の宝物だと言えます。その富谷山の東奧側に採石場が開発され、山が崩され、地肌がむき出され、山の稜線も低く下げられてしまった姿は、だれが見ても醜い景色としか映りません。桜川市を訪れる遠来の客が岩瀬駅におり立ったとき、まず初めに目に飛び込んでくる景色がこれでは、いかにも桜川市のイメージが悪過ぎるのではないでしょうか。
 採石を採掘する営業権は、その経済活動で多くの人々が生活をしていることを考えれば、既得権としてなかなか強力なものであることは、ある程度理解をしているつもりであります。また、土木工事などによるインフラ整備を考えれば、砕石の需要に対する供給源としてやむを得ない事情も理解できます。
 6月第2回定例議会の私の一般質問に対して、山中経済部長は次のように答えております。現在の採取許可期間は、平成15年5月7日から平成20年5月6日までの5年間、当時の桜井産業が取得しています。面積は50万1,607平方メートル、採取予定量は436万6,714トンという膨大な数字の許可になっているそうであります。問題は、許可が更新された平成15年の翌年、つまり平成16年12月1日付で桜井産業株式会社から有限会社五月女生コンに営業譲渡されていることであります。その直後、五月女興業有限会社に経営が移譲され、現在に至っているとのことであります。
 営業譲渡の際には、許可の譲渡とともに義務も確実に履行されねばならず、留意事項としては、土地の亀裂や崩壊、流出、粉じんの飛散、水質の汚濁、騒音の発生、周辺住民に対して迷惑とならないよう十分に配慮をすること、災害が発生した場合、報告の義務づけ、新たな災害の防止、災害復旧のための必要な措置、採取場内においては利用しない土地の緑化、環境の保全などを図るなど、各般にわたる留意事項が付記されているそうであります。県が認可をいたす折には、関係市町村長の意見も当然必要になっておるそうでありますから、平成15年には中田市長も当時の岩瀬町長として意見書を提出されているわけでありますが、その意見書には、すぐ南西の同じ富谷山に重要文化財を擁する古刹、小山寺が建立されており、それをどのように具体的に保存、保護し、守り、語り継いでいくべきか触れられているのでありましょうか。
 不思議なことは、これまで許可更新の期間が3年であったそうでありますが、なぜか平成15年の許可更新において、5年に2年延びているのであります。その理由は果たして何なのでありましょうか。そして、何よりも先ほど羅列した各般にわたる留意事項を、だれが、どこで、どのような責任のもとにチェックするのでありましょうか。
 市長は、6月の私の質問に対して、今後地域住民の意見を伺いながら、パトロールを強化し、事に当たっては早期に対処するとともに、県に対して徹底した指導を働きかけまいりたいと答弁されました。私は今回、文化遺産の保護対策について、より具体的な保護策を模索するために質問しております。文化財を保護するのに、事が起きてしまってからでは遅過ぎるのであります。許認可のもとで営業努力をされる五月女興業さんに否はないのかもしれませんが、投資をすれば、その投資以上の利益を上げようとするのが事業者の常套句であります。小山寺のご住職は、それを敏感に感じ取っているのかもしれません。文化財を保護するという教育観点から、化学的データに基づいて業者を指導する資料をつくるとか、例えば震度測定器や粉じん測定器などを小山寺の境内に設置して、長期間にわたるデータをつくり、分析、指導するなど、行政としてより具体的にバックアップする必要性があるだろうと思うのであります。
 小山寺護持会という組織があり、市長もそのメンバーだそうでありますが、私には全くその組織の情報がありません。護持会という文字から判断するばかりであります。護持会という名前からして、行政とタイアップすることにより、重要文化財を擁する小山寺をより強く保護する力になり得る組織だと信ずるものであります。教育長、市長にその辺の指導、護持会との絡みに対するお考え、今後どのように対応してまいられるのかお伺いいたしたいと思います。
議長(小林正紀君) 仙波信綱君の質問に対する答弁を願います。
中田市長。
          〔市長(中田 裕君)登壇〕
市長(中田 裕君) 仙波議員のご質問にお答えを申し上げます。
 桜川市には大変貴重な文化財が数多く指定されており、その中でも小山寺は富谷観音で親しまれているお寺でございます。境内には、国指定重要文化財の三重の塔を初め本堂、仁王門、鐘楼など県指定物件があり、大変重要な文化遺産と思っております。
 保護対策といたしまして、文化財保護法を遵守し、指定物件である建物、仏像の維持管理には十分な配慮をしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げ、震度計の設置、護持会については教育長から答弁をさせますので、よろしくお願いをいたします。
議長(小林正紀君) 石川教育長。
          〔教育長(石川 稔君)登壇〕
教育長(石川 稔君) 仙波議員さんのご質問にお答えをいたします。
 富谷山小山寺の文化遺産の保護対策についてでございますが、小山寺の指定建造物は、三重の塔が明治39年4月14日国指定の重要文化財に指定され、また本堂、仁王門、鐘楼は昭和46年10月28日に県指定になっています。ほかに仏像関係で県指定3体、市指定が1体、天然記念物の大杉など9件の指定物件があります。担当の文化課では、管理者である住職と連絡をとり合い、指定物件の管理について相談し合い、保護に取り組んでいるところです。
 市では、毎年三重の塔に係る防災設備保守点検に、国、市で半額ずつ補助金を出しているところです。現在防災設備について、約35年を経過し、配線など老朽化しており、雷などで機能不十分とのことであり、緊急に対処すべく、国、県との調整をしているところです。震度くいの設置につきましては、文化財管理は所有者がみずから管理することになっており、現状では設置義務はなく、市単独費による設置となり、費用面、管理の上でも難しいことと考えております。
 小山寺護持会の活動についてでございますが、任意の団体でございますので、行政として補助などはいたしておりません。護持会会員としては、寺の檀家には関係なく、希望者が会員となっているようです。活動内容としましては、お寺の縁日、正月、お盆等大きな行事のときはお手伝いしたり、お寺の清掃をしているとのことです。また、消防訓練のとき参加、大規模建物修理などに際し、建設委員会などをつくっているようです。
 以上です。
議長(小林正紀君) 21番、仙波信綱君。
21番(仙波信綱君) 21番。
 6月に一般質問をさせていただきまして、そのときもるる再質問をさせていただきましたけれども、何か知恵はないかなという、非常に民間的な発想で私は今考えております。教育長のご説明では、護持会は任意の団体だと。それから、所有者がみずから管理をするのだというお話しでしたけれども、状況がちょっと違うと思っております。片一方では大きな採石場を認可する意見書を出しておいた同じ自治体が、すぐそばにあって、震度、震え、地響き、そういったものが若干きつくなってきているとか、あるいは粉じん飛散がひどくなっている。業者に対する指導として留意事項の中に入っておりましたけれども、粉じんを飛散させない、周辺近隣に迷惑をかけない、現にかかっているわけです。行政体として、それにどう対応するのか。ただいまの市長、教育長の答弁は、ここの部分をピックアップして、だから関係ないというふうに私には聞こえてなりません。
 たまたま防災施設が傷んでいるという情報も聞いております。今教育長から初めて、これは国の重要文化財にかかわるのですから、国県の補助も当然いただけるのでありましょう。そういう状況に向かったときに、少し知恵を出せば、この程度の震度計や粉じん計は、防災の一環として対応できるのではないかなと。しかもそれを管理するというものが大変であれば、市長は6月の答弁で、周辺住民の意見を聞きながらパトロールを強化すると言いましたけれども、果たしてではそのパトロールはだれがやるのだと。年に1回や2回県のあるいは文化課の関係者が見に来たぐらいでは、これは状況がつかめない。ですから、私は、年間をトータルして統計的な資料を出すべきだと。それで化学的に分析すべき。それをやってやるのは、個人の所有物なのだから個人がやりなさいでは、これは行政として寂しいのではないかなと思っております。
 市長は学究の徒でありましたから、「李下に冠を正さず」という言葉があります。ご存じだと思います。日本一美しい町をつくると標榜されて、公園の整備やらトイレの整備やら、そこに対する維持管理やら、いろいろお金をかけることも大切でありましょう。心の美しさも持っていただきたい。あえて何だとは私は申しませんが、「李下に冠を正さず」、その言葉を市長に聞いていただいて私の再質問を終わります。答弁は結構です。ただ、教育長、どうせ国県の補助金をもらう動きをしているのでしたら、その辺も踏み込むような動きができるかどうか、ぜひ部下に指示してみてやってください。よろしくお願いいたします。
 終わります。
議長(小林正紀君) これで仙波信綱君の一般質問を終わります。
 以上で本日の日程は終了しました。

    〇散会の宣告
議長(小林正紀君) 本日はこれにて散会します。
 どうもご苦労さまでございました。
          散 会  (午後 1時47分)