平成19年第2回(6月)桜川市議会定例会議事日程(第1号)

平成19年第2回桜川市議会定例会議事日程(第1号) 
                       平成19年6月12日(火)午前10時開会
日程第 1 会議録署名議員の指名                             
日程第 2 会期の決定                                  
日程第 3 諸般の報告                                  
日程第 4 執行部あいさつ                                
日程第 5 茨城県後期高齢者医療広域連合議会議員補欠選挙                 
日程第 6 一般質問

〇出席議員(25名)   1番   風  野  和  視  君     2番   勝  田  道  雄  君   3番   岩  見  正  純  君     4番   小  高  友  徳  君   5番   中  川  泰  幸  君     7番   皆  川  光  吉  君   8番   増  田     豊  君     9番   潮  田  新  正  君  10番   相  田  一  良  君    11番   古  川  静  子  君  12番   大  塚  秀  喜  君    13番   高  田  重  雄  君  14番   小  林  正  紀  君    15番   増  田  俊  夫  君  16番   鈴  木  好  史  君    17番   川 那 子  秀  雄  君  18番   萩  原     實  君    19番   横  田     衛  君  20番   橋  本  位 知 朗  君    21番   仙  波  信  綱  君  22番   増  田     昇  君    23番   塚  本     明  君  24番   上  野  征  一  君    25番   林     悦  子  君  26番   菊  池  節  子  君
〇欠席議員(なし)
〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名    市     長  中 田   裕 君    副  市  長  山 田 耕 一 君    教  育  長  石 川   稔 君    市長公室長    飯 嶌 洋 一 君    総 務 部 長  飯 島 泰 則 君    市民生活部長   永 瀬   昇 君    保健福祉部長   中 澤   進 君    経 済 部 長  山 中 政 雄 君    建 設 部 長  大 場 敏 夫 君    岩瀬支所長    細 谷   豊 君    真壁支所長    藤 田 定 一 君    水 道 局 長  沼 田 重 夫 君    教 育 次 長  中 島 昭 市 君    会計管理者    口 町   久 君
〇職務のため出席した者の職氏名    議会事務局長   柴 山 栄 一 君    議会事務局書記  笠 倉   貞 君    議会事務局書記  安 保 文 明 君    議会事務局書記  鈴 木 謙 一 君
          開 会  (午前10時02分)
    〇開会の宣告
〇議長(小林正紀君) おはようございます。
 本日の出席議員は25名です。よって、地方自治法第113条の規定により、本日の会議は成立しますので、ただいまより平成19年第2回桜川市議会定例会を開会します。
 地方自治法第121条の規定により、説明のため議長からの出席要求による出席者及び議会事務局職員は配付した資料のとおりです。

    〇開議の宣告
〇議長(小林正紀君) これから本日の会議を開きます。

    〇会議録署名議員の指名
〇議長(小林正紀君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 今期定例会の会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により議長より指名します。
   13番 高 田 重 雄 君
   15番 増 田 俊 夫 君
   16番 鈴 木 好 史 君
 以上3名を会議録署名議員に指名します。

    〇会期の決定
〇議長(小林正紀君) 続いて、日程第2、会期の決定を議題といたします。
 議会運営委員長より、本定例会の会期日程等議会の運営に関する事項について、議会運営委員会の協議の結果報告を願います。
 議会運営委員長、皆川光吉君。
          〔議会運営委員長(皆川光吉君)登壇〕
〇議会運営委員長(皆川光吉君) おはようございます。議会運営委員会の会議結果を報告いたします。
 円滑な議会運営を図るべく、平成19年6月5日午前9時から、議長の出席を得て開催し、審議した結果、次のとおり決定いたしました。
 会期は、本日から14日までの3日間といたします。本日は、各常任委員長の報告、県西総合病院組合議会等の報告を行い、その後、茨城県後期高齢者医療広域連合議会議員補欠選挙と3名の一般質問を行います。13日は、残り3名の一般質問を行い、その後、各議案を審議し、採決いたします。14日は、引き続き各議案を審議し、採決いたします。
 以上で報告終わります。
〇議長(小林正紀君) お諮りいたします。
 本定例会の会期日程等は、議会運営委員長の報告のとおりとしたいと思いますが、ご異議ございませんか。
          〔「異議なし」の声あり〕
〇議長(小林正紀君) 異議なしと認めます。
 よって、会期は、議会運営委員長の報告のとおり決定いたしました。

    〇諸般の報告
〇議長(小林正紀君) 続いて、日程第3、諸般の報告を行います。
 閉会中に開催した委員会の報告を願います。
 文教常任委員会委員長、大塚秀喜君。
          〔文教常任委員長(大塚秀喜君)登壇〕
〇文教常任委員長(大塚秀喜君) 文教常任委員会審査報告書。
 文教常任委員会の審査の結果並びに審議の経過概要について、会議規則第103条の規定により報告いたします。
 桜川市伝統的建造物群保存地区保存条例についての案件を議題とし、検討することといたしました。
 本委員会は、平成19年5月30日午後4時より、真壁庁舎3階3330会議室において、全委員出席のもとに開会し、説明員として、教育長及び教育次長、学校教育課長、文化課長、担当課長補佐の出席を求め、伝統的建造物群保存地区保存条例について、詳細なる説明を聴取し協議を行いました。
 この条例は、文化財保護法を利用したまちづくりであり、住民の理解が得られ、関係機関との調整のもとに進められるものです。歴史のまちづくりの中心となる条例であり、当委員会として、今後の状況を聞き、条例制定後、保存審議会を設置し、保存計画(案)の策定について、その内容は保存地区(案)、修理・修景基準、補助基準等の方針を策定する説明を受け、現在までの住民説明会の経過を聞きました。この中で、特に保存地区設定において、住民の同意、関係機関との調整が重要との認識いたしました。
 また、保存地区を決める際、ルール、罰則規定があり、地区住民が条例を守り、歴史のまちづくりを目指すとのことです。
 伝統的建造物群保存地区保存条例について、内容を精査した結果、原案のとおり決しました。
 以上が伝統的建造物群保存地区保存条例に対する文教常任委員会の審査の経過及び結果であります。
  平成19年6月12日
                            文教常任委員会委員長  大塚 秀喜
  桜川市議会議長  小林 正紀 様
〇議長(小林正紀君) 次に、過日行われました各常任委員会の視察研修の報告を願います。
 初めに、総務常任委員長、鈴木好史君。登壇の上報告願います。
          〔総務常任委員長(鈴木好史君)登壇〕
〇総務常任委員長(鈴木好史君) 総務常任委員会の視察研修の報告をいたします。
 総務常任委員会は、去る5月22日、新潟県小千谷市役所において地震災害時における現場活動について、翌23日には、新発田地域広域消防本部において消防救急活動の現状について、研修してまいりました。
 研修には委員5名が出席し、関係部長、職員及び事務局次長に同行していただき、小千谷市においては、吉原市議会議長、そして災害担当の総務課大矢補佐からごあいさつを、そして中越地震における被災状況、現場対応、災害対策活動、復旧事業の概要について懇切丁寧な説明をいただき、また翌23日には新発田地域広域消防本部では、今村消防長からごあいさつを、そして総務課市川主任からは消防救急活動の現状と今後の広域化への対応等について説明を受けてまいりました。
 このたびの視察研修においても、意義深い研修であったことはもちろんでございますが、総務委員各位、そして総務部長飯島部長を初めとします職員の皆さんとより懇親を深められたことも、非常に有意義な研修であったかと考えます。
 詳細については、報告書をごらんになっていただきたいと思います。
 以上で総務常任委員会の視察研修報告といたします。
 平成19年6月12日。
                            総務常任委員会委員長  鈴木 好史
  桜川市議会議長  小林 正紀 様
 以上です。
〇議長(小林正紀君) 次に、福祉環境常任委員会委員長、川那子秀雄君、登壇の上報告願います。
          〔福祉環境常任委員長(川那子秀雄君)登壇〕
〇福祉環境常任委員長(川那子秀雄君) 福祉環境常任委員会から研修の報告をいたします。
 福祉環境常任委員会研修報告書。
 福祉環境常任委員会では、平成19年5月29日から30日の日程で、真岡市地域活動支援センター、矢板市の栃木県シルバー大学校北校、二本松市二本松地域子育て支援センター及び二本松市安達地域子育て支援センターの4カ所を訪問し、福祉部関係の研修会を実施しましたので、その内容についてご報告いたします。なお、研修会には全員が出席したほか、所管の担当職員及び議会事務局職員も同行いたしました。
 初めに訪問した真岡市は、人口約6万6,000人で、農業、工業、商業がバランスよく調和した理想的なまちで、大規模な工業団地を有するハイテク都市として発展をしているところであります。
 真岡市地域活動支援センターについてでありますが、真岡市障害者福祉作業所の休憩室において、保健福祉課長、担当係長、社会福祉協議会次長から、真岡市障害者福祉作業所の概要について説明を受けました。
 真岡市障害者福祉作業所は、県の補助事業として実施した福祉作業所であります。平成18年10月の障害者自立支援法の施行に伴い、新体系サービスに移行する必要性から、地域活動支援センター事業と就労継続支援事業を取り入れ、その事業実施主体は、真岡市社会福祉協議会へ委託しているとのことでした。
 地域活動支援センター事業は、障害者自立支援法に基づく市町村の必須事業であり、障害者に対する創作的活動または生産活動の機会を提供するものです。対象者は身体及び知的障害者で、比較的重い障害者が現在11名通所しております。作業所は、同じ敷地内にあった空き民家を借り上げて改築し、地域活動支援センターとして開設したとのことでした。
 既存の福祉作業所は、就労継続支援事業を実施し、企業等の雇用に結びつかない方などを対象として、就労や生産活動の機会を提供し、現在16名で作業をしておりました。作業内容は、自動車部品の加工、箱折の組み立て、農作業等であり、市内工業団地にある企業の協力により、仕事の供給が受けやすくなっているとのことでした。
 このように利用者に対しては、就労の機会を提供するとともに、生産活動の機会を通じて、知識能力のために必要な訓練、そのほかの便宜を適切かつ効果的に行っており、さらに地域住民との交流会等を実施して、地域での生活支援も図っているとのことでした。
 次に訪問しました矢板市にあります栃木県シルバー大学校北校では、教務部長及び担当教務の方から大学校の概要について説明を受けました。
 シルバー大学校は、高齢社会を豊かに過ごすためにふさわしい知識と教養を学び、地域社会の活性化を促す人材を養成することを目的に設立されたものです。栃木県では、宇都宮市にある中央校、栃木市にある南校、そして矢板市の北校の3カ所で授業が行われております。今回研修した北校は、昭和58年に栃木県北部の方を対象として矢板市に開校したもので、その運営は、社会福祉法人とちぎ健康福祉協会に委託しております。入学の応募資格は、60歳以上の県内在住者となっております。生徒は10月入学となっており、翌々年の9月卒業までの2年間に、週1回、1日4時間の授業があり、卒業までに80日間、計320時間の学習が可能になっております。1学年の定員は120名ですが、入学者の現状は60歳から80歳代の前半で、その6割の方が県外から移住されてきた方です。
 2年間の学習内容は、第1学年で健康づくり、パソコン、福祉、文化伝承、スポーツレクリエーションの全項目を、第2学年で、いきいきスポーツ学科、はつらつ健康学科、支えあい福祉学科、ふるさとふれあい学科から学びたい学科を一つ選択し、学習します。特に第2学年で希望者が多いのは、はつらつ健康学科とのことでした。また、自主活動も盛んでクラブ数が現在21あり、その中で会員数が一番多いのはトレッキングコースだそうです。
 卒業生の地域での活動状況ですが、現在実施している学習体系は平成16年10月からのスタートで、卒業生が活動を開始して間もないため、今後の活躍に期待をしているとのことでした。
 次の2日目に訪問した二本松市は、平成17年12月に二本松市、安達町、岩代町、東和町の1市3町が合併して誕生いたしました。人口約6万4,000人、世帯数約1万9,000世帯で、安達太良山を西に望み、自然、歴史、文化などの地域資源を有する市であります。
 研修は、二本松市二本松地域子育て支援センター及び二本松市安達地域子育て支援センターにおいて、福祉課長及びそれぞれの支援センター担当者から説明を受けました。
 子育て支援センターは、社会経済情勢の変化や核家族化の進行により、地域でのつながりが希薄となっている今日、母親の育児不安の解消、母親同士の交流の場として開設されているものです。
 二本松市二本松地域子育て支援センターは、市の保健センター内に設置されている施設であり、ここでは親子教室や育児の広場、育児相談、育児セミナー等の事業を実施しております。特に育児セミナーについては、内科、小児科の医師がボランティアで講師を務め、保護者はもちろん市民からも大変感謝されているとのことでした。また、この支援センターは保健センター内であるので、保健師が常駐しており、育児相談などすぐに対応できると聞いております。
 次の二本松市安達地域子育て支援センターは、旧安達町の安達保育園に併設されている施設で、臨時保育士2名で対応しております。保育園内にあるため、園児との交流も定期的に行われ、また園内の運動場などの各施設も、空き時間を使い利用できるとのことでした。保育園舎につきましては比較的新しく、構造も機能的に設計されており、子育て交流サロンは玄関わきの部屋にあるため入りやすく、中では乳幼児やその家族がおもちゃで遊んだり、交流し、そして楽しく過ごしておりました。
 以上が今回の福祉環境常任委員会研修の結果報告であります。
  平成19年6月12日
                        福祉環境常任委員会委員長  川那子 秀雄
  桜川市議会議長  小林 正紀 様
 以上です。
〇議長(小林正紀君) 次に、建設経済常任委員会委員長、上野征一君、登壇の上報告願います。
          〔建設経済常任委員長(上野征一君)登壇〕
〇建設経済常任委員長(上野征一君) 建設経済常任委員会は、平成19年5月17日から2日間の日程で、委員7名全員が出席し、関係部局長、課長及び事務局職員が同行いたしました。
 1日目は、山形県川西町において「品目横断的経営安定対策事業」を、2日目は、山形県寒河江市「道の駅 寒河江」を研修してまいりましたので、報告いたします。
 5月17日、研修の初日になりますが、山形県川西町の農業行政の現状とその取り組みについて、特に戦後最大の農業改革と言われ、平成19年から新たな国の制度としてスタートした品目横断的経営安定対策について研修いたしました。
 当委員会としても、品目横断的経営安定対策の制度が一般農家の方でも理解しがたい点があるということで、川西町に向かう途中車内において、同行した農林課長より研修先の概要と制度の内容説明を受け、またビデオによる車内研修を事前に行うなど、研修に臨む士気を高めてまいりました。
 川西町は、山形県南部米沢盆地のほぼ中央に位置し、周囲に蔵王連峰を初め標高2,000メートル級の山々に囲まれ、最上川の源流域となっております。また、地形的、気候的に水稲に最適な土地柄であるため、山形県内では庄内平野に次ぐ「米どころ」であり、昭和42年、43年には2年連続で10アール当たり反収日本一となっておると聞いてまいりました。
 当日は、川西町議会の金子議長を初め、担当の産業振興課、JA関係者合わせて10名の職員のご出席をいただき、産業振興課の井上主査より、川西町の農業行政、特に品目横断的経営安定対策について説明をいただきました。
 川西町は、人口約1万9,000人を有しており、農業を取り巻く現状として、農業就業者は、年々販売農家数の減少とともに、農業就業者に占める65歳以上の割合も53%と上昇するなど、急速に高齢化が進んでおります。桜川市と同じように、各集落、地域の5年後、10年後を見通しした場合、深刻な担い手不足に陥ることが想定されるとともに、耕作放棄地の増加が懸念されるなど、共通の悩みを持っているようであります。しかし、川西町は、地域経営の視点に立って、担い手を中心とした効率的かつ安定的な営農システムの確立に取り組むことにより、総農地面積4,736ヘクタール、平均耕作面積2.7ヘクタールという状況の中において、認定農業者数380人、法人組織5地区を立ち上げており、担い手の確保、支援のための国の補助制度を有効に活用し、行政の指導もさることながら、農家の方々の意識の高さを痛感いたし、東北地方の米どころ、「山形」の一遍を見せつけられた気がいたしました。
 また、説明の中で特筆すべき点として、「経営面積が5ヘクタールを超えると所得率が減少する」という説明がありました。本来は、農地を集積し大規模経営になれば、その所得も伸びていくと推定するのが一般的ですが、川西町は圃場整備事業が早く行われ、2反、3反区画が多く、農地も点在しているため、集積すればするだけ労働力や農作業機械等の消耗など維持管理の支出も多くなり、経営効率が5ヘクタールを超えると特に悪くなっていくそうです。そこに、組織経営体(農業法人)や集落営農組織ができにくい環境があるということでありました。
 しかし、当委員会としては、この問題を川西町だけでなく、桜川市に考えた場合でも、地理的また耕作上の土地条件を勘案しても、「ある一定の面積から所得が減に転じる」営農手法を全面的に否定することはできないのではないかと考えております。これについては、できることであれば、関係機関を通じ実態の調査を考えてみるべきと思います。
 第2日目の研修は、山形県寒河江市にある「道の駅 寒河江」を訪れました。道の駅という「休憩の場」、「交通や観光情報発信の場」である施設による、活力ある地域づくりや道を介した「にぎわい空間」について視察しました。
 山形県寒河江市は、人口4万4,000人の農村都市、美しいまちをまちづくりのテーマにしています。また「日本一さくらんぼの里・さがえ」というフレーズで、観光や農業を振興しています。このほかにも、生産量が日本一の「バラの花」や手づくりの「こいのぼり」などがあります。また、現在、出羽三山や寒河江市にあります慈恩寺、このほか山形市にあります山寺を世界遺産にとの運動を展開しています。
 さて、「道の駅 寒河江」は、国道112号線沿いに約1キロにわたり配置され、国道と並行して流れる寒河江川との間につくられており、総敷地面積は22万平方メートルです。平成4年に「チェリーランド」という名称でオープンし、事業費は、用地費を含み53億円となっています。本体建物の観光物産センター4,640平方メートルのほかに、3棟のイベント館が建築されています。このほか、寒河江川河川敷を利用した親水公園と多目的広場が併設されております。年間平均1日当たり来訪者は3,600人、従業員数は80人、年間の施設維持管理費は1,400万円となっております。
 寒河江市の「サクランボ」は明治9年ごろから栽培され始め、観光農園という形態が確立されたのは昭和60年代になってからで、昭和62年ごろから徐々に大規模化していったそうです。現在、約200戸の農家が市内300カ所に観光果樹園を開いていて、その面積は約50ヘクタールあります。「サクランボ狩り」などの観光客を道の駅館内にあるJA事務所で観光料金をいただいて案内し、後日、料金を果樹園農家に配当するというシステムになっています。
 以上のように、国道という都市施設を利用して適正な交流施設を配置することは、地域にとって有効であります。寒河江市の場合は、果樹園農家にもメリットがあり、当然に交流人口もふえることから、地域経済も活性化します。
 桜川市も北関東自動車道の開通、そして仮称岩瀬インターチェンジの開設など、その新たな都市施設への期待は高く、周辺土地の利活用も期待されています。
 当委員会は、ことし3月に策定された桜川市第1次総合計画の「インターチェンジ周辺整備検討事業」をもとに整備計画を検討し、交流拠点と産業拠点の形成を図り、茨城県の西の玄関口として、桜川市の顔として充実した施設づくりを望むところであります。
 以上建設経済常任委員会の視察研修の報告といたします。
  平成19年6月12日
                      桜川市建設経済常任委員会委員長  上野 征一
  桜川市議会議長  小林 正紀 様
〇議長(小林正紀君) 次に、文教常任委員長、大塚秀喜君、登壇の上報告願います。
          〔文教常任委員長(大塚秀喜君)登壇〕
〇文教常任委員長(大塚秀喜君) 文教常任委員会視察研修報告書。
 文教常任委員会では、去る5月22日から23日の日程により、千葉県香取市と埼玉県川越市の重要伝統的建造物群保存地区の研修視察を行いましたので、その内容についてご報告いたします。
 研修視察には6名の委員が出席し、教育長、教育次長、学校教育課長、文化課長、担当職員1名及び議会事務局職員1名が随行いたしました。
 22日の研修内容は佐原市、翌日23日は川越市を視察いたしました。
 内容については、お手元に配付のものをごらんください。
 本市においても、伝統的建造物群保存条例、保存計画における地区助成基準など住民のまちづくりの理解を得るとともに、高率の住民同意をとるように、行政としても十分な努力を払い、歴史を生かしたまちづくりに努めていかれますよう要望いたします。
 以上で今回の文教常任委員会の研修視察報告といたします。
  平成19年6月12日
                            文教常任委員会委員長 大塚 秀喜
  桜川市議会議長  小林 正紀 様
〇議長(小林正紀君) 続きまして、例月出納検査、県西総合病院組合議会、筑西広域市町村圏事務組合議会、桜川市土地開発公社経営状況についての報告は、お手元に配付した資料のとおりであります。

    〇執行部あいさつ
〇議長(小林正紀君) ここで市長より発言を求められておりますので、これを許します。
 中田市長。
          〔市長(中田 裕君)登壇〕
〇市長(中田 裕君) おはようございます。本日ここに平成19年第2回桜川市議会定例会を開会するに当たり、提出議案の概要説明を兼ねてごあいさつを申し上げます。
 議員各位におかれましては、公私ともにご多用のところご出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。平成19年度がスタートいたしまして、早いもので2カ月が経過いたしました。本年度の事務事業も順調に推移しておりますが、今後も初心を忘れることなく、従来からの政策テーマであります「市民が主役のまちづくり」を念頭に、顔の見える市政、市民の声を聞く市政を推進することにより、和と信頼の行政に、職員一丸となって一生懸命取り組んでまいります。議員各位におかれましても、さらなるご支援とご協力を賜りますようお願いを申し上げます。
 それでは、今回の定例議会でご審議いただく案件についてご説明をさせていただきます。
 初めに、議案第38号 専決処分の承認を求めることについて、桜川市税条例の一部を改正する条例は、地方税法が改正されたことに伴う改正でございます。主なものとしては、たばこ税が特別税率から本則税率に改められることや、鉄道用地の評価方法の変更等でございます。
 続いて、議案第39号 専決処分の承認を求めることについて、平成18年度桜川市一般会計補正予算(第8号)は、地方譲与税や地方交付税等の確定及び繰入金の戻し入れ等によるものでございます。
 続いて、議案第40号 専決処分の承認を求めることについて、平成18年度桜川市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)は、県西総合病院の直営診療施設に伴う特別調整交付金の増額交付によるものでございます。
 続いて、議案第41号 専決処分の承認を求めることについて、平成18年度桜川市公共下水道事業特別会計補正予算(第3号)は、下水道事業の請負工事の減額に伴うものでございます。
 続いて、議案第42号 専決処分の承認を求めることについては、平成19年度桜川市野外趣味活動施設特別会計補正予算(第1号)は、前年度の歳入欠陥を補てんするものでございます。
 続いて、報告第1号 平成18年度桜川市一般会計予算の継続費繰越計算書につきましては、御領西住宅建設事業を逓次繰り越ししたものでございます。
 続いて、報告第2号 平成18年度桜川市一般会計予算の繰越明許費繰越計算書については、主な内容としましては、社会福祉費の後期高齢者医療制度創設準備事業、国民健康保険特別会計繰り出し事業、道路橋梁費の地方道路整備臨時交付金事業、都市計画費のまちづくり交付金事業を翌年度へ繰り越したものでございます。
 続いて、報告第3号 平成18年度桜川市国民健康保険特別会計予算の繰越明許費繰越計算書については、徴税費の国保税システム改修委託料を翌年度へ繰り越したものでございます。
 続いて、報告第4号 平成18年度公共下水道事業特別会計予算の繰越明許費繰越計算書については、下水道事業の公共下水道事業小貝川東部流域下水道事業建設負担金を翌年度へ繰り越したものでございます。
 続いて、報告第5号 平成18年度桜川市介護保険特別会計予算の繰越明許費繰越計算書については、徴収費の介護保険システム改修事業を翌年度へ繰り越したものでございます。
 続いて、議案第43号、議案第44号につきましては、人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについては、任期満了に伴い、矢部喜三郎さん、鈴木たけさんの推薦につきまして議会の意見を求めるものでございます。
 続いて、議案第45号 桜川市公共施設の暴力団排除に関する条例につきましては、暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律の趣旨に基づき、暴力団等への公共施設の利用に関し、使用を制限することを目的とする条例を制定するものでございます。
 続いて、議案第46号 桜川市伝統的建造物群保存地区保存条例につきましては、都市計画に定める伝統的建造物群保存地区に関し、地区の決定、原状変更の規制、保存のため必要な措置を定め、市民が愛着と誇りの持てる個性を生かしたまちづくりに資することを目的に条例を制定するものでございます。
 続いて、議案第47号 桜川市桜井農村公園の設置及び管理に関する条例につきましては、真壁地域内桜井地区において整備を進めてまいりました農村公園が完成したことに伴い、桜井農村公園の設置及び管理に関する条例を制定するものでございます。
 続いて、議案第48号 桜川市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正に対する条例につきましては、国会議員の選挙等の執行経費の基準に関する法律の一部を改正する法律が施行されたことに伴い、条例の一部を改正するものでございます。
 続いて、議案第49号 桜川市道路線の廃止については、市道廃止申請に伴うものと、北関東自動車道路整備に伴うものでありまして、岩瀬地区で23路線、真壁町古城地区で1路線でございます。
 続いて、議案第50号 桜川市道路線の認定については、北関東自動車整備に伴うものでありまして、岩瀬地区の46路線でございます。
 続いて、議案第51号 平成19年度桜川市一般会計補正予算(第1号)につきましては、主なものは、法改正に伴う児童手当の増額によるものでございます。
 続いて、議案第52号 平成19年度桜川市老人保健特別会計補正予算(第1号)につきましては、国庫支出金等過年度分返還金の増額によるものでございます。
 続いて、議案第53号 桜川市営県単土地改良事業の施行については、真壁町山尾地区の農道整備及び坂本地区のため池整備事業について議会の議決を求めるものでございます。
 以上が提出議案の概要でありますが、詳細につきましては担当部長より説明をさせますので、よろしくご審議の上、議決賜りますようお願いを申し上げまして、ごあいさつといたします。
 どうぞよろしくお願いを申し上げます。

    〇茨城県後期高齢者医療広域連合議会議員補欠選挙
〇議長(小林正紀君) 続いて、日程第5、茨城県後期高齢者医療広域連合議会議員補欠選挙を行いす。
 平成19年4月22日に行われた統一自治体選挙等により、茨城県後期高齢者医療広域連合議会議員に欠員が生じることになりました。これに伴って、同年5月10日付で補欠選挙の執行が告示されました。候補者の推薦届け出の受け付けを行った結果、市議会議員から選出される広域連合議会議員の推薦候補者が選挙すべき人員6人を上回ったため、県内全市議会において選挙を行うことになったものであります。
 この選挙は、広域連合規約第8条第3項の規定により、県内すべての市議会における得票総数により当選人を決定することになりますので、桜川市議会会議規則第32条第2項の規定に基づく選挙結果の報告のうち、当選人の報告及び当選人への告知は行いません。
 そこで、お諮りいたします。選挙結果の報告については、会議規則第32条第2項の規定にかかわらず、有効投票のうち候補者の得票数までを報告することにします。これにご異議ございませんか。
          〔「異議なし」の声あり〕
〇議長(小林正紀君) 異議なしと認めます。
 よって、選挙結果の報告については、会議規則第32条第2項の規定にかかわらず、有効得票のうち候補者の得票数までを報告することに決定いたしました。
 議場の出入り口を閉めます。
          〔議場閉鎖〕
〇議長(小林正紀君) ただいまの出席議員は25名です。
 次に、立会人を指名します。会議規則第31条第2項の規定により、立会人に4番、小高友徳君、5番、中川泰幸君、7番、皆川光吉君を指名いたします。
 投票用紙を配ります。
          〔書記投票用紙配付〕
〇議長(小林正紀君) 念のために申し上げます。投票は単記無記名です。お手元に配付しました候補者名簿をもとに投票用紙に候補者1名の氏名のみを記入願います。
 投票用紙の配付漏れはありませんか。
          〔「なし」の声あり〕
〇議長(小林正紀君) 配付漏れなしと認めます。
 投票箱を点検します。
          〔投票箱の点検〕
〇議長(小林正紀君) 異状なしと認めます。
 ただいまから投票を行います。
 職員が議席番号と氏名を呼び上げますので、順番に投票願います。
 議会事務局長。
          〔事務局長(柴山栄一君)氏名を点呼、各議員順次投票〕
〇議会事務局長(柴山栄一君) 議長の命によりまして、お名前をお呼びいたしますので、順次ご投票をお願いいたしたいと思います。
 1番、風野和視議員、2番、勝田道雄議員、3番、岩見正純議員、4番、小高友徳議員、5番、中川泰幸議員、7番、皆川光吉議員、8番、増田豊議員、9番、潮田新正議員、10番、相田一良議員、11番、古川静子議員、12番、大塚秀喜議員、13番、高田重雄議員、14番、小林正紀議員、15番、増田俊夫議員、16番、鈴木好史議員、17番、川那子秀雄議員、18番、萩原實議員、19番、横田衛議員、20番、橋本位知朗議員、21番、仙波信綱議員、22番、増田昇議員、23番、塚本明議員、24番、上野征一議員、25番、林悦子議員、26番、菊池節子議員。
〇議長(小林正紀君) 投票漏れはありませんか。
          〔「なし」の声あり〕
〇議長(小林正紀君) 投票漏れなしと認めます。
 投票を終わります。
 開票を行います。
 小高友徳君、中川泰幸君、皆川光吉君、開票の立ち会いをお願いいたします。
          〔小高友徳君、中川泰幸君、皆川光吉君、立ち会いの上開票〕
〇議長(小林正紀君) 開票の結果を報告いたします。
 投票総数 25票
 これは先ほどの出席議員に符合いたしております。
  有効投票      25票
  無効投票       0票
 有効投票のうち、
  鈴 木 義 雄 候補 21票
  中 庭 次 男 候補  4票
 以上のとおりであります。
 議場の出入り口を開きます。
          〔議場開鎖〕
〇議長(小林正紀君) この選挙の結果については、茨城県後期高齢者医療広域連合議会の議員の選挙に関する規則第8条の規定に基づき、直ちに広域連合議会議員選挙補欠選挙長へ報告いたします。
 暫時休憩いたします。
          休 憩  (午前10時51分)

          再 開  (午前11時04分)
〇議長(小林正紀君) 再開いたします。

    〇一般質問
〇議長(小林正紀君) 続いて日程第6、一般質問を行います。
 一般質問についての時間は60分とし、質問回数は3回までといたします。初めの質問は対面席に登壇して行い、再質問は自席でお願いします。また、答弁も初めは登壇して行い、次回は自席でお願いいたします。
 それでは、通告順に従い発言を許します。
 11番、古川静子君。
          〔11番(古川静子君)登壇〕
〇11番(古川静子君) 皆様、おはようございます。通告に従いまして質問いたします。
 セルバンテスの小説「ドン・キホーテ」と言えば、騎士道物語を読みあさったドン・キホーテが遍歴の騎士として旅する物語でありますが、行く先々で起こす破天荒な出来事の多くは、世の不正をただし、虐げられた人々を助けようとする主人公が出会った人々に声をかけるというところから始まるわけですが、次元は違いますが、市民の一人でも多くの皆様の切なる声をまた要望、質問してまいりますので、どうぞよろしくお願いします。
 初めに、教育問題の学童保育の充実についてでありますが、私は過去にもこのことは質問、要望してまいりました。この事業は、私は大変重く感じております。核家族のふえる中、夫婦共働きをしなくては生活の安定が見込めない現状、どうしても働きたい。それでも子供たちが心配で働けない。こういう状況のもと、日本にも約60年前、小学校の授業終了後、働くお母さんたちの迎えに来るまで、安全な学校、その他の施設で子供たちを適切な遊び及び生活の場を与え、健全な育成を図る事業であります。我が市には、現在実施している小学校が5校と認識しておりますが、該当している学校のお母さんたちは、とても喜んでおります。また、一方該当していない小学校のお母さんたちは、つくってほしいという要望が非常に多いということです。また、今の制度ですと、小学3年生までとなっておりますが、6年生までの全児童を対象にやることが必要と思われます。また、それを望んでいるお母さんたちが非常に多い現状でございます。また、夏休みとか冬休み、長期休日、要するに随時有意義な学童保育も必要と思われます。学校の安全を守る学童保育を全小学校に導入してほしい。この点、市長の答弁を求めます。
 次に、学校ビオトープの設置についてお伺いします。池や湿地、雑木林など地域の野生生物が生息できる空間を学校内につくる学校ビオトープ、生き物のための空間、ドイツ語のビオとトープの合成語で、日本では多様な野生動物が生息できる生態系として、小沼、湿地、草地、雑木林を指すようになっております。この事業は、環境教育のすぐれた教材として近年注目を集め、取り組みが各地に広がっております。ドイツでは、学校ビオトープは野外の実験室と呼ばれて、環境教育などで効果を上げております。日本でも近年、教育現場で関心が高まっており、最近始まった新学習指導要綱に盛り込まれた総合的な学習の時間での活用を検討するケースが多くなってきております。実践校は年々ふえ、現在日本生態系協会が把握しているだけでも、約600校にも上がっているそうです。
 学校ビオトープづくりのポイントは、一つは、野生の生き物を主役に考えて計画をつくり育てていくということが大切。地域の自然を調べ、そしてどんな生き物に訪れてほしいかを考えて計画を立てることができる。でき上がった後は、実際にその生き物が訪れてくるまで環境や条件に手を加え、ビオトープを育てていくことが重要とも言われております。そして、次に子供たちが主役であること。大人たちの役割は、子供たちのサポート、さらに地域住民がかかわれば、学校と地域のかけ橋ともなるとのことであります。茨城県内でも、平成16年度県教育課のデータでは、小学校が176校、中学校では27校が実施されているとのこと。また、昨年は新たに3校が茨城県内でも取り組み始めました。
 その中の牛久市立神谷小学校では、5、6年生が再生した同校隣接の谷津田で初の田植えを行いました。児童が再生に向け取り組んできた谷津田は、学校ビオトープとして新たなスタートを切った。谷津田の再生は、現在の6年生が環境学習の一環として4年生のときから取り組んできました。再生の取り組みには、市内のNPO法人アサザ基金の指導を受けまして、荒廃した谷津田に生き物を戻すため、池の改修やスイレンをつくることを計画、児童が設計図を考え、市の土地だった谷津田を学校ビオトープとして使用できるよう市に働きかけ、PTAなどの協力でことし1月、ビオトープへの改変工事が完了したということであります。谷津田は、当校隣に位置し、広さ約9,008万平方メートル、もともとあった池を改修し新たに二つの水田をつくり、池には魚や水生生物が戻り、カワセミの営巣も見つかったそうであります。田植え作業では、児童たちの間から、ミズクモがいる、足が抜けなく動けないなどとの歓声が上がり、6年生の児童たちは、生き物がふえるようにと思って取り組んできました。一番よかったのは、みんなで協力してできたことと感想を述べております。
 ここ桜川市内には、自然の山あり、川あり、沼あり、ビオトープの倉庫とも言えると思います。そうした自然の仕組みを現状の教育の中に取り入れることによって、豊かな自然の恵みがこの私たちの周りに存在していたのだとの再発見につながり、また現代の荒廃した心を育てるといった観点からも、とてもよい事業と考えられますが、この点市長の答弁を求めます。
 次に、まちづくりについてであります。まちづくりに対する合併後のソフト事業の展開の中でどのような事業を行ってきたかという質問事項ですが、特に範囲を真壁地区における質問といたします。
 さて、旧真壁町におきましては、合併以前、歴史的町並みを活用しながら、真壁のひなまつりに代表されるような、地域住民、団体がこぞって参加できるまちづくりが行われてきたところであります。役場職員におかれましても、職務として活動や個人の立場での協力など多様な形での支援がありました。そのことが、地域の振興にも大いに役立つ結果となったものと認識しております。平成17年10月の合併後、いろいろなハード事業は継続事業も含めて実施されており、それなりの成果は認めますが、人づくり、まちづくりにつながるようなソフト事業につきましては、どのような事業を行ってきたかを市長にお伺いします。
 また、まちづくりに関連し、合併特例債事業にもメニュー化されています多目的複合施設建設事業につきましては、本年度、測量費と調査費が予算化されております。これらの建設に当たっては、従来建設することに力が注がれてしまい、その後でき上がった施設の利活用については開店休業となりがちで、仏像掘って何とかということわざがありますが、つくられる施設は真に地域住民、市民が多方面にわたり利活用できるものでなくてはならないと思います。このことが、まちづくりの基本であると認識しております。
 そこで、この建設事業の建設方針、さらに施設の利活用の方針等について市長の答弁を求めます。
 次に、一級河川桜川におきまして、県事業として水辺空間づくり事業が真壁庁舎の西側の塙世橋上流側で実施されまして、護岸工事また遊歩道工事が実施されました。事業の目的は、河川としての機能に加え、水辺との親水性の向上に寄与するものと聞いております。現地を見てみますと、工事を実施した区域の上流側、下流側に大変広い河川敷がございます。それらを含めての今後の利活用をどのようにしていくのかをお伺いいたします。
 次に、桜川市第1次総合計画の中で前期基本計画が策定されておりますが、その中の一つに、日本一きれいなまちづくりの推進事業が掲げられております。そして、事業内容として、清掃活動、美化活動の実践などのほか地域団体や事業所等と連携し、花いっぱいのまちづくりを推進しますと記されています。県内外のいろんな地域にも花を活用したまちづくりが進められております。私も、知人、友人たちと一緒に、そのような地域を見てまいりました。地域の方の熱意や行政側の豊かな支援など、うらやましい事例がたくさんございます。桜川市が日本一のきれいなまちづくり、花いっぱいのまちづくりを目指すには、本当に真剣に取り組んでいかなければ、看板倒れに終わってしまいます。今後の具体的な取り組みを市長にお伺いいたします。
 以上質問いたします。
〇議長(小林正紀君) 古川静子君の質問に対する答弁を願います。
 中田市長。
          〔市長(中田 裕君)登壇〕
〇市長(中田 裕君) 古川静子議員さんの質問にお答えを申し上げたいと思います。
 まず、学校教育問題についてでございますが、学童保育の充実についてまずお答えをさせていただきます。近年、女性の社会進出に伴う共働き家庭の増加や母子、父子家庭等の増加により、児童が放課後過ごす場所として、学童保育を実施しております。当市の学童保育につきましては、市内の小学校11校のうち、岩瀬小学校、羽黒小学校、猿田小学校、雨引小学校、真壁小学校の5小学区に空き教室等を利用して開設し、6月1日現在でございますが、登録児童数は111名でございます。現在、少子化により子供同士で遊ぶ機会がつくれない、交流できない今日において、学童保育は、家庭と同じように安全に過ごすことのできる生活の場となっております。市といたしましても、この放課後健全育成事業を重点施策として取り組んでいるところでございます。
 国では、本年度、安全で健やかな活動場所の確保を図るため、全小学校、全児童を対象とした放課後子供プランを創設いたしました。今後、教育部局と連携を図り、空き教室、経費、利用者数を精査し、この放課後子供プランの制度のもとに、放課後児童のありようについて積極的に研究していきたいと考えております。
 また、学校ビオトープの設置については、教育長の方から詳しく答弁をさせますので、よろしくお願いをしたいと思います。
 次に、まちづくりに対する合併後のソフト事業の展開の中でどのような事業を行ってきたか、また今後の具体的な取り組みについてとのご質問にお答えをいたします。合併後のソフト事業につきましては、経済産業省が公募により産業振興による地域活性化ビジョンの策定を促し、全国7地区に選定された桜川市経済産業改革戦略会議を立ち上げました。これは、新たな産業振興ビジョンの策定に取り組んだ、戦略的、先導的なプロジェクト事業で、地方自治体の自助努力と人材活用で地域活性化を図ることを目的に、幅広い地域代表を交えて、この議論の中から、石材、農業、観光交流の各部会からご提言をいただきました。この戦略会議を下支えしたワーキンググループは、そのまま自発的に衣がえし、現在桜川未来塾として地域資源を生かしたまちづくりに取り組んでおるところでございます。
 次に、今後の具体的な取り組みということでございますが、先ほど古川議員からお話しのありました多目的複合施設についてでございますが、本年度予算において調査費を計上してございます。基本設計に当たりましては、検討委員会等を設け、市民の方々にもご参加いただき、完成後の利活用を含め町並みにマッチしたデザインと地元住民のコミュニティーの場、そして訪れる人々のために情報発信基地となるようなプランづくりを進めてまいりたいと考えております。
 次に、県事業で進められた桜川水辺空間づくり事業についてでございますが、この親水施設につきましては、今後桜川市において管理していくことになります。河川敷ということでその利用には制限がございますが、市民活動の場として、市民に周知を図りながら、地域住民とともに利活用について検討していきたいと考えておるところでございます。
 続きまして、桜川市第1次総合計画の中の日本一きれいなまちづくりの今後の具体的な取り組みについてでございますが、これまでも取り組んでまいりましたが、私も含め全職員が月に1回、地域での空き缶、ごみなど拾いながら清掃活動を行っております。また、子ども会や地域における花壇づくりなどの花いっぱい運動、また古川議員さんが推進しておりますが、ガーデニングもまさに花いっぱい運動でないでしょうか。その他、あいさつ、声かけ運動等を総じて日本一きれいなまちづくりと位置づけて頑張っていきたいと考えておるところでございますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
〇議長(小林正紀君) 次に、石川教育長。
          〔教育長(石川 稔君)登壇〕
〇教育長(石川 稔君) 古川議員さんにお答えをいたします。
 学校ビオトープの設置についてでございますが、議員さんのご質問のとおり、大変よい事業と考えます。学習活動の場であり、豊かな人間性育成の場、開かれた学校づくりの場と、意義は大変深いものがあると認識しています。
 当桜川市は、議員ご指摘のとおり、自然環境の非常によいところであり、一歩踏み出せば、すぐにでもビオトープの事業、観察のできる恵まれた環境であると認識しています。
 学校におきましても、小学校1、2年生につきましては、生活科の学習の中で、実際に学校付近の川や土手、林、野原、山里に出かけ、そこで見ることのできる生き物や草花、樹木などを興味、関心を持って繰り返し観察し、自然とかかわる体験的な活動を進めています。また、3年生以上の理科や総合的な学習の時間では、身近に見られる動植物の調査、実験を行ったり、自然観察や自然体験活動を実施したりして、自然に親しんでいます。当桜川市は自然環境に恵まれていますので、自然に親しむ学習活動は大変充実していると認識しています。今後も、当市に合った条件の中で最大限どうしたらよいかということについて考えていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
〇議長(小林正紀君) 11番、古川君。
〇11番(古川静子君) 学童保育の点で市長にお伺いしますけれども、具体的な話というのがないものですから。要するに学童保育の必要性ということは理解できたと思うのですけれども、今年度からこの地域はどうしても必要だということの調査等を学校でいたしまして、いいことだからそのうちやりますでなくて、すぐに。皆さん、本当に欲しがっています。働きたいのですけれども働けないというお母さんたちがもう何人も来ていますので、そういった調査から始めましてやっていただきたいと思いますけれども、その点、市長いかがですか。
〇議長(小林正紀君) 中田市長。
〇市長(中田 裕君) 学童保育につきましては、私も一生懸命やらせていただいて、先ほども答弁しましたように、五つの小学校の地区で運用させていただいて、現在111名がその学童保育の中で一生懸命やっているようでございますけれども、ほかの学校群の方でそういう要望が出ているのかいないのか、その辺は保健福祉部の方でもいろいろ調査をしておると思っておりますけれども、集約をした形の中で今やらせていただいておりますので、その辺ぜひ、多くの生徒が学童保育を受けたいというような要望が強い地区がございますれば、私の方にお話をしていただきたいと思います。
 また、学童保育の6年生までということでございますけれども、3年生以上になりますと、大変子供の体力が強うございます。そういう面では、先ほども言ったように、文科省が行っている放課後子どもプランというようなものを今研究をしており、そういうものも含めて小学校全体、どのような形の中で、放課後、子供たちが安心して学校内で過ごせるか研究をしてまいりたいと思っておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
〇議長(小林正紀君) 11番、古川君。
〇11番(古川静子君) 答弁漏れというか。私の質問は、これから各学校で必要かどうかを調査していくかどうかということをお伺いしているわけですけれども、その点をお答えください。
〇議長(小林正紀君) 中田市長。
〇市長(中田 裕君) 今答弁の中でも、保健福祉部長の方に調査をしてもらうようにお話をさせていただきたいとお話を申し上げたところでございまして、強い要望の箇所があれば、議員さんの方からでも私の方にお話をしていただければ、その調査地区を精査をしてまいりたいと思います。
〇議長(小林正紀君) 11番、古川君、これ最後です。
〇11番(古川静子君) 今の市長の答弁なのですけれども、担当部長にはそういうことのお話はしております。よろしくお願いします。
 最後になりますけれども、今市長、教育長の方からご答弁いただきまして、大変ありがとうございます。今、少子化による空き教室がふえていると思いますが、利用されてしまっているという現状ということもあります。可能であれば、小学校内とかで実施することが理想でありますが、各小学校の近くには公民館とか分館が大概存在しておりますね。そういった施設は余りほかでは利用されていないといったこともありまして、有効活用といった点からも、そうした施設を利用したり、多方面からよく考慮し、学校の学童保育を実施しまして、安心して家族の方が働ける体制をとっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 次に、ビオトープの設置についてでありますが、アメリカの未来学者ヘーゼル・ヘンダーソン博士のご主人とその友人は、世界60カ国の人々に対して、最大の関心事は何かというアンケート調査を行ったところ、一つは、健康だということであります。二つ目は教育、三つ目は環境だそうであります。この三つが新しい3Kということであります。この21世紀を夢のある世紀、生まれてきてよかったとも言える社会を構築するために、物質的な豊かさよりもこの3Kが大事にされることにより、本当の意味でのよい教育ができるのではないでしょうか。こういった観点から、桜川市内の小学校でのビオトープの実施を取り入れるようよろしくお願いいたします。
 次に、まちづくりでありますが、今ご答弁いただきましたが、多目的複合施設建設事業につきましては、外観等々の今のご説明のとおりでありますので、どうぞよろしくお願いいたします。この施設が建設されたことによりまして、市民の皆さんが喜んで活用できる、より多くの人々の交流につながるような推進をどうぞよろしくお願いいたします。
 次に、水辺空間の事業についてでありますが、私も真壁町のときに質問いたしました。桜川市周辺の水辺の公園ということで質問した記憶がございますが、そのことが実現しまして、大変私も喜んでいる次第であります。目的が桜川周辺の水に親しむということであります。たしか建設か何かで研修に行きました水辺のちょうど同じことでありますので、こういった事業を実施してよかったという、利用のあり方が大事なことになるのでありますので、現地の両側には河川敷があります。こうした河川敷に花を植栽したり、緑豊かな清楚さを保つ芝生などを植栽し、緑の公園などをつくるなど、また婦人団体、地域住民の協力を得ながら、市として多くの人たちが水と親しめる、また水辺で楽しめる体制づくりが重要なことであります。どうか、せっかく県でつくっていただいた水辺の事業であります。最大限に生かして、一人でも多くの市民に活用していただけるような体制づくりをしていただきたいと思います。
 最後に、日本一きれいなまちづくり、花いっぱいのまちづくりについてでありますが、花のまちづくりは、ヨーロッパを中心として世界的に取り組んできたところが随所にございます。最近は、日本でも北海道から沖縄まで、観光立国になったということもあり、花のまちづくり事業が多く見受けられます。例えば、私の行ってきました福島の阿部一郎さんという方は、個人で自分の裏山に桜を中心とした花の公園をつくりました。ことしの春は、23万人の観光客が訪れ、観光ツアーに組まれるほどであります。このことにより、交通利用の促進にもつながり、近くにある3カ所の温泉利用客がぐんとふえたということであります。また、周遊バスで各施設を巡回することにより利用客のアップにもつながり、市内の商店街の活性化ができたといういい事例がございます。物産広場でパンフレット、チラシの配布を市で助成する等のサービスも行われておりました。
 また、兵庫県芦屋市では芦屋庭園都市宣言を掲げ、歴史あるまちの美しいまちづくりをさらに進めて、世界じゅうの人々が一度は芦屋を訪れてみたいと思うまちを目指すため、平成16年度より取り組み始め、地域住民とワークショップを重ねながら進めております。54カ所のガーデン、コミュニティー花壇を中心とした花づくりとなっております。市の緑化と環境保全の強化ができたと喜んでおりました。
 こうした各地の花のまちづくりの取り組みが始まっております。いかにソフト事業が、単に人間生活に潤いを持たせるばかりでなく、財政的な豊かさをもたらすものでございます。そういった観点から、これからもソフト事業を市の重点政策と考え、市民と協働のまちづくりをつくっていただきたいと思います。
 以上です。ありがとうございました。
〇議長(小林正紀君) これで古川静子君の一般質問を終わります。
 ここで暫時休憩いたします。
          休 憩  (午前11時36分)

          再 開  (午後 1時00分)
〇議長(小林正紀君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 続いて、26番、菊池節子君。
          〔26番(菊池節子君)登壇〕
〇26番(菊池節子君) 通告に基づきまして、私菊池節子の一般質問を4点通告いたしましたので、質問いたします。
 まず最初に、1点目は「長谷川大紋後援会のお知らせ」が市の回覧板に折り込まれた件について質問申し上げます。5月中旬、市の回覧板で「広報さくらがわ」のお知らせ版ナンバー40が配布されたときに、「長谷川大紋を励ます会のお知らせ」等が一緒に折り込まれて配布されましたところが、複数の地区でありました。そのとき私自身は、一瞬市長が、「長谷川大紋励ます会」の発起人の一人であるから、市長の権限で市の回覧板に入れさせたのではないかと疑問を持ちました。そこで、あちこちちょっと調べてみたのですけれども、配布の仕方はいろいろあったようです。市の広報にそのまま折り込まれたところ、また区長さんが広報を配布する際に一緒に持ってきたが、折り込んではいないで別々に渡したところ、さらには区費の徴収時に配布したところなど形態はさまざまであります。また、市役所総務課にも行って聞きましたが、市役所が直接区長に配布を依頼していないとの回答をいただいております。さらには、私は私の名前で、長谷川大紋後援会事務所に、今回のように市の広報に折り込まれたことに対して抗議の文書を送付いたしました。しかし、この問題は、このままでは見過ごすことはできないと思っています。そこで、幾つかの疑問点、問題点を整理して質問いたしますので、明確な答弁をお願いいたします。
 まず一つは、区長の仕事についてです。もちろん区長は公務員ではありません。しかし、市から報酬をもらって市の仕事をしているのです。広報の配布というのは、その仕事の一つになるわけです。その仕事と一緒に区長が選挙の特定の候補者の文書を配布しているとしたら、これは市に関係する職員がその地位を利用して特定の候補者の文書を市の広報と一緒に配布することは望ましくないと考えるのですが、市長の見解を伺います。
 また、市の広報に折り込むことは、市が特定の候補者の応援をしていることになるのですから、やってはいけないと思うのですが、市長の見解を伺います。
 さらには、区長が長谷川大紋後援会入会申込書を持ってきたので、紹介者は区長さんになるので、入らなければいけないのではないかと思った人もおりました。これは明らかに地位利用になるのではないでしょうか。私は、区長さんが個人の資格で自分の支持する候補者の運動をすることを問題にしているのではありません。それは、思想、信条の自由であり、国民だれもが持つ権利であります。しかし、今回のように区長さんが市の仕事をしながら特定の候補者の運動をしたことになったわけですから、問題にしなければなりません。今回このようなことが起きたのは、市長が後援会の発起人の一人として名を連ねていることが大きく影響していると推測しています。市長として、このようなことが二度と起こらないように措置するよう約束していただきたいと思います。
 次の2点目、「矢祭もったいない図書館」方式で市の図書館開設をという項目です。私は、2006年10月議会でも図書館の問題を取り上げました。桜川市は、体育館などスポーツ施設はかなり充実していますが、図書館の充実はまだまだの状況であります。図書館をつくるには、10億円から15億円はかかると言われており、今の財政状況を見ますと、当分の間無理かと考えていました。ところが、15億円はかかると言われる図書館を3億円で建設、開設したという情報が寄せられました。テレビ等で放映されたのでご存じの方もいるかと思いますが、「市町村合併しない宣言」で一躍有名になりました福島県矢祭町の「矢祭もったいない図書館」です。先日私は、実際に矢祭町に行って見てまいりました。その詳細を報告しますので、市でもぜひ現地視察をし、箱物行政ではない市民要求優先の施策を検討していただきたいと思います。
 建物は、公民館に隣接していた柔剣道場を改築した部分と、書庫部分を新築によりつくられております。柔剣道場の改築に1億1,000万円、増築部分に2億円、そのほか合わせて3億3,000万円しかかかっていないことです。財源はほとんど起債で賄っております。以前柔剣道場であったということだけあって、閲覧室はとても広くできています。書棚の間も広く、とても落ちついた雰囲気でした。さらに驚いたのは、図書館の本がすべて寄贈品だということです。約6万冊ありますが、すべて送料本人持ちで送ってもらったものだそうです。送料を受取人払いにすると、ごみにしたくなるような本も送られてくる心配があるそうですが、送料本人持ちの本は新品同様のものが多く、これが古本かと驚くようなきれいなものがたくさんありました。1冊平均約2,000円としても、約1億円近い本が寄贈されたことになります。そして、その本の整理をすべて全く無料のボランティアでやってのけたというところに、この町のすばらしさがあります。現在も本の整理が進められております。現在は手弁当代程度の日当は支給しているそうですが、それでも住民の力をかりれば、むだなお金をかけずに少ない費用ででき上がるという見本ではないでしょうか。図書館建設、開設は、市民の願いでもあります。市役所職員、住民の英知を集めてぜひ図書館をつくっていただきたい。そのためにも、市役所として「矢祭もったいない図書館」を視察に行って、図書館開設の方策を探っていただきたいと思うのですが、市長のお考えを伺います。
 次に、3点目、桜川市総合運動公園の表示板の改善について。私は以前から気になっていたのですが、ラスカ体育館に行くたびに、西側にある桜川市総合運動公園の表示板がとても見にくいということです。私はデザインの専門家ではありませんから、難しいことはわかりません。表示板や案内板というものは、見やすいこと、見てわかりやすいことが最優先ではないかと思います。私がこの質問通告書を出して以後、字の部分だけは塗り直していただいたようですが、それでもバックの色が薄いピンクで、薄墨桜というそんな感じの色だと思うのですけれども、その後ろの棒の部分がグレーなので、とにかく字の部分が目立たないわけです。少なくともバックのピンクの部分は、字全体よりも大きくしなければ、いつまでも見にくいのではないかと思います。ことしは、ねんりんピックもございます。桜川市以外からのお客様も多く来られると聞いています。もう少し見やすい表示板に改善していただけないでしょうか。
 次に、4点目の後期高齢者広域医療制度について。来年2008年4月から後期高齢者医療制度が実施されます。まず初めに、この医療制度が多くの問題を含んだ制度であることを市当局がきちんと理解されているのか、この点を確認したいと思います。
 新制度では、現在保険料負担がない社会保険被扶養者も含め75歳以上のすべての高齢者から保険料を徴収し、1万5,000円以上の年金受給者から天引きされる。それ以下の人からは普通徴収するものであります。厚生労働省の試算によりますと、平均的な厚生年金受給者で月6,200円、介護保険料と合わせると1万円を超えるものになります。これは今までと比べて大きな負担増になることは、明白であると思います。
 2点目は、保険証の発行の問題です。現在は、医療が必要な高齢者から保険証を取り上げることはできないとの判断から、短期証や資格証明書の発行の対象から外されていました。ところが、今回の制度では、保険料を滞納すれば保険証を取り上げ、短期証や資格証明書を発行することを決めてしまいました。病気を抱えながら医療を受けられず命を落とすという悲惨な事態が、高齢者まで広がるという事態が起きるのではないかと懸念いたしております。
 このほか、現役世代が納める保険料に、現役世代のために使われる額と高齢者向けに使われる額がそれぞれ明示されるようになります。これは高齢者にますます肩身の狭い思いをさせ、医療抑制につながる仕掛けなわけです。また、診療報酬についても、一般とは別立てにして後期高齢者の治療や報酬を引き下げ、医療内容を縮めるものです。このようにして、後期高齢者医療制度は、高齢者の患者に負担増を押しつけるものであります。
 日本医師会は、今回の改革を国民の生存権を脅かすとさえ言って反対いたしました。まず、この後期高齢者医療制度が高齢者への保険料の負担増と差別医療をもたらすものであるとの認識をお持ちかどうか、伺います。
 次に、後期高齢者医療の運営が県を一つの単位とした広域連合で行われることへの問題点について伺います。今回、茨城県だけで医療保険をつくることになったわけですが、茨城県の人口は約300万人で、そのうち75歳以上は約27万人で、約9%を占めております。桜川市では6,000人が該当いたします。これまでの市町村単位ではなく、県全体一つの単位とする運営となります。現在広域連合に参加する議員は、22人であります。茨城県の市町村数は44ですから、半分の市町村は広域連合に参加できないわけであります。広域連合が決める保険料の決定などに参加できないことを意味いたします。市の意見が直接届けられないというのは、制度としても問題があるのではないでしょうか。市長の見解を伺います。
 また、この広域連合は、75歳以上の高齢者の医療制度でありながら、被保険者である当事者が運営に携わることができない仕組みになっていることも問題であります。政府は、75歳以上の方々のご意見を踏まえて運営すべきだと、国会で答弁しております。そのことが保証される仕組みがありません。このことについても市長の見解を伺います。
 さらには、広域連合の市町村への報告制度はどのようになっているのでしょうか。現在わかっている範囲で結構ですので、答弁願います。
 以上です。
〇議長(小林正紀君) 菊池節子君の質問に対する答弁を願います。
 中田市長。
          〔市長(中田 裕君)登壇〕
〇市長(中田 裕君) 菊池節子議員さんの質問にお答えを申し上げます。
 まず、「長谷川大紋を励ます会」のお知らせ等が市の広報紙と一緒に各世帯に配布された、あるいは区長自身が励ます会のお知らせを配布したということでありますが、この件につきましては一部の区長さんが個人的に行ったもので、地元選出の県会議員である長谷川大紋先生を励まそうとする強い思い、熱意のあらわれで、罪悪感もなく安易に配ってしまったことであると伺っております。私は、立候補予定者を激励すること自体は選挙運動ではありませんので、許される範囲であると認識しております。が、誤解を招くおそれのあるこのような行為は起こさないようにしなければいけないと思っております。区長も自覚と認識を持っていただき、責任と良識ある行動をとっていただきたいと考えております。
 次に、福島県矢祭町でオープンした「矢祭もったいない図書館」を桜川市での図書館建設には参考にとの質問にお答えいたします。矢祭町は、「合併をしない町宣言」など独立独歩のまちづくりを展開し、他方から注目されている、人口約7,000人弱の小さな町と認識しております。今回、このような図書館建設につきましても、既存の施設利用、さらに蔵書寄贈を一般に募り、全国から何と29万冊の寄贈があったことは、大変なご苦労、アイデアの結果であると思っております。まさに経費削減施策の一途と感じております。
 当市におきましても、現在、岩瀬、真壁、大和、3地区の3公民館には図書館がございます。総蔵書は5万3,388冊でありますが、読書及び蔵書スペースが大変狭く、環境面などからも、市民や利用者から図書館建設が望まれておるところでございます。今後、桜川市において図書館建設事業の実施等には、ただいま議員から意見がありました矢祭町の図書館建設の手法を考慮しまして、関係機関と内容把握や協議を重ねてまいりたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 次に、後期高齢者広域医療についてお答えをいたします。平成20年4月からの後期高齢者医療制度につきましては、国の医療制度改革により、高齢者の医療費が増大する中で、高齢者みずからが負担能力に応じて保険料を負担することを基本としながら、保険制度間の公平な負担が確保されることを目指し、75歳以上の高齢者の方を対象に、新たな医療制度を創設することになったものでございます。高齢者の医療の確保に関する法律第48条及び附則第36条で、市町村は、後期高齢者医療の事務を処理するため、都道府県の区域ごとに当該区域内のすべての市町村が加入する広域連合を平成18年度の末日までに設けるものとすると、広域連合設立について規定されておるところでございます。桜川市議会においても、同法の規定に基づき、昨年12月の定例会で茨城県後期高齢者医療広域連合の設置に関する協議においてご意見をいただき、設置の議決をいただいたところであります。
 広域連合の議会の議員につきましては、間接代理人制度により選出されましたが、その選出については、民主的かつ効率的な運営を図る観点から、茨城県後期高齢者医療広域連合の規約第7条の規定により、関係市町村の長及び議員の選挙で選ばれた22名で組織されております。
 近隣と県の状況を調べますと、栃木県が40人、群馬県が19人、埼玉県が20人、千葉県が56人、東京都31人、神奈川県20人ということでありまして、決して少な過ぎるというご指摘にはならないものと思います。
 また、広域連合の組織は、独自の首長及び独自の議会をもって組織しておりますので、責任を持って県内すべての市町村の保険者機能を発揮できる仕組みとなっております。
 一方、保険料につきましてはまだ決定されておりませんが、高齢化の進展に伴い高齢者医療の増大が見込まれている中で、財政の安定化を図る観点からも、茨城県内統一の保険料体系は絶対に必要であります。
 また、各種申請等の受け付けの窓口業務につきましては、日ごろから地域住民に接している市町村が行うことが最善であり、広域連合と市町村が密接な連携のもとに事務処理を行うことが可能であります。
 以上のように、今後広域連合と市町村はお互いの長所を活用して、高齢者医療の財政の安定化と責任の明確化を図ることになります。幸いにも私も県市長会の推薦を受け広域連合議会議員として選出されている立場でありますので、市町村の置かれている状況をよく説明し、ご指摘の保険料の取り立て、給付の抑制にはならないよう、広域連合議会の中で審議してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。
 以上でございます。
〇議長(小林正紀君) 中島教育次長。
          〔教育次長(中島昭市君)登壇〕
〇教育次長(中島昭市君) 菊池議員さんの質問にお答えいたします。
 ラスカ体育館の表示板の改善について。この案内板は材質がステンレス製であり、モニュメント的要素、さらに周辺景観に配慮した斬新なデザインで製作された案内板であると認識いたします。これまでには、3町村合併に伴い公共施設の名称変更のため岩瀬町を桜川市に更新いたしましたので、色合いがアンバランスになっております。当施設がオープンして13年が経過いたしましたので、年数とともに色あせた案内板になっているのは事実であります。このような経緯と市街地内でありますので、余り目立つ色等にも配慮した対応を、関係課等々と協議いたしまして、改善を行っていきたいと考えます。
 よろしくお願いいたします。
〇議長(小林正紀君) 26番、菊池君。
〇26番(菊池節子君) ご答弁いただいたのですけれども、まず最初の1点目について。地元の皆さんの強いあらわれだということですけれども、やっぱりここはけじめというか、きちっとその辺はしなければいけないことではないかと私思うのですけれども、その辺のところ、市長もよく理解していただけないのかななんて思ったのですけれども、熱意だけでそういうふうに言っていいものかどうか。その辺のところを。前回もそういうふうな区長さんが折り込みをしたということも、今回歩いてみて聞きました。この辺はきちっとけじめをつけて運動をしていただきたいというふうに思います。その点についてもう一回ご答弁願います。二度と起こらないように措置すると約束していただきたいわけであります。
 それから、「矢祭のもったいない図書館」、私も見てまいりまして、全国から寄贈された本、どんなものかなという形で不安な思いで行きました。本当にきちんと全集とかそろってきれいなまま入っているのです。すばらしいことだなって。それを全部ボランティアでやったということで、またびっくりいたしました。全国かどうかわかりませんけれども、視察もかなり行かれているようで、「百聞は一見にしかず」で、ぜひ視察に行って研修して、そして桜川市でも何とかできるような方策を考えていただきたいというふうに思います。図書館の要望も結構市民の中から強い。スポーツ系統のものが大体そろったということで、今度は文化的、そういうところへの力を配分していただきたいというのが市民の願いではないかというふうに思いますので、もう一回答弁願います。
 それから、さっきの運動公園の表示、斬新なデザインだって私も思ったのですけれども、字のバックのところが小さいのですね。だから、字が目立たないのですね。確かにデザインはすばらしいと思うのですけれども、13年も経過ということで色もさめて、岩瀬町のところが桜川市になったので、そこだけはピンクっぽく色が鮮やかに出ておりました。あとはちょっと薄墨桜という感じです。その辺のところをもう一度やっていただきたいなというふうに思います。
 それから、後期高齢者については、今市長は、よその県と比べますと、決して少ない人数ではないと申しておりますが、これは見解の相違でしょうか。44市町村あって、半分ですね。高齢者の方も約27万人、実際には26万九千幾つだと思うのですけれども、約27万の方がいるわけですから、やっぱりその人たちの代表がいない。市長だから把握しているということを申しておりますけれども、なかなかそこまで市長も行き届かないのではないかというふうに。だって1カ月1万円の保険料と介護保険料、子供に扶養されていたときは払わなかった人、それの段階的にあるのですけれども、1万円の保険料、そしてまたお医者にかかったら医療費、またかかるわけですよ。そうすると、もうちょっと限界ではないでしょうか。そのことについてもう一回ご答弁願います。
〇議長(小林正紀君) 中田市長。
〇市長(中田 裕君) 菊池議員の第1点目の質問の長谷川大紋先生の件でございますけれども、誤解を招く行為はなるべく避けるべきだというふうに考えておりますので、ご理解をいただきたいと、かように思います。
 続きまして、矢祭町を参考に図書館の建設ということでございますが、やはりこれから財源が非常に逼迫する中で、市民の中にも図書館をつくってもらいたいという要望は、数多く私のところにも届いております。そのようなことで、近い将来建設する場合には、いろいろと経費削減を図りながら利便性を追求し、多くの市民に愛される図書館をつくってみたいという夢を私自身も持っておりますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
 また、後期高齢者の問題でございますけれども、これにつきましては20年の4月からスタートをするわけでございまして、議員定数22名というのは決して少ないと言えないのではないだろうかと。約半数の地区から代理人が出ております。菊池節子議員と同じ党の方からも、この前の選挙で1名選出されておることでございますし、幅広く意見を聞きながら県民の皆さんが安心できるような体制を十二分に整えていく努力を今後鋭意努力をしてまいるというふうに私も思っておりますので、よろしくご理解をいただきたいと思います。
 以上でございます。
〇議長(小林正紀君) 26番、菊池君。
〇26番(菊池節子君) ぜひこれ検討して、まして要望もしていただきたいなというふうに思いまして。
 終わります。
〇議長(小林正紀君) これで菊池節子君の一般質問を終わります。
 続いて、12番、大塚秀喜君。
          〔12番(大塚秀喜君)登壇〕
〇12番(大塚秀喜君) 12番、大塚。通告に従いまして順次質問いたします。
 先週、一般質問だということで一生懸命つくったのですが、日曜日に茨城新聞、随分大きな記事出まして、ちょっと質問の内容が変わりました。順次通告に従いまして質問させていただきます。
 まずは、第1回定例会3月の議会、大綱質疑で質問しました内容ですが、三位一体の改革で地方は厳しいと言われているが、市税を初め地方交付税は歳入増となっている。議会費においては1億1,000万円、桜川市行財政改革実施計画で、職員の努力により1億2,700万円の削減がなされているという説明でした。その中で基金については、19年度末見込みで40億円という答弁でしたが、先日の議会だよりを見ましたところ、平成18年度末見込みが43億8,000万円、しかし19年度見込みでは37億6,000万円という額を見て愕然としました。その中で答弁と違う数字が出されていることに、私は怒りを感じました。ここで2億4,000万円の違いはなぜ出たのか、お尋ねします。
 議会費については1億1,000万円、行財政計画では1億2,700万円、合計で2億3,700万円の削減がなされております。市税初め地方交付税もふえたとの3月議会での説明でしたが、基金の取り崩しは合併してから毎年取り崩しを行っている。起債については、18年度末から19年度末で1年間で6億2,000万円ふえている。通常の家庭の家計費に置きかえますと、奥さんは節約していると、収入もふえた、しかし借金がふえ、さらには預金も崩して生活している。これから100億円の家を建てる図面ができている。合併特例債事業をするに当たっては、議会と十分な審議をしていかなければ、市長が言う「市民が主役のまちづくり」にほど遠い政策になると思っております。財政的な危機を感じているのは、私だけではないと思っております。さらに、このままの基金を取り崩した予算編成を行っていくことで、将来的に市長の言う二宮尊徳先生の言う分度と推譲のバランスはとられているのでしょうか。私は、夕張市のようには決して桜川市をしたくありませんので、何度となく同じ質問をしておりますが、3月の予算議会では、基金は40億円あると答弁をいただいたが、予算が通ったら37億6,000万円。合併特例債は、基金がなければ事業はできません。市長の財政計画について考えを答弁ください。
 次に、景観条例についてでありますが、先ほど冒頭に話しました6月10日の茨城新聞に掲載されました桜川市保存条例制定への記事の件ですが、私も文教常任委員長として伝統的建造物群保存条例の制定に向けて、5月に、先ほど報告しましたとおり、佐原、川越の視察を行い、歴史的建造物の重要性と地域の理解、さらにはこれらの地域の住民や職員の熱意を理解し、真壁地区のすばらしさを改めて実感したところであります。
 しかしながら、議会の審議を待たずに茨城新聞にいち早く掲載され、さらに今回の質問である景観条例については、新聞報道では本年度中に策定する方針と書かれておりますが、建設委員長である上野委員長にも確認をしましたが、建設委員会にも今まで何の説明もないと確認しました。条例について議員は新聞を見ろと、桜川市の条例制定については議員は新聞で知ると。伝統的建造物群保存条例においても、ことしの3月議会には文教委員会に何の説明もなく、4月に初めて6月に条例を提出するということでした。このような流れで行くのであれば、景観条例は来年の3月につくるのであるとすれば、暮れごろに建設委員会に説明するのか。このような流れになるのでしょうか。
 このような状況を踏まえ市長にお尋ねしますが、条例制定に当たって議会をどのように考えているのか。このような条例の出し方をする市長の考えをお聞かせください。
 また、景観条例に対する今回の茨城新聞の取材はどこで受けたのか、お尋ねします。私は、議会軽視甚だしいと考えております。答弁願います。
 答弁により再質問させていただきます。
〇議長(小林正紀君) 大塚秀喜君の質問に対する答弁を願います。
 中田市長。
          〔市長(中田 裕君)登壇〕
〇市長(中田 裕君) 大塚議員の通告に従った答弁をさせていただきます。
 まず、基金についてでございますが、これらにつきましては、細かい数字等を総務部長の方から答弁をさせますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
 続きまして、景観条例についてでございますが、景観条例の取り組みについては、一昨年度施行された景観法の特徴といたしましては、基本理念等基本法の性格と景観計画、景観整備機構等具体的な規制や支援措置が定められていることや、都市部だけでなく農村部自然公園等も対象としていることと、また地域の個性が反映できるよう条例で規制内容を柔軟に決めることができることや、景観計画区域の変更命令等、いざというときに強制力を発揮できる措置を付与していることが上げられます。さらに、住民による提案制度等地域の皆さんが参加しやすいように措置していることや、景観地区等において建造物や工作物の形態、意匠にかかわる認定制度が創設されたことが上げられます。また、景観協議会、景観協定等ソフトな手法により、景観整備、保全手法を設けており、景観重要建造物に関する建築基準法の規制緩和、補助制度に対応するための予算、税制など、景観整備保全のための支援措置があわせて講じられていることになっております。
 ご質問にあった伝統的建造物群保存地区との関係については、一体的な景観の保全が必要であると考えられるため、建設部及び教育委員会で協議しながら進めるよう指示をしております。
 また、補助制度についてでございますが、国では市町村の補助制度に対応するための予算、税制など景観整備、保全のための支援措置をあわせて講じられていることから、これらを活用すべき検討を進めてまいりたいと考えております。
 次に、景観行政団体については、景観行政を担う主体政令市、中核市、都道府県は自動的に景観行政団体となり、その他の市町村は都道府県知事との協議、同意により景観行政団体になることが可能となっていることからも、桜川市も景観行政団体になるべく準備を進めております。景観行政団体になるためには、地域固有の景観について地域の皆さんと価値観を共有する必要があるとともに、景観法についても広く知っていただくことが必要と考えており、景観行政団体の移行時期については、本年度末を念頭にこれらのスケジュールを進めておるところでございます。
 また、景観計画を策定するには、地域住民とのコンセンサスの形成が絶対に必要であります。制度への理解と桜川市固有の地域景観への意識共有を深めるためにも、景観まちづくりのワークショップを全市に広げ、早期に景観計画を策定できるよう努力してまいります。
 先ほどの国の支援策についても、景観行政団体にならないと支援を受けられませんので、積極的に対応していきたいと考えており、今後とも議会の方にもこれからいろいろな面でご説明をさせて推進をしてまいりたいと考えておりますので、どうぞご理解をいただきたいと思います。
 以上でございます。
〇議長(小林正紀君) 飯島総務部長。
          〔総務部長(飯島泰則君)登壇〕
〇総務部長(飯島泰則君) 大塚議員さんの質問にお答えいたします。
 前回3月議会におきまして、大綱質疑の中で刈部総務部長が答弁いたしました基金残高の推移と議会だよりに掲載された数値に相違があるとのご指摘ですが、刈部部長の答弁は一般会計ベースの数字でしたが、議会だよりは特別会計も含めた数字であったための違いでございます。5月末現在の一般会計ベースの基金で申し上げますと、合併時点の旧3町村の基金残高合計は約40億7,000万円でございました。17年度末残高で36億9,700万円となりましたが、18年度当初予算におきまして、10億4,400万円の基金繰り入れを見込みました。その後、さまざまな要因、一つは筑西広域ふるさと市町村基金返還金、合併市町村補助金、地方交付税の予算額に対しての増額等により、12月補正、3月補正、3月専決処分において、計9億3,200万円を各基金に戻し入れや積み立てをしてございます。また、合併特例債のまちづくり振興基金2億7,800万円等を積み立ていたしましたので、18年度末残高は38億6,800万円となっております。19年度予算におきましては5億9,900万円を基金へ繰り入れ、まちづくり振興基金2億円を積み立てする予算計上しておりますので、19年度末残高は34億7,000万円となる見込みですが、歳出削減等により余剰財源ができるよう努め、積み戻していきたいと考えております。今後は、基金残高の減少、起債残高の増加が懸念される状況にありますが、行財政改革、いわゆる集中改革プランを着実に実行し、また行政評価システムを導入し、中・長期的に持続可能な行政運営に努めてまいりたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。
〇議長(小林正紀君) 再質問があれば、お願いいたします。
          〔「答弁漏れ」の声あり〕
〇議長(小林正紀君) 答弁漏れ。
〇12番(大塚秀喜君) 景観条例、新聞社から取材があって、どこでそれ対応したのだ。
〇議長(小林正紀君) 市長か。
〇12番(大塚秀喜君) どこだかわからないですけれども。
〇議長(小林正紀君) 建設部長。
          〔建設部長(大場敏夫君)登壇〕
〇建設部長(大場敏夫君) 大塚議員さんにお答えします。
 景観条例のこれまでの取り組みの推移と制定の予定というふうなことでご質問いただいたわけでございますけれども、これにつきまして説明させていただきたいと思います。
 景観条例への取り組みについてお答えいたします。まず、市独自の景観条例と景観法による条例の違いについて説明させていただきます。市独自の景観条例は、地方自治法に基づく条例となっております。一方景観法による条例につきましては、景観法という法律に基づいて制定する条例となっております。二つの条例を比較しますと、最も違うのが、補助事業等の国の支援策となっております。市独自の景観条例については、地方自治法に基づく条例のため、特別な支援策は講じられておりません。一方景観法に基づく景観条例につきましては、条例の後ろに景観法という法律があり、条例による規制を強くすることができます。また、景観法に関連する国の支援策が講じられているとともに、関連する都市計画関連事業が受けやすくなるなどのメリットがございます。このことから、景観法による条例を検討した方が有効であると考え、手法や法律の内容等の検討を行ってまいりました。
 平成17年度事業で実施しました伝統的建造物群保存対策調査の委員さんからも、伝統的建造物群保存地区の外観を景観法である程度の規制をかけたらどうかという提案をいただき、真壁地区の景観について、都市整備課が中心となり、地区の皆さんとワークショップを開催しております。開催時期につきましては、平成18年6月から現在まで進行中でありまして、合計13回のワークショップを開催しております。内容といたしましては、随時「広報さくらがわ」に掲載しておりますが、景観法に関する勉強会や景観区域や景観づくりの方針、行為の宣言等届けに関すること、景観に配慮した道路整備等でございます。本年度もワークショップを開催し、住民の皆様が主体的に参加できる真壁地区の景観計画(案)のようなものをつくっていきたいと考えております。
 当然、岩瀬地区や大和地区にも、ほかに誇れるすばらしい景観があるわけですから、今後は市全体においてもワークショップ等を開催し、桜川市のまだ知られていない地域の景観資源の発掘に努めてまいるとともに、地区それぞれの広域性や基本方針の案を作成し、ひいては桜川市全体の景観計画の案を作成したいと考えております。
 先ほど市長の方から、景観行政団体の移行時期について、今年度末を目途にという答弁がございましたが、地域の皆さんの意見や関係機関等との連携を密にしながら、景観計画の策定をこれから行ってまいりたいと考えております。
 補助制度の創設につきましては、限られた市の財政を考えますと、国補事業への取り組みは必要不可欠でございます。その上で地域住民の皆さんのニーズを勘案しながら、景観法に関する国の助成制度のみならず、都市計画関連事業や住宅関連事業、文化庁関連事業等、より有効な国の助成制度を選択したいと考えております。このような助成制度を制定するに当たっては、市内の不公平感が出ないよう桜川市全体の見た制度の制定、地域住民のコンセンサスの形成等まだまだやるべき課題はたくさんありますが、関係機関や担当課と連携をとりながら進めてまいりたいと考えております。
 それと、最後になりますけれども、先ほどの新聞報道の方は、建設部の方は詳細はわかってございません。
 以上、議員さんに報告いたします。
          〔「今その答弁漏れたのを再度で聞いたわけですが」の声あり〕
〇議長(小林正紀君) 暫時休憩いたします。
          休 憩  (午後 1時54分)
                                           
          再 開  (午後 2時12分)
〇議長(小林正紀君) 再開いたします。
 中田市長。
〇市長(中田 裕君) 大塚議員さんの質問に対して。保存条例制定という記事が茨城新聞に載りました。この問題について、私は確かに新聞社の方に、真壁地区の町並みは1600年当時から続いて、これを大切にしていくというようなお話をさせて、伝建地区をいろんな角度から検討してやっていきたいというお話はさせていただきました。
 景観条例が議会にはまだ話をしていないのに、なぜ新聞記事になったのかという質問でございますが、景観条例については、何度か桜川市の広報紙の方にも掲載をしております。ただ、景観条例もあわせてこれから考えていきたいということでPRはさせていただきますが、まだ議会には説明をしていなかったということでございますので、この辺は説明不足ということでお許しをいただきたいと思います。
 以上でございます。
〇議長(小林正紀君) 再質問があれば、どうぞ。
 12番、大塚秀喜君。
〇12番(大塚秀喜君) ご答弁ありがとうございました。
 住民参加のワークショップ、議会も参加させていただきたいと、議員も参加しないとおかしいのではないかと考えます。有効な助成制度があるということなので、ぜひ条例は進めていただきたいとは考えております。よろしくお願いします。
 また、財政についてでありますが、先ほど菊池先輩議員よりも質問ありましたように、矢祭の主張を見る、参考にする。これは非常に大事なことだと考えます。議会も執行も本気になって10年後の財政を考えていただかないと、第2の夕張というようなことにならないように、市長初め副市長、よろしくお願いします。
〇議長(小林正紀君) これで大塚秀喜君の一般質問を終わります。
 以上で本日の日程は終了いたしました。

〇散会の宣告
〇議長(小林正紀君) 本日はこれで散会いたします。
 どうもご苦労さまでございました。
          散 会  (午後 2時15分)